Wyse Management Suite

Dell Wyse Management Suite 取扱説明書

  • こんにちは!Dell Wyse Management Suite バージョン1.3 導入ガイドの内容を理解しています。最大12万台のデバイス管理、クラウド/オンプレミス導入、モバイルアプリによるリモート管理、高度なセキュリティ機能などについて、ご質問にお答えします。お気軽にご質問ください!
  • Wyse Management Suiteを導入するには、どのようなハードウェアが必要ですか?
    Teradiciデバイスをサポートするにはどうすればよいですか?
    データベースをバックアップおよび復元するにはどうすればよいですか?
    デフォルト以外のポートを使用するにはどうすればよいですか?
Dell Wyse Management Suite
バージョン 1.3 導入ガイド
メモ、注意、警告
メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明しています。
警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。
© 2018 Dell Inc. またはその子会社。無断転載を禁じます。DellEMC、およびその他の商標は、Dell Inc. またはその子会社の商標です。その他の商標は、それぞれの
所有者の商標である場合があります。
2018 - 09
Rev. A00
目次
1 はじめに...........................................................................................................................................................4
2 ハードウェア要件..............................................................................................................................................5
3 Wyse Management Suite の導入アーキテクチャ................................................................................................6
4 導入の詳細.....................................................................................................................................................7
1 台のサーバに導入して 5 万台の Thin Client デバイスをサポートする.............................................................................. 7
1 台のサーバに導入して 12 万台の Thin Client デバイスをサポートする............................................................................. 7
Teradici デバイスをサポートするための導入の詳細 1 台のサーバに導入して 5000 台の Teradici デバイスをサポー
トする 5000 台を超える Teradici デバイスをサポートするための導入.................................................................................8
Wyse Management Suite を別のデータベースサーバに導入............................................................................................11
5 カスタムのポート設定......................................................................................................................................13
Tomcat サービスポートの変更............................................................................................................................................13
MQTT ポートの変更.......................................................................................................................................................... 13
MariaDB ポートの変更.......................................................................................................................................................14
MongoDB データベースポートの変更................................................................................................................................ 14
リモートリポジトリ..................................................................................................................................................................15
Wyse Management Suite リポジトリサービスの管理................................................................................................. 22
6 メンテナンス................................................................................................................................................... 23
データベースのバックアップ................................................................................................................................................... 23
データベースの復元............................................................................................................................................................ 23
目次
3
はじめに
Wyse Management Suite は、Dell Wyse シンクライアントを一元的に設定、監視、管理、最適化するための次世代管理ソリューションです。この新し
いスイートでは、機能性とパフォーマンスに優れた使いやすい Thin Client を容易に導入し、管理することができます。また、クラウド / オンプレミスでの導
入、モバイルアプリケーションによるリモート管理、
BIOS 設定やポートロックダウンなど、高度な機能オプションも提供されています。その他の機能には、デ
バイス検出 / 登録、資産 / インベントリ管理、設定管理、オペレーティングシステム / アプリケーションの展開、リアルタイムのコマンド、エンドポイントの監
/ アラート / レポート / トラブルシューティングなどがあります。
本書では、最大 12 万台のデバイスを管理するために、プライベートクラウド上の 1 台の仮想マシンまたはサーバに Wyse Management Suite を導入す
る戦略について説明します。
1
4
はじめに
ハードウェア要件
次の表に、ハードウェアの要件を示します。
1. ハードウェア要件
説明 デバイス 1 万台以下 デバイス 5 万台以下 デバイス 12 万台以下
Wyse Management Suite -
ソフトウェアリポジトリ
Operating system
Microsoft Windows Server 2012 R2 または Microsoft Windows Server 2016 でサポートされている言語パック -
語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、日本語、中国語プレビューリリース
最小ディスク容量
40 GB 120 GB 200 GB 120 GB
最小メモリRAM
8 GB 16 GB 32 GB 16 GB
最小 CPU 要件
4 4 16 4
ネットワーク通信ポート
Wyse Management Suite インストーラは、ファイアウォールの例外リストに TCP ポート
443 および 1883 を追加します。これらのポートは、Wyse Management Suite コンソ
ールにアクセスするため、および Thin Client にプッシュ通知を送信するために追加され
ます。
TCP 443 HTTPS 通信
TCP 1883 MQTT 通信
TCP 3306 MariaDBリモートの場合はオプション
TCP 27017 MongoDBリモートの場合はオプション
TCP 11211 Memcached
TCP 517249159 エンドユーザー管理ソフトウェア開発キットEMSDK)—
Teradici デバイス用オプション
インストーラで使用されるデフォルトポートは、インストール時に別のポートに変更されて
いる可能性があります。
Wyse Management Suite リポ
ジトリインストーラは、
TCP ポー
443 をファイアウォールの例外
リストに追加します。ポートは、
Wyse Management Suite によ
って管理されているオペレーティ
ングシステムのイメージとアプリケ
ーションイメージにアクセスするた
めに追加されます。
対応ブラウザ
Internet Explorer バージョン 11
Chrome バージョン 58.0 以降
Firefox バージョン 52.0 以降
Windows Edge ブラウザ - 英語版のみ
メモ:
Wyse Management Suite は、物理または仮想マシンにインストールすることができます。
ソフトウェアリポジトリと Wyse Management Suite サーバは、同じオペレーティングシステムを使用する必要があります。
2
ハードウェア要件
5
Wyse Management Suite の導入アーキテクチャ
作業スペースに導入する Wyse Management Suite のインストーラコンポーネントは、次のとおりです。
WMS ウェブアプリケーション - Wyse Management Suite をホストするアプリケーションサーバ。
Memcached - パフォーマンスと拡張性のためにデータのキャッシュに使用されます。
MQTT - シンクライアントに通知をプッシュするために使用されます。
MongoDB - 構造化されたデータと正規化のためのリレーショナルデータベース。
MariaDB パフォーマンスと拡張性のための SQL データベース。
EMSDK - Teradici デバイスを管理する SDK
1. Wyse Management Suite アーキテクチャ
3
6
Wyse Management Suite の導入アーキテクチャ
導入の詳細
本章では、Wyse Management Suite の導入アーキテクチャの詳細について説明します。
Wyse Management Suite は、最大 12 万台の接続デバイスをサポートします。
1 台のサーバに導入すると保守も簡単に行えますが、複数台のサーバに Wyse Management Suite を導入する場合もあります。
1 台のサーバに導入して 5 万台の Thin Client デバイスをサ
ポートする
1 台のサーバで 5 万台のデバイスに対応する場合の最小ハードウェア要件は次のとおりです。
2. ハードウェアの仕様
アプリケーション ハードウェアの仕様
Wyse Management Suite
4 CPU
16 GB RAM
120 GB HDD
1 台のサーバに導入して 12 万台の Thin Client デバイスを
サポートする
1 台のサーバで 12 万台のデバイスに対応する場合の最小ハードウェア要件は、次のとおりです。
3. ハードウェアの仕様
アプリケーション ハードウェアの仕様
Wyse Management Suite
16 CPU
32 GB RAM
200 GB HDD
次の図は、Wyse Management Suite 1 台のサーバに導入した場合の構成を示しています。
4
導入の詳細
7
2. Wyse Management Suite 1 台のサーバに導入
Teradici デバイスをサポートするための導入の詳細
Teradici デバイスをサポートするには、Wyse Management Suite に加えて EMSDK ソフトウェアコンポーネントをインストールする必要があります。
EMSDK コンポーネントは WMS.exe インストーラに含まれていますが、インストールするかどうかは任意です。
Wyse Management Suite サーバに、あるいは別の VM またはサーバに、EMSDK をローカルでインストールすることもできます。Wyse Management
Suite の導入において、EMSDK のインスタンスは複数あってかまいませんが、各インスタンスはそれぞれ別のサーバで実行する必要があります。各インスタ
ンスがサポートできる
Teradici デバイスは最大 5000 台です。
1 台のサーバに導入して 5000 台の Teradici デバイスをサ
ポートする
次の図は、リモート EMSDK が導入されている 1 台の VM に、Wyse Management Suite を導入するアーキテクチャを示しています。
8
導入の詳細
3. リモート EMSDK が導入されている 1 台の VM Wyse Management Suite を導入
次の図は、1 台の VM Wyse Management Suite および EMSDK を導入するアーキテクチャを示しています。
導入の詳細
9
4. 1 台の VM Wyse Management Suite EMSDK を導入
5000 台を超える Teradici デバイスをサポートするための導
次の図は、複数のリモート EMSDK が導入されている 1 台の VM に、Wyse Management Suite を導入するアーキテクチャを示しています。
10
導入の詳細
5. 複数のリモート EMSDK が導入されている 1 台の VM Wyse Management Suite を導入
Wyse Management Suite を別のデータベースサーバに導
本項では、Wyse Management Suite を別のデータベースサーバに導入する導入アーキテクチャについて説明します。MongoDB MariaDB は、同じサ
ーバに導入することも、別々のサーバに導入することもできます。
次の図は、Wyse Management Suite を別のデータベースサーバに導入する導入アーキテクチャを示しています。
導入の詳細
11
6. Wyse Management Suite を別のデータベースサーバに導入
12
導入の詳細
カスタムのポート設定
Wyse Management Suite では、インストール済みアプリケーションのデフォルトポートとして次のポートが使用されます。
Apache Tomcat: 443
MariaDB データベース: 3306
Mongo データベース: 27017
MQTT Broker: 1883
Memcached: 11211
EMSDK517249159 - Teradici デバイス管理のオプション
上記の 1 つまたは複数のサービスでデフォルト以外のポートを使用する場合は、Wyse Management Suite のインストール時に カスタム インストールオ
プションを選択します。続いて表示される画面のオプションでは、
MongoDB および MariaDB のローカルデータベースを使用したり、リモートでインストール
されたデータベースを使用したりできます。
トピック
Tomcat サービスポートの変更
MQTT ポートの変更
MariaDB ポートの変更
MongoDB データベースポートの変更
リモートリポジトリ
Tomcat サービスポートの変更
本項では、Wyse Management Suite のインストール後にポートを変更する方法について説明します。ポートを変更するには、カスタムインストールモード
を使用して再インストールする必要があります。再インストールを避けたい場合は、以下の項で説明する手順に従ってポートを手動で変更します。
Tomcat サービスポートを変更するには、次の手順に従います。
1 Tomcat サービスを停止します。この Tomcat サービスは、Dell WMS: Tomcat Service エントリで識別されます。
2 テキストエディタで、<INSTALLDIR>\Tomcat-8\conf\server.xml ファイルを編集します。
3 ポートエントリ 443 のすべてのオカレンスを検索して、使用するポート番号に置き換えます。ポート 8443 への参照を変更するかどうかは任意です。
4 server.xml ファイルを保存して終了します。
5 Tomcat サービスを開始します。
6 URL にポート番号を入力しますデフォルトポート 443 の場合は URL から省略できますhttps://xyz.wysemanagementsuite.com:
553/ccm-webURL に指定するポートは、ポータルアクセスとデバイス登録の両方に使用する必要があります。
メモ: Memcached ポートは、Wyse Management Suite のインストール中に変更できます。インストール後は、Memcached ポートの
詳細を変更しないことをお勧めします。
MQTT ポートの変更
1 Tomcat および MQTT サービスを停止します。
2 Mosquitto を設定するには、次の手順を実行します。
a テキストエディタで、<INSTALLDIR>\Mosquitto\mosquitto.conf ファイルを編集します。
b 次のエントリに注意してください。
5
カスタムのポート設定
13
# Port to use for the default listener
#port 1883
c port 1883 エントリのコメントを外し、ポート番号を優先ポートに変更します。たとえば、port 2883 とします。
d ファイルを保存し、MQTT サービスを開始します。
e 次のエントリをチェックして、MQTT サービスが新しいポートで実行されていることを確認します。
ps> get-nettcpconnection LocalPort 2883
3 Tomcat を設定するには、次の手順を実行します。
a コマンドプロンプトセッションを開き、cd コマンドで C:\Program Files\DELL\WMS\MongoDB\bin ディレクトリに移動します。
b コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
>mongo stratus -u stratus -p <mongodbPassword> -eval "db.bootstrapProperties.update({'name': ' mqtt.server.url'}, {'name': '
mqtt.server.url' , 'value' : 'tcp://xyz-pns.wysemanagementsuite.com:2883', 'isActive' : 'true', 'committed' : 'true'},
{upsert
:true})"
c ローカルサービス Dell WMS: Tomcat Service として識別されている Tomcat サービスを開始し、MQTT URL が新しいポートを参照する
ように、すべてのデバイスを再登録します。
MariaDB ポートの変更
1 Tomcat サービスを開始し、MariaDB サービスを停止します。MariaDB を設定するには、次の手順を実行します。
a テキストエディタで、<INSTALLDIR>\Database\SQL\my.ini ファイルを編集します。
b mysqld とクライアントの両方のポート番号を優先ポートに変更します。ポート番号は同じ値にする必要があります。たとえば、次のとおりで
す。
[mysqld]
datadir=C:/Program Files/DELL/WMS/Database/SQL
port=3308
[client]
port=3308
c ファイルを保存し、MariaDB サービスを開始します。
2 Tomcat を設定するには、次の手順を実行します。
a テキストエディタで、<INSTALLDIR>\Tomcat-8\webapps\ccm-web\WEB-INF\classes\bootstrap.properties ファイルを編集します。
b ファイル内のプロパティを優先ポート番号の値に変更します。たとえば、次のとおりです。
jpa.connection.url=jdbc\:mysql\://localhost\:3308/stratus?useUnicode\=true&characterEncoding
\=utf-8&useLegacyDatetimeCode\=false&serverTimezone\=America/Los_Angeles
jpa.connection.port=3308
c ファイルを保存し、Tomcat サービスを開始します。設定したポートでサービスが実行されていることを確認します。たとえば、次のとおりです。
ps>get-nettcpconnection LocalPort 3308
MongoDB データベースポートの変更
1 Tomcat および MongoDB サービスを停止します。
2 MongoDB ポートエントリを設定するには、次の手順を実行します。
a テキストエディタで、<INSTALLDIR>\MongoDB\mongod.cfg ファイルを編集します。
b ファイル内のプロパティを優先ポート番号に変更します。たとえば、port=27027 とします。
c ファイルを保存し、MongoDB サービスを開始します。新しいポートで実行されていることを確認します。
3 Tomcat を設定するには、次の手順を実行します。
a テキストエディタで、<INSTALLDIR>\Tomcat-8\webapps\ccm-web\WEB-INF\classes\bootstrap.properties ファイルを編集します。
14
カスタムのポート設定
b ファイル内のプロパティを優先ポート番号に変更します。たとえば、mongodb.seedList=localhost\:27027 とします。
c ファイルを保存し、Tomcat サービスを開始します。目的のポートでサービスが実行されていることを確認します。たとえば、ps>get-
nettcpconnection LocalPort 27027 とします。
リモートリポジトリ
Wyse Management Suite では、アプリケーション、オペレーティングシステムイメージなどのために、ローカルリポジトリとリモートリポジトリを使用できます。
ユーザーアカウントが地理的に分散している場合、デバイスがローカルリポジトリからイメージをダウンロードできるように、分散したユーザーアカウントごとに
別のローカルリポジトリを配置する構成が効率的です。この柔軟性は、WMS_Repo.exe ソフトウェアで実現されます。WMS_Repo.exe は、Wyse
Management Suite
のファイルリポジトリソフトウェアであり、Wyse Management Suite に登録できる分散リモートリポジトリを作成する場合に役立ちま
す。WMS_Repo.exe は、Pro ライセンスのサブスクライバのみが使用できます。
Wyse Management Suite リポジトリソフトウェアをインストールする場合のサーバ要件は次のとおりです。
Windows 2012 R2 または Windows 2016 Server
4 CPU
8 GB RAM
40 GB ストレージ容量
WMS-Repo ソフトウェアをインストールするには、次の手順を実行します。
1 Dell Digital Locker から WMS_Repo.exe ファイルをダウンロードします。
2 管理者としてログインし、WMS_Repo.exe をリポジトリサーバにインストールします。
3 次へ をクリックして、画面に表示される指示に従ってインストールを完了します。
7. ようこそ画面
カスタムのポート設定
15
8. インストール先フォルダ
9. インストールの完了
4 起動 をクリックして、ウェブブラウザで WMS リポジトリ登録 画面を表示します。
16
カスタムのポート設定
10. 登録の詳細
5 登録 をクリックして登録を開始します。パブリッククラウドで登録を行っている場合は、パブリック WMS 管理ポータルへの登録 を選択します。
カスタムのポート設定
17
11. パブリッククラウドでの登録
6 次の詳細情報を入力して、登録 をクリックします。
a Wyse Management Suite サーバの URL
メモ: Wyse Management Suite v1.0 に登録しないと、MQTT Server URL を使用することはできません。
b
c WMS リポジトリ URLURL をドメイン名でアップデート
d Wyse Management Suite 管理者のログインユーザー名情報
e Wyse Management Suite 管理者のログインパスワード情報
f リポジトリパス情報
7 登録が成功すると、登録 ウィンドウが表示されます。
18
カスタムのポート設定
12. 登録に成功しました
8 Wyse Management Suite ポータルの次の画面で、リモートリポジトリの登録成功を確認します。
13. ポータルでの登録に成功しました
9 WMS_Repo.exe の場合、HTTPS はデフォルトで有効になっており、自己署名証明書とともにインストールされます。ドメイン固有の証明書を独自
にインストールする場合は、登録ページを下にスクロールして、SSL 証明書をアップロードします。
カスタムのポート設定
19
14. 証明書のアップロード
10 サーバが再起動し、アップロードされた証明書が表示されます。
20
カスタムのポート設定
/