EXOME ヘルメット
ユーザーガイド
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ユーザーガイド
EXOME
日本語版 _
2
EXOME ヘルメット
ご購入いただきありがとうございます
このたびは、当社が新しく設計した EXOME ヘルメットをお選びいた
だき、ありがとうございます。このモジュール式ヘルメットは、他に
はないウィンタートレイル体験を味わっていただくために開発された
ものです。モジュール式ヘルメットの素晴らしい特性により、ヘルメ
ットを脱ぐことなく快適な 1日を送ることができます。
新しいマスクシステムが装備されている場合は、どのような状況や 1
日であろうと、曇ることがなく快適に使用することができます。当社
の新しいマスクシステムがあれば、特許を取得した当社のマスクシス
テム技術によりヘルメットから湿気を排除されるため、自信を持って
走行することができます。
また、このヘルメットには厳しい試験が行われ、最新の DOT やECE
の認証試験にも合格しているため、ヘルメットのことを心配すること
なくアドベンチャーに集中することができます。
特に長い旅において安全性と高いレベルの性能を発揮するように設計
された、高品質のヘルメットを所有していることを理解したあなたは、
安心感を得ると同時に、大きな喜びを感じることができるでしょう。
時間を取ってこの説明書をよく読み、車両を運転する際にヘルメット
の保護機能が正しく発揮されるようにしてください。説明書に記載の
安全に関する事項を見逃さないようにするために、それらの事項につ
いては、表示されている順に読むようお勧めします。
警告
このヘルメットは、米国連邦自動車安全基準 218（DOT FMVSS
218）もしくは国際連合欧州経済委員会の欧州規制 22（ECE R22.06）
または両方に適合しています。このヘルメットは、13 才未満の未成年
用に設計されたものではありません。
安全なライディングをお楽しみください。
3
目次
全般 ................................................................................... 4
1. 安全情報 4
2. 最小必要要件 5
B. ヘルメット .................................................................... 5
1. ヘルメットの各部名称 5
2. ヘルメットのサイズ 5
3. ブレスベンチレーションシステムの部品 5
4. チンカーテン 6
5. 微調整が可能なチンストラップ 7
6. ブレスベンチレーションシステム（ウィンターモデル） 8
7. フェイスシールド 9
8. サンバイザー 11
9. フェイスシールドメカニズム 12
10. インナーライナー 13
11. 通気システム 15
C. 着用と使用 .................................................................. 15
1. ヘルメットの着用方法 15
2. 適切な着用 16
3. ヘルメットを脱ぐ 17
4. 使用上の諸注意 17
D. 走行前に ..................................................................... 18
1. ヘルメットの点検 18
2. チンストラップの点検 19
3. フェイスシールドとサンバイザーの点検 19
E. その他の重要情報 ....................................................... 20
1. 改造/アクセサリー 20
2. 凍傷 20
F. お手入れとメンテナンス ............................................ 21
1. シェルの清掃 21
2. 内部の清掃 21
3. フェイスシールドの外面 21
4. 加熱式レンズ 21
5. サンバイザー 22
6. ヘルメットの点検 22
7. ヘルメットの保管 22
G. トラブルシューティングガイド ................................. 23
H. アクセサリーとスペアパーツ ..................................... 24
1. アクセサリー 24
2. 交換用部品 24
I. BRP のサービス........................................................... 24
1. 修理サービス 24
2. 限定保証 24
J. お問い合わせ先 ........................................................... 25
4
全般
1. 安全情報
このヘルメットのサポートは、BRP の保証サービス、お客様が必要と
さ れる部品、サービス、アクセサリーを取りそろえている認定ディーラ
ー／ディストリビューター・ネットワークが行っています。部品を交換
する際は、保証を維持するために BRP の純正部品をお使いいただく必要
があります。BRP認定ディーラーにお問い合わせください。
新しいヘルメットとそのさまざまな機能について理解するために、この
ユーザーガイドをご活用ください。必ずこのガイドを読み、内容を理解
し、今後の参考のために保管してください。このガイドに記載されてい
る情報や部品の説明は、発行時において正確なものです。本書で使われ
ているイラストは、種々のアッセンブリの一般的な構造を示しており、
部品の正確な形状や詳細が再現されていない場合もありますが、同等ま
たは類似の機能を持つ部品が示されています。
このガイドでは、潜在的な負傷の危険を示すシグナルワードとともに、
下記の安全注意記号 が使用されています。
警告
危険な状況を示しています。指示に従わなかった場合、死亡事故が発生
したり重傷を負ったりする恐れがあります。
注意
人のけが以外の事項に関する対処方法などを示しています。
このガイドを読むだけでは危険を排除することができません。ユーザー
は、説明を理解してそれに従う必要があります。製品の品質向上と技術
革新の絶えざる努力のため、BRP は何らの義務を負うことなく、製品の
仕様、設計、機能、装置などをいつでも変更し、あるいは製造を終了す
る権利を留保します。このガイドのいずれかの部分を他の言語に翻訳す
る場合、翻訳の内容が正確であることを確認する必要があります。
警告
原動機付き車両の運転はきわめて危険です。このヘルメットは、頭部に
限定した保護機能を発揮します。このヘルメットは、米国連邦自動車安
全基準 218（DOT FMVSS 218）もしくは国際連合欧州経済委員会の欧州
規制 22（ECE R22.06）または両方に適合しています。
しかし、考えられるすべての衝撃から着用者を保護することはできませ
ん。このヘルメットの保護能力を超える衝撃が加わることもあり、その場
合は、頭部、脳、脊椎などの器官が麻痺などの重傷を負ったり、死に至っ
たりする場合があります。最大限の保護機能が発揮されるように、ヘルメ
ットは頭にしっかり着用し、チンストラップはしっかり締めてください。
ヘルメットにメインバイザーが装備されている場合は、メインバイザー
を完全に閉じる必要があります。ヘルメットに別の部品（ウィンドバイ
ザー、ブレスディフレクター、ブリージングマスク、マンディブルな
ど）が付属している場合は、正しい位置に取り付けて、吐く息がメイン
バイザーに直接かからないようにしてください。
目出し帽、ネックチューブ、フェイスマスク、およびそれらの組み合わ
せなど、凍傷を防止する保護具を必ず着用してください。
ヘルメットの使用前に、説明書の点検手順に従って点検を行ってくださ
い。摩耗または損傷している部品は交換してください。ヘルメットを改
造したり、メーカーが推奨していな物を取り付けたりしないでくださ
い。ヘルメットは、シェルの一部が破壊されることで衝撃を吸収するよ
うに設計されており、このような破壊は目視できるものではありませ
ん。衝撃がライナーに及んだ場合（目視でわからない場合があります）
は、ヘルメットを処分して交換してください。ヘルメットが激しく飛ば
された場合は、損傷していないように見えても、ヘルメットを処分して
交換してください。
石油製品、洗浄剤、塗料、接着剤などにより、損傷が目視できないま
ま、ヘルメットのシェル、ライナー、およびその他の部品が損傷したり
機能が発揮されなくなったりする場合があります。ヘルメットを洗う際
は、ぬるい中性の石けん水のみを使用してください。
このヘルメットに関するすべての警告および説明に従ってください。交
換に関する説明については、BRP にお問い合わせください。すべての警
告および説明に従わない場合、重傷や死亡事故を招く恐れがあります。
5
全般
2. 最小必要要件
お手元の新しい EXOME ヘルメットに電気的機能（ヒーター付きバイ
ザーなど）が装備されている場合、その機能は 12 VDC 電源（通常は
11.5 VDC～16.5 VDC）で作動させる必要があります。
注意: 車両の電源（発電機やバッテリーなど）が、装備されている
種々のアクセサリー（シートヒーター、補助ライトなど）に接続され
ている場合、ヘルメットの性能に影響する場合があります。ご不明点
やサポートについては、BRP 認定ディーラーまたはディストリビュー
ターにお問い合わせください。
B. ヘルメット
1. ヘルメットの各部名称
2. ヘルメットのサイズ
ヘルメット サ
イズ
XS
S
M
L
XL
2XL
3XL
シェルサイ ズ
S
L
頭のサイズ
mm
53～54
55～56
57～58
59～60
61～62
63～64
65～66
インチ
20 7/8 -
21 1/4
21 5/8 -
22
22 3/8 -
22 3/4
23 1/8 -
23 5/8
24 -
24 3/8
24 3/4 -
25 1/8
25 1/2 -
25 7/8
3. ブレスベンチレーションシステムの部品
6
B. ヘルメット
4. チンカーテン
チンカーテンは、空気の侵入や、走行中に空気がヘルメットに流入す
ることで発生する風の不快な効果を抑えます。また、この機能は走行
時のノイズ（風切り音、エンジンノイズ、ロードノイズなど）を抑え
ることもできます。
ヘルメットの下部分での取り付け状態は、ヘルメット内をできるだけ
静かにするためにはきわめて重要です。チンカーテンがあっても、目
出し帽を着用するよう推奨します。
チンカーテンの取り外し
1. チンカーテンは、あごの部分にあ
る「矢印で示されている 4つのスナ
ップ固定部」で固定されています。
チンカーテンを取り外すには、チン
カーテンの片側を慎重に上方向に引
いて、矢印で示されているプラスチ
ックのスナップ固定部を解除します。
チンカーテンの取り付け
1. チンカーテンの「矢印で示されて
いる 4つのスナップ固定部」を、あ
ご部分にある所定のハウジングに挿
入します。
2. 図のように、プラスチックのスナ
ップ固定部を 1つずつ押し、それぞ
れがあごのプラスチックストリップ
ハウジングに嵌合するようにします。
警告
チンカーテンを持ってヘルメットを運んだり保持したりしないでくだ
さい。チンカーテンが外れ、ヘルメットが落下することがあります。
7
B. ヘルメット
5. 微調整が可能なチンストラップ
EXOME ヘルメットの保持システムには、ラチェットファスナーが付
属しています。このロックシステムは使いやすく、ヘルメット着用時
にチンストラップを調整して、ヘルメットを頭にぴったりとフィッ
ト させることができます。
チンストラップの調整
チンストラップの長さは、金属製のバックルを通してストラップの長
さを長くしたり短くしたりすることで調整できます。チンストラップ
の長さを調整して、しっかりとフィットさせながらあごの下が快適に
なるようにし、コンフォートパッドがある固定ループを使用してス
ト ラップの端を固定します。
警告
ストラップを調整する際、チンストラップを締めた状態でヘルメッ
ト が前方へ脱げないことを確認して下さい。
警告
チンストラップの長さの調整状態を、定期的に確認してください。
解除と締め込み
チンストラップファスナーを締めるには、ラチェットタングをロッキ
ングバックルに少しずつスライドさせて入れます。あご周りのチンス
トラップのフィット感が緩すぎる場合は、ラチェットタングをもう
1 段ロッキングバックルにスライドさせて入れます。
チンストラップを調整するときは、チンストラップをあごにしっかり
フィットさせながらも不快にならないようにしてください。チンスト
ラップを外すには、ラチェットファスナーの赤いリボンを上に引いて
ロッキングバックルを解除します。その後、ラチェットタングをロッ
キングバックルから引き出します。
警告
チンストラップが正しく締められていない状態や、調整されず正しい
位置にない状態では、絶対に運転しないでください。チンストラップ
が正しく調整されていない、または締め付けられていない場合は、
事 故が発生したときにヘルメットが脱げる可能性があります。
警告
チンストラップのコンフォートパッドのみを締めるだけでは、十分な
保護になりません。チンストラップは必ずしっかり締めてください。
警告
走行中はチンストラップを絶対に外さないでください。
8
B. ヘルメット
6. ブレスベンチレーションシステム（ウィンターモデル）
EXOME ヘルメットのブレスベンチレーションシステムは、ヘルメッ
ト全体の性能や着用者の快適性に大きく貢献しています。
このシステムは使いやすく設計されており、オペレーターは曇りを気
にせずにトレイルに集中することができます。
取り付けと調整
EXOME ヘルメットの最適な性能を実現するには、ブレスベンチレー
ションシステムを正しく取り付けて調整することが不可欠です。
1. 調整ケーブルが左右に自由に動くこ
とを確認します。ヘルメットを頭に着
用し、ジョーが開位置にある状態で、
ヘルメットの側面に設けられている開
口部に固定ピンを取り付けます。
2. ブレスベンチレーションシステム
がしっかり所定位置に固定されるま
で、反対側のブレスベンチレーショ
ンシステムを回します。
3. ブレスベンチレーションシステム
がしっかり取り付けられていること
を確認してから、調整ノブを回し、
顔に対するブレスベンチレーション
システムの圧力を調整します。
4. 最適な性能を実現するために、マス
クと顔との間の気密性がしっかり保た
れていることが重要です。気密性を確
認するために、モイスチャーベントを
塞いで呼吸してみてください。空気が
逃げている場合は、マスクが正しい位
置にないか、顔に対する圧力が不十分
です。マスクを再度調整してもう一度
テストしてください。
5. 吸収パッドが正しい方向になっ
て いることを確認します。
6. 吸収パッドを、上の部分からブレスベ
ンチレーションシステムに挿入します。
7. 吸収パッドが水分で飽和している場
合は、吸収パッドを交換して下さい。
9
B. ヘルメット
7. フェイスシールド
フェイスシールドは、工具を使わずに簡単に交換できます。バイザー
を交換するには、水平面上の柔らかい布の上に置くか、座った状態で
自分の太ももの上に置くと良いでしょう。
フェイスシールドの取り外し
1. ピークのねじを 1/4 回転回します。
右側をロック解除するには時
計方向に回します。
左側をロック解除するには反
時計方向に回します。
2. 図のように、ピークの側面で垂直方
向に引きます。
3. 反対側についても手順 1～2を繰り
返します。
4. フェイスシールドを、一番上のロッ
ク位置に動かします。
5. 片側で、フェイスシールドメカニ
ズムのレバーを下に引き、フェイス
シールドの下側タブを解除します。
6. フェイスシールドピボットの下側
部分がフェイスシールドメカニズム
から外れるまで、下側部分を上に動
かします。
7. その後、フェイスシールドを下に
引き、フェイスシールドメカニズム
から上側タブを外します。
8. 反対側についても手順 5～7を繰り
返します。
1
2
10
B. ヘルメット
フェイスシールドの取り付け
1. フェイスシールドの上側タブを、
フ ェイスシールドメカニズム上の所
定位置に挿入します。
2. タブが所定位置に入ったら、フェ
イスシールドメカニズムのレバーを
下に引き、フェイスシールドの下側
部分を若干押して、フェイスシール
ドの下側タブを所定位置に戻します。
3. その後、レバーを放します。スプ
リングがレバーを上側位置に押し戻
していること、およびバイザーが所
定位置に正しく保持されていること
を確認します。
4. 反対側についても手順 1～3を繰り
返します。
反対側については、フェイスシールドが若干傾くことにご注意くだ
さ い。フェイスシールドの下側タブとくぼみが完全にそろっているこ
とを確認してください。
5. 両側が所定位置に入ったら、
フ ェイスシールドピボットをヘル
メットの方に軽く押すと同時に閉
じてください。
6. フェイスシールドを最大限に開
け閉めして、フェイスシールドメ
カニズムが正常に機能しているこ
とを確認します。
3
2
1
11
B. ヘルメット
8. サンバイザー
作業内容
サンバイザーは、ヘルメットの左側
にあるレバーで操作します。これに
より、厚手の手袋を着用していても
簡単に操作できます。
レバーを上方向に動かすとサンバイ
ザーが下がり、下方向に動かすとサ
ンバイザーがインナーヘルメットシ
ェル内に格納され、所定位置にロッ
クされます。
サンバイザーの取り外し
1. ヘルメットのジョーを開位置まで回
します。
2. ブレスベンチレーションシステムを
取り外します。
3. サンバイザーを下位置にします。
4. 上端が見えるまでサンバイザーを
下に引きます。
5. ヘルメットを所定位置で保持し、
サ ンバイザーの右側をヘルメットの
外側へ向けて引きます。
6. 反対側についても手順4～5を繰り
返します。
サンバイザーレベルが、バイザー取
り付け時と同じ位置になります。
12
B. ヘルメット
サンバイザーの取り付け
1. サンバイザーメカニズムが下位置に
なっていることを確認します。（サン
バイザーレバーは上位置）
2. サンバイザーをヘルメットインナ
ーとアウターシェルの間に挿入し、
両側の位置決めペグに取り付けます。
その後、フォークのインナーインサー
トが完全に挿入されるまで、ヘルメッ
トの内側へ向けてしっかり押します。
3. サンバイザーメカニズムが正常に機
能していることを確認します。
9. フェイスシールドメカニズム
フェイスシールドメカニズムの取り外し/交換
1. フェイスシールドは、このマニュ
アルの「7.フェイスシールド」のセク
ションに記載されているように取り
外します。
2. #1のプラスドライバーを使用して
2 つのねじを取り外します。
3. サンバイザーメカニズムをつかん
で 慎重に上げます。
4. サンバイザーメカニズムを配置し
て2つのねじを戻します。0.4 Nm の
トルクでねじを締め付けます。
5. 反対側についても手順 2～4を繰り返します。
6. フェイスシールドを、このマニュアルの「7.フェイスシールド」
の セクションに記載されているように戻します。
13
B. ヘルメット
10. インナーライナー
EXOME ヘルメットの交換式インナーライナーは洗濯することができ、
優れたフィット感とヘルメットの通気性向上の両方をもたらします。
密度が 2倍のチークパッドは固有の 3次元形状を有しており、ヘルメ
ットが頬の周りに心地よくフィットするようになっています。また、
ヘッドライナーが頭の周りの最適なフィット感を実現します。
内側に取り付いている部材はすべて、皮膚に優しい素材で作られてい
ます。チークパッドとヘッドライナーに使用されている素材には、
抗 微生物処理が施されています。
ライニングを取り外すときは、チークパッドを最初に取り外してから、
ヘッドライナーパッドを取り外す必要があります。ライニングを取り
付けるときは、ヘッドライナーパッドを挿入してからチークパッドを
取り付けなければならないことを覚えておいてください。
パッドサイズ
ヘルメットサイズ
XS
S
M
L
XL
2XL
3XL
チークパッド厚さ
35
mm
30
mm
25
mm
35
mm
35
mm
30
mm
20
mm
ヘッドライ
ナー厚さ
上部
16
mm
16
mm
16
mm
16
mm
12
mm
12
mm
12
mm
頭頂
部
18
mm
16
mm
16
mm
18
mm
8
mm
6
mm
6
mm
チークパッドの取り外し
1. ジョーが開位置の状態で、チーク
パッドをヘルメット内側に引き、
VelcroTM（マジックテープ）と 2つの
スナップ固定部を外します。
2. チンストラップをスライドしてチ
ークパッドのノッチに入れます。
3. もう一方の側に対して同じ手順を
行います。
チークパッドの取り付け
1. チークパッドを取り付ける前に、
右 側と左側を特定します。
2. 2つのスナップ固定部を固定し、
VelcroTM（マジックテープ）の上部を
所定位置に固定します。ストラップ
が、チークパッドのノッチ内の所定
位置にあることを確認します。
3. もう一方の側に対して同じ手順を
行います。
14
B. ヘルメット
ヘッドライナーの取り外し
1. まず、ヘッドライナーの後部を
取り外します。ヘッドライナー
は、（首の各側にある）2つのスナッ
プ固定部でインナーシェルに固定さ
れ、前部は 3つのプラスチックスト
リップで固定されています。
2. その後、3つのプラスチックスナッ
プ固定部を引き出すことで前部を取
り外すことができます。前部につい
ては、プラスチックストリップの片
側から引き始めてください。
ヘッドライナーの取り付け
1. 前部のプラスチックストリップを、
インナーシェルに取り付けられてい
るもう一方のプラスチックストリッ
プのノッチの下に差し込みます。
2. 次に、ヘルメット内にヘッドラ
イ ナ ーを配置します。
3. そして、首の部分に 2つのスナッ
プ 固定部を固定します。
警告
インナーライナーの一部が外れた
状 態では、絶対に運転しないでく
だ さい。
インナーライナーとインナーシェルの損傷を防止するため、ヘルメッ
トをミラーやハンドルバーグリップに掛けないでください。
15
B. ヘルメット
11. 通気システム
EXOME ヘルメットには、調整可能な 2ウェイ通気システムがあり
ま す。必要に応じて、3つの異なる構成のとおりに、空気の流れを調
整することができます。
1. 前側のベントは 3つの位置に調整可能です。スライドボタンが一番
上の位置にあるときは、ベントが閉じています。スライドボタンを下
位置にすると、ベントが部分的に開き、その後完全に開きます。
2. 上側のエクストラクターは 2つの位置に調整可能です。これらは、
全閉位置か全開位置のいずれかになります。ウィンターモデルの場合、
スライドボタンが前位置にあるときは全開モード、スライドボタンが
後ろ位置にあるときは全閉モードになります。サマーモデルの場合は、
これが逆になります。
ウィンターモデル
サマーモデル
3つのいずれの場合も、通気システムにより、空気の流量を増減し
て 好みの快適さにすることができます。
スノーモービルの速度、ウィンドシールド、頭の回転は、ヘルメッ
ト 内の空気の流れに影響することにご注意ください。
C. 着用と使用
1. ヘルメットの着用方法
1. サンバイザーがヘルメットシェル内に格納されていることを確認します。
2. ネックプロテクターを外側に動かし、開口部を何もない状態にします。
3. ヘルメットのジョーを開位置まで回します。
4. ブレスベンチレーションシステムを開きます。
5. チンストラップとチンストラップコンフォートパッドを解除します。
6. チンストラップの下端を分離します。
7. これでヘルメットを簡単に着用できるようになりました。
8. チンストラップを接続して締め付けます。
9. チンストラップがあごの下を通過しており、ぴったりとフィットし
ていることを確認します。
10. ヘルメットのジョーを下から押し上げ、しっかりロックされてい
ることを確認します。
16
C. 着用と使用
2. 適切な着用
警告
適切でないサイズのヘルメットを着用すると、事故の際に重傷を負っ
たり死亡したりするリスクが高まります。頭に対して大きすぎるヘル
メットは、事故の際に脱げたり飛ばされたりする可能性があります。
頭に適したサイズのヘルメットを選択するには、次の手順に従います。
1. ヘルメットの試着
両方のチンストラップをつかみ、頭に対してヘルメットをしっかり引
き、頭の一番上がヘルメット内の一番上の部分に接触していることを
確認します。使用するすべての保護機能（目出し帽、ネックチュー
ブ）をヘルメットで試してみます。
2. 適切な着用の確認
ヘルメットが適切なサイズであるか確認するため、次のことを点検します。
• ヘルメットのインナーライナーが頭の周りにぴったりフィットしている。
• 一番上のパッドが頭をしっかり押さえている。
• チークパッドが頬に接している。
インナーライナーの下の額の周りに空間がない。これは、指を差し込
んで確認してください。ヘルメットがぴったりとフィットしていない
場合は、小さめのサイズを試してください。
理想的な調整状態になるまで、この手順を数回繰り返さなければなら
ない場合があります。
3. 視界の確認
ヘルメットによっては、左右上下を見るときに障害物があったり、
視 界が妨げられたりする場合があります。
警告
車両を安全に運転するために、十分に見えることを必ず確認してく
ださい。
4. ヘルメットのフィット感のテスト
手をヘルメットの両側に当てます。頭をできるだけ動かさない状態で、
ヘルメットを左右そして上下に回そうとしてください。ヘルメットを
動かそうとすると、頭や顔の皮膚でヘルメットが動いているのを感じ
るはずです。
そのように感じない、またはヘルメットのパッドが頭の上でスライド
しているのを感じる場合は、ヘルメットが大きすぎます。ヘルメット
がきついまたは痛みを感じる場合は、ヘルメットが小さすぎます。
5. チンストラップを締める
あごの下で、ストラップの緩みがなくなるまでストラップを締め付け
ます。ストラップがあごにしっかり当たっていなければなりません。
6. チンストラップのフィット感のテスト
• 両手をヘルメットの後部（B）に当て、ヘルメットを前方へ回し、
押 し外そうとしてみてください。
• 両手をヘルメットの前部、額の上辺り（またはチンガード）に当て、
押してみてください。
• ヘルメットが脱げるようであれば、別のサイズまたはモデルのヘル
メットをお試しください。
ヘルメットが頭にぴったりかつしっかりとフィットするまで、手順
1 ～6を繰り返します。
17
C. 着用と使用
3. ヘルメットを脱ぐ
1. サンバイザーが格納されていることを確認します。
2. ネックプロテクターを外側に動かし、開口部を何もない状態にし
ま す。
3. ヘルメットのジョーを開位置まで回します。
4. ブレスベンチレーションシステムを開きます。
5. チンストラップとチンストラップコンフォートパッドを解除します。
6. チンストラップの下端を分離します。
7. これで、ヘルメットが簡単に脱げる状態になりました。
ヘルメットを置く場所の物が傷付かないようにするため、ヘルメット
を脱いだ後はチンストラップを締めておくことをお勧めします。
4. 使用上の諸注意
電源ケーブルの接続
車両のショップマニュアルを参照して最も良い接続ポイントを決める
ことができるように、BRP 認定ディーラーにヘルメットのケーブルの
接続を依頼するよう強くお勧めします。
1. 車両の接続
• オプション 1a：接続を目的とした車両の電源出力部（別売）を経由
します。
詳細は、BRP 認定ディーラーまたはディストリビューターにお問い
合 わせください。
• オプション 1b：接続を目的としたバッテリーの電源出力部（別売）
を経由します。
詳細は、BRP 認定ディーラーまたはディストリビューターにお問い
合 わせください。
警告
既存の回路への過負荷を防止するため、ヘルメットを別の電装アクセ
サリー（グリップヒーターなど）に接続しないことが重要です。接続
すると、火災を引き起こすおそれがあります。
2. 電源ケーブル（車両側）
• 車両の電源ケーブルをメインの電源出力部（1a または 1b）に接続し、
今後の使用のためにそのままにしておきます。
3. RCA 電源ケーブル
• 次に、ライディングウェアをきれいな面に置き、RCA 電源ケーブル
を図に示すように取り回します。
18
C. 着用と使用
4. 最終接続
• RCA 電源ケーブルを所定位置に取り回したら、ウェアを着用し、
ジ ャケットのキーリングがある側に応じて、電源ケーブルを左腕また
は右腕の下に通します。
• ヘルメットを、このマニュアルの「1.ヘルメットの着用方法」のセク
ションで説明されているように着用します;
• 首の後方で RCA 電源ケーブルをつかみ、ヘルメットの左側にある接
続ハウジングまで近づけます。
• 次に、RCA ケーブル端をつかみ、車両の電源ケーブルに接続します。
警告
ケーブルが可動部品から離れていることを確認してください。電源ケ
ーブルを車両内でもつれさせたり、もつれた状態で走行したりしない
でください。延長コードは使用しないでください。ケーブルが損傷し
た場合は、使用を中止してください。損傷したケーブルは破棄し、
新 しい OEMのBRPケーブルと交換してください。
警告
ヘルメットに含まれている磁石は、ペースメーカーなどの電子機器の
動作を妨げる可能性があります。本製品を着用する前に医師にご相談
ください。
また、クレジットカードの磁気テープにも影響する可能性があります。
D. 走行前に
1. ヘルメットの点検
ヘルメットに損傷がないか、定期的に点検してください。表面の小さ
な傷によってヘルメットの保護機能が損なわれることはありません。
警告
深刻な損傷（亀裂、へこみ、剥がれ、塗料の割れなど）の場合、その
ヘルメットは使用すべきではありません。
19
D. 走行前に
2. チンストラップの点検
1. チンストラップがあごの下を通過することを確認します。
2. 人差し指をあごとチンストラップとの間に差し込み、引いてく
だ さ い。
チンストラップがあごの下で緩んでいる場合は、長すぎるため締め付
ける必要があります。引っ張ったときにチンストラップが緩む場合は、
正しく締め付けられていません。チンストラップを元に戻し、もう一
度締め付けてください。その後、点検を繰り返します。
3. チンストラップがあごにしっかりフィットするようにチンストラッ
プを締めることができない場合は、ヘルメットが適切なサイズである
か確認してください。
各調整の後に、点検を繰り返してください。
警告
チンストラップを締めていないまたは正しく調整していない状態で運
転しないでください。チンストラップは正しく締める必要があり、
引 っ張ったときに緩んではなりません。
引っ張ったときにチンストラップが緩む場合は、ファスナーが正しく
締められていません。
3. フェイスシールドとサンバイザーの点検
輸送時に使用された保護フィルムは、使用前に取り外してください。
運転前に、フェイスシールドとサンバイザーのメカニズムが正常に機
能していること、およびフェイスシールドとサンバイザーを通して十
分クリアな視界が得られることを確認します。汚れがあれば、運転前
に除去してください。
フェイスシールドとサンバイザーに物理的な損傷や亀裂がないか確認
します。
フェイスシールドの深刻な傷は、視界を著しく低下させるため、出発
前に交換する必要があります。
警告
夜間の運転やトンネル走行時に、視界不良の状態で変色したフェイス
シールドやサンバイザーを絶対に使用しないでください。
警告
傷付いたまたは汚れているフェイスシールドは、視界を著しく低下さ
せます。
安全のため、交換するか汚れを直ちに除去してください。
警告
フェイスシールドとサンバイザーが常に良好な状態であることを確認
してください。
損傷したフェイスシールドは運転に適していなため、交換する必要が
あります。
警告
視界不良の場合は運転を中止してください。
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