Shinko QMC1-MT ユーザーマニュアル

  • 新光テクノスの通信拡張モジュールQMC1-MTの設置・配線取扱説明書の内容を読み込みました。本製品はEthernet通信を用いて最大64点の制御を可能にする、制御盤内DINレール設置型のモジュールです。感電・火災防止のための安全対策、設置環境、配線方法など、設置・運用に関する詳細な情報が含まれています。QMC1-MTに関するご質問がありましたら、お気軽にお尋ねください。
  • QMC1-MTの自局IPアドレスはどうやって設定しますか?
    QTC1-2PまたはQTC1-4Pを接続できますか?
    電源電圧は何Vですか?
    本器の設置環境について教えてください。
コネクタ
ロックレバー
設置・配線取扱説明書 通信拡張モジュール QMC1-MT
No. QMC13J1 2023.03
はじめに
このたびは,通信拡張モジュール [QMC1-MT] (以下,本器または通信拡張
モジュール)をお買い上げ頂きましてまことにありがとうございました。
この取扱説明書(本書)は,仕様,設置方法および配線ついて説
明したものです。
本書をよくお読み頂き,十分理解されてからご使用くださいますようお願
い致します。
また,誤った取扱いなどによる事故防止の為,本書は最終的に本器をお使
いになる方のお手元に,確実に届けられるようお取り計らいください。
詳細な使用方法ついては QMC1-MT 取扱説明書(詳細版)を参
照してください。
取扱説明書(詳細版)は,下記 URL または QR コードより弊社
Web サイトにアクセスし,ダウンロードしてください。
https://shinko-technos.co.jp/download/d_manual_download.html#Q
ご注意
・本器は,記載された仕様範囲内で使用してください。
仕様範囲外で使用した場合,火災または本器の故障の原因になります。
・本書に記載されている警告事項,注意事項を必ず守ってください。
これらの警告事項,注意事項を守らなかった場合,重大な傷害や事故に
つながる恐れがあります。
・本書の記載内容は,将来予告なしに変更することがあります。
に関全をますが,誤り等お
お手数ですが裏面に記載の弊社営業所までご
連絡ください
本器は,屋内の制御盤内 DIN ールに取り付けて使用することを前提に
製作しています。
使用者が電源端子等の高電圧部に近づかないような処置を最終製品側で
行ってください。
・本書の記載内容の一部または全部を無断で転載,複製することは禁止さ
れています。
・本器を運用した結果の影響による損害,弊社において予測不可能な本器
の欠陥による損害,その他すべての間接的損害について,いっさい責任
を負いかねますのでご了承ください。
安全上のご注意(ご使用前に必ずお読みください。)
安全上のご注意では,安全注意事項のランクを“警告,注意”として区分
しています。
なお, 意に記載した事項でも,状況によっては重大な結果に結びつ
く可能性がありますので,記載している事柄は必ず守ってください。
取扱いを誤った場合,危険な状況が起こりえて
人命や重大な傷害にかかわる事故の起こる可能
性が想定される場合。
取扱いを誤った場合,危険な状況が起こりえて
中程度の傷害や軽傷を受ける可能性が想定され
る場合および機器損傷の発生が想定される場合。
・感電および火災防止の為,弊社のサービスマン以外は本器内部に触れ
ないでください。
故および防止弊社のサ
さい
安全に関するご注意
・正しく安全にお使いいただくため,ご使用の前には必ず本書をよくお
読みください
・本器は,産業機械・工作機械・計測機器に使用される事を意図してい
ます。
代理店または弊社に使用目的をご提示の上,正しい使い方をご確認く
ださい。(人命にかかわる医療機器等には,ご使用にならないでく
さい。)
・本器の故障や異常でシステムの重大な事故を引き起こす場合には,事
故防止のため,外部に過昇温防止装置などの適切な保護装置を設置し
てください。
また,定期的なメンテナンスを弊社に依頼(有償)てください。
・本書に記載のない条件・環境下では使用しないでください。
本書に記載のない条件・環境下で使用された場合,物的・人的損害が
発生しても,弊社はその責任を負いかねますのでご了承ください
形名銘板上の警告表示の意味
正しい取扱いをしなければ,火災,故障,誤動作または感電などの危険の
ために,時に軽傷中程度の障害をおったり,あるいは物的損害を受ける
恐れがあります。お使いになる前に本書をお読みになり十分にご理解く
ださい。
輸出貿易管理令に関するご注意
大量破壊兵器(用途軍事設備)で使用される事がないよう,最終用途
や最終客先を調査してください。
尚,再販ついも不輸出れなう,十分注意てくい。
ご注意
取り付け上の注意
[本器は,次の環境仕様で使用されることを意図しています。(EN61010-1)]
・汚染度2
[本器は,下記のような場所でご使用ください。]
・塵埃が少なく,腐蝕性ガスのないところ
・可燃性,爆発性ガスのないところ。
・機械的振動や衝撃の少ないところ。
・直射日光があたらず,周囲温度が-1050 で急激な温度変化およ
氷結の可能性がないところ。
・湿度が3585 %RHで,結露の可能性がないところ。
大容量の電磁開閉器や,大電流の流れている電線から離れているところ。
・水,油および薬品またはそれらの蒸気が直接あたる恐れのないところ。
・制盤内に設合,はなく,本器
50 ないください。本器の電子部品(特に電解コン
ンサ)の寿命を縮める恐れがあります。
材質は,脂を使燃えやす
は設でく
また,燃えやすい物の上に直接置くことはしないでください。
配線上の注意
1ユニット内に制御モジュールQTC1-2P(電源通信オプション付き)(
下,QTC1-2P)またはQTC1-4P(電源通信オプション付き)(以下,QTC1-
4P)を接続しないでください
・配線作業を行う場合,電線屑を本器の通風窓へ落とし込まないでくだ
さい。火災,故障,誤動作の原因となります。
・本器の端子に配線作業を行う場合,M3ねじに適合する絶縁スリーブ
付圧着端子を使用してください
・端子ねじを締め付ける場合,適正締め付けトルク以内で締め付けてく
ださい。トルと,破損およ
の変る恐
配線後,基点っ張った
いで。動なるりま
・本器は電源スイッチ,遮断器およびヒューズを内蔵していません。
必ず本器の近くに適切な電源スイッチ,遮断器およびヒューズを別途
設けてください。
・電源(24 V DC)は,極性を間違わないようにしてください。
電源端子および FG 端子に使用する線は,銅製の電線 AWG1614(1.31
2.08 mm2)を使用してください。
運転,保守時の注意
・感電防止および機器故障防止の為,通電中には端子に触れないでくだ
さい。
・端子の増締めおよび清掃等の作業を行う時は,本器の電源を切った状
態で行ってください。電源を入れた状態で作業を行うと,感電の
人命や重大な傷害にかかわる事故の起こる可能性があります。
・本器の汚れは,柔らかい布類で乾拭きしてください。
(シンナ類を使用した場合,本器の変形,変色の恐れがあります)
・表示部は傷つきやすいので,硬い物で擦ったり,叩いたり等はしない
でください。
安全規格対応について
・製造者が指定しない方法で本器を使用すると,本器が備える保護を損
なう場合があります。
・本器に接続する外部回路には,1次側電源より強化絶縁もしくは二重
絶縁された機器を使用してください。
・本器を UL 認証品として使用する場合,接続する外部回路には Class 2
もしくは LIM に適合した電源を使用してください。
1.
湿
保護
24 V DC
2028 V DC
4 W 以下
-1050 ()
3585 %RH ()
2,000 m 以下
140 g
2(EN61010-1 )
IC(: 100万回)
10BASE-T/100BASE-TX 自動認識
MODBUS/TCP : 1
TCP/IP
PLC MELSEC
: QnA互換3E(SLMP 3E)
コード: ASCIIを選択
PLC: 1
調
57600 bps
8ビット
偶数
1ビット
2.
本器は,制御モジュー(QTC1- )と接続し,Ethernet 通信を行う通信拡
張モジュールです。
制御モジュール QTC1-20(電源・通信オプション無し)(以下,QTC1-20)
たは QTC1-40(電源・通信オプション無し)(下,QTC1-40)最大 16
BUS 接続することが可能で,最大 64 点の制御が行えます。
QMC1-MT QTC1-40 の接続例
3. 各部の名称とはたらき
ベース部
動作表示灯
()
名称,はたらき
PWR(緑色)
電源表示灯(*1)
通電時: 点灯
不揮発性 IC メモリー異常時: 点滅
(500 ms 点灯/500 ms 消灯)
T/R(黄色)
通信表示灯(*1)
Ethernet 通信送信時: 点灯
ALM(赤色)
異常表示灯(*1)
対スレーブユニット通信異常時: 1 秒間点灯(*2)
USB 給電により PC から電源供給時: 点滅
(250 ms 点灯/250 ms 消灯)
LA1(黄色)
リンク状態表示灯(LA1)
リンク確立時: 点灯
リンク無し時: 消灯
LA2(黄色)
リンク状態表示灯(LA2)
常に消灯
RUN(緑色)
回線接続表示灯(*1)
Ethernet 接続時: 点灯
ERR(赤色)
通信異常状態表示灯(*1)
Ethernet SLMP 通信(*3)の通信異常時: 1
間点灯
(*1): 電源投入後のウォームアップ中,各動作表示灯(LA1LA2 を除
)が順次点灯します。
(*2): SIF 機能では点灯しません。
(*3): 三菱電機株式会社製 PLC MELSEC の通信プロトコル。
スイッチ,コネクタ
名称,はたらき
USB
コンソール通信用コネクタ
IP ADDRESS
自局 IP アドレス設定用ロータリースイッ
Ethernet
Ethernet 通信用コネク
[モジュラジャック(RJ45)]
ディップスイッチ(本器では使用しません。
全て OFF のままにしておいてください。)
4. 自局 IP アドレスの設定
QMC1-MT自局IPレスの設は,Ethernet信す必要
QTC1-20またはQTC1-40のモジュールアドレスの選択は,QMC1-MT
と通信するために必要です
自局IPアドレスの設定を変更した場合,電源をOFF - ONしてください。
電源をOFF - ONすることで自局IPアドレスの設定が有効になります。
自局 IP アドレス(: 192.168.a.b)3バイト目(a)および 4バイト目(b)
設定は,自局 IP アドレス設定用ロータリースイッチまたはコンソールソフ
トで行います。
工場出荷初期値は,192.168.1.1 です。
自局 IP アドレス設定用ロータリースイッチで設定する場合
小さいマイナスドライバーを使用して設定してください。
ロータリー
スイッチ
説明・設定範囲
工場出荷
初期値
3rd octet
自局 IP アドレス 3バイト目設定
設定範囲: 015(0F)
0
4th octet
自局 IP アドレス 4バイト目設定
設定範囲: 0255(0FF)
0
コンソールソフトで設定する場合
自局 IP アドレス設定用ロータリースイッチの 4th octet を「0」に設定
した場合,USB 通信によるコンソールソフトでの自IP アドレス 3
イト目,4イト目の設定値が有効になります
1バイト目(192)および 2バイト(168)の設定は,必要に応じて設定し
てください。
詳細は,QMC1-MT 取扱説明書(詳細版)を参照してください。
自局 IP アドレス設定用
ロータリースイッチ
Ethernet
ホストコンピュータ
または
PLC
最大 16
制御モジュール QTC1-40
(電源・通信オプション無し)
通信拡張モジュール
QMC1-MT
取り外しレバー
ケース
ベース
2.5
100
4
30
85
(4)
DIN レール
50 mm
50 mm
50 mm
5. 取り付け
1ユニット内にQTC1-2PまたはQTC1-4Pを接続しないでください。
DINレールは,横方向で取り付けてください。
・本器に適合するDINレールの仕様は以下の通りです。
トップハット形レール TH35 JIS C 2812-1988
・振動および衝撃のある場所では,市販のエンドプレートを本器の両側
に取り付けてください。
・本器の向き(上下)を間違わないようにしてください。
本器をDINールに取り付けおよび取り外す際,少し斜めにする必要が
あります。
電源および通信ラインの配線スペース,放熱を考慮し,本器の上下方向
50 mm上の間隔を空けてください。
QMC1-MTQTC1-40を接続した場合の間隔
5.1 取り付け
DIN レールへの取り付け
1
本器のロックレバーを下げてください。(本器のロックレバーはバ
ネ構造ですが,矢印の方向に止まるまで下げると,その位置で固
定できるようになっています。)
2
DIN レールの上部に,本器の
2
部分を引っ掛けてください。
3
本器の
2
部分を支点にして,本器の下部をはめ込んでください。
4
本器のロックレバーを上げてください。
DIN レールに固定されていることを確認してください。
DIN レールからの取り外し
1
2
DIN
複数台の DIN ールへの取り付け
制御モジュール QTC-40 複数台DIN レールに取り付ける場合を例に
説明します。
1
QTC1-40 バーDIN り付さい
2
QTC1-40 スラうしてく
さい。
QMC1-MT QTC1-40
3
QTC1-40 バー
DIN ールているこさい
5.2 外形寸法図(単位: mm)
6.
配線作業を行う時は,本器への供給電源を切った状態で行ってください。
電源を入れた状態で作業を行うと,感電のため人命や重大な障害にかか
わる事故の起こる可能性があります。
1ユニット内に QTC1-2P または QTC1-4P を接続しないでください。
6.1 推奨端子
下記のような,M3 ねじに適合する絶縁スリーブ付圧着端子を使用してく
ださい。
圧着端子
メーカー
適合電線
サイズ
締め付け
トルク
丸形
ニチフ端子
TMEX1.25-3
AWG2216
電源端子:
0.5 Nm
FG 端子:
0.3 Nm
TMEX2-3S
AWG1614
日本圧着端子
V1.25-3
AWG2216
V2-MS3
AWG1614
6.2 ピン配列,端子配列
6.2.1 Ethernet 通信コネクタのピン配列
ピン番号
1
TX+
2
TX-
3
RX+
4
NC
5
NC
6
RX-
7
NC
8
NC
6.2.2 電源端子,FG 端子の端子配列
6.3 電源,FG の配線
電源端子および FG 端子は,本器のベースにあります。
以下の手順で配線を行ってください。
(1) ケースの取り外
1
本器のベース上部にあ
る取り外しレバーを押
し,ロックを解除して
ください。
2
ケースを取り外してく
ださい。
(2)
・電源電圧(24 V DC)は,極性を間違わないようにしてください。
・電源端子および FG 端子に使用する線は,銅製の電線 AWG16
14(1.312.08 mm2)を使用してください。
(3) ケースの取り付
1
本器のベース下部の
1
部分に,ケースを引っ掛けてください。
2
本器のベース下部の
1
部分を支点にし,取り外しレバーにかぶせ
るようにケースを取り付けてください。
6.4 Ethernet への接続
Ethernet への接続は,市販の Ethernet ケーブル(LAN ケーブル)を使用し
てください。
Ethernet ケーブル(LAN ケーブル)は,ストレートケーブル,クロスケー
ブルのどちらでも使用できます。
スイッチングハブを使用する場合の接続例
TEL: (072)727-3491
本 社 562-0035 大阪府箕面市船場2丁目 51
TEL: (072)727-4571 FAX: (072)727-2993
URL https://shinko-technos.co.jp/
大阪営業 TEL: (072)727-3991 FAX: (072)727-2991
東京営業 TEL: (03)5117-2021 FAX: (052)957-2562
名古屋営業所 TEL: (052)957-2561 FAX: (052)957-2562
ケース
取り外しレバー
ベース
Ethernet ケーブル
(LAN ケーブル)
ホストコンピュータ
または
PLC
最大 16
制御モジュール QTC1-40
(電源・通信オプション無し)
通信拡張モジュール
QMC1-MT
スイッチングハ
+
-
電源電圧
24 V DC
FG
1
8
+
-
電源電圧
24 V DC
FG
/