SICK SureSense - HL18 Hybrid photoelectric sensors 取扱説明書

  • SICK HL18シリーズハイブリッド光電センサの操作説明書を読みました。このセンサの取り付け方法、電気配線、調整方法、トラブルシューティングなどについてご質問にお答えします。センサの出力タイプや時間遅延の調整方法についても説明できますので、お気軽にご質問ください。
  • センサの取り付け方法を教えてください。
    DC出力の動作について教えてください。
    光/暗動作の切り替え方法は?
    時間遅延の調整方法は?
    トラブルシューティングの情報はどこにありますか?
HL18(L)、HL18G/HL18T
ハイブリッド光電スイッチ
de
en
es
fr
it
ja
pt
ru
zh
説明されている製品
H18 - SureSense
HL18
HL18G / HL18T
HL18L
メーカー
SICK AG
Erwin-Sick-Str.1
79183 Waldkirch
Germany
生産拠点
SICK Inc.
55438 Minneapolis, MN
USA
法律情報
本書は著作権によって保護されています。著作権に由来するいかなる権利も SICK
AG が保有しています。本書および本書の一部の複製は、著作権法の法的規定の範
囲内でのみ許可されます。本書の内容を変更、削除または翻訳することは、SICK
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© SICK AG. 無断複写・複製・転載を禁ず。
オリジナルドキュメント
このドキュメントは SICK AG のオリジナルドキュメントです。
166
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コンテンツ
78 一般的な安全上の注意事項.................................................... 168
79 UL 認証に関する注意事項..................................................... 168
80 用途........................................................................................ 168
81 動作およびステータス表示灯................................................ 169
82 取付........................................................................................ 169
83 電気的接続............................................................................. 169
83.1 DC 出力動作........................................................................................... 170
83.2 接続ピン配列.......................................................................................... 173
83.3 設定オプション...................................................................................... 174
84 コミッショニング.................................................................. 179
85 トラブルシューティング....................................................... 182
86 分解および廃棄...................................................................... 183
87 メンテナンス......................................................................... 183
88 技術データ............................................................................. 184
88.1 寸法図...................................................................................................... 185
コンテンツ
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167
78 一般的な安全上の注意事項
コミッショニング前に取扱説明書をよくお読みください。
本製品の接続取付コンフィグレーションは、訓練を受けた技術者が
行ってください。
2006/42/EC
NO
SAFETY
本製品は、EU の機械指令を満たす人体保護用の安全コンポーネントで
はありません。
コミッショニング前に、湿気や汚れから機器を保護してください。
本取扱説明書には、センサのライフサイクル中に必要となる情報が記載されて
います。
HL18L:
EN/IEC 60825-1:2014
IEC60825-1:2007
LASERCLASS 1
Laser
1
Maximum pulse power < 4,0 mW
Puls length: 4 µs
Wavelength: 650 - 670 nm
Complies with 21 CFR 1040.10
and 1040.11 except for deviations
pursuant to Laser Notice No. 50,
dated June 24, 2007
要注意
警告:投光光軸の妨害・人為的操作・不適切な使用は、レーザ照射による危険な被
ばくにつながる恐れがあります。
79
UL 認証に関する注意事項
All housing types are Type 1 enclosure.
80 用途
HL18(G/T)はリフレクタ形光電センサ(以下「センサ」)で、物体、動物および人
物を光学的技術により非接触で検出するための装置です。この製品が機能するた
めにはリフレクタが必要です。本製品が他の目的に使用されたり、何らかの方法で
改造された場合、SICK AG に対するいかなる保証要求も無効になります。
HL18L はリフレクタ形光電センサ(以下「センサ」)で、物体を光学的技術により
非接触で検出するための装置です。この製品が機能するためにはリフレクタが必
要です。本製品が他の目的に使用されたり、何らかの方法で改造された場合、SICK
AG に対するいかなる保証要求も無効になります。
センサは産業分野向け無線安全要件(EMC)に準拠しています(無線安全クラス
A)。住宅密集地域で使用する場合、電波干渉を引き起こす可能性があります。
78 一般的な安全上の注意事項
168
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81 動作およびステータス表示灯
2
3
2 3
4
1
1
ポテンショメータ調整(モデルコ
ンフィグレーションで選択されて
いる場合)または LED 表示灯
2
緑色の LED 表示: 動作電圧有効
3
黄色の LED 表示: 受光状態
4
信号強度インジケータ(モデルコ
ンフィグレーションで選択されて
いる場合)
82 取付
適切な取付ブラケットを使用してセンサとリフレクタを取り付けます(SICK 付属
品カタログを参照)。センサとリフレクタを互いに方向調整します。
注意事項
センサの最大許容締付トルク 0.56 Nm に注意してください。
83 電気的接続
センサの接続は必ず無電圧状態(V
S
= 0 V)で行ってください。接続タイプに応じ
て、以下の情報に注意する必要があります:
プラグ接続:ピン割り当て
ケーブル:ワイヤの色
まずすべての電気的接続を確立し、チェックしてから、供給電圧(V
s
> 0 V)をオ
ンにしてください。
センサの上側にある緑色の LED 表示灯が点灯します。
1~3 で使用されている接続用語の説明:
BN = 茶色
WH = 白色
BU = 青色
BK = 黒色
n. c. = 未接続
動作およびステータス表示灯 81
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169
Q1 = スイッチング出力 1
Q2 = スイッチング出力 2
L+ = 供給電圧 (Uv)
L1 = AC 供給電圧
M = 共通
N = AC 共通
Test = テスト入力
L.ON = ライトオン
D.ON = ダークオン
注意事項
センサ出力には、調整可能オン遅延またはオフ遅延が装備されている場合がありま
す。そのことは、モデルコンフィグレーション(Hx18-xxxxx_)で示されています。
83.1 DC 出力動作
表 71: 出力動作
HL18-_xxxxx
-Axxxxx
Q1 = D.ON、PNP (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = D.ON、NPN (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
-Bxxxxx
Q1 = L.ON、PNP (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = L.ON、NPN (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
83 電気的接続
170
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-Pxxxxx
Q1 = L.ON、PNP (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = D.ON、PNP (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
-Nxxxxx
Q1 = L.ON、NPN (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = D.ON、NPN (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
-Fxxxxx
1
Q1 = L.ON、PNP (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = D.ON、PNP (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
-Vxxxxx
Q1 = L.ON、PNP (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = ヘルス、PNP (≤ 100 mA) 参照 表 72, ページ 173 参照 表 72, ページ 173
-Wxxxxx
Q1 = L.ON、NPN (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = ヘルス、NPN (≤ 100 mA) 参照 表 72, ページ 173 参照 表 72, ページ 173
電気的接続 83
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171
-Xxxxxx
Q1 = D.ON、PNP (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = ヘルス、PNP (≤ 100 mA) 参照 表 72, ページ 173 参照 表 72, ページ 173
-Yxxxxx
Q1 = D.ON、NPN (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = ヘルス、NPN (≤ 100 mA) 参照 表 72, ページ 173 参照 表 72, ページ 173
-Gxxxxx
Q1 = L.ON、PNP (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = アラーム、PNP (≤ 100 mA) 参照 表 72, ページ 173 参照 表 72, ページ 173
-Hxxxxx
Q1 = L.ON、NPN (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = アラーム、NPN
(≤ 100 mA)
参照 表 72, ページ 173 参照 表 72, ページ 173
-Jxxxxx
Q1 = D.ON、PNP (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = アラーム、PNP (≤ 100 mA) 参照 表 72, ページ 173 参照 表 72, ページ 173
-Kxxxxx
Q1 = D.ON、NPN (≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
Q2 = アラーム、NPN
(≤ 100 mA)
参照 表 72, ページ 173 参照 表 72, ページ 173
-Mxxxxx
Q1 = D.ON、MOSFET
(≤ 100 mA)
+ (L1)
Q
‒ (N)
Load
+ (L
Q
‒ (
+ (L1)
Q
‒ (N)
Load
83 電気的接続
172
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-Lxxxxx
Q1 = L.ON、MOSFET
(≤ 100 mA)
+ (L
Q
‒ (
+ (L1)
Q
‒ (N)
Load
+ (L1)
Q
‒ (N)
Load
-Zxxxxx 特殊出力動作 SICK にお問い合わせください SICK にお問い合わせください
1
記載されている PNP 出力図については、負荷を + (L+) および Q に接続することで、NPN も可能です
表 72: アラーム/ヘルス動作
HL18-_xxxxx
-Vxxxxx
-Xxxxxx
Q2 = ヘルス、PNP
(≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
-Wxxxxx
-Yxxxxx
Q2 = ヘルス、NPN
(≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
-Gxxxxx
-Jxxxxx
Q2 = アラーム、PNP
(≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
-Hxxxxx
-Kxxxxx
Q2 = アラーム、NPN
(≤ 100 mA)
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
+ (L+)
Q
‒ (M)
Load
83.2 接続ピン配列
表 73: Connection Pinout
HL18 Diagram Pin 1 Pin 2 Pin 3 Pin 4
-x1xxxx
0.2 mm
2
24 AWG
+ (L+)
BN
Q2
WH
- (M)
BU
Q1
BK
電気的接続 83
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173
HL18 Diagram Pin 1 Pin 2 Pin 3 Pin 4
-M1xxxx / -L1xxxx
0.2 mm
2
24 AWG
L1
BN
-
N
BU
Q
BK
-x2xxxx
1
4
3
+ (L+)
BN
-
- (M)
BU
Q1
BK
-x3xxxx
2
1
4
3
+ (L+)
BN
Q2
WH
- (M)
BU
Q1
BK
-x4xxxx
1
2
4 3
+ (L+)
BN
Q2
WH
- (M)
BU
Q1
BK
-x5xxxx + (L1) - (N) Q1 n. c.
83.3 設定オプション
L/D オン
センサには、ライトオンまたはダークオン(L/D)選択ポテンショ
メータが装備されている場合があります。
Q1 出力用にライトオンを選択するには、ポテンショメータを反時
計回りにストップ位置まで回します。ポテンショメータの突出部
が、センサ筐体に印字されている「L」を指し示すようにします。
Q1 出力用にダークオンを選択するには、ポテンショメータを時計
回りにストップ位置まで回します。ポテンショメータの突出部
が、センサ筐体に印字されている「D」を指し示すようにします。
注意
ポテンショメータをストップ位置より先に回すと、センサに恒久的な損傷が生じま
す。
補完的出力仕様になっている場合(Hx18-Pxxxxx、Hx18-Nxxxxx、Hx18-Fxxxxx)
Q2 出力は常に Q1 出力のスイッチング状態の反対になります。従って、Q2 出力は
ポテンショメータが「L 位置」にある場合はダークオンになり、ポテンショメータ
が「D」位置にある場合はライトオンになります。バイポーラ出力仕様になってい
る場合(Hx18-Axxxxx、Hx18-Bxxxxx)、Q2 出力は常に Q1 出力と同じスイッチン
グ状態になります。L/D 選択ポテンショメータは、ヘルスまたはアラーム出力(装
備されている場合)には影響を及ぼしません。
83 電気的接続
174
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表 74: ライト/ダークオン選択ポテンショメータを使用した場合の Q1 出力アクティブ状態
HL18-xxxx_
L/D 選択スイッ
-xxxxxE
-xxxxxH
-xxxxxI
-xxxxxK
-xxxxxP
Q1 = L.ON
Q1 = D.ON
時間遅延
センサには、調整可能時間遅延が装備されている場合があります。
遅延時間は 270°ポテンショメータを回して調整します。
センサに印字されている「+」の方向に時計回りに回すと、遅延時
(T
DELAY
が長くなります。遅延時間は時計回りのストップ位置
で最大になります。
センサに印字されている「-」の方向に反時計回りに回すと、遅延
時間が短くなります。遅延時間は反時計回りのストップ位置でゼ
ロになります。
注意
ポテンショメータをストップ位置より先に回すと、センサに恒久的な損傷が生じま
す。
L/D 選択スイッチが調整可能時間遅延と共に装備されている場合があります。調
整可能時間遅延は、ヘルスまたはアラーム出力(装備されている場合)には影響を
及ぼしません。
表 75: 調整可能時間遅延が備わっている補完的出力バリエーションでの出力アクティブ状
HL18-Pxxxx_
HL18-Nxxxx_
HL18-Fxxxx_
時間遅延なし
Q1 = L.ON
Q2 = D.ON
調整可能
オン遅延
1
-xxxxxC
-xxxxxF
-xxxxxI
2
-xxxxxM
Q1 = L.ON
電気的接続 83
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175
Q2 = D.ON
-xxxxxI
3
Q1 = D.ON
Q2 = L.ON
調整可能
オフ遅延
1
-xxxxxD
-xxxxxG
-xxxxxK
2
-xxxxxN
Q1 = L.ON
Q2 = D.ON
-xxxxxK
3
Q1 = D.ON
Q2 = L.ON
1
オンまたはオフ遅延の名称は Q1 出力に適用されます
2
L/D 選択スイッチが「L」ライトオン位置になっています
3
L/D 選択スイッチが「D」ダークオン位置になっています
表 76: 調整可能時間遅延が備わっている HL18-Bxxxx_バリエーションでの出力アクティブ
状態
HL18-Bxxxx_
時間遅延なし
Q1 = L.ON
Q2 = L.ON
調整可能
オン遅延
-xxxxxC
-xxxxxF
-xxxxxI
1
-xxxxxM
Q1 = L.ON
Q2 = L.ON
83 電気的接続
176
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-xxxxxI
2
Q1 = D.ON
Q2 = D.ON
調整可能
オフ遅延
-xxxxxD
-xxxxxG
-xxxxxK
1
-xxxxxN
Q1 = L.ON
Q2 = L.ON
-xxxxxK
2
Q1 = D.ON
Q2 = D.ON
1
L/D 選択スイッチが「L」ライトオン位置になっています
2
L/D 選択スイッチが「D」ダークオン位置になっています
表 77: 調整可能時間遅延が備わっている HL18-Axxxx_バリエーションでの出力アクティブ
状態
HL18-Axxxx_
時間遅延なし
Q1 = D.ON
Q2 = D.ON
調整可能
オン遅延
-xxxxxC
-xxxxxF
-xxxxxI
1
-xxxxxM
Q1 = D.ON
Q2 = D.ON
-xxxxxI
2
Q1 = L.ON
電気的接続 83
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177
Q2 = L.ON
調整可能
オフ遅延
-xxxxxD
-xxxxxG
-xxxxxK
1
-xxxxxN
Q1 = D.ON
Q2 = D.ON
-xxxxxK
2
Q1 = L.ON
Q2 = L.ON
1
L/D 選択スイッチが「D」ダークオン位置になっています
2
L/D 選択スイッチが「L」ライトオン位置になっています
表 78: アラーム/ヘルスと調整可能時間遅延が備わっているダークオンバリエーションでの
Q1 出力アクティブ状態
HL18-Vxxxx_
HL18-Wxxxx_
HL18-Gxxxx_
HL18-Hxxxx_
時間遅延なし Q1 = L.ON
調整可能
オン遅延
-xxxxxC
-xxxxxF
-xxxxxI
1
-xxxxxM
Q1 = L.ON
-xxxxxI
2
Q1 = D.ON
調整可能
オフ遅延
-xxxxxD
-xxxxxG
-xxxxxK
1
-xxxxxN
Q1 = L.ON
-xxxxxK
2
Q1 = D.ON
1
L/D 選択スイッチが「L」ライトオン位置になっています
2
L/D 選択スイッチが「D」ダークオン位置になっています
83 電気的接続
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表 79: アラーム/ヘルスと調整可能時間遅延が備わっているダークオンバリエーションでの
Q1 出力アクティブ状態
HL18-Xxxxx_
HL18-Yxxxx_
HL18-Jxxxx_
HL18-Kxxxx_
時間遅延なし Q1 = D.ON
調整可能
オン遅延
-xxxxxC
-xxxxxF
-xxxxxI
1
-xxxxxM
Q1 = D.ON
-xxxxxI
2
Q1 = L.ON
調整可能
オフ遅延
-xxxxxD
-xxxxxG
-xxxxxK
1
-xxxxxN
Q1 = D.ON
-xxxxxK
2
Q1 = L.ON
1
L/D 選択スイッチが「D」ダークオン位置になっています
2
L/D 選択スイッチが「L」ライトオン位置になっています
84 コミッショニング
1
光軸調整
赤色光:適切なリフレクタに合わせてセンサの方向を調整します。赤色光投光スポッ
トがリフレクタの中央に照射されるように位置を調整します。ヒント:センサの背面
にある信号強度インジケータを使用して、光軸を正しく調整します。センサからリフ
レクタへの視界が遮られたり、光軸に物体があったりしてはなりません [図 36 を参
照]。センサおよびリフレクタの光学的開口部分に視界を遮るものが一切ないことを
確認して下さい。
図 36: 光軸調整
コミッショニング 84
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Subject to change without notice
179
センサの背面にある信号強度インジケータを使用することで、最適な方向調整の確立
と検証を行うことができます。信号強度インジケータの LED は、センサでの受光信号
強度に応じて点灯します。点灯している LED が全くないか、赤色だけの場合は、セン
サの受光信号がゼロであるか弱すぎて、出力の切替ができないことを意味しています。
最低スイッチング閾値に達すると、最初の黄色 LED が点灯し、受光が強くなるに従っ
て緑色 LED の点灯量が増えていきます。
0 %
100 %
0 %
100 %
0 %
100 %
0 %
100 %
0 %
100 %
図 37: 方向調整中の信号強度インジケータ
2
検出距離
対応する図に従って、センサとリフレクタ間の距離を調整します (x = 検出距離、y =
予備能)。
注意事項
リフレクタに応じて、センサとリフレクタ間の最低検出距離に注意してください。
0 1
(3.28)
2
(6.56)
3
(9.84)
4
(13.12)
5
(16.40)
6
(19.67)
7
(22.97)
100
10
1
Operating reserve
Distance in m (feet)
6 2 1
図 38: HL18:予備能
1
リフレクタ PL80A
2
リフレクタ PL40A
6
反射テープ IREF6000 (REF-
IRF-56)
図 39: HL18G/HL18T:予備能
1
リフレクタ PL80A
2
リフレクタ PL40A
3
リフレクタ P250F
5
反射テープ REF-AC1000
6
リフレクタ PL41F
84 コミッショニング
180
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Subject to change without notice
0 2
(6.56)
4
(13.12)
6
(19.67)
8
(26.25)
10
(32.81)
12
(39.37)
100
10
1
Operating reserve
Distance in m (feet)
6 2 1
3
4
5
図 40: HL18L:予備能
1
リフレクタ PL80A
2
リフレクタ P250F
3
リフレクタ PL10F
4
リフレクタ PL23 FT
5
反射テープ REF-AC1000
6
反射テープ IREF6000 (REF-
IRF-56)
3
感度設定
設定不可能なセンサ:センサは調整済みで、動作できる状態にあります。
図を参照し、機能を点検してください。スイッチング出力が図のように動作しない場
合は、使用条件を確認してください。故障診断の項を参照してください。
ポテンショメータ付きセンサ:
ポテンショメータを使用して感度を調整します(タイプ:270°、。右回転: 予備能増
加; 左回転: 予備能減少。ポテンショメータを「最大」に設定することをお勧めします。
非偏光の表面、極小対象物または透明体では、予備能を低くする必要がある場合もあ
ります。
HL18T:標準仕様のポテンショメータによる感度調節が備わった透過材用センサ
透明体を検出するための調整(> 10%減衰)対象物をセンサとリフレクタの間に配置
します。感度を下げます。センサの上部と背面にある黄色の LED 表示灯が消灯する
まで、ポテンショメータを回し続けます(タイプ:270°では反時計回り)。センサに
信号強度インジケータが備わっている場合は、赤色 LED だけが点灯するようにしま
す。
透明体を取り除きます。黄色の LED 表示灯が点灯すれば、セットアップが完了したこ
とを意味します。センサに信号強度インジケータが備わっている場合は、黄色の LED
と場合によっては緑色の LED がいくつか点灯します。
透明体を取り除いた際に黄色の LED 表示灯が点灯しない場合は、方向調整と使用条件
を点検してください。
HL18G:ティーチおよび AutoAdapt で感度調節を行う透過材用センサ:
回転できる範囲の上半分に時計回りに回すと、ティーチプロセスが開始します。回転
できる範囲の下半分に反時計回りに回すと、ティーチプロセスが完了し、センサが実
行モードに戻ります。
3 種類のティーチモードがあります:
モード 1透明体からの信号減衰が 10%を超えている場合にスイッチング。典型
的な使用例は PET ボトルなどの極めて透明なターゲットです。
モード 2透明体からの信号減衰が 18%を超えている場合にスイッチング。典型
的な使用例は透明なガラス製の対象物です。
モード 3透明体からの信号減衰が 40%を超えている場合にスイッチング。典型
的な使用例は色付きガラスや不透明の対象物です。
ティーチプロセスを開始する前に、センサとリフレクタの間に視界を遮るものがない
状態にします。そして、ポテンショメータを回転範囲の上半分まで時計回りに回しま
す。センサの上部と背面にある黄色の LED 表示灯が一時的に消えて、ティーチが開始
コミッショニング
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されたことが示されます。約 1 秒後、黄色 LED が点滅し始めて、ティーチモードの準
備ができたことが示されます。希望のティーチモードを選択するには、ポテンショメ
ータを回転範囲の上半分の同じ位置に一定時間以上維持します。
モード 1:1~5
モード 2:5~10
モード 3:10 秒以上
ティーチモードが変化した際に、センサの上部と背面にある緑色の LED 表示灯が 1
点滅することに注意してください。
希望のティーチモードを選択したら、ポテンショメータを回転範囲の下半分まで反時
計回りに回します。ティーチプロセスはこれで完了です。検出の点検として、図 G
示されているように透明のターゲットをセンサとリフレクタの間で動かして、そして
更にターゲットが存在している場合には黄色 LED の状態が変化することを確認しま
す。そうならない場合は、方向調整と使用条件を点検してください。
注意事項
HL18G の信号強度インジケータ動作は、ティーチおよび AutoAdapt 機能によって自
動的に管理されることに注意してください。HL18G センサは常に信号を一定のレベ
ルで維持して、リフレクタへの視界が遮られていない状態で、赤色と黄色 LED だけが
点灯するようにします。
センサは調整済みで、動作準備が完了しています。
4
アラーム出力
アラーム出力: このセンサ (HL18(G/T)(L)) には、受光の信号強度が低下している場合
に通報する、故障前通報出力 (アラームオプションが選択されている場合は、概略接続
図 [B] の「Q2」) が備わっています。考えられる原因:センサまたはリフレクタの汚
れ、センサ位置のずれ。良好な状態では:LOW(U
V
< V)汚れがひどい場合、HIGH
(>+U
V
- V)。その際 LED 表示灯が点滅します。
Health 出力: このセンサ (HL18(G/T)(L)) には、受光の信号強度が十分である場合に通
知する、ヘルス状態通知出力 (ヘルスオプションが選択されている場合は、概略接続図
[B] の「Q2」) が備わっています。信号強度が不十分な場合に考えられる原因:センサ
の汚れ、センサの調整不良、またはケーブルの損傷。良好状態:HIGH(>+U
V
- V)
れがひどい場合、またはケーブル断線時:LOW(U
V
< V)。その際 LED 表示灯が点滅
します。
時間タイプ:オプションのオン遅延またはオフ遅延調整が付いた HL18(G/T)(L):t0 =
時間遅延なし、t1 = 対象物が検出された場合の時間遅延、t2 = 対象物が検出されなか
った場合の時間遅延。時間設定は A に従ってポテンショメータで選択することができ
ます。
タイマー段階は 0 から 2 秒までセットすることができます。
85 トラブルシューティング
トラブルシューティングの表は、センサが機能しなくなった場合に、どのような対
策を講じるべきかを示しています。
表 80: トラブルシューティング
LED 表示灯/故障パターン 原因 対策
光軸がリフレクタに合わせて
調整され、光軸上に物体が何
もないにもかかわらず、黄色
LED が点灯しない
無電圧、または電圧が限界値
以下
電源を確認し、すべての電気
接続(ケーブルおよびプラグ
接続)を確認します
電圧がきていない又は不安
安定した電源電圧が供給さ
れていることを確認します
センサの異常 電源に問題がなければ、セン
サを交換します
85 トラブルシューティング
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LED 表示灯/故障パターン 原因 対策
黄色い LED が点滅、アラー
ム / ヘルスが存在する場合は
対応する出力信号に注意
センサの動作準備はまだ整
っているが、動作条件が最適
ではない / さらにヘルス出
力の場合: 電圧供給が中断さ
れている
動作条件を確認します 光線
(レーザスポット)をリフレ
クタに完全に合わせます。 /
光学面を清掃します(センサ
およびリフレクタ) / ポテン
ショメータが最大感度に設
定されている場合センサと
リフレクタの間隔を狭めて、
リフレクタのタイプを確認
します / リフレクタが本ア
プリケーションに不適(必ず
SICK のリフレクタを使用す
ることをお勧めします)
章 84 / 検出距離を確認し、
必要に応じて調整します。
以下の図を参照:章 84。 /
ヘルス出力が存在している
場合:供給電圧を点検しま
す。電気的接続をすべて点
検します(ケーブルとプラグ
コネクタ)
対象物検出時の出力信号が不
安定
反射に偏りのある対象物表
(例テープ等)からの反
射光を無くします
感度を下げるか、またはセン
サの位置を変えて下さい
86 分解および廃棄
センサは必ず該当国の規制にしたがって処分してください。廃棄処理の際には、
きるだけ構成材料をリサイクルするよう努めてください(特に貴金属類)
注意事項
バッテリー、電気および電子デバイスの廃棄
国際的指令に従い、バッテリー、アキュムレータ、および電気または電子デバ
イスは、一般廃棄物として廃棄することはできません。
法律により、所有者は、本デバイスの耐用年数の終了時に本デバイスをそれぞ
れの公的な回収場所まで返却することが義務付けられています。
WEEE: 製品、梱包または本文書に記載されているこの記号は、製品が
これらの規制の対象であることを示します。
87
メンテナンス
SICK センサはメンテナンスフリーです。
定期的に以下を行うことをお勧めしています:
レンズ境界面の清掃
ネジ締結と差込み締結の点検
機器を改造することは禁止されています。
記載内容につきましては予告なしに変更する場合がございますのであらかじめご
了承ください。指定された製品特性および技術データは保証書ではありません。
分解および廃棄 86
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88 技術データ
HL18 -M / -L /-U HL18G/T HL18G/T-M / -
L /-U
HL18L
レーザークラス
1) 1) 1) 1)
1
検出範囲(リフレクタを用いた場
PL80A
0 ... 5 m 0 ... 5 m 0 ... 2.5 m 0 ... 2.5 m 0 ... 10 m
最大検出範囲(リフレクタを用い
た場合 PL80A
0 ... 6.5 m 0 ... 6.5 m 0 ... 3 m 0 ... 3 m 0 ... 12 m
光点のスポット径/距離 130 x 260
mm / 6.5 m
130 x 260
mm / 6.5 m
60 x 120
mm / 3 m
60 x 120
mm / 3 m
2 mm / 2 m
CTA 機能、選択可能 ON/OFF
m m m m
供給電圧 U
v
DC 10 ... 30
V
2)
AC 90 ... 250
V
3)
DC 10 ... 30
V
2)
AC 90 ... 250
V
3)
DC 10 ...
30 V
2)
出力電流 I
max.
≤ 100 mA ≤ 100 mA ≤ 100 mA ≤ 100 mA
最大出力電流 (最大出力電圧)
4)
≤ 20 mA
4) 4) 4)
最大スイッチング周波数 1,000 Hz
5)
1,000 Hz
5)
1,000 Hz
5)
1,000 Hz
5)
1,000 Hz
5)
最大応答時間 ≤ 0.5 ms
6)
≤ 0.5 ms
6)
≤ 0.5 ms
6)
≤ 0.5 ms
6)
≤ 0.5 ms
6)
保護等級 IP67, IP69
7)
IP67, IP69
7)
IP67, IP69
7)
IP67, IP69
7)
IP67、IP69
7)
保護クラス III II
8)
III II
8)
III
回路保護 A, B, D
9)
A, B, D
9)
A, B, D
9)
A, B, D
9)
A、B、D
9)
周辺温度 (作動中) -40 ... +70 °C -40 ... +70 °C -40 ... +70 °C -40 ... +70 °C -30 ... +55 °C
1)
動作の信頼性を高めるため、トリプルリフレクタまたはリフレクタシートの使用をお勧めします。適切なリフレクタやリフレクタ
シートは、SICK 製品カタログに記載されています。大きなトリプル構造をもつリフレクタの使用は、センサの検出機能に悪影響を
与える場合があります。
2)
反射率 90 % の対象物(DIN 5033 に準拠した白色)
2)
限界値:短絡保護の操作は最大 8 A;残留リップルは最大 5 V
ss
3)
限界値
4)
EN 60947-1 AC-15、DC-13 に準拠した使用カテゴリー
5)
ライト/ダークの比率 1:1
6)
負荷のある信号経過時間
7)
ISO 20653: 2013-03 準拠の IP69K の代わり
8)
ピン 2 Q\ に有効、ソフトウェアを介して設定する場合
8)
定格電圧 AC/DC 250 V、過電圧カテゴリー II
9)
定格電圧 DC 50 V
9)
A = U
V
電源電圧逆接保護
B = 出入力 逆接保護
D = 出力の過電流保護および短絡保護
88 技術データ
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