取 扱 注 意
1. カムクラッチを取付ける軸の公差は、h6、または h7 を推奨します。
2. キーは JIS B1301-1971(新 JIS)平行キー(並級)を使用してく
ださい。
その他のキーを使用する場合は、キーの天井を利かないようにし
てくだい。キーの天井を利かすと、カムクラッチの破損の原因に
なるので注意してください。
取付け前にキーとキー溝のすり合わせをしてください。
3. カムクラッチを軸にはめ込む際は、下記の手順で行ってくださ
い。
(1) 回転方向を確認してください。
内輪端面の矢印は、内輪の空転方向を示します。内輪が、
矢印の方向に空転することを確認してください。そして、
機械装置の回転方向と一致していることも確認してくださ
い。
(2) 内輪端面を、ソフトハンマーなどでたたいて、軸にはめ込
んでください。必ず、内輪端面に力を掛けてください。外
輪端面をたたくとカムクラッチの破損の原因になるので注
意してください。
(3) エンドプレートを使用する場合は、これを利用して最後ま
ではめ込んでください。
(4) カムクラッチが軸方向に移動しないように、エンドプレー
ト、軸止メ輪などで固定してください。
4. 外輪に取り付けるトルクアーム、カップリングなどは、強度区分
10.9 以上のボルトでしっかりと取付けてください。
5. トルクアームとトルクアームの回転止めには、必ず2㎜程度のク
リアランスを設けてください。
トルクアームをリジッドに固定すると、カムクラッチ内部にコジ
レが発生して破損の原因になるので注意してください。
6. 熱風の送風機のターニング装置のように、軸が熱のために伸び縮
みする場合は、カップリング側でこれを吸収できる構造にしてく
ださい。(取付例 4参照)
7. スラスト荷重がかかる場合は、別途、スラスト荷重を受けるもの
を設けてください。
8. 出荷時には、グリースは封入されています。