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操作
HP TamperLock 機能は不正アクセスが発生した場合にシステムをロックするように設定されており、
カバーが不正に開けられたとき、システムの電源状態に関係なくカバーが開いたことが検出されま
す。具体的には、HP TamperLock が HP の推奨する設定になっている場合、以下のすべてのシステム電
源状態でカバー開放イベントが検出されます。
● [システム電源オン](オペレーティング システム(OS)が実行中)
● [システム電源オフ](OS がシャットダウンされている、または OS が休止状態)
● [システムがスリープ状態]
重要:このドキュメントに記載されている最適な結果を得るには、HP の推奨する設定(表 4-1)で HP
T
amperLock を設定してください。
また、
HP TamperLock カバー開放センサーは、カバーが取り外されると、内部バッテリおよびリアル
タイム クロック(RTC)コイン セルを含めて、すべての電源が取り外されている状態でもトリガーさ
れます。
注記:RTC の電源が失われると、HP TamperLock のカバー開放センサーが自動的にトリガーされます。
したがって、
電源を 2 年以上接続せずに保管されていたシステムでは、カバーが取り外されていなく
ても、HP TamperLock カバー開放センサーがトリガーされます。
システムの電源がオンになっているとき、またはスリープ状態のときに HP TamperLock によってカバ
ーが開いたことが検出された場合、
システムは直ちに電源オフになり、保存されていないデータは失
われます。カバーが開いたことが検出された時点で TPM の状態をクリアするオプションのポリシー
が[Enabled](有効)に設定されている場合、BIOS によって TPM がクリアされます。カバーが開いた
ことが検出された後、BIOS によって OS は起動されず、ローカル ユーザーは、BIOS administrator
password(BIOS 管理者パスワード)または(
[Sure Admin]モードで)1 回限りの PIN(個人識別番号)
を入力して、システムのロックを解除し通常どおり起動するよう求められます。
HP TamperLock の状態は、関連する BIOS 設定のクエリ、または
[HP Notications]ソフトウェアがインス
トールされている場合は Windows®イベント ビューアーで確認できます。
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第 2 章 操作