TL3000 Ergo
透過光ベース
取扱説明書
TL3000 Ergo 取扱説明書
2
一般的な注意事項
安全に関する注意事項
顕微鏡を初めてご使用になる前に、同梱の小冊子
「安全に関する注意事項」をお読みください。取り
扱いとお手入れに関する情報が記載されています。
クリーンルームでの 使用
TL3000 Ergo
はクリーンルームで問題なくお使い
いただけます。
クリー ニング
Ϙ
クリーニングに関する注意事項は
43
ページ
以下の付録をご覧ください。
修理サービス
Ϙ
修理は必ずライカ
マイクロシステムズのサー
ビスに依頼してください。部品を交換する場合
は 、ラ イ カ
マイクロシステムズの純正部品の
みをご使用ください。
装置の保守・修理
Ϙ
ライカの実体顕微鏡の操作・保守・修理は、
必ず、訓練を受けた認定スタッフのみが行う
も のとしま す 。
TL3000 Ergo 取扱説明書
3
本書で使用する記号について
警告！安全上の危険！
この記号は、よく読んで守らなければなら
ない特に重要な事柄であることを示します。
守らないと、以下の事態を引き起こす可能性があ
ります 。
Ϙ
人的被害
Ϙ
機能障害、または装置の損傷
危険電圧の警告
この記号は、よく読んで守らなければな
らない特に重要な事柄であることを示し
ます。
守らないと、以下の事態を引き起こす可能性があ
ります 。
Ϙ
人的被害
Ϙ
機能障害、または装置の損傷
重要情報
この記号は、装置をより良く理解するための
補足情報や説明であることを示します。
注記
Ϙ
本文中のこの表示は、補足情報や説明を示し
ます。
図
(1)
説明中のカッコ内の数字は、図中の番号を指
し示します。
TL3000 Ergo 取扱説明書
4
安全上の注意事項
説明
この取扱説明書における安全上の注意事項は、
TL3000 Ergo
透過光ベースの設置と使用に関する
ものです。ご使用になる前に、ライカ実体顕微鏡
の取扱説明書の安全上の注意事項も併せてお読み
くだ さ い 。
本装置の用途
Ϙ
冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。
指定以外の用途
Ϙ
冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。
この取扱説明書に記載されている装置およびアク
セサリは、安全性および潜在的な危険について試
験済みです。装置を改変または改造する場合、あ
るいは本書に記載のない他社製品と組み合わせて
使用する場合には、必ずライカ
マイクロシステム
ズにご相談ください。
無断で装置に変更を加えたり、本書に記載されて
いる以外の不適切な方法で使用された場合、保証
の対象外となりますのでご注意ください。
使用場所
Ϙ
冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。
Ϙ
電気系の部品は壁から
10 cm
以上の距離をと
り、可燃物から離して設置してください。
TL3000 Ergo 取扱説明書
5
安全上の注意事項（続き）
装置の保守・修理
Ϙ
冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。
以下を守ってください。
Ϙ
ベース、ライカ実体顕微鏡およびアクセサリの
操作・保守・修理は、必ず訓練を受けた認定
スタッフのみが行うものとします。
Ϙ
管理責任者
/
操作担当者は操作前にこの取扱
説明書（特に安全上の注意事項）をよく読み、
理解し、遵守してください。
修理、サービス作業
Ϙ
冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。
Ϙ
部品を交換する場合は、ライカ
マイクロシス
テムズの純正部品のみをご使用ください。
Ϙ
装置を開くときは、事前に電源を切り、電源
ケーブルをコンセントから抜いてください。
電源が入ったまま電気回路に触れると、大
変危険です。
他社製品の組み込み
Ϙ
冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。
廃棄
Ϙ
冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。
法的規制
Ϙ
冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。
EC
適合宣言
Ϙ
冊子「安全に関する注意事項」をご覧ください。
TL3000 Ergo 取扱説明書
6
一般的な注意事項
2
本書で使用する記号について
3
安全上の注意事項
4
TL3000 Ergo
はじめに
8
モジュラー構造：すべてが関連
9
始 め ましょう
10
組み立て
組み立てに関する重要事項
12
フォーカス用支柱の取り付け
13
電動フォーカス：移動距離の制限
14
オプ ティクス キャリア
15
鏡筒
16
接眼レンズ
17
対物レンズ
18
クイックスタートガイド
TL3000 Ergo
の説明
20
種々のコントラスト法
21
実行できるシナリオ
22
透過光ベースの電源のオン
/
オフ
23
明視野照明での作業
25
ロッターマンコントラスト法での作業
26
暗視野照明での作業
27
コントラストを向上させるためのアクセサリおよびヒント
28
イメージングの準備
基本
30
SmartTouch
による検出
31
Leica Application Suite
による検出
32
LAS X
による検出
33
SmartTouch
による操 作
SmartTouch
による機能拡張
35
SmartTouch
の概要
36
タッチスクリーン上の制御エレメント
37
TL3000 Ergo
へ のアクセス
38
寸法および仕様
寸法
40
テクニカルデータ
41
付録
お手入れ、保守、連絡先
43
目次
TL3000 Ergo 取扱説明書
TL3000 Ergo
7
TL3000 Ergo
TL3000 Ergo 取扱説明書
TL3000 Ergo
8
はじめに
ライカ
TL3000 Ergo
透過光ベースをお買い上げいただきありがとうございま
す。迅速・簡単・正確にコントラストを調整し、最適な照明で試料を観察するこ
とができます。明視野、暗視野、ロッターマンコントラストなど、試料に最も適
した照明法を選ぶことができます。この透過光ベースは省エネ設計の長寿命
LED
光源を備え、ランプを交換する必要がありません。
また、
TL3000 Ergo
は完全にコーディングされています。このため、すべての
設定は再現性があり、照明はフットスイッチ、
SmartTouch
また はソフトウェア
を用いて外部から制御・調整できます。
ライカ製品は世界的に定評ある高い信頼性と堅牢さを備えていますが、
TL3000 Ergo
には多少の手入れが必要です。そのため、この取扱説明書をお
読みいただくことをお勧めします。
この取扱説明書には、操作・安全性・保守
についての必要な情報がすべて含まれています。いくつかのガイドラインをお
守りいただくだけで、長年にわたって頻繁に使用しても、この透過光ベースは
使い始めた日と同様に信頼性をもってスムーズに動き続けることができます。
作業で成果を挙げられることを願っています。
特殊なご要望がございましたら、ご相談ください
ライカ
マイクロシステムズは個別的なニーズに応
えるソリューションの提供に定評があります。標準
部品では対応しきれない特殊なご要望がございま
したら、ぜひライカの相談窓口までご連絡ください。
どのような問題に対してもソリューションをご提案
いたします。
TL3000 Ergo 取扱説明書 TL3000 Ergo 9
ライカの実体顕微鏡およびマクロスコープは、高
い自由度で機器を選択いただけます。これは主に
モジュラー構造を採用し、ライカが数十年にわたっ
て苦心して互換性を維持し続けてきたためです。
オプティクスキャリア、接眼レンズ、ベースなどは、
どれを選んでも組み合わせられるため、さまざま
なニーズに応じた最適な顕微鏡を作り上げること
ができます。
とはいえ、制御エレメントや個々の構成部品を見
れば大きく異なっているわけではありません。どの
ような構成を選んでも、直ちに使いやすいシステ
ムを作り上げることができます。
モジュラー構造：すべてが関連
TL3000 Ergo 取扱説明書 組み立て 11
組み立て
TL3000 Ergo 取扱説明書 組み立て 12
組み立てに関する重要事項
以下の説明は、
TL3000 Ergo
透過光ベース
と
M205 C
実体顕微鏡を組み合わせる作業
に関するものです。透過光ベースは、蛍光機能の
有無を問わず、ライカ実体顕微鏡またはマクロス
コープと組み合わせて使用することができます。オ
プティクスキャリア、鏡筒、接眼レンズの組立に関
する詳細については、実体顕微鏡の取扱説明書を
参 照してくだ さ い 。
TL3000 Ergo 取扱説明書 組み立て 13
最初の手順は
M
シリーズのフォーカス用支柱を
TL3000 Ergo
に接続することです。
使用する工具
Ϙ
六角ドライバー、
3 mm
支 柱 用アダプターの取り付 け
1.
付属のネジを用いて、支柱用アダプターを支
柱にしっかりと取り付けます。
フォーカス用 支 柱 の取り付 け
2.
付属のネジを用いて、フォーカス用支柱を
TL3000 Ergo
にしっかりと固定します。
フォーカス用 支 柱の取り付け
TL3000 Ergo 取扱説明書 組み立て 14
作業状況によっては、実体顕微鏡の移動距
離を制限することが必要になる場合があり
ます。これは下記を防ぐためです。
Ϙ
試料を取り扱う際に指または手が挟まれるこ
とによるケガ。
Ϙ
対物レンズを誤って試料に接触させることによ
る破損。
電動フォーカスの再調整
電動フォーカスは工場設定されており、通常再調
整の必要はありません。最大移動距離が変更され
た場合にも同様です。
例外：電動フォーカスの作動中に電源
が落ちると、位置データが失われてしま
います。この場合にはライカ
ソフトウェアまた は
SmartTouch
を使用して較正し直すことが必要に
なります。詳細についてはそれぞれの取扱説明書
を参照してください。
下限位置の調整
1.
電動フォーカスを希望する最下部位置まで動
かします。
2.
フォーカス用支柱側部のストッパーのネジを
緩めます。
3.
ストッパーを電動フォーカスの高さまで押し上
げます。
ストッパーを動かすには、ドライバーを挿したまま
持ち上げるのが最も容易です。
4.
ストッパーのネジを締め付けます。
電動フォーカス：移動距離の制限
TL3000 Ergo 取扱説明書 組み立て 15
使用する工具
Ϙ
六角ドライバー、
4 mm
他モデルの適合性に関してはライカまでご
相 談くだ さ い 。
オプ ティクス キャリア の 取り付 け
1.
マイクロスコープキャリアをフォーカス用支柱
に合わせ、ネジがネジ山に、突起が溝にそれ
ぞれはまるようにします。
2.
マイクロスコープキャリアをフォーカス用支柱
に押し付け、もう一方の手でネジ止めします。
3.
オプティクスキャリアをマイクロスコープキャ
リアに挿 入し、クランプネジで 固定します。
オプ ティクス キャリア
TL3000 Ergo 取扱説明書 組み立て 16
鏡筒
オプティクスキャリアと双眼鏡筒の間に挿入
する中間鏡筒はすべて同じ手順で取り付け
ます。
中間エレメントを挿入すると視野周辺に影
ができる可能性があることに注意してくだ
さい。
準備
1.
クランプネジを緩め、保護カバーを外します。
鏡 筒の 取り付 け
2.
鏡筒（例えば双眼斜鏡筒）をジョイント部のリ
ングに挿入し、少しずつ左右に回してクランプ
ネジを溝に噛み合わせます。
3.
鏡筒を軽く押え、クランプネジを慎重に締め付
けます。これにより正しい位置決めが自動的に
行われます。
TL3000 Ergo 取扱説明書 組み立て 17
接眼レンズ
使用する工具
Ϙ
工具は不要です。
総合倍率
広視野接眼レンズ（
10
×、
16
×、
25
×、
40
× ）を
使用することで、総合倍率を上げることができます。
準備
1.
オプションのレチクルを用いる場合は、この段
階で挿入します。
2.
保護用キャップを外します。
接 眼レンズ の取り付 け
3.
接眼レンズを奥まで鏡筒に差し込み、しっかり
と正しくはまっているか確認します。
4.
クランプネジをしっかりと締め付けます。
TL3000 Ergo 取扱説明書 組み立て 18
対物レンズ
使用する工具
Ϙ
工具は不要です。
対物レンズを取り付け、または取り外す際
にはステージプレート上に落とさないよう、
しっかりと持ってください。特に
2x
プランアポクロ
マート対物レンズは非常に重いので注意が必要で
す。作業前に、ステージプレートから試料を取り除
いておいてください。
対 物レンズ の取り付 け
1.
オプティクスキャリアの保護カバーを外します。
2.
対物レンズを時計方向に回してオプティクス
キャリアに取り付けます。
TL3000 Ergo 取扱説明書 クイックスタートガ イド 19
クイックスタートガイド
TL3000 Ergo 取扱説明書 クイックスタートガ イド 20
TL3000 Ergo
の説明
1.
コントラスト
2.
ステージアダプター用の穴
3. 65 mm FOV
および
75 mm
保護グラスはコン
トラスト用アクセサリと交換可能
1 32
1
2
1.
光量
ON/OFF
2.
電源
ON/OFF
3.
ケーブル用スペース
4.
コントラスト調 整
3
1.
電源
2 USB
コネクタ
3. 2
×
CAN
4.
フットスイッチ
5. USB
電源出力
31
2 4
5
4
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