Hach TU5 Series User Instructions

  • HACH TU5シリーズ自動洗浄モジュールのユーザーマニュアルの内容を読み込みました。このデバイスの設置、操作、メンテナンス、トラブルシューティングなど、あらゆる質問にお答えできます。このマニュアルには、自動洗浄機能、時間間隔設定、濁度レベルによる洗浄トリガー、手動洗浄機能、Modbus接続、そしてメンテナンススケジュールなど、詳細な情報が記載されています。
  • 洗浄間隔の設定方法は?
    濁度レベルに基づいて洗浄を開始するにはどうすればよいですか?
    ワイパーの交換時期を知るにはどうすればよいですか?
    メンテナンス中に出力動作を設定するには?
目次
1
総合情報 86 ページ
2
設置 89 ページ
3
スタートアップ 95 ページ
4
操作 95 ページ
5
メンテナンス 96 ページ
6
交換部品とアクセサリー 101 ページ
1 総合情報
いかなる場合も、例えそのような損害が生じる可能性について報告を受けていたとしても、製造元
は、本マニュアルに含まれるいかなる瑕疵または脱落から生じる直接的、間接的、特定、付随的また
は結果的に生じる損害に関して責を負いません。製造元は、通知または義務なしに、随時本マニュア
ルおよび製品において、その記載を変更する権利を留保します。改訂版は、製造元の Web サイト上
にあります。
1.1
安全情報
メーカーは、本製品の目的外使用または誤用に起因する直接損害、偶発的損害、結果的損害を含むあらゆる損害
に対して、適用法で認められている範囲で一切責任を負わないものとします。ユーザーは、適用に伴う危険性を
特定したり、装置が誤作動した場合にプロセスを保護するための適切な機構を設けることに関して、全責任を負
うものとします。
この機器の開梱、設定または操作を行う前に、このマニュアルをすべてよく読んでください。危険お
よび注意の注意事項に注意を払ってください。これを怠ると、使用者が重傷を負う可能性、あるいは
機器が損傷を受ける可能性があります。
本装置に備わっている保護機能が故障していないことを確認します。本マニュアルで指定されてい
る以外の方法で本装置を使用または設置しないでください。
1.1.1
危険情報
回避しないと死亡または重傷につながる潜在的または切迫した危険な状況を示します。
回避しなければ、死亡または重傷につながるおそれのある潜在的または切迫した危険な状況を示します。
軽傷または中程度のけがをする事故の原因となる可能性のある危険な状況を示します。
回避しなければ、本製品を損傷する可能性のある状況や、特に強調したい情報を示します。特に注意を要する情
報。
1.1.2
使用上の注意ラベル
測定器上に貼付されたラベルや注意書きを全てお読みください。これに従わない場合、人身傷害や装
置の損傷につながるおそれがあります。測定器に記載されたシンボルは、使用上の注意と共にマニュ
アルを参照してください。
このシンボルが付いている電気機器は、 ヨーロッパ域内または公共の廃棄処理システムで処分できま
せん。古くなったり耐用年数を経た機器は、廃棄するためにメーカーに無償返却してください。
この記号が測定器に記載されている場合、操作用の指示マニュアル、または安全情報を参照してくだ
さい。
86
日本語
このシンボルは感電の危険があり、場合によっては感電死の原因となる恐れのあることを示していま
す。
このシンボルは目の保護具が必要であることを示します。
このシンボルは、機器内でレーザーデバイスが使用されていることを示します。
このシンボルは、化学的危険性を有していることを示します。この場合、相応の資格をもち、化学物
質をともなう業務における訓練を受けた者のみに化学物質の取り扱いまたは測定器に連結中の化学物
質供給システムのメンテナンス作業実施が許されます。
このシンボルは、電波を示します。
このシンボルは、強力な磁界が存在することを示します。
1.2
製品概要
ペースメーカーに関する注意。本装置にはマグネットが内蔵されています。本装置はユーザーから
5 cm 以上の距離を保持してください。磁界は以下の問題を発生させる可能性があります。
心臓の律動を制御するペースメーカーからの刺激用パルスを停止させます。
ペースメーカーが不規則にパルスを供給する原因となります。
ペースメーカーが心臓の律動を無視し、設定された間隔でパルスを供給する原因となります。
自動洗浄モジュールは TU5300 sc および TU5400 sc 濁度計のオプションです。 1 を参照してく
ださい。自動洗浄モジュールは、任意に設定した周期または濁度設定限界値で、プロセスバイアルの
内部を洗浄します。または、手動もしくは Modbus 接続を使用して洗浄を開始します。
日本語
87
1 製品概要
1 試料水出口 5 プロセスバイアル
2 保守用蓋
1
6 バイアル交換冶具
3 フローセンサまたは他のオプション用のコネクタ 7 試料水入口
4 自動洗浄モジュールのケーブル
1.3
製品の構成部品
すべての構成部品が正しく納品されていることを確認します。 2 を参照してください。部品が不
足していたり損傷している場合は、直ちに製造元または販売代理店にお問い合わせください。
2 製品の構成部品
1 自動洗浄モジュール 2 シリコンバイアルワイパー (
換用)
3 ファイバーバイアルワイパー
2
1
サービス使用専用
2
汚れがひどい場合は、ファイバーバイアルワイパーを使用してください。
88
日本語
2 設置
ペースメーカーに関する注意。本装置にはマグネットが内蔵されています。本装置はユーザーから
5 cm 以上の距離を保持してください。磁界は以下の問題を発生させる可能性があります。
心臓の律動を制御するペースメーカーからの刺激用パルスを停止させます。
ペースメーカーが不規則にパルスを供給する原因となります。
ペースメーカーが心臓の律動を無視し、設定された間隔でパルスを供給する原因となります。
複合的な危険。本書のこのセクションに記載されている作業は、必ず資格のある要員が行う必要があり
ます。
2.1
設置の概要
3 に、設置の概要と必要なすべてのスペースを示します。
濁度計を取り付け、システムの漏れ試験を実施します。濁度計については、濁度計本体の取扱説明書
を参照してください。次に、自動洗浄モジュールを取り付けます。
日本語
89
3 設置の概要
1 サービスブラケット 5 試料流入口
2 自動洗浄ユニット 6 試料水出口
3 流量レギュレーター 7 TU5300 sc または TU5400 sc
4 フローセンサ (流量計: オプション)
2.2
サービスブラケットの取り付け
サービスブラケットの取り付けについては TU5300 sc/TU5400 sc の取扱説明書を参照してくださ
い。サービスブラケットは濁度計に付属しています。
2.3
自動洗浄モジュールの取り付け
爆発の危険。ドレーン管が詰まることがないようにしてください。ドレーン管に詰まり、ねじれや曲が
りがあると、装置内が高圧になる場合があります。
90
日本語
人体損傷の危険。サンプルラインの水には高い水圧がかかっており、熱湯の場合はやけどする可能性が
あります。有資格者が水圧を除去し、個人用保護具を装着してこの手順を行う必要があります。
バイアルコンパートメントに水が入らないようにしてください。装置が損傷します。装置に自動洗浄モジュール
を取り付ける前に、水漏れがないことを確認してください。すべてのチューブが完全に接続されていることを確
認してください。バイアルナットが締まっていることを確認してください。
装置に自動洗浄モジュールを取り付けるときは、自動洗浄モジュールを垂直に保持してください。垂直でない場
合、バイアルが壊れる可能性があります。バイアルが壊れると、バイアルコンパートメントに水が入り装置が損
傷することがあります。
変換器への電源を遮断します。プロセスヘッドがない場合は、図の 1A 7A の手順を参照し、プロ
セスヘッドがある場合は、図の 1B 10B の手順を参照してください。洗浄モジュールの配管を行っ
た後、漏れ試験を実施します。水漏れがないことを確認してから、濁度計に洗浄モジュールを取り付
けます。
汚れがひどい場合は、シリコンバイアルワイパーを付属のファイバーバイアルワイパーと交換してく
ださい。ワイパーの交換 100 ページを参照してください。
チューブについては、別途用意していただく必要があります。交換部品とアクセサリー 101 ページ
を参照してください。
日本語
91
3 スタートアップ
3.1
電源の投入
人体損傷の危険。装置が電源に接続している時は、バイアルコンパートメントを調べないでください。
自動洗浄モジュールを取り付けた後で、変換器の電源を入れます。
4 操作
化学物質に曝露する危険。検査室の安全手順に従い、取り扱う薬品に適した個人用保護具をすべて装着
してください。安全手順に関する現在の安全性データシート (MSDS/SDS) を参照してください。
日本語
95
4.1
自動洗浄オプションの設定
自動洗浄モジュールを取り付けた後で、洗浄オプションを設定します。
1. [メニュー] を押します。
2. [センサ設定] > (分析装置を選択) > [設定] > [洗浄モジュール] を選択します。
3. [オン] を選択します。
ディスプレイに、自動洗浄モジュールのメニューオプションが表示されます。
4. [センサ設定] > (分析装置を選択) > [設定] > [洗浄] の順に選択します。
5. オプションを選択します。
オプション 解説
洗浄周期 洗浄周期を設定します。オプション: 2612 時間 (デフォルト)または 17 日。試料水の成
分に合わせ洗浄周期を選択する必要があります。
:
手動で洗浄工程を開始する場合、
[
センサ設定
] > (
分析装置を選択
) > [
ワイパー開始
]
を選択
します。
ワイパー交
換時期
オンに設定すると、ワイパーの交換時期になったときに、ワイパー交換の警告が発生します (
: オン、オフ (初期値))
洗浄レベル オンに設定すると、読み取り値が [しきい値] 設定を超えたとき、洗浄工程が実行されます (
: オン、オフ (初期値))
オフに設定すると、洗浄周期でのみ洗浄工程が実行されます。
しきい値 洗浄工程を行うしきい値を設定します。設定: 0 1000 NTU (または FNU)
: [
洗浄レベル
]
設定がオンに設定されている場合のみ表示。
しきい値を設定するには、注意が必要です。濁度濃度が高い場合、緊急対応が必要な故障など
を引き起こす可能性があります。
出力遅延 洗浄周期の後の、出力のホールド時間を設定します。オプション: 0 120 (デフォルト:
30 )
ソフトウェ
アバージョ
洗浄モジュールのソフトウェアバージョンを表示します。
4.2
メンテナンス情報の表示洗浄モジュール
1. [メニュー] を押します。
2. [センサ設定] > (分析装置の選択) > [診断/テスト] > [カウンター] を選択します。
3. オプションを選択します。
オプション 解説
ワイパー交換 ワイパー交換が必要になるまでの、ワイパーサイクルの残り回数を表示します。
バイアル時間 バイアルを最後に取り付けまたは交換した日付を表示します。
5 メンテナンス
火傷の危険。高温の液体と接触している間は、安全処理手順に従ってください。
複合的な危険。本書のこのセクションに記載されている作業は、必ず資格のある要員が行う必要があり
ます。
96
日本語
人体損傷の危険。装置からカバーを取り外さないでください。この装置ではレーザーを使用するため、
ユーザーがレーザーの曝露を受けると負傷するおそれがあります。
人体損傷の危険。ガラス製の部品は割れることがあります。切り傷を防ぐため、注意して取り扱ってく
ださい。
メンテナンスのために装置を分解しないでください。内部のコンポーネントを清掃するか、または修理する場合
は、メーカーにお問合せください。
装置への試料水供給を停止し、装置が冷えてからメンテナンスを実施してください。
保守中の伝送出力を設定するには、[メニュー] を押して、[センサの設定] > [TU5x00 sc] > [診断/テス
] > [メンテナンス] > [出力モード] を選択します。
5.1
メンテナンススケジュール
1 にメンテナンス作業の推奨スケジュールを示します。設備条件および運用条件によっては、一部
の作業頻度が多くなる可能性があります。
1 メンテナンススケジュール
作業 1 必要に応じて
バイアルの交換 97 ページ
X
3
ワイパーの交換 100 ページ
X
チューブの交換 101 ページ
X
5.2
流出液の洗浄
化学物質による人体被害の危険。化学物質および廃液は、地域、県、または国の環境規制に従って廃棄
してください。
1. 流出液の扱いに関するすべての安全上の注意事項を遵守してください。
2. 廃棄物は該当する規定に従って廃棄します。
5.3
装置の洗浄
湿った布で装置の外側を洗浄してから、装置を拭いて乾燥させます。
5.4
バイアルの交換
バイアルコンパートメントに水が入ると、装置が損傷することがあります。装置に自動洗浄モジュールを取り付
ける前に、水漏れがないことを確認してください。すべてのチューブが完全に接続されていることを確認してく
ださい。緑色の O リングが所定の位置にありバイアルが密封されていることを確認してください。バイアルナッ
トが締まっていることを確認してください。
3
サンプルの条件によっては、バイアルの交換頻度が高くなる可能性があります。
日本語
97
装置に自動洗浄モジュールを取り付けるときは、自動洗浄モジュールを垂直に保持してください。垂直
でない場合、バイアルが壊れる可能性があります。バイアルが壊れると、バイアルコンパートメントに
水が入り装置が損傷することがあります。
プロセスバイアルのガラスには触れたり傷を付けたりしないでください。ガラスの汚れや傷は、測定エラーを引
き起こす可能性があります。
環境条件により、システムが安定するまで 15 分以上待つ必要があります。
:
粒子がバイアルコンパートメントに入っていないことを確認します。
1. [メニュー] を押します。
2. [センサ設定] > (分析装置を選択) > [メンテナンス] > [バイアルの交換] を選択します。
3. 変換器の画面に表示される手順を実行します。最後の画面が表示された後で、バイアルを交換し
た日付が自動的に保存されます。
バイアルを交換する場合は、下図の手順を参照してください。新しいバイアルが汚れないように、
バイアル交換冶具を使ってバイアルを取り付けます。
図の手順 3 で、サービスブラケットが装置の近くに取り付けられていない場合は、自動洗浄モジ
ュール側部を下にして平らな面に置きます。
98
日本語
5.5
ワイパーの交換
バイアルを適切に洗浄するために、ワイパーを定期的に交換します。
1. [メニュー] を押します。
2. [センサ設定] > (分析装置を選択) > [診断/テスト] > [メンテナンス] > [ワイパー交換] を選択しま
す。
3. 試料の流れを止めます。
4. 洗浄モジュールを取り外します。
5. バイアルを取り出します。バイアルの交換 97 ページの手順 1 5 を参照してください。
6. 変換器の画面に表示される手順を実行します。サンプルタイプに適切なバイアルワイパー (シリ
コンまたはファイバー) を取り付けます。下図に示す手順を参照してください。
最後の画面が表示された後で、ワイパーを交換した日付が自動的に保存されます。
7. バイアルを取り付けます。バイアルの交換 97 ページの手順 8 12 を参照してください。
100
日本語
5.6
チューブの交換
バイアルコンパートメントに水が入ると、装置が損傷することがあります。装置に自動洗浄モジュールを取り付
ける前に、水漏れがないことを確認してください。すべてのチューブが完全に接続されていることを確認してく
ださい。バイアルナットが締まっていることを確認してください。
チューブが詰まったり破損した場合は、チューブを交換します。
1. バルブを回し、試料水を停止します。サービスブラケットに自動洗浄モジュールを取り付けます。
バイアルの交換 97 ページの手順 1 3 を参照してください。
2. チューブを交換します。
3. バルブを回し、試料水を供給します。水漏れがないことを確認します。自動洗浄モジュールの取
り付け 90 ページの手順 5B および 6B を参照してください。
4. 濁度計に自動洗浄モジュールを戻します。自動洗浄モジュールの取り付け 90 ページの手順 8B
を参照してください。
6 交換部品とアクセサリー
人体損傷の危険。未承認の部品を使用すると、負傷、装置の破損、または装置の誤作動を招く危険性が
あります。このセクションでの交換部品は、メーカーによって承認済みです。
:
プロダクト番号とカタログ番号は、一部の販売地域では異なる場合があります。詳細は、取り扱い販売店にお問
い合わせください。お問い合わせ先については、当社の
Web
サイトを参照してください。
交換部品
解説 アイテム番号
シール、プロセスバイアル
LZY918
バイアルワイパー、自動洗浄モジュール
LZQ176
シリコンバイアルワイパー、自動洗浄モジュール
LZQ165
シール付きバイアル、プロセス用
LZY834
バイアル交換冶具
LZY906
日本語
101
アクセサリー
説明 数量 アイテム番号
マイクロファイバー布、バイアル洗浄用
1 LZY945
サービスブラケット
1 LZY873
チューブ、TU5x00 sc の入口と出口、¼ インチ(外径)
4m LZY911
102
日本語
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