周囲温度-30℃~200℃のなるべく風通しの良いほこりや湿気の少ない所で使用してください。
腐食性の液体やガスのある場所、引火性・爆発性のある場所でのご使用は避けてください。
耐水性・耐蝕性はありませんので、屋外でのご使用は避けてください。
注意事項
※1 カップリングの構成部品を、図1の構成部品リストと照合してください。
※2 センタユニットは工場で最適に組み立てています。分解せずにそのままご使用ください。
※3 センタユニットには、特に軸方向に大きな力が作用しないようにしてください。
ディスクが撓んだ状態で固定されてしまい、性能を損なう恐れがあります。
取付け手順
① 駆動軸・被動軸・ハブ内径にカエリ、傷、汚れ、錆等がないか確認し、ゴミや油分を拭きとってください。
② 各々の軸にハブを取付けてください。しまりバメの場合は加熱油(150℃以下)でハブを均一に加熱し、軸上の所定の位置に素早く取付けてください。
③ ハブのフランジ面間寸法は、次項「4.心出し①フランジ面間寸法(J)の調整」を参照してください。
カップリングの最初の心出し精度が高ければ高い程、使用中に発生する偏心回転応力を抑えることができます。
軸受の摩耗、据付面の沈下、温度による状態変化、振動等による使用中の変化が、お客様の機器とカップリングの寿命を短くすることになります。定期的に、
以下の手順に従って調整を行ってください。
カップリングの許容偏角、偏心、フランジ面間寸法誤差は相関関係にあり、一方が増加すると一方が減ずるため同時に考慮する必要があります。
下記の推奨値以下に最初に心出しを確実に行ってください。
① フランジ面間寸法(J)の調整
センタユニットの全長を測定し、その値をJ寸法としてください。
(部品公差の組み合わせ具合によって、センタユニットの全長が基準値よりも長くな
ったり短くなったりすることがあります。その場合、図面基準寸法にてJ±0.5 ㎜以内
にハブをセットしてもセンタユニットが組み込みにくいことがあります。)
J寸法を 90 度毎に 4箇所測定し、その平均値がJ±0.5 ㎜以内となるようハブの位
置を調整してください。駆動軸、被動軸が段付きシャフトの場合は、調整代が制限さ
れる場合がありますのであらかじめ J寸法が調整可能なように配慮ください。
② 偏角(θ)の調整
(a)図の様にダイヤルゲージを片側ハブに固定し、そのハブを回転させダイヤルゲ
ージの最小読みを見つけ、ゼロにセットしてください。
(b)ダイヤル側のハブを 360 度回転させ、偏角の数値を読み取ってください。
(c)ダイヤルゲージの読みが表 3の偏角推奨値の範囲に入る様に機器をシム等で
移動させて調整してください。