Dell Intel PRO Family of Adapters ユーザーガイド

  • こんにちは!私はIntelイーサネットiSCSIブートユーザーガイドの内容を理解しています。このガイドでは、リモートiSCSIディスクボリュームからの起動を可能にするIntel製ネットワークアダプターの設定方法について説明されています。X540-t, X520など様々なモデルのアダプターに対応しており、WindowsとLinux両方のOSに対応した設定手順、トラブルシューティング、ファームウェア設定、iSCSIターゲット設定、DHCPサーバー設定などの情報が網羅されています。何かご質問がありましたら、お気軽にお尋ねください!
  • 2TBを超えるターゲットからの起動は可能ですか?
    インテルiSCSIブートに対応しているアダプターは?
    ファームウェアの設定方法は?
    Linuxでの設定方法は?
インテル® イーサネット iSCSI ブート・ユーザーガイド
下記の情報は Dell 社による検証なしで、解説されたデバイスの出荷業者により提供され、下記の制限および免責条項の条件が適用されます。
本書はインテル® Boot Agent に適用されます。各製品の詳細については、以下の各リンクを選択してください。
概要
システムの要件
インストールと設定
ファームウェアの設定
iSCSI ターゲットの設定
DHCP サーバ設定
Microsoft Windows* の設定
Linux セットアップ
iSCSI Over Data Center Bridging (DCB)
トラブルシューティング
確認されている問題点
サポート
用語集
インテル® Ethernet Flash Firmware Utility
Dell Update Package for Intel Adapter Firmware
ソフトウェア ライセンス
本書は予告なく変更されることがあります。
© 2001-2014, Intel Corporation. 無断での引用、転載を禁じます。
本書で使用されている商標:
Dell
および
DELL
のロゴは、Dell. の商標です。Intel は、Intel Corporation の米国およびその他の国における商標で
す。
* 本書で使用している他社の商標および商品名は、その商標と商品名を主張するエンティティまたは他社の製品を参照していることがありま
す。インテル コーポレーションは、他社の商標および商品名において財産利益の責任を負いません。
制限および免責条項
すべての説明、警告、規制の認証および保証を含む本書の情報は、出荷業者によって提供されており、Dell 社は証明または検証をしていませ
ん。Dell 社は説明書に従って実行、または従わずに実行したため発生した破損には、いずれにも一切責任を負いません。
本書に典拠された所有権、有効性、速度、または品質に関するすべての記述は、出荷業者によって作られたものであり、Dell 社のものではあり
ません。Dell 社は、それらの記述の正確性、完全性、または実証性の知識を免責条項とします。陳述または請求に関する質問またはコメント
は、出荷業者に直接ご連絡ください。
輸出制限
お客様は、テクノロジとソフトウェアを含む本製品がアメリカ合衆国 (U.S.) の税関および輸出に関する法律規制の対象となることを了承し、さ
らに、本製品が製造され使用される国に適用される税関および輸出の法律規制の対象となることを了承します。お客様は、これらの法律および
規制に従うことに同意するものとします。さらに、アメリカ合衆国の法律の下に、本製品は限定されるエンドユーザーまたは限定される国に販
売、貸借、または譲渡することはできません。また、本製品は、核兵器、物質、または施設、ミサイル、またはミサイルのプロジェクトのサ
ポート、および化学兵器、生物兵器の設計、開発、製作または使用を含むがこれらに限定されない武器による大量破壊に関与するエンドユー
ザーに販売、賃借、または譲渡することはできません。
前回更新日:
2014
4
29
目次に戻る
概要:インテル® イーサネット iSCSI ブート・ユーザーガイド
インテル® イーサネット iSCSI ブートは、PCI Express サーバーアダプターのギガビットおよび 10 ギガビットファミリー用に設計されています。
インテル® イーサネット iSCSI Boot は、iSCSI ベースのストレージ・エリア・ネットワーク (SAN) にあるリモート iSCSI ディスクボリュームから起
動する機能を提供します。このガイドは、これらのアダプタの使用におけるハードウェアとソフトウェアのインストールと設定の手順、および
システムのインストールと起動においてのトラブルシューティングのヒントを説明します。
iSCSI Over Data Center Bridging (DCB)
インテル® イーサネット・アダプターでは、基本オペレーティング・システムに固有の iSCSI ソフトウェア・イニシエーターがサポートされてい
ます。Windows の場合、Microsoft iSCSI ソフトウェア・イニシエーターによって、Windows ホストから、インテル・イーサネット・アダプター
を使用する外部 iSCSI ストレージアレイへの接続が可能になります。Windows Server 2008 と Windows Server 2012 には、iSCSI イニシエータが付
属しています。
オープンソース・ディストリビューションの場合、実質的にすべてのディストリビューションがオープン iSCSI ソフトウェア・イニシエーター
のサポートを組み込み、インテル® イーサネット・アダプターはそれらをサポートします。特定のオープン iSCSI イニシエーターでの詳細な追加
設定については、ディストリビューションのマニュアルを参照してください。
インテル® 82599 ベースおよび X540 ベースの 10 ギガビットアダプターは、データセンター・ブリッジング・クラウド内の iSCSI をサポートしま
す。iSCSI/DCB アプリケーション TLV をサポートするスイッチおよびターゲットと併せて使用することによって、このソリューションはホスト
とターゲットの間の iSCSI トラフィックの最低保証帯域幅を提供することができます。このソリューションでは、ストレージ管理者が iSCSI トラ
フィックを LAN トラフィックからセグメント分けすることができます。このことは、現在 FCoE トラフィックを LAN トラフィックからセグメン
ト分けする方法と似ています。DCB サポート環境内の iSCSI トラフィックは、以前はスイッチベンダーによって LAN トラフィックとして扱われ
ていました。スイッチおよびターゲットベンダーに問い合わせて iSCSI/DCB アプリケーション TLV をサポートすることを確認してください。
iSCSI Over DCB
クイック インストールの手順
システム要件については、システム要件を参照してください。
システムに iSCSI ブートをインストールし準備するには、以下の手順に従います。
1. システムにインテル® iSCSI ブート対応のアダプターをインストールします。サポートされているアダプターのリストは、サポートされて
いるインテル® ネットワーク・アダプターを参照してください。
2. Dell Update Package for Intel Adapter Firmware を使用して、最新の iSCSI Boot ファームウェアをインストールします。
コマンド "BOOTUTIL -UP -ALL" を使用して、システムのすべての iSCSI ブート対応アダプターのフラッシュ ROM でファームウェアを
プログラミングします。詳細については、iSCSI DOS ユーティリティーを参照してください。
3. iSCSI ターゲットディスクを使用して iSCSI イニシエーター・システムのアダプターをネットワークに接続します。
4. 設定済みの iSCSI ターゲットディスクからインテル® イーサネット iSCSI ブート・ファームウェアを設定するには、ファームウェアの設
の手順に従います。
5. Microsoft* Windows* を使用してリモート iSCSI ディスクから起動するようにイニシエーターのシステムをセットアップする場合
は、Windows での設定または Linux での設定の手順に従います。
6. 上記の手順に従った後に問題が起きた場合は、トラブルシューティングを参照してください。
:以下のアダプターの場合、iSCSI は uEFI 環境を通じて有効にされています。
インテル® イーサネット 10G 2P X540-t アダプター
インテル® イーサネット 10G 2P X520 アダプター
インテル® イーサネット 10G 4P X540/I350 rNDC
インテル® イーサネット 10G 4P X520/I350 rNDC
インテル® イーサネット 10G 2P X520-k bNDC
インテル® ギガビット 4P X540/I350 rNDC
インテル® ギガビット 4P X520/I350 rNDC
インテル® ギガビット 4P I350 rNDC
次の操作を行います。
1. [System Setup (システムのセットアップ)] に移動します。
2. ポートを選択して設定に移動します。
3. 起動プロトコルを指定します ( PXE、FCoE、iSCSI プライマリー、または iSCSI セカンダリー)。
:以下のアダプターは FCoE ブートプロトコルをサポートしていません。
インテル® ギガビット ET デュアルポート・サーバー・アダプター
インテル® ギガビット ET クアッド・ポート・サーバー・アダプター
インテル® イーサネット X520 10GbE デュアルポート KX4 Mezz
インテル® イーサネット サーバー アダプター X520-T2
インテル® ギガビット 4P X520/I350 rNDC
インテル® ギガビット 4P X540/I350 rNDC
インテル® ギガビット 4P I350-t Mezz
インテル® ギガビット 2P I350-t アダプター
インテル® ギガビット 4P I350-t アダプター
インテル® ギガビット 4P I350-t rNDC
インテル® ギガビット 4P I350 rNDC
インテル® ギガビット 2P I350 LOM
制限および免責条項
をすべてお読みください。
目次に戻る
目次に戻る
システムの要件:インテル® イーサネット iSCSI ブート・ユーザーガイド
ネットワーク アダプタのシステム ハードウェアの互換性
サポートされているインテル® ネットワーク・アダプター
サポートされている 32 ビット オペレーティング システム
インテル® 64 アーキテクチャー (インテル® 64) のプラットフォーム要件
ネットワーク アダプタのシステム ハードウェアの互換性
インテル・ギガビット・サーバー・アダプターとインテル® iSCSI ブート・ファームウェアをインストールする前に、ご使用のシステムが次の最
小要件を満たしているか確認してください。
次のスロットのタイプのいずれか(ご使用のアダプターによる): 1x、4x、8x、または 16x で稼動している PCI Express スロット (v1.0a
以降)。
ご使用のコンピュータの最新 BIOS
サポートされているインテル® ネットワーク・アダプター
サポートされているインテル® 10 ギガビット・ネットワーク・アダプター
インテル® 10 ギガビット AT サーバー・アダプター
インテル® 10 ギガビット XF SR サーバー・アダプター
インテル® 10 ギガビット AF DA デュアルポート・サーバー・アダプター
インテル® イーサネット X520 10GbE デュアルポート KX4 Mezz
インテル® イーサネット X520 10GbE デュアルポート KX4-KR Mezz
インテル® イーサネット サーバー アダプター X520-2
インテル® イーサネット 10G 2P X540-t アダプター
インテル® イーサネット 10G 2P X520 アダプター
インテル® イーサネット 10G 4P X540/I350 rNDC
インテル® イーサネット 10G 4P X520/I350 rNDC
インテル® イーサネット 10G 2P X520-k bNDC
サポートされているインテル® ギガビット・ネットワーク・アダプターとデバイス
インテル® PRO/1000 PT サーバー・アダプター
インテル® PRO/1000 PT デュアルポート・サーバー・アダプター
インテル® PRO/1000 PF サーバー・アダプター
インテル® ギガビット ET デュアルポート・サーバー・アダプター
インテル® ギガビット ET クアッド・ポート・サーバー・アダプター
インテル® ギガビット ET クアッド ポート メザニン カード
インテル® ギガビット 2P I350-t アダプター
インテル® ギガビット 4P I350-t アダプター
インテル® ギガビット 4P I350-t rNDC
インテル® ギガビット 4P X540/I350 rNDC
インテル® ギガビット 4P X520/I350 rNDC
インテル® ギガビット 4P I350-t Mezz
インテル® ギガビット 2P I350-t LOM
インテル® ギガビット 4P I350 rNDC
インテル® ギガビット 2P I350 LOM
:インテル ネットワーク・アダプターで FCoE ブートを使用するときには、システムに Brocade Host Bus Adapter (HBA) がインストー
ルされていないことを確認してください。
サポートされている 32 ビット オペレーティング システム
インテル® イーサネット iSCSI ブートは、次の IA-32 オペレーティング・システムのリモート起動をサポートしています。
Microsoft Windows Server 2008 x86
インテル® 64 アーキテクチャー (インテル® 64) のプラットフォーム要件
インテル® イーサネット iSCSI ブートは、次のインテル® 64 オペレーティング・システムのリモート起動をサポートしています。
Microsoft Windows Server 2012 R2
Microsoft Windows Server 2012
Microsoft Windows Server 2008 R2
RHEL6.5
SLES11 SP3
インテル® 64 をサポートするプラットフォームは、64 ビットモードまたは 32 ビット互換モードのいずれかで実行されます。64 ビット モードで
実行するには、次の要件を満たす必要があります。
インテル® 64 システムに 64 ビットの BIOS が必要です。
64 ビットのオペレーティング システムがインストールされている必要があります。
アダプター ドライバのインストーラは、現在実行しているオペレーティング システムと互換性のあるドライバのみをリストに示します。
システムが互換モードで実行されている場合は、IA-32 ドライバのみ利用できます。
システムが 64 ビットモードで実行されている場合は、インテル® 64 ドライバーのみ利用できます。
制限および免責条項
をすべてお読みください。
目次に戻る
目次に戻る
インストールと設定:インテル® イーサネット iSCSI ブート・ユーザーガイド
このセクションは、インテル® iSCSI ブート・コンポーネントのインストールおよびセットアップの手順を説明します。ハードウェアを準備した
後に行う最初の手順は、iSCSI ブート対応アダプターでインテル® イーサネット iSCSI ブート・ ファームウェアをプログラムすることです。以下
のファームウェアのインストールのセクションを参照してください。
デフォルトの iSCSI ブート設定は DHCP を使用します。静的 IP を使用する場合は、ファームウェアの設定を静的 IP 設定にする必要がありま
す。ファームウェアの設定のセクションを参照してください。
Microsoft Windows 環境では、Microsoft* Windows での設定に記載されている詳細手順に従ってください。
Linux 環境では、Linux セットアップに記載されている詳しい手順に従ってください。
ファームウェアのインストール
インテル® イーサネット iSCSI ブート・ を有効にするには、システムで BIOS を起動中にファームウェアをオプション ROM としてロードする必
要があります。"Intel® iSCSI Boot" に続きファームウェアのバージョン番号が表示される場合、ファームウェアは正しくインストールさ
れています。
インテル PCI Express アダプターのフラッシュは、iSCSI Boot や PXE を含む、いくつかのファームウェアのセットとともにロードされます。iSCSI
Boot を有効にするには、BootUtil を起動して iSCSI Boot ファームウェアを選択する必要があります。アダプターのフラッシュ・ファームウェア
は、BootUtil を再度実行して異なるファームウェア・オプションを選択することで、例えば PXE に切り替えるなど、必要に応じて再設定できま
す。
インテル PRO/1000 PT/PF シングル/デュアルポート・サーバー・アダプターまたはインテル 10 ギガビット・サーバー・アダプターでインテル®
イーサネット iSCSI ブート・ ファームウェアをインストールまたはアップグレードする場合は、BootUtil がファームウェアのインストールに使
用される DOS ユーティリティー・ソフトウェアとなります。BootUtil は LAN on Motherboard (LOM) 実装用のユーティリティーではありませ
ん。インテル® iSCSI ブート対応 OEM サーバーシステムを使用している場合、インテル® iSCSI ブートを有効にするには OEM が提供している手順
を参照してください。
:以下のアダプターの場合、iSCSI は uEFI 環境を通じて有効にされています。
インテル® イーサネット 10G 2P X540-t アダプター
インテル® イーサネット 10G 2P X520 アダプター
インテル® イーサネット 10G 4P X540/I350 rNDC
インテル® イーサネット 10G 4P X520/I350 rNDC
インテル® イーサネット 10G 2P X520-k bNDC
インテル® ギガビット 4P X540/I350 rNDC
インテル® ギガビット 4P X520/I350 rNDC
インテル® ギガビット 4P I350 rNDC
次の操作を行います。
1. [System Setup (システムのセットアップ)] に移動します。
2. ポートを選択して設定に移動します。
3. 起動プロトコルを指定します ( PXE、FCoE、iSCSI プライマリー、または iSCSI セカンダリー)。
:以下のアダプターは FCoE ブートプロトコルをサポートしていません。
インテル® ギガビット ET デュアルポート・サーバー・アダプター
インテル® ギガビット ET クアッド・ポート・サーバー・アダプター
インテル® イーサネット X520 10GbE デュアルポート KX4 Mezz
インテル® イーサネット サーバー アダプター X520-T2
インテル® ギガビット 4P X520/I350 rNDC
インテル® ギガビット 4P X540/I350 rNDC
インテル® ギガビット 4P I350-t Mezz
インテル® ギガビット 2P I350-t アダプター
インテル® ギガビット 4P I350-t アダプター
インテル® ギガビット 4P I350-t rNDC
インテル® ギガビット 4P I350 rNDC
インテル® ギガビット 2P I350 LOM
:ファームウェアをバージョン 13.x からアップデートする場合は、ファームウェアのバージョン 14.5.x にする前にまずバージョン
14.0.12 にアップデートしてください。
制限および免責条項
をすべてお読みください。
目次に戻る
目次に戻る
ファームウェアの設定:インテル® イーサネット iSCSI ブート・ユーザーガイド
インテル® iSCSI Boot Port Selection メニュー
インテル® iSCSI Boot Port Specific メニュー
インテル® iSCSI Boot Configuration メニュー
iSCSI CHAP Configuration
インテル® イーサネット iSCSI Bootには、1 つのシステム内の 2 つのネットワーク・ポートを iSCSI ブートデバイスとして有効にすることができ
るセットアップ・メニューがあります。インテル® iSCSI ブートを設定するには、システムの電源をオンにするかリセットして、"Press
<Ctrl-D> to run setup..." というメッセージが表示されたら Ctrl キーと D のキーを押します。Ctrl-D キーを押すと、インテル® iSCSI
Boot Port Selection Setup メニューが表示されます。
:ローカルディスクからオペレーティング・システムを起動するときには、すべてのネットワーク・ポートに対してインテル® イーサ
ネット iSCSI ブートを無効にする必要があります。
インテル® イーサネット iSCSI ブート Port Selection メニュー
インテル® iSCSI ブート設定メニューの最初の画面に、インテル iSCSI ブート対応のアダプターのリストが表示されます。各アダプター・ポート
に関連する MAC アドレス、PCI デバイス ID、PCI バス/デバイス/機能の場所、およびインテル® イーサネット iSCSI ブートのステータスを示す
フィールドが表示されます。Port Selection(ポート設定)メニューには、最大で 16 個の iSCSI Boot 対応ポートが表示できますが、スクロール
可能なリストで一度に表示できるのは 4 個までになります。インテル® iSCSI ブート対応アダプターがそれ以上ある場合は、それらはセットアッ
プ・メニューには表示されません。このメニューの使用方法を以下に説明します。
強調表示されたときに 'P' キーを押して、システムにある 1 つのネットワーク ポートをプライマリ ブート ポートとして選択できます。プ
ライマリー・ブート・ポートは、インテル® iSCSI ブートが iSCSI ターゲットに接続するために使用する最初のポートです。プライマリ
ブート ポートとして選択できるポートは 1 つのみです。
強調表示されたときに 'S' キーを押して、システムにある 1 つのネットワーク ポートをセカンダリ ブート ポートとして選択できます。セ
カンダリ ブート ポートは、プライマリ ブート ポートが接続を確立できないときのみ、iSCSI ターゲット ディスクに接続するのに使用さ
れます。セカンダリ ブート ポートとして選択できるポートは 1 つのみです。
強調表示されているネットワーク ポートで 'D' キーを押すと、そのポートで iSCSI ブートを無効にします。
強調表示されているネットワーク ポートで 'B' キーを押すと、そのポートで LED が点滅します。
Esc キーを押すと、ポートの選択メニューを終了します。
Enter キーを押すと、そのポートに対する iSCSI Boot Port Specific Setup メニューに入ります。
:
新しく設定されたプライマリ アダプタのあるシステムに、前に設定されたプライマリ アダプタを再度追加すると、2 つのプライ
マリ アダプタが設定される可能性があります。いずれかのアダプタを無効にするか、いずれか一方のアダプタをセカンダリ アダ
プタに変更してください。
プライマリー・ポートとセカンダリー・ポートを設定する場合、それぞれに異なるターゲット・パラメーターを使用できます。
それにより、iSCSI プライマリー・ポートがそのターゲットへの接続に失敗すると、セカンダリー・ポートがそのターゲットへの
接続を試行します。
インテル® iSCSI Boot Port Specific Setup メニュー
ポート特有の iSCSI 設定メニューには、次の 4 つのオプションがあります。
iSCSI Boot Configuration - このオプションを選択すると、インテル® iSCSI Boot Configuration Setup メニューが表示されます。このメ
ニューについては以下に詳しく説明されているので、選択されたネットワーク ポートに iSCSI パラメータを設定できます。
CHAP Configuration - このオプションを選択すると、CHAP 設定画面が表示されます。CHAP Configuration メニューについては、以下の
セクションに詳しく説明されています。
Discard Changes and Exit - このオプションを選択すると、iSCSI Boot Configuration および CHAP Configuration 設定画面で行ったすべて
の変更が取り消され、インテル® iSCSI Boot Port Selection メニューが表示されます。
Save Changes and Exit - このオプションを選択すると、iSCSI Boot Configuration および CHAP Configuration 設定画面に行ったすべての
変更が保存されます。このオプションを選択すると、インテル® iSCSI Boot Port Selection メニューに戻ります。
インテル® iSCSI Boot Configuration メニュー
iSCSI Boot Configuration メニューでは特定のポートに iSCSI ブートとインターネット プロトコル (IP) パラメータを設定できます。iSCSI 設定は手
動で設定するか DHCP サーバから動的に取得できます。インテル® iSCSI Boot Configuration メニューのオプションを以下に示します。
Use Dynamic IP Configuration (DHCP) - このチェックボックスを選択すると、iSCSI ブートが DHCP クライアント サーバから IP アドレ
ス、サブネット マスク、およびゲートウェイ IP アドレスの取得を試行します。このチェックボックスが有効な場合は、これらのフィー
ルドは表示されません。
Initiator Name - iSCSI ターゲットに接続するときにインテル iSCSI ブートが使用する iSCSI イニシエータ名を入力します。このフィールド
に入力された値はグローバルで、システム内のすべての iSCSI ブート対応のポートにより使用されます。[Use DHCP For Target
Configuration (ターゲット設定に DHCP を使用する)] チェックボックスが有効な場合は、このフィールドは空白にすることができま
す。DHCP サーバーから iSCSI イニシエーター名を動的に取得する手順については、DHCP サーバーの設定のセクションを参照してくだ
さい。
Initiator IP - このフィールドで静的 IP 設定としてこのポートで使用するクライアント IP アドレスを入力します。この IP アドレス
は、iSCSI セッション全体でそのポートにより使用されます。DHCP が有効でない場合、このオプションは表示されます。
Subnet Mask - このフィールドに IP サブネットマスクを入力します。これは、選択されたポートが iSCSI に接続するネットワークで使用
される IP サブネット マスクでなければなりません。DHCP が有効でない場合、このオプションは表示されます。
Gateway IP - このフィールドに、ネットワーク ゲートウェイの IP アドレスを入力します。iSCSI ターゲットが選択されたインテル iSCSI
ブートのポート以外のサブ ネットワークにある場合は、このフィールドは必須になります。DHCP が有効でない場合、このオプション
は表示されます。
Use DHCP for iSCSI Target Information - このチェックボックスを選択すると、インテル iSCSI ブートはネットワークの DHCP サーバから
iSCSI ターゲットの IP アドレス、IP ポート番号、iSCSI ターゲット名、および SCSI LUN ID の取得を試行します。DHCP を使用して iSCSI
ターゲットパラメーターを設定する手順については、DHCP サーバーの設定のセクションを参照してください。このチェックボックスが
有効な場合は、これらのフィールドは表示されません。
Target Name - このフィールドに iSCSI ターゲットの IQN 名を入力します。iSCSI ターゲットに対して DHCP が有効でない場合、このオプ
ションは表示されます。
:プライマリー・ポートとセカンダリー・ポートで異なる IQN を使用できます。
Target IP - このフィールドに、iSCSI ターゲットのターゲット IP アドレスを入力します。iSCSI ターゲットに対して DHCP が有効でない場
合、このオプションは表示されます。
Target Port - TCP ポート番号。iSCSI ターゲットに対して DHCP が有効でない場合、このオプションは表示されます。
Boot LUN - このフィールドに iSCSI ターゲットのブート ディスクの LUN ID を入力します。iSCSI ターゲットに対して DHCP が有効でない
場合、このオプションは表示されます。
:プライマリー・ポートとセカンダリー・ポートで異なるターゲットを使用できるので、プライマリー・ポートとセカンダ
リー・ポートで異なるブート LUN を使用できます。
iSCSI CHAP Configuration
インテル® iSCSI ブートは、iSCSI ターゲットで単方向の CHAP MD5 認証をサポートします。インテル® iSCSI ブートは、RSA Data Security, Inc. に
よって開発された「MD5 メッセージ・ダイジェスト・アルゴリズム」を使用します。iSCSI CHAP Configuration メニューには CHAP 認証を有効
にするための以下のオプションがあります。
Use CHAP - このチェックボックスを選択すると、このポートに CHAP 認証を有効にします。CHAP は、ターゲットがイニシエータを認証
することを許可します。CHAP 認証を有効にすると、ユーザ名とターゲット パスワードを入力する必要があります。
User Name - このフィールドに CHAP ユーザ名を入力します。これは、iSCSI ターゲットに設定された CHAP ユーザ名と同じでなければな
りません。
Target Secret - このフィールドに CHAP パスワードを入力します。これは、iSCSI ターゲットに設定された CHAP パスワードと同じであ
り、12 文字から 16 文字までの長さで指定する必要があります。このパスワードは Initiator Secret と同じにはできません。
Use Mutual CHAP - このチェックボックスを選択すると、このポートに Mutual CHAP 認証を有効にします。Mutual CHAP は、イニシ
エータがターゲットを認証することを許可します。Mutual CHAP 認証を有効にした後、イニシエータのパスワードを入力する必要があり
ます。Mutual CHAP は、CHAP が選択されているときにしか選択できません。
Initiator Secret - このフィールドに Mutual CHAP パスワードを入力します。これは、iSCSI ターゲットに設定された CHAP パスワードと
同じであり、12 文字から 16 文字までの長さで指定する必要があります。このパスワードは Target Secret と同じにはできません。
この製品の CHAP 認証機能を使用する場合、以下の謝辞を含む必要があります。
この製品には Eric Young ([email protected]) によって作成された暗号化ソフトウェアが含まれています。この製品には Tim Hudson
([email protected]) によって作成されたソフトウェアが含まれています。
この製品には OpenSSL Toolkit (http://www.openssl.org (英語)) で使用するための OpenSSL Project によって開発されたソフトウェアが
含まれています。
Windows デバイス マネージャ用インテル PROSet
Windows デバイス・マネージャー用インテル PROSet を使用してインテル® iSCSI Boot Port Selection Setup メニューの多くの機能を設定したり、
それらの設定を変更したりできます。Windows デバイス・マネージャー用インテル PROSet のインストールと使用については、インテル® ネッ
トワーク・アダプター・ユーザーガイドを参照してください。
VLAN ID
Microsoft* iSCSI Boot イニシエーターでは VLAN がサポートされていないため、iSCSI ブート・ファームウェアの VLAN ID フィールドはグレーア
ウト表示になります。
制限および免責条項
をすべてお読みください。
目次に戻る
目次に戻る
iSCSI ターゲットの設定:インテル® イーサネット iSCSI ブート・ユーザーガイド
iSCSI ターゲットシステムとディスク ボリュームの設定に関する特有の情報は、サードパーティー・ベンダーが提供する手順を参照してくださ
い。以下に示すのは、多数の iSCSI ターゲットシステムで機能させるためにインテル® イーサネット iSCSI ブートをセットアップするのに必要な
基本的な手順です。具体的な手順は、ベンダーにより異なります。
:iSCSI ブートをサポートするには、ターゲットが同一のイニシエータからの複数のセッションをサポートする必要があります。iSCSI
ブート・ファームウェア・イニシエータと OS High イニシエータの両方が同時に iSCSI セッションを確立する必要があります。これら
のイニシエータの両方が同一のイニシエータ名と IP アドレスを使用して接続し OS ディスクにアクセスしますが、これらの 2 つのイニ
シエータは別々の iSCSI セッションを確立します。ターゲットが ISCSI ブートをサポートするためには、ターゲットは複数のセッション
とクライアントのログインをサポート可能でなければなりません。
1. iSCSI ターゲット システムでディスク ボリュームを設定します。インテル® イーサネット iSCSI ブート・ファームウェアを設定するときに
使用する、このボリュームの LUN ID を書き留めます。
2. iSCSI ターゲットの iSCSI 修飾名 (IQN) を書き留めます。この値は、インテル® iSCSI ブート・ファームウェアを設定するときに iSCSI ター
ゲット名として使用されます。この IQN は、通常次のようなものになります。
iqn.1986-03.com.intel:target1
3. iSCSI イニシエータからの iSCSI 接続を受け入れるように iSCSI ターゲット システムを設定します。これは通常、イニシエータがディスク
ボリュームにアクセスするのを許可するために、イニシエータの IQN 名または MAC アドレスがリストされている必要があります。iSCSI
イニシエーター名を設定する方法については、ファームウェアの設定
を参照してください。
4. 単方向認証プロトコルをオプションで有効にして、セキュアな通信を行うことができます。Challenge-Handshake Authentication
Protocol (CHAP) は、iSCSI ターゲット システムでユーザ名/パスワードを設定して有効にします。iSCSI イニシエーターで CHAP を設定す
る手順については、ファームウェアの設定を参照してください。
iSCSI ハードウェアのターゲットを設定するには、製品マニュアルを参照してください。
2TB より大きいターゲットからの起動
次の制限下で、2 テラバイトより大きなターゲット LUN からの接続および起動が可能です:
ターゲットのブロックサイズが 512 バイトである。
以下のオペレーティング・システムがサポートされています:
VMware* ESX 5.0 以降
Red Hat* Enterprise Linux* 6.3 以降
SUSE* Enterprise Linux 11SP2 以降
Microsoft* Windows Server* 2012 以降
最初の 2 TB に格納されているデータにのみアクセスできます。
:クラッシュダンプ・ドライバーは、2TB より大きなターゲット LUN をサポートしていません。
制限および免責条項
をすべてお読みください。
目次に戻る
目次に戻る
DHCP サーバー設定:インテル® イーサネット iSCSI ブート・ユーザーガイド
DHCP を使用している場合は、DHCP サーバーが iSCSI イニシエーターに iSCSI ブートの設定を提供するように設定されている必要がありま
す。iSCSI イニシエータに返す iSCSI ターゲット情報への応答で Root Path option 17 と Host Name option 12 を指定するように DHCP サーバーを
設定する必要があります。DHCP option 3、ルータ リストは、ネットワーク設定によって必須になる場合があります。
:DHCP サーバーで競合の検出を有効にする必要があります。
DHCP Root Path Option 17:
iSCSI ルート パス オプションの設定文字列は、次の形式を使用します。
ISCSI:<
サーバー名または
IP
アドレス
>:<
プロトコル
>:<
ポート
>:<LUN>:<
ターゲット名
>
例:
iscsi:192.168.0.20:6:3260:0:iqn.1986-03.com.intel:target1
サーバー名:iSCSI サーバー名または有効な IPv4 アドレス リテラル。例:192.168.0.20
プロトコル:ISCSI が使用するトランスポート・プロトコル。デフォルトは TCP (6) です。現在、それ以外のプロトコルは
サポートされていません。
ポート:iSCSI ターゲットのポート番号。このフィールドを空白にすると、3260 のデフォルト値が使用されます。
LUN:iSCSI ターゲットシステムに設定されている LUN ID。LUN 値は 16 進数で入力してください。たとえば、10 進数で
64 の LUN ID は 16 進数 40 として入力します。デフォルトは 0 です。
ターゲット名:IQN 形式で iSCSI ターゲットを固有に識別する iSCSI ターゲット名。
例: iqn.1986-03.com.intel:target1
DHCP Host Name Option 12:
iSCSI イニシエータのホスト名でオプション 12 を設定します。
DHCP Option 3, Router List:
iSCSI イニシエーターと iSCSI ターゲットが異なるサブネットにある場合は、オプション 3 をゲートウェイまたはルーター IP アドレスで設定しま
す。
制限および免責条項をすべてお読みください。
目次に戻る
目次に戻る
インテル® イーサネット iSCSI ブート用 Microsoft* Windows* の設定:インテル®
イーサネット iSCSI ブート・ユーザーガイド
Microsoft* Windows* インテル iSCSI/DCB のインストールと設定
iSCSI Over DCB
インテル® イーサネット iSCSI ブート用の設定
Microsoft* Windows* インテル iSCSI/DCB のインストールと設定
アダプター要件
この機能は X520 および X540 ベースのアダプターでのみサポートされています。
インストール
最初のインテル・ソフトウェア・インストール画面で、[iSCSI/DCB] チェックボックスを選択します。インストール手順によって、関連する
DCB サービスおよび iSCSI/DCB アプリケーション TLV がインストールされます。
設定
1. Windows の [デバイス マネージャ] で、[ネットワーク アダプター] を展開し、該当するアダプター (インテル® イーサネット・サーバー・
アダプター X520) を強調表示します。インテルアダプターを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
2. [プロパティ] ページで、[Data Center (データセンター)] タブを選択します。
3. データセンター・ブリッジング機能はスイッチまたはアダプターのいずれかに設定できます。やむを得ない場合を除き、スイッチ設定
使用することをお勧めします。スイッチ設定を選択することで、iSCSI トラフィック・クラスと最低保証帯域幅が DCB 対応スイッチの
DCB 設定によって定義されます。実質的には、各ホストを設定する代わりに、単一スイッチの DCB 設定を多数のホストに出力すること
ができます。アダプターにトラフィック・クラスと帯域幅を定義するには、スイッチ設定のチェックを外し、iSCSI トラフィックに割り
当てる適切なトラフィック (0-7) および帯域幅の割合を設定します。[Data Center Tab (データセンター)] タブには、DCB の状態 (操作可
能または操作不可) についてのフィードバックが表示される以外に、DCB が操作不可の場合には、追加情報が表示されます。DCB では、
アダプターとそのリンクパートナー (通常はスイッチ) との間のネゴシエーションを要求します。スイッチが DCB に対応していない場
合、DCB ハンドシェイクは失敗しますが、iSCSI 接続は失われません。
/