Focusrite FORTE ユーザーガイド

ブランド: Focusrite

モデル: FORTE

タイプ: ユーザーガイド

ユーザーガイド

www.focusrite.com

安全上のご注意

1. これらの指示を読んでください。

2. これらの指示を保管してください。

3. すべての警告に従ってください。

4. すべての指示に従ってください。

5. 必ず乾いた布で清掃してください。

6. 熱を発生する放熱器、蓄熱器、ストーブなどの（アンプを含む）熱源の近くに設置しないでくださ

い。

7. 分極または接地タイプのプラグの安全規定を守ってください。分極プラグには2枚のブレードが

あり、一方が他方より幅広になっています。接地タイプのプラグには、2枚のブレードと3番目の

接地用ピンが付いています。幅広のブレードまたは3番目のピンは、安全のために付いていま

す。提供されたプラグがコンセントに合わない場合は、使用できないコンセントを電気技師に交

換してもらう必要があります。

8. 特にプラグ、アウトレット、およびこれらが装置から出ている場所などで、電源コードを踏みつけ

たり、つまんだりしないよう保護してください。

9. Focusriteが指定するアタッチメント/アクセサリのみ使用してください。

10. Focusriteが指定するまたは装置とともに販売されるカート、スタンド、三脚、ブラケッ

ト、またはテーブルのみと一緒に使用してください。カートを使用するときは、カートと

装置を一緒に移動するときに転倒してけがをしないよう十分注意してください。

11. 雷雨時または長期間使用しない場合は、本装置のプラグを抜いてください。

12. サービスはすべて資格を有する保守要員までお問い合わせください。装置が何らかの原因で破

損した場合は、保守およびサービスが必要になります。電源コードまたはプラグが破損した、液

体がこぼれた、装置に物が落下した、装置が雨または湿気にさらされた、装置が正しく作動しな

い、装置を落としたなどが考えられます。

13. 本装置にろうそくなどの火気を近づけないでください。

警告:イヤフォンまたはヘッドフォンからの音圧レベルが高すぎると、聴力に悪影響をおよぼす場合が

あります。

警告:本装置はUSB2.0対応のポートに接続して使用してください。

注意:感電のリスクを減らすため、カバー（または背面）は取り外さないでくだ

さい。製品内部にはユーザーが修理できる部分はありません。

修理は資格を有する保守要員までお問い合わせください。

正三角形に稲妻形の矢印が入ったこの記号は、感電の恐れがある、製品の筺

体内の絶縁されていない「危険な」電圧についてユーザーに警告するもので

す。

正三角形に感嘆符が入ったこの記号は、装置に付属の文書内の重要な操作お

よびメンテナンス（修理）指示についてユーザーに警告するものです。

ENVIRONMENTAL DECLARATION

For USA

To the User:

1. Do not modify this unit! This product,when installed as indicated inthe instructions containedin

thismanual,meetsFCCrequirements.ModicationsnotexpresslyapprovedbyFocusritemayvoidyour

authority,grantedbytheFCC,tousethisproduct.

2. Important: ThisproductsatisesFCCregulationswhenhighqualityshieldedcablesareusedtoconnect

withotherequipment.Failuretousehighqualityshieldedcablesortofollowtheinstallationinstructions

withinthismanualmaycausemagneticinterferencewithappliancessuchasradiosandtelevisionsand

voidyourFCCauthorizationtousethisproductintheUSA.

3.Note: ThisequipmenthasbeentestedandfoundtocomplywiththelimitsforaClassBdigitaldevice,

pursuanttopart15oftheFCCRules.Theselimitsaredesignedtoprovidereasonableprotectionagainst

harmfulinterference in a residential installation.Thisequipment generates,usesandcan radiate radio

frequencyenergyand,ifnotinstalledandusedinaccordancewiththeinstructions,maycauseharmful

interferencetoradiocommunications.However,thereisnoguaranteethatinterferencewillnotoccurin

aparticularinstallation.Ifthisequipmentdoescauseharmfulinterferencetoradioortelevisionreception,

whichcanbedeterminedbyturningtheequipmento󰮏andon,theuserisencouragedtotrytocorrect

theinterferencebyoneormoreofthefollowingmeasures:

•Reorientorrelocatethereceivingantenna.

•Increasetheseparationbetweentheequipmentandreceiver.

•Connecttheequipmentintoanoutletonacircuitdi󰮏erentfromthattowhichthereceiver

isconnected.

•Consultthedealeroranexperiencedradio/TVtechnicianforhelp.

Compliance Information Statement:Declaration of Compliance procedure

ProductIdentication: FocusriteForte

Responsibleparty: AmericanMusicandSound

Address: 4325ExecutiveDrive

 Suite300

 Southhaven,MS38672

Telephone: (800)431-2609

Thisdevicecomplieswithpart15oftheFCCRules.Operationissubjecttothefollowingtwoconditions:(1)Thisdevicemaynotcause

harmfulinterference,and(2)thisdevicemustacceptanyinterferencereceived,includinginterferencethatmaycauseundesired

operation.

For Canada

To the User:

ThisClassBdigitalapparatuscomplieswithCanadianICES-003.

CetappareilnumériquedelaclasseBestconformeàlanormeNMB-003duCanada.

RoHS Notice

FocusriteAudioEngineeringLimitedhasconformedwhereapplicable,totheEuropeanUnion’sDirective2002/95/EConRestrictions

ofHazardousSubstances(RoHS)aswellasthefollowingsectionsofCalifornialawwhichrefertoRoHS,namelysections25214.10,

25214.10.2,and58012,HealthandSafetyCode;Section42475.2,PublicResourcesCode.

安全上のご注意 2

ENVIRONMENTAL DECLARATION 3

目次 4

概要 5

はじめに ...............................................................................5

機能...................................................................................5

パッケージ内容........................................................................5

システム要件...........................................................................6

スタートアップ 7

ソフトウェアのインストール.............................................................7

Forteを接続する.......................................................................8

入力用ブレイクアウトケーブル.............................................................8

電源.....................................................................................8

USB接続.................................................................................9

DAWのオーディオ設定.................................................................9

ハードウェア機能 ......................................................................10

使用例................................................................................11

レコーディングインターフェースとしてのForte.............................................11

ダイレクトモニタリングを使用する ........................................................12

Forteをスピーカーに接続する............................................................13

Forte Controlを使用する14

入力チャンネル.......................................................................14

出力..................................................................................15

デジタルモニターミキサー.............................................................15

設定..................................................................................17

プリセットを保存・ロードする..........................................................18

ファクトリーデフォルトを復元する......................................................18

ハードウェア操作 19

OLEDとモードアイコン.................................................................19

入力モードメニュー...................................................................22

メイン出力モードメニュー.............................................................23

ヘッドフォン出力モードメニュー.......................................................23

DAWモードメニュー...................................................................24

付録 25

ForteControl–ファクトリーデフォルト設定 .............................................25

パフォーマンス仕様...................................................................25

ハードウェアおよび電気仕様...........................................................27

トラブルシューティング ................................................................27

概要

はじめに

このたびは、FocusriteForteをご購入いただきありがとうございます。Forteは、Focusrite高品質アナロ

グプリアンプを搭載したプロ向けコンピューターオーディオインターフェースです。コンピューターに

ハイクオリティのオーディオをルーティングする、プロフェッショナルかつコンパクトなソリューションで

す。

本ユーザーガイドは、製品の機能と操作をしっかり理解できるよう、本ハードウェアについて詳しく説明

しています。Focusrite Forteと付属ソフトウェアのすべての機能をしっかり理解するためにも、コンピュ

ーターレコーディングに不慣れな方とすでに経験を積んでいる方のどちらも、本ユーザーガイドに目

を通すことをおすすめします。ユーザーガイドに必要な情報が見つからない場合、http://www.focusrite.

com/answerbaseをご覧ください。アンサーベースには、テクニカルサポートへ寄せられたお問い合わ

せをまとめて掲載しています（英語）。

機能

Focusrite Forteハードウェアインターフェースを使用すれば、マイクロフォン、楽器、ラインレベルのオ

ーディオ信号を、Mac OSまたはWindowsを実行するコンピューターに接続することができます。物理

入力の信号は、オーディオレコーディングソフトウェア/デジタルオーディオワークステーション（DAW）

に最大分解能24ビット/192kHzでルーティングされます。そして、DAWのモニターまたはレコーディン

グ出力は本ユニットの物理出力に送られます。

マイクや楽器など、物理入力に接続されているオーディオソースはDAWに録音され、その後、DAWか

ら物理出力へとルーティングされます。Forteには出力チャンネルが4系統搭載されており、アンプとス

ピーカー、パワードモニター、ヘッドフォン、DJまたはその他の種類のミキサー、その他のオーディオ機

器と接続できます。Forteの入力と出力はすべて録音再生用にご使用のDAWに直接ルーティングされ

ますが、ニーズに合わせてDAW内でルーティングを変更することもできます。ダイレクトモニタリング

により、コンピューターのレイテンシーに影響されることなく再生をモニタリングすることができます。

DJでは、2系統の個別出力により、ヘッドフォン出力でヘッドフォンを使用してキューミックスをモニタ

ーしながら、同時にスピーカー出力でメインミックスをサウンドシステムに送ることができます。

パッケージ内容

FocusriteForte本体に加え、次が同梱されています。

•入力用ブレイクアウトケーブル

•USBケーブル

•5VDC電源（メインアダプター）

•ソフトウェアダウンロードカード（以下のオンラインリソースへのアクセスに必要となるコード

 を記載）:

–ForteUSBドライバー（MacおよびWindows用）

–ユーザーガイド（多言語版）

•「スタートアップガイド」

システム要件

Mac OS

USB2.0対応USBポートを搭載したAppleMacintosh

OS:MacOSX10.7（Lion）または10.8（MountainLion）

Windows

USB2.0対応USBポートを搭載したWindows対応コンピューター

OS:Windows7またはWindows8（32/64ビット）

スタートアップ

重要:FocusriteForteをコンピューターに接続する前に、

必ずインストーラーを実行してください。

ソフトウェアのインストール

FocusriteForteに必要なソフトウェアはすべて、Focusriteウェブサイトhttp://www.focusrite.com/

registerからダウンロードできます。Forteに同梱されているソフトウェアアクティベーションカードに記

載の認証コードは、ダウンロード時に入力する必要があります。この手順を経ることにより、最新バージ

ョンのソフトウェアを確実に入手することができます。

Can’t get started?

If you have any trouble with this product

do not go back to the place of purchase.

Contact our support team on:

US:

UK &

International:

Online:

PLACE SERIAL NUMBER STICKER HERE

1-855-24-FOCUS (1-855-243-6287)

Support available Monday - Friday 8am – 6pm (PST)

+44 1494 462246

Support available Monday - Friday 9:30am – 6pm (GMT/BST)

www.focusrite.com/support

www.novationmusic.com/support

FA0736-01

1.ウェブブラウザーで、http://www.focusrite.com/register/を開きます。

2.製品リストから［Forte］を選択します。

3.画面上の表示に従って、お客様情報と、ソフトウェアアクティベーションカードに記載のバンドルコー

ドを該当フィールドに入力します。画面上の表示に従って、ダウンロードを開始します。コンピューター

の適切なロケーションにファイルを保存します。

4.ダウンロードが完了したら、保存したファイルを開き、インストールを開始します。画面上の指示をよく

読み、従ってください。

5.インストールが完了したら、コンピューターを再起動するメッセージが表示されます。

6.再起動後、付属のUSBケーブルを使用して、Forteをコンピューターに接続します。

Mac OSのみ:

コンピューターのデフォルトのオーディオ出力が、Forteが接続されているUSBポートへと自動的に

切り替わります。これを確かめるには、［システム環境設定］ > ［サウンド］を開き、入力と出力の両方が

[Forte]に設定されていることを確認します。Macでのより詳細なセットアップオプションについては、

［アプリケーション］ > ［ユーティリティ］ > ［Audio MIDI設定］を開きます。

Windowsのみ:

コンピューターのデフォルトのオーディオ出力が、Forteが接続されているUSBポートへと自動的に切り

替わります。これを確かめるには、［スタート］ > ［コントロールパネル］ > ［ハードウェアとサウンド］ > ［サウン

ド］ > ［オーディオデバイスの管理] を開き、［再生］と［録音］の既定のデバイスが [Forte] に設定さ

れていることを確認します。

Forteを接続する

重要:Forteをコンピューターに接続する前に、上記の指示に従ってソフトウェ

アをインストールしてください。これにより、ハードウェアで確実に正しいドラ

イバーが使用され、予期しない動作を防ぐことができます。

入力用ブレイクアウトケーブル

Forteに付属の入力用ブレイクアウトケーブルは、ユニット背面の［INPUTS］ポートに接続します。このブ

レイクアウトケーブルには、マイクロフォン入力用XLRメス端子x2とライン/インストゥルメント入力用3

極TRSメス端子x3が搭載されています。

電源

Forteは、コンピューターへのUSB接続によるバス電源、または付属の5V DC 1A電源アダプターのいず

れかを使用できます。

重要:48Vファンタム電源が必要な場合、付属の電源アダプターを使用する必要がありま

す。ForteをUSBポートからのバス電源で駆動する場合、ファンタム電源は使用できません。

重要:ForteをUSBポートからのバス電源で駆動する場合、ユニットは「USB低パワーモード」にな

ります。このモードでは、メイン出力とヘッドフォン出力の最大出力レベルが制限されます。より

高い出力レベルが必要な場合（ヘッドフォンなど）、付属の5VDC電源アダプターをご使用ください。

重要:電源アダプターを使用する場合、必ず付属の電源アダプターを使用してください。他の電

源アダプターを使用すると、ユニットに回復不能な損傷を与えることがあります。また、製品保証

が無効となります。付属の電源アダプターを失くした場合、お近くの小売店にてFocusrite製品用電源ア

ダプターをお買い求めください。

USB接続

FocusriteForteには、USB2.0ポートが1つあります（リアパネル）。ソフトウェアのインストールが完了

したら、付属のUSBケーブルを使用して、Forteをコンピューターに接続します。（ForteはUSB2.0デバイ

スです。USB接続には、USB2.0対応のポートがコンピューターに搭載されていることが必要です。USB

1.0/1.1ポートでは正しく動作しません。）

DAWのオーディオ設定

Forteは、ASIOまたはWDM*対応のWindowsベースのDAW、および、CoreAudio対応のMacベース

のDAWに対応しています。ドライバーをインストールし、ハードウェアを接続したら、ご希望のDAWで

Forteを使用できます。

*WDMでは16ビットオーディオにのみ対応。

ご使用のDAWでは、ForteがデフォルトのI/Oデバイスとして自動的に選択されない場合があります。そ

のような場合は、ご使用のDAWのオーディオ設定ページで、 [Forte] Macベースのシステムの場合）ま

たは[Focusrite USB2.0 Audio Driver](PCベースのシステムの場合）を手動で選択する必要があ

ります。ASIOまたはCoreAudioドライバーの選択場所がわからない場合、DAWに付属の説明書（また

はヘルプファイル）をご参照ください。

Forteがご使用のDAWのオーディオデバイスとして設定されると、入力1と2および出力1から4がDAW

のオーディオI/O設定に表示されます。ご使用のDAWによっては、使用する前に特定の入力または出力

を有効にする必要がある場合もあります。

*一般的な名前。DAWにより名称は異なります。

ハードウェア機能

1 6 7 8 92 534

1 OLEDスクリーン–マルチ機能ディスプレイは、信号レベルメータリングとさまざまなメニューオ

プションを提供します。

2 モードアイコン –タッチセンシティブのアイコンでは、Forteの主な操作モードとメニューナビゲ

ーションを選択できます。

3 ロータリーコントロール –メニューナビゲーションとパラメーターコントロールに使用します。メ

ニューではプッシュ機能も使用します。ロータリーコントロールは、メイン入力のゲインと出力レ

ベルのコントロールとしても使用します。

4 ヘッドフォン端子 –ここにステレオヘッドフォンを接続します（1/4インチTRS端子）。

5 セキュリティスロット –Forteの盗難防止用です。

6 DC電源イン –付属の5VPSU接続専用です。ファンタム電源を必要とするコンデンサーマイクを

使用する場合、この端子を使用します。

7 USBポート-Forteをコンピューターに接続するためのUSB2.0タイプBポートです。

8 入力端子 – この端子に入力用ブレイクアウトケーブルを接続します。このブレイクアウトケーブ

ルにはラッチがあります。コネクターが完全に接続されていることを確認してください。

9 出力-スタジオモニタリングシステム接続用のライン出力（バランス）を提供する2x1/4インチ

TRS端子です。

使用例

Focusrite Forteは、さまざまなレコーディング/モニタリング使用に最適です。一般的な構成は下の図の

とおりです。

レコーディングインターフェースとしてのForte

このセットアップは、MacまたはPC上のDAWソフトウェアを使用したレコーディングにおける最も一般

的な構成を示しています。この場合、ギターを入力1、ボーカルを入力2でそれぞれDAWに録音し、ヘッ

ドフォンまたはスピーカーでDAWからの再生をモニタリングします。

Forteには入力用ブレイクアウトケーブルが付属しており、このケーブルは、マルチピン入力コネクター

を2つのXLRメス端子（マイク1とマイク2）と2つの1/4インチTRSメス端子（ライン/インストゥルメント1

とライン/インストゥルメント2）に分岐します。2入力を一度に録音することができ、入力にはマイクロフ

ォンx2、ライン/インストゥルメント入力x2、または各1つずつを選択できます。XLR入力は、マイクでの使

用のみを想定しています。4入力はすべてバランスです。

付属のUSBケーブルを使用してForteをコンピューターに接続し、ForteControlアプリケーションを起動

します。

入力フェーダーの一番上のアイコンをクリックし、各チャンネルの入力タイプを選択します。

• マイクロフォン  – 入力ソースにマイクロフォンを使用したい場合に選択します。コンデンサーマイ

クを使用している場合、［48V］ボタンをクリックしてファンタム電源をマイクに供給します。他の

種類のマイクを使用している場合は、このボタンをオンにしないでください。コンデンサーマイク

は、Forteが電源にUSBではなく外部PSUを使用している場合にのみ使用してください。

• インストゥルメント–（ギターなどの）楽器を接続したい場合に選択します。

• ライン–シンセモジュールなど、ラインレベルのソースを接続している場合に選択します。

ダイレクトモニタリングを使用する

デジタルオーディオシステムに関連して、「レイテンシー」という言葉をよく耳にするかと思います。上記

のようなシンプルなDAWレコーディングの場合、レイテンシーとは、入力信号がコンピューターとオー

ディオソフトウェアを通過するのにかかる時間のことを指します。レイテンシーは、入力信号をモニタリ

ングしながら録音したいパフォーマーにとって問題となります。

Forteではこの問題を解決する「ダイレクトモニタリング」が採用されています。Forteの入力には2つの

モニタリングミキサー内に独自のチャンネルがあり、Forte Controlは入力信号を直接ヘッドフォンとメ

インモニター出力に送ります。これにより、DAWの再生と合わせて、ニアゼロレイテンシー（リアルタイ

ム）で自分の演奏をモニタリングできます。この設定により、コンピューターへの入力信号に影響が生じ

ることはありません。詳しくは、14ページの「ForteControlを使用する」をご参照ください。

Forteをスピーカーに接続する

Forteにはステレオ出力が2つあり、1つはヘッドフォン用として前面に、もう1つはスタジオモニタリング

システムやミキシング・コンソールとの接続用に背面にあります。どちらか1つまたは両方を使用し、入

力の個別ミックスとそれぞれのDAW出力を抽出できます。ミックスは、ForteControlで定義されます。

Forteの前面の出力は、モニタリングスピーカーの接続に使用できます。可変レベル、電子バランス入力

の1/4インチ3極TRS端子です。アクティブモニター（最新型のスタジオモニタースピーカーなど）には、

内蔵アンプとボリュームコントロールが搭載されており、直接接続できる場合があります。パッシブスピ

ーカーには別途ステレオアンプが必要となります。この場合、出力はアンプの入力に接続します。

JACK − PHONO

TRS JACK

POWERED

MONITORS

PASSIVE

MONITORS

一般的なコンシューマー向け（ハイファイ）アンプや小型のパワードモニターにはアンバランス入力が

搭載されており、RCAフォノ端子またはコンピューターへの直接接続用の3.5mm3極メス端子が使用さ

れます。どちらの場合も、どちらか一方に1/4インチ2極TS端子の付いた適切な接続ケーブルを使用しま

す。

プロ仕様のパワーアンプのほとんどはバランス入力を生成します（3ピンXLRまたは1/4インチ3極TRS

端子）。適切なスクリーンケーブルを使用してForteのメイン出力に接続します。

アンプ（アクティブスピーカーまたはセパレート/ハイファイ）は、指定のボリュームレベルをもたらすよ

う設定されています。設定が完了すれば、Forteのノブを使用してボリュームレベルをコントロールでき

ます。

注意:スピーカーとマイクがどちらも有効な場合、オーディオフィードバック・ループが生じる危険があり

ます。録音中はスピーカーのモニタリングをオフにする（または電源を切る）こと、またオーバーダビン

グ中はヘッドフォンを使用することをおすすめします。

Forte Controlを使用する

Forte Controlは、Forteの機能すべてを操作性に優れたシングルウィンドウでコントロールできるアプ

リケーションです。

1 19 19

5 6 7

11 12 13

入力チャンネル

1. 入力選択–2入力のそれぞれに対して、マイク、インストゥルメント、またはラインの各設定を選

択します。

2 48V – マイク入力（XLR）のみに48Vファンタム電源を適用します。Forteが電源に外部PSUを使

用していることが条件となります。

3 信号レベル – 各入力チャンネルには棒グラフメーターがあり、相対的な信号レベルが表示さ

れます。メーター最上部には、瞬間的なピークレベルを示す数値が表示されます。棒グラフのピ

ークレベルに値する部分は1秒間にわたって点灯します（点灯時間はユーザー定義可能です。

詳しくは 17ページの「設定」をご参照ください）。メーターの最上部は赤色で表示されます。

信号レベルがこの部分に到達しないよう気をつけましょう。スケールの一番上は0dBFSに相当

し、デジタルクリッピングが生じると、棒グラフの一部が赤色に点灯し、「OVR」の文字が1秒間表

示されます（点灯時間はユーザー定義可能です。詳しくは17ページの「設定」をご参照くださ

い）。

4 入力ゲイン–マウスでロータリーコントロールを操作します。このパラメーターは、Forteハード

ウェアコントローラーからもコントロールできます。

5 ハイパスフィルター[ ] – 切り替え可能なハイパスフィルターです。組み込まれると、低域応答

が75 Hz未満に下がり、12dB/オクターブのスロープとなります。このパラメーターは、Forteハー

ドウェアコントローラーからもコントロールできます。

6 パッド –10dBパッドは、各チャンネルにインサートしてマイク入力の感度を下げることができま

す。このパラメーターは、Forteハードウェアコントローラーからもコントロールできます。

7 位相反転[ ] – すべての入力ソースで使用できます。入力チャンネル信号の位相を反転させ

ます。このパラメーターは、Forteハードウェアコントローラーからもコントロールできます。

8 チャンネルリンク - 入力チャンネルはリンクさせることができます。これにより、たとえばステレオ

ソースの操作が簡単になります。ゲイン、位相反転、ハイパスフィルター、およびパッドの各機能

は共通となります。チャンネルリンクが選択されている際の2チャンネル間のゲインのオフセット

は維持されます。このパラメーターは、Forteハードウェアコントローラーからもコントロールで

きます。

出力

2つのステレオ出力チャンネルの機能は同一です。左はリアパネルのメイン出力を、右はフロントパネ

ルのヘッドフォン出力をそれぞれコントロールします。

注:ForteをUSBポートからのバス電源で駆動する場合、ユニットは「USB低パワーモード」になります。こ

のモードでは、メイン出力とヘッドフォン出力の最大出力レベルが制限されます。より高い出力レベル

が必要な場合（ヘッドフォンなど）、付属の5VDC電源アダプターをご使用ください。

9 信号レベル-出力メーターは、入力信号メータリングに使用されるものと同一です。

10 出力レベル – マウスで調整するロータリーコントロールです。コントロールをダブルクリックし、

固定出力レベルを-30dBFSに設定します。このパラメーターは、Forteハードウェアコントローラ

ーからもコントロールできます。電源にUSBバスパワーを使用している場合、最大出力レベル

は-18dBFSに制限されます・

11 ［Dim］ボタン – 出力レベルを12dB単位で下げます。このパラメーターは、Forteハードウェアコ

ントローラーからもコントロールできます。

12 ［Mute］ボタン – 出力チャンネルをミュートします。このパラメーターは、Forteハードウェアコン

トローラーからもコントロールできます。

13 ［Mono］ボタン – 各出力をL+Rのモノ合計として再設定できます。このパラメーターは、Forteハ

ードウェアコントローラーからもコントロールできます。

デジタルモニターミキサー

Forte Controlの［Speaker Mix］と［Headphone Mix］セクションの機能は同一です。最上部のタブを使

用して選択します。各ミキサーには6つの入力チャンネルがあり、2つは入力チャンネル、4つはDAW出

力のチャンネルです。6つのチャンネルは3つのペアとなっています。各ペアの機能は同一ですので、下

にはそのうち1つのみについて説明しています。これらのミキサーは、出力に送られるオーディオミック

スをコントロールします。録音用にDAWに送られる信号には影響しません。

デジタルモニターミキサー最上部のタブをクリックすると、ブロック図が開き、ソースおよびデステ

ィネーションとForteとの間のルーティングと、GUIコントロールのセクションを説明する図が表示されま

す。タブをもう1回クリックすると、メインのGUI画面に戻ります。

14 チャンネルフェーダー – 出力ミックス内の関連する信号（入力またはDAW出力ペア）の量をコン

トロールします。フェーダーをダブルクリックすると0dBに設定されます。

15 信号レベル-モニターミキサーチャンネルメーターは、入力信号メータリングに使用されるもの

と同一です。

16 ミュート–6入力は赤色の［M］ボタンで個別にミュートに切り替えることができます。

17 ソロ–6入力は緑色の［S］ボタンで個別にソロに切り替えることができます。チャンネルをソロに

すると他のすべてのチャンネルがミュートし、選択されているチャンネルだけが聞こえます。必要

に応じて、2つ以上のチャンネルをソロにすることができます。ミキサーチャンネルをソロにして

も、DAWに送られる入力信号は停止しません。

18 ステレオリンク – 各ペアの2つのチャンネルをステレオ操作用にリンクすることができます。ゲイ

ン、ミュート、ソロの機能は共通となります。

19 パンコントロール – 6チャンネルのいずれか内の信号をステレオイメージ内の任意の位置に配

置することができます。ステレオリンクがオンの場合、パンコントロールはステレオバランスコン

トロールになります。

設定

File > Settings をクリックすると Settings ウィンドウが開きます。ここでは、グローバルパラ

メーターを調整できます。次のパラメーターがあります。

• メータークリップホールド–信号レベルがデジタルクリッピングに達した後、棒グラフの上（赤）部分

が点灯する時間を設定します。メーター最上部に表示される［OVR］は、このパラメーターによって

も影響されます。ファクトリーデフォルト値は1秒です。

• メーターピークホールド–ピークレベルを示す、メーター最上部部分の点灯時間を設定します。ファ

クトリーデフォルト値は1秒です。

• サンプル・レート  – オーディオサンプリングレートを44.1、48、88.2、96、176.4、または192kHzから選

択します。ファクトリーデフォルト値は48kHzです。

• バッファーサイズ（Windowsのみ） – USBリンクを介したForteとご使用のDAW間のオーディオデー

タ転送には、コンピューターのプロセッサー速度と負荷に応じて遅延が生じます。そのため、データ

が失われないよう、データはForte内でバッファーされます。オーディオのグリッチノイズが聞こえる

ということは、バッファーサイズが小さすぎることを示しています。バッファーサイズは、不要なオー

ディオノイズが生じない程度に最も低い値に設定する必要があります。値は、0から20msの範囲で

調整できます。ファクトリーデフォルト値は10msです。Macのバッファーサイズは、DAW内から操作

できます。

プリセットを保存・ロードする

必要に応じて、すべてのミキサーパラメーターをプリセットとして保存し、後で再ロードすることが

できます。プリセットは、いくつでも保存できます。 File > Save As… をクリックして Save As

（Windows）または Save a snapshot le （Mac）ダイアログボックスを開きます。適切なロケー

ションに移動し、通常の操作で保存します。プリセットファイルには、*.forte のファイル拡張子が付

きます。

保存したプリセットのロードは、この逆の手順で行います。 File > Open をクリックし、ファイルを選

択して Open をクリックします。

ファクトリーデフォルトを復元する

File > Restore Factory Defaults をクリックすると、すべての Forte Controlパラメーターがデ

フォルト値にリセットされます。これにより、入力レベルが最小に、出力レベルが-30dBFSに、すべての

デジタルモニターミキサーレベルがユニティゲインにそれぞれ設定されます。ファクトリーデフォルト設

定の一覧については、25ページの「Appendix」をご参照ください。

ハードウェア操作

Forteの主な操作機能の多くは、ハードウェアコントローラーからもコントロールできます。ロータリーコ

ントロール、カラーOLEDディスプレイ、タッチアイコンからなるシンプルなインターフェースを使用すれ

ば、画面上のForteControlアプリケーションにアクセスする必要がありません。

OLEDのデフォルト表示は棒グラフで、左が入力チャンネル、中央がメイン出力、右がヘッドフォン出力

を示しています。

タッチアイコンで3つのメインモード（入力、メイン、ヘッドフォン）のいずれかを選択すると、棒グラフ表

示が一時的に縮小され、追加情報がテキストで表示されます。縮小表示では、2つの幅広の棒グラフに

選択されているモードに関連する信号レベルが表示されます。たとえば、メイン出力モードを選択する

と、入力とヘッドフォン出力はその後も表示されますが、ディスプレイの端に薄い棒グラフとして表示さ

れます。

OLEDとモードアイコン

2 3 4 5

1 OLED –カラーのマルチ機能ディスプレイで、ユーザーの操作に応じてメーターや情報テキスト

を表示します。

2 入力モード – 入力機能をコントロールできます。短くタッチして、入力1のゲインをロータリーコント

ロールで調整できます。また、もう1回短くタッチすると、コントロール対象を入力2に切り替えることがで

きます。（入力1と2は、短いタッチを繰り返して切り替えることができます。）長めにタッチするとメニューが

開き、入力に関連する機能を選択できます（22ページの「入力モードメニュー」参照）。最後に操作した

のが入力1のゲインの場合入力1のオプションが、また最後に操作したのが入力2のゲインの場合入力2の

オプションが表示されます。

 

入力コントロール

入力用ブレイクアウトケーブルがForteに接続されていない場合、エラーメッセージが表示されます。

3 メイン出力モード – メイン出力機能をコントロールできます。短くタッチして、メイン出力レベルを

ロータリーコントロールで調整できます。長めにタッチするとメニューが開き、出力に関連する機能を選

択できます（ 23ページの「メイン出力モードメニュー」参照）。



メイン出力コントロール

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Focusrite FORTE ユーザーガイド

ブランド: Focusrite

モデル: FORTE

タイプ: ユーザーガイド

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