Contec CPS-BXC200 取扱説明書

  • こんにちは!株式会社コンテックのWindows 10 IoT Enterprise LTSB 2016 (CPS-BXC200シリーズ)のセットアップ手順書についてご質問にお答えします。このドキュメントには、初期設定、UWF機能、McAfeeセキュリティソフトの設定、よくある質問などが記載されています。どのようなご質問でもお気軽にご相談ください!
  • プレインストールに含まれていない機能は?
    プリンタドライバを追加インストールできますか?
    Adobe Flash Playerは使用できますか?
    Windows Update機能は?
    UWF機能とは?
1
Windows
®
10 IoT Enterprise LTSB 2016
セットアップ手順書
はじめに
本製品は、製品同梱の「MICROSOFT SOFTWARE LICENSE TERMの内容に同意いただける
場合に限り、ご使用になれます。
本書ではOSプレインストール版CPS-BXC200シリーズにおいて、製品開封後に行っていただ
くセットアップ手順およびWindows 10 IoT Enterprise LTSB 2016をご使用いただく際の注意事項
について説明します。
Windowsのセットアップ
Windowsのセットアップは対話的に実行されます。セットアップ画面の指示に従って、
セットアップを行ってください。
セットアップ作業中の画面切り替えには、少し時間がかかることがあります。これは、コ
ントローラ内部でいろいろな設定が処理されているためです。画面に何も表示されない状
態で遷移している場合もありますので、キーボードや、マウスの操作、電源オフ操作を行
わないでください。
セットアップ作業中は、絶対にパソコンの電源をOFFないでください。セットアップが
終わる前にパソコンの電源をOFFすると、Windowsシステムの破損の原因になります
OSプレインストールモデルに搭載しておりますM.2カードはGPT形式でフォーマットを行
っておりOS領域はNTFSで領域確保しております
ディスプレイドライバLANドライバ等は、既に組み込まれています。ただし、ネットワ
ークの設定は別途必要となりますので、接続先ネットワークのシステム管理者にご相談く
ださい。
本手順書中に使用している会社名および製品名は、一般に各社の商標または登録商標で
す。
注意
Windows 10セットアップ手順書
2
ディスプレイ、キーボード、マウスが接続されていることを確認します。Windowsセットアッ
プが終了するまで、他のデバイス等は接続しないでください。機器を接続したらコントローラ
本体の電源をONしてください。
Windowsのセットアップが起動するまでしばらくお待ちください。
起動後は、表示画面の指示に従ってセットアップを行ってください。
1.
提供するOSは英日中韓の4言語をサ
ポートしています。言語の確定は
Windowsのセットアップ時の言語選
択で決定します
使用する言語を変更する場合は、
OSリカバを行って言語選(変更)
を行います。
Windowsの言語選択画面が起動します。
使用する言語を選択してください。
選択した言語表示に切り替わります
英語 日本語
中国語 韓国語
以降の手順は、日本語を例に説明します。
2.
使用する地域・言語等を選択してください
次へ(N) をクリックしてください。
タイムゾーンはデフォルトで、UTCを日本国に設
定しています。
3.
ライセンスに関する文書です。
承諾す(A) クリックしてください。
Windows 10セットアップ手順書
3
4.
OSの動作に関する設定です
簡単設定を使う(E) リックしてください。
5.
「お待ちください」が表示され、しばらくすると
アカウントの作成の画面が表示されます。
使用するアカウント名を入力します
パスワードを省略した場合、作成したアカウント
自動ログオンできます
次へ(N) をクリックしてください
6.
「お待ちください」が表示され
数回の再起動が行われます。
7.
パスワードの設定を省略した場合、
作成したアカウント(ユーザー名)で自動ログインし
ます。
8.
Windowsのセットアップが完了すると、デスクトッ
プ画面が表示されます
Windows 10セットアップ手順書
4
本製品では、Windowsプロダクトキーを入力する必要はありません。
インターネットに一切接続しない場合、Windowsのライセンス認証(アクティベーション)
実施する必要はありません。
Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016の出荷時
設定について
◆コミュニケーションポート割り付けについて
Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016プレインストールモデルでは、コントローラ本体の表記と
OS認識状態は下記になります。
本体LAN
OS (Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016)LAN
A
イーサネット
B
イーサネット 2
C
イーサネット 3
(
補足)
初回Windowsトアップで選択した言語に合わせてLAN識名称が設定されます。
上記は初Windowsセッアップで日本語を選択した場合のLANの認識名称です。
以降、Windows上で言語切り替えをおこなった場合、LAN識名称は自動的にかわり
ません。
LAN認識名称を言語に合わせて表示させたい場合、手動で設定を行う必要がありま
す。
本体Serial
OS (Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016)Serial
本体前面
COM1
◆画面の設定
初期状態の解像度は、接続ディスプレイの推奨解像度となります。
Windows標準の「画面の解像度」設定ツールをご使用いただく以外にOSプリインストールされ
ているメーカー製のグラフィック専用設定ツールをご使用願います。メーカー製グラフィック
ツールの起動方法は以下になります
「コントロールパネル」→「すべてのコントロールパネル項目」→「インテル
®
グラフィックス
の設定」をクリックして「インテル
®
HD グラフィックス・コントロール・パネル」を起動し
て設定します。
注意
Windows 10セットアップ手順書
5
◆電源オプションの設定
電源とスリープボタンの設定は下記となります。
電源ボタンを押したときの動作: シャットダウン
スリープボタンを押したときの動作 何もしな
Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016の注意事
項について
◆ご購入後のプロトコルやサービスの追加について
Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016は、組み込み用途向けOSです。
本来は、お客様のシステム構成、必要なサービスやデバイス、各種プロパティなどを確認
上、お客様のご要望に合うようにカスタマイズを行い、OSを構築します。
しかしながら、プレインストールモデルのWindows 10 IoT Enterprise LTSB 2016では、お客様
システム構成どおりにカスタマイズを行うのではなく、あらかじめ決められた構成に基づき、
カスタマイズを行いOS構築を行っております。
さらに、ライセンスの関係上、Windows 10インストールDVD-ROM提供しておりません
上記のことから、プレインストールモデルWindows 10 IoT Enterprise LTSB 2016をご購入後
に、Windows 10ンストールDVD-ROM求されるサービスやプロトコル、その他の機能を
追加することはできません。
Q1 プレインストールに含まれていない機能には何がありますか?
A1 まれていない機能の一例は以下のとおりです。これらの機能はお客様で追加する
とが行えません
Windowsシステムアプリ
Microsoft Edge ストア, Cortana システムの復元
Windowsユニバーサルアプリ
メール, カレンダー OneNote 気, ニュース,
スポーツ ネー, フォト, カメラ ュージックなど
本モデルで使用するOSライセンスは組み込み用途向けのため、アプリケーション開
には別途開発マシンをご用意ください。
Windows 10セットアップ手順書
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お客様のアプリケーションやI/Fボードのデバイスドライバの追加などWindows 10ンスト
DVD必要としない場合は、追加していただくことが可能です。
Q2 プリンタドライバを追加インストールすることは可能ですか?
A2 ンストール可能です
ただし、プリンタドライバは含まれておりませんので、プリンタメーカーが提供する
ドライバを使用してインストールしてください。
また、お客様の環境に合うように各種プロパティを変更することも可能です
Adobe Flash Playerについ
当社出荷時は、Adobe Flash Playerは使用できない設定としています。
ご使用になられる場合は、Adobe社もしくはAdobe社のートナーからライセンスを受ける必要
があります。
ライセンス受諾を受けた後、グループポリシー
設定変更を行います。
「ユーザーの構→「 管理用テンプレート」→
「コンポーネン→「Internet Explorer」→
「セキュリティの機能」→「 アドオン管理」にあ
る「Internet ExplorerAdobe Flashをオフにし、ア
プリケーションが……の無効設定を未構成に
更を行います。
Windows Update機能について
Windows 10 IoT Enterprise LTSB 2016では、更新とセキュリティのサービスよ
り修正プログラ(QFE)をインストールすることができます。
Windows 10セットアップ手順書
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Unified Write Filter 機能について
Unified Write Filter(以降UWF)は従来のEWF機能、FBWF機能とRegistryフィルタ機能を統合した
新しいライトフィルタです。OS/アプリケーションからのDISKへの書き込みをオーバーレイに
リダイレクトすることによりDISKへの書き込みを抑止しています。
シャットダウン処理を行わずに電源OFFした場合、UWF機能有効でないドライブへの
書き込み中のデータは保証されません。
UWF機能が有効なドライブへの書き込みは行いません。ソフトウェアのアップデートやデ
ータの追加、設定変更を行う場合はUWF機能を無効にしてから行ってください。また、
シャットダウン処理を行っても、メモリに書き込まれた内容をディスクへ書き戻しは行い
ません。
UWFによってメモリへ書き込まれたデータは、シャットダウンまたは再起動されると消去
されます
UWF有効になっているとき、ドライブへの書き込みは制限されますのでドライブの寿命を延
ばすことができます。
ファル入出力
Cライ
Unified
Write Filter
ファイル入出力
モリ
Cライ
[ 通常のイメー ]
[ UWF機能のイメージ ]
Windows 10ットアップ手順書
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■使用方法について
CONTEC Manager (CONTECManager.exe)
当社提供のGUIプリケーションがプレインストールされています。
タスクトレイに登録されている「 」アイコンのプロパティメニューから簡単UWF
能の設定変更ができます。下記の手順でアプリケーションを起動することもできます。
その他の機能についてはヘルプファイルをご確認願います。
【スタート】-CONTEC-CONTECManager】を実行します
(補足説明)
UWF機能の設定状態によってアイコンの表示が変わります。
UWF機能無効時「赤マーク」(出荷時状態)
UWF機能有効時「青マーク」
UWF マネージ(uwfmgr.exe)
マイクロソフト社提供のコンソールアプリケーションがインストールされています。
コマンドプロンプト(管理者権限)にコマンuwfmgr力して操作します。
Cドライブを書き込み保護にする手順:
ペースを示します。
ルタ保護ドライブとして設 > uwfmgr□volume□protectc:
フィルタ保護を有効 > uwfmgr□filter□enable
Windows再起動 > uwfmgr□filter□restart
再起動後、設定状態を確認 > uwfmgrget-config
Windows 10ットアップ手順書
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項目
表示
意味
ボリュームの状
保護 プロテクト設定有効
Un-protected
プロテクト設定無効
フィルタの状態
オン
UWF
有効
オフ
UWF
無効
■注意事項について
このモデルで採用しているUWFすべての構成に適しているわけではありません。特に”保
護されたDISKに対しOS/アプリから大量の書き込み要求が発生する構成”には不向きです。
このような環境下では頻繁にWindows起動が必要となります。
以降で説明する内容はWindows 10 IoT Enterprise LTSB 2016におけるUWF機能仕様上の制限
となりますので、十分にご理解の上ご利用ください。
1. リムーバブルメディア(USBメモリ等)を保護対象とすることはできません。
2. 保護除外のフォルダ、ファイルを保護対象の領域に移動することはできません。
「ごみ箱」が保護対象である場合、エクスプローラは対象ファイルを一旦ゴミ箱へ移動さ
せるため削除エラーとなります。この場合は、Shift+Delを使ってゴミ箱を経由しない削除
を行います。
3. File Exclusion, Registry Exclusion機能は、FAT/NTFSュームのみで使用可能です
exFatどのボリュームはUWFで保護は可能ですが、保護除外の機能は利用できません。
コマンド入力
状態を確認
状態を確認
Windows 10ットアップ手順書
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4. UWFNTFSサポートしていますがUWFービスが起動するまでの間、NTFSのジャー
ナルファイルが記録されるため、起動時にDISKへの書き込みが発生します。
5. UWFHiddenパーティションを保護できません
6. UWFEnableて最初に起動すると、UWFフォーマンス向上のためいくつか
Windowsの設定が変更されます。詳細は以下リンク先の技術情報を確認ください。
UWFついての詳細はマイクロソフト技術情報を参照ください。
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/hardware/mt572001(v=vs.85).aspx
7. UWFーバーレイ領域は、初期では最大サイズ1024MBとなります。
8. UWFーバーレイ領域の現在の使用状況は、下記コマンドで確認できます。
>uwfmgr.exe overlay get-consumption
UWFーバーレイ領域を最大サイズまで枯渇させることがないようにシステム運用が必要で
す。
UWFーバーレイ領域の最大サイズを超過して利用した場合、システムメモリが消費され、
お客様がご利用になるアプリケーションソフトウェアだけでなく、Windowsに影響を及ぼ
しますので、システム用途にあわせWindowsの再動を行い、UWFバーレイ領域を解放
する必要があります。
完全な対策はありませんが、以下の対策が有効です。
書き込み保護されたボリュームに極力書き込まない。
ログファイルなどの書き込みを行う場合は、書き込み保護されていないボリューム
(別のドライブ:USBモリや、ネットワークストレージなど)に変更する。
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McAfee Security for CONTECについて
本製品には、McAfeeホワイトリスト方式のセキュリティソフトがインストールされていま
す。動作させてもよいアプリケーションだけをリストに登録し、そのリストを元に、アプリケ
ーションの起動を制御します。一般的なブラックリスト方式では時間とともに定義ファイルが
増えていくのに対し、ホワイトリスト方式ならリストを増やしたり、定義ファイルを更新した
りすることなく運用することができます。
■コマンドについて
コマンドプロンプト(管理者)で使用します。
1. システム保護状態の確
動作モードの状(Enable/Disable/Update/Observe)よびホワイトリストの状態を確認する
際には、以下のコマンドにて確認します。
sadmin status
2. ホワイトリスト作成
特定のボリュームを個別にホワイトリストへ登録することもできます。たとえば、ボリ
ュームC すべてのプログラムファイルをホワイトリストへ登録するには、次のコマン
ドを使用します
sadmin so c:
・「soは「solidify」の省略系です。
・「c:」を省略した場合はシステム全体を対象とします。
3. システム保護の有効化
ホワイトリストにシステム上のファイルを登録しただけでは、まだ、有効になっており
ません、そこで、次のコマンドを使用して有効化します。
sadmin enable
・有効になるのは、サービス再起動(McAfee Solidifier Service)で有効化されますが、メモ
リ保護機能が有効になるのはシステム再起動後です。
4. システム保護の無効化
無効化にするには、以下のコマンドにて行います
sadmin disable
・実際にDisable有効になるのはシステム再起動後です。
5. 手動更新開始(Updateモード)
以下のコマンドで、EnableモードからUpdateモーに入ります。
sadmin bu
6. 手動更新終了(Updateモード)
以下のコマンドで、UpdateモードからEnableドへ戻ります。
sadmin eu
その他、使用方法の詳細は製品添付リカバリメディア 1 枚目の「Manual」フォルダにある
PDF ファイルをご覧ください。
Windows 10ットアップ手順書
発行 株式会社コンテック 201811月制定
大阪市西淀川区姫里3-9-31 555-0025
https://www.contec.com/ NA06491 (LYWM191)
[11092018]
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ことは禁じられています。
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