Focusrite Pro RedNet X2P ユーザーガイド

  • Focusrite RedNet X2P ユーザーガイドの内容を読み込みました。RedNet X2Pの機能、設定方法、トラブルシューティングなど、ご不明な点がありましたらお気軽にご質問ください。例えば、PoE電源とDC電源の使い分けや、フロントパネルのロックアウト機能、ファームウェアのアップデート方法などについてお答えできます。
  • RedNet X2Pの電源供給方法は?
    フロントパネルの調整機能をロックできますか?
    ファームウェアのアップデートはどうすればできますか?
    ライン出力レベルはどのように調整しますか?
    ヘッドホン出力とライン出力の音量を個別に調整できますか?
ユーザーガイド
www.focusrite.com
FFFA002001-02
2
目次
本ユーザーガイドについて ........................... 3
同梱品 .................................... 3
はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
インストールガイド . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
RedNet X2Pの接続と機能 ............................ 5
トップパネル .............................. 5
LCDディスプレイ ............................. 7
リヤパネル ............................... 9
物理特性 ...................................10
電源要件 ...................................10
REDNET X2Pの操作 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
初めての使用およびファームウェアの更新 ....................11
デジタル・クロッキング ............................11
プルアップとプルダウンの操作 .........................11
フロントパネルのロックアウト .........................12
その他のREDNETシステムコンポーネント . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
REDNET CONTROL 2 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
ID(識別) ..................................13
リバースID ..................................13
ツールメニュー ................................14
付録 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16
1 - コネクタのピン配置 ............................16
イーサネットコネクタ(Dante) ......................16
XLRコネクタ ...............................16
1/4 インチジャックコネクタ .......................16
2 – Airに関する情報 .............................17
性能と仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
Focusrite RedNetの保証およびサービス .....................21
製品の登録 ..................................21
カスタマーサポートとユニットサービス .....................21
トラブルシューティング ...........................21
3
本ユーザーガイドについて
本ユーザーガイドは、ステレオライン&ヘッドホンモニタリング機能を備えたRedNet X2P Dante
ンターフェイスについて解説いたします。
ユニットの取り付け、使用、およびシステムへの接続方法について、本マニュアルをご確認の上
ご利用ください。
RedNetシステムユーザーガイドは、Focusrite WebサイトのRedNet製品ページからも入手できま
す。本書では、RedNetの機能を完全に理解できるよう、RedNetシステムのコンセプトを詳細に説
明します。RedNetとそのソフトウェアが提供するすべての可能性を十分に理解していただくた
め、既にデジタルオーディオネットワークを理解しているユーザーを含むすべてのユーザーが、
システムユーザーガイドを読まれることを推奨いたします。
ユーザーガイドに必要な情報が記載されていない場合は、以下を参照してください:
https://pro.focusrite.com/technical-supportには、テクニカルサポートに寄せられた質問集が
記載されています。
Dante®およびAudinate®は、Audinate Pty Ltd.の登録商標です。
同梱品
RedNet X2Pユニット
イーサネットケーブル
ロッキングDC電源
安全情報カットシート
RedNet基本操作ガイド
製品登録カード - 次のリンク先のカード指示に従ってください:
RedNet Control
RedNet PCIeドライバ(RedNet Controlダウンロードに含まれています)
Audinate Dante Controller (RedNet Controlと共にインストール済み)
Dante Virtual Soundcard (DVS) トークンとダウンロード手順
4
はじめに
Focusrite RedNet X2Pをお買い上げいただきありがとうございます。
RedNet X2Pには、2つのRed Evolutionマイク/ライン/楽器用プリアンプチャンネルに加え、Dante オーディ
オオーバーIP信号用の2チャンネルのプレミアムDAが2チャンネル組み込まれており、ヘッドフ ォンとライ
ン出力を個別に提供するステレオモニターユニットを構成しています。
アナログ入力は、リアパネルの2つのコンボコネクタを介しており、バランス型XLRのマイク/ライン入力、
または、標準の1/4インチジャックの楽器入力が行えます。フロントパネルには、ゲイン、+ 48V ファンタ
ム電源、極性反転、ハイパス・フィルター、エアー・モードの独立した調整機能、および、ネットワーク/
ローカル・ミックス機能が配置されています。これら入力エンコーダは、独立して機能するか、または、相
互にリンクさせて作動させることができ、複数のチャネルはステレオまたはモノラルミックスサウンドとし
て出力側に送信されます。
RedNet X2Pは、2つのライン出力XLRに加え、TRS 6.3mm(1/4”) 端子を搭載しています。スピ ーカーまた
はヘッドフォンでの高精度でのモニタリングを可能にする高品質デジタル/アナログ変換を提供し、高イン
ピーダンスまたは低インピーダンスのヘッドフォンを高音質かつ高出力で駆動させることができます。ヘッ
ドホンとライン出力にはそれぞれ独立したボリュームコントロールノブが用意されており、ライン出力には
LEDが付属したミュートボタンと入力ミックスボタンが配置されています。
フロントパネルのLCDディスプレイには、デバイスとプリアンプの各種調整、ネットワークフラグ付きレベ
ルメーター、ロック情報などのステータス情報が表示されます。
コンパクトなユニットは、高耐久性のアルミニウムをベースにした筐体に取り付けられています。滑り止め
が施された脚によって、平坦面に安定した状態で設置させることも、底面に配置された3/8インチBSW 規格
のネジを利用して、マイクスタンドに取り付けることもできます。
背面パネルにはデュアルロック式etherCONコネクタが配置されており、ネットワークに接続したり、複数の
ネットワークデバイスにデイジーチェーン接続することができます。
ユニットへの電源は、PoE(パワー・オーバー・イーサネット)を介して、またはリアパネルのコネクタとDC
電源を介して供給することができます。各電源ユニットの状態は、ネットワークを介した遠隔監視 または
LCDディスプレイ上での監視が可能です。
あらゆる環境に対応できるよう、各ユニットは2つのネットワークポートを装備し、PoE電源またはDC電源の
選択、ラッチコネクタ付きの頑丈な構造、リモート制御とリモート監視が可能です。RedNet X2Pは、Dante
ネットワークからアナログ監視が可能な完璧かつ画期的なポータブルソリューションです。
5
1. ヘッドフォンレベル・ダイヤル(HEADPHONES)
ステレオ・ヘッドフォンジャックに送られる音量を調整します。
2. ローカル入力ゲイン・エンコーダ(INPUT1およびINPUT2)
コンボコネクタ1と2のローカル入力を制御する独立したゲイン調整です。
リンク機能を使用すれば、どちらかのエンコーダで両方のチャネルを調整できます。次の
ページを参照してください。
3. 各種ローカル入力機能スイッチ
ローカル入力1と2に使用する2組のファンクションスイッチ類です:
• 48V - XLR入力側の48Vファンタム電源を有効にします。
Ø (位相) -位相反転を有効にします。
HPF – 80Hzハイパスフィルタを有効にします。
AIR 入力特性をAirモードに変更します。詳細については、17ページを参照してくだ
さい。
4. 入力ミックス・ダイヤル(INPUT Mix)
ネットワークとローカルの入力信号のレベルバランスを調整します。ミックス信号は、ネ
ットワーク100%とローカル100%の間で、ダイヤルを使用してスムーズに変化させることが
できます。このミックス信号は常にヘッドホンジャックに送られます。
5. ヘッドホンジャック
ヘッドフォン用の標準1/4インチステレオジャックです。
6. ライン出力レベル・ダイヤル(LINE OUT)
ライン出力XLRに送られる音量を調整します。
インストールガイド
RedNet X2Pの接続と機能
トップパネル
1
4
3
2
5
6
7
8
9
6
7. 入力ミックス・スイッチ(INPUT MIX)
スイッチを押すと、ネットワーク/ローカルミックス信号をライン出力XLRに送信します。
アクティブでない場合、ライン出力はネットワーク信号のみを受信します。
スイッチを1.5秒間押し続けると、ライン/ヘッドフォン出力信号がLCDディスプレイのレベ
ルメーターに表示されます。スイッチが押されている間は、信号が表示され続けます。
8. ミュート・スイッチ(MUTE)
ライン出力XLRをミュートするときに押します。パワーアップ状態は、[Tools](ツール)
メニューから設定できます。
ミュートスイッチを1.5秒間押し続けると、リバースID機能が有効になり、RedNet Control
のデバイスが強調表示されます。スイッチが押されている間は、リバースID機能が有効で
す。
9. リンク・スイッチ(LINK)
スイッチを押すと、ローカル入力ゲインエンコーダが組み合わさって両方のチャンネルに
作用します。リンクが有効の際、いずれかのエンコーダのレベルを変更すると、両方のチ
ャンネルが同じ量だけ変化します。2つのチャンネル間の既存のオフセットは維持されま
す。
[Tools](ツール)メニューの[Auto](リンクスイッチへ割り当て済み)オプションを選択
すると、Linkスイッチの動作が変更されることに注意してください。このモードでは、ラ
イン出力とヘッドホン出力は、ステレオ(リンクオン)とモノラル(リンクオフ)が切り
替わります。各ローカル入力が、左右両方の出力を供給するモノラルソースになります。
1.5秒間押し続けると、フロントパネルのロックアウトが有効になります。 ロックアウト
オプションの詳細については、12ページを参照してください。
トップパネル ...続き
7
8
9
7
1. ステータス・バー
RedNet ControlまたはDante Controllerにて設定されたデバイス名が表示されます(自動
的に更新されます)。ディスプレイに表示できない長い名称は 「...」を用いて省略表示
されます。
ディスプレイには、何らかのロック動作が確定された情報も表示されます。メッセージは3
秒間表示され、その後はデバイス名に戻ります。
• 「Preamps Locked」(プリアンプロック済み) - デバイスでプリアンプ調整類がロッ
クされたときに表示されます
「Line Output Locked」 - デバイスでライン出力がロックされたときに表示されます
「Preamps/Line Out Locked」(プリアンプ/ライン出力ロック済み) - デバイスのプ
リアンプとライン出力の両方のオプションがロックされているときに表示されます
2. プリアンプの調整とステータス
2つのローカル入力プリアンプチャンネルに関する次の情報が表示されます。
チャンネル名 - RedNet ControlまたはDante Controllerからリアルタイムに更新され
ます
ゲイン調整アイコン - レベル調整の位置が表示され、0〜68dBのゲイン値が1dB単位で
表示されます
入力タイプ - Mic / Line(マイク/ライン)またはInstrument(楽器)
3. レベルメーター
ゲイン調整と入力機能を適用したあとのプリアンプ入力1と2の信号レベルを表示しま
す。LEDの色は、dBFS単位にて次の信号レベルを表しています:
赤色: 0dB
黄色: -6dB
緑色: -18dB
緑色: -30dB
緑色: -42dB
緑色: -60dB
4. 各種ステータス・アイコン
LCDディスプレイ
2
1
3
4
8
各アイコンは、オフの場合は黒色、その他の場合は次のように点灯します。
dB単位でのDanteの信号レベル:
赤色: 0dB
黄色: -6dB
緑色: -42dB
黒色:
<
-42dB
ロック済み - ユニットがネットワークに正常にロックされている場合に点灯します
プリアンプ・ロック - いずれかのロック状態がアクティブな場合に点灯します。ロッ
クされた調整が変更されると、アイコンが点滅します。ロック機能の詳細について
は、12ページを参照してください。
DC電源入力アイコン – 外部DC電源から電力供給を受けて いる場合に点灯します。
PoE電源入力アイコン イーサネットケーブルを介してDC電源の供給を受けて いる場合
に点灯します。
デバイスの経路設定:
2つの受信チャネルが経路設定済
1つの受信チャネルが経路設定済
受信チャネルの経路設定は行われていない
LCDディスプレイ ...続き
4
9
リヤパネル
1. ネットワークポート1 /主電源入力*
Danteネットワーク用のRJ45 [etherCON]コネクタです。RedNet X2Pをイーサネットネット
ワークスイッチに接続するには、標準のCat 5eまたはCat 6ネットワークケーブルを使用し
てください。
PoE(パワー・オーバー・イーサネット)を使用すると、RedNet X2Pに電力供給することが
できます。ネットワークポート1には、適切に給電されているイーサネットケーブルを接続
してください。
2. ネットワークポート2
第二のRJ45 [etherCON]ネットワークポートです。追加デバイスをデイジーチェーン接続す
る際に使用できます。
このポートへはPoE入力を使用することはできず、電力を通過させることもできません。
このポートを冗長ネットワークのセカンダリ接続として使用することはできません。ネッ
トワークポート1と2は、常に1個の2ポートスイッチとして機能します。
3. 二次電源入力*
パワー・オーバー・イーサネット(PoE)が利用できない場合に使用するロックコネクタ付
きDC入力です。PoEと組み合わせて使用することも できます。
両方の電源が使用可能な場合は、PoEがデフォルト電源になります。
4. ライン出力XLR
2つの平衡出力チャンネルです。これは、例えばモニタースピーカーに使用することができ
ます。(パッシブスピーカーは外部アンプが必要です)。+ 18 / + 24dBuの最大出力レベル
をソフトウェアで選択できます。
5. ローカルアナログ入力
ローカルマイク/ラインまたは楽器入力用のコンボコネクタです。マイク/ラインソース用
バランスXLR、楽器入力用モノラルTSジャック、入力タイプの自動検出を備えます。1/4
"TSジャックを差し込むと+ 48Vファンタム電源が無効になります。
*健康と安全上の理由から、ヘッドフォンでモニターしている間は電源の抜き差しを行
わないでください。
コネクタのピン配列については、16ページの付録を参照してください。
13 4 52
10
RedNet X2Pの寸法は上の図の通りです。
RedNet X2Pの重量は1.04 kgで、デスクトップに取り付けるためのゴム足が装備されています。ベースプレ
ートにはメスの3/8 "BSWネジ穴が取り付けられているため、RedNet X2Pをマイクスタンドに取り付けること
ができます。
Kensingtonロックスロットが左側のパネルにあり、ユーザーはRedNet X2Pを固定することができます。
RedNet X2Pはほとんど発熱せず、自然対流によって冷却されます。
注意:最高動作温度は45℃(113℉)です。
電源要件
RedNet X2Pは、2つの独立したソースから電力を供給できます。PoE(パワー・オーバー・イーサネット)ま
たは外部電源によるDC入力に対応します。
標準のPoE要件は次のとおりです。37.0~57.0 V @ 1~2 A(概算) - 適切に装備された切替器および外部
PoEインジェクタによって供給されます。PoEはネットワークポート1にのみ接続可能であり、PoEの電力はネ
ットワークポート2の出力としては送電されない点に注意してください。
使用されるPoEインジェクタはギガビット対応である必要があります。
12V DC入力を使用するには、付属の外部コンセント用電源ユニットを近くの電源コンセントに接続します。
RedNet X2Pに付属するDC電源ユニットのみを使用してください。他の外部電源を使用すると、性能に
悪影響を及ぼしたり、装置を損傷したりする可能性があります。
PoE スイッチと DC 電源の両方が接続されている場合は、PoEがデフォルト電源となります。
RedNet X2Pの消費電力は次のとおりです。DC電源:13.32 W、PoE:11.0 W
RedNet X2P、または他のタイプのユーザー交換可能な部品には、ヒューズはありません。すべてのサービス
に関する問題は、カスタマーサポートチームにお問い合わせください(21ページの「カスタマーサポートと
ユニットのサービス」を参照)。
物理特性
145.7mm / 5.74”
60.6mm / 2.39”
203.6mm / 8.02”
11
REDNET X2Pの操作
初めての使用およびファームウェアの更新
RedNet X2Pユニットを初めて設置して電源を入れる場合、ファームウェアの更新*を求められる場
合があります。ファームウェアの更新はRedNet Controlアプリケーションによって自動的に開始さ
れ、処理されます。
*RedNet X2PまたはRedNet Controlが実行されているコンピューターの電源をオフにする、ま
たはどちらかをネットワークから切断するなどの方法で、ファームウェアの更新処理が中断
されることのないようにしてください。
Focusriteは随時、新しいバージョンのRedNet Controlをリリースすると共にRedNetファームウェ
アの更新を提供します。RedNet Controlの新バージョンごとに提供される最新のファームウェアを
実装して、すべてのRedNetユニットを最新の状態に保ってください。
RedNet Controlアプリケーションは、利用可能なファームウェアアップデートが存在すると
自動的にユーザに通知します。
デジタル・クロッキング
各RedNet X2Pは、Dante接続を介して有効なネットワーク・マスタに自動的にロックします。ネッ
トワーク・マスタがまだ存在しない場合、ユーザはネットワーク・マスタとしてユニットを選択
することもできます。
プルアップとプルダウンの操作
RedNet X2Pは、Dante Controllerアプリケーション(Dante Ultimo機能)で選択される、特定のプ
ルアップまたはプルダウンのパーセンテージで動作します。
44.1 kHz
48 kHz
88.2 kHz
96 kHz
プルアップ/プルダウン:
°-4%
°-0.1%
° 0%
°+0.1%
°+4.1667%
12
フロントパネルのロックアウト
誤って変更されないように、フロントパネルの調整機能をロックすることができます。 3つのロ
ックアウトモードが利用可能です:「プリアンプ調整」、「ライン出力調整」、および両方のモ
ードの同時選択の3つです。ロックアウトの作動中は、フロントパネルの調整のみが無効になりま
す。ネットワークを介した調整変更は可能です。
ロックアウトは、[Tools](ツール)メニューから、またはフロントパネルのLINKスイッチを1.5
秒以上押して、有効または無効にすることができます。ロックアウトモードは、[Tools](ツー
ル)メニューを使用して選択します。14ページを参照してください。
プリアンプ調整 – 以下の調整は無効になります:
入力レベルエンコーダ
+48V
位相
HPF
AIR
リンク- リンク(1.5秒超)を使用してもフロントパネルロックアウトを無効にしません。
ライン出力制御 – 以下の調整が無効になります:
ライン出力レベル・ダイヤル
ネットワーク/ローカル・ミックス・ダイヤル- ヘッドフォンレベルは調整可能です
ミュート – リバースID(1.5秒超)は無効になりません。
入力ミックス
注意:
- ライン出力調整ロックアウト作動中にレベル・ダイヤル移動する場合は、ダイヤルをロックア
ウト前の位置に戻さないと、新しいレベルへの変更は有効になりません。(これにより、出力
レベルのが突発的な上昇が防止されます。)
- フロントパネルのロックアウトは、再起動および/または電源の再投入後も継続されます。
- ユーザーがロックされたフロントパネルのスイッチを制御しようとすると、LCDの「Locked」(
ロック済み)アイコンが5回点滅します。
- ユーザーがフロントパネルのロックされたダイヤルを調整しようとすると、LCDの 「Locked」
アイコンが調整時および調整終了後2.5秒間点滅します。
操作 ...続き
13
その他のREDNETシステムコンポーネント
RedNetハードウェアには、システムのホストコンピュータまたはシャーシに搭載されているさまざまなタ
イプのI/OインターフェイスおよびPCIe/ PCIeRデジタルオーディオ・インターフェイスカードが含まれま
す。すべてのI/Oユニットは、ネットワークと接続する「ブレイクアウト」(および/または「ブレイクイ
ン」)ボックスと見なすことができ、特に断りのない限り、すべて電源コンセントに接続された19インチラ
ックマウントのハウジングに内蔵されています。RedNet Control(下記参照)、Dante Controller、Dante
Virtual Soundcardの3つのソフトウェア項目もあります。
REDNET CONTROL 2
RedNet Control 2は、RedNetおよびRed-rangeインターフェイスを調整および設定するための、Focusriteの
カスタマイズ可能なソフトウェアアプリケーションです。各デバイスのグラフィック表示は、電源レベル、
クロック状態、プライマリ/セカンダリネットワーク接続の重要なステータスインジケータに加え、制御レ
ベルと機能設定内容、信号メータを表示します。
一度に最大4つのRedNet Controlセッションで、いつでも1つのRedNet X2Pを実行できます。プラグイ
ンは、使用可能なセッションの最大数に達したかどうかを示します。
RedNet X2PユニットのRedNet Control GUIを以下に示します 。
画像には、入力プリアンプチャンネルのゲインと機能の設定、入力と出力のレベルメーター、電源とネット
ワークのステータスインジケータが表示されます。ソフトウェアを使用した操作とセットアップの詳細につ
いては、「RedNet Control Operator's Manual」(ユーザーマニュアル)の「Device Control」(デバイス
制御)セクションを参照してください。
PoE電源入力 – イーサネットケーブルを介してDC電源を供給されている場合に点灯します。
DC電源外部入力 –外部DC電源から電力が供給されている場合に点灯します。
ロック済み – ユニットはネットワークへ正常にロックされています(ロックされていない場合は
赤い十字に変わります)。
ネットワークマスタ – ユニットがネットワークマスタの場合に点灯します。
ID(識別)
IDアイコンをクリックすると フロントパネルの 「+ 48V」、 「HPF」、 「Phase(位相)」、 「Air」、
および 「Link(リンク)」スイッチのLEDを10秒間点滅させ、制御対象の物理デバイスを識別します。
IDの状態は、10秒間の間にいずれかのフロントパネルスイッチを押すことでキャンセルできます。キ
ャンセルされると、スイッチは通常の機能に戻ります。
リバースID
RedNet X2PユニットからのリバースIDをリクエストすると、デバイスGUIの背景が点滅します。
14
ツールメニュー
ツールアイコン をクリックすると、システム設定ウィンドウが表示されます:
Output Line Level Setup(出力回線レベル設定) - アナログラインの出力レベルを0dBFSに設定します。
+18dBu
+ 24dBu (工場出荷時設定)
Power-up Options(パワーアップオプション)
Mute on Power-up(電源オン時にミュート) – オン/オフ状態 (工場出荷時はオン)です。
Disable +48V
(+ 48Vを無効にする) オン/オフに切り替えます。オンにすると、ローカル
入力1と2のファンタム電源設定は電源投入時に以前の状態に戻ります。
Attenuation(Headphone)(ヘッドフォンアッテネーション) - ヘッドフォンの出力音量を減衰させ、さ
まざまなヘッドフォンの感度に合わせることができます。使用可能な設定は次の通りです。
0dB
6dB
+ 12dB (工場出荷時設定)
Preferred Master(優先マスタ) – オン/オフを切り替えます。
15
MIDI Channel Select(MIDIチャンネル選択) MIDIチャンネル "Off"、 "1"〜 "16"を選択します。それに
より、本機が応答します。
注意:
- デフォルトは 「オフ」です。
- 16チャネルが利用可能で、最大16個の独立したRedNet X2P制御パスが可能です
- 2つのデバイスを同じMIDIチャンネルに設定しないでください
- MIDIチャンネルの選択は、デバイスではなくコンピュータに保存されます。従って、同じユニットを別の
コンピュータからコントロールする場合、MIDIチャンネルの割り当ては同一でない場合があります
詳細については、 www.focusrite.com からMIDI Control User Guide(ユーザーガイド)をダウンロードし
てください。
Input Mix Mono/Stereo(入力ミックスモノ/ステレオ) ローカルプリアンプ入力の動作モードを割り当
てます。
Auto’(「リンクスイッチ」に割り当てる - モードはリンクスイッチの設定によって決ま
ります:
°リンクスイッチオン: ステレオ
°リンクスイッチオフ: モノラル合成
Stereo (Always)(常時ステレオ)
Mono Summed (Always)(常時モノラル合成)
Front Panel Lockout(フロントパネルのロックアウト) – オン/オフに切り替えます。
Front Panel Lockout Options(フロントパネルのロックアウトオプション) – ロックアウトが有
効な場合に対象となる調整機能を選択します。
Preamp Control(プリアンプ調整)
Line Out Control(ライン出力調整)
[Tools](ツール)メニュー ...続き
16
付録
1 - コネクタのピン配置
イーサネットコネクタ(Dante)
コネクタの種類: RJ-45(EtherCON)レセプタクル
対象: NETWORK 1 & 2
XLRコネクタ
コネクタの種類: XLR(M)-3レセプタクル
対象: ライン出力1&2
コネクタの種類: XLRコンボ
XLR適用対象: マイク/ライン入力1と2
1/4 インチジャック対象: 楽器入力1および2
1/4 インチジャックコネクタ
コネクタの種類: ステレオレセプタクル
対象: ヘッドフォン出力
ピン Cat 6コア PoE A PoE B
1 白色+橙色 DC+
2 橙色 DC+
3 白色+緑色 DC-
4 青色 DC+
5 白色+青色 DC+
6 緑色 DC-
7 白色+茶色 DC-
8 茶色 DC-
1
8
ピン 信号
1 画面
2 ホット(+ ve)
3 コールド(-ve)
ピン 信号
1 画面
2 ホット(+ ve)
3 コールド(-ve)
T (チッ
プ)
楽器入力
S(スリ
ーブ)
グランド
ピン 信号
先端
リング
スリーブ グランド
ネットワークポート1にのみ適用される
PoE情報
17
2 – Airに関する情報
Airは、クラシックなトランス式ISAプリアンプの音質特性に当社が与えた名前です。当社のお客
様は、ISAプリアンプがサウンドレコーディングに加えた効果の簡単な説明としてこの名前を最初
に考えだしました。「Air」効果を生み出すトランスのデザインにおける最も重要な3つの属性は
次の通りです。
マイクロホンの相互作用 - マイクロホンの出力インピーダンスとのトランス結合の固有入力
インピーダンスによって生成される作用です。
鮮明さ - トランスとプリアンプが歪みが低く、リニアリティが高い設計を採用したことによ
り生じる鮮明さです。
周波数応答の傾き - トランスの共振によって生成され、音の高周波成分が強調されます。
Air スイッチを起動させると、プリアンプのインピーダンスが切り替わり、 「トランス共鳴効
果」が有効になり、マイクロフォンの録音にISAトランスベースのマイクプリ録音の雰囲気と透明
度が与えられます。
付録
18
性能と仕様
マイク/ライン入力
特に記載のない場合は、最大利得で測定された測定値、R
S
=150Ω
ゲイン範囲 1dBステップで0〜68dB
最大入力レベル > + 24 dBu、最小ゲイン
入力インピーダンス 6.2kΩ、電気的バランス状態 | Airモード:2.2 kΩ
信号対ノイズ比 -120 dB 'A' - 重み付け(標準)、最小ゲイン
周波数応答 20 Hz - 35 kHz±0.1dB |Airモード:10kHzで2dBブースト、20kHzで-2dB(1kHz参照)
THD + N -103 dB(0.0007%)@ -1 dBFS
HPF -3dB @ 80Hz、12dB /オクターブ
EIN < -130 dBu 「A」重みづけ(標準)
楽器入力
特に記載のない場合は、最大利得で測定された測定値、R
S
=600Ω
ゲイン範囲 1dBステップで0〜68dB
最大入力レベル > + 15dBu
入力インピーダンス 2 MΩ
信号対ノイズ比 -118 dBの「A」重重みづけ
周波数応答 20Hz~35kHz±0.1dB | Air モード:10kHzで2dBブースト、20kHzで-2dB(1kHz参照)
THD + N < -100dB(0.001%)@ -1dBFS、16dBゲイン
HPF -3dB @ 80Hz、12dB /オクターブ
ラインレベル出力
すべての測定値は+ 24dBuのリファレンスレベル、最大ゲイン、R
L
=100kΩ
0 dBFS参照レベル +18または+24 dBu、切り替え可能
周波数応答 20Hz~35kHz±0.1dB
THD + N <-104デシベル(0.0006%)、-1 dBFS単位
ダイナミックレンジ 120 dBの「A」重みづけ(標準)、20 Hz〜20 kHz
19
デジタル性能
対応サンプルレート 24ビットで44.1 / 48 / 88.2 / 96kHz(-4%/ -0.1%/ + 0.1%/ + 4.167%)
クロックソース 内部またはDanteネットワークマスタから取得
接続機能
フロントパネル
ヘッドホン 1/4 "ステレオジャックソケット
リヤパネル
マイク/ライン/楽器入力
2 xロックコンボXLR
ライン出力
2 x XLR-3オス
ネットワーク
2 x etherCON(標準RJ45コネクタとも互換)
電源ユニット(PoEおよ
びDC)
1 x PoE(ネットワークポート1)入力および1 x DC 12Vロッキングバレル入力コネクタ
ヘッドフォン出力
全ての測定は+ 19dBmのリファレンスレベル、最大ゲイン、R
L
=600Ωにて実施
0 dBFS参照レベル > + 19dBm
周波数応答 20Hz~20kHz±0.2dB
THD + N <-103デシベル(0.0007%)-1 dBFS単位で
ダイナミックレンジ 117 dBの「A」重みづけ(標準)、20 Hz〜20 kHz
出力インピーダンス
ヘッドフォンインピーダ
ンス
32Ω~600Ω
性能および仕様 ...続き
20
トップパネルインジケータ/制御機能
液晶画面 ステータスとメータリングの組み合わせ表示
エンコーダ エンコーダ x 2:ローカル入力1と2
ダイヤル ダイヤル x 3:ヘッドフォン出力、ライン出力、ネットワーク/ローカルミックス
スイッチ類
LED付きスイッチ x 11:48V x 2、Ø x 2、HPF x 2、AIR x 2、リンク(入力エンコーダ
機能を組み合わせ)、ミュート(ライン出力のミュート)、入力ミックス(ミックス信
号をライン出力に送信)
電源
パワー・オーバー・イー
サネット(PoE)
IEEE 802.3afクラス0 Power-over-Ethernet規格に準拠
PoE AまたはPoE B互換。
DC電源
1 x 12 V 1.2 A DC電源
消費電力
PoE:11 W; DC: 付属のDC電源ユニットを使用する場合に13.32 W
寸法
高さ(シャーシのみ) 60.6mm / 2.39”
203.6mm / 8.02”
深さ(シャーシのみ) 145.7mm / 5.74”
重量
重量
1.04 kg
環境
動作温度
45℃ / 113℉ 最高周囲温度
性能および仕様 ...続き
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