Camco VORTEX ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
VORTEX シリーズ取扱説明書
VORTEX 6
VORTEX 4
VORTEX 3 QUADRO
VORTEX USER MANUAL
VORTEXシリーズ
取扱説明書
P. 2
■安全上のご注意
取扱説明書には、お使いになる方や他の人々への危害と財産の損害を未
然に防ぎ、安全に正しくお使いいただくための、重要な内容を記載して
います。次の内容をよく理解してから本文をお読みになり、記載事項を
お守りください。また、お読みになった後は、いつでも見られる場所に
大切に保管してください。
注意事項は危険や損害の大きさと切迫の程度を明示するために
誤った扱いをすると生じることが想定される内容を次の定義のように
「警告 」「注意 」の二つに区分しています。
警告 この表示内容を無視して誤った取り扱いをすると
死亡または重傷を負う可能性が想定される内容です。
注意
この表示内容を無視して誤った取り扱いをすると
傷害を負う可能性または物的損害が発生する可能性
が想定される内容です。
警告
パワーアンプは、機器の重量に耐える強度を持った安定した場所に
設置してください。バランスが崩れて落下すると、けがの原因とな
ります。
必ず専用の電源ケーブルを使用してください。これ以外の物を使用
すると火災の原因となり大変危険です。
AC100V、50Hz/60Hz の電源で使用してください。異なる電源で使
用すると火災や感電の原因となります。
分解や改造は行わないでください。分解や改造は保証期間内でも保
証の対象外となるばかりでなく、火災や感電の原因となり危険です。
雷が鳴り出したら、金属部分や電源プラグには触れないでください。
感電する恐れがあります。
煙が出る、異臭がする、水や異物が入った、本体や電源ケーブル・
プラグが破損した等の異常があるときは、ただちに電源を切って電
源プラグをコンセントから抜き、修理を依頼してください。異常状
態のまま使用すると、火災や感電の原因となります。
SPEAKONコネクタの横にあるこのシンボルは、ここには非常に
高い電圧の信号が出力されていることを示しています。端子や
芯線を露出させたまま使用しないでください。
安全上の
ご注意
VORTEXシリーズ
取扱説明書 P. 3
注意
万一、落としたり破損が生じた場合は、そのまま使用せずに修理を
依頼してください。そのまま使用すると、火災の原因となることが
あります。
以下のような場所には設置しないでください。
直射日光の当たる場所 / 極度の低温または高温の場所 /
湿気の多い場所 / ほこりの多い場所 / 振動の多い場所 /
風通しの悪い場所
配線は電源を切ってから行ってください。電源を入れたまま配線す
ると、感電する恐れがあります。また、誤配線によるショート等は
火災の原因となります。
電源を入れる前や音声ケーブルの接続時には、各ボリュームを最小
にしてください。突然大きな音が出て聴覚障害などの原因となるこ
とがあります。
ご使用にならないときは、安全のため必ず電源プラグをコンセント
から抜いてください。火災の原因となることがあります。
廃棄は専門業者に依頼してください。燃やすと化学物質などで健康
を損ねたり火災などの原因となります。
■使用上のご注意
取り扱いおよび移動について
性能・耐久性をより長く維持するために以下の点にご注意ください。
移動の際には、丈夫なラックやフライトケースに入れてください。
ラックやフライトケースから取り出す場合は、各つまみやコネクタ
部を持ったり衝撃を与えないように十分注意してください。
すべての配線を取り外してから、移動してください。
外装を、ベンジンやシンナーなどで拭かないでください。変質や塗
料がはげる原因となることがあります。外装のお手入れには、乾い
た柔らかい布をご使用ください。
設置について
高電圧送電ケーブルやブラウン管、テープレコーダ、携帯電話など
の強電磁界付近への設置は避けてください。外部からの誘導電界は、
音声回路に悪影響を与えます。
放熱が良い環境で使用してください。また暖房機や熱を発生する物
の側には設置しないでください。ラックやフライトケース等に収納
して使用する場合は、通気スペースを十分に取ってください。その
際、吸気口や排気口は絶対に塞がないでください。
電源ケーブルを踏んだり、もので挟んだりしないように注意してく
ださい。
信号レベルについて
各入出力信号の仕様をご確認の上、以下の点に注意して接続を行ってく
ださい。
パワーアンプへ接続する入力信号が、適切なレベルのものかどうか
を確認してください。S/N 比等の特性を悪化させる原因となります。
バランス入力に同相信号や高周波信号を入力しないでください。
出力は、仕様に定められたインピーダンスよりも低いインピーダン
スのスピーカに接続しないでください。
使用上の
ご注意
VORTEXシリーズ
取扱説明書
P. 4
VORTEXシリーズ取扱説明書 目次
■安全上のご注意 2
■使用上のご注意 3
取り扱いおよび移動について 3
設置について 3
信号レベルについて 3
■はじめに 5
保証書について 5
故障かな?と思われる症状が出たときには 5
1. 設置
11 VORTEXの特長 5
12 電源 6
13 冷却 7
14 ラックマウント 7
2. VORTEX6、VORTEX4各部詳細
21 VORTEX6/VORTEX4 - 前面パネル 8
22 VORTEX6/VORTEX4 - 背面パネル 8
23 出荷時設定 9
24 電源スイッチ 10
25 入力グランドリフトスイッチ 10
26 オプション機能選択スイッチ 10
27 モードインジケータ 11
28 モードセレクタスイッチ 11
29 配線 11
291 XLRコネクタ(標準EUIカード) 11
292 ステレオモード 12
293 パラレルモノモード 12
294 モノブリッジ・モード 12
295 SPEAKONコネクタ            13
3. VORTEX3 QUADRO各部詳細
31 VORTEX3 QUADRO - 前面パネル 14
32 VORTEX3 QUADRO - 背面パネル 14
33 出荷時設定 15
34 電源スイッチ 16
35 入力グランドリフトスイッチ 16
36 モードインジケータ 17
37 モードセレクタスイッチ 17
38 アンプの動作モードについて 17
381 ステレオモード 17
382 パラレルモノモード 18
383 モノブリッジモード 18
39 配線 19
391 XLRコネクタ 19
392 SPEAKONコネクタ            19
393 4チャンネル動作 20
394 3チャンネル動作 21
3941 ステレオ/パラレルモノ 21
3942 ステレオ/モノブリッジ 21
395 2チャンネル動作 22
3951 パラレルモノ/パラレルモノ 22
3952 モノブリッジ/モノブリッジ 22
3953 パラレルモノ/モノブリッジ 23
4. アンプの操作と動作
41 操作 24
411 ボリューム 24
412 ゲインセレクタ 25
413 リミッタスイッチ 25
42 インジケータ 26
421 ON LED 26
422 SIGNAL LED 26
423 CLIP LED 27
43 パワーアンプ保護システム 28
431 クリップリミッタ 28
432 低インピーダンスリミッタ 28
433 SOAプロテクション 28
434 スピーカプロテクトリミッタ  28
435 DCプロテクション 28
436 DCサーボ 29
437 過電流プロテクション 29
438 温度プロテクション 29
44 電源の保護 29
441 突入電流リミッタ 29
442 過大電源電圧検知 29
443 電源異常検知 29
444 ヒューズプロテクション 29
45 メインスイッチング電源保護 30
451 過電流プロテクション 30
452 温度プロテクション 30
46 ファン 30
47 フィルタの清掃 30
5. 拡張機能
51 EUIインターフェース 31
511 EUIインターフェースについて  31
52 CAI (CAMCO Audio Interface) 31
521 配線 31
522 CAIアドレスの設定 32
513 CAIステータスインジケータ 33
6. 問題と対策
61 ON LEDの点滅パターン 34
62 音が出ない 34
63 音が出ない、あるいは極めて小さい 34
64 両チャンネルが同じに鳴ってしまう 35
65 音が歪む                         35
66 ヒスノイズ 35
67 ハウリングが発生する 35
7. 仕様
71 仕様 36
目次
VORTEXシリーズ
取扱説明書 P. 5
■はじめに
このたびは、CAMCO VORTEXシリーズ・パワーアンプをお買い求めい
ただき、誠にありがとうございます。ご使用いただく前に必ず本書をお
読みいただき、内容をよくご理解された上で正しくお使いください。
保証書について
保証書は必ず「お買い上げ年月日「お買上げ店名/ 所在地」の記
入をご確認いただき、製品とともにお受け取りください。お買い上
げ日より6年間は保証期間です。保証書記載事項に基づき、無償修
理等を保証させていただきます。修理等はお買い上げの販売店まで
ご依頼ください。
お買い上げ時に「お買い上げ年月日「お買上げ店名/ 所在地」が
正しく記入されていない場合は、保証書が無効になり、無償修理を
受けられないことがあります。記載内容が不十分でしたら、速やか
に販売店にお問い合わせください。
改造など通常の使用範囲を超えた取り扱いによる故障や、設計製造
以外の要因で起きた不都合は、期間内であっても保証の対象外とな
ります。
故障かな?と思われる症状が出たときには
この取扱説明書をもう一度よくお読みになり、接続や操作などをご確認
ください。それでも改善されないときは、お買い上げの販売店までお問
い合わせください。調整・修理いたします。
1.1 VORTEXの特長
VORTEXはクラスHのパワーアンプで、以下の出力(瞬間値)を備えていま
す。VORTEX3 QUADROは4チャネルパワーアプで、4つチャ
ネルは、A/BおよびC/Dの2系統のステレオアンプとして使用できます
さらにそれぞれのペアは個々にステレオ、モノブリッジ、パラレルモノ
のモードとすることができます。
VORTEX 6 3000W+3000W ステレオ @2Ω
6000W モノブリッジ @4Ω
6000W パラレルモノ @1Ω
VORTEX 4 2000W+2000W ステレオ @2Ω
4000W モノブリッジ @4Ω
4000W パラレルモノ @1Ω
VORTEX3 QUADRO 740W×4 @4Ω
1480W+1480W ブリッジ2ch @8Ω
VORTEXパワーアンプはスイッチング電源を装備することで、重量とサ
イズ(2U)を大幅に削減しました。スイッチング電源を用いた3ステージ
(VORTEX3 QUADROは2ステージ)の対称な電源段は、一般的なパワーア
ンプよりも安定したものとなっています。
はじめに
1
設置
VORTEXシリーズ
取扱説明書
P. 6
1.
設置
VORTEXパワーアンプのコントロールとモニタにはマイクロプロセッサ
を使用しており、従来のパワーアンプよりも特に以下の4点で優れてい
ます。
歪みの減少
ノイズ特性の改善
外部からのリモートコントロール機能
LEDの点滅パターンによって保護や故障状態を詳細に表示
VORTEXは多様なオーディオシステムでの使用を目的としたスマートで
パワフルなパワーアンプです。ユーザーは使用する前に音響仕様に合わ
せた設定にすることができます。VORTEXの操作部は、機能の違いによ
り前面と背面に分けて配置されています。
いくつかの操作/表示部は複数の機能を兼ねていますので、パワーアン
プを使用する前に、それらがどのような動作をするかを十分に理解して
おいてください。
機能や操作についてご不明な点がございましたら、販売店までお問い合
わせください。
1.2 電源
パワーアンプの設置や接続作業を行うときには、必ず電源プラグは抜い
てください。
VORTEXパワーアンプはパワーアンプの仕様ラベルで指定された電圧の
電源(AC100V、50/60Hz)でのみ動作しますので、必ず指定された電圧
の電源に接続してください。
注意: 通常の使用状態であっても、AC電源から流れ込む電流は瞬間的に
は上記の値を大きく上回る場合があります。したがって、パワーアンプ
と同じ電源に照明を接続すると、ちらつきなどの障害を生じさせる恐れ
があります。
仕様ラベルは本体の背面にあります。
AC電源の供給に関するデータ(定格値)
AC電圧 AC周波数 AC電流 消費電力
VORTEX6 100V 50/60Hz 28A 1800W
VORTEX4 100V 50/60Hz 24A 1450W
VORTEX3 QUADRO 100V 50/60Hz 22A 1140W
VORTEX-6
100 V AC 50/60 Hz 28 A 1800 W
3000 W / 2 Ohm
xxxxx
VORTEXシリーズ
取扱説明書 P. 7
1.
設置
1.4 ラックマウント
パワーアンプをラックにマウントする場合には、ワッシャとネジを使用
して正面パネルの4点で固定します。ツアーなどの移動用途ではユニッ
ト後部にも支えが必要です。
外形寸法はVORTEX6、VORTEX4、VORTEX3 QUADRO共通です。
437.0 mm
446.0 mm
422.0 mm
76.2 mm
10.5 mm
442.0 mm
76.2 mm
88.9 mm
465.0 mm
10.5 mm
1.3 冷却
本パワーアンプを通常の状態で使用する場合には、オーバーヒートする
可能性はありません。冷却用の空気は正面から吸入され背面から排気さ
れます。パワーアンプが動作しているときには、空気が自由に循環する
ようにしておかなければなりません。
冷却効率はまわりの環境(通気の悪いラック、直射日光など)や、前面パ
ネルに装着されたエアフィルタの汚れ具合などの影響を受けますので、
配慮が必要です。
もしパワーアンプをケースに収容する場合には、背面の空間の容積は最
低140cm2は必要です。この空間はパワーアンプの直後になければなり
ません。さもなければ、ケースにはファンなどの強制換気装置を設置し
なければなりません。
VORTEXシリーズ
取扱説明書
P. 8
2.
VORTEX6
VORTEX4
各部詳細
2.1 VORTEX6 / VORTEX4 - 前面パネル
7 エアフィルタユニット
8 冷却気吸気口
9 enterスイッチ
10 動作モードインジケータ
11 CAIインジケータ
2.2 VORTEX6 / VORTEX4 - 背面パネル
18 モードセレクタスイッチ
19 リミッタスイッチ
20 ゲインセレクタスイッチ
21 EUIインターフェース
22 XLRリンクコネクタ
23 XLR入力コネクタ
24 仕様ラベル
123456 78
91011
151412
1316 18 19 2017
24
2223 21
1 電源オン/オフスイッチ
2 ボリュームつまみ Ch A
3 ボリュームつまみ Ch B
4 ON(オン) LED
5 SIGNAL(シグナル) LED
6 CLIP(クリップ) LED
12 AC電源ケーブル
13 CAIインターフェースコネクタ
14 SPEAKON出力コネクタ
15 冷却気排気口
16 入力グランドリフトスイッチ
17 オプション機能選択スイッチ
VORTEXシリーズ
取扱説明書 P. 9
2.
VORTEX6
VORTEX4
各部詳細
2.3 出荷時設定
VORTEX6、VORTEX4の出荷時の初期設定です。
前面パネル
電源オン/オフスイッチ POWER オフ
背面パネル
入力グランドリフトスイッチ INPUT GROUND LIFT グランド(右側)
オプション機能選択スイッチ OPTIONAL FEATURE
モードセレクタスイッチ MODE STEREO
リミッタスイッチ LIMITER Clip SpP
ゲインセレクタスイッチ GAIN 32dB
VORTEXシリーズ
取扱説明書
P.10
2.
VORTEX6
VORTEX4
各部詳細
2.4 電源スイッチ
注意:このスイッチはAC電源とパワーアンプを切り離す機能はありません。
電源スイッチをオンにすると、突入電流リミッタが作動しパワーアンプ
が起動します。電源プラグを差すと同時に、電力はラインフィルタから
ヒューズで保護された整流回路まで供給されます。よって電源からパ
ワーアンプを完全に切り離すには、電源プラグを抜く以外の方法はあり
ません。ですから電源プラグ回りには、常にすぐ抜くことが出来るよう
なスペースを確保する必要があります。雷が発生したとき、パワーアン
プを使用しないとき、長期に渡って管理者が不在なときには電源プラグ
は抜いておきます。
パワーアンプのスイッチがオンのときに停電となった場合、電源が復旧
すると自動的に再起動します。停電前の設定はすべて保たれます。
2.5 入力グランドリフトスイッチ
入力信号のグランド(各XLRコネクタの1番ピン)は、AC電源のアースに
接続されています。グランドループを防止するため、このスイッチによ
り、入力信号のグランドとアースとの間の接続に15Ωの抵抗を介するよ
うにすることができます。このスイッチの設定に関わらず、パワーアン
プとスピーカのグランドは電源アースに接続されたままとなります。
電源ケーブルのアース端子は必ずアースに接続してください
2.6 オプション機能選択スイッチ
将来新しいソフトウェアが搭載された場合に使用予定です。
VORTEXシリーズ
取扱説明書 P.11
2.
VORTEX6
VORTEX4
各部詳細
2.7 モードインジケータ
前面パネルにはモードの状態を示す2つの黄色のLEDがあります。ステ
レオモードではどちらも点灯しません。パラレルモノモードではPM
LEDが点灯します、モノブリッジモードではMB LEDが点灯します。
2.8 モードセレクタスイッチ
背面パネルにあるMODEスイッチはアンプの動作モードを切り替えま
す。このスイッチを操作すると、いったんパワーアンプの電源が切れ、
その後新しいモードで再起動します。
2.9 配線
2.9.1 XLRコネクタ(標準E.U.Iカード)
XLRコネクタ Pin1 グランド (グランドリフト時には電源アースとの
間に15Ωが挿入されます)
Pin2 ホット(+)
Pin3 コールド(-)
接続にはシールド付きのバランスケーブルを使用してください。
2
3
11
3
22
3
1
3
12
VORTEXシリーズ
取扱説明書
P.12
2.
VORTEX6
VORTEX4
各部詳細
2.9.2 ステレオモード
MODEスイッチをSTEREOにすると、アンプの両チャンネルは完全に独立
したステレオ動作となります(通常の動作モード)。
A (L)
B (R)
VORTEX
2.9.3 パラレルモノモード
MODEスイッチをPARALLEL MONOにすると、両チャンネルは並列に接
続され、1Ωの負荷を駆動することができます。
VORTEX
A
B
両チャンネルの出力端子は、内部のリレーにより並列に設定されます。
負荷(1Ch)はチャンネルAおよびBに接続します(出力コネクタとの配線は
ステレオモードと同じです)。このモードではアンプのパワーと出力電
圧はステレオと同じになりますが、電流容量が倍になるので、接続可能
な最低インピーダンスの値は半分になります。入力はチャンネルAのみ
使用されます。チャンネルBの入力は使用されませんので、ボリューム
は最小にしておきます。このモードは、例えば3つのスピーカを同じパ
ワーで同様に鳴らすような場合に用いられます。
注意パラレルモノ動作時には、SPEAKONコネクタの損傷や、接点やケー
ブルの抵抗による損失をさけるために、SPEAKONコネクタの全ての端
子を使用して接続することをおすすめします。
2.9.4 モノブリッジ・モード
MODEスイッチをBRIDGEにすると、1チャンネルのモノブリッジで動作
となります。
VORTEX
A
B
1+
2+
両チャンネルには同じ入力信号が送られますが、片一方は逆相にされ
ます。負荷(1Ch)は両チャンネルの出力の+間に、専用の配線とした
SPEAKONケーブルで接続します。ステレオモードと比較すると、アン
プのトータルでのパワーは同じですが、出力電圧と接続可能な最低イン
ピーダンスの値は共に倍となります。入力はチャンネルAのみ使用され
VORTEXシリーズ
取扱説明書 P.13
2.
VORTEX6
VORTEX4
各部詳細
ます。チャンネルBの入力は使用されませんので、ボリュームは最小に
しておきます。
注意:モノブリッジ・モードでは出力電圧は185Vrmsにも達します。ス
ピーカの接続に使用するケーブルの耐圧規格が条件を満たしていること
を確認してください。ケーブルの製作は資格を持った供給メーカー、人
間に依頼してください。
2.9.5 SPEAKONコネクタ
チャンネルA、Bの出力は共にSPEAKONコネクタによって接続されます。
SPEAKONコネクタの各端子には次のように接続します。
上側のコネクタ Pin1 + チャンネルA シグナル
Pin1 - チャンネルA グランド
Pin2 + チャンネルB シグナル
Pin2 - チャンネルB グランド
下側のコネクタ Pin1 + チャンネルB シグナル
Pin1 - チャンネルB グランド
Pin2 + チャンネルA シグナル
Pin2 - チャンネルA グランド
注意:SPEAKONコネクタの雷マークは命に関わる高電圧が存在するこ
とを示しています。
この端子の配線は資格を持った人間が扱うか、あるいは完成品として供
給されてるケーブルを購入してください。
特別な配線を行う場合は資格を持った人間に依頼してください。
感電を防止するため端子や芯線が露出した状態でパワーアンプを動作さ
せてはいけません。
注意:安全と音質を考慮して、完全に絶縁が施された標準的な銅線のみ
を使用してください。予算と物理的制約が許す限り、できるだけ太いも
のを使用し、必要以上に長くしないようにします。
VORTEXシリーズ
取扱説明書
P.14
3.
VORTEX3
QUADRO
各部詳細
8913 14
10 11 12
1
23
4567
3.1 VORTEX3 QUADRO - 前面パネル
24 26 2827 29
25
23 30
15 17 18 20 22
16 19 21
8 電源オン/オフスイッチ
9 enterスイッチ
10 CAIインジケータ
11 動作モードインジケータ Ch A/B
12 動作モードインジケータ Ch C/D
13 エアフィルタユニット
14 冷却気吸気口
3.2 VORTEX3 QUADRO - 背面パネル
23 AC電源ケーブル
24 SPEAKON出力コネクタ Ch C/D
25 SPEAKON出力コネクタ Ch A/B
26 XLR入力コネクタ Ch D
27 XLR入力コネクタ Ch C
28 XLR入力コネクタ Ch B
29 XLR入力コネクタ Ch A
30 仕様ラベル
1 ON(オン) LED
2 SIGNAL(シグナル) LED
3 CLIP(クリップ) LED
4 ボリュームつまみ Ch A
5 ボリュームつまみ Ch B
6 ボリュームつまみ Ch C
7 ボリュームつまみ Ch D
15 CAIインターフェースコネクタ
16 冷却気排気口
17 ゲインセレクタスイッチ Ch C/D
18 モードセレクタスイッチ Ch C/D
19 入力グランドリフトスイッチ
20 リミッタスイッチ Ch A/B/C/D
21 ゲインセレクタスイッチ Ch A/B
22 モードセレクタスイッチ Ch A/B
VORTEXシリーズ
取扱説明書 P.15
3.
VORTEX3
QUADRO
各部詳細
3.3 出荷時設定
VORTEX3 QUADROの出荷時の初期設定です。
前面パネル
電源オン/オフスイッチ POWER オフ
背面パネル
Ch C/D モードセレクタスイッチ CD MODE STEREO
リミッタスイッチ ABCD LIMITER Clip SpP
Ch A/B モードセレクタスイッチ AB MODE STEREO
Ch C/D ゲインセレクタスイッチ CD GAIN 32dB
入力グランドリフトスイッチ INPUT GROUND LIFT グランド(右側)
Ch A/B ゲインセレクタスイッチ AB GAIN 32dB
VORTEXシリーズ
取扱説明書
P.16
3.
VORTEX3
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3.4 電源スイッチ
注意:このスイッチはAC電源とパワーアンプを切り離す機能はありません。
電源スイッチをオンにすると、突入電流リミッタが作動しパワーアンプ
が起動します。電源プラグを差すと同時に、電力はラインフィルタから
ヒューズで保護された整流回路まで供給されます。よって電源からパ
ワーアンプを完全に切り離すには、電源プラグを抜く以外の方法はあり
ません。ですから電源プラグ回りには、常にすぐ抜くことが出来るよう
なスペースを確保する必要があります。雷が発生したとき、パワーアン
プを使用しないとき、長期に渡って管理者が不在なときには電源プラグ
は抜いておきます。
パワーアンプのスイッチがオンのときに停電となった場合、電源が復旧
すると自動的に再起動します。停電前の設定はすべて保たれます。
3.5 入力グランドリフトスイッチ
入力信号のグランド(各XLRコネクタの1番ピン)は、AC電源のアースに
接続されています。グランドループを防止するため、このスイッチによ
り、入力信号のグランドとアースとの間の接続に15Ωの抵抗を介するよ
うにすることができます。このスイッチの設定に関わらず、パワーアン
プとスピーカのグランドは電源アースに接続されたままとなります。
パワーアンプの電源オフ パワーアンプの電源オン
ON LEDが点灯 )
電源ケーブルのアース端子は必ずアースに接続してください
VORTEXシリーズ
取扱説明書 P.17
3.
VORTEX3
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3.6 モードインジケータ
前面パネルには、A/BおよびC/D用にそれぞれ動作モードを示す黄色の
LEDがあります。ステレオモードではどちらも点灯しません。パラレ
ルモノモードでは PM LEDが点灯します、モノブリッジモードでは MB
LEDが点灯します。
図は、Ch A/Bをステレオ(PM LED消灯)、Ch C/Dをパラレルモノ(PM LED
点灯)とした3チャンネル動作時の状態です。
3.7 モードセレクタスイッチ
背面パネルにあるAB MODEおよびCD MODEスイッチは、それぞれのア
ンプの動作モードを切り替えます。このスイッチのいずれかを操作する
と、パワーアンプの電源は切れ、その後新しいモードで再起動します。
3.8 アンプの動作モードについて
VORTEX3 QUADROはA/BとC/Dの2
す。それぞれをステレオ、モノブリッジ、パラレルモノに設定して動作
させることができます。以下にアンプA/Bのペアを例にとって各モード
の説明をします。チャンネルC/Dについても同様となります。
3.8.1 ステレオモード
アンプの両チャンネルは独立して動作します。
+
+
A(C)
B(D)
+
VORTEXシリーズ
取扱説明書
P.18
3.
VORTEX3
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3.8.2 パラレルモノモード
両チャンネルを並列にひとつにして使用します。
+
+
A(C)
B(D)
両チャンネルの出力端子は、内部のリレーにより並列に接続されます。
負荷(1Ch)はチャンネルA(C)およびB(D)に接続します(コネクタの配線
はステレオモードと同様)。このモードではトータルのアンプのパワー
と出力電圧はステレオ動作と同じになりますが、電流容量が倍になるの
で、接続可能な最低インピーダンスの値は半分になります。入力はチャ
ンネルA(C)のみ使用されます。
注意パラレルモノ動作時には、SPEAKONコネクタの損傷や、接点やケー
ブルの抵抗による損失をさけるために、SPEAKONコネクタの全ての端
子を使用して接続することをおすすめします。
3.8.3 モノブリッジモード
1チャンネルのモノブリッジで動作します。
+
A(C)
B(D)
1+
2+
両チャンネルに同じ入力信号が入力されますが、片一方は逆相にされ
ます。負荷(1Ch)は両チャンネルの出力の+間に、専用の配線とした
SPEAKONケーブルで接続します。ステレオモードと比較すると、アン
プのトータルでのパワーは同じですが、出力電圧と接続可能な最低イン
ピーダンスの値は共に倍となります。入力はチャンネルA(C)のみ使用
されます。チャンネルB(D)の入力は使用されませんので、ボリュームは
最小にしておきます。
注意モノブリッジモードでは出力電圧は90Vrmsにも達します。スピー
カの接続に使用するケーブルの耐圧規格が値を満たしていることを確認
してください。ケーブルの製作は資格を持った供給メーカー、人間に依
頼してください。
VORTEXシリーズ
取扱説明書 P.19
3.
VORTEX3
QUADRO
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3.9 配線
3.9.1 XLRコネクタ
XLRコネクタ: Pin1 グランド(グランドリフト時には電源アースとの
間に15Ωが挿入されます)
Pin2 ホット(+)
Pin3 コールド(-)
接続にはシールド付きのバランスケーブルを使用してください。
3
121
3
2
3
12
3
12
3.9.2 SPEAKONコネクタ
SPEAKONコネクタ
右側のコネクタ Pin1 + チャンネルA シグナル
(背面側から見て) Pin1 - チャンネルA グランド
Pin2 + チャンネルB シグナル
Pin2 - チャンネルB グランド
左側のコネクタ Pin1 + チャンネルC シグナル
(背面側から見て) Pin1 - チャンネルC グランド
Pin2 + チャンネルD シグナル
Pin2 - チャンネルD グランド
注意:SPEAKONコネクタの雷マークは命に関わる高電圧が存在するこ
とを示しています。
この端子の配線は資格を持った人間が扱うか、あるいは完成品として供
給されてるケーブルを購入してください。
特別な配線を行う場合は資格を持った人間に依頼してください。
VORTEXシリーズ
取扱説明書
P.20
3.
VORTEX3
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感電を防止するためスピーカの端子や芯線が露出した状態でパワーアン
プを動作させてはいけません。
注意:安全と音質を考慮して、完全に絶縁が施された標準的な銅線のみ
を使用してください。予算と物理的制約が許す限り、できるだけ太いも
のを使用し、必要以上に長くしないようにします。
重要
スピーカキャビネットを並列に接続する場合(パラレルモノモード)、ど
ちらもがSPEAKONコネクタの全端子を使用するように配線します。さ
もないとコネクタに損傷を与える恐れがあるばかりでなく、音質にも影
響が及びます。
3.9.3 4チャンネル動作
MODEスイッチをそれぞれSTEREOにすると、完全に独立した4チャンネ
ルのアンプとして、マルチチャンネルのモニターシステム、4チャンネ
ル制作、コンパクトなアクティブ2あるいは4ウェイシステムといった
用途に使用できます。
+
+
+
+
VORTEX 3 QUADRO
A
B
C
D
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Camco VORTEX ユーザーマニュアル

タイプ
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