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EUROPOWER PMP1680S/PMP980S/PMP960M 取扱説明書
PMP980S/PMP1680S は 3 つの異なる方法で作 動しま
す。MAIN L/MAIN R モードではステレオアンプとして機能し、
左右のメインステレオ信号が OUTPUT A (L) および OUTPUT B (R)
にそれ ぞ れ 送り込 まれま す。MON/MONO モードでは、デュアル
モ ノ ア ン プ と し て 機 能 し ま す 。こ の 場 合 、OUTPUT A でモニター
信 号 が 、そ し て OUTPUT B 上でメイン信号 (モノ) が取り出され
ます。BRIDGE AMP MODE では、OUTPUT A と B の出力が付加さ
れ、OUTPUT B 上のみで出力されます。
基 本 的 に は PMP960M も 3 つの作 動モードがあります。とい
うのは、これが上のスイッチ位置 (MAIN/MAIN BRIDGE) モード)
においては、使用するスピーカーケーブルのピン構成によっ
て 2 つの異なる方法で使用できるためです。MAIN (BRIDGE)
モードでは、両出力端子の出力が加わり、OUTPUT B で取り出
されます (Speakon ケーブルピン構成 1+/2+)。通常のピン構
成 (Speakon ケーブルピン構成) では、ブリッジメイン信号は
OUTPUT A と B の両 方 で取り出され ます。MON/MAIN モードで
は、ミキサーをデュアルモノアンプとして使 用可能です。つま
り、OUTPUT A がモニター信号を取り出す一方、OUTPUT B にはメ
イン信 号が 送り込まれ ます。
(44) および (45) さらに第 4.4 章もあわせてご覧下さい。
◊ BRIDGEOUTPUT B1+/2+8 Ω
BRIDGE1+/2+
OUTPUT A
◊
4 Ω
(29) SPEAKER PROCESSING ス イ ッ チ を 押 す と 、フ ィ ル タ ー が 起 動 し 、
スピーカーの仕様にミキサーを適応させることができます。
つまり、もしスピーカーの低周波域における周波数レスポンス
に限界があれば、ミキサーの出力信号からこの帯域をフィルタ
ー通過させ、それによってスピーカーの周波数レスポンスにこ
れを 最 適 に 適 応させることが できるので す。
(30) STANDBY スイッチを押 すと、すべての入 力チャンネルがミュー
ト さ れ ま す 。休 憩 時 間 中 に も 、PA 設備上に届くマイクの雑音が
最悪の場合、ラウドスピーカーのダイアフラムを破壊してしま
う恐れがありますが、このスイッチでそれを防ぐことができま
す 。こ の ス イ ッ チ の 優 れ た ポ イ ン ト は 、CD/TAPE 入力 ((35) 参照)
を 介して音 楽をプレ イバックしている最 中にもすべ てのフェ
ーダーに手を触れる必要がない点です。この場合、ミュート
されているチャンネルのフェーダーは調節する必要はあり
ません。
2.3.1
(31) この FOOTSWITCH コネクターには、市販されている標準的なフ
ッ ト ス イ ッ チ を 接 続 で き ま す 。こ れ に よ っ て エ フ ェ ク ト バ イ パ ス
を起動させることができ、エフェクトプロセッサーがミュート
になります。PMP980S/PMP1680S 用 にデュ アルフットスイッ チを
使用すると、FX 1 と FX 2 の 相 互切り替え が 可 能となります。
この場合、6.3 mm ジャックのチップ部が FX 1 を、リングが FX 2
をコントロールします。
(32) FX OUT コネクターは、入力チャンネルから FX SEND 信号を、
例えば外部エフェクト機器の入力端子にルートする際に使用
します。PMP980S/PMP1680S には各入力信号ごとに 2 つのエフェ
クトコントローラーがあるため ((5) 参照)、FX OUT コネクター
も 2 つ装備されています (FX OUT 1 と FX OUT 2)。
◊ FX OUT
FX
FX
FXOUT2
FXOUT
(33) AUX IN 6.3 mm フォンジャック入力端子を使用すれば、例えば
事前に FX OUT 端子から取り出された外部エフェクトプロセッ
サー信号などの外部ステレオ信号を、メイン信号に加えること
が で き ま す 。モ ノ 信 号 を 送 り 込 む 際 は 、左 側 の 入 力 端 子 を 使 用
し てく だ さ い 。ス テ レ オ で 取 り 込 ま れ ま す 。PMP960M には AUX
IN コネクターは 1 つしか装 備されていません。
(34) AUX IN コントローラーはメインミックス中の外部信号の音量
調 節 を行 います。
(35)
CD/TAPE IN 入力端子には CD プレイヤーやテープデッキなどの
ラインレベルの外部ステレオ信号を接 続することが できます。
(36) VOICE CANCELLER は、2TR IN 信号からヴォーカル部分の周波数
をカットすることができます。この機能は例えばカラオケに便
利で、ヴォーカルパートを消去し、それに合わせて歌う場合な
どに使 います。
(37) REC OUT 端子は、パワーミキサーのメインオーディオ信
号を例えば DAT レコーダーに送り込む際に使用しま
す。PMP980S/PMP1680S では、この REC OUT はステレオ信号を
取 り 扱 い 、デ ュ ア ル モ ノ ミ キ サ ー で あ る PMP960M においては
2 つの同一のモノ信号が処理されます。
◊ REC OUT
2TR IN
2TR IN
(38) MAIN 端子を使用してメイン信号を外部アンプへと送り込むこ
とが できま す。この方 法 は 、ミキサー セクションとエフェクトセ
ク シ ョ ン の み を 使 用 し た い 場 合 に お 勧 め で す 。信 号 は ミ キ サ
ーのプリパワー時に取り込まれます。出力端子の左側のジャ
ックの みを 使 用 することも可 能 で す。PMP960M にはモノ出力は
1 つしか装 備されていません。
(39) モニターパワーアンプもしくはアクティブモニタースピーカ
ーをこのモノ MONITOR 出力に接続してください。MON コン
トローラーで生成されたミックス信号がモニターできます。
この信号をステージ上のミュージシャンにルートすることも
可能 で す。
(40) POWER スイッチで装置を起動させます。装置を主電源に接続す
る 際 は 、こ の ス イ ッ チ が 常 に「 オ フ 」に な っ て い る こ と を ご 確 認 く
ださい。
◊ POWER
2.4
(41) 主電源との接 続には付属の標準 IEC ケーブル を 使 用してくだ
さい。
(42) 。装置を電源に接続する前に、本機器の
電圧表示が供給電圧と同じであることを確認してください。
ヒューズ交換の際には、必ず同じタイプのものを使用してくだ
さい。詳しい値は「技術仕様」章をご覧下さい。