SICK PowerProx Mini WTT4SLC 取扱説明書

  • こんにちは!SICK PowerProx Mini WTT4SLC の操作説明書の内容を理解しています。この小型で多機能なフォトエレクトリックセンサに関するご質問にお答えできます。設置方法、機能、トラブルシューティングなど、どんなことでもお気軽にご質問ください。
  • センサの設置方法は?
    検出範囲の設定方法は?
    センサのメンテナンス方法は?
    エラーが発生した場合の対処法は?
PowerProx Mini - WTT4SLC
超小型マルチタスク光電センサ
de
en
es
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it
ja
pt
ru
zh
説明されている製品
WTT4SLC
メーカー
SICK AG
Erwin-Sick-Str.1
79183 Waldkirch
Germany
法律情報
本書は著作権によって保護されています。著作権に由来するいかなる権利も SICK
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囲内でのみ許可されます。本書の内容を変更、削除または翻訳することは、SICK
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本書に記載されている商標は、それぞれの所有者の所有です。
© SICK AG.
無断複写・複製・転載を禁ず。
オリジナルドキュメント
このドキュメントは SICK AG
のオリジナルドキュメントです。
2006/42/EC
NO
SAFETY
8022570 | SICK
Subjec
t to change without notice
139
コンテンツ
71 本文書について...................................................................... 142
71.1 取扱説明書に関する情報...................................................................... 142
71.2 範囲.......................................................................................................... 142
71.3 記号の説明.............................................................................................. 142
71.4 カスタマーサービス.............................................................................. 143
72 安全情報................................................................................ 143
72.1 一般的な安全上の注意事項.................................................................. 143
72.2 用途.......................................................................................................... 144
72.3 規則に従って使用しなかった場合...................................................... 144
72.4 賠償責任の制限...................................................................................... 145
72.5 専門技師と操作人員に対する要件...................................................... 145
72.6 危険情報および作業安全...................................................................... 146
72.7 修理.......................................................................................................... 146
73 製品概要................................................................................ 146
73.1 デバイスの図.......................................................................................... 146
74 取付........................................................................................ 146
74.1 納入範囲.................................................................................................. 146
74.2 取付要件.................................................................................................. 147
74.3 デバイスの取付...................................................................................... 147
75 電気的接続............................................................................. 148
75.1 電気的設置に関するご注意.................................................................. 148
75.2 接続部のピン配置.................................................................................. 149
75.3 供給電圧の接続...................................................................................... 149
76 コミッショニング.................................................................. 150
76.1 検出距離の設定...................................................................................... 150
76.2 スイッチング.......................................................................................... 151
76.3 追加機能.................................................................................................. 151
77 トラブルシューティング....................................................... 151
78 保守........................................................................................ 152
78.1 メンテナンス.......................................................................................... 152
78.2 機器の清掃.............................................................................................. 152
79 デコミッショニング.............................................................. 153
79.1 取り外し・廃棄...................................................................................... 153
79.2 機器の返送.............................................................................................. 153
80 技術仕様(抜粋).................................................................. 154
80.1 技術データ.............................................................................................. 154
コンテンツ
140
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71 本文書について
71.1 取扱説明書に関する情報
この取扱説明書には、SICK AG の機器の取扱に関する重要な注意事項が記載されて
います。
安全に作業を行う前提条件:
記載されている安全上の注意事項と取り扱い指示をすべて遵守すること
機器の仕様範囲における現地の事故防止規則および一般安全規則を遵守する
こと
本取扱説明書は、専門技師および電気技師を対象としています。
注意事項
すべての作業を開始する前にこの取扱説明書を熟読し、機器とその機能を理解して
ください。
取扱説明書は製品の一部とみなし、人員が随時参照できるように機器のすぐ近くに
常備してください。機器を第三者に譲渡する際には、取扱説明書も一緒に手渡して
ください。
この取扱説明書は、機器を組み込む予定の機械の操作について説明するものではあ
りません。この情報については、機械の取扱説明書を参照してください。
71.2 範囲
本取扱説明書では、顧客のシステムにデバイスを組み込む方法について解説してい
ます。必要な作業はすべて、手順を追って説明されています。
本取扱説明書に示す手順は、
記載されているデバイスのあらゆるバリエーションに
適用できます。
入手可能なデバイスのバリエーションは、
オンライン製品ページにリストとして記
載されています。
b
www.sick.com/PowerProx
コミッショニングについては、デバイスの特定のバリエーションを一例にして解説
しています。
本文書におけるデバイスの表記について
以降では、センサのことを分かりやすく「WTT4SLC」または「デバイス」と表記
します。
71.3
記号の説明
本文書の警告および重要情報には記号がついています。注意事項は、危険の度合い
を表現する信号語で説明されます。注意事項は必ず遵守し、事故、
人身傷害および
物的損傷を回避するために慎重に行動してください。
危険
... 回避しなければ死や重傷につながる差し迫った危険な状況を示します。
71 本文書について
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警告
... 回避しなければ死や重傷につながる可能性のある危険な状況を示します。
注意
... 回避しなければ軽度の負傷や軽傷につながる可能性のある危険な状況を示しま
す。
重要
... 回避しなければ物的損傷につながる可能性のある有害な状況を示します。
注意事項
… 便利なヒントや推奨事項、
ならびに効率的で障害のない動作を得るために必要な
情報を提供しています。
71.4 カスタマーサービス
技術情報については弊社のカスタマーサービスにお問い合わせください。お客様
の担当代理店ついては、本文書の最後のページを参照してください。
注意事項
迅速に処理するため、お電話の前にタイプコードやシリアル番号など銘板に記載さ
れている情報をご用意ください。
72 安全情報
72.1 一般的な安全上の注意事項
72.1.1 安全上の注意事項
コミッショニング前に取扱説明書をお読みください。
- 接続、取付けおよび設定できるのは専門技術者に限ります。
2006/42/EC
NO
SAFETY
- 本製品は EU 機械指令の要件を満たす安全コンポーネントではありま
せん。
- 取扱説明書で明確に許可されている場合を除いて、直射日光や天候の
影響を受ける場所には、センサを設置しないでください。
コミッショニングの際には、装置が濡れたり汚れたりしないように保護してく
ださい。
本取扱説明書には、
センサのライフサイクル中に必要となる情報が記載されて
います。
本文書について 71
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143
EN / IEC 60825-1:2014
IEC60825-1:2007
Maximum pulse power < 500 mW
Puls length: ≤ 2 ns
W
avelength: 650 - 670 nm
Complies with 21 CFR 1040.10
and 1040.11 except for deviations
pursuant to Laser Notice No. 50,
dated June 24, 2007
Laser
1
C
LASS 1 LASER PRODUCT
要注意
注意: 改造、不正操作または不適切な使用を行った場合、レーザ光照射により危険
にさらされる可能性があります。
72.2 用途
WTT4SLC はリフレクタ形光電センサ(以下「センサ」で、物体を光学的技術によ
り非接触で検出するための装置です。
システムの設計者は、
法的な指針に従って人員とシステムの安全を確保するための
措置を定めなければなりません。
SICK AG
は、直接的にも間接的にも、本製品の使用に起因して発生した損失および
損害について一切の責任を負いません。特に本製品の本来の目的に適合しておら
ず、本文書の中で説明されていない目的のために本製品を使用した場合、SICK AG
は前記の通り一切の責任を負いません。
72.3 規則に従って使用しなかった場合
本機器は、EU
機械指令に準拠した要件を満たす安全関連コンポーネントでは
ありません (2006/42/EG)
本機器を爆発性雰囲気で使用してはなりません。
規則に従った使用方法では説明されていない使用は全て禁じられています。
SICK AG によって明示的に許可されていないアクセサリの使用は、自己の責
任の下に行ってください。
機器は、特に次のような用途には適していません:
個人やその手またはその他の身体の一部を保護するための安全装置として使
用すること
水中
爆発性雰囲気
追加保護を行わずに屋外領域で使用すること
重要
規則に従わない使用による危険!
規則に従わない使用は、どのような場合でも危険な状況につながる可能性がありま
す。
このため以下の事項に注意してください:
b
機器は規則に従ってのみ使用するようにしてください。
b
取扱説明書に記載されているすべての情報を遵守してください。
72 安全情報
144
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72.4 賠償責任の制限
この説明書に記載されているすべての情報と指示項目は、有効な規格と規則、最先
端技術および弊社の長年にわたる知識を考慮した上でまとめられたものです。メ
ーカは以下の理由に起因する損傷に対する責任は負いません:
取扱説明書に従わなかった場合
規則に従って使用しなかった場合
訓練を受けていない人員が作業に携わった場合
許可を受けずに独自の判断で改変を行った場合
技術的変更を加えた場合
許可されていない交換部品、摩耗部品、アクセサリを使用した場合
実際の納入範囲は、特殊仕様や追加注文オプションを利用したり、最新の技術変更
が行われたりした場合、
本書に記載されている特徴や記述とは異なる場合がありま
す。
72.5
専門技師と操作人員に対する要件
警告
資格が不十分である場、合怪我をする危険があります!
機器を不適切に取り扱うと、重大な人身傷害および物的損害につながる可能性があ
ります。
いかなる作業も、常にその担当者のみが行うようにしてください。
取扱説明書には、様々な作業範囲に対する資格要件が指定されています:
指導された人員は、運営者によって任命された作業および不適切に行動した場
合に生じ得る危険について教えられている。
専門技師
は、専門的教育、知識および経験、ならびに関連する規則についての
知識に基づいて、任命された作業を実行し、生じ得る危険を自ら認識し、それ
を回避しなければならない。
電気技師は、専門的教育、知識および経験、ならびに関連する規格と規則につ
いての知識に基づいて、電気設備での作業を実行し、生じ得る危険を自ら認識
し、それを回避しなければならない。ドイツでは、電気技師は事故防止規則
BGV A3 を満たしていなければなりません (電気技師マイスターなど)。 その
他の国では、遵守すべき各規則が適用されます。
以下の資格は様々な作業で必要になります:
作業 資格
取り付け、メンテナンス
実践的な技術教育
作業場での一般的な安全規則に関する知識
電気的設置、
機器の交換
実践的な電気技術訓練
一般的な電気安全規制に関する知識
各使用分野における機器の動作および操作に関する知識
コミッショニング、
設定
説明されている接続およびインタフェースの構造とセッ
トアップに関する基本的な知識
データ伝送に関する基本的な知識
各使用分野における機器の動作および操作に関する知識
各使用分野における機器
の操作
各使用分野における機器の動作および操作に関する知識
各使用分野におけるソフトウェアおよびハードウェア環
境に関する知識
安全情報 72
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72.6 危険情報および作業安全
健康被害を低減し、危険な状態を回避するために、ここに記載されている本取扱説
明書のその他の章の安全に関する指示と警告を遵守してください。
72.7 修理
この製品は交換用装置です。機器の修理は予定されていません。ユーザが本機器
を改造したり変更を加えたりした場合は、SICK AG
に対する一切の保証請求権が無
効になります。
73 製品概要
73.1 デバイスの図
1
2
3
4
6
5
図 36: 寸法図
1
緑色 LED 表示灯:供給電圧有効
2
黄色 LED 表示灯:受光光線の状態
3
固定穴、Ø 3.2 mm
4
ケーブル/M8 オスコネクタ付きケーブル/コネクタ
5
検出距離を設定するためのシングルティーチインボタン
6
光学軸、投光器、および受光器
74 取付
74.1 納入範囲
発注されたバージョンのタイムオブフライト技術を搭載したリフレクタ形光
電スイッチ
クイックスタート
安全上の注意事項
72 安全情報
146
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74.2 取付要件
デバイスの一般的なスペース要件については、タイプ別の寸法図を参照してく
ださい(
参照 „外形寸法図“, ページ 156
デバイスを操作するために許容される周囲条件など、技術データに従ってくだ
さい。
74.3 デバイスの取付
図 37: センサの方向調整
図 38: 標準的な方向
1. 適切な取付ブラケットを使用してセンサを取り付けます(SICK アクセサリカ
タログを参照)
2. センサの最大許容締付トルク 0.8 Nm に注意してください。
3. センサを対象物に合わせます。赤色投光ビームが対象物の中央に当たるよう
に位置を選択します。センサの光学面(フロントカバー)の視界を遮るものが
一切ないことを確認してください。参照 図 37, ページ 147
4. センサに対して対象物が検出可能な方向にあることを確認してください。
照 図 38, ページ 147
取付 74
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147
75 電気的接続
75.1 電気的設置に関するご注意
重要
供給電圧が正しくないと装置が損傷する可能性があります!
供給電圧が正しくないと装置が損傷する可能性があります。
デバイスを動作させるときは、必ず安全特別低電圧(SELV/PELV
)を印加し
てください。
デバイスは、必ず
IEC 60950-1 に準じた LPS(有限電源)、または NEC クラ
2 電源ユニットを使って動作させてください。
UL: Enclosure Type 1
センサは、保護クラス III のデバイスです。
重要
通電状態部分での作業による、装置の損傷や予期せぬ動作。
通電状態部分で作業をすると、予期せぬ動作が生じる可能性があります。
配線作業は、必ず電源を切って行ってください。
電気接続を接続したり外したりする際は、必ず電源をお切りください。
電気的設置は、必ず電気技術の有資格者が行ってください。
電子システムで作業する際には、標準安全要件が満たされている必要がありま
す。
デバイスの電源投入は、
必ず接続タスクが完了し、配線の全体を確認した後で
行ってください。
延長ケーブルをオープンエンドで使用する場合、裸線の端がお互いに接触して
いないことを確認してください(供給電圧が投入されると短絡の危険がありま
す)。ワイヤは、互いから適切に絶縁されていなければなりません。
ユーザの電源システムにある供給ケーブルの導体断面積が、適用される基準に
準拠して選択されていることを確認してください。
デバイスは、必ず IEC 60950-1 に準じた LPS(有限電源)、または NEC クラ
2 電源ユニットを使って動作させてください。
デバイスに接続されている回路は、すべて SELV/PELV 回路として設計されて
いなければなりません。
短絡保護ネットワークでの動作、最大 8 A。
注意事項
データケーブルのレイアウト
シールド済みのデータケーブルをツイストペアワイヤと共に使用してくださ
い。
シールドの設計は正しく、完全な形で行ってください。
電源、
モーター、
クロック付きドライブ、およびコンタクタの切り替えによる
干渉を回避するため、必ず EMC に適したケーブルとレイアウトを使用してく
ださい。
ケーブルチャンネル内で供給電圧ケーブルとモーターケーブルと並行させて
長距離にわたりケーブルを敷設しないでください。
デバイスのための IP 保護等級は、以下の条件下でのみ達成されます。
75 電気的接続
148
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接続部に差し込まれたケーブルがしっかりとネジ止めされていること。
使用されていないコネクタには、保護キャップが装着されておりしっかりねじ
り込まれていなければなりません(納品時の状態)
その他の存在するふたは閉じられて、デバイスと同一平面上になければなりま
せん。
これらの指示に従わないと、デバイスの IP 保護等級は保証されません。
75.2 接続部のピン配置
ピン配置の概要
表 50: ピン配置
WTT4SLC -3X32xxAxx -3X22xxAxx -3X11xxAxx
1 + (L+)
2 MF
3 - (M)
4 Q
1
/C
1
2
4 3
1 = 茶色
2 = 白色
3 =
青色
4 = 黒色
0.14 mm
2
AWG26
75.3 供給電圧の接続
重要
機器が損傷する危険!
供給電圧を投入して接続すると、機器が損傷する可能性があります。
機器は、必ず給電ケーブルを電源から切り離した状態で接続してください。
この機器は、以下の特性を持った電源ユニットを使用して接続する必要がありま
す:
供給電圧 DC 10.8 V~28.8 V (
現行の規格に従った SELV/PELV)
少なくとも 3 W の出力を有する電源
顧客側の給電ケーブルの短絡/過負荷を確実に防止するには、使用する芯線断面積
を適切に選択し、保護しなければなりなせん。
電気的接続 75
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149
76 コミッショニング
76.1 検出距離の設定
Q1
yx
white background (90%)
Example:
Sensing range on black, 6%,
x = 800 mm, y = 60 mm
検出距離の設定
100
(3.94)
75
(2.95)
50
(1.97)
25
(0.98)
0
Min. distance from object to background in mm (inch)
0
250
(9.84)
500
(19.69)
750
(29.53)
1,000
(39.37)
Distance in mm (inch)
150
(5.91)
1
25
(4.92)
1
6%/90%
2
90%/90%
120
(4.72)
80
(3.15)
40
(1.57)
0
Min. distance from object to background in mm (inch)
0
500
(19.69)
1,000
(39.37)
1,500
(59.06)
Distance in mm (inch)
200
(7.87)
1
60
(6.30)
1
6%/90%
2
90%/90%
速度 距離
1 使用条件を確認してください検出距離および対象物または背景への距離、
らびに対象物の反射率を、
対応する図に従って設定します
(x = 検出距離、y =
検出距離と背景の間の最小距離(白色、90%)反射率:6% = 黒色 1、18% =
灰色 2、90% = 白色 3(DIN 503 に準拠した白色に基づく)。反射率の低い対
象物を使用して調整することをお勧めします。背景抑制のための最小距離(=
y)は、図から以下のように決定することができます:例:x = 750 mm、y =
60 mm(距離バージョン)。つまり、背景(白色、90%)がセンサから > 60 mm
の距離で抑制されます。
2 検出距離は、黄色の LED がゆっくりと点滅し始めるまでシングルティーチイ
ンボタンを押して調整します。
対象物のスイッチング状態を正確に設定することをお勧めします。例として、
上図を参照してください。検出距離を調整した後、対象物がビーム経路から取
り除かれると、背景が抑制され、スイッチング出力が変化します参照 図 39,
ページ 151
注意事項
反射率の低い対象物を使用して調整することをお勧めします。
重要
ティーチインボタンは鋭利な物で押さないでください。
76 コミッショニング
150
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76.2 スイッチング
図 39: スイッチング
スイッチング出力が上図のように動作しない場合は、使用条件を確認してください
参照 図 39, ページ 151
76.3 追加機能
IO-Link の機能については、ウェブサイト(www.sick.com)よりダウンロードする
ことができる光電スイッチ、SICK
スマートセンサ/IO リンクに関する技術情報をご
覧ください(デバイスの製品番号で検索してください)
表 51: プロセスデータ構造(IO-Link バージョン:V1.1 プロセスデータ長:4 バイト)
番号 説明 データのタイプ
バイト 0:ビット 31...24
バイト
1:ビット
23...16
バイト 2:ビット 15...8
バイト 3:ビット 7...0
ビット 0 Q
L1
ブーリアン
ビット 1 Q
L2
ブーリアン
ビット 2 Qint.1 ブーリアン
ビット 3 Qint.2 ブーリアン
ビット 4 Qint.3 ブーリアン
ビット 5 Qint.4 ブーリアン
ビット 6 Qint.5 ブーリアン
ビット 7 Qint.6 ブーリアン
ビット 8 Qint.7 ブーリアン
ビット 9 Qint.8 ブーリアン
ビット 10...15 -
ビット 16...31 アナログ値 UInt16
77 トラブルシューティング
表 52: エラー診断
表示、エラーの状況 原因 対策
緑色の LED が点滅 IO リンク通信
スイッチング出力が図 C に
従っていない
IO リンク通信
コミッショニング 76
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表示、エラーの状況 原因 対策
スイッチング出力が図 C に
従っていない
標準とは異なり、パラメータ
設定はマニュアルで行いま
す。
工場出荷時設定へのリセット
を開始します。スイッチング
出力は工場出荷時設定へリセ
ットされました。
黄色い LED が同時に点滅 センサの動作準備は整って
いません。周囲温度が低い
場合、
センサはウォームアッ
プ中です。周囲温度が高す
ぎる場合、
センサはオフにな
りました。
周囲温度が低い場合は、セン
サが温まるまで待機します。
周囲温度が高すぎる場合、冷
却するよう対策を講じてくだ
さい。
黄色の LED が点滅(一時的
に)
ティーチインモード ティーチインモードを確認し
ます
黄色の LED が速く点滅しま
す。レーザーがオフです。
ISDU 36
「仕様外」と表示
され、イベントの 1 つである
「温度が高過ぎる」/「温度が
低過ぎる」が出力されます。
デバイスが仕様外の状態(温
度が高過ぎる/温度が低過ぎ
る)で動作するため、デバイ
スが非動作状態に入ります。
デバイスは、必ず仕様内で動
作させてください。
黄色の LED が速く点滅しま
す。レーザーがオフです。
温度に異常はありません。
ISDU 36 「トランスミッタ
の故障」と表示されます。
この状態が一時的にではな
く、永続的に続くときは、
ーザーの電圧が不足してい
ます。
欠陥があるときは、デバイス
を交換してください。
黄色の LED が速く点滅しま
す。レーザーがオンです。
ISDU 36
「デバイスに異常
なし」と表示されます。
前回のティーチに失敗しま
した。
デバイスを再起動させるか、
再度ティーチを行うか、工場
出荷時設定にリセットしま
す。
78 保守
78.1 メンテナンス
機器は動作中メンテナンスフリーで作業を行います。
この機器では使用場所にかかわらず、定期的な時間間隔で以下の予防保守作業が必
要となります:
表 53: メンテナンス計画
保守作業 間隔 実行
筐体およびフロントカバーの清掃
清掃間隔は環境条件や天候とは関
係ありません
専門技師
ネジやコネクタ接続部の点検
6 か月毎 専門技師
78.2 機器の清掃
定期的な間隔で (例えば毎週) 機器の発光窓および筐体に汚れがないか点検します。
これは特に (埃、摩擦、湿気、指紋などが生じる) 過酷な動作環境に当てはまりま
す。動作中は発光窓のガラスが乾いており清潔な状態でなければなりません。
重要
不適切な清掃による機器の損傷!
不適切な清掃を行うと、機器が損傷することがあります。
適切な洗剤のみ使用してください。
清掃の際には鋭利な物体を使用しないでください。
78 保守
152
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発光窓の清掃
重要
発光窓の損傷!
発光窓の擦り傷や条痕による読み取り能力の低下!
b
発光窓は必ず湿った状態で清掃してください。
b
粉末添加剤が含まれていないマイルドな洗剤を使用してください。アセトン
などの強力な洗剤は使用しないでください。
b
発光窓の表面をひっかいたり擦ったりする動きは避けてください。
b
ガラス材に適した洗剤のみ使用してください。
注意事項
静電気の帯電によって、埃の粒子がフロントカバーに付着したままになります。静
電防止ガラスクリーナーと
SICK の光学用ウエスを使用することで、この作用を抑
えることができます (以下より入手可能: www.sick.com)。
注意事項
発光窓にキズや損傷 (ひびや欠け)
がある場合、機器を交換しなければなりません。
この場合は
SICK サービスにお問い合わせください。
筐体の清掃
内部消費電流の十分な熱放射を確保するため、筐体表面が清潔であるかどうか注意
してください。
79 デコミッショニング
79.1 取り外し・廃棄
機器の取り外し
1.
機器の供給電圧をオフにします。
2.
機器の接続ケーブルすべてを外します。
3. 機器を交換する場合は、ブラケットまたは周囲に機器の位置と方向をマークし
ます。
4. 機器をブラケットから外します。
機器の廃棄
使用できなくなった機器は、各国の廃棄物処理規則に従って、環境に配慮した方法
で廃棄してください。この機器は電気電子機器廃棄物であるため、いかなる場合に
おいても一般廃棄物と一緒に処分してはなりません!
79.2 機器の返送
b
SICK
サービスに相談なしで機器を返送しないでください。
注意事項
効率的に処理し、迅速に原因を究明するため、
返送品には以下の情報を添えてくだ
さい:
担当者の連絡先
アプリケーションの説明
発生した障害の説明
保守 78
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153
80 技術仕様(抜粋)
80.1 技術データ
Speed Distance
検出範囲 50 mm …1000 mm
1
100 mm …1300 mm
1
最大検出範囲 90 mm…1000 mm
2
90 mm …1300 mm
2
距離値 - 測定範囲 90 mm … 1,000 mm
1
90 mm … 1,300 mm
1
距離値 - 分解能 1 mm
距離値 - 再現性 7.5 mm ... 13 mm
3
4
5
4.5 mm ... 11 mm
3
4
5
距離値 - 測定正確度 標準値:-10 mm、+80 mm
光のタイプ Laser
6
光点のスポット径/距離 Ø4 mm (1000 mm) Ø4 mm (1000 mm)
波長 658 Nm
残留リップル
5 V
PP
7
消費電流
30 mA
8
出力電流 I
max.
<50 mA
最大応答時間 ≤0.5 ms
9
≤5 ms
9
最大スイッチング周波数 1000 Hz
10
100 Hz
10
保護等級 IP67
保護クラス III
重量 10 g
素材、光学 Kunststoff、PMMA
周辺温度 (作動中) -40 ... +50 °C
11
周囲温度、保管 -40 ... 70 °C
ウォームアップ時間 <10 min
12
<10 min
12
起動時間 < 300 ms
UL ファイル番号 E181493
IO-Link IO-Link V1.1
COM3
(38.4 kBaud)
Zykluszeit 0.8 ms
Prozessdatenlänge 4 Byte
プロセスデータ構造 ビット
0 ... 9:Bool
ビット
16 ... 31
:UInt
1
反射率 6 % ... 90 % の対象物(DIN 5033 に準拠した白色)
2
調整可能
3
1 σ に相当。
4
再現精度の特性を参照してください。
5
反射率 6% ... 90% (DIN 5033 に準拠した標準白色に基づく)
6
平均ライフサイクル:100,000 時間、T
U
= +25 °C
7
U
B
の公差を下回ったり、超えたりしてはなりません。
8
負荷なし。U
V
= 24 V の場合。
9
負荷のある信号経過時間
10
明暗比率
1:1 の場合
11
T
U
= 45 °C より、最大出力電流
I
max
= 50 mA が許容されます。
12
T
U
= -10 °C を下回る温度では、ウォームアップ時間が必要となります。
80 技術仕様(抜粋)
154
8022570 | SICK
Subjec
t to change without notice
80.2 外形寸法図
1
2
5
43
6
12.2
(0.48)
8.4
(0.33)
M8
12
(0.47)
12.8
(0.50)
2.6
(0.10)
17.3
(0.68)
41.9
(1.65)
29.1
(1.15)
図 40: 寸法図
1
中心光学軸
2
固定ネジ穴 M3
3
接続
4
LED 表示灯、緑色:電源オン
5
LED 表示灯、黄色:受光光線の状態
6
シングルティーチインボタン
5
43
1
2
6
8.4
(0.33)
12.2
(0.48)
17.3
(0.68)
29.1
(1.15)
11.2
(0.44)
12
(0.47)
2.6
(0.10)
Ø 10.5
(0.41)
40.3
(1.59)
3.4
(0.13)
80 技術仕様(抜粋)
156
8022570 | SICK
Subjec
t to change without notice
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