Fujitsu PG-LT302 ユーザーマニュアル

  • こんにちは!私は、FUJITSU内蔵LTO3ユニット(PG-LT302、PGBLT302、PGBLT302C)の取扱説明書の内容を理解しています。このデバイスの設置、使用方法、保守、トラブルシューティングなど、あらゆる質問にお答えします。400GBの大容量ストレージと、安全な運用のための重要な情報を網羅した説明書に基づいて、的確な回答を提供しますので、お気軽にご質問ください。
  • 本製品の設置環境で注意すべき点は?
    デバイスドライバのインストール方法は?
    データカートリッジの取り扱いについて注意すべき点は?
    本製品を廃棄する場合はどうすればよいですか?
    Tape Maintenance Advisorとは何ですか?
J
E
内蔵 LTO3 ユニット 取扱説明書
Tape Drv LTO3 Ultrium3/Ultrium2 400GB User’s Guide
PG-LT302
B7FY-2001-01
2
はじめに
このたびは、弊社の内蔵 LTO3 ユニット(PG-LT302/PGBLT302/PGBLT302C)をお買い上
げいただき、誠にありがとうございます。
本書は、内蔵 LTO 3 ユニット(以降、本製品)の取り扱いの基本的なことがらについて説
明しています。ご使用になる前に、本書をよくお読みになり、正しい取り扱いをされます
ようお願いいたします。
2007 4
安全にお使いいただくために
本書には、本製品を安全に正しくお使いいただくための重要な情報が記載されています。
本製品をお使いになる前に、本書を熟読してください。特に、本書の「安全上のご注意」をよくお読みにな
り、理解されたうえで本製品をお使いください。
また本書は、本製品の使用中にいつでもご覧になれるよう大切に保管してください。
本製品のハイセイフティ用途での使用について
本製品は、一般事務用、パーソナル用、家庭用、通常の産業用等の一般的用途を想定して設計・製造されて
いるものであり、原子力施設における核反応制御、航空機自動飛行制御、航空交通管制、大量輸送システム
における運行制御、生命維持のための医療器具、兵器システムにおけるミサイル発射制御など、極めて高度
な安全性が要求され、仮に当該安全性が確保されない場合、直接生命・身体に対する重大な危険性を伴う用
途(以下「ハイセイフティ用途」という)に使用されるよう設計・製造されたものではございません。お客
様は、当該ハイセイフティ用途に要する安全性を確保する措置を施すことなく、本製品を使用しないでくだ
さい。ハイセイフティ用途に使用される場合は、弊社の担当営業までご相談ください。
当社のドキュメントには「外国為替および外国貿易管理法」に基づく特定技術が含まれていることがありま
す。特定技術が含まれている場合は、当該ドキュメントを輸出または非居住者に提供するとき、同法に基づ
く許可が必要となります。
     3
J
本書の表記
警告表示
本書ではいろいろな絵表示を使っています。これは本製品を安全に正しくお使いいただ
き、あなたや他の人々に加えられるおそれのある危害や損害を未然に防止するための目印
となるものです。その表示と意味は次のようになっています。内容をよくご理解の上、お
読みください。
また、危害や損害の内容がどのようなものかを示すために、上記の絵表示と同時に次の記
号を使用しています。
本文中の記号
本文中に記載されている記号には、次のような意味があります。
ドライブ名の表記について
CD-ROM ドライブのドライブ名を、CD-ROM ]で表記しています。
例:[CD-ROM]:\Setup.exe
警告
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が死亡する可能性
または重傷を負う可能性があることを示しています。
注意
この表示を無視して、誤った取り扱いをすると、人が損害を負う可能
性があること、および物的損害のみが発生する可能性があることを示
しています。
△で示した記号は、警告・注意を促す内容であることを告げるもので
す。記号の中やその脇には、具体的な警告内容が示されています。
で示した記号は、してはいけない行為(禁止行為)であることを告
げるものです。記号の中やその脇には、具体的な禁止内容が示されて
います。
●で示した記号は、必ず従っていただく内容であることを告げるもの
です。記号の中やその脇には、具体的な指示内容が示されています。
記号 意味
お使いになる際の注意点や、してはいけないことを記述しています。
必ずお読みください。
ハードウェアやソフトウェアを正しく動作させるために必要なことが
書いてあります。必ずお読みください。
参照ページや参照マニュアルを示しています。
4
製品の呼び方
本文中の製品名称を次のように略して表記します。
製品名称 本文中の表記
内蔵 LTO 3 ユニット
PG-LT302/PGBLT302/PGBLT302C
本製品、またはテープ装置
Microsoft
®
Windows Server
®
2003, Standard Edition
Windows Server 2003
Windows
Microsoft
®
Windows Server
®
2003, Enterprise
Edition
Microsoft
®
Windows Server
®
2003 R2, Standard
Edition
Microsoft
®
Windows Server
®
2003 R2, Enterprise
Edition
Microsoft
®
Windows Server
®
2003, Standard x64
Edition
Windows Server 2003 x64
Microsoft
®
Windows Server
®
2003, Enterprise x64
Edition
Microsoft
®
Windows Server
®
2003 R2, Standard x64
Edition
Microsoft
®
Windows Server
®
2003 R2, Enterprise
x64 Edition
Microsoft
®
Windows
®
2000 Server Windows 2000 Server
Red Hat
®
Enterprise Linux
®
ES (v.3 for x86)
Linux v.3
Linux
Red Hat
®
Enterprise Linux
®
AS (v.3 for x86)
Red Hat
®
Enterprise Linux
®
ES (v.4 for x86)
Linux v.4
Red Hat
®
Enterprise Linux
®
AS (v.4 for x86)
Red Hat
®
Enterprise Linux
®
ES (v.4 for EM64T)
Linux v.4 for EM64T
Red Hat
®
Enterprise Linux
®
AS (v.4 for EM64T)
SUSE
Linux
®
Enterprise Server 9 for x86 SUSE Linux
BrightStor ARCserve Backup r11.5 for Windows BrightStor ARCserve Backup
NetVault 7 NetVault
Windows 用バックアップユーティリティ
Windows Backup
     5
J
安全上のご注意
本製品を安全にお使いいただくために、以降の記述内容を必ずお守りください。
本製品の取り扱いについて
警告
注意
梱包に使用しているビニール袋はお子様が口に入れたり、かぶって遊んだりし
ないよう、ご注意ください。窒息の原因となります。
異物(水・金属片・液体など)が本製品の内部に入った場合は、ただちにサー
バ本体の電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから取り外してくださ
い。
その後、修理相談窓口にご連絡ください。
そのまま使用すると、感電・火災の原因となります。特にお子様のいるご家庭
ではご注意ください。
開口部(通風孔など)から内部に金属類や燃えやすいものなどの異物を差し込
んだり、落としたりしないでください。感電・火災の原因となります。
本製品をお客様自身で改造しないでください。感電・火災の原因となります。
本製品を分解したり、解体したりしないでください。
本製品は次の環境で動作させたり、保管したりしないでください。
- 極端な低温環境
- 極端な高温/多湿環境
- 温湿度変化の激しい環境
- 磁気の影響を受けやすい場所
- 衝撃や振動の加わる場所
- ゴミやほこり(煙草の煙、土埃、排気ガスなど)の多い環境
- 直射日光のあたる場所
- 発熱器具のそば
寒い場所から暖かい場所に移動したり、室温を急に上げたりした直後は、内部
が結露する場合がありますので、使用しないでください。
結露したままお使いになると、本製品やデータカートリッジを損傷することが
あります。大きな温度変化があったときは、1 時間以上待ってから電源を入れ
てください。
サーバ本体の電源を切るときは、データカートリッジを取り出してください。
データカートリッジを本製品に挿入すると、磁気テープの記録面が露出します。
本状態が長く続くと、記録面へのほこりの付着やキズ発生の可能性があり、
データカートリッジが永久的に使用できなくなることがあります。
6
注意
リサイクルについて
本製品を廃棄する場合、担当営業員に相談してください。本製品は産業廃棄物として処理
する必要があります。
梱包物の確認
お使いになる前に、次のものが梱包されていることをお確かめください。
万一足りないものがございましたら、担当営業員にご連絡ください。
・内LTO3 ユニット(本製品)
*1
電源延長ケーブル
*1
ネジ(4本)
*1
クリーニングカートリッジ
ドライバフロッピーディスク「PRIMERGY LTO3 UNIT(PG-LT302) Device Driver for
Windows
・保
*2
取扱説明書(本書)
「テープ装置 媒体の定期交換とクリーニングで安心バックアップ!」(小冊子)
「内蔵 LTO3 ユニット運用チェックシート(設置・運用確認編)
*1:カスタムメイドサービス(PGBLT302/PGBLT302C)の場合、サーバ本体に組み込ま
れています。
*2:一般製品(PG-LT302)のみ添付。
MicrosoftWindowsWindows Server は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国におけ
る登録商標または商標です。
本取扱説明書に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
Linux は、Linus Torvalds 氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。Red Hat
よび Red Hat ベースとしたすべての商標とロゴは、米国およびその他の国における Red Hat, Inc.
商標または登録商標です。
SUSE は、米国およびその他の国における Novell Inc. の商標です。
その他の各製品は、各社の著作物です。
All Rights Reserved, Copyright
©
FUJITSU LIMITED 2007
ご使用しない場合は、本製品からデータカートリッジを取り出してください。
データカートリッジを入れたまま本製品を持ち運ばないでください。
データカートリッジの挿入時、無理に押し込まないでください。
内部に液体や金属など異物が入った状態で使用しないでください。
何か異物が入った場合は、修理相談窓口にご相談ください。
本製品前面の汚れは、柔らかい布でからぶきするか、布に水または中性洗剤を
含ませて、軽くふいてください。ベンジンやシンナーなど揮発性のものは避け
てください。
     7
J
目次
1 サーバ本体への搭載と導入方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
1.1 設置環境の確認 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9
1.2 ジャンパの設定について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
1.3 サーバ本体への搭載・接続 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
1.4 デバイスドライバのインストール . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 12
1.5 Tape Maintenance Advisor について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16
1.6 バックアップジョブの設定(自動排出の設定) . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
1.7 運用の確認 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 19
1.8 デバイスドライバおよびバックアップソフトウェアの設定・注意事項 20
2 各部の名称と働き . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23
2.1 フロントパネルおよびコネクタ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23
2.2 データカートリッジの取り付け/取り外し . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26
3 データカートリッジについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28
3.1 使用できるデータカートリッジ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28
3.2 データカートリッジの取り扱い . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28
4 クリーニングについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31
4.1 使用できるクリーニングカートリッジ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 31
4.2 ヘッドクリーニングについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32
5 サプライ品 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 33
6 バックアップ運用上の注意 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 34
7 トラブルシューティン . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 35
8 仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 39
付録 A 運用チェックシート(設置・運用確認編) . . . . . . . . . . . . . . . 40
付録 B Tape Maintenance Advisor について . . . . . . . . . . . . . . . . . 43
B.1 はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 43
B.2 Tape Maintenance Advisor 導入のメリット . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 43
B.3 製品概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 45
付録 C Windows 自動システム回復
Automated System Recovery)について . . . . . . . . . . . . 47
C.1 Windows 自動システム回復ディスクについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . 47
C.2 Windows 自動システム回復(ASR)の使用方法 . . . . . . . . . . . . . . . . 49
8
1
サーバ本体への搭載と導入方法
この章では、本製品のサーバ本体への搭載と導入方法について説明しています。
本製品のサーバ本体への搭載と導入方法は、次の手順で行います。
カスタムメイドサービスの場合、手順 2 4 は必要ありません。
1 設置環境の確認
→「1.1 設置環境の確認」P.9
2 ジャンパの設定
→「1.2 ジャンパの設定について」P. 10
3 サーバ本体への搭載・接続
→「1.3 サーバ本体への搭載・接続」P.11
4 デバイスドライバのインストール
→「1.4 デバイスドライバのインストールP.1 2
5 Tape Maintenance Advisor のインストール
→「1.5 Tape Maintenance Advisor について」P.1 6
6 バックアップジョブの設定(自動排出の設定)
→「1.6 バックアップジョブの設定(自動排出の設定)P. 1 8
7 運用の確認
→「1.7 運用の確認」P.19
8 デバイスドライバおよびバックアップソフトウェアの設定・注意事項
→「1.8 デバイスドライバおよびバックアップソフトウェアの設定・注意事項
P.20
  1 サーバ本体への搭載と導入方法  9
J
1.1 設置環境の確認
サーバの設置環境については、サーバ本体に添付の『安全上のご注意』および『はじめに
お読みください』を参照してください。
本製品は、データ記録面が内部で露出するため、設置環境(特に塵埃)の影響を受けやす
くなっています。一般的に、床面に近いほど塵埃濃度は高くなるので、机上など床面より
離れた場所への設置をお勧めします。次の「避けて頂きたい設置例」を参考に、よりほこ
りの少ない環境に設置するよう配慮をお願いいたします。
避けていただきたい設置例
製品を床に直置き
通りの多い場所
放されるドアや窓の近く。特に土埃や車の排気ガス、などの外部の影響を受ける場所
気の取り込み口、吹き出し口の近く。(空調、エアコン、換気扇、などに注意)
バコの煙の影響を受ける場所(本製品が設置された部屋での喫煙禁止)
リンタの近くでトナーの影響を受ける場所
ピー機、シュレッダー、FAX、など、紙を扱う装置の近くで、紙の粉の影響を受ける
場所
置後、数か月でデータカートリッジ投入口や周囲に塵埃が堆積するような場所
安全上のご注意」(→ P. 5 )も併せて参照してください。
10
1.2 ジャンパの設定について
サーバ本体に本製品を搭載する場合、SCSI-ID 番号の設定が必要です。
SCSI-ID 番号は、本製品背面(下図)のショートジャンパで設定できます。
サーバ本体に添付の「PRIMERGY ドキュメント&ツール CD」内の『ユーザーズガイド
の「内蔵オプションの取り付け」の章に従って、SCSI-ID 番号を設定してください。
次の表のように設定できます
` SCSI-ID 以外の設定は変更しないでください。
` ジャンパを横向きに取り付けないでください。
SCSI-ID 番号
ショートジャンパ
0 1 2 3
0
オープン オープン オープン オープン
1
ショート オープン オープン オープン
2
オープン ショート オープン オープン
3
ショート ショート オープン オープン
4
オープン オープン ショート オープン
5
*
ショート オープン ショート オープン
6
オープン ショート ショート オープン
7
ショート ショート ショート ショート
8
オープン オープン オープン ショート
9
ショート オープン オープン ショート
10
オープン ショート オープン ショート
11
ショート ショート オープン ショート
12
オープン オープン ショート ショート
13
ショート オープン ショート ショート
14
オープン ショート ショート ショート
15
ショート ショート ショート ショート
*:ご購入時の設定
3
2
1
0
SCSI ID
  1 サーバ本体への搭載と導入方法  11
J
1.3 サーバ本体への搭載・接続
本製品のサーバ本体への搭載方法および接続方法については、サーバ本体に添付の「ド
キュメント&ツール CD」内の『ユーザーズガイド』を参照してください。『ユーザーズガ
イド』に本製品の記載がない場合は、内蔵 LTO2 ユニット(PG-LT201)の記載を参照して
ください。
本製品は LVD SCSI インタフェースに接続してください。また、本製品を接続した SCSI
ケーブル上に他の装置を接続しないでください。
` PRIMERGY TX200 S3TX200FT S3RX600 S2RX600 S3RX600 S3SAS モデル)
に本製品を搭載する場合は、本製品に添付の電源延長ケーブルを使用して電源ケーブルに
接続してください。
なお、PRIMERGY TX200 S3 / TX200FT S3 に搭載する場合は 5 インチストレージベイの
一番上のベイに搭載してください。
本製品を SCSI カー PG-128/PGB128 または PG-1281/PGB1281 に接続する場合は、LVD/
SE 用のコネクタを使用してください。また、本製品を接続した SCSI カードの外付デバ
ス用コネクタを使用しないでください。
ᧄ⵾ຠ㧔⢛㕙㧕
SCSIࠤ࡯ࡉ࡞ࠍធ⛯
ࠨ࡯ࡃߩ㔚Ḯ
ࠤ࡯ࡉ࡞ߦធ⛯
㔚Ḯᑧ㐳ࠤ࡯ࡉ࡞
㧔ᧄ⵾ຠߦᷝઃ㧕
ᧄ⵾ຠߦធ⛯
૶↪ߒߥ޿ߎߣ
૶↪ߒߥ޿ߎߣ
12
1.4 デバイスドライバのインストール
Windows で本製品を使用する場合、本製品に添付のドライバフロッピーを使用し、次の手
順でデバイスドライバをインストールしてください。なお、Linux の場合はデバイスドラ
イバをインストールする必要はありません。
1.4.1 デバイスドライバのインストール(PRIMERGY FT
デル以外に搭載の場合)
Windows Server 2003 / Windows Server 2003 x64 の場合
1
Administrator 権限で Windows にログオンします。
2 「スタート」ボタン→「コントロールパネル」→「システム」の順にク
リックします。
3 「ハードウェア」タブを選択し、[デバイスマネージャ]をクリックしま
す。
4 「その他のデバイス」をダブルクリックし、QUANTUM ULTRIUM 3
SCSI Sequential Device」をダブルクリックします。
5 「ドライバ」タブを選択し、[ドライバの更新]をクリックします。
「ハードウェアの更新ウィザードの開始」というメッセージが表示されます。
6 「ソフトウェア検索のため、Windows Update に接続しますか?」と表
示されるので、「いいえ、今回は接続しません」をクリックし、[次へ]を
クリックします。
7 「一覧または特定の場所からインストールする」をクリックし、[次へ]を
クリックします。
8 「次の場所で最適のドライバを検索する」をクリックします。
9 「次の場所を含める」にチェックを入れ、[参照]ボタンを押してコピー元
にデバイスドライバを復元したフォルダを指定します。
付のドライバフロッピーを使用する場合(またはダウンロードしたデバイスド
ライバをフロッピーに復元した場合
A:\LTO3HH
ServerStart などの CD を使用する場合
[CD-ROM]:\DRIVERS\tape\LTO3HH
10 [次へ]をクリックします。
「ハードウェアの更新ウィザードの完了」とメッセージが表示されます。
11 [完了]をクリックし、[閉じる]をクリックします。
「テープドライブ」に「Quantum LTO 3 Tape Drive」と表示されます。
12 サーバを再起動します。
  1 サーバ本体への搭載と導入方法  13
J
Windows 2000 Server の場合
1
Administrator 権限で Windows 2000 Server にログオンします。
2 「スタート」ボタン→「設定」→「コントロールパネル」の順にクリック
します。
3 「システム」のアイコンをダブルクリックします。
4 「ハードウェア」タブを選択し、[デバイスマネージャ]をクリックしま
す。
5 「その他のデバイス」をダブルクリックし、QUANTUM ULTRIUM 3
SCSI Sequential Device」をダブルクリックします。
6 「ドライバ」タブを選択し、[ドライバの更新]をクリックします。
「デバイスドライバのアップグレードウィザードの開始」とメッセージが表示され
ます。
7 [次へ]をクリックします。
8 「デバイスに最適なドライバを検索する」を選択し、[次へ]をクリックし
ます。
9 「場所を指定」を選択し、[次へ]をクリックし、コピー元を次のように設
定し、OK]をクリックします。
添付のドライバフロッピーを使用する場合(またはダウンロードしたデバイスド
ライバをフロッピーに復元した場合)
A:\LTO3HH
ServerStart などの CD を使用する場合
[CD-ROM]:\DRIVERS\tape\LTO3HH
「次のデバイスのドライバが検索されました」とメッセージが表示されます。
10 [次へ]をクリックします。
「デバイスドライバのアップグレードウィザードの完了」とメッセージが表示され
ます。
11 [完了]をクリックし、[閉じる]をクリックします。
「テープドライブ」に「Quantum LTO 3 Tape Drive」と表示されます。
12 サーバを再起動します。
14
1.4.2 デバイスドライバのインストール(PRIMERGY FT
デルに搭載の場合)
注意事項
本製品は、FT1 にのみ搭載可能です。FT2 は搭載できません。
本製品を同時に 2 つ搭載できません。
・本FTvirtual Server(業務用 OS)からのみ使用可能です。CoServer(入出力 OS
からは本製品を使用できません。
FT モデルでは、自動システム回復(ASR)セット、システム復旧ディスクを使用した
システムの復旧はできません。復旧には、サーバに添付のリカバリ CD を使用してくだ
さい。
・内 5 インチオプションの取り付けについては、必ず FT モデルの『ユーザーズガイド』
を参照して作業をしてください。
Windows Server 2003 の場合
1
本製品を FT1 に搭載します。
2 FT1FT2 の電源を入れ、CoServer Online モードで起動します。
3 Administrator 権限で CoServer1 にログオンします。
サーバ本体が TX200FT S3 場合、次の手順で一 度再起動してください。
1. 「スタート」ボタン→「すべてのプログラム」→「Marathon Endurance」→
Management Tasks」→「Endurance Configuration」→「Restart」の順にク
リックします。
確認のメッセージが表示されます。
2. OK]をクリックします。
再起動後は、手順 2 から行ってください。
再起動後は、上記手順を行う必要はありません。
4 「スタート」ボタン→「コントロールパネル」→「システム」の順にク
リックします。
5 「ハードウェア」タブを選択し、[デバイスマネージャ]をクリックしま
す。
デバイスマネージャが起動します
6 「その他のデバイス」をダブルクリックし、QUANTUM ULTRIUM 3
SCSI Sequential Device」をダブルクリックします。
7 「ドライバ」タブを選択し、[ドライバの更新]をクリックします。
セットアップウィザードが表示されます。
8 「ソフトウェア検索のため、Windows Update に接続しますか?」と表
示されるので、「いいえ、今回は接続しません」をクリックし、[次へ]を
クリックします。
ウィザードに従ってインストールを行ってください。
  1 サーバ本体への搭載と導入方法  15
J
9 インストール方法で「一覧または特定の場所からインストールする」をク
リックし、[次へ]をクリックします。
10 検索とインストールのオプションで、「次の場所で最適のドライバを検索
する」を選択して、次のオプションを設定します。
「リムーバブルメディア(フロッピー、CD-ROM など)を検索」のチェックを外
します。
「次の場所を含める」にチェックを入れ、デバイスドライバを復元したフォルダ
を指定します。
A ドライブのフロッピーに復元した場合
A:\LTO3HH
C ドライブ Temp フォルダに復元した場合
C:\Temp\LTO3HH
11 [次へ]をクリックします。
「ハードウェアの更新ウィザードの完了」とメッセージが表示されます。
12 [完了]をクリックして、終了します。
「テープドライブ」配下に「Quantum LTO 3 Tape Drive」と表示されます。
13 FT モデルの『ユーザーズガイド』の「内蔵バックアップ装置取り付け後
の操作」の章に従い、FTvirtual Server へのリダイレクト作業を実施し
ます。
FTvirtual Server へのリダイレクト作業が完了すると、FTvirtual Server 上の「デバイ
スマネージャ」にその他のデバイスとして「QUANTUM ULTRIUM 3 SCSI
Sequential Device」が表示されます。
14 FTvirtual Server で手順 4 12 を繰り返してドライバをインストール
後、FTvirtual Server を再起動します。
16
1.5 Tape Maintenance Advisor について
サーバ本体に「Tape Maintenance Advisor」をインストールすることにより、3 か月ごとの
磁気ヘッドのクリーニングの時期を通知することができます。定期的な磁気ヘッドのク
リーニングを行うために、Tape Maintenance Advisor」を使用されることをお勧めします。
Tape Maintenance Advisor」については「付 B Tape Maintenance Advisor について」(→
P.43 )を参照してください。
1.5.1 インストールモジュールの準備
Tape Maintenance Advisor」は、Windows 用と Linux 用でモジュールが異なります。使用す
OS に応じたインストールモジュールを準備してください。
Windows Server 2003 / Windows Server 2003 x64 / Windows 2000
Server の場合
Tape Maintenance Advisor for Windows
サーバ本体に添付の ServerStart CD-ROM に格納されています。
- モジュール
[CD-ROM]:\PROGRAMS\Japanese\TmAdvisor
- 操作説明書(Fujitsu Tape Maintenance Advisor for Windows 操作説明書)
[CD-ROM]:\PROGRAMS\Japanese\TmAdvisor\TMAdoc
` Tape Maintenance Advisor」は、弊社のインターネット情報ページ
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/)内に最新版が登録されています。『ダウンロー
ド』→『ダウンロード検索』で、サーバの製品名および型名を選択し、カテゴリに「添付
ソフト」を指定して検索してください。
Linux v.3 / Linux v.4 / Linux v.4 for EM64T の場合
Tape Maintenance Advisor for Linux
Tape Maintenance Advisor for Linux」は、弊社のインターネット情報ページ
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/)内の『ダウンロード』→『ダウンロード検索』
で、サーバの製品名および型名を選択し、カテゴリに「添付ソフト」を指定して検索
し、ダウンロードしてください(例:Fujitsu Tape Maintenance Advisor for Linux V3.0
本ソフトウェアをダウンロードしたときは、 tar.gz 形式になっています。次のコマンド
を実行すると復元できますので、あらかじめ適当なフォルダに復元してください(復
元作業は Linux で行ってください。Windows での復元は避けてください)
復元すると次のようなフォルダ構成になっています。モジュールは、使用する Linux
のバージョンによって異なります。
- モジュール
Linux v.3 の場合
TmAdvisor/forv3/TmAdvisor/TMA
tar xvfz ファイル名.tar.gz
  1 サーバ本体への搭載と導入方法  17
J
Linux v.4 / Linux v.4 for EM64T の場合
TmAdvisor/forv4/TmAdvisor/TMA
- 操作説明書(Fujitsu Tape Maintenance Advisor for Linux 操作説明書)
TmAdvisor/TMAdoc
1.5.2 インストール方法
インストール方法は、各操作説明書を参照して行ってください。ここでは、インストール
する実行ファイルについて説明します。
Tape Maintenance Advisor for Windows
Administrator 権限で、サーバ本体に添付 ServerStart CD-ROM に格納されている次のファ
イルを実行してください。
[CD-ROM]:\PROGRAMS\Japanese\TmAdvisor\Setup.exe
ダウンロードした場合は、readme.txt 内容に従ってインストールしてください。
Tape Maintenance Advisor for Linux
使用する Linux のバージョンに応じて、管理者権限で、次のファイルを実行してください。
Linux v.3 の場合
TmAdvisor/forv3/TmAdvisor/TMA/Installer.bat
Linux v.4
/ Linux v.4 for EM64T の場合
TmAdvisor/forv4/TmAdvisor/TMA/Installer.bat
1.5.3 設定方法
クリーニング時期や通知方法の設定を行います。設定方法の詳細は、各操作説明書を参照
して設定ください。
` 初期設定では、ポップアップメッセージを毎週月曜日の午前 9 時に表示し、イベントログ
通知を行うようになっています。
1.5.4 使用方法(概要)
般オペレータ(または管理者)は、メッセージを受け取ったら、テープ装置のクリー
ニング作業を行い、Tape Maintenance Advisor」に作業を行った旨を伝えます。
理者は、イベントログなどを監視し、クリーニング作業を忘れていないかチェックし
てください。
使用方法の詳細は、各操作説明書を参照してください
18
1.6 バックアップジョブの設定(自動排出の設定)
バックアップを自動で行う場合は、次の手順に従ってバックアップ後にデータカートリ
ジを自動的に排出するように設定してください(手動でバックアップを行う場合もバッ
アップ後は、必ずデータカートリッジを取り出してください)
BrightStor ARCserve Backup の場合
1
バックアップジョブのオプションのバックアップマネージャで[オプショ
ン]ボタンをクリックします。
2 「操作」タブの[バックアップ終了後のメディアのイジェクト]を「メ
ディアをイジェクトする」に設定します。
Windows Backup の場合
バッチファイルなどで、バックアップのコマンドの後に次のコマンドを実行する記述を
追加します。
例:rsm refresh /lf"Quantum LTO 3 Tape Drive"
(*1)
rsm eject /lf"Quantum LTO 3 Tape Drive"/astart
*1:指定する名前は、「コンピュータの管理」の「記憶域→リムーバブル記憶域」の
「ライブラリ」Windows Server 2003 / Windows Server 2003 x64 の場合)または
「物理的な場所」Windows 2000 Server の場合)で確認してください。
[バッチファイルの例]Windows Server 2003 の場合)
* 2:\test\test.bks は、Windows Backup を起動し、「バックアップ」タブでバック
アップする対象にチェックを入れ「ジョブ」メニューから「選択したジョブの
保存」を選んで作成してください
Windows Backup のバッチファイルでの使用例は、マイクロソフト技術情報 239892
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;239892)などを参照してください。
ntbackup, rsm コマンドの使用法は、Windows のヘルプを参照してください(「スタート」
ボタン→「ヘルプとサポート」の順にクリックし、ntbackup」または「rsm」を検索し
てください)
ⴕ⇟ภ
1:
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18:
@echo off
cls
setlocal
rsm inventory /lf"Quantum LTO 3 Tape Drive" /aFULL
timeout /t 60
rsm refresh /lf"Quantum LTO 3 Tape Drive"
timeout /t 60
for /f "Tokens=1-4 Delims=/ " %%i in ('date /t') do set dt=%%i-%%j-%%k-%%l
for /f "Tokens=1" %%i in ('time /t') do set tm=-%%i
set tm=%tm::=-%
set dtt=%dt%%tm%
ntbackup backup @c:\test\test.bks /n "%computername%-%dtt%" /d "daily
%dtt%" /j "daily %dtt%" /p "LTO Ultrium" V:no /R:no /L:f /M normal /RS:NO
/HC:ON /UM
timeout /t 60
rsm refresh /lf"Quantum LTO 3 Tape Drive"
timeout /t 60
rsm eject /lf"Quantum LTO 3 Tape Drive"
timeout /t 60
endlocal
䊋䉾䉼䊐䉜䉟䊦䈱ౝኈ
䊋䉾䉪䉝䉾䊒
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  1 サーバ本体への搭載と導入方法  19
J
Linux のコマンドで使用する場合
シェルスクリプトなどで、バックアップコマンドの後に次のコマンドを実行する記述を
追加してください(/dev/st0 は、環境に合わせて変更してください)
mt -f /dev/st0 eject
NetVault の場合
NetVault のデバイス管理で、デバイス名を確認します。
ここでは、本製品を「NetVaultSV:_1-0.3.0_(QUANTUM_ULTRIUM_3)」として説明しま
す。
確認したデバイス名を使用しNetVault をインストールしたディレクトリ(/usr/
netvault)の scripts/users ディレクトリに、次の内容のシェルスクリプト(ここでは、
tapeeject.sh とします)を作成します(/usr/netvault/scripts/users/tapeeject.sh を作成しま
す)
tapeeject.sh の例]
/usr/netvault/util/nvdeviceeject -servername NetVaultSV
          -devicename "NetVaultSV:_1-0.3.0_(QUANTUM_ULTRIUM_3)"
-servername:対象となるサーバ本体の名前を指定します(例 :NetVaultSV
-devicename:対象となるドライブ(本製品)の名前を指定します
(例 : NetVaultSV:_1-0.3.0_(QUANTUM_ULTRIUM_3)
バックアップ実行時に、NetVault のバックアップウィンドウで、詳細設定(Advanced
Option)タブのポスト・スクリプト(Use Post Scriptにチェックを入れ、users/
tapeeject.sh」を指定してください。
1.7 運用の確認
日々のバックアップ運用上の注意事項を、「付録 A 運用チェックシート (設置・運用確認
編)(→ P. 40 )にまとめてあります。チェックシートを使用して、運用の確認を行ってく
ださい。また、テープ装置全般の注意事項について、本製品に添付の小冊子「テープ装
置、媒体の定期交換とクリーニングで安心バックアップ!」
*
にまとめてありますので、
併せてご確認ください。
* インターネット情報ページ(http://primeserver.fujitsu.com/primergy/)内の「技術情報」
のシステム構築の手引きに最新版を掲載しています。
20
1.8 デバイスドライバおよびバックアップソフト
ウェアの設定・注意事項
本章の情報は、2007 2 月現在のものです。内容が変わることがありますがご了承くださ
い。
Windows 用デバイスドライバについて
本製品の Windows 用のデバイスドライバの最新版は、インターネット情報ページ
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/)内の『ダウンロード』→『ダウンロード検索』で
サーバの製品名および型名を選択し、カテゴリに「バックアップ装置」を指定して検索
し、ダウンロードしてください。デバイスドライバは、最新版をご使用されることをお
めします。
バックアップソフトウェアについて
本製品は、次のバックアップソフトウェアで使用できます。
BrightStor ARCserve Backup の設定について
BrightStor ARCserve Backup を使用する場合は、デバイスドライバのインストール後に
BrightStor ARCserve Backup の「デバイス環境設定」で「デバイスの有効/無効(RSM
対応)」オプションを選択し、リムーバブル記憶域の管理を無効(チェックを付ける)
にしてください。
バックアップジョブの設定時に、本製品が割り当てられているデバイスグループ名を控
えておいてください。修理などで本製品を交換したあとの再設定時に必要です。
BrightStor ARCserve Backup をアンインストールする際は、事前に「デバイス環境設定」
-「デバイスの有効/無効(RSM 対応)」オプションを選択し、リムーバブル記憶域の
管理を有効(チェックを外す)にしてください。
OS
バックアップソフトウェア
Windows Server 2003
BrightStor ARCserve Backup r11.5 + SP2QO81201
以降
*
Windows Backup
Windows Server 2003 x64
Windows 2000 Server
SP4 以降)
BrightStor ARCserve Backup r11.5 + SP2QO81201
以降
*
Linux AS v.3
NetVault7 7.4.2
*
Linux AS v.4
NetVault7 7.4.2
*
Linux AS v.4 for EM64T
NetVault7 for EM64T 7.4.2
*
*BrightStor ARCserve Backup および NetVault については、次の弊社ソフトウェア
イドをご参照ください。
BrightStor ARCserve Backup
Windows ソフトウェアガイド(http://software.fujitsu.com/jp/guide/windows/)で
ARCserve」を検索してください
NetVault
Linux ソフトウェアガイド(http://software.fujitsu.com/jp/guide/linux/)で
NetVault」を検索してください
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