6EURORACK PRO RX1202FX クイックス タートガ イド 7
EURORACK PRO RX1202FX コントロール
コントロール (12) CTRL OUT ジャックにより、サム信号 (
エフェクトミックスとメインミック
スが合算された信号) や、スタジオ
モニターへ送られる信号をコント
ロールします。メインセクションの
PHONES / CONTROL ROOMコ ントローラー
はヘッドフォン出 力と CTRL OUT の両出
力レ ベ ル を同 時 に 調 整しま す。
(13) CD/TAPE IN 端子は、CD プレイヤーや
テ ープ デ ッキといった 外 部 信 号 音 源
をミキサーに送り込むために使用し
ます。これらの端子は、標準的なステ
レオ ライン入 力として も使 用 で きるた
め 、も う 一 台 の EURORACK や BEHRINGER
ULTRALINK PRO MX882 等を接 続すること
が出来ます。その他、音源選択スイッ
チの備わった Hi-Fi 機 器のライン出力
お よ び テ ープ 出 力 な ど が こ こに 接 続
可 能 と な り 、カ セ ッ ト レ コ ー ダ ー や ミ
ニ デ ィ ス ク プ レ イ ヤ ー 、サ ウ ン ド カ ー
ドといった 追 加 音 源のモニターが 容
易に 行えます。
(14) CD/TAPE OUT これらの端子はピンプラ
グコネクターとなっており、MAIN OUT
と並列に結線されています。サウン
ドカードやレコーダーはここに接 続
してください。出力信号レベルは、非
常に正確な MAIN MIX フェーダーで行
います。
(15) AUX SENDS FX コントローラーで各チャ
ンネルから取り出した信号は FX ジャ
ックに送られ 、MON コントローラー
で取り出した信号は MON ジャックに
送られます。FX バスのサム信号を処
理する外部エフェクト機器の入力を
FX ジャックに接続してください。その
後、AUX RETURN ジャックを 介してエフ
ェクト 信 号を 再 びミキ サー に 戻しま
す 。演 奏 者 向 け 音 響 モ ニ タ ー 用 と し て
アンプ / ヘッドフォンアンプは、MON
出 力 に接 続 することが で きます。
(16) AUX RETURN ジャックには、外部エフェ
クト 機 器 の 出 力を 接 続 することが で
きます。この場合、エフェクト信号は
メ イ ン ミ ッ ク ス ・ バ ス へ 直 接 送 ら れ 、「
ド ラ イ な 」信 号 と ミッ ク ス さ れ ま す 。L
ジャックを使用し、エフェクト信号を
モノラルで 戻すことも可 能 です。
(17) MAIN MIX フェーダーは、メイン出力の
音量を調節します。
(18) PHONES このジャックはヘッドフォンの
接 続 に 使 用 し ま す 。音 量
(19) PHONES/CONTROL ROOM コントローラー
を使えば、CTRL OUT および PHONES 出
力の 信 号レ ベルが 調 節 で きます。
(20) FX SOLO お 手 持 ち の ヘッドフォンまた
はモニタースピーカーでエフェクト信
号だけを聞き取りたい場合には、FX
SOLO スイッチを押してください。これ
に よ り 、エ フ ェ ク ト 機 器 の 信 号 だ け を
聞 き 取 る こ と が 可 能 と な り ま す 。メ イ
ンミックス信号また は CD / テープ信
号は、PHONES 出力および CTRL OUT 出
力では聞こえなくなります。
(21) CD/TAPE TO CTRL / テープ入力を CTRL
OUT および PHONES 出 力を介してモニ
ターしたい場合は、この CD / TAPE TO
CTRL スイッチを押してください。スタ
ジオでのこの機能の代表的な使用方
法は、同時再生しながら音楽をデジ
タルオーディオワー クス
(22) CD/TAPE TO MIX スイッチを押すと、
CD / テ ープ 入 力 がメ インミッ クス に ア
サインされ、そのため、テープマシン
や MIDI 楽器のような信号処理を必要
としな い音 源 がさらに 接 続 で きるよ
うに なります。
(23) 100 FIRST-CLASS EFFECTS — EURORACK
RX1202FX には、ビルトイン型デジタル
ス テ レ オ エ フェ クトプ ロ セ ッ サ ー が 内
蔵されています。このエフェクトプロ
セッサーは、リバーブやコーラス、フラ
ンジャーやディレイといった標準的な
エフェクトとそのコンビネーションが
数 多く内 蔵されています。 FX コント
ロ ー ラ ー を 使 用 し て 、信 号 を エ フ ェ ク
トプロセッサーへ送り込むことが出来
ま す 。内 蔵 さ れ た エ フ ェ ク ト モ ジ ュ ー
ルは、何にも接続することなしに使用
できるという利点があります。これに
よって、グラウンドループやアンバラ
ンスな信号レベルが事前に防げるた
め 、操 作 が 容 易 に 行 え る の で す 。
(24) エフェクトモ ジュール の SIG LED には、
十分な高さのレベルを持つ信号の存
在 が 表 示 さ れ ま す 。こ の LED は常に
点 灯 し て い な く て は な り ま せ ん 。し か
し 、ク リ ッ プ LED はまれに点灯するよ
うにしてください。クリップ LED が常
に 点 灯 し て い る と 、エ フ ェ ク ト プ ロ セ
ッサーをオーバードライブしている
こととなり、不快な歪みの原因となっ
てしまいます。歪みが発生した場合
は、FX コントローラー を いくらか下 げ
てください 。
(25) PROGRAM コントローラーには 二つの
機能があります: これを廻すことで、
エ フ ェ ク ト の 番 号 を 呼 び 出 し ま す 。呼
び 出したプリセット の 番 号 が 点 滅 に
よって ディスプ レ イに 表 示 さ れ ま す。
この選択を決定する場合は、このコン
ト ロ ー ラ ー を 押 し て く だ さ い 。点 滅 が
消えます。
(26) FX TO MAIN コ ン ト ロ ー ラ ー に よ り 、エ
フェクト 信 号 をメインミックスへ 送り
ま す 。こ の コ ン ト ロ ー ラ ー が 完 全 に 左
に回されている場合、ミキサーのメイ
ンミックスにおいてエフェクト信号が
聞 き 取 れ ま せ ん 。外 部 エ フ ェ ク ト 機 器
を FX 出力に接続して使用する場合に
は、この設定を行なってください。付
属 の マル チ エ フェ クトプ ロ セ ッ サ ー の
全プリセット一覧をご参照ください。
(27) POWER スイッチでミキ サ ー の 電 源 を
投 入 し ま す 。電 源 コ ン セ ン ト に 接 続 す
る際にこのスイッチが 「オフ」 になっ
て い る こ と を ご 確 認 下 さ い 。本 体 を 主
電 源 か ら 切 る 時 は 、メ イ ン コ ー ド の プ
ラ グ を 引 き 抜 い てく だ さ い 。製 品 を 設
置 す る 際 は 、こ の コ ン セ ン ト を 容 易 に
外せるような場所に置くようにしてく
ださい。ラックマウントの際は、プラ
グもしくはラック周 辺に設 置された
電源タップ等の接続遮断スイッチを
切って主電源を落とせるようにしてく
ださい。
(28) PHANTOM ス イ ッ チ に よ り 、モ ノ ラ ル チ
ャンネルの XLR ジャックへ のファンタ
ム 電 源 供 給 機 能 を 起 動 さ せ ま す 。こ
の機能はコンデンサーマイクを使用
す る 際 に 必 要 と な り ま す 。フ ァ ン タ ム
電 源 供 給 機 能 が 起 動 さ れ る と 、赤 色
の +48 V LED ラン プ が 点 灯 し ま す 。通
常はダイナミックマイク (バランス型)
の併用も可能です。不明な点に関して
は 各マイクの 製 造 元 に お 問 い 合 わ せ
ください。
(1) MIC — 各モノ入力チャンネルには、バ
ランス型 XLR コ ネクターマイク入 力と
コン デ ン サ ーマイク 用 の +48 V ファン
タム電源が装備されています。
(2) LINE IN — 各 モノ入 力には 、6.3 mm バ
ランス 型 ライン入 力 端 子 も 備 えら れ
ています。この端子には、アンバラン
ス型のモノ端子を接続することも可
能 となって い ま す。
(3) INSERT ジャックは入力と出力の両方
を 兼 ね て い ま す 。こ こ で 外 部 の 信 号 プ
ロセッサー (コンプレッサー、ゲート
など) をチャンネルへループすること
が で き ま す 。信 号 の 取 り 出 し は TRIM
の後方で行なわれることから、信号
転 送 に も 便 利 で す 。入 力 信 号 は 接 続
中の信号プロセッサーへ転送され、
処理されます。その後、後続処理のた
めにチャンネル内へ送られます。
(4) GAIN コ ントロ ー ラ ー を 使 って入 力 ゲイ
ンを調節します。入力端子のいずれ
かに音源を接続 (またはその逆) する
際 は 、こ の コ ン ト ロ ー ラ ー を 必 ず 左 に
絞りきってください 。
(5) HIGH/LOW — 各モノラル入 力チャンネ
ルには、2 バンドイコライザーが 装
備されています。各バンドごとに最高
15 dB もの 増 減 の 調 整 が 可 能 です。
各つまみを中心に設定するとイコラ
イザ ー は ニュートラルとなりま す。
ハイとローの帯域は、シェルビング
フィ ル タ ー と し て 機 能 し 、周 波 数 が
境界線より高い 位 置、あるいはより
低い 位 置 で 高くなる 、又 は低くなる
動作をします。最高 / 最低周波数は
12 kHz/100 Hz です。
(6) MON/FX — FX センド回路(または AUX
センド回路)が、複数のチャンネル
から各信号を取り出し、一つのバス
上に集積することを可能としていま
す。センドジャックから信号を取り
出 し 、例 え ば 外 部 エ フ ェ ク ト 機 器 へ
送 る こ と が で き ま す 。プ レ イ バ ッ ク
時には AUX リターン入 力を 使 用しま
す。RX1202FX のセンド回 路はモノラル
回 路 となって い ま す。
EURORACK ミキサーの FX センドは、す
でに名前の通り、エフェクト機器を接
続 す る た め の も の で 、ポ ス ト フ ェ ー ダ
ー接続となっています。そのため、ド
ライ信号とエフェクト信号のミックス
は 、チ ャ ン ネ ル フ ェ ー ダ ー の 設 定 に 関
係なく、AUX センドで 設 定したレベル
に 保 持 さ れ ま す 。そ う で な い 場 合 は 、
チャンネル の エフェクト信 号 が フェー
ダーを完全に下げても聞こえる状態
となってしま いま す。
RX1202FX においては、FX センドは直
接内蔵エフェクトプロセッサーへとル
ー ト さ れ ま す 。エ フ ェ ク トプ ロ セ ッ サ
ーが入力信号を受信しているのをデ
ィ ス プ レ イ で 示 し て い る 時 に 、こ の コ
ントローラーを左端 (-∞) まで廻すの
はおやめください。
MON チャンネル は 、モニター チャンネ
ルとして使用します。この用途に使用
する場合には、プリフェーダーコント
ローラーとして 機 能 する MON コント
ロー ラーが フェー ダー 位 置とは 関 係
なく作動していることが重要となりま
す。このため、この MON (Aux センドチ
ャンネル) はエフェクト機器の接続に
は 適して いま せん 。MON コントローラ
ーの使用により、それぞれのチャンネ
ル にモノラルミキシング 用 の 送りレ ベ
ル を 設 定 し 、背 面 の MON ジャックか
ら ヘッドフォンアンプ (MINIAMP AMP800
など) または 音 響 モ ニター 用 パ ワーア
ンプへ 送ることが できます。
(7) PAN コ ン ト ロ ー ラ ー に よ り 、ス テ レ オ
領 域 内 に お けるチ ャンネ ル 信 号 の 定
位を設定します。コンスタントパワー
特性を有するこのコントローラーは、
ステレオパノラマ内のポジションに
関 係 なくレ ベ ル を 一 定 に 保 つこと が
可 能 です。
(8) CLIP モノチャンネルに備えられた
CLIP LED は、入力信号のレベルが強す
ぎて歪みを引き起しうる場合に点 灯
し ま す 。こ れ が 点 灯 し た 場 合 は 、 GAIN
コントロ ーラーを 使 用して、 LED が点
灯しなくなるまでプリアンプ レベ ル を
下げ てください 。
(9) CHANNEL FADER は、メイン ミックス
のチャンネル信号のレベルを決定し
ます。
(10) BAL(ANCE) コントローラーは、左右両
入力チャンネル信号のレベルを、メイ
ンス テレオミックス バ スに 送 られ る 前
の 調 整 箇 所 で す。左 ラ イ ン入 力 を 介 し
てモノモードで操作している場合、こ
のコントローラーはモノチャンネルに
おける PAN コントローラーと同じ働
きをしま す。
(11) MAIN OUT ジャックはバランス方式の
XLR ジャックとして 装 備 さ れてい ま
す 。こ こ に は レ ベ ル 0 dBu のメインミ
ッ ク ス 信 号 が 流 れ て い ま す 。ミ キ サ ー
やその他の機器の使用状況に応じて
ここに以下の機器を接続することが
できます。