PRESONUS Studio One リファレンスガイド

参考マニュアル

V5.2

目次 i

はじめに 1

インストールとアクティベーション 3

インストール 3

アクティベーション 4

コンテンツのインストール 8

設定 11

システム要件 11

オーディオデバイスを設定する 11

オーディオデバイス入力 /出力設定 15

MIDI機器を設定する 17

コンテンツを管理する 22

新規ソングを作成する 24

PreSonus Notionソフトウェアを使用する 26

回復オプション 29

一般オプション 30

詳細オプション 31

基本 35

非破壊編集と取り消し/やり直し 35

レトロスペクティブレコード機能 35

高精度ミックスエンジン 36

自動遅延補正 36

オーディオドロップアウト保護 36

MIDI――そしてそれ以上 37

ドラッグ&ドロップ 37

トランスポートコントロール 37

キーコマンド 37

Studio Oneヘルプと情報 39

フレキシブルなパラメーターコントロール 39

Control Link 40

PreSonusハードウェア統合 40

PreSonus Notionソフトウェアを使用する 41

ページ 44

スタート 44

ソング 46

ショー 47

プロジェクト 47

クイック切替 48

録音 49

オーディオトラック 49

インストゥルメントトラック 53

録音を有効にする 57

メトロノームコントロール 58

オーディオトラックにループ録音する 60

インストゥルメントトラック録音モード 61

ステップ録音 63

トラックレイヤー 64

オーディオ録音フォーマット 64

優れたモニターミックスを作成する 64

キューミックスと低レーテンシーモニタリング 65

録音時にエフェクトをプリントする 67

編集 69

イベント 69

アレンジビューのマウスツール 70

目次 i

クリップとクリップゲインエンベロープ 74

グリッド 78

共通の編集動作 79

トラックまたはイベントをロックする 84

パートをパターンに変換する 85

Audio LoopsとMusic Loops 85

編集グループ 86

タイムストレッチ 88

コンピング 89

トランジェント検出と編集 92

トラック変換 95

トラックインスペクターとイベントインスペクター 97

編集ビューでのイベント編集 102

サウンドバリエーション 112

アクションメニュー 122

パターン 124

Melodyneによるピッチ補正 132

取り消し履歴 134

ズームを使用したナビゲーション 134

マクロツールバー 134

編集についてのアドバイス 139

スコアエディター 140

概要 140

スコアエディターツールバー 141

ノートエディターインスペクター( スコアビュー) 144

標準譜表タイプを使用してスコアを編集する 148

ドラム譜でスコアを編集する 153

タブ譜および標準 +タブ譜タイプでスコアを編集する 154

155

ブラウザー 157

ブラウザーでファイルを検索する 157

ブラウザータブと検索 157

サムネイルビュー 158

ギャラリービュー/ツリーモードを切り替え 158

サードパーティ製プラグインのサムネイルとギャラリー画像を追加する 158

ナビゲーションバー 158

インストゥルメントとオーディオエフェクト 159

インストゥルメントをブラウズする 160

［ループ］タブ 165

［ファイル］タブ 167

［クラウド］タブ 171

［ショップ］タブ 173

プール 174

ソング、プロジェクト、ショーコンテンツをブラウズする 175

アレンジ 177

イベントをすばやく複製する 177

トラックを複製する 177

グローバルトラック 178

アレンジトラック 179

コードトラック 182

記号トラック 190

テンポトラック 192

スクラッチパッド 194

バウンス 195

ミックスダウン選択 197

時間をアレンジに追加する 197

時間をアレンジから削除する 198

フォルダートラック 198

目次 ii

トラックリスト 200

ミキシング 203

コンソール 203

エフェクト信号のルーティング 212

チャンネルエディター 219

グループ 224

シーン 226

VCAチャンネル 228

リッスンバス 230

メータリング 232

自動プラグインディレイ補正 234

手動によるオーディオトラックディレイ 234

マーカートラックを使用する 235

ミキシング時のループ 236

ミックスダウン 236

ソングからステムをエクスポートする 239

ミキシングについてのアドバイス 241

ショーページ 244

ショーページツアー 244

ショーを選択する 245

新規ショーを作成する 245

開いているソングをショーに追加する 246

コンテンツをショーに追加する 246

ショー設定 246

セットリスト 247

プレイヤーとパッチ 249

ショーページツールバー 254

オーバービューウィンドウ 254

ショーコントロール 259

演奏ビュー 264

オートメーション 270

オートメーションとは 270

オートメーションタイプ 270

オートメーションエンベロープを編集する 272

オートメーションモード 275

インストゥルメントパートのオートメーション 276

Control Link 279

Control Linkとは 279

外部デバイスを設定する 279

キーボードをマップする 279

Control Linkを使用する 281

グローバルマッピングとフォーカスマッピング 282

ハードウェアコントローラーを使用したオートメーション 283

Mackie Control対応 284

マスタリング 289

新しいプロジェクトを作成する 289

トラックを追加する 290

トラックの順序を決める 292

トラックを編集する 293

インサートエフェクトを使用する 294

マスターデバイスラック 295

メータリング 295

プロジェクトを公開する 297

ソングとプロジェクトの統合 301

内蔵エフェクト 303

内蔵エフェクトの極小表示 303

分析とツール 303

ディレイ 310

目次 iii

ディストーション 313

ダイナミクス 323

Pro EQ² 328

Mix Engine FX( Studio One Professionalのみ) 330

Console Shaper 330

マスタリング 332

ミキシング 334

モジュレーション 342

リバーブ 347

Pipeline XT 351

内蔵バーチャルインストゥルメント 354

Sample One XT 354

Presence XT 364

Presence XT Editor 374

Impact XT 381

Mai Tai 386

Mojito 397

マルチインストゥルメント 398

Note FX 401

ビデオ再生と同期 406

ビデオプレイヤーのインターフェース 406

ビデオをインポートする 406

ビデオに同期させる 407

ビデオファイルをエクスポートする 407

インポートとエクスポート 408

ソングデータをインポート 408

オーディオファイルとMIDIファイルをエクスポートする 408

AAFインポートとエクスポート 409

他のアプリケーションからプロジェクトファイルをインポートする 409

索引 411

目次 iv

はじめに

このたびは、PreSonus™ Studio One™ソフトウェアをご購入いただきましてありがとうございました。Studio One

リファレンスマニュアル

へようこ

そ！

Studio One 5.2は、macOS

®

およびWindows

®

用の革新的な音楽制作アプリケーションです。オーディオ録音、MIDIシーケンシング、および

( Studio One Professionalのみ) オーディオマスタリングが楽しく簡単に行えます。これこそ、音楽制作のあるべき姿です。トラッキング、ミキシン

グ、マスタリングから配信まで、直感的な操作、スピード、効率に配慮したクリエイティブな制作環境でありながら、極めて複雑なプロダクション

にも対応する堅牢さを備えています。バージョン5.2には、幅広い新機能、機能向上、先進的なテクノロジーが搭載されています。

このマニュアルには、Studio Oneの操作と詳しい機能説明が掲載されています。オーディオソフトウェアに慣れた方も、初めて使用する方も、こ

のマニュアルから読み始めることをおすすめします。

PreSonusでは、継続的な製品の機能向上に努めており、お客様のご意見を尊重しています。継続的な向上という目的を達成するには、

「本当の専門家」である大切なユーザーの方々の声を聞くのが一番であると信じています。本製品のご購入を通じたご支援に深く感謝いた

します。

Studio Oneバージョン

Studio One 5.2には、Prime、Artist、Professionalの3種類のバージョンが存在しています。すべてのバージョンに対して単一のインストーラーが

使用されており、Studio Oneをアクティベートするプロダクトキーによって、動作するバージョンが決定されます。次に、バージョン間の主な相違

点について説明します。

Studio One Prime

オーディオトラックおよびインストゥルメントトラック数無制限( レトロスペクティブレコード機能あり)

ステレオ入出力

基本プラグイン、Presence XTサンプラー

アレンジトラックを含む基本編集機能

検索機能およびPreSonusショップへのダイレクトアクセス機能を搭載したコンテンツブラウザー

Studio One Artist

オーディオトラックおよびインストゥルメントトラック数無制限、同時録音入力数無制限

プリレコードオプション( オーディオトラック) およびレトロスペクティブレコード( インストゥルメントトラック)

コンピング、トランジェント検出および編集、ピッチ補正 ( Melodyneトライアルバージョン) などの先進的な編集機能

はじめに 1

SoundCloud™ フル統合

30のNative Effects、5つのバーチャルインストゥルメント( Impact XT、Sample One XT、Mai Tai、Mojitoを含む)

イベントベースのエフェクト

ユーザー定義可能なマクロに対応

サードパーティ製 VST/AUプラグインとReWireに対応

Studio One Remoteアプリに対応

Studio One Professional

Artistの全機能とコンテンツを搭載

統合マスタリングソリューションを提供するプロジェクトページ

統合ライブパフォーマンス環境のショーページ

アレンジトラックとスクラッチパッド

コードトラックと倍音編集

Notionをベースとするスコアエディター

AAFとソングデータのインポート

Melodyne essential 5によるピッチ修正 ( ライセンス付属 )

Extended FX ChainsとMulti Instrument

サードパーティのサンプラーフォーマットに対応 ( EXS、Giga、Kontakt、Bitwig)

ビデオ再生と同期

Note FX、Groove Delay、Multiband Dynamics、OpenAIR、Pipeline、IR MakerのNative Effectsプラグイン

VST

は

Steinberg Media Technologies GmbH

の登録商標です。

ASIO

は

Steinberg Media Technologies GmbH

の商標およびソフトウェアです。

はじめに 2

インストールとアクティベーション

このセクションでは、Studio Oneのインストールとアクティベーション手順について説明します。

インストール

Studio Oneの登録、インストール、オーソライズ手順は、購入方法により異なります。

小売店でご購入いただいた場合：ボックス版のStudio Oneを購入し、ボックスにプロダクトキーしか入っていなかった場合、キーを登録して

Studio Oneをダウンロードし、初回起動時にアクティベーションを行います。

Shop.PreSonus.comから直接ご購入いただいた場合：http://shop.presonus.comから直接ソフトウェアを購入した場合、オンラインでイ

ンストールとアクティベーションを行うと、ソフトウェアがユーザーアカウントに自動登録されます。

USBフラッシュメモリを小売店またはPreSonusから直接ご購入いただいた場合：Studio OneをUSBフラッシュメモリからインストールする場合

( USBフラッシュメモリは小売店にてまたは追加アクセサリとしてhttp://shop.presonus.comにて購入可 ) 、アクティベーションは初回起動後にプ

ロダクトキーを使用してオンラインで行います。

上記のいずれかの方法でStudio Oneをご購入いただいた場合、ソフトウェアの登録とダウンロードについて詳しくは「Studio Oneの登録とダウ

ンロード」をご参照ください。

PreSonusオーディオインターフェースまたはオーディオミキサーの購入：AudioBoxインターフェースをご購入いただいた場合、これらにはバンドル

版 Studio One Artistが付属しています。ハードウェアをMy.Presonusアカウントに登録すると、Studio Oneと対応するプロダクトキーへのアクセス

が提供されます。Studio Oneを初めて起動する際、提供されたプロダクトキーを使用してソフトウェアをオーソライズできます。

PreSonusハードウェア製品を購入したことによりStudio Oneを入手し、Studio One Artistのライセンスを取得したい場合、「PreSonusハード

ウェアにバンドルされているStudio Oneの登録とダウンロード」をご参照ください。

My.Presonusアカウントを作成する

ご使用のシステムにStudio Oneをインストールしてアクティベートするには、PreSonusアカウントが必要です。Studio OneをPreSonusウェブサイ

トからご購入いただいた場合、お客様用のMy.PreSonusユーザーアカウントはすでに作成されています。My.PreSonusユーザーアカウントをお

持ちでない場合、アカウントを作成してください。

My.PreSonusアカウントは最新バージョンのStudio One 5をダウンロードおよびアクティベートするのに必要なだけでなく、追加ドキュメンテーショ

ンやコンテンツファイル、ユーザーフォーラム、最新のアドバイスや製品ビデオへのアクセス、およびテクニカルサポートのチケット作成が簡単に行

えます。

ユーザーアカウントを作成するには、http://my.presonus.comを開きます。このページで［My PreSonusアカウントを作成］をクリックして

フォームに記入してから［My PreSonusアカウントを作成］をもう一度クリックし、新規アカウントを作成します。

ご使用のコンピューターがインターネットに接続していなくても、インターネット接続のある別のコンピューターを使用して下の「オフラインアクティ

ベーション」セクションの説明に従ってStudio Oneをダウンロードおよびアクティベートできます。

アカウントが作成できたら、PreSonusからアカウントに入力したメールアドレスに対して確認メールが自動送信されます。メールに記載されてい

るリンクをクリックしてアカウントをアクティベートします。これで、Studio Oneをダウンロードしてインストールできます。

Studio Oneの登録とダウンロード

Studio Oneインストーラーをダウンロードするには、http://my.presonus.comからMy.PreSonusユーザーアカウントにログインします。［製品を

登録］ボタンをクリックして、［製品タイプを選択］メニューから［ソフトウェア］または［拡張］を選択してプロダクトキーを入力します。

Studio Oneライセンスまたはアップグレードをウェブサイトからご購入いただいた場合、プロダクトキーはメールに記載されています。Studio One

ボックス版をご購入いただいた場合、プロダクトキーはボックスに同梱されています。Studio Oneを小売店にてご購入いただいた場合、プロダク

トキーは領収書に記載されている場合があります。

プロダクトキーを入力したら、［登録］ボタンをクリックしてStudio Oneを登録します。確認ウィンドウが開き、［製品を表示］ボタンを押すと

My.PreSonusアカウントのソフトウェアセクションに新しいソフトウェアが表示されます。このページから、Studio Oneインストーラーをダウンロード

できます。

ご使用のオペレーティングシステム用のインストーラーのダウンロードボタンは、リストの一番上に表示されています。Studio Oneをインストールし

たいコンピューターとは別のコンピューターでインストーラーをダウンロードする場合、［他のシステムを表示］をクリックして他のオペレーティングシ

ステム用のインストーラーダウンロードにアクセスします。

ご使用のオペレーティングシステムに対する適切なインストーラーをダウンロードしたら、インストーラーを起動して、画面上の指示に従って

Studio Oneをインストールします。

インストールとアクティベーション 3

PreSonusハードウェアにバンドルされているStudio Oneの登録とダウンロード

PreSonusオーディオインターフェースやミキサーにバンドルされているStudio Oneの場合、次の手順に従ってStudio One Artistライセンスを取得

し、インストーラーをダウンロードします。

まず、my.presonus.comを開いてユーザーアカウントにログインします。ここでは、ハードウェアとそれにバンドルされているソフトウェアを登録で

きます。ハードウェアにStudio Oneプロダクトキーが付いていた場合、そのキーを使用して「Studio Oneの登録とダウンロード」の説明に従って

Studio Oneを登録してから、下の説明に従ってハードウェアを登録します。

ハードウェアにStudio Oneプロダクトキーが付いていなかった場合、ハードウェアを登録すると、バンドルされているソフトウェアが自動登録され、

ソフトウェアをダウンロードおよびインストールできるようになります。この場合、My.PreSonusアカウントページの［製品を登録］ボタンをクリックし

て［製品タイプを選択］セレクターから［ハードウェア］を選択し、ハードウェアの購入日とシリアルナンバーをフォームに入力します。ハードウェア

のシリアルナンバーは、ユニット底面または登録カードに記載されています。

シリアルナンバーと購入日を入力したら、［登録］ボタンをクリックしてハードウェア登録処理を完了します。その後、［製品を表示］をクリックす

ると、アカウントに新たに登録されたハードウェアとソフトウェアすべてが表示されます。Studio One Artistセクションで、［詳細を表示］ボタンをク

リックすると、ソフトウェアのダウンロードとインストールの詳細情報にアクセスできます。

ご使用のオペレーティングシステム用のStudio Oneインストーラーのダウンロードボタンは、リストの一番上に表示されています。Studio Oneをイ

ンストールしたいコンピューターとは別のコンピューターでインストーラーをダウンロードする場合、［他のシステムを表示］をクリックして他のオペ

レーティングシステム用のインストーラーダウンロードにアクセスします。

ご使用のオペレーティングシステムに対する適切なインストーラーをダウンロードしたら、インストーラーを起動して、画面上の指示に従って

Studio Oneをインストールします。

アクティベーション

Studio Oneをお手持ちのコンピューター上で使用するにはアクティベートする必要があります。インストールが完了したら、Studio Oneを起動し

ます。使用許諾契約が表示されます。

［同意する］をクリックして契約に同意します。PreSonusログインウィンドウが表示されます。

アクティベーション 4

ユーザーアカウントをお持ちの場合、メールアドレス( またはMy.PreSonusユーザー名 ) とパスワードを入力して［ログイン］を押し、アカウントにロ

グインします。

アカウントを作成する必要があり、ご使用のコンピューターがインターネットに接続している場合、［My.PreSonusアカウントを作成］をクリックし

ます。

アクティベーション 5

ユーザーアカウント情報を入力して、［PreSonusアカウントを作成］をクリックします。

Studio Oneをアクティベートする

ほとんどの場合、Studio OneはMy.PreSonusアカウントへの初回ログイン時に自動アクティベートされます。同一バージョンのStudio Oneライセ

ンスを複数、同一のMy.PreSonusアカウントに登録している場合など、まれに、アクティベートするライセンスを選択する必要がある場合があ

ります。Studio Oneを起動し、［Studio One］メニューの［Studio One

アクティベーション

］を開きます。

アクティベーション 6

オンラインでのアクティベーション

Studio Oneがインストールされているコンピューターがインターネットに接続されている場合、［購入したバージョンのStudio Oneをアクティベー

ト］オプションを選択します。プロダクトキーフィールド横のドロップダウンボタンをクリックして、メニューから［既存のプロダクトキーを表示］を選択し

ます。登録済みStudio Oneライセンスが表示されます。使用したいライセンスを選択し、［アクティベート］ボタンをクリックしてアクティベーション

を完了します。

Presonus Sphereライセンスを購入済みでサブスクリプションライセンスが現在アクティブな場合、Studio Oneはご使用のコンピューターがイン

ターネットに接続していれば起動時に自動でアクティベートされます。この場合、［Presonus Sphereでアクティベート］オプションはアクティブの

ままになります。Presonus Sphereライセンスを実行するには、ご使用のコンピューターが7日間に少なくとも1回はインターネットに接続している

必要があります。

お客様のPresonus Sphereライセンスの現在のステータスを確認するには、［Studio Oneについて］ウィンドウをご確認ください。

アクティベーション 7

オフラインでのアクティベーション

Studio Oneがインストールされているコンピューターがインターネットに接続していない場合、［Studio Oneアクティベーション］メニューの［オフライ

ンでアクティベート］をクリックして、表示されるアクティベーションコードをメモしておきます。オフラインでのアクティベーションでは、コンピューターに

接続している別のコンピューターを使用してStudio Oneをアクティベートできます。この方法でStudio Oneをアクティベートするには、USBフラッ

シュメモリ( またはその他の携帯型データストレージデバイス) 、プロダクトキー、アクティベーションコードが必要となります。

インターネットに接続している別のコンピューターでhttp://my.presonus.comを開き、アカウントにログインします。［製品を登録］ボタンをクリッ

クして［製品タイプを選択］メニューから［ソフトウェア］または［拡張］を選択し、Studio Oneパッケージに記載またはメールで提供されたプロダク

トキーを入力します。［登録］をクリックすると、［ソフトウェア］リストが表示されます。

［ソフトウェア］リストのStudio Oneバージョンに対する［詳細を表示］ボタンをクリックして、次のページで［オフラインアクティベーション］をクリックし

ます。［ソフトウェアをアクティベート］をクリックして、Studio Oneが提供するアクティベーションコードを入力します。コンピューター名を入力してお

くと、5件のアクティベーションを管理しやすくなります。

［オフラインアクティベーション］をもう一度クリックしてから、［ライセンスをダウンロード］をクリックしてユーザーライセンスファイルをダウンロードしま

す。このファイルを外部メディア( フラッシュメモリやCD-Rなど) に保存し、Studio Oneがインストールされているコンピューターにファイルをコピーし

ます。

Studio Oneで、

［

Studio One

］

>

［

Studio One

アクティベーション］

ダイアログをもう一度開き、［オンラインでアクティベート］をクリックしてから［ライセ

ンスファイルを選択］をクリックし、ユーザーライセンスファイルをロードしてStudio Oneをアクティベートします。

コンテンツのインストール

Studio Oneには、数々のオーディオループとインストゥルメントが付属しています。これらはサウンドセット、デモソング、チュートリアルビデオとして

まとめられています。インストールできるサウンドセットの数は、インストールされているStudio Oneのバージョン( ArtistまたはProfessional) により

異なります。サウンドセットとデモ/チュートリアルをインストールするには、Studio Oneを起動し、

［

Studio One

］メニューの［

Studio One

インストー

ル］

を開きます。

［インストール元］セレクターでは、選択されているすべてのコンテンツをPreSonusアカウントからダウンロードするよう選択したり、ファイルシステ

ム( または指定のUSBメモリ) 内のダウンロード済みコンテンツを開いたりできます。後でコンテンツをインストールしたい場合、

［

Studio One

］

>

［

Studio One

インストール］

ウィンドウからいつでも行えます。

デフォルトでは、ご使用のバージョンのStudio Oneに付属のパッケージすべてがインストール用に選択されます。［インストール先］にコンピュー

ター上の任意のロケーションを設定したら、［インストール］をクリックします。

ファイルのダウンロード中、［転送］ウィンドウが表示され、ダウンロードキューにある各ファイルの状態についての情報が提供されます。［転送］

ウィンドウを閉じた後、再び表示させたくなった場合、

［表示］

>

［その他のビュー］

>

［転送］

を開くか、ツールバーの矢印ボタン( 下参照 ) をクリッ

クします。

コンテンツのインストール 8

インストールが完了すると、ソングページにあるブラウザーに、インストールされたコンテンツすべてが表示されます。デモとチュートリアルは、ス

タートページから選択できます。インストゥルメントプリセットは、ブラウザーの［インストゥルメント］タブの関連するインストゥルメント、および、プラ

グインウィンドウのプリセットブラウザー内にリストされます。

付属コンテンツをMy.PreSonus.comからダウンロードする

Studio One内部からのコンテンツのダウンロードに問題がある場合、my.presonus.comを開き、ユーザーアカウントページから直接コンテンツ

をダウンロードできます。これを行うには、ユーザーカウントにログインしてから、［製品］ボタンをクリックして登録済みソフトウェアを表示します。

Studio Oneライセンスの下の［詳細を表示］ボタンをクリックすると、入手可能なダウンロードが表示されます。付属のサウンドセットとコンテンツ

すべてをこのページからダウンロードできます。ダウンロード後、コンテンツをインストールするには、各ファイルをダブルクリックするか、Studio One

ウィンドウにドラッグします。

アドオンコンテンツをインストールする

http://shop.presonus.com でStudio Oneと一緒にまたは後日アドオンとして購入した追加コンテンツをインストールする必要がある場合、

Studio Oneインストールウィンドウで［購入済みアイテム］とリストされたコンテンツを選択します。または、http://my.presonus.comアカウント

からコンテンツをダウンロードします。コンテンツをデフォルトのユーザーロケーションにインストールするには、コンテンツをダブルクリックするか、

Studio Oneウィンドウにドラッグします。

コンテンツを別のロケーションに格納したい場合、そのロケーションに格納してから、

［

Studio One

］

>

［オプション］

>

［ロケーション］

( macOS：

［環

境設定］

>

［ロケーション］

) にそのロケーションを追加します。ここでは、サウンドセット、インストゥルメント、サードパーティ製プラグインに新規ロ

ケーションを追加できます。Studio Oneに新しいコンテンツのロケーションを追加すれば、Studio Oneで使用できるようになります。

アドオンコンテンツをアクティベートする

アドオンコンテンツをインストールしたら、アクティベーションを促すメッセージが表示されます。ご使用のコンピューターがインターネットに接続され

ている場合、［アクティベート］ボタンを押すだけで、Studio One内のコンテンツがアクティベートされます。

ご使用のコンピューターがインターネットに接続されていない場合、インターネットに接続している別のコンピューターでmy.presonus.comユー

ザーアカウントにログインします。［製品］をクリックして登録済み製品を表示させてから、［アドオン］をクリックして購入済みアドオンコンテンツを

表示させます。インストールするアドオンを選択し、［詳細を表示］をクリックします。

表示される画面で、［オフラインでのアクティベーション］をクリックしてアドオンコンテンツのライセンスファイルをダウンロードします。このライセンス

ファイルを、フラッシュメモリやその他の携帯型ストレージデバイスを使用してStudio Oneコンピューターに転送します。

アドオンコンテンツをインストールしたら、アクティベーションを促すメッセージが表示されます。［ライセンスを選択 ...］を押して、ライセンスファイル

を選択します。アクティベーションの完了後、Studio Oneを再起動するとコンテンツを使用できます。

Melodyne

PreSonusはCelemonyとパートナー提携し、グラミー賞に輝いた秀逸のタイミング/ピッチ補正およびマニピュレーションツールであり、Studio

Oneにタイトに統合するMelodyneをユーザーに提供します。Studio One Artistには、Melodyneのトライアル版が付属しています。

PreSonusはCelemonyとパートナー提携し、グラミー賞に輝いた秀逸のタイミング/ピッチ補正およびマニピュレーションツールであり、Studio

Oneにタイトに統合するMelodyneをユーザーに提供します。Studio One Professionalには、Melodyne essential 5ライセンスが付属していま

す。

Melodyneをインストールする

Studio Oneで、

［

Studio One

］

>

［

Studio One

インストール］

を開きます。リストされているMelodyneのバージョンの横のボックスにチェックマークを

入れて選択します。選択したら、［インストール］をクリックしてMelodyneをインストールします。

Studio One Professionalには、Melodyne essential 5のフルライセンスが付属しています。リストのMelodyneの横の［プロダクトキーを取得］ボタ

ンをクリックして、Melodyneプロダクトキーを取得します。キーが表示され、［コピー］ボタンをクリックするとクリップボードにコピーされます。

Melodyne essentialをオーソライズする

Melodyne essentialを使用するには、まず、プラグインバージョンと一緒にインストールされているスタンドアロンバージョンのMelodyneアプリケー

ションを起動する必要があります。Melodyneを開いたら、［シリアルナンバーを入力］ボタンを押してMelodyne essentialのシリアルナンバーをタ

イプ入力またはペーストし、［続行］を押します。Melodyneの登録を促すメッセージが表示されるので、［myCelemonyアカウントを作成］をク

リックします。手順に従ってMelodyne essentialを登録します。

登録が完了したら、スタンドアロンバージョンのMelodyneを終了し、Studio Oneを起動してMelodyne essentialの使用を開始できます。

コンテンツのインストール 9

Melodyne試用を開始する

Melodyneの試用を開始するには、まず、プラグインバージョンと一緒にインストールされているスタンドアロンバージョンのMelodyneアプリケー

ションを起動する必要があります。開いたら、［Melodyne editorを試用］ボタンを押して試用を開始し、手順に従って30日間試用版をオーソ

ライズします。

試用版のアクティベーションが完了したら、スタンドアロンバージョンのMelodyneを終了し、Studio Oneを起動してMelodyneの試用を開始で

きます。

コンテンツのインストール 10

設定

この章では、Studio Oneのシステム要件、ハードウェアデバイスとソフトウェアの各設定について説明します。Studio Oneでの作業を始める前

にこれらをしっかり理解しておくと役立ちます。

システム要件

Studio Oneのシステム要件は次のとおりです。

macOS

®

( 10.13以降 )

最小ハードウェア要件

Intel

®

Core™ i3プロセッサー

4GBのRAM

推奨ハードウェア要件

Intel Core™ i5プロセッサー以上

8GB以上のRAM

Windows® 10( 64-bitのみ) システム

最小ハードウェア要件

Intel

®

Core™ i3プロセッサー

4GBのRAM

推奨ハードウェア要件

Intel Core™ i5プロセッサー以上

8GB以上のRAM

追加要件 ( システム共通 )

インターネットに接続されたコンピューター( インストール、オーソライズ、アップデートに必要 )

1366 x 768以上の解像度のモニター( 高 dpiモニターを推奨 )

マルチタッチ対応モニター( タッチ操作機能に必要、( macOSシステムではモニターがTUIOに対応している必要があります)

40GBのハードディスク空き容量 ( インストール、コンテンツ、プロジェクトの録音用)

オーディオデバイスを設定する

Studio Oneは、コンピューターにインストールされているデバイスのリストから、オーディオの入力と出力に使用するオーディオデバイスを自動選

択します。PreSonusインターフェースをご使用の場合、そのインターフェースが自動選択されます。

設定 11

その後、次の手順に従ってオーディオデバイスを設定します。

1.

［

Studio One

］

>

［オプション］

>

［オーディオ設定］

>

［オーディオデバイス］

( Mac OS X：

［環境設定］

>

［オーディオ設定］

>

［オーディオデバ

イス］

) を開いて［オーディオデバイス］設定ウィンドウを開きます。

2. オーディオデバイスを選択します。

macOS：［再生デバイス］メニューでご使用の再生 ( 出力 ) デバイスを選択します。［録音デバイス］メニューでご使用の録音

( 入力) デバイスを選択します。

Windows：［オーディオデバイス］メニューでオーディオ入力および出力用のデバイスを選択します。

3. 一部のデバイスでは設定オプションを選択できます。接続されているデバイスにこのようなコントロールがある場合、デバイス選択ド

ロップダウンメニュー横の［コントロールパネル］ボタンをクリックして、デバイスのコントロールパネル内で変更できます。ご使用のデバイ

スにこのようなオプションがない場合、［コントロールパネル］ボタンは灰色表示になります。

4. 必要に応じて［デバイスブロックサイズ］を設定します。設定値が低いとレイテンシーが最小限になり、トラッキング時に便利です。設

定値が高いとレイテンシーが上がりますが、エフェクトとインストゥルメントプラグインの処理パワーが向上します。一般的に、システムが

正しく機能する範囲で最小のブロックサイズとなるよう設定するとよいでしょう。より高いパフォーマンスが必要だが、レーテンシーを低く

抑えたい場合、［ドロップアウト保護］のレベルを上げて、こちらの説明に従って低レーテンシーモニタリングを使用します。

5. 前述の設定が選択されている場合、ご使用のシステムの現在の入出力レーテンシーの総計、サンプルレート、ビット深度が［オー

ディオ設定］メニューに表示されます。

6. ［オーディオデバイスをバックグラウンドで解除］( Windowsのみ) はデフォルトでは選択されていません。オンの場合、Studio Oneを最

小化している間、現行のオーディオデバイスを他のアプリケーションで使用できるようになります。

デバイス設定のインポート/エクスポート

別のセットアップでデバイス設定を作成している場合、その設定をStudio Oneにインポートできます。また、Studio Oneからデバイス設定をエク

スポートして別のセットアップで使用することもできます。これらの機能は［ソング設定］にあります。詳しくは、このマニュアルの「オーディデバイス

入力 /出力設定」セクションをご参照ください。

オーディオデバイスを設定する 12

オーディオドロップアウト保護と低レーテンシーモニタリング

大量のオーディオトラックやバーチャルインストゥルメントを扱う場合、コンピューター性能により機能が制限されることがあります。バッファーのア

マウントを上げることでコンピューターの空きリソースを増やすことができますが、通常この場合オーディオ入力のモニタリング時やバーチャルイン

ストゥルメント再生時のレーテンシー( 遅延 ) が上がります。バッファー設定が低すぎると、オーディオのドロップアウトや異常が生じることがありま

す。

この対策として、Studio Oneにはオーディオドロップアウト保護と低レーテンシーモニタリング機能が搭載されています。このシステムでは、オー

ディオ入力とバーチャルインストゥルメントのオーディオ再生とモニタリングは個別のプロセスとして処理されます。これにより、大きな処理バッ

ファーを使用して負荷の高いオーディオ再生やエフェクト処理のタスクに対処しながら、オーディオ入力やバーチャルインストゥルメントモニタリン

グのレーテンシーを抑えることができます。

デバイスブロックサイズとプロセスブロックサイズ

オーディオ入力のモニタリング時やバーチャルインストゥルメント再生時に聞こえるレーテンシーは、主にデバイスブロックサイズ(

［

Studio One

］

>

［オプション］

>

［オーディオ設定］

>

［オーディオデバイス］

、macOS：

［環境設定］

>

［オーディオ設定］

>

［オーディオデバイス］

ウィンドウで指定 ) に

基づきます。レーテンシーを抑えるには、必要なパフォーマンスを提供する範囲で［デバイスブロックサイズ］を最小に設定します。

オーディオドロップアウト保護システムは、オーディオトラックの再生と処理に［デバイスブロックサイズ］設定とは別の独自のバッファーを使用しま

す。このバッファーのサイズ( ［プロセスブロックサイズ］) は、［ドロップアウト保護］のレベル(

［

Studio One

］

>

［オプション］

>

［オーディオ設定］

>

［プロ

セッシング］

、macOS：

［環境設定］

>

［オーディオ設定］

>

［プロセッシング］

ウィンドウで指定 ) により異なります。ネイティブまたはハードウェア低

レーテンシーモニタリングを使用する場合、［ドロップアウト保護］のレベルは可聴レーテンシーに影響を与えませんが、高めのレベルに設定す

ると、画面上のメーターやディスプレイの感度に影響することがあります。

［プロセスブロックサイズ］が指定されている［デバイスブロックサイズ］よりも大きく設定されている場合に限り、［ネイティブ低レーテンシーモニタリ

ング］を使用することができます。

モニタリングレーテンシー

［モニタリングレーテンシー］には、現在の［デバイスブロックサイズ］と［ドロップアウト保護］設定に基づいて、オーディオ入力( 入力から出力への

ラウンドトリップ) とバーチャルインストゥルメントのレーテンシー値が表示されます。［スタンダード］列には、低レーテンシーモニタリングを使用しな

い場合の現在の設定に対するレーテンシーが表示され、［低レーテンシー］列にはネイティブ低レーテンシーモニタリングシステムでの値が表

示されます。

プラグインの使用とネイティブ低レーテンシーモニタリング

ネイティブ低レーテンシーモニタリングシステムを通じてオーディオ入力またはバーチャルインストゥルメントをモニタリングする際、対応するチャン

ネル上にインサートされているFXは機能を続け、リアルタイムで聞くことができます。ただし3ms以下のレーテンシーが加えられます。このレーテ

ンシー要件に適合するプラグインにはコンソール内に( 青や灰色ではなく) 緑の電源ボタンが表示されます。インサートされているプラグインのう

ち3msを上回るレーテンシーを生じるものは、チャンネルがネイティブ低レーテンシーモニタリング下でモニタリングまたは録音可能になっている

場合、モニタリングパスでは聞こえません。録音 /モニタリングモードが無効になると再び機能し始めます。

以下のプラグインタイプと設定は、ネイティブ低レーテンシーモニタリングを使用するチャンネル上ではサポートされていません。

Pipelineプラグインを使用してシステムへとルーティングされている外部エフェクト

分析系プラグイン

スプリッターデバイスを包含するFXチェーン

オーディオデバイスを設定する 13

オーディオドロップアウト保護と( ネイティブまたはハードウェア) 低レーテンシーモニタリングを設定する

オーディオドロップアウト保護と低レーテンシーモニタリングを設定するには、次を行います。

1.

［

Studio One

］

>

［オプション］

>

［オーディオ設定］

>

［プロセッシング］

( macOS：

［環境設定］

>

［オーディオ設定］

>

［プロセッシング］

) 設

定ウィンドウを開きます。

2. ［ドロップアウト保護］ドロップダウンメニューで希望のレベルの保護を選択します。［プロセスブロックサイズ］には対応するプロセッシング

バッファーサイズが表示されます。ネイティブ低レーテンシーモニタリングを使用したい場合、選択した［デバイスブロックサイズ］より上の

値に［プロセスブロックサイズ］が設定されるように［ドロップアウト保護］レベルを選択します。

3. バーチャルインストゥルメント再生時に低レーテンシーパフォーマンスを得るには、［インストゥルメントの低レーテンシーモニタリングを有

効化］オプションを有効にします。特にCPU負荷が高いバーチャルインストゥルメント使用時にパフォーマンスの問題が生じた場合、こ

のオプションを無効にしてみるとよいでしょう。

4. 対応するDSP互換のオーディオインターフェースを使用する場合、着信するオーディオ入力に内蔵のハードウェア低レーテンシーモニ

タリング( および、使用可能な場合はPreSonus Studio 192同様のハードウェアのDSPベースのエフェクト) を使用するか、Studio One

が提供するネイティブ低レーテンシーモニタリングを使用するかを選択できます。ネイティブ低レーテンシーモニタリングを使用するには

［内蔵 DSPの代わりにネイティブ低レーテンシーモニタリングを使用］オプションを有効にし、ハードウェア低レーテンシーモニタリングを

使用するにはこのオプションを無効にします。

［ハードウェア低レーテンシーモニタリング］をオーディオ入力のモニタリングに使用する場合、Insert FXは関連チャンネルでは

機能しません。これは、オーディオ入力がStudio One到達前にモニタリングされるためです。トラッキング中にInsert FXが必

要な場合、代わりにネイティブ低レーテンシーモニタリングを使用してください。これを行うには、

［

Studio One

］

>

［オプション］

>

［オーディオ設定］

>

［プロセッシング］

( macOS：

［環境設定］

>

［オーディオ設定］

>

［プロセッシング］

) を開き、［ハードウェアモ

ニタリングの代わりにネイティブ低レーテンシーモニタリングを使用］オプションを有効にします。

コンソールで低レーテンシーモニタリングを有効にする

ネイティブまたはハードウェア低レーテンシーモニタリングを使用するようご使用のシステムを設定すると、関連する出力のボリュームフェーダー

下の［低レーテンシーモニタリングを有効］ボタン( Z-Mixの省略で「Z」) をクリックして、メイン出力および指定のキューミックス出力の低レーテン

シーモニタリングのオンとオフを切り替えることができます。低レーテンシーモニタリングが無効の場合、「Z」ボタンが暗くなります。ネイティブ低

レーテンシーモニタリングが有効の場合、「Z」ボタンが緑になります。ハードウェア低レーテンシーモニタリングが有効の場合、「Z」ボタンが青に

なります。

モニタリングモードの特性

この表は、Studio Oneで使用可能な主要なモニタリング方法と、それらを使用するための条件を説明しています。

オーディオデバイスを設定する 14

タイプ Z-Mix 要件モニタリング Insert FX Send FX

標準ソフトウェアモニ

タリング

無効デバイスブロックサイズ

高、プロセスブロックサ

イズ低 ( ドロップアウト

保護 )

標準レーテンシー全機能全機能

ネイティブ低レーテン

シーモニタリング

有効プロセスブロックサイズ

( ドロップアウト保護)

がデバイスブロックサイ

ズを上回っている必

要あり

ネイティブ低レーテ

ンシー

レーテンシー3ms以

下のプラグインは通

常どおり機能、それ

以外は無効

全機能

バーチャルインストゥ

ルメント低レーテン

シーモニタリング

有効プロセスブロックサイズ

( ドロップアウト保護)

がデバイスブロックサイ

ズを上回っている必

要あり

ネイティブ低レーテ

ンシー

レーテンシー3ms以

下のプラグインは通

常どおり機能、それ

以外は無効

全機能

ハードウェア低レー

テンシーモニタリング

有効［ハードウェアモニタリ

ングの代わりにネイ

ティブ低レーテンシー

モニタリングを使用］

オプションが無効であ

る必要あり

ハードウェア低レー

テンシー

Insert FXは機能し

ない

全機能

処理精度

デフォルトでは、Studio Oneの処理精度は［シングル( 32ビット) ］に設定されています。Studio One Professionalでは、［処理精度］ドロップダ

ウンメニューから［ダブル( 64ビット浮動小数点 ) ］を選択することもできます。

対応デバイス

Studio Oneは、ASIOまたはWASAPI( Windows) および、Core Audio( macOS) ドライバーで動作する各オーディオデバイスに対応しています。

Windows VistaでWASAPIオーディオデバイスをご使用の場合、WASAPIは［エクスクルーシブ］と［共有］の動作モードを提供します。［共有］

モードはデフォルト設定です。プレーヤー［エクスクルーシブ］モードではレーテンシーを低く抑えることができますが、他のアプリケーション

( Windows Media Playerなど) が同時にこのオーディオデバイスを使用することはできません。Windowsコンピューターでは、Windows

の［コント

ロールパネル］

>

［ハードウェアとサウンド］

>

［サウンド］

を開いてWASAPIデバイスのオプションを設定します。

パフォーマンスモニター

ご使用のオーディオデバイスの設定を行う際、特に、［内部ブロックサイズ］や［デバイスブロックサイズ］の適正値や、処理精度に［シングル( 32

ビット) ］か［ダブル( 64ビット) ］のどちらを選択するべきかという判断を行う際には、パフォーマンスはご使用のコンピューターにより異なるというこ

とを考慮する必要があります。

［表示］メニューから［パフォーマンスモニター］を選択するか、トランスポートの［パフォーマンス］ボタンをクリックしてパフォーマンスモニターを開き

ます。モニターには、CPU、ディスク、インストゥルメント、オートメーションの現在のパフォーマンスが相対値で表示されます。

これらのメーターが上限に近づくか上限に到達した場合、クリックノイズやポップノイズおよび不具合の発生を防ぐため、ご使用のオーディオデ

バイス設定を変更するか、ソング、プロジェクト、ショーを変更することをお勧めします。たとえば、レコーディング中は［デバイスブロックサイズ］あ

るいは［内部ブロックサイズ］を下げてモニタリングのレーテンシーを低く抑え、ミキシング中は上げてエフェクト処理のためにCPUのヘッドルーム

をできるだけ高くするなどの操作を行うとよいでしょう。

マルチプロセッサーに独自対応しているサードパーティ製バーチャルインストゥルメントまたはエフェクトプラグイン( NI Kontakt、FL Studioなど) で

再生時の問題が生じた場合、プラグイン内の対応を無効に切り替えることをお勧めします。この場合、Studio Oneがすべてのプロセッサース

ケジューリングを管理します。

オーディオデバイス入力/出力設定

ソフトウェアI/Oチャンネル

ほとんどのレコーディング用アプリケーションでは、オーディオトラックはハードウェアオーディオデバイスのチャンネルを直接使用します。Studio

Oneでは、ハードウェアオーディオデバイスチャンネルとトラックとの間にソフトウェアI/O( 入力 /出力 ) チャンネルレイヤーが用意されています。この

セットアップには、従来の方法に比べて多数の利点があります。

オーディオデバイス入力 /出力設定 15

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PRESONUS Studio One リファレンスガイド

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