Vaisala HMM170 ユーザーマニュアル

HMM170 クイックガイド
ヴァイサラ HUMICAPâ 湿度温度モジュール HMM170 は、要件の厳しい環境チャンバーや
過酷な条件への組み込みに適したオープンフレー OEM 変換器です。このモジュールに
は、RS-485/Modbus RTU デジタル出力チャンネルと 3 つのアナログ出力チャンネルが搭載
されています。
表 16 入出力
項目 説明/値
アナログ出力 3 チャンネル(選択可能/スケー
ラブル)
0~20mA、4~20mA
0~1V、0~5V、1~5V、または 0~10V
+20°C におけるアナログ出力精度(典型値) フルスケールの ±0.05%
アナログ出力の典型的温度依存性 フルスケールの 0.005%/°C
外部負荷 R
L
< 500Ω
デジタル出力 RS-485 シリアル、Modbus
サービスポート USB ケーブル用 M8 コネク
起動時間 電源投入時で 3 秒
配線サイズ
0.5~1.5mm
2
(20~16AWG)
動作電圧
結露防止およびケミカルパー機能を使用し
ない場合
12~35VDC
べての機能が使用可能な場合 18~35VDC または 24VAC ±10%
消費電力
アナログ出力 12mA(電圧)、50mA(電流)
ケミカルパー(24VDC において) +220mA
加温プロー(24VDC において) +240mA
表 17 使用環境
項目 説明/値
回路基板の動作温度 -40~+60°C
回路基板の動作湿度 0~100%RH(結露のないこと)
保管温度範囲 -55~+80°C
動作圧力範囲 0~10bar
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出力パラメータ
出力パラメータとし利用可能
実温度が外部ソースから Modbus レジスタ 0334
hex
に書き込まれない限り、出力パラメータ
は利用不可
計測が再び可能になるまで出力パラメータは固定(値は最新の有効な読み取り値のまま)
このセンサタイプで無効な出力パラメータ
表 18 利用可能な出力パラメータ
出力パラメータ 出力範囲 HUMICAPâ R2C/180VC センサ HUMICAP
â 180L2
センサ
通常動作 加温中 パージ作
動時
相対湿度 0~100%RH
温度 -70~+180°C
露点 -80~+100°C
露点/霜点 -80~+100°C
1 気圧における露点/
霜点
-80~+100°C
1 気圧における露点 -80~+100°C
絶対湿度
0~600g/m
3
混合比 0~500g/kg
湿球温度 0~+100°C
水分濃度
0~10
6
ppm
水蒸気圧 0~1,000hPa
飽和水蒸気圧 0~1,000hPa
エンタルピー -40~1,500kJ/kg
水分活性値 0 … 1
露点温度差 -10~+50°C
NTP における絶対湿
0~600g/m
3
オイル内水分濃度
0~10
6
ppm
相対水分飽和度 0~100%RS
質量水分率
0~10
6
ppm
w
36 M212260EN-D
寸法
Ø 12
99.5
79.5
37.5
ロックリン
グ用溝
Ø 12
Ø 5
mm
図 21 HMM170 プローブヘッド寸法
SERVICE
D+ D− GND
GND
+ VIN − + CH1 − + CH2 − + CH3 − PURGE
87.4
81.4
32.4
58.3
21.8
68.3
mm
図 22 HMM170 回路基板寸法
37
日本語
モジュールの取り付け
SERVICE
D+ D− GND
GND
+ VIN − + CH1 − + CH2 − + CH3 − PURGE
6 7
8
5
4
21
3
図 23 HMM170 回路基板
1 サービスポート(一時接続、USB ケー
ブル経由で Vaisala Insight ソフト
ウェアを使用)
2 RS-485(Modbus)デジタルポート
3 LED インジケーター
4 接地点
5 グレー部分の取り付け穴は、HMM100
湿度変換モジュールの取り付け穴と
一致
6
電源入力(12~35VDC
1)
または
24VAC ±10%)
7 クティブなアナログ出力(0/4~
20mA、1~5V、0~5/10V)
8 外部パージトリガー(閉の場合にパー
ジを起動)
1) 結露防止およびケミカルパー機能に
は、少なくとも 18VDC が必要。
通電していない配線のみを用意または接続するようにしてください警告
静電気放電(ESD)は、電気回路の損傷、または潜在的損傷の原因にな
る可能性があります。取り付けおよびメンテナンス時には、部品の露出した
接点に触れないようにしてください
注意
1. モジュールにはスタンドオフ一式が付属しています。使用する取り付け穴を選択し、
設置面の対応する箇所にスタンドオフを取り付けます。GND のマークの付いた取り付
け穴は常に使用してください(モジュールの接地点であるため)。 付属品以外のスタン
ドオフも、設置高さが 6mm 以上になるものであれば使用できます。
2. モジュールをしっかりと取り付けます。
3. モジュールが接地点から適切に接地接続されていることを確認します。
4. 電源入力端子と信号出力端子に配線を接続します。
5.(任意)外部パージトリガー端子に配線を接続します。
プローブの取り付け場所と取り付け方法の選択
相対湿度計測は、プローブと計測環境の間の温度差に敏感です。小さな温度差でも大きな
誤差が生じる可能性があります。たとえば温度が +20°C、相対湿度が 100%RH で、計測環
境とプローブとの差が ±1°C の場合、誤差は ±6%RH になります。このため、プローブの
取り付け場所と取り付け方法を選択するときは、温度差を慎重に考慮する必要があります。
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プローブは環境条件または作業条件を適切に反映する場所に設置し、できるだけ汚れがつ
かないようにします。プローブヘッドは計測環境内に完全に収めることもできますが、壁
を通してフィルター(およびフィルター下のセンサ)のみを計測環境内に設置する方法も
可能です。
計測環境の温度が周囲温度と大きく異なる場合は、プロー全体とケーブルをなるべ
く長く計測環境内に入れることをお勧めします。これにより、ケーブルの熱伝導によ
る計測誤差を防ぐことができます。ダクト取り付けキット(ヴァイサラ注文コード
210697)はチャンバー外壁またはダクトから十分な距離を保ってプローブを設置する
ためのアクセサリであり、上記のような場合に適しています。
壁の両面に温度差がない場合は、壁を通してプローブを取り付けることをお勧めしま
す。
その他の考慮事項:
プローブヘッドに結露した水がセンサに流れるのを防止するため、プローブヘッドは
水平に取り付けます。
結露した水がケーブルを伝わってプローブヘッドに流れるのを防止するため、ケー
ルはゆるく吊します。
プロー加温機能を使用する場合は、プローブを金属構造物に直接取り付けないでく
ださい。
図 24 壁を通しての HMM170 プローブの取り付け
プローブの取り付け
ケーブル付きセンサープローブは 、出荷時に回路基板に接続されていま
す。ケーブルを取り外したり、再接続したりしないでください。
注意
1. プローブから黄色の保護キャップを取り外します。
2. 必要に応じて取り付けアクセサリを使用して、選択した場所にプローブヘッドを取り
付けます。アクセサリに同梱されている取り付け手順を参照してください
3. てのケーブルパススルーがシーリング 処理されていることを確認します。
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設定
HMM170 を構成するには、Vaisala Insight ソフトウェアを使用します。モジュールはヴァ
イサラ USB ケーブル(注文コード 219690)を使用して、Vaisala Insight ソフトウェアに接
続できます。
Vaisala Insight ソフトウェアは、www.vaisala.com/insight からダウンロードしてくださ
い。
詳細
モジュールの取り付け、設定、およびメンテナンスの詳細についてwww.vaisala.co.jp/
hmm170 で『HMM170 User Guide (M212259EN)』を参照してください
テクニカルサポート
ヴァイサラのテクニカルサポートjapan.support@vaisala.com)までお問い
合わせください。サポートに必要な以下の情報をご提供ください(該当する場
合)
製品の名前、モデル、シリアル番号
ソフトウェア/ファームウェアバージョン
設置場所の情報(会社名、用途など含む)
情報をご提供いただける担当者様の氏名および連絡先
詳細についてwww.vaisala.com/support を参照してください
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