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アバゴ・テクノロジーのVersatile Link製品ファミリー(HFBR-0500Z
シリーズ)は、パワー半導体制御ボード向けの最も普及している標
準部品です。これらの部品は、トランスミッタおよびレシーバ回路
が簡単なため、システムにTTL論理レベルで容易に組み込むこと
ができます。図3に、データ伝送速度5MBdで動作する一般的な
インタフェース回路を示します。
ソーラー・パネルの制御および監視システム
太陽エネルギーから電力への変換を最大に高めるには主に2つ
の方法があります。1つの方法は、最も効率の高いソーラー・パネ
ルを使用することです。もう1つの方法は、日中の太陽の動きを追
尾することです。追尾システムを備えたソーラー・パネルが、固定
式システムより多くの電気を出力することが分かっています。[1,2]
ソーラー・ファームは、大きなものほどユーティリィティ向けに大
量の電力を生成するため、各ソーラー・パネルの性能を監視する
ためにインテリジェント機能を備えています。例えば、パネルの電
気出力と温度を監視して電気出力を最大にするには、ソーラー・
パネルの角度と向きの制御がきわめて重要です。数メガワットの
電力を生成する商用ソーラー・ファームでは、ソーラー・パネルが
広大な面積に設置されるために高い信頼性のネットワークの制
御と監視が必要になりますが、光ファイバ・ネットワークだけが、こ
れらの要求に応えることができます。(図4,表2)。
図3. データ伝送速度5MBdのHFBR-1521Z/2521Zの回路図
表2. 制御および監視システム向け一般型名
型名 説明 データ伝送速度
距離*
POF (1mm) HCS® (200µm) 62.5um/125um
HFBR-1515BZ 650nm,トランスミッタ
DC–10MBd 40m 200m
HFBR-2515BZ 650nm,レシーバ
HFBR-1505CZ 650nm,トランスミッタ
DC–10MBd 50m 400m
HFBR-2505CZ 650nm,レシーバ
HFBR-1414Z 820nm,トランスミッタ
DC–5MBd 1500m 2000m
HFBR-2412Z 820nm,レシーバ
HFBR-1414Z 820nm,トランスミッタ
DC–20MBd 2700m
HFBR-2416Z 820nm,レシーバ
HFBR-1414Z 820nm,トランスミッタ
DC–160MBd 500m
HFBR-2416Z 820nm,レシーバ
*光リンク距離は実際のデータ伝送速度で変化します。データ伝送速度が低いほど光リンク距離が長くなります。