取 扱 説 明 書
01© 2021 Roland Corporation
本機のプログラムを最新の状態にしてお使いください。プロ
グラムのバージョンアップ情報は、ローランドのホームページ
（https://www.roland.com/jp/）をご覧ください。
2
目次
各部の名称とはたらき
4
:
トップ・パネル
4
:
フロント・パネル
6
:
リア・パネル（機器の接続）
7
電源を入れる／切る 7
VERSELAB の概要
8
:
プ ロ ジェクトと は ?
9
:
トラックとは ?
9
:
セクションとは ?
9
:
クリップ とは ?
9
:
ソングとは ?
9
:
ボーカル・テイクとは ?
9
:
ワークフローについて
10
:
曲作りの流れ
10
デモ曲を聴いてアレンジする
11
リファレンス
プ ロ ジェクトの 操 作
14
:
プロジェクトを読み込む
14
:
新し い プ ロ ジ ェクトを 作 成 す る
14
:
プ ロ ジェクトを 保 存 す る
14
:
プ ロ ジェクト の 設 定 を す る
15
:
プ ロ ジェクトを ロック す る
15
:
プ ロ ジェクトを 削 除 す る
15
セクションの 操 作
16
:
セクションを 選 ぶ
16
:
セクション の 長 さ を 設 定 する
16
:
セクションをコピ ー す る
16
:
セクションを 入 れ 替 える
17
:
セクションを 削 除 する
17
:
セクションに名前を付ける
17
:
パッドの表示色を設定する
17
トラックの 操 作
18
:
トラックを選ぶ
18
:
トラックの 設 定をする
18
:
トラック・タイプを変更する
18
クリップの操作
19
:
クリップを選ぶ
19
:
クリップの設定を変更する
19
:
音色／サンプルを変更する
19
:
クリップの名前を変更する
19
:
クリップ を コ ピ ー す る
20
:
クリップを入れ替える
20
:
クリップを削除する
20
クリップを読み込む／保存する
21
:
SD カードから読み込む
21
:
プ ロ ジェクトか ら イ ン ポ ート す る
21
:
SD カードに保存する
21
音色を変更する
22
:
音 色 とト ラック・ タ イ プ
22
:
音色を変更する
22
:
音色を編集する
24
:
マルチ・エフェクトを編集する
24
パッド の 操 作
25
:
ノート・ モ ード（NOTE）
25
:
ベロシティー・モ ード（VELOCITY）
25
:
スタイル・モ ード（STYLE）
25
:
コード・モ ード（CHORD）
25
:
セ クション ・ セ レ クト・ モ ード（SECTION SELECT）
25
フレーズを作成する
26
:
ステップ・レコーディングをする（TR-REC）
26
:
リアルタイム・レコーディングをする
26
:
ステップを編集する
27
:
小節の設定をする
27
:
テンポ／メトロノームの設定をする
27
演奏のタイミングを補正する（クォンタイズ ）
28
:
再生時のクォンタイズを設定する
28
:
録音時のクォンタイズを有効にする
28
CTRL つまみの動きをステップに記録する
（モーション）
29
サンプリングした音声を使う
31
:
サンプリングの準備をする
31
外部入力の設定 31
サンプリングの設定 31
:
サンプリングする
32
サンプルをループ再生する
（オーディオ・ルーパー）
33
:
トラック・タイプをルーパーにする
33
:
サンプルを用意する
33
音声を録音する 33
クリップを読み込む 33
サンプルを読み込む 33
:
サンプルをループ再生する
33
:
再生時の設定をする
34
:
サンプルを編集する
34
:
マルチ・エフェクトを編集する
34
:
小節の設定をする
34
3
目次
セクションを並べてソングを作成する
35
:
ソングを作成する
35
:
ソングの設定をする
35
:
ソングに配置されたセクションのキーを変更する
36
:
テンプレートを使ってソングを作成する
（ソン グ・テン プレ ート）
36
ボーカルを録音する
37
:
ボーカルを録音する
37
:
サンプルを読み込んでボーカル・テイクを作る
37
:
ボーカル・シーケンスを編集する
38
発音タイミングを調整する 38
ボーカル・シーケンスを追加する 38
ボーカル・シーケンスを削除する 38
:
ボーカル・テイクを編集する
39
再生時の設定をする 39
ボーカル・テイクの名前を変更する 39
ボーカル・テイクをミュートする 39
ボーカル・テイクを削除する 39
:
ボーカル・プロセッサーを使う
40
ボーカル・テイクの再生音にエフェクトをかける 40
マ イ ク の 音 声 に エ フェクトを か け る 40
エ フェクト を 切 り替 え る 40
:
VOCALトラックの設定をする
41
音量や定位を調整する 41
エ フェクト の 調 整 を す る 41
オーディオ・ファイルとして曲を仕上 げる
（ミックスダウン）
42
:
曲全体にエフェクトをかける（マスタリング ）
42
:
オーディオ・ファイルを作成する（ミックスダウン）
42
その他の操作
43
:
CTRL つまみにパラメーターを割り当てる
43
:
システムに関する設定をする
43
:
SD カードをフォーマットする
43
:
工場出荷状態の設定に戻す（ フ ァクト リ ー ・ セット ）
43
:
本体メモリーの使用状況を確認する
44
:
メモリー内部を最適化する（ルーパー・オプティマイズ）
44
:
プロジェクトに読み込んだサンプルを削除する
44
:
接続した SD カードをパソコンで管理する
44
資料
ショート カット 一 覧
46
主な仕様
48
4
1
共通セクション《1》
［VOLUME］つまみ
LINE OUT 端子の音量を調節します。
［PHONES］つまみ
PHONES 端子の音量を調節します。
［SHIFT］ボタン
他のボタンと組み合わせて、ボタンの機能を切り替えます。
［SHIFT］ボタンによって切り替わる機能は、ボタンの下に表記され
ています。
［EDIT］ボタン
他のボタンと組み合わせて、設定画面を呼び出します。
［CLEAR］ボタン
ステップ・シーケンサーの記録内容、セクションやクリップなどを消
去するときに使います。
［COPY］ボタン
セクションやクリップをコピーしたり、入れ替えたりするときに使い
ます。
［NOTE］ボタン
パッドをノート・モードにします。パッドを押して、鍵盤のように演奏
したり、ドラム・キット（音色）を使ってドラム演奏したりすることが
できます。
［SHIFT］ボタンを押しながら［NOTE］ボタンを押すと、ベロシティー・
モードに切り替わります。パッドを押す強さに関係なく、16 種類の
ベロシティー（音の強弱）で演奏することができます。
［STYLE］ボタン
パッドをスタイル・モードにします。3 連符や連打などのフレーズ演
奏やアルペジオ演奏ができます。
［SHIFT］ボタンを押しながら［STYLE］ボタンを押すと、コード・
モードに切り替わります。パッドを押して、コード（和音）を演奏す
ることができます。
［SECTIONSELECT］ボタン
パッドをセクション・セレクト・モ ードにします 。パッドを 押して 、セクショ
ンを選ぶことができます。
［SHIFT］ボタンを押しながら［SECTION SELECT］ボタンを押すと、
クォンタイズの設定画面が表示されます。
［REC］ボタン
フレーズのレコーディングやソングの構成変更、ボーカルを録音す
るときなどに使います。
［SHIFT］ボタンを押しながら［REC］ボタンを押すと、サンプリン
グ待機状態になります。
MEASURE［<］［>］ボタン
編集する小節を移動します。
［SHIFT］ボタンを押しながら MEASURE［<］［>］ボタンを押すと、
パッドの音域がオクターブ単位で移動します。
小節インジケーター
（4 個）
編集中／再生中の小節の位置を示します。
各部の名称とはたらき
トップ・パネル
1
2
3
4
5
6
7
8
9
5
各部の名称とはたらき
2
プ ロ ジェクト・ セ クション
［LOAD］ボタン
プロジェクトの設定画面を表示します。プロジェクトの作成や読み込
みなど、プロジェクトに関する操作や設定をすることができます。
［SHIFT］ボタンを押しながら［LOAD］ボタンを押すと、プロジェ
クトを 保 存 す る こと が で き ま す 。
※ プロジェクトは、SD カードに保存されます。
3
ボーカル・セクション
［TONE］つまみ
ボーカル・エフェクトの効き具合を調節します。
※ ［EDIT］ボタンを押しながら［TONE］つまみを回すと、［TONE］つまみ
に割り当てるパラメーターを選ぶことができます。
VOCALPROCESSOR［ON］ボタン
ボーカル・プロセッサー（エフェクト）をオン／オフします。
［GAIN］つまみ
マイクの入力ゲイン（感度）を調節します。
MIC［ON］ボタン
マイク入力のオン／オフを切り替えます。
4
パッド ・ セ ク ション
パ ッド
（16 個）
フレーズ（演奏情報）を作成するときや、セクションを選ぶときに使
います。
※ ワークフローの選択やパッドの動作モードによって、動作や表示が異なり
ます。
5
ステップ・シーケンサー・セクション
［
A
］（START/STOP）ボタン
演奏データの再生を開始／停止します。また、録音待機状態のとき
に押すと、録音を開始／停止します。
STEPSEQUENCER［1］～［16］ボタン
フレーズの入力やソングの構成を変更するときなどに使います。
※ ワークフローの編集モードによって、動作や表示が異なります。
6
共通セクション《2》
ディスプレイ
操作に応じて、必要な情報を表示します。
［VALUE］ダイヤル
回す： パラメーターを選んだり、設定値を変更したりします。
押す： パラメーターの選択を決定します。また、選んだ機能を実行
します。
［EXIT］ボタン
1 つ前の画面に戻したり、操作の実行をキャンセルしたりします。
［SYSTEM］ボタン
システムの設定画面を表示します。
［SHIFT］ボタンを押しながら［SYSTEM］ボタンを押すと、
UTILITY 画面が表示されます。
7
コ ントロ ー ル ・ セ クション
［CTRL1］［CTRL2］［CTRL3］つまみ
設定値の変更や、つまみの動き（モーション）をクリップに記録する
ときなどに使います。
8
ワ ークフロ ー・セクション
本機では、1 曲を仕上げるための作業の流れを「ワークフロー」と
呼んでいます。ワークフローは、「演奏データを作る 3 つの編集モー
ド」、「音を調整するミキサー」、「曲を仕上げるミックスダウン」で
構成されています。
&
ワ ー ク フローについて、詳しくは「ワークフローについて」（P.10）
をご覧ください。
［SEQ］ボタン
編集モードをシーケンサー・モードにします。
［SHIFT］ボタンを押しながら［SEQ］ボタンを押すと、テンポなど
の設定画面が表示されます。
［SECTION］ボタン
編集モードをセクション・モードにします。
［SONG］ボタン
編集モードをソング・モードにします。
［SHIFT］ボタンを押しながら［SONG］ボタンを押すと、ソング・
テンプレートの選択画面が表示されます。
［MIXER］ボタン
音量や定位などを調整するミキサー画面を表示します。
［SHIFT］ボタンを押しながら［MIXER］ボタンを押すと、トータル・
エフェクト（曲全体にかけるエフェクト）の設定画面が表示されます。
［MIXDOWN］ボタン
ミックスダウンの設定画面を表示します。完成したソングをミックス
ダウンし、オーディオ・ファイルを作成することができます。
［SHIFT］ボタンを押しながら［MIXDOWN］ボタンを押すと、マ
スタリングの設定画面が表示されます。
6
各部の名称とはたらき
9
トラック・セクション
［KICK］ボタン
KICKトラックを選びます。
［SNARE］ボタン
SNAREトラックを選びます。
［HI-HAT］ボタン
HI-HATトラックを選びます。
［KIT］ボタン
KITトラックを選びます。
［BASS］ボタン
BASSトラックを選びます。
［INST1］ボタン
INST 1トラックを選びます。
［INST2］ボタン
INST 2トラックを選びます。
［VOCAL］ボタン
VOCALトラックを選びます。
※ VOCALトラックは、ワークフローがソングのときに選べます。
［MOTION］ボタン
モーションのオン／オフを設定します（P.29）。
［INPUT］ボタン
音声入力に関する設定画面を表示します。
フロント・パネル
1 2
1
PHONES 端子
ステレオ標準タイプ、またはステレオ・ミニ・タイプに対応したヘッ
ドホンを接続します。2 つ同時に使用できます。
※ 両方の PHONES 端子から、同じ音声が出力されます。
2
BUILT-INMIC
内蔵のマイクです。ボーカルの録音やサンプリングなどに使用で
きます。
7
各部の名称とはたらき
リア・パネル
（機器の接続）
※ 他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、すべての機器の電源を切ってください。
コード・フック
AC アダプター
A B
F
ED
C
G
H
A
DCIN 端子
付属の AC アダプターを接続します。
※ AC アダプターのコードは、図のようにコード・フックを使って固定してく
ださい。
B
［POWER］スイッチ
電源をオン／オフします。
C
USB（
O
）端子
市販の USB 2.0 ケーブル（B タイプ）でパソコン／スマートフォ
ンに接続します。USB MIDI と USB オーディオの情報をやりと
りすることができます。
※ USBドライバーをインストールせずに接続することができます。
※ 本機は、USB バス電源でも動作します。USB バス電源で動作していると
きは、以下の機能が制限されます。
5
ファンタム電源が使用できません。
5
ヘッドホンの音量が小さくなります。
5
LED の明るさが暗くなります。
機能の制限をかけずに、USB バス電源で動作させたいときは、［VALUE］
ダイヤルを押しながら本機を起動してください。ただし、USB バス電源
の供給能力によっては、本機が起動しない場合があります。
D
MIDI 端子
外部 MIDI 機器と接続して、MIDI メッセージを送受信します。
E
SD カード・スロット
SD カードを挿入します。SD カードには、本機の各種データ（プ
ロジェクト、設定、音色、サンプルなど）が保存されます。
※ 付属の SD カード・プロテクターを取り付けることで、誤操作によるSDカー
ドの抜けを防止することができます。カード・プロテクターを付属のネジ
（2 本）を使って固定してください。
※ SD カードへのアクセス中は、絶対に電源を切ったり、SD カードを抜いた
りしな い でくだ さ い 。
※ SD カードのメーカーや種類によっては、本機で正しく録音や再生ができ
ないことが あります。
F
LINEIN 端子
オーディオ入力端子です。楽器などを接続します。
G
MIC 端子
ダイナミック・マイクやコンデンサー・マイクを接続します。
※ MIC 端子のピン配置
1: GND
2: HOT
TIP: HOT
RING: COLD
SLEEVE: GND
3: COLD
2: HOT
1: GND
3: COLD
※ ファンタム 電源につい て
MIC 端子からは、ファンタム電源（+48V）を供給することができます。ファ
ンタム電源が必要なコンデンサー・マイクを使うときは、ファンタム電源
をオンにしてください 。
［INPUT］ボタン
0
「Phantom Sw」を「ON」にします。
注意
5
ファンタム電源が不要なときは、必ずファンタム電源をオフにしてくだ
さい。ダイナミック・マイクなどにファンタム電源を供給すると、故障の
原因になります。
5
USB バス電源で動作しているときは、ファンタム電源は使用できません。
H
LINEOUT 端子
オーディオ信号の出力端子です。アンプやモニター・スピーカー
に接続します。
電源を入れる／切る
※ 電源を入れる／切るときは、音量を絞ってください。音量を絞っても電源
を入れる／切るときに音がすることがありますが、故障ではありません。
電源を入れる
1
本機
0
接続した機器の順番で、電源を入れます。
2
音量を適当な位置まで上げます。
電源を切る
1
接続した機器
0
本機の順番で電源を切ります。
8
VERSELAB の概要
曲の構成
プ ロ ジェクト
VOCALトラック
テイク 1
テイク 2
テイク 3
テイク 4
テイク 2 テイク 2
KICK/SNARE/HI-HAT/KIT/BASS/INST 1/INST 2トラック
セクション 1 セクション 2 セクション 4 セクション 5セクション 3 セクション 3
ボーカル・エフェクト
マスタリング・エフェクト
ソング
KICKトラック
SNAREトラック
HI-HATトラック
KITトラック
BASSトラック
INST 1トラック
INST 2トラック
VOCALトラック
クリップ 1 クリップ 2 クリップ 3 クリップ 1 6
クリップ 1 クリップ 2 クリップ 3 クリップ 1 6
クリップ 1 クリップ 2 クリップ 3 クリップ 1 6
クリップ 1 クリップ 2 クリップ 3 クリップ 1 6
クリップ 1 クリップ 2 クリップ 3 クリップ 1 6
クリップ 1
テイク 1
クリップ 2
テイク 2 テイク 3 テイク 4 テイク 5 テイク 16
クリップ 3 クリップ 1 6
EQ/COMP
EQ/COMP
EQ/COMP
EQ/COMP
EQ/COMP
EQ/COMP
EQ/COMP
セクション 1 セクション 2 セクション 3 セクション 1 6
クリップ 1 クリップ 2 クリップ 3 クリップ 1 6
設定 設定 設定 設定
MFXEQ/COMP
トラックとセクション
クリップ
クリップ
クリップ
ト ラック ・ タ イ プ ：ト ー ン
トラック・タイプ：ルーパー
設定
設定
フレーズ
音色
トーン
MFX
フレーズ
サンプル
MFX
ト ラ ック ・ タ イ プ ：ド ラ ム ・ キット
クリップ
音色
ド ラ ム ・ キ ット
MFX
インスト
音色
設定
フレーズ
9
VERSELABの概要
プ ロ ジ ェクトと は ?
曲作りに使うデータは、「 プ ロ ジ ェクト 」 という単位で管理します。
曲ごとにプロジェクトを作成／保存します。
プロジェクトは、SD カードに保存されます。曲作りをするときは、
SD カードから 1 つのプロジェクトを本体に読み込んで編集します。
プロジェクトには、クリップ、セクション、トラック、ソング、エフェ
クトなどの設定が保存されます。
トラックとは ?
演奏データを作成するための場所です。KICK、SNARE、HI-HAT、
KIT、BASS、INST 1、INST 2、VOCAL の 8トラックが用意され
ています。
トラックには、以下の 4 種類のタイプがあります。VOCAL 以外の
トラックは、用途に応じて「トーン」「ドラム・キット」「ルーパー」
の 3 つのタイプに変更することができます（P.18）。
※ VOCALトラックのタイプは、「ボーカル」固定です。
※ INST 1、2トラックのみ、タイプを「ルーパー」に変更できます。
トーン： ベースやピアノ、シンセなど、単一の音色（トーン）
を 扱 うト ラック で す 。
個々のパッドに音階をつけて演奏したり、和音で
演奏したりすることができます。
ド ラ ム ・ キ ット： 複数の打楽器音をまとめた音色（ドラム・キット）
を 扱 うト ラック で す 。
個々のパッドで異なる打楽器音（ドラム・インスト）
を演奏することができます。
ルーパー： ドラム演奏やギター・リフなどのオーディオ・フレー
ズをループ再生するトラックです。
ピッチを変えずに再生速度を変化させるタイム・
ストレッチに対応しています。
ボーカル： ボーカルやコーラスなどを録音するトラックです。
※ VOCALトラック専用のトラック・タイプです。
セクションとは ?
VOCALトラックを除いた 7トラックの集まりを「 セクション 」と呼
びます。セクションは、最大 16 個まで作成できます。
セクションごとに、イントロ、A メロ、B メロ、サビ、アウトロなど
を作成します。
クリップ とは ?
トラック（VOCALトラックを除く）で扱う情報の集まりを「 クリップ 」
と呼びます。トラック・タイプに応じて、記録／再生される情報が異
なります。
トラック・タイプ：トーン
クリップ設定： 名前、長さ、音量、キー、シャッフルなど
トーン： 音色やマルチ・エフェクトの設定
フレーズ： 演奏情報や CTRL つまみの操作情報（モーション）
トラック・タイプ：ドラム・キット
クリップ設定： 名前、長さ、音量、キー、シャッフルなど
ド ラ ム ・ キ ット： 音色やマルチ・エフェクトの設定
ド ラ ム ・イ ン スト： 音色の設定
フレーズ： 演奏情報や CTRL つまみの操作情報（モーション）
トラック・タイプ：ルーパー
クリップ設定： 名前、長さ、音量など
サンプ ル： ルーパーで再生するオーディオ・データ
ルーパー設定： ルーパーの再生方法
MFX： マルチ・エフェクトの設定
フレーズ： CTRL つまみの操作情報（モーション）
ソングとは ?
セクションを順番に並べたものを「ソング」と呼びます。VOCALト
ラックと一緒に再生されます。
マスタリング用エフェクトをかけてソングとボーカルを再生して、
WAV ファイルに書き出すことができます（ミックスダウン）。
ボーカル・テイクとは ?
VOCALトラックに録音したボーカルやコーラスなどのオーディオ・
フレーズを「ボーカル・テイク」と呼びます。ボーカル・テイクは、
最大 16 個まで作成でき、ソングの任意の時刻で再生させることが
できます。
演奏情報は、ボーカル・シーケンスとして VOCALトラックに記録
されます。
10
VERSELABの概要
ワークフローについて
1 曲を仕上げるための作業の流れを「ワークフロー」と呼びます。
本機のワークフロー・セクションには、以下のモードがあります。
SEQ（シーケンサー）
個々のトラックで、曲の最小単位となるクリップを作成します。
5
演奏する楽器（音色）を選んで、演奏を記録します。
5
オーディオ・フレーズを取り込んで再生します（ルーパー）。
SECTION（セクション）
セクションをプレビューしたり、各セクションの小節数を調節したりし
ます。
SONG（ソング）
5
セクションを順番に並べてソングを作成します。
5
ソングを聴きながらボーカルを録音します。
MIXER（ミキサー）
各トラックの音声出力を調整します。
MIXDOWN（ミックスダウン）
完成した曲（ソングとボーカル）を WAV ファイルにして、SD カー
ドに書き出します。
曲作りの流れ
新しく曲を作るときは、以下の流れで操作します。
新し い プ ロ ジェクトを 作 成 す る
プロジェクトを作成する（P.14）
テンポの設定をする（P.27）
ソングの設定をする（P.35）
セクションを 作 成 す る
個々のトラックで曲の最小単位となるクリップを作り、最初のセクショ
ンを完成させます。
音色を変更する（P.22）
フレーズを作成する（P.26）
セクション の バリエ ー ションを 作 成 する
コピーしたセクションを元に、イントロや A メロ、B メロ、サビなど、
セクション の バリエ ー ション を 作って い きま す 。
セクションをコピーする（P.16）
セクションの長さを変更する（P.16）
セクションを並べてソングを作成する
作った セクション の バリエ ー ション を 並 べ てソング を 作 成し、 ボ ー カ
ルを録音します。
ソングを作成する（P.35）
ボーカルを録音する（P.37）
各トラックの音量やイコライザーを調整する
ソングのバランスを調整します。各トラックの音量やイコライザーな
どを調整します。
トラックの設定をする（P.18）
ミックス ダウンする
曲全体のエフェクトを調整し、ミックスダウンして曲を完成させます。
曲全体にエフェクトをかける（P.42）
オーディオ・ファイルを作成する（P.42）
プ ロ ジェクトを 保 存 す る
（P.14）
11
デモ曲を聴いてアレンジする
ここでは、同梱の SD カードに収録されているデモ曲（プロジェクト）をアレンジして、SD カードに WAV ファイルを出力するまでの手順を
説明します。
操作の流れ
プロジェクトを読み込んで、ソングを再生する。
クリップを読み込んで、音色やフレーズを変更する。
セクションを 入 れ 替 え たり長 さを 変 更したりして、 ソング の
構成を変更する。
ボーカルを録音する。
ミックスダウンして、ソングとボーカルを WAV ファイルに
する。
プロジェクトを読み込んでソングを
再生する
デモ・プロジェクトの「05_Dark Cherry」を読み込んで、ソング
を 再 生し て み ましょう。
1
［LOAD］ボタンを押します。
PROJECT 画面が表示されます。
2
［VALUE］ダイヤルで「LOAD」を選び、［VALUE］ダイ
ヤルを押します。
PROJECT LOAD 画面が表示されます。
3
［VALUE］ダイヤルで、デモ・プロジェクトの「05_Dark
Cherry」を選び、［VALUE］ダイヤルを押します。
確認画面が表示されます。
4
［VALUE］ダイヤルで「OK」を選び、［VALUE］ダイヤル
を押します。
プロジェクトが読み込まれます。
※ プロジェクトを変更していた場合は、現在のプロジェクトを保存するかど
うかの確認画面が表示されます。現在のプロジェクトを保存する場合は
「SAVE」（P.14）、保存しない場合は「LOAD」を選びます。
5
［SONG］ボタンを押して、ワークフローを「ソング」にします。
6
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
7
［
A
］（START/STOP）ボタンを押します。
ソングが再生されます。
8
もう一度［
A
］（START/STOP）ボタンを押すと、再生が
停止します。
ソングの停止中に、明るく点灯しているパッドを押すと、セクション単位で
クリップ を プ レビュー す ること が で き ま す 。
クリップを読み込む
SD カードにプリセットされたクリップを読み込んで、音色やフレーズ
（演奏データ）を変更してみましょう。
ここでは、セクション 4 にある INST 1トラックのクリップを変更す
る手順を例にして説明します。
1
［SEQ］ボタンを押して、ワークフローを「シーケンサー」に
します。
2
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
3
［INST 1］ボタンを押して、INST 1トラックを選びます。
明るく点灯しているパッドを押すと、INST 1トラックのクリップを
プレビューすることができます。
4
［EDIT］ボタンを押してからパッド［4］を押して、読み込み
先 の クリップ に 指 定しま す 。
CLIP EDIT MENU 画面が表示されます。
5
［VALUE］ダイヤルで「LOAD CLIP」を選び、［VALUE］
ダイヤルを押します。
CLIP FILE 画面が表示されます。
6
［VALUE］ダイヤルで読み込みたいクリップ（.mvc）を選び、
［VALUE］ダイヤルを押します。
クリップが読み込まれます。
パッド［4］を押してクリップをプレビューし、音色やフレーズが
変更されたことを確認します。
クリップの選びかた
SD カードにプリセットされたクリップは、カテゴリーごとにフォル
ダー分けされています。フォルダーの内容を表示して、クリップ
（.mvc）を選びます。
フォルダーの場合は、先頭に「F：」と表示されます。
5
フォルダーを選んでいるときに［VALUE］ダイヤルを押すと、1
つ下の階層（フォルダーの内容）が表示されます。
5
［EXIT］ボタンを押すと、1 つ上の階層に戻ります。
12
デモ曲を聴いてアレンジする
ソングの構成を変更する
セクションを 入 れ 替 える
ソングに配置されているセクションを入れ替えてみましょう。
ここで は 、 ソン グ の 6 番 目 に 配 置 さ れ て い るセクション を 入 れ 替 え
る手順を例にして説明します。
1
［SONG］ボタンを押して、ワークフローを「ソング」にします。
2
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
3
［REC］ボタンを押して、点灯させます。
4
STEP SEQUENCE［6］ボタンを押して、セクションを入れ
替 えるポジ ションを 指 定します 。
STEP SEQUENCE［6］ボタンが点滅します。
5
パッド［1］～［8］を押して、セクションを選びます。
選 ん だ セクション が ポ ジ ション 6 に 配 置 さ れ 、 セクション が 入 れ
替わります。
6
［REC］ボタンを押して、消灯させます。
セクションの 長 さ を 変 更 する
セクションの長さ（小節数）を変更してみましょう。
ここでは、セクション 1 の小節数を変更する手順を例に説明します。
1
［SECTION］ボタンを押して、ワークフローを「セクション」
にします。
2
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
3
パッド［1］を押して、セクション 1 を選びます。
STEP SEQUENCER［1］～［8］ボタンが点灯し、セクション 1
の長さ（小節数）を示します。
1 つのボタンが、1 小節（16 ステップ）になります。
4
STEP SEQUENCER［4］ボタンを押します。
セクション 1 の長さが、8 小節から 4 小節に変更されます。
ボーカルを録音する
ソングを聴きながら、内蔵マイクを使ってボーカルを録音してみま
しょう 。
1
［EDIT］ボタンを押してから、MIC［ON］ボタンを押します。
MIC SETTING 画面が表示されます。
2
［VALUE］ダイヤルで「Mic In」を選び、「BUILT-IN」（内
蔵マイク）に設定します。
3
［SONG］ボタンを押して、ワークフローを「ソング」にします。
4
［VOCAL］ボタンを押して、VOCALトラックを選びます。
5
消灯しているパッド（録音されていないボーカル・テイク）［1］
～［16］を押して、録音先を選びます。
画面に「［REC］RecStandby」と表示されます。
録音したボーカルは、「ボーカル・テイク」として個々のパッドに割り
当てられます。
6
STEP SEQUENCER［1］～［10］ボタンのいずれかを押して、
録音を始める時刻を設定します。
画面右上に録音開始の時刻（小節 – 拍）が表示されます。
7
［REC］ボタンを押して、録音待機状態にします。
8
MIC［ON］ボタンを押して、点灯させます。
内蔵マイクから音声が入力できるようになります。
9
［GAIN］つまみで、録音する音量を調節します。
マイクから音声を入力し、レベル・メーターが振り切れない範囲
で、なるべく大きくなるように音量を調節します。
レベル・メーター
10
［
A
］（START/STOP）ボタンを押して、録音を開始します。
11
［
A
］（START/STOP）ボタンを押して、録音を停止します。
ソングを再生すると、ソングと一緒に録音したボーカル・テイク
を聴くことが できます。
12
MIC［ON］ボタンを押して、消灯させます。
5
ボーカル・テイクを削除したいときは、［CLEAR］ボタンを押しながら、
任意のパッド［1］～［16］を押します（P.39）。
5
ボーカル・プロセッサーを使うと、ボーカルの音声にエフェクトをかける
ことができます（P.40）。
ミックスダウンする
ソングと録音したボーカルを SD カードに書き出して、WAV ファイ
ルを作成しましょう。
※ ミックスダウンは、ソングの再生と同じ時間がかかります。
1
［MIXDOWN］ボタンを押します。
MIXDOWN 画面が表示されます。
2
［VALUE］ダイヤルで「FULL MIX」（ソング + ボーカル・
テイク）を選び、［VALUE］ダイヤルを押します。
ミックスダウンが始まり、ソングが再生されます。
ソングの再生が終わると、自動でミックスダウンが終了します。
ミックスダウン終了後、MIXDOWN 画面で「PREVIEW」を選び、［VALUE］
ダイヤルを押すと、作成された WAV ファイルをプレビューすることがで
きます。
3
［EXIT］ボタンを押して、MIXDOWN 画面を閉じます。
リファレンス
14
プ ロ ジェクト の 操 作
曲作りに使うデータは、「 プ ロ ジ ェクト 」 という単位で管理されます。曲ごとにプロジェクトを作成／保存します。
注意
編集した内容は、そのまま電源を切ると失われてしまいます。編集内容を残したいときは、必ずプロジェクトを SD カードに保存してください。
プロジェクトを読み込む
SD カードからプロジェクトを読み込んで、編集する曲を変更します。
注意
新しいプロジェクトを読み込むと、現在開いているプロジェクトの保存してい
ない内容は失われます。
1
［LOAD］ボタンを押します。
PROJECT 画面が表示されます。
2
［VALUE］ダイヤルで「LOAD」を選び、［VALUE］ダイ
ヤルを押します。
PROJECT LOAD 画面が表示されます。
3
［VALUE］ダイヤルで編集したいプロジェクトを選び、
［VALUE］ダイヤルを押します。
確認画面が表示されます。
※ 操作をキャンセルする場合は、［EXIT］ボタンを押します。
4
［VALUE］ダイヤルで「OK」を選び、［VALUE］ダイヤル
を押します。
プロジェクトが読み込まれます。
※ プロジェクトを変更していた場合は、現在のプロジェクトを保存するかど
うかの確認画面が表示されます。現在のプロジェクトを保存する場合は
「SAVE」、保存しない場合は「LOAD」を選びます。
新し い プ ロ ジェクトを 作 成 す る
新しい曲を制作するために、プロジェクトを作成します。
1
［LOAD］ボタンを押します。
PROJECT 画面が表示されます。
2
［VALUE］ダイヤルで「NEW」を選び、［VALUE］ダイヤ
ルを押します。
確認画面が表示されます。
※ 操作をキャンセルする場合は、［EXIT］ボタンを押します。
3
［VALUE］ダイヤルで「OK」を選び、［VALUE］ダイヤル
を押します。
新しいプロジェクトが作成されます。
※ プロジェクトを変更していた場合は、現在のプロジェクトを保存するかど
うかの確認画面が表示されます。現在のプロジェクトを保存する場合は
「SAVE」、保存しない場合は「NEW」を選びます。
プ ロ ジ ェクトを 保 存 す る
SD カードにプロジェクトを保存します。
1
［SHIFT］ボタンを押しながら［LOAD］ボタンを押します。
プロジェクト名のエディット画面が表示されます。
カーソル（点滅）
2
プロジェクト名を変更します。
カーソル位置の文字を変更することができます。
操作 説明
MEASURE［<］［>］ 変更する文字を選びます。
［VALUE］ 文字を変更します。
［SHIFT］+ MEASURE［>］ 空白を挿入します。
［SHIFT］+ MEASURE［<］ 文字を削除します。
［CLEAR］ 文字を削除して、空白に置き換えます。
3
［VALUE］ダイヤルを押します。
確認画面が表示されます。
※ 操作をキャンセルする場合は、［EXIT］ボタンを押します。
4
［VALUE］ダイヤルで「OK」を選び、［VALUE］ダイヤル
を押します。
プロジェクトが保存されます。
注意
画面に「Now Writing」と表示されている間は、絶対に電源を切ったり、
SD カードを抜いたりしないでください。
※ 同じ名前のプロジェクトがあった場合、上書き保存するかどうかの確認
画面が表示されます。上書き保存する場合は「OK」、保存しない場合は
「Cancel」を選びます。
※ ロックされているプロジェクトは（P.15）、上書きできません。
15
プ ロ ジェクト の 操 作
プ ロ ジ ェクト の 設 定 を す る
プロジェクトの基準ピッチやパッドの表示色などを設定します。
1
［LOAD］ボタンを押します。
PROJECT 画面が表示されます。
2
［VALUE］ダイヤルで「SETTING」を選び、［VALUE］ダ
イヤルを押します。
プロジェクトの設定画面が表示されます。
3
［VALUE］ダイヤルでパラメーターを選び、設定値を変更し
ます。
パラメーター 設定値 説明
COMMON
MstrTune
435.0 ～
445.0Hz
プロジェクトの基準ピッチ（マスター・チューン）
を設 定します。
※ VOCALトラックのピッチは、変更されません。
PC IN
USB 接続したパソコンやスマートフォンから入力される音声の設定
をします。
PC Level
&
『パラメーター・ガイド』（PDF）
PC Pan
COLOR パッドの動作モード（P.25）ごとに、パッドの表示色を設定します。
Note
ORANGE
YELLOW
GREEN
BLUE
PURPLE
PINK
WHITE
SKYBLUE
P.YELLOW
P.BLUE
P.PINK
L.RED
L.ORANGE
L.YELLOW
L.GREEN
P.GREEN
L.SKYBLUE
L.BLUE
L.PURPLE
ノート・モード時、演奏に使うパッドの色を設定し
ます。
Play
セクション・セレクト・モード時、クリップの再生
中を示す色を設定します。
Stay
セクション・セレクト・モード時、クリップの停止
中を示す色を設定します。
D.Style
スタイル・モード時、ドラム・トラック（KICK、
SNARE、HI-HAT、KIT）を選んだときのパッドの
色を設定します。
M.Style
スタイル・モード時、メロディック・トラック（BASS、
INST 1、INST 2）を選んだときのパッドの色を
設定します。
プ ロ ジ ェクトを ロック す る
上書きや削除ができないように、プロジェクトを保護します。
1
［LOAD］ボタンを押します。
PROJECT 画面が表示されます。
2
［VALUE］ダイヤルで「LOCK」を選び、［VALUE］ダイヤ
ルを押します。
PROJECT LOCK（または UNLOCK）画面が表示されます。
3
［VALUE］ダイヤルで保護したいプロジェクトを選び、
［VALUE］ダイヤルを押します。
画面右上に鍵マークが表示され、プロジェクトがロックされます。
※ 鍵マークが表示されているプロジェクトを選んで［VALUE］ダイヤルを
押すと、ロックが解除されます。
プ ロ ジ ェクトを 削 除 す る
SD カード内にあるプロジェクトを削除します。
注意
削除したプロジェクトを元に戻すことはできません。
1
［LOAD］ボタンを押します。
PROJECT 画面が表示されます。
2
［VALUE］ダイヤルで「DELETE」を選び、［VALUE］ダイ
ヤルを押します。
PROJECT DELETE 画面が表示されます。
3
［VALUE］ダイヤルで削除したいプロジェクトを選び、
［VALUE］ダイヤルを押します。
確認画面が表示されます。
※ 操作をキャンセルする場合は、［EXIT］ボタンを押します。
4
［VALUE］ダイヤルで「OK」を選び、［VALUE］ダイヤル
を押します。
プロジェクトが削除されます。
※ ロックされているプロジェクトは削除できません。
16
セクション の 操 作
プロジェクトでは、8 個のトラックを扱うことができます。8トラックのうち、VOCALトラックを除いた 7トラックの集まりを「 セクション 」と
呼びます。セクションは 16 個あり、セクションを並べることでソングを作ることができます（P.35）。
セクションを 選 ぶ
1
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
2
パッド［1］～［16］を押して、セクションを選びます。
選択中のセクションは、パッドが点滅します。
メモ
5
クリップがあるセクションのパッドは、明るく点灯します。
5
パッドを長押しすると、クリップをプレビューすることができます。ワーク
フローの選択によって、プレビューされる音声が異なります。
ワークフローの選択 プレビュー
シーケンサー
（SEQ）
選ばれているトラックのクリップのみプレビューします。
セクション
（SECTION）
すべてのトラックのクリップをプレビューします。
ソング
（SONG）
セクション の 長 さを 設 定 する
セクションごとに長さ（小節数）を設定することができます。
メモ
セクションの長さがクリップ（演奏データ）より長い場合は、セクションの長
さに合わせてクリップがループします。
1
［SECTION］ボタンを押して、ワークフローを「セクション」
にします。
2
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
3
パッド［1］～［16］を押して、セクションを選びます。
STEP SEQUENCER ボタンが点灯して、セクションの長さ（小
節数）を示します。
※ 1 つのボタンが、1 小節（16 ステップ）になります。
4
STEP SEQUENCER［1］～［16］ボタンを押して、セクショ
ンの長さ（小節数）を設定します。
たとえば、8 小節に設定したい場合は、STEP SEQUENCER［8］
ボタンを押して、［1］～［8］ボタンを点灯させます。
セクションをコピ ー する
セクションの演奏データや音色を別のセクションにコピーします。
1
［COPY］ボタンを押します。
メニュー画面が表示されます。
2
［VALUE］ダイヤルでコピーする内容を選び、［VALUE］
ダイヤルを押します。
内容 説明
COPY：
SECTION ALL すべてのクリップをコピーします。
SECTION PHRASE フレーズ（演奏情報やモーション）だけをコピーします。
SECTION SOUND 音色だけをコピーします。
SECT COPY 画面が表示されます。
3
［VALUE］ダイヤルでコピー元のセクションを選び、
［VALUE］ダイヤルを押します。
4
［VALUE］ダイヤルでコピー先のセクションを選び、
［VALUE］ダイヤルを押します。
確認画面が表示されます。
※ 操作をキャンセルする場合は、［EXIT］ボタンを押します。
5
［VALUE］ダイヤルで「OK」を選び、［VALUE］ダイヤル
を押します。
セクション が コ ピ ー さ れま す 。
17
セクション の 操 作
セクションを 入 れ 替 える
セクション間で演奏データや音色をまとめて入れ替えます。
1
［COPY］ボタンを押します。
メニュー画面が表示されます。
2
［VALUE］ダイヤルで「SWAP：SECTION」を選び、
［VALUE］ダイヤルを押します。
SECTION SWAP 画面が表示されます。
3
［VALUE］ダイヤルで入れ替え元のセクションを選び、
［VALUE］ダイヤルを押します。
4
［VALUE］ダイヤルで入れ替え先のセクションを選び、
［VALUE］ダイヤルを押します。
確認画面が表示されます。
※ 操作をキャンセルする場合は、［EXIT］ボタンを押します。
5
［VALUE］ダイヤルで「OK」を選び、［VALUE］ダイヤル
を押します。
セクションの演奏データや音色が入れ替わります。
セクションを 削 除 する
セクションの内容をすべて削除します。音色（トーン／ドラム・キット）
は、初期設定（プリセット）になります。
1
［SECTION］ボタンを押して、ワークフローを「セクション」
にします。
2
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
3
［CLEAR］ボタンを押しながらパッド［1］～［16］を押して、
削除したいセクションを選びます。
確認画面が表示されます。
※ 操作をキャンセルする場合は、［EXIT］ボタンを押します。
4
［VALUE］ダイヤルで「OK」を選び、［VALUE］ダイヤル
を押します。
セクションの演奏データが削除されます。
セクションに名前を付ける
セクションごとに 名 前 を 付 け ることが でき ま す 。
1
［SECTION］ボタンを押して、ワークフローを「セクション」
にします。
2
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
3
パッド［1］～［16］を押して、名前を付けたいセクション
を選びます。
4
［EDIT］ボタンを押してから、［VALUE］ダイヤルを押します。
セクション名のエディット画面が表示されます。
カーソル（点滅）
5
セクション名を変更します。
カーソル位置の文字を変更することができます。
操作 説明
MEASURE［<］［>］ 変更する文字を選びます。
［VALUE］ 文字を変更します。
［SHIFT］+ MEASURE［>］ 空白を挿入します。
［SHIFT］+ MEASURE［<］ 文字を削除します。
［CLEAR］ 文字を削除して、空白に置き換えます。
6
［VALUE］ダイヤルを押します。
セクション名が変更されます。
パッドの表示色を設定する
セクションごとにパッドの表示色を設定することができます。
1
［SECTION］ボタンを押して、ワークフローを「セクション」
にします。
2
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
3
［EDIT］ボタンを押してから、パッド［1］～［16］を押して、
表示色を変更したいセクションを選びます。
SECT SETTING 画面が表示されます。
4
［VALUE］ダイヤルで「Color」を選び、［VALUE］ダイヤ
ルを押します。
5
［VALUE］ダイヤルで、パッドの表示色を選びます。
18
トラックの 操 作
演奏データを作成するためのトラックが、8 個（KICK、SNARE、HI-HAT、KIT、BASS、INST 1、INST 2、VOCAL）用意されています。
トラックには 4 種類のタイプがあり、トラック・タイプによって扱えるデータが異なります。
トラックを選ぶ
1
［KICK］～［VOCAL］ボタンを押して、トラックを選びます。
※ VOCALトラックを選ぶときは、［SONG］ボタンを押して、ワークフロー
を「ソング 」にします。
選択中のトラックは、ボタンが点灯します。
トラックの 設 定 をする
トラックごとに音量やイコライザーなどを調整します。
1
［MIXER］ボタンを押します。
トラック・ミキサー画面が表示されます。
2
［KICK］～［VOCAL］ボタンを押して、調整したいトラック
を選びます。
※ VOCALトラックを選ぶときは、［SONG］ボタンを押して、ワークフロー
を「ソング 」にします。
3
［VALUE］ダイヤルで調節したいパラメーターを表示し、
［CTRL 1］～［CTRL 3］つまみで設定値を変更します。
パラメーター 設定値 説明
LOW -24 ～ +24
イコライザーの低域／中域／高域の増幅／減
衰量を調整します。
※ イコライザーを調整するときは、トラックの
詳細設定（
&
メモ欄）で、イコライザーが
オンになっていることを確認してください。
MID -24 ～ +24
HI -24 ～ +24
LEV 0 ～ 127 音量を調節します。
PAN L128 ～ 127R 定位（パン）を調節します。
MUT OFF、MUTE ミュートのオン／オフを設定します。
DLY -128 ～ 127 ディレイへの送り量を設定します。
REV -128 ～ 127 リバーブへの送り量を設定します。
4
［EXIT］ボタンを押して、トラック・ミキサー画面を閉じます。
メモ
5
［MIXER］ボタンを押しながら［KICK］～［VOCAL］ボタンを押して、
ミュートをオン／オフすることもできます。
5
トラックの詳細設定
さらに詳細な設定をするには、［SHIFT］ボタンを押しながら［KICK］～
［VOCAL］ボタンを押します。
&
詳しくは、『パラメーター・ガイド』（PDF）をご覧ください。
トラック・タイプを変更する
トラックには、「トーン」「ドラム・キット」「ルーパー」「ボーカル」の
4 種類のタイプがあります（P.9）。必要に応じて、トラック・タ
イプを変更します。
各トラックで設定できるトラック・タイプは、以下のとおりです。
トラック
新 規 プ ロ ジ ェクト
作成時の設定
トラック・タイプ
トーン
（TONE）
ドラム・キット
（DRUM KIT）
ルーパー
（LOOPER）
ボーカル
KICK トーン 〇 〇 — —
SNARE トーン 〇 〇 — —
HI-HAT トーン 〇 〇 — —
KIT ド ラ ム ・ キット 〇 〇 — —
BASS トーン 〇 〇 — —
INST 1 トーン 〇 〇 〇 —
INST 2 トーン 〇 〇 〇 —
VOCAL ボーカル — — — 〇
※ VOCALトラックは、ボーカル専用のトラックです。タイプを変更すること
はできません。
注意
トラック・タイプは、現在のトラックを削除し、新たにトラックを作成するこ
とで変更できます。必要なクリップがある場合は、SD カードに保存してから
（P.21）、トラック・タイプを変更してください。
1
［CLEAR］ボタンを押しながら、［KICK］～［INST 2］ボタ
ンを押して、変更したいトラックを選びます。
確認画面が表示されます。
※ 操作をキャンセルする場合は、［EXIT］ボタンを押します。
2
［VALUE］ダイヤルで「OK」を選び、［VALUE］ダイヤル
を押します。
トラックが削除され、CREATE 画面が表示されます。
3
［VALUE］ダイヤルでトラック・タイプを選び、［VALUE］
ダイヤルを押します。
新しいトラックが作成されます。
19
クリップの操作
トラック（VOCALトラックを除く）で扱う情報の集まりを「 クリップ 」と呼びます。クリップには、音色やフレーズ（演奏情報やモーション）
などの情報が保存されます（P.9）。クリップ単位で、音色だけを変更したり、クリップをコピーしたりといった編集をすることができます。
クリップを選ぶ
各トラックで扱うクリップを選びます。
1
［SEQ］ボタンを押して、ワークフローを「シーケンサー」に
します。
2
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
パッドを押すと、クリップとセクションが同時に切り替わる状態に
なります。
3
［KICK］～［INST 2］ボタンを押して、トラックを選びます。
4
パッド［1］～［16］を押して、クリップを選びます。
セクション番 号 – トラック名
クリップ 名
※ クリップを選ぶと、セクションも一緒に切り替わります。
クリップの設定を変更する
トラック・タイプ：トーン、ドラム・キット
シーケンサーの再生に関する設定をします。
※ いくつかのパラメーターは、MEAS EDIT 画面でも、設定することができ
ます。
&
「小節の設定をする」（P.27）
トラック・タイプ：ルーパー
クリップの長さやサンプルの再生方向などを設定します。
※ いくつかのパラメーターは、MEAS EDIT 画面でも、設定することができ
ます。
&
「小節の設定をする」（P.34）
1
［SEQ］ボタンを押して、ワークフローを「シーケンサー」に
します。
2
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
3
［KICK］～［INST 2］ボタンを押して、トラックを選びます。
4
［EDIT］ボタンを押してから、パッド［1］～［16］を押して、
クリップを選びます。
CLIP EDIT MENU 画面が表示されます。
5
［VALUE］ダイヤルで「CLIP SETTING」を選び、［VALUE］
ダイヤルを押します。
CLIP SETTING 画面が表示されます。
6
［VALUE］ダイヤルでパラメーターを選び、設定値を変更し
ます。
&
詳しくは、『パラメーター・ガイド』（PDF）をご覧ください。
音色／サンプルを変更する
トラック・タイプ：トーン、ドラム・キット
クリップで使用する音色（トーン／ドラム・キット／ドラム・インスト）
を変更します。
&
「クリップを読み込む／保存する」（P.21）
&
「音色を変更する」（P.22）
トラック・タイプ：ルーパー
クリップで使用するサンプルを変更します。
&
「クリップを読み込む／保存する」（P.21）
&
「音声を録音する」（P.33）
&
「サンプルを読み込む」（P.33）
クリップの名前を変更する
1
［SEQ］ボタンを押して、ワークフローを「シーケンサー」に
します。
2
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
3
［KICK］～［INST 2］ボタンを押して、トラックを選びます。
4
［EDIT］ボタンを押してから、パッド［1］～［16］を押して、
名前を変更したいクリップを選びます。
CLIP EDIT MENU 画面が表示されます。
5
［VALUE］ダイヤルで「RENAME」を選び、［VALUE］ダ
イヤルを押します。
クリップ名のエディット画面が表示されます。
カーソル（点滅）
6
クリップ名を変更します。
カーソル位置の文字を変更することができます。
操作 説明
MEASURE［<］［>］ 変更する文字を選びます。
［VALUE］ 文字を変更します。
［SHIFT］+ MEASURE［>］ 空白を挿入します。
［SHIFT］+ MEASURE［<］ 文字を削除します。
［CLEAR］ 文字を削除して、空白に置き換えます。
7
［VALUE］ダイヤルを押します。
クリップ名が変更されます。
20
クリップの操作
クリップ を コ ピ ー す る
クリップの音色やフレーズを別のクリップにコピーします。
※ 異なるトラック・タイプのクリップをコピーすることはできません。
1
［COPY］ボタンを押します。
メニュー画面が表示されます。
2
［VALUE］ダイヤルでコピーする内容を選び、［VALUE］
ダイヤルを押します。
内容 説明
COPY：
CLIP ALL クリップの内容をすべてコピーします。
CLIP PHRASE フレーズだけをコピーします。
CLIP SOUND
音色／サンプルだけをコピーします。
※ マルチ・エフェクトの設定も含めてコピーされます。
CLIP COPY 画面が表示されます。
3
［VALUE］ダイヤルでコピー元のクリップを選び、［VALUE］
ダイヤルを押します。
4
［VALUE］ダイヤルでコピー先のクリップを選び、［VALUE］
ダイヤルを押します。
確認画面が表示されます。
※ 操作をキャンセルする場合は、［EXIT］ボタンを押します。
5
［VALUE］ダイヤルで「OK」を選び、［VALUE］ダイヤル
を押します。
クリップがコピーされます。
クリップを入れ替える
クリップ間で内容を入れ替えます。
※ 異なるトラック・タイプのクリップを入れ替えることはできません。
1
［COPY］ボタンを押します。
メニュー画面が表示されます。
2
［VALUE］ダイヤルで「SWAP：CLIP ALL」を選び、
［VALUE］ダイヤルを押します。
CLIP SWAP 画面が表示されます。
3
［VALUE］ダイヤルで入れ替え元のクリップを選び、
［VALUE］ダイヤルを押します。
4
［VALUE］ダイヤルで入れ替え先のクリップを選び、
［VALUE］ダイヤルを押します。
確認画面が表示されます。
※ 操作をキャンセルする場合は、［EXIT］ボタンを押します。
5
［VALUE］ダイヤルで「OK」を選び、［VALUE］ダイヤル
を押します。
クリップの内容が入れ替わります。
クリップを削除する
クリップの内容をすべて削除します。音色（トーン／ドラム・キット）
は、初期設定（プリセット）になります。
1
［SEQ］ボタンを押して、ワークフローを「シーケンサー」に
します。
2
［SECTION SELECT］ボタンを押して、パッドをセクション・
セレ クト・ モ ードにしま す 。
3
［KICK］～［INST 2］ボタンを押して、トラックを選びます。
4
［CLEAR］ボタンを押しながらパッド［1］～［16］を押して、
削除したいクリップを選びます。
確認画面が表示されます。
※ 操作をキャンセルする場合は、［EXIT］ボタンを押します。
5
［VALUE］ダイヤルで「OK」を選び、［VALUE］ダイヤル
を押します。
クリップが削除されます。
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