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4. 通信手順
ホストコンピュータ (マスター)のコマンド送出で始まり,本器 (スレーブ)からの応答で終わります。
マスター スレーブ
・データを伴う応答
読み取りコマンドでは,そのコマンドに対応する設定値または動作状態な
どのデータを応答として返します。
・肯定応答
設定コマンドでは,その処理終了後,応答として肯定応答を返します。
・否定応答
存在しないコマンドまたは設定範囲を超える値などの時は,応答として否
定応答を返します。
・無応答
以下の場合,応答を返しません。
・グローバルアドレス (神港標準)設定時
(図4-1) ・ブロードキャストアドレス (MODBUS)設定時
・通信エラー (フレーミングエラー,パリティエラー)
・チェックサムエラー (神港標準),LRCの不一致 (MODBUS ASCII),CRC-16
の不一致 (MODBUS RTU)
RS-485 (オプション: C5)の通信タイミング
マスター側について (プログラム作成上の注意)
マスターは,RS-485規格の通信回線に送信する際,受信側の同期を確実にするため,コマンドの送
出前に1キャラクタ伝送時間以上のアイドル状態(マーク状態)を設けてください。
コマンド送出後,スレーブからの応答の受信に備えて1キャラクタ伝送時間以内にトランスミッタを
通信ラインから切り離してください。
マスターからの送信とスレーブからの送信が衝突するのを避けるため,マスターが確実に応答を受信
したことを確認し,次のコマンドを送信してください。
通信エラーにより,コマンドに対する応答を得られない場合,コマンドを送り直すリトライ処理を組
み込んでください。(2回以上のリトライを推奨)
スレーブ側について
スレーブは,RS-485規格の通信回線に送信する際,受信側の同期を確実にするため,応答データの
送出前に1キャラクタ伝送時間以上のアイドル状態 (マーク状態)を設けています。
応答データ送出後,1キャラクタ伝送時間以内にトランスミッタを通信ラインから切り離します。