一般的な最適化
l 適切なスロットにアダプターを取り付けます。
注:PCI-E x8 スロットのいくつかは、実際には x4 スロットとして設定されています。これらのスロット
は、一部のデュアル・ポート・デバイスでは完全な回線速度に対する帯域幅が不十分です。ドライバーは
この状況を検出でき、システムログに次のメッセージを書き込みます。“PCI-Express bandwidth
available for this card is not sufficient for optimal performance. (このカードで使用できる PCI-
Express 帯域幅は最適なパフォーマンスを得るには十分ではありません。)For optimal performance a
x8 PCI-Express slot is required. (最適なパフォーマンスを得るには、x8 PCI-Express スロットが必要で
す。)”このエラーが発生した場合は、真の x8 スロットにアダプターを移動すると問題が解決します。
l インテル® X710/XL710 ベースのネットワーク・アダプターの能力を最大限に活用するには、PCIe* Gen3 x8
スロットに取り付ける必要があります。短いスロット (Gen2 または Gen1 スロット) に取り付けると、アダプ
ターのスループットに影響します。
l デバイスに適切なケーブルを使用してください。
l 他のネットワーク・コンポーネントもジャンボフレーム用に設定できる場合は、ジャンボパケットを有効にしま
す。
l TCP とソケットのリソースの数値をデフォルト値より大きくします。Windows* ベースのシステムでは、当社
では、パフォーマンスにかなりの影響を与える TCP ウィンドウ サイズ以外のシステム パラメータ以外を識別し
ていません。
l ドライバー リソースの割り当てサイズ (送信/受信バッファー) を増やします。ただし、TCP トラフィック パ
ターンの多くは送信バッファーをデフォルト値、受信バッファーを最小値に設定した場合に最適に機能します。
l システムの大半またはすべてのコアで実行する I/O アプリケーションを使用して複数のネットワーク・ポートで
トラフィックを転送する場合に、該当アプリケーションの CPU アフィニティーをより少数のコアに設定するこ
とを考慮してください。これによって、CPU 使用率が減少し、場合によってはデバイスのスループットが向上す
ることがあります。CPU アフィニティーに選択したコアは、影響を受けるネットワーク・デバイスのプロセッ
サー・ノード/グループに対してローカルであることが必要です。PowerShell* コマンド Get-NetAdapterRSS
を使用することで、デバイスにとってローカルなコアを表示できます。スループットを最大限に高めるために、
アプリケーションに割り当てられるコア数を増やすことが必要になる場合があります。CPU アフィニティーの設
定の詳細については、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
l システムに複数の 10 Gpbs 以上のポートが取り付けられている場合、各アダプターポートの RSS キューは、ア
ダプターのローカル NUMA ノード/ソケットの非重複プロセッサー・セットを使用するように調整できます。
ベース・プロセッサーと最大数の RSS プロセッサー設定の組み合わせでコアが重複しないように、各アダプ
ターポートの RSS ベース・プロセッサー数を変更します。
1. Get-NetAdapterRSS PowerShell* cmdlet を使用して、該当する RssProcessorArray で調整および調
査すべきアダプターポートを識別します。
2. NUMA 距離が 0 のプロセッサーを識別します。こうしたプロセッサーは、アダプターのローカル NUMA
ノード/ソケットのコアで、最高のパフォーマンスを提供します。
3. ローカル・プロセッサー・セット内の重複しないプロセッサー・セットを使用するように、各ポート上
の RSS ベース・プロセッサーを調整します。これは、手動または次の PowerShell* コマンドを使用して
行うことができます。
Set-NetAdapterAdvancedProperty -Name <アダプター名> -DisplayName "RSS Base
Processor Number" -DisplayValue <RSS ベース・プロセッサー値>
4. 適切な値が設定されていることを確認するために、Get-NetAdpaterAdvancedproperty cmdlet を使用
します。
Get-NetAdpaterAdvancedproperty -Name <アダプター名>
例:ローカル・プロセッサー 0、2、4、6、8、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、および
30 の 4 ポートアダプターで、「最大 RSS プロセッサー」が 8 の場合、RSS ベース・プロセッサーを
0、8、16、および 24 に設定します。