CKD 2QV・3QVシリーズ ユーザーマニュアル

  • こんにちは!CKD 2QV・3QVシリーズ クイックバルブの取扱説明書について、ご質問にお答えします。この説明書には、製品の概要、取り付け方法、安全上の注意事項、保守点検方法などが詳しく説明されています。どのようなご質問でもお気軽にお尋ねください。
  • 屋外で使用できますか?
    チューブの交換方法は?
    保守点検はどのくらいの頻度で行えばよいですか?
    使用できるチューブの種類は?
    製品は分解できますか?
SM-302688/4
クイックバルブ
2QV・3QV シリーズ
製品をお使いになる前に、この取説明書を必ずお読
みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
この取扱説明書は必要な時にすぐ取り出して読めるよ
うに大切に保管しておいてください。
第4版
[SM-302688/4]
1
はじめ
このたびは、CKD のクイックバル 「2QV・3QV」 形をご採用いただきまして、ありがとうござ
います。
製品をご使用になる前に、この取扱説明書を良理解してから正しくお使いください
1. 使用目的および用途
このバルブは、一般産業機械や設備に使用する空気圧専用の手動操作式2ポート弁または
3ポート弁です。
空気圧回路のエアーブロー用、または空気圧シリンダの残圧排出弁を目的としています。
2. 全般的な注意事
1) この取扱説明書は、開梱・施工・廃棄にいたる製品の取り扱いに関する基本事項が、記述
されています。
2) 本製品は一般産業機械部品として設計・製造されたものです。
よって本製品に関する材料、配管、電気、機械などを含めた空気圧機器に関する基礎的
な知と経験を持っが取扱っください ISO 4414 *1 JIS B 8370 *2
設計・施工の前によく読み、機械・設備の安全の確保と本製品の適切な取扱いに配慮してく
ださい。
3. 機種選定について
お客様によってそれぞれ使用されます用途・用法が多岐・多様に渡るため、当社はそれら全
てを把握ことはできま。よって、選にあってお客の用・用法にせた
品をお選びください。
なおお客様の仕様に合わない製品をご採用いただきますとご要望される性能が発揮でき
ないばかか、わぬ事故に結くことがありのでご注意くださ
*1) IS0 4414 :Pneumatic fluid power・・・Recommendations for the application
of equipment to transmission and control systems.
*2) JIS B 8370:空気圧システム通
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4. 安全について
この取扱説明書の本文中に記載されているものは、取扱方法のみでなく取扱いを誤った場
合にもたらされる危害の程度及び警告の緊急性を以下の3つのランクに分類して表示をして
おります。表示の意味をよく理解して頂いてから本文をお読みください。
取扱を誤っ場合に、死亡または重傷を負う危険な状態が生じるこ
とが想定され、かつ、危険発生時の緊急性(切迫の度合い)が、
高い限定的な場合。
取扱を誤った場合に、死亡または重傷を負う危険な状態が生じる
ことが想定される場合。
取扱を誤った場合に、軽傷を負うか又は物的損害のみが発生する
危険な状態が生じることが想定される場合。
警告:
(WARNING)
危険:
(DANGER)
注意:
(CAUTION)
作成 2001.08.23
改訂 2005.07.08
改訂 2009.02.23
改訂 2013.07.01
3
2QV3QV リー
クイックバルブ
取扱説明書 No. SM-3026884
1. ················································································ 4
2.
2.1 取付条件 ········································································ 4
2.2 配管 ·············································································· 5
3. 使用前の確認 (施工後の確認)
3.1 外観の確認 ····································································· 9
3.2 漏れの確認 ····································································· 9
4. 適切な使用方法 ····································································· 9
5. ··············································································· 10
6. 保守
6.1 保守・点検 ····································································· 10
6.2 保守部品 ······································································· 10
7. ··············································································· 10
8. 内部構造と部品リスト ······························································· 11
9. 動作説明 ············································································· 11
10. 製品の仕様
10.1 形番表示 ······································································· 12
10.2 ········································································· 12
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1. 開梱
1) 注文の製品形番と製品表示されている形番が、合致していることを確認してください。
2) 外観に損傷を受けていないことを、確認してください。
3) 保管時は、製品の内部にほこりや異物が入らないようポリエチレン袋などに入れて保管してください。
2. 施工
2.1 付条件
2.1. 製品の保護
1) 屋外使用
このバルブは屋外では使用できません。
カバーやパネル内に設置するなどして保護してください。
2) 寒冷地
寒冷地使用の場合、適切な凍結対策をしてください。
3) 腐蝕性環境
腐蝕性ガス雰囲気や爆発性ガスの雰囲気では、使わないでください。
4) シール剤には、PTFE (四フッ化エチレン樹脂) パウダーが使われています。使用上で問題がないことを確
認してください。
5) 供給エアにオゾンが発生している場合は短寿命になります。ご相談ください
2.1.2 付姿勢
1) 付姿勢は、自由です。
2) 製品は取付穴もしくは、専用ブラケットを利用して、固定してください。
3) 振動4.3G以上での使用はできませんので、取付場所を避けてください。
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2.1.保守スペース
1) 保守およびトラブル対応時の安全作業を考慮して、充分な保守スペースを確保してください。
2) マニホールドにしてご使用される場合は下記の条件を配慮してください
省スペース優先でマニホールド設置される場合は、手動での操作が若干行いにくくなります。つまみ上部
“-” 使用してドライバ等で操作することをおすすめします。
手動操作を優先してマニホールド設置される場合は、ひとつ飛びにバルブを据え付けていただくと手動操
作がやすりま
2. 配管
1) ューは継手のチューブエンドにあたるまで確実に挿入し、継手から抜
けないことを確認してください。
2) チューブの交換は必ず空気を止め残圧がないことを確認してから実施し
てください。
警告 :
専用ブラケット (2QV-P1)
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1) 管材料にナイロンチューブやウレタンチューブをご使用される場合は
下記に注意してくさい。
指定されたチューブおよび弊社プラスチックプラグ (GWP シリーズ) をご使
用ください。金属プラグはトラブルの原因となりますので、使用しないでく
さい。
チューブ外径精
ポリアミド管・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ±0.1mm 以内
ポリウレタン管(~φ6)・・・・・・・・・・・ ±0.1mm 以内
(φ8~)・・・・・・・・・・・ mm
度 92°上のチューブをご使用してください。径精度、硬度を満足し
ないチューブの場合チャック力が低下し抜けたり、逆に挿入しにくくなる
合があるため使用しないでください。指定以外のチューブ、プラグをご使用
する場合はご相談ください。
チューブは専用カッターで必ず直角切断してご使用ください。
チューブが磨耗したり、傷がつかないようにして使用してください。チューブ
のつぶれ、破裂する恐れがあります
一度使用したチューブは劣化・変形があたるため再使用しないでください。
他の構造物と直接チューブが接触すると摩擦・破損の可能性があるため
避けださい。
2) 常時回転または揺動およびチューブの動きの激しい用途には使わない
でください。
3) チューブは最少曲半径以内で急激に曲げないよう余裕をもってご使用
ください。
チューブを接続するときは圧力によるチューブの長さの変化を考慮し、チュ
ーブの最少曲げ半径内に余裕をとてご使用ください。
4) 配管接続部の結合部が装置の動き、振動、引張りなどによって離脱しな
いように配管してください
空気圧回路の排気側配管の離脱によりアクチュエータの速度制御ができ
くなります。
ック保持機構の場合にチャック解放となり、険な状態が生じます。
チュブは確実に差し込んだことを確認し、使用中は引っ張り力がかから
ないように使用してください。
引っ張り力によりチューブの抜け及び破損の原因となります。
5) 継手とチューブにねじり、引張り、モーメント荷重がかからないようにして
ください
6) 圧力を加えたまま増し締めしないでください。
7) ウレタンチューブ (U-95□□、NU-□□)にて真空で使用する際にはイン
サートリングを使用してください。
チューブの偏平によって真空漏れが生じることがあります。
注意 :
+0.1
-0.15
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1) 配管の際は、空気圧機器に接続する直前にフラッシングを必ず実施してください。
配管時に内部に入った異物が空気圧機器内部に入らないことが必要です。配管、およびチューブ挿入
時の粉、異物を除去してからご使用ください
2) バルブの手前には、5μm以下のエアーフィルタを取り付けてください。
3) 流体の流れ方向と、製品に表示されている流れ方向 (矢印) を合わせるように配管してください。
4) 配管接続時には、適正トルクで締付けしてください。
空気漏れ破損防止が目的です。ね山にキズをつけないように、始めは手で締め込んでから、工
具をご使用ください
工具は六角面とスパナの大きさが適正のものを使用ください。
5) 給油使用が可能ですので、ルブリケータは不要です。もし給油される場合は、タービン油1
種・ISO VG32 無添加) をご使用ください。
6) 専用ブラケットのフックは、外力により破損する恐れがあります。正しい使用方法で行ってください。
1
接続ねじ 締付けトルク (Nm)
R1/8 35
R1/4 68
R3/8 1315
R1/2 1618
フック
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7) ブラケットの使方法
(1) ブラ使ブラ
んでください。
(2) 取外しは製品を軽く横に倒し、フックを片側だけ外してください。
(3) マニホールドはブラケットの凸部をもう一方のブラケットの溝部にはめ込んで使用してください。
フック
製品
ブラケット
取付け方向
フック
ブラケット
製品
取外し方向
取付方向
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使用方法
3. 使用前の確認 (施工後の確認)
3.1 外観の確認
1) バルブが配管または取付穴で確実に固定されていることを、手で押して確認してください。
2) ねじ部品がゆるんでいないことを確認してください。
3.2 漏れの確認
1) 配管接続が完了して圧縮空気を供給する場合、急激に高い圧力が掛か
からないように供給してくださ
配管接続がはずれ、配管チューブが飛びはねて、事故が発生します。
1) 配管接続部分に漏洩検知液をハケ塗布し空気の漏れがないことを確認してください
2) 手動操作をゆっくりと繰り返し、チューブのはずれ振動や騒音などに影響を与えないことを確認してください。
適切な使用方法
1) 必ず製品仕様範囲で使用してください。
圧縮空気以外の流体、仕様範囲外の圧力、温度での使用では破裂やチュ
ーブの抜け、漏れの原因になりますので使用しないでください。
1) 本製品の操作角度90°です。 90°以上回さないでください。
2) エアーフィルタの中にドレンが溜まっている時は、定期的にドレン抜きを行ってください。
3) エアーフィルタのフィルタエレントが黒く汚れている時はタールが付着していますので、定期的にフィルタエ
レメントを交換してください。
4) ルブリケータで給油している時は、ルブリケータの油がなくならないよう定期的に給油してください。
給油はタービン油1種・ISO VG32 無添加) をご使用ください。
注意 :
警告 :
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5. 分解
1) 本製品は分解できません。
故障が生じた場合は新品に交換してください。
6. 保守
6.1 保守・点検
1) 製品を最適状態でご使用いただくために、定期点検を通常、1年に1回おこなってください。
2) 点検内容は、3項の 「使用前の確認」 を参照してください。
6.2 保守部品
1) 本製品は分解できません。使用中に、漏れまたは弁部の固着などの異常が認められた時に交換してくださ
2) 目安として、作動回数が1万回に到達した場合は交換時期です。
3) 低頻度使用時は、シールパッキンの経年変化を考慮して5年を交換時期としてください。
7. 廃棄
1) 本製品の使用材料は、金属・プラスチック・合成ゴムを使用しております。
本製品は燃やすことはできませんので、産業廃棄物として処置してください。
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動作範囲
内部構造
8. 内部構造と部品リスト
9. 動作説明
2ポート弁 (2QVシリーズ)
<閉状態> <開状態
3ポート弁 (3QVシリーズ)
<閉状態> <開状態
ポリエーテルサルホン
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形番・仕様
10
10. 製品の仕様
10.1 形番表示
クイックバルブ
(a) (b)
(a)機種名 (b) 接続口 (Pポート) (Aポート) 専用ブラケット
記号 弁の種類 IN OUT
2QV 2ポート弁 0404 ワンタッチ継手φ4 ワンタッチ継手φ4
2QVP1 3QV 3ポート弁 0606 ワンタッチ継手φ6 ワンタッチ継手φ6
08S08S ワンタッチ継手φ8 ワンタッチ継手φ8
0808 ワンタッチ継手φ8 ワンタッチ継手φ8
2QVP2
1010 ワンタッチ継手φ10 ワンタッチ継手φ10
1212 ワンタッチ継手φ12 ワンタッチ継手φ12
6A04 R1/8 ワンタッチ継手φ4
2QVP1
6A06 R1/8 ワンタッチ継手φ6
8A06 R1/4 ワンタッチ継手φ6
8A08S R1/4 ワンタッチ継手φ8
10A08 R3/8 ワンタッチ継手φ8
2QVP2
10A10 R3/8 ワンタッチ継手φ10
15A10 R1/2 ワンタッチ継手φ10
15A12 R1/2 ワンタッチ継手φ12
046A ワンタッチ継手φ4 R1/8
2QVP1
066A ワンタッチ継手φ6 R1/8
068A ワンタッチ継手φ6 R1/4
08S8A ワンタッチ継手φ8 R1/4
0810A ンタッチ継手φ8 R3/8
2QVP2
1010A ンタッチ継手φ10 R3/8
1015A ンタッチ継手φ10 R1/2
1215A ンタッチ継手φ12 R1/2
6A6A R1/8 R1/8 2QVP1
8A8A R1/4 R1/4
10A10A R3/8 R3/8 2QVP2
15A15A R1/2 R1/2
2ポート弁も3ポート弁もブラケットは共通です
ボディサイズにより異なりますので注意してくだい。
10.2 製品仕様
形番
項目 2QV3QV
使用流体 空気
最高使用圧力 MPa
1.0
最低使用圧力 kPa
100 (1)
耐圧力 MPa
1.5
流体温度
060
周囲温度
060
切換角度 °
90
使用チューブ ソフトナイロンチューブ (チューF-15※※)
ウレタンチューブ (チューブ U-95※※、NU-※※)
1 : ウレタンチューブ (U-95※※、NU-※※) にて真空で使用する際はインサートリングを使用してくだい。
2 : 潤滑剤を使用していますので、禁油処理仕様は製作できません。
2QV
04-04
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