Dell PowerVault 124T ユーザーガイド

タイプ
ユーザーガイド
目次 Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザーズ ガイド
file:///A¦/Architext/TPT404068%2023412%20Quantum%20D3%20(Adams%20-%20Chris)/User%20Guide%20-%20JA/index.htm[9/4/2012 2:01:00 PM]
Dell™ PowerVault™ 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザーズ ガイド
はじめに
オートローダのインストール
オートローダの操作
リモート管理ユニット
前面パネル管理
Diagnostics (診断)
トラブルシューティング
技術仕様
ヘルプの概要
注、注意、警告
注: 「注」は、システムを正しく使用する上で役立つ重要な情報を示します。
注意: 「注意」はハードウェアの損傷かデータ消失のいずれかの可能性があることを表し、問題を防ぐ方法を示します。
警告: 「警告」 は、器物損壊や人身事故、あるいは死亡事故を招く恐れがあることを示します。
本書の内容は予告なしに変更されることがあります。
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初版発行:2012 8
はじめに: Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザーズ ガイド
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はじめに: Dell™ PowerVault™ 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザー
ガイド
概要
データのバックアップは、かけがえのない情報を保護する上で極めて重要です。磁気テープへのデータのバックアップは、手軽でコスト効率の
よい手段であるため、多くの中小企業が利用しています。 しかし、大容量のデータを扱う大企業の場合、一本のバックアップテープではデータ
を格納できず、多数のテープにデータを拡散せざるを得ません。ここで、複数のテープを手動で頻繁に交換する手間を省くために、多くのテー
バックアップ ソリューションが PowerVault 124T LTO6 SAS(シリアル接続 SCSI)オートローダを採用しています。
オートローダは、ロボット、テープ ドライブ、およびテープ カートリッジ用の 1 つまたは 2 つのマガジンで構成されるデバイスです。ユー
ザーのアプリケーションは、必要に応じて自動的にテープ カートリッジをロード/アンロードし、データ バックアップまたはデータ取得を行い
ます。Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダは、コンパクトな筐体で、大容量のデータの無人バックアップを低コストで実現しま
す。
PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダには、LTO6 SAS テープドライブ、および 1 つまたは 2 つのマガジンが内蔵され、各マガジンに
は最大 8 巻のカートリッジを収納します。ユーザーは、パスワードで保護されたメディア ドア(メールスロット)からカートリッジを 1 巻ず
つ直接挿入できます。 空いているテープドライブやマガジン スロットへメディア ドア(メールスロット)からマガジンを挿入することもでき
ます。
オートローダの前面パネルには、LCD (液晶ディスプレイ)スクリーンと 4 つの機能キーがあります。ユーザーは、LCD スクリーン上のスク
ロール メニューを使用して、オートローダからの情報取得やコマンド入力を行うことができます。さらに LED (発光ダイオード)が 2 個あ
り、オートローダの準備完了ステータスやエラー ステータスを示します。
PowerVault 124T LTO6 SAS をユーザーのホスト サーバーに SAS 接続すると、ホストから自動的にデータやコマンドを送信することができ
ます。 また、イーサネット ポートを通してオートローダをリモート管理ユニットに接続すると、管理機能を実行したりシステムアップデート
をダウンロードすることもできます。
オートローダは、SCSI-3 に対応し、シングル SCSI ID/2 LUN データ ストレージ デバイスとして機能します。圧縮容量は 6 テラバイト、そ
して継続データ転送速度は 160 MB/秒(ネイティブ)または最高 400 MB/秒(圧縮、2.51 の圧縮比)を提供します。
オートローダは、SAS インターフェイスを対応するオペレーティング システムやシステム環境のほとんどに対応していますが、ハードウェア
ベースのドライブ暗号化機能をはじめとする多くの機能を最大限に利用するには、オペレーティング システムまたは互換性のあるバックアップ
アプリケーションからの直接サポートが必要です。
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オートローダのインストール: Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザーズ ガイド
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オートローダのインストール: Dell™ PowerVault™ 124T LTO6 SAS オート
ローダ ユーザーズ ガイド
インストールの概要 製品の概要
インストールの準備 オートローダの開梱
ホストバス要件 製品コンポーネントの確認
付属品 SAS、イーサネット、および電源ケーブルの接続
設置場所の選択 ホストの準備とその接続の検証
UL 要件 デバイス ドライバのインストール
バーコード リーダー Linux 上で LUN サポートを有効にする
インストールの概要
オートローダのインストールは次の手順から構成されています。詳細については、後ほどこのセクションで説明いたします。
1. 新しくお買い上げいただいた Dell PowerVault 124T LTO6 SAS(シリアル接続 SCSI)オートローダのインストールの準備をします
(「
インストールの準備」を参照)。
2. 適切なホストバスのタイプを確認します(「ホストバス要件」を参照)。
3. オートローダの付属品を確認します(「
付属品」を参照)。
4. オートローダをホスト サーバー付近のコンピュータ ラックに取り付けます。ラック マウント ユニットに取り付ける場合は、ラックの『イ
ンストール ガイド』をご参照ください。
5. サーバーおよびサーバーに接続しているすべてのデバイスをシャットダウンするか、電源を切ります(「
SAS、イーサネット、電源ケーブ
ルの接続」を参照)。
6. SAS ケーブルをオートローダとサーバーの SAS ホストアダプタに接続します(「SAS、イーサネット、電源ケーブルの接続」を参照)。
7. イーサネット ケーブルをオートローダとサーバーのイーサネット ポートまたはネットワークに接続します(「
SAS、イーサネット、電源
ケーブルの接続」を参照)。
8. 電源ケーブルをオートローダに接続し、プラグを最寄の電源コンセントに差し込みます(「
SAS、イーサネット、電源ケーブルの接続」を
参照)。 オートローダの電源をオンにし、電源投入時の自己診断テスト(POST)にパスすることを確認します。
9. ホストをセットアップし、接続を確認します(「
ホストの準備と接続の確認」を参照)。
インストールの準備
Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダをインストールするときは、事前に本体を梱包から慎重に取り出し、運送中に損傷などを受けて
いないことを確認します。 パッケージに添付される『スタートアップガイド』には、オートローダを正しく開梱して点検するために必要な情報が
記載されています。『スタートアップ ガイド』の手順に従ってください。
作業を行うときは、その場所から静電気放電 (ESD) の要因となる条件をすべて取り除いておいてください。身体からの静電気は、コンピュータの
金属製シャーシなどの接地が確認されている面に触れて放電しておいてください。
ホストバス要件
Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダは、SAS ホストバスアダプタ (HBA) に接続する必要があります。
オートローダのインストール: Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザーズ ガイド
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付属品
Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダには、以下のアクセサリが同梱されています。
『スタートアップ ガイド』
SAS ホストケーブル
オートローダ ラック マウント用の金具(オートローダ レール付属、ラック レールはオプション)
マガジン ブランク 1 個(マガジン 1 個の構成の場合にのみ提供)
電源ケーブル
バーコード ラベル
TORX L-key ドライバ(T8 および T10
緊急マガジン取り外しツール
設置場所の選択
以下の基準を満たす場所を選びます(「技術仕様」を参照)。
注意: オートローダを横向きや逆さに置かないでください。オートローダの上には物を置かないでください。
ラック
の要件
高さ 2U 8.9cm )の標準 19 インチ(48cm ラック
室温 10 35°C50 95°F
電源 交流電圧:100 127 VAC200 240 VAC
電源周波数:50 60 Hz
注: オートローダの付近にある AC コンセントを探します。 AC 電源ケーブルは、常に利用できる状態にしておきます。
重量 14.1 kg31 ポンド)本体のみ
17.2 kg38 ポンド)(マガジン 2 台とカートリッジ 16 巻付き)
空気の
清浄性
微粒子などの汚染要因を最小限に抑えること。ドアの開け閉めや人通りの多い場所、エアコン空気の出口や排気口、ほこりがたまり易
い物品の保管場所、プリンタ、煙が充満する場所、これらの付近は避けること。 床上やその付近、またはカーペットの部屋には置か
ないでください。
注意: ほこりや物の破片などが極端に多いところでは、テープやテープ ドライブが損傷を負う可能性があります。
湿度 20 80% RH(結露しないこと)
クリア
ランス
間隔
背面:43.2 cm17 インチ)以上
前面:68.6 cm27 インチ)以上
側面:5.08 cm2 インチ)以上
UL 要件
運転環境 密封型またはマルチユニット ラック アセンブリに取り付けている場合、ラック内の運転環境温度が室温以上になる可能性があ
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温度の上
ります。
機器を設置する際は、その環境が製造元の推奨環境温度の限度に適合しているかどうかを考慮に入れる必要がありま
す。
換気状態
の劣化
ラックに機器を設置する際は、その機器が安全に作動するために充分な換気が行われていることが必要です。
機械的
ロード
ラックへ機器を取り付ける際には、均等でない機械的ロードによって危険な状態を起こさないように注意します。
回路過負
機器の接続においては、供給回路への機器の接続および過電流保護や供給配線に回路過負荷がかかったときの影響に注意が必要
です。 この問題に対応するためには、機器のネームプレート定格を適切に考慮する必要があります。
確実な
アース
(接地)
ラックマウント機器については確実なアース取り付けが必要です。 電源コードの使用など、分岐回路への直接接続以外の供給
接続には特に注意してください。
バーコード リーダー
オートローダにはバーコード リーダーが装備されています。このオートローダでは、必ずしもバーコードラベル付きのテープ カートリッジを使用
する必要はありませんが、適切にラベル付けされたテープ カートリッジを使用して、ストレージスロットがフルの状態にしておくと、インベント
リ処理やメディアへのアクセスをより高速化することができます。
バーコード リーダーは、オートローダ本体内に格納されていて、電源投入時、リセット後、インポートまたはエクスポート後、または re-
inventory コマンドの発行時(「
インベントリの実行」)に、マガジン内の各カートリッジを自動的にスキャンします。 各ラベルの情報はメモリ
に格納されており、これらの情報は、コンピュータのオペレーティングシステムやバックアップアプリケーションからリモート管理ユニットを通し
て使用できます。 バーコード リーダーはオペレータ コントロール パネルまたは Web ユーザー インターフェイスを使って無効にできます。
バーコード リーダーを利用する場合は、バーコード ラベルを各カートリッジの前面にあるスロットに挿入する必要があります。このラベルは
ANSI/AIM BC1 -1995 Uniform Symbology Specification Code 39 に適合しなければなりません。バーコード ラベルはあらかじめオート
ローダに含まれています。追加するバーコード ラベルの入手方法については、
www.dell.com を参照してください。
以下に、オートローダの始動にかかるおおよその時間をテープカートリッジマガジンの構成ごとに示します。
フルに使用されているマガジン
(バーコード ラベル付きメディアを使用)
バーコード リーダー 起動時間
(分:秒)
左のマガジンのみ 有効
無効
3:40
1:40
右のマガジンのみ 有効
無効
3:40
1:40
両方のマガジン 有効
無効
4:15
1:40
製品の概要
オートローダのインストール: Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザーズ ガイド
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前面パネルのコントロール
1
電源スイッチ
2
メディア ドア(メールスロット)
3
前面パネルの LED
4
前面パネルの LCD スクリーン
5
機能キー
6
左マガジン
7
右マガジン(またはブランク)
後方パネルの概要
1
SAS コネクタ
2
ファン通気孔
3
電源コネクタ
4
イーサネットコネクタ
5
電源スイッチ
注: カバーを外す必要がある場合は、取り外すネジが 26 本、レール ボルトが 6 本あります。カバーの取り外しは、資格を持ったデル サー
ビス プロバイダのみが行ってください。
オートローダの開梱
作業を始める前に、机やテーブルの上にオートローダの開梱に充分なスペースを確保します。オートローダをホスト制御するサーバー付近に、空い
ている 2U コンピュータ ラックを選択しておく必要があります。
注意: オートローダの作業場の温度と出荷場所や保管場所の温度との差が 15° C30° F)以上ある場合は、箱を開く前に少なくとも 24
時間オートローダを室温で保管してその温度になじませてください。
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オートローダを開梱し、輸送中に損傷などを受けていないかどうか以下の要領で点検します。
1. テーブルや机の上にオートローダを開梱するためのスペースを設けます。
2. 輸送用の箱に損傷がないかどうか点検します。損傷を見つけたら、すぐに運送業者へ連絡します。
3. 輸送用の箱を開け、付属品のパッケージを取り出します。付属品パッケージはひとまず横に置いておきます。
4. オートローダと梱包材を持ち上げながら箱から取り出し、上部が上を向くようにして作業場所に置きます。オートローダの後部や側面が作
業面に付くような置き方はしないように注意してください。
5. オートローダの前後の輸送用梱包材を慎重に取り外します。オートローダにかけられた袋を取り外します。梱包材料は将来オートローダの
移動や輸送が必要となったときのために保管しておいてください。 箱のフラップの図には、梱包材料の正しい配置が示してあります。
注意: 1 マガジン オートローダのユニットをお買い上げの場合は、オートローダを接続または使用する前にマガジン ベイから出荷用プラ
スチック インサートを取り出してください。ベイにマガジンまたはマガジンブランクを挿入してください。両方のマガジンベイにマガジン
またはマガジンブランクを挿入しないと、オートローダは機能しません。
製品コンポーネントの確認
付属品
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1
SAS ケーブル
2
電源ケーブル
3
『スタートアップ ガイド』
4
緊急マガジン取り外しツール
5
マガジン ブランク(マガジン 1 個の構成の場合にのみ提供)
6
バーコード ラベル
7
TORX L-key ドライバ(T8 および T10
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SAS
、イーサネット、および電源ケーブルの接続
SAS、イーサネット、および電源ケーブルのオートローダへの接続方法:
1. 選択したサーバーをシャット ダウンし、電源を切ります。プリンタやその他のデバイスなど、取り付けられた付属デバイスの電源をすべて
切ります。
2. イーサネット ケーブルの一端をオートローダの背面に接続します。
3. 他端をホスト コンピュータまたはネットワークに接続します。
4. SAS ケーブル(付属品キットに含まれる)の一方の端をオートローダの背面パネル上の SAS コネクタに取り付けます。
5. もう一方の端を SAS ホスト アダプタのコネクタに接続します。
添付の SAS ケーブルが SAS ホスト アダプタのコネクタにはまらない場合は、その SAS ホスト アダプタが互換性のないものであるか、
または別途にケーブル アダプタの購入が必要です。デルのサービス担当者までお問い合わせされるか、または
www.dell.com をご覧く
ださい。
次の図に、SAS、イーサネット、および電源ケーブルの接続方法を示します。
1
イーサネット ケーブル
2
SAS ケーブル
3
電源ケーブル
6. 電源ケーブルのメスコネクタをオートローダ後方パネルの電源コネクタに取り付けます。
7. 電源ケーブルを最寄りの適切なアース付きコンセントに差し込みます。
8. ホストサーバーまたはワークステーションおよび以前から取り付けられていたデバイスをすべて接続します。
9. オートローダ背面パネルの電源スイッチを On(オン)に設定して電源を入れます。電源を切っていたその他のデバイスすべてに電源を入
れます。 LCD スクリーンをチェックして、オートローダが電源供給を受けていることを確認します。電源が供給されていない場合は、電
源の接続とその供給元を確認します。
電源投入時の自己診断テスト (POST) 中、両方の LED が数秒間点灯してから、Ready/Activity(使用可能 / アクティブ)LED が点滅し
始めます。初期化シーケンスが完了すると、LCD スクリーンがホームスクリーンを表示します。
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10.
サーバーをオンにします。
ホストの準備とその接続の検証
必要に応じて、SAS ホスト アダプタ、SAS ソフトウェア、および SAS 互換ドライバをインストールします。ホスト コンピュータおよび SAS
スト アダプタの詳細な説明は、各マニュアルを参照してください。また、次の一般ガイドラインに従います。
ホスト サーバーの電源をオンにしたら、オートローダと互換性のあるソフトウェアやドライバをインストールします(「デバイス ドライバ
のインストール」を参照)。ソフトウェアの互換性については、support.dell.com を参照してください。バックアップ ソフトウェア
パッケージは、そのほとんどがオートローダ ロボティックスと通信するための別途のモジュールを必要とします。
ホスト サーバーがネットワークに接続されている場合、システム管理者に確認をとってから電源をオフにします。
静電気放電(ESD)防止のための適切な手続きをとります。内部コンポーネントを取り扱う際は、帯電防止用リスト ストラップおよび帯電
防止用マットを使用します。
ホスト サーバーに空いている拡張スロットがあることを確認します。
バックアップ アプリケーションが SAS ホスト アダプタをサポートすることを確認します。
Microsoft® Windows Server® 2003 では、設定>コントロール パネル>システム>ハードウェア>デバイス マネージャ>テープ ドラ
イブ または メディア チェンジャ の順に選択して、オートローダとホストとの間の接続を確認します。 SAS デバイス接続確認の詳細につ
いては、オペレーティング システムのマニュアルを参照してください。
Linux でのテープ ドライブとホストの間の接続は、RedHat Linux 4 5 では アプリケーション>システム ツール>ハードウェア ブラウ
>テープ ドライブ の順に選択して確認します。アプリケーション>システム ツール>ハードウェア ブラウザ>システム デバイスの下
に、メディア チェンジャが表示されるはずです。 もう 1 つのオプションとして、sg3util パッケージをインストールすると使用可能にな
CLI‘sg3_map –x’ を実行することもできます。Sg3_map は接続されている SCSI デバイスを表示します。さらにもう 1 つのオプ
ションは、CLI ‘cat /proc/scsi/scsi’ を実行してどの SCSI デバイスがどの SCSI インターフェイスに接続されているかを調べることで
す。 SAS デバイス接続確認の詳細については、オペレーティング システムのマニュアルを参照してください。
デバイス ドライバのインストール
Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダに関連するデバイス ドライバは 2 つあります。1 つはオートローダ用、もう 1 つはオートロー
ダに搭載される LTO6 SAS テープ ドライブ用です。ドライバに関する最新情報は、support.dell.com でご覧いただけます。
注: 市販のバックアップ アプリケーションのほとんどが、必要なデバイス ドライバのサポートをすべて提供しています。互換性のあるバッ
クアップ アプリケーションのリストは、デルのサポート サイト
support.dell.com をご覧ください。
Linux 上で LUN サポートを有効にする
テープ ドライブが検出されたことを確認するには、管理者が /proc/scsi/scsi 内のエントリをチェックする必要があります。現在のバージョンの
Linux では、各デバイスの論理ストレージ ユニット (LUN) ID がスキャンされない場合があります。このため、一部の PowerVault デバイスが認
識されないことや /proc/scsi/scsi 出力に表示されない場合があります。 管理者は、以下の手順に従って、これらのデバイスのサポートを有
効にできます。
1. cat/proc/scsi/scsi」と入力します。 以下に示すような情報が表示されます。
Attached devices:
Host: scsi3 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00
Vendor: QUANTUM Model: ULTRIUM 4 Rev: xxxx
Type: Sequential-Access ANSI SCSI revision: 04
2. 設定するデバイスの最初の LUN のホスト アダプタ (Host)、チャンネル番号 (Channel)、ターゲット ID 番号 (Id)、および LUN 番号
(Lun) を確認します。この例では、Certance Ultrium 2PowerVault 124T 内のドライブ)が 、アドレス(ネクサス)3 0 0 0(ホスト
アダプタ 3、チャンネル番号 0ID 番号 0、および LUN 0)に表示されています。PowerVault 124T では、テープ ドライブは LUN 0
に、ロボットは LUN 1 にそれぞれ割り当てられています。
3. Linux で検出する必要があるそれぞれの LUN に対して、以下のコマンドを実行します。
echo "scsi-add-single-device H C I L">/proc/scsi/scsi
オートローダのインストール: Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザーズ ガイド
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ここで、「
H C I L
」は
手順
2
に説明されているネクサスです。したがって、
LUN 1
PowerVault 124T
ロボットの場合は、次のよう
に入力します。
echo "scsi-add-single-device 3 0 0 1">/proc/scsi/scsi
echo コマンドにより、指定したネクサスの各デバイスが強制的にスキャンされます。
4. もう一度「cat /proc/scsi/scsi」と入力し、すべてのデバイスが一覧に表示されていることを確認します。 以下に示すような情報が
表示されます。
Attached devices:
Host: scsi3 Channel: 00 Id: 00 Lun: 00
Vendor: QUANTUM Model: ULTRIUM 4 Rev: xxxx
Type: Sequential-Access ANSI SCSI revision: 04
Attached devices:
Host: scsi3 Channel: 00 Id: 00 Lun: 01
Vendor: DELL Model: PV-124T Rev: Vxx
Type: Sequential-Access ANSI SCSI revision: 04
管理者は、echo コマンドを Linux のブート スクリプトに追加する必要があります。これは、echo コマンドを Linux のブート スクリプ
トに追加しないとデバイス情報が永続しないので、システムを起動するたびに、これらの情報を作成する必要が生じるためです。 このコマ
ンドは、/etc/rc.local などのファイルに保存できます。サーバーまたはストレージ エリア ネットワーク (SAN) 上に追加のデバイスを設
定すると、デバイスが並べ替えられることがあります。この場合、管理者がコマンドを変更する必要があります。
注: この手順は、サーバーを起動するごとに実行する必要があります。また、バックアップ アプリケーション サービスが実行中の場合
OS の起動時にそれらのサービスが自動的に開始する場合など)、これらのサービスを一度無効にして上記の手順を終了した後で、再び有
効にする必要があります。
これ以外に LUN サポートを有効にする方法としては、カーネルを再コンパイルしコントローラ ドライバ内で LUN スキャンを有効にする方法があ
りますが、Linux の専門知識を必要とするので、ここでは説明しません。しかし、この方法を使用すると、サーバーの起動時にデバイスが自動的
に常時検出されます。
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オートローダの操作: Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザーズ ガイド
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オートローダの操作: Dell™ PowerVault™ 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザーズ ガイ
操作パネル機能
カートリッジの使用
マガジンおよびマガジン ブランクの使用
ステータス情報の表示
インベントリの実行
データ圧縮
IPv6 フェーズ 1 サポート
操作パネル機能
注: セキュリティが有効になっているときに、パスワードを入力しないでコマンドを実行しようとすると、パスワードを入力するまで、Enter Password(パスワー
ドの入力)画面が表示されたままになります。パスワードが入力されると、オートローダはパスワード入力を行う前のコマンド画面に戻ります。
操作パネルの構成は、LED 2 個、ボタン 5 個、16 文字 液晶ディスプレイ (LCD) スクリーン 2 行です。この操作パネルを使って、オートローダ ステータスの監視や全機
能の制御を行うことができます。
1
電源スイッチ
2
前面パネルの LCD スクリーン
3
前面パネルの LED
4
スクロール アップ ボタン
5
スクロール ダウン ボタン
6 Escape
7 Enter
スクロール メニューからアクセスできる機能にはすべてパスワード保護を適用することができます。メニューには二種類のセキュリティ レベルが組み込まれています。
位レベルのセキュリティはオペレータ レベル、高位レベルのセキュリティは管理者レベルです。各レベルごとに別々のパスワードが設定されています。
管理者パスワードを使うと利用可能な機能のすべてにアクセスできます。オペレータ パスワードでは、Command(コマンド)および Status(ステータス)サブメ
ニューの全機能にアクセスできます。
パスワードの入力
オートローダの多くの機能に対して、データ保全のためにパスワード保護を適用できます。これらの機能の実行に必要なメニュー項目にアクセスするには、パスワードの入
力が必要です(「
パスワードの設定」を参照)。パスワードはすべて数字 6 桁で構成されています。これらのパスワードは前面パネル固有のもので、リモート管理ユニット
(RMU) のパスワードとは異なります。
パスワードを入力すると、ログアウトするまでパスワード保護が適用されている機能のすべてが使用可能になります(「
ログアウト」を参照)。 ある一定期間、前面パネル
を使用しないでいると、LCD にメイン画面が再表示されます。この場合、オートローダはユーザーは自動的にログアウトしたことになります。 メニュー機能に再度アクセス
するには、パスワードの再入力が必要となります。
オートローダの操作: Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザーズ ガイド
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Logout (ログアウト)
オートローダからログアウトするには、以下を行います。
1. メインメニューから Command(コマンド)へスクロールし、Enter を押します。
2. Command(コマンド)サブメニューからLog out(ログアウト)までスクロールし、Enter を押します。Session Complete(セッション完了)が LCD に表
示されます。
注: EscapeEsc)を押してもログアウトできます。 一定の間 EscapeEsc を押し続けるとメイン画面が表示されます。
カートリッジの使用
オートローダを初めて設置する際には、カートリッジをマガジンにロードし(「マガジンの手動操作」を参照)、マガジンをオートローダにロードします。 また、メディア
ドア(メールスロット)を使用してカートリッジを個別に挿入したり取り出したり、マガジンを取り出したり、手動でカートリッジをロードまたはアンロードしてから、そ
のマガジンをオートローダにロードし直すことも可能です。 オートローダはマガジン スロット内から自動的にカートリッジの存在を検出します。
注: 前面パネルのメニューに Enter または Eject(取り出し)が表示されているときは、テープがメディア ドア(メールスロット)を通じてオートローダに出入り
していることを示します。Load(ロード)またはUnload(アンロード)が表示されているときは、テープがテープ ドライブにロードまたはアンロードしていること
を意味します。
不正な操作を行おうとすると、オートローダはその操作を拒否します。たとえば、メディア ドア(メールスロット)からドライブにカートリッジをロードしようとしたと
き、そのドライブにすでにカートリッジがあると、ロックは解除されずエラー メッセージが表示されます。オートローダがテープに書き込みを行っている最中に、そのドラ
イブのカートリッジをアンロードしようとすると、そのコマンドは前の書き込みコマンドが完了するまで実行されません。
単一カートリッジの挿入
メディアドア(メールスロット)を使って、単一のカートリッジをオートローダにロードすることができます。ただし、セキュリティ オプションがオンになっている場合
は、このカートリッジをロードする前に、正しいパスワードを入力してメディア ドア(メールスロット)のロックを解除しておく必要があります。メディア ドア(メールス
ロット)からカートリッジを挿入すると、それをテープ ドライブにロードするか、またはマガジン内に格納しておくことができます。
テープ ドライブへのカートリッジ挿入方法:
1. メインメニューから Command(コマンド)へスクロールし、Enter を押します。
2. Command(コマンド)サブメニューから Enter-MailslotEnter-メールスロット)までスクロールし、Enter を押します。
3. Enter-MailslotEnter-メールスロット)サブメニューから To Drive(移動先ドライブ)までスクロールし、Enter を押します。
注: Insert Tape, Push to Hard Stop(テープが突き当たるまで挿入します)と LCD に表示されると、40 秒以内にメディア ドア(メールスロット)
からカートリッジをロードしないと再ロックされ「"User Aborted(ユーザーにより中止されました)"」とオペレータ コントロール パネルに表示されます。
注: PowerVault 124T の場合は、カートリッジが突き当たるまで挿入します。 カートリッジはメディア ドア(メールスロット)の中に 5.0 cm ほど入り、
カートリッジの後方だけがメディア ドア(メールスロット)から見える状態になります。
4. カートリッジが挿入されると、Enter to Continue(続行するときは Enter を押してください)が表示されます。5 秒以内に Enter を押して応答しないと、
オートローダは自動的にカートリッジをロードします。
注: カートリッジの挿入に失敗すると、カートリッジが排出され、手順 3 4 をやり直さなければなりません。「 "Missed Tape(テープがありません)"
というエラー メッセージがオペレータ コントロール パネルに表示されます。
マガジンスロットへのカートリッジの挿入方法:
1. メインメニューから Command(コマンド)へスクロールし、Enter を押します。
2. Command(コマンド)サブメニューから Enter-MailslotEnter-メールスロット)までスクロールし、Enter を押します。Enter-MailslotEnter-メール
スロット)サブメニューから To Location(移動先の場所)までスクロールし、Enter を押します。
3. マガジン スロット内をスクロールし、該当するスロットが見つかるまでそのステータスを見ていきます。データ カートリッジが占有しているスロットはアスタリス
ク(*)が表示されます。 クリーニング カートリッジ用に割り当てられ、占有されているスロットにはアットマーク (@) が表示されます。クリーニング カートリッ
ジに割り当てられたスロットが空の場合には、そのスロットに感嘆符 (!) が表示されます。
4. カートリッジを格納するスロットまでスクロールし、Enter を押します。
Load cartridge(カートリッジをロードしてください)と LCD に表示されたら、再ロックされるまで 40 秒以内にメディア ドア(メールスロット)からカート
リッジをロードします。オートローダは自動的に選択されたスロットの中にカートリッジをロードします。
注: カートリッジの挿入に失敗すると、カートリッジが排出され、手順 3 4 をやり直さなければなりません。
5. カートリッジが挿入されると、Enter to Continue(続行するときは Enter を押してください) が表示されます。20 秒以内に Enter を押して応答しないと、
オートローダは自動的にカートリッジをロードします。
オートローダの操作: Dell PowerVault 124T LTO6 SAS オートローダ ユーザーズ ガイド
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単一カートリッジの移動
オートローダ内のある場所から他の場所への単一カートリッジの移動は簡単に行うことができます。
1. メインメニューから Command(コマンド)へスクロールし、Enter を押します。
2. Command(コマンド)サブメニューからMove(移動)までスクロールし、Enter を押します。
Move(移動)画面が From:(移動元:)の下に表示されます。 移動するカートリッジの現在の場所までスクロールします。データ カートリッジが占有しているス
ロットはアスタリスク(*)が表示されます。
3. To:(移動先:)から、カートリッジを移動する場所までスクロールします。 データ カートリッジが占有しているスロットはアスタリスク(*)が表示されま
す。Enter を押します。
4. Enter を押します。
空の場所を選択すると、LCD に「No Source Tape(ソース テープなし)」と表示されます。別の場所を選択します。
すでに占有されている場所を選択すると、Destination Full(出力先フル)が LCD に表示されます。別の場所を選択します。
単一カートリッジの取り出し
オートローダから単一のカートリッジを取り外すときは、必要とするカートリッジをバー コードまたは場所で指定するか、テープ ドライブに現在あるカートリッジを選択す
ることができます。
カートリッジをバーコードで選択して取り出す方法:
注: この機能はバーコード リーダーが有効な場合にのみ使用できます。
1. メインメニューから Command(コマンド)へスクロールし、Enter を押します。
2. Command(コマンド)サブメニューから Eject(取り出し)までスクロールし、Enter を押します。
3. Eject(取り出し)サブメニューから Tape(テープ)→ Mailslot(メールスロット)までスクロールし、Enter を押します。
4. By Barcode(バーコード使用)までスクロールします。
バーコード ラベルが表示されます。
5. 取り出すカートリッジに該当するラベルまでスクロールします。Enter を押します。
カートリッジを場所指定で取り出す方法:
1. メインメニューから Command(コマンド)へスクロールし、Enter を押します。
2. Command(コマンド)サブメニューからEject(取り出し)までスクロールし、Enter を押します。
3. Eject(取り出し)サブメニューから Tape(テープ) Mailslot(メールスロット)までスクロールし、 Enter を押します。
4. By Location(場所指定)までスクロールします。
データ カートリッジが占有しているスロットはアスタリスク(*)が表示されます。クリーニング カートリッジ用に割り当てられ、占有されているスロットにはアッ
トマーク (@) が表示されます。クリーニング カートリッジに割り当てられたスロットが空の場合には、そのスロットに感嘆符 (!) が表示されます。 取り出したい
カートリッジの入っているスロットにスクロールします。
5. Enter を押します。
指定したカートリッジがメディア ドア(メールスロット)から取り出されます。
テープドライブからのカートリッジの取り出し方法:
1. メインメニューから Command(コマンド)へスクロールし、Enter を押します。
2. Command(コマンド)サブメニューから Eject(取り出し)までスクロールし、Enter を押します。
3. Eject(取り出し)サブメニューから Tape(テープ) Mailslot(メールスロット)までスクロールし、Enter を押します。
4. From Drive(移動元ドライブ)までスクロールし、Enter を押します。
指定したカートリッジがメディア ドア(メールスロット)から取り出されます。
マガジンおよびマガジン ブランクの使用
マガジンの内側
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マガジンの外側
オートローダは両方のマガジン ベイにマガジンまたはマガジン ブランクが正しく入っていない限りは作動しません。この開口部を閉じる唯一の方法はマガジンを 2 個使う
ことです。マガジンが 1 個のみの場合は、もう一つのマガジンの開口部にマガジン ブランクを入れてユニットが作動できるようにします。
注: 異なる種類のドライブ間でマガジンを交換することはできません。これらの品目を交換する際は、正しいパーツ番号でご注文ください。
マガジンの取り出し
複数のカートリッジを同時に取り外す際は、まずマガジンを取り出します。
マガジンの取り出し方法:
1. メインメニューから Command(コマンド)へスクロールし、Enter を押します。
2. Command(コマンド)サブメニューから Eject(取り出し)までスクロールし、Enter を押します。
3. Eject(取り出し)サブメニューから Right Magazine(右マガジン)または Left Magazine(左マガジン)までスクロールし、Enter を押します。
該当するマガジンがオートローダから取り出されるときは、カチンという機械の外れる音がします。Left magazine has been ejected(左マガジンが取り出さ
れました)または Right magazine has been ejected(右マガジンが取り出されました)が LCD に表示されます。
注意: オートローダまたはマガジンの損傷を防ぐため、オートローダからマガジンを取り外すときは、両方の手でマガジン全体を均等に支えるように持ちま
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す。
4. マガジンのハンドルを手でつかんで引っ張りながら、もう片方の手で底を支えます。
注: マガジンが取り出されたら、それを完全に取り外すか、完全に挿入し直すかしてから、オートローダの電源をオフにします。 マガジンをオートローダへ戻
すときは、その前にマガジンの各端にある白いサムホイールを 1 つ手で回します。楽に回せたら、カートリッジは正しく納まっています。 この車輪が楽に回ら
ない場合は、カートリッジを再度確認して、必要に応じて取り付けし直します。
ソフトウェアから Load/Unload(ロード / アンロード)コマンドを発行すると、右のマガジンが自動的に取り出されます。 Load/Unload(ロード / アンロード)コ
マンドを使って左のマガジンを取り出すには、次の手順を実行します。
1. 右のマガジンを取り出します。
2. 右のマガジンをマガジンブランクと取り替えます。
3. Load/Unload(ロード / アンロード)コマンドを再度発行します。 するとシステムは左のマガジンを取り出します。
4. 右のベイにマガジンが必要な場合は、右のベイのマガジンブランクをカートリッジマガジンと交換します。
マガジンのインストール
マガジンをオートローダへインストールするときは、次の手順にしたがいます。
1. マガジンのハンドルを手でつかみ、もう片方の手で底を支えます。
2. カチッという音がするまで、マガジンをマガジン ベイに挿入します。
マガジンが正しい位置に納まっていることを確認します。マガジン ベイの中はスムーズにスライドするはずです。何か抵抗を感じるようであれば、マガジンの方向を
確認します。
カチッと適所に納まる感じがしてマガジンの前面が前面パネルと揃えば、正しく取り付けられています。Left Mag Inserted(左マガジン挿入済み)または
Right Mag Inserted(右マガジン挿入済み)が LCD に表示されます。オートローダは自動的にインベントリの実行を開始します。
注意: マガジンの一部がオートローダに入っているときは、マガジン側面のノブをオンにしないよう注意してください。 これを行うと、マガジンやオート
ローダにさまざまな損傷を引き起こす要因となります。
マガジンの手動操作
マガジンの各端には 2 つ白いサムホイールがあります。これらの 2 つの白いサムホイールをどちらかの方向に回し、スロットがこの 2 つの開口部のうち 1 つと揃うように
することで、マガジン内のスロットを移動することができます。
手を入れてカートリッジ キャリアを押して、マガジンを回さないでください。マガジンの開口部を利用して、各マガジンにある 8 個のスロットからカートリッジをロード /
アンロードすることができます。
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注意: カートリッジをロード / アンロードするときは、マガジンを完全に取り外しておくことを推奨します。マガジン が完全に取り外されていないと、マガジンは
回りません。
スロットの場所の確認方法:
各スロットには、スロットがマガジンの上側のセクションに行くと見える識別番号が付いています。マガジンをオートローダから取り外した状態では、マガジン上面にある
2 つの窓のうち 1 つを通して、マガジン上部からこの識別マークを確認することができます。各マガジン キャリアには 1/92/103/11 などのラベルが付けられていま
す。低い番号(1 8)は左マガジンのスロットを指します。高い番号(9 16)は右マガジンのスロット(オプションの右マガジンが取り付けられている場合)をそれぞ
れ指します。
完全に取り出されているマガジンへのカートリッジのロード方法:
1. カートリッジをマガジンにロードするときは、マガジン側面にある開口部の 1 つの中央にスロットを合わせます。
2. カートリッジの方向を合わせます。テープを立てて、バーコード ラベルが外側に向くように配置します。
注: カートリッジが完全に正しい方向に挿入されるよう、各スロットには特別な仕組みが施されています。 ラベルが指定のラベル位置以外の場所でカートリッ
ジに装着されていないか確認します。
3. カートリッジをスロットに完全に挿入します。
カートリッジをスロットの中に押し込む際、カートリッジがスロットのラッチに正しく納まる前に軽い抵抗(戻り留)が感じられます。カートリッジが完全に挿入さ
れると前方への動きはまったく止まります。
カートリッジを取り外すときも挿入時と同様に行うことができます。白いサムホイールを使ってマガジン側面の取り出すカートリッジが挿入されているスロットを開口部の
中央に合わせます。 手を入れてカートリッジ キャリアを押して、マガジンを回さないでください。親指と人差し指でカートリッジをつかんで引き出します。軽い抵抗を感じ
ますが、そのまま機械から離れるまでカートリッジを引き続けます。
インベントリの実行
電源を入れ直した時、またはマガジンを挿入した時、オートローダは自動的にインベントリを実行します。インベントリが、各マガジンスロット、ドライブ、ピッカー、お
よびメディア ドア(メールスロット)をチェックして、カートリッジの存在を確認します。カートリッジが存在する場合、バー コード ラベルが利用可能であれば、その読
み取りを行います。 これ以外の時にインベントリを実行する場合は、手動で実行します。
以下に、オートローダの始動にかかるおおよその時間をテープカートリッジマガジンの構成ごとに示します。
フルに使用されているマガジン
(バーコード ラベル付きメディアを使用)
バーコード リーダー 起動時間
(分:秒)
左のマガジンのみ 有効
無効
3:40
1:40
右のマガジンのみ 有効
3:40
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無効
1:40
両方のマガジン 有効
無効
4:15
1:40
注: テープがピッカーにある場合、バー コード ラベルは読み取りできません。
インベントリの手動実行方法:
1. メインメニューから Command(コマンド)へスクロールし、Enter を押します。
2. Command(コマンド)サブメニューで Inventory(インベントリ)までスクロールし、Enter を押します。オートローダは存在するすべてのカートリッジにつ
いてバーコードスキャンを行います。
ステータス情報の表示
オートローダのステータス、ファームウェア バージョン、エレメントの状態、テープ ドライブのステータス、テープ ドライブのバージョン、およびイーサネット情報を
LCD のスクロールメニューで表示することができます。
PowerVault 124T オートローダステータスの参照
オートローダのステータスは、マガジン取り付けの有無、SAS 接続ステータス、イーサネット接続ステータス、およびバー コード リーダーの状態(有効/無効)などの情報
を提供します。
オートローダ ステータスの表示方法:
1. メインメニューで Status(ステータス)までスクロールし、Enter を押します。
2. Status(ステータス)サブメニューから Autoloader(オートローダ)までスクロールし、Enter を押します。
3. Autoloader(オートローダ)サブメニューから Status(ステータス)までスクロールし、Enter を押します。次のようなメッセージ一覧が表示されます。
マガジン
L=*
R=*
BC リーダー
対応
非対応
ファームウェア バージョンの表示
現在のファームウェア バージョンを表示するには、次の手順にしたがいます。
1. メインメニューで Status(ステータス)までスクロールし、Enter を押します。
2. Status(ステータス)サブメニューから Autoloader(オートローダ)までスクロールし、Enter を押します。
3. Autoloader(オートローダ)サブメニューから Version(バージョン)までスクロールし、Enter を押します。
LCD にメッセージ一覧が表示されます。ファームウェアのバージョンは「Firmware: VX.XX(ファームウェア: VX.XX)」と表示されます。この場合、X.XXは現
在インストールされているファームウェアのバージョン番号です。
Firmware
この番号は、ファームウェアバージョンを示します。
EDC
この番号は、ファームウェアがインストールされたときに生成される Error Correction Code (誤り訂正符号)を示します。オートローダはこの番
号を使用して、そのファームウェアとそれを保持するメモリとの整合性を検証します。
HW Rev
この番号は、ハードウェア バージョンを示します。
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ME Rev
この番号は、機械のバージョンを示します。
エレメント ステータスの表示
エレメント ステータスは、マガジン スロットのステータスを報告します。このステータスは、スロット内のカートリッジの有無、およびクリーニング カートリッジ用に割
り当てられたスロットを示します。エレメント ステータスの表示方法:
1. メインメニューで Status(ステータス)までスクロールし、Enter を押します。
2. Status(ステータス)サブメニューから Autoloader(オートローダ)までスクロールし、Enter を押します。
3. Autoloader(オートローダ)サブメニューで Element Status(エレメント ステータス)までスクロールし、Enter を押します。
4. スクロールして Drive(ドライブ)、Mailslot(メールスロット)、および Picker(ピッカー)のステータスを表示します。さらにスクロールし
て、Magazine(マガジン)ステータスを表示するかどうかを確認するメッセージが表示されたら Enter を押します。
各スロットにスクロールすることができます。データ カートリッジが占有しているスロットはアスタリスク(*)が表示されます。 クリーニング カートリッジ用に
割り当てられたスロットが占有されている場合は、そのスロットはアットマーク @)で示されます。 クリーニング カートリッジに割り当てられたスロットが空の
場合は、感嘆符(!)で示されます。
5. ラベルを表示するカートリッジまたは移動するカートリッジの入ったスロットまでスクロールし、Enter を押します。
Element Status(エレメント ステータス)画面が表示され、そのカートリッジのバーコードラベルが示されます。
テープドライブ ステータスの表示
テープ ドライブ ステータスを表示するには、次の手順にしたがいます。
1. メインメニューで Status(ステータス)までスクロールし、Enter を押します。
2. Status(ステータス)サブメニューで Drive(ドライブ)までスクロールし、Enter を押します。
3. Drive(ドライブ)サブメニューで Status(ステータス)までスクロールし、Enter を押します。
メッセージ一覧が表示されます。これらのメッセージには次の内容が含まれます。
Compression (圧
縮)
テープ ドライブの圧縮が有効か無効を示します。
ドライブのテープ
テープがドライブにあるかどうかを示します。
注:LTO6 SAS テープ ドライブはデータを圧縮できるため、より大容量のデータを同量のテープに書き込める場合があります。 圧縮によってデータ転送のパフォーマ
ンスも向上します。データ圧縮はドライブに依存するため、前面パネルやリモート管理ユニットからは設定できません。 圧縮については、通常バックアップ アプリ
ケーション パッケージにも情報があります。
前面パネルのディスプレイはデータ圧縮が有効または無効であるかを示します。 すべてのデータが圧縮可能であるわけではなく、性能はバックアップされているデータ
の種類により大きく左右されます。
テープ ドライブ バージョンの表示
テープ ドライブ バージョンを表示するには、次の手順にしたがいます。
1. メインメニューで Status(ステータス)までスクロールし、Enter を押します。
2. Status(ステータス)サブメニューで Drive(ドライブ)までスクロールし、Enter を押します。
3. Drive(ドライブ)サブメニューで Version(バージョン)までスクロールし、Enter を押します。
メッセージ一覧が表示されます。これらのメッセージには次の内容が含まれます。
Version(バージョン)
ドライブのファームウェア バージョンを示します。
Product Type (製品種別) 取り付けられているドライブの種別を示します。
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イーサネット情報の表示
イーサネットの情報を表示するには、次の手順にしたがいます(「IPv6 補遺」を参照)。
1. メインメニューで Status(ステータス)までスクロールし、Enter を押します。
2. Status(ステータス) サブメニューから Ethernet(イーサネット)までスクロールし、Enter を押します。
メッセージ一覧が表示されます。これらのメッセージには次の内容が含まれます。
MAC AddressMAC アドレ
ス)
オートローダ固有に付けられたネットワーク識別子を示します。
IP アドレス 静的 IP アドレスまたは現在割り当てられている動的 IP アドレスを示します。この場合 DHCP のテキストが表示されま
す。
Network (ネットワーク) オートローダのネットワーク接続の有無およびネットワークの速度を示します。
インターネット プロトコル バージョン 6
IPv6 フェーズ 1 サポート
PowerVault 124T オートローダはインターネット プロトコル バージョン 6IPv6 フェーズ 1)をサポートするようになりました。
IPv4 の代わりに、あるいはそれに加えて IPv6 フェーズ 1 を使用することは、オートローダの機能性には影響を与えません。 しかし、IPv6 フェーズ 1 ネットワーク設定
のセットアップはこれまでと異なります。
IPv4 IPv6 フェーズ 1 の両方を有効にすると、オートローダは受信した IP プロトコルを使用してリモートアクセスに応答します。 リンクのローカルアドレスは、起動
時にオートローダによって設定されます。
インターネット エクスプローラーは IPv6 フェーズ 1 シンタックスを認識しません。インターネット エクスプローラーから IPv6 フェーズ 1 のアドレスを使用してオート
ローダのリモート管理ユニット(RMU)にアクセスするには、次のいずれかを行うことが必要です。
オプション 1 - IPv6 アドレス FE80::2E0:9EFF:FE0D:D7CE RMU アドレスの例として使用する。このアドレスをアドレスバーに入力しますが、すべての ":"
"-" に置き換え、"s6.ipv6-literal.net" を追加します。ここで文字 s の後ろの数字の 6 はローカルシステムの IPv6 ゾーン ID となります。ゾーンID 番号を調べ
るには、コマンド プロンプト ウィンドウを開き、「ipconfig」というコマンドを入力します。このコマンドは、ローカル システムのアドレスに固有の情報を返しま
す。
オプション 2 - システムのホスト名ファイルを変更して IPv6 アドレスに置き換える。
オプション 3 - Pv6 対応サーバーを使用する。
IPv6 フェーズ 1 を有効にする
PowerVault 124T オートローダはデフォルトで IPv6 フェーズ 1 対応となっています。
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Dell PowerVault 124T ユーザーガイド

タイプ
ユーザーガイド