6 EURODESK SX3242FX/SX2442FX
クイックスタートガ イド
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(1) 各モノ入力チャンネルには XLR コネクタ
ーで使用可能なバランス型マイク入力が
備えられています。リアパネルにあるボタ
ンを押して +48 V ファンタム電 源 を 入 れ 、
コンデンサーマイクを使用することも可
能 で す。
(2) 各モノ入 力には 6.3 mm フォンジャック で
使用できるバランス型ライン入力も備え
られています。もちろんこれらの入力端子
はアンバランス 型 6.3 mm TS フォン ジャッ
クで も使 用 可 能 で す。
(3) この INSERT I/O コネクターは、ダイナミック
プロセッサーまたはイコライザーを使用
し て 信 号 処 理 す る 際 に 使 用 し ま す 。こ の イ
ンサート端子はプリフェーダー、プリ EQ、
プリ AUX センドとなって い ま す。
(4) GAIN コントローラーは入力ゲインの調節
に使用します。音声信号の接続もしくは切
断 を 行 う 際 は 、こ の コ ン ト ロ ー ラ ー を 完 全
に半時計回りに廻しきってください (レベ
ル 0 状態)。
(5) モノチャンネルには、フロアノイズ
(18 dB/oct, -3 dB @ 80 Hz) などの不要な低
周波信号をカットするハイスロープな
LOW CUT フィル ター が 備 えら れて いま す。
(6) EQ セクションの HIGH コントローラーは 、
該当チャンネルの高周波帯域を調節する
際に使 用します。これは設 定したカットオ
フ周波数 (12 kHz) を超えた周波数 すべて
をブーストまたは カットしま す。
(7) MID コントローラーは中音域周波数の調
節 に 使 用 し ま す 。こ れ は セ ミ パ ラ メ ト リ ッ
ク ピ ー ク フ ィ ル タ ー と な っ て お り 、中 音 域
の可変周波数付近の周波数をブースと及
び カ ッ ト し ま す 。各 FREQ コントローラー
を 使 用して 100 Hz から 8 kHz の範囲で中
域周波数を選択することができます。
(8) LOW コ ン ト ロ ー ラ ー は 、低 周 波 帯 域 の ブ
ーストお よび カットを 行 いま す。HIGH フィ
ルター同様、このコントローラーもシェル
ビ ン グ フ ィ ル タ ー と な っ て い る た め 、特 定
のカットオフ周 波 数 (80 Hz) を下回るすべ
ての周波数をブースト / カットします。
(9) 各 チャンネルで は AUX 1 および AUX 2 コ
ントローラー を 使 用してチ ャンネルから
送信される AUX 信号の音量を調節でき
ま す 。全 チ ャン ネ ル か ら 送 ら れ る AUX セ
ンド信号から構成されるサム信号は、マス
ターAUX SEND コントローラー((51) 参照) で
調 節 で き 、こ れ は AUX SEND 出力 ((52) 参
照 ) で 取 り 出 す こ と が で き ま す 。両 AUX
センドともモノラル、ポスト EQ、ゲ イ ン は
+15 dBま でで す。
(10) PRE ス イ ッ チ を 押 す こ と に よ っ て 、す べ て
の AUX センドをプリフェー ダーに設 定す
ることができます。この場 合、AUX 信号
の音量はフェーダー位置によって左右さ
れなくなりますが、完全に独立したモニ
ターミックスを 生 成 することが 可 能とな
りま す。
(11) FX 1 と FX 2 の 各コントローラーは内 蔵 エ
フェ クトプ ロ セ ッ サ ー へ の 直 接 ル ートと な
ります。さらにこれらは FX SEND 1 および
2 の両出力を介し (AUX SEND 1 および 2 と
類似) 外部エフェクト機器用コントローラ
ー と して 使 用 す る こ と も で き ま す。内 部 エ
フェ クトプ ロ セ ッ サ ー と FX SEND 出力に信
号を確実に流すため、該当するエフェク
トコントローラーは半 時 計 回りに 絞りき
らずに (レベル 0 状態)、マスター FX SEND
((60) 参照) を上げてください。エフェクト
バスはポストフェーダーとなっています。
(12) PAN コントローラー を 使 用してステレオフ
ィールド内のチャンネル信号位置を調節
で き ま す 。さ ら に チ ャ ン ネ ル 信 号 を ル ー ト
するサ ブ グ ル ープ の 決 定 が 行 え ま す。
(13) MUTE スイッチ で チ ャン ネル 信 号 の 切 断 ま
た は ミ ュ ー ト が で き ま す 。つ ま り こ れ に よ
ってチャンネル信号はメインミックス信号
の 一 部 で は な く な る と い う わ け で す。同 時
に 、ポ ス トフ ェ ー ダ ー に 設 定 さ れ た 該 当 チ
ャンネル の AUX バスはミュートされます。
一 方 、プ リ フ ェ ー ダ ー モ ニ タ ー バ ス は 操 作
可能となります。
(14) チャンネルが オーバー ロード すると
CLIP LED が点灯します。点灯した場合
は、GAIN コントロ ーラーを 使 用して入 力 ゲ
インを下げてください。この LED は SOLO
スイッチでソロ機能を起動させた際にも
同 様に点 灯します。
(15) チャンネル 信号をソロバス (ソロインプ
レース) または PFL バス (プリフェーダー
リッスン) にルートする際は、この SOLO
ス イ ッ チ を 使 用 し て く だ さ い 。こ れ に よ
ってメイン出力信号に影響を与えずにチ
ャンネル 信 号を モ ニターすることが で き
ます。モニター信号はこの時パノラマコン
トロ ー ラ ーおよび チ ャンネルフェー ダー
(SOLO/PFL スイッチ (40) の位置に左右され
ます) のプリ段階 (PFL、モノ) または、
ポスト段階 (ソロ、ステレオ) で取り込む
ことが で きます。
(16) SUB スイッチは信号を該当するサブグルー
プ へ と ル ー ト し ま す 。こ の EURODESK には
4 つのサブグループ (1-2 および 3-4) があ
ります。入力チャンネル ((12) 参照) の PAN
コントローラーを使えば、信号をどちらの
サブグループにルートするかを決定するこ
とができます (左位置 1 または 3。右 位
置 2 または 4)。
(17) MAIN スイッチは信号をメインミックスに
ル ートします。
(18) チャンネルフェーダーは 、メインミックス
(もしくはサブミックス) の一部としてのチ
ャンネル 信 号レ ベ ル を調 節します。
(19) 各ステレオチャンネル には 2 つのバラン
ス型ラインレベル入力が 6.3 mm フォン
ジャックでそれぞれ左 / 右に備えられて
い ま す。左 側 の 端 子 の み を 使 用 す れ ば 、
各チャンネルともモノ信号を処理すること
が 可能 です。
(20) す べ て の ス テ レ オ チ ャ ン ネ ル に は 、ゲ イ ン
調節用の GAIN コントローラーが 備えら
れ て い ま す 。調 節 可 能 範 囲 は 、+20 ~ -20 dB
で す 。こ れ に よ っ て 入 力 レ ベ ル を ラ イ ン レ
ベルに 適 用させることが で きます。
(21) ステレオチャンネルにはもちろんステ
レオイコライザーが備えられていま
す。HIGH および LOW フィル ター のフィル
タータイプおよびカットオフ周波 数はモ
ノ チ ャン ネ ル の も の と 同 一 で す 。ス テ レ
オチャンネル には 、1 つの セミパラメトリ
ック中音域バンドの代わりに、固定中音
域周波数 (3 kHz と 400 Hz) をもつ 2 つの
独立した中音域バンド ((21) HIGH MID と
LOW MID) が備えられています。モノイコラ
イザーに比べ、ステレオイコライザーはス
テレオ信号の周波数レスポンスの処理に
好まれて使 用され ます。2 つの モノイコラ
イ ザ ー で は 、左 右 両 チ ャ ン ネ ル の セ ッ テ ィ
ングの 違 い に よって 問 題 が 生じ る 場 合 が
あります。
(22) この BAL(ANCE) コ ン ト ロ ー ラ ー は 、モ ノ チ
ャンネル 部 の PAN コントローラーと同 様
の 働 き を し ま す 。こ の コ ン ト ロ ー ラ ー は 、
左 / 右入力信号がステレオメインミック
スバスにルートされる前の相対音量を調
節します。
(23) + (24) EURODESK には、ひとつの AUX セ
ンドセクション ( AUX 1 と AUX 2) と LEVEL
コントローラー のみで構成されている 2
つのステレオチャンネルが備えられてい
ます。これらのチャンネルでは、AUX バス
はプリフェーダーで接線されているため、
モニタリングの際に特に便利となります。
ル ー ティン グ スイッチ が 装 備 さ れて い な
い の で 、信 号 は 常 に メ イ ン ミ ッ ク ス に 送 り
込まれます。通常のステレオチャンネル同
様 、左 右 両 チ ャ ン ネ ル に 6.3 mm フォンジ
ャックで 使 用可能な 2 つのラインレベル
入力端子と SOLO スイッチ が 備 えら れて い
ます。
(25) サ ブ グ ル ープ フェ ー ダー は 、サ ブ グ ル ープ
出力端子 ((28) 参照) におけるサブグルー
プ信号の音量を調節します。ルーティング
スイッチ ((27) 参照) の位置によっては、メ
インミックス内のサブグループボリューム
を調節することも可能です。
(26) (SOLO スイッチは、サブグループ信号をソ
ロバス (ソロインプレース) または PFL バ
ス (プリフェーダーリッスン) にルートし
ます。これによってメイン出力またはサブ
出力信号に影響を与えることなくサブグ
ル ープ 信 号 の モ ニター が 可 能 とな りま す。
モニターされる信号は、SOLO/PFL スイッ
チ ((40)) の位置に応じて、プリ (PFL、モ ノ )
もしくはポストサブグループフェーダー
(ソロ、ステレオ) で取り込まれます。SOLO
スイッ チ を 押 すと SOLO LED が点 灯します。
(27) サブグループ信号をメインミックスにル
ートする際は、サブグループのルーティ
ン グ ス イ ッ チ を 使 用 し ま す 。こ れ に よ っ
て、左ステレオ側 (LEFT を押す)、右ステ
レオ側 (RIGHT を押す) または両側 (LEFT
と RIGHT の両方を押す) に信号を送り込
むことができます。例えば、サブグルー
プ 1 と 2 を 使ってステレオ サ ブ ミックス
を 作 成 し た 場 合 は 、グ ル ー プ 1 を左ステ
レ オ へ 、グ ル ー プ 2 を右ステレオへ送り、
正しいステレオポジションが 得られるよう
に 気 を つ け て 下 さ い 。モ ノ サ ブ ミ ッ ク ス の
作業をただひとつのサブグループで行う
場 合 は 、信 号 を メ イ ン ミ ッ ク ス の 左 右 ス テ
レオサイドへ 送り込 み 、両 サイドから信 号
が聞こえるようにします。
(28) これら 4 つの SUBGROUP OUT では各サブ
グ ル ー プ 信 号 が 取 り 出 さ れ ま す 。マ ル チ ト
ラッキングの際 は、マルチトラックレコー
ダーの入力端子とこの出力端子を接続し
てください 。
(29) MONO フェー ダーは 、MONO OUT で取り
出される信号の音量調節を行います
((32) 参照)。
(30) FREQ コントローラーは、ローパスフィル
ター (30 - 200 Hz) のカットオフ周波数を設
定 す る 際 に 使 用 し ま す 。フ ィ ル タ ー 起 動 時
は 、こ こ で 設 定 し た ス レ シ ョ ル ド 値 を 超 え
る周波数はカットされます。
(31) この LOW PASS FILTER ス イ ッ チ で 、フ ィ ル タ
ー機能を起動させます (LED が点灯)。
(32) この MONO OUT 端子に流れるモノ信号
は 、パ ワ ー ア ン プ や ア ク テ ィ ブ ス ピ ー カ ー
の入 力 端 子 に 接 続 することが で きます。
この出力端子をモニターバスとして使用
し、ヘッドフォンアンプを接続することも
可能です。その場合はもちろん、信号は
LOW PASS FILTER で 制限されていてはなり
ません。
(33) この正確な MAIN フェー ダー を 使って、
メインミックス信号の出力レベルをコント
ロールすることが で きま す。
(34) MAIN OUT は +4 dB のバランス型 XLR コネ
クターとなっており、メインミックス信号
が 取り出されます。
(35) 追加 MAIN OUT の 6.3 mm フォンジャック
端子でも同様にメインミックス信号が取
り出されます。
(36) チャンネルインサートとほぼ同様に、MAIN
INSERT コネクターも、ミックス信号の処理
のため にダイナミックプ ロセッサー や イコ
ライザーへ接続することが可能となって
います。MAIN INSERTは、MAIN OUT (XLR およ
び 6.3 mm フォンジャック) 、MONO OUT ((32)
参 照 ) 、さ ら に PHONES/CONTROL ROOM セク
ションの MAIN スイッチが入っていれば
PHONES/CTRL ROOM 出力にも適用されます
(参照)。
(37) ファンタム電源がオンになると、赤色の
+48 V LED が 点 灯 し ま す 。フ ァ ン タ ム 電 源
は、コンデンサーマイクの使用時に必要と
されるもので、ミキサーのリアパネルにあ
るスイッチで 起 動 さ せる こと が で きま す。
(38) ミキサーに電源が入るとこの POWER LED
が点 灯します。
(39) 出力信号レベルは、この精確なレベルメ
ーターに表示されます。例えば、入力チャ
ンネル部の SOLO ス イ ッ チ を 押 す と 、こ の
メーター上に信号レベルがプリフェーダー
(PFL) もしくはポストフェーダー(POST) で
表 示 さ れ る わ け で す 。こ れ は SOLO/PFL スイ
ッチの位置に左右されます((40) 参照)。PFL
モードでは、信号が常にモノラルとなるた
め、左のディスプレイのみにレベルが表示
され ます。
(40) SOLO/PFL スイッチ は 、SOLO スイッ チ を 押
した際 (LED が点灯) に信号がプリ (PFL)
またはポスト (SOLO) フェーダーのどち
らで モニターされ るか の 設 定 をします。
レベルメーターには該当信号が表示され
ます ((39) 参照)。GAIN コントローラーを使
用 し て 信 号 を 調 節 し た 場 合 は 、表 示 さ れ
たレベルがチャンネルフェーダーの位置に
左右され ないよう PFL モードを選択する
ことをお 勧 めします。
(41) LEVEL コントローラーは AUX 1/2 出力端子
に 取り込 まれるトー クバック信 号 の 音 量
調 節 を行 います。
(42) この TALK TO AUX 1/2 スイッ チ を 使 用 して、
ビ ルトイン 型 のトー クバック マイク を 起 動
さ せ ま す 。こ の 信 号 は AUX SEND 端子 1 と
2 に送り込まれます。話している間は、こ
のスイッチ を 押しつ づ け てください 。
EURODESK SX3242FX/SX2442FX コントロール
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