CKD MN4G Rシリーズ(ブロックマニホールド) ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
SM-P00078/1
取 扱 説 明 書
空気圧用 35ポート電磁
MN3GA/B Rシリーズ
MN4GA/B R シリーズ
MN3GD/E R シリーズ
MN4GD/E R シリーズ
ブロックマニホールド
製品をお使いになる前に、この取扱説明書を必ずお読
みください。
特に安全に関する記述は、注意深くお読みください。
この取扱説明書は必要な時にすぐ取り出して読めるよ
うに大切に保管しておいてください。
[SM-P00078/1]
1
本製品を安全にご使用いただくため
当社製品を使用した装置を設計製作される場合には、装置の機械機構と空気圧制御回路
または水制御回路とこれらをコントロールする電気制御によって運転されるシステムの
安全性が確保できることをチェックして安全な装置を製作する義務があります。
当社製品を安全にご使用いただくためには、製品の選定および使用と取扱い、ならびに
適切な保全管理が重要です。
装置の安全性確保のために、警告、注意事項を必ず守ってください。
なお、装置における安全性が確保できることをチェックして安全な装置を製作されるよう
にお願い申し上げます。
1.本製品は、一般産業機械用装置・部品として設計、製造されたものです。
よって、取り扱いは充分な知識と経験を持った人が行ってください。
2.製品の仕様範囲内でのご使用を必ずお守りください。
製品固有の仕様外での使用は出来ません。また、製品の改造や追加工は絶対に行わない
でください。
なお、本製品は一般産業用装置部品での使用を適用範囲としておりますので、屋外で
の使用、および次に示すような条件や環境で使用する場合には適用外とさせていただき
ます。
(ただし、ご採用に際し当社にご相談いただき、当社製品の仕様をご了解いただいた場
合は適用となりますが、万一故障があっても危険を回避する安全対策を講じてくださ
い。)
原子力・鉄道・航空・船舶・車両・医療機械・飲料・食品などに直接触れる機器や
用途、娯楽機器・緊急遮断回路・プレス機械・ブレーキ回路・安全対策用など、安
全性が要求される用途への使用。
人や財産に大きな影響が予想され、特に安全が要求される用途への使用。
3.装置設計・管理等に関わる安全性については、団体規格、法規等を必ずお守りくださ
い。
ISO4414, JIS B 8370(空気圧システム通則)
JFPS2008(空気圧シリンダの選定及び使用の指針)
高圧ガス保安法、労働安全衛生法およびその他の安全規則、団体規格、法規など
4.安全を確認するまでは、本製品の取り扱いおよび配管・機器の取り外しを絶対に行
わないでください。
機械・装置の点検や整備は、本製品が関わる全てのシステムにおいて安全であること
を確認してから行ってください。
運転停止時も、高温部や充電部が存在する可能性がありますので、注意して行ってく
ださい。
機器の点検や整備については、エネルギー源である供給空気や供給水、該当する設備
の電源を遮断し、システム内の圧縮空気は排気し、水漏れ漏電に注意して行ってく
ださい。
空気圧機器を使用した機械・装置を起動または再起動する場合、飛び出し防止処置等
システムの安全が確保されているか確認し、注意して行ってください。
警告
[SM-P00078/1]
2
5.事故防止のために必ず、以降の警告及び注意事項をお守りください。
■ここに示した注意事項では、安全注意事項のランクを 「危険」「警告」「注意」 として
区別してあります。
取り扱いを誤った場合に、死亡または重傷を負う危険な状態が生じる
ことが想定され、かつ危険発生時の緊急性(切迫の度合い)が高い限定
的な場合。
取り扱いを誤った場合に、死亡または重傷を負う危険を生じることが
想定される場合。
取り扱いを誤った場合に、軽傷を負うかまたは物的損害のみが発生
する危険な状態が生じることが想定される場合。
お、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結び付く可能性が
あります。いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。
保証に関する注意事項
保証期間
当社製品の保証期間は、貴社のご指定場所への納入後 1年間といたします。
保証範囲
上記保証期間中に明らかに当社の責任と認められる故障を生じた場合、本製品の代替
品または必要な交換部品の無償提供、または当社工場での修理を無償で行わせていた
だきます。
ただし、次の項目に該当する場合は、この保証の対象範囲から除外させていただきます。
カタログまたは仕様書に記載されている以外の条件・環境での取扱いならびに
ご使用の場合
故障の原因が本製品以外の事由による場合
製品本来の使い方以外の使用による場合
当社が関わっていない改造または修理が原因の場合
納入当時に実用化されていた技術では予見できない事由に起因する場合
天災、災害など当社の責でない原因による場合
なお、ここでいう保証は、納入品単体に関するものであり、納入品の不具合により
誘発される損害については除外させていただきます。
適合性の確認
お客様が使用されるシステム、機械、装置への当社製品の適合性は、お客様自身
の責任でご確認ください。
危険
警告
注意
[SM-P00078/1]
3
開梱 (3)
配管実施寸前まで電磁弁包装袋は、外さないでください。
包装袋を配管接続作業以前に外すと、配管ポートから異物が電磁
弁内部に入り、故障、誤作動などの原因になります。
据付け (4)
指定仕様外での使用、特殊な用途の場合には、仕様についてご
相談ください。
設置環境 (4.1)
a) 周囲に粉塵が多い場合は排気配管もご注意ください。
・電磁弁の排気ポートでは弁体作動により呼吸作用が発生し、排気
ポートの周辺の異物を吸入することや、排気ポートが上向きの場
合には異物が入ることがあります
サイレンサーを取付けるか、排気ポートを下向きに配管してください。
b) 水・切削油が常時直接バルブにかかる使用は避けてください。
・常時、水や切削油が掛かる環境の場合はカバーやパネル内に
設置するなどして保護してください。
シリンダのロッド部に切削油がかかる場合、シリンダを通し電磁弁
二次側配管内に切削油が浸入し誤作動の原因となりますので避
けてください。このような場合は、別途ご相談ください。
c) コイルは発熱をします。
・制御盤内に取付けたり、通電時間が長い場合には、通風など、
放熱を考慮してください。高温状態となります。
・周囲温度および通電時間によってコイル温度が高くなることがある
ため、バルブに触れる際は十分ご注意ください。
d) 腐蝕性、溶剤環境では使えません。
・亜硫酸ガス等腐蝕性ガスおよび溶剤雰囲気での使用はしないで
ください。
e) 耐振動・耐衝撃
・振動50m/s2以上、衝300m/s2以上の使用は避けてください。
) 多湿環境では温度変化により結露を生じる場合があります
ので避けてください。
g) 防爆環境では使用できません。防爆用電磁弁をお選び
ください。
h) 海岸付近、雷の発生しやすい場所等、オゾンの濃度が高い
場所ではパッキン、ガスケットの劣化が早くなる場合が
あります。
i) CEマーキングのサージイミュニティ(EN61000-4-5)に対する
耐性はありませんので、装置側にて対策を実施してください。
また、AC電圧においては、設置カテゴリ2にて使用してくだ
さい。
注意 :
注意 :
[SM-P00078/1]
4
据付け方法 (4.2)
a) 電磁弁の取付けには、配管で支持する取付け方法をとらな
でください。
・電磁弁本体を取付け固定してください。
b) ねじは適正なトルクで締め付けてください。適正な組立及び
締め付けが行われないと、エア漏れや製品の脱落、ねじの
破損、DINレールの変形の原因となります。
DINレール取付の場合には強度を確認してください
・マニホールド質量が 1kg を超える場合や振動、衝撃のある環境
では、DIN レールを 50100mm 間隔で取付面に固定してください。
・強度不足の場合にはマニホールドベースを直接取付けてください。
配管方法 (4.3 )
a) 配管接続時には適正トルクで締付けてください
・空気漏れ、ねじ破損防止が目的です。ねじ山にキズを付けない
ように、初めは手で締め込んでから、工具をご使用ください。
b) 配管接続部の結合部が装置の動き、振動、引張りなどに
よってはずれないように配管してください。
・空気圧回路の排気側配管の離脱によりアクチュエータの速度制御
ができなくなります。
・チャック保持機構の場合にはチャック解放となり、危険な状態が
生じます。
c) 配管接続が完了して圧縮空気を供給する際、必ず配管接続
部分のすべての部分の空気漏れのないことを確認してくだ
さい。
d) 配管接続が完了して圧縮空気を供給する場合、急激に高い
圧力が掛からないように供給してください。
・配管接続がはずれ、配管チューブが飛びはねて、事故が発生
します。
e) 電磁弁の排気ポートは配管接続ポートの口径以下に絞らない
ようにしてください。
・排気がスムーズにされないと、アクチュエータが正常に作動しま
せん。マニホールドの場合には排気が他の電磁弁の正常な作動を
妨げることがあります
f) 異物の除去
・配管内のさび等は動作不良・弁座漏れの原因となります。
電磁弁の直前には5μm下のフィルタを入れてください。
g) 給気
・給気配管は絞らないでください。多連数動作時の圧力低下により
動作遅れ不具合が生ずることがあります。
警告 :
注意 :
注意 :
[SM-P00078/1]
5
配線方法 (4.4)
配線作業を行う場合、必ず電源を切った状態で行ってください。
また、通電中に端子部に触れたり、濡れた手を近づけないでください。
さい。感電する可能性があります。尚、取扱説明書を熟読し、十分に
理解して分解、組立て作業を行ってください。
・電磁弁の構造と作動原理を理解して安全性が確保できる知識が
必要です。
a) 電源の電圧、交流、直流を確認してから通電してください。
b) リード線部に負荷を加えないで下さい。
・リード線断線、コンタクト端子抜け等の原因になります。
c) 同時通電、ケーブル長さによって電圧降下が生じます。
ソレノイドに対する電圧降下が定格電圧の 10%以内であることを
ご確認ください。
d) 出力ユニットに本製品を接続してください。入力ユニットに接続
した場合、これらの機器だけでなく周囲の機器まで重大な故
を起こす恐れがあります。
誤作動防止について (5.1)
誤動作防止弁は、隣接するエア機器等からの背圧をブロックするも
のですが、圧力を連続してシール保持できる構造にはなっておりませ
んので、背圧ブロック以外の目的でご使用ならないでください。
手動操作 (5.2 )
a) 残圧排出機構を含む手動操作装置を作動させた場合、必ず原
点(初期位置)に復帰させてから装置の運転をしてください。
b) 残圧排出を含む手動操作にあたっては、作動するシリンダの
近くに人がいないことを確認して行ってください。
c) ノンロック・ロック共用形手動装置では平常運転前に必ず
ロックを解除してください。誤作動の原因となります。
手動カバーが閉じていればロックが解除された状態です。
エアー質 (5.3)
a) 圧縮空気以外は供給しないでください。
b) 縮空気には腐食性ガスを含まない清浄な空気をご使用
ください。
a) 圧縮空気中には多量のドレン、酸化オイル、タール、異物、
配管のさびが含まれ作動不良や短寿命など故障の原因と
なります。また、排気は環境汚染にもなりますので、エアー質
改良 (クリーンエアー) を行ってください。
b) 基本的には無給油仕様ですが、給油する場合はタービン油
1種(無添加ISO VG32使用してください。
一旦給油した場合には、無給油機能が維持できません
給油をする場合は、給油を中止せず継続してください。
c) スピンドル油・マシン油はゴム部品の膨張により作動不良を
おこしますので使用しないでください。
警告 :
警告 :
注意 :
警告 :
警告 :
[SM-P00078/1]
6
電気回路 (5.4)
a) 他の制御機器からの漏れ電流による誤作動を避けるために漏
れ電流の確認をしてください。
プログラマブルコントローラなどを使用する場合に漏れ電流が影
して電磁弁を非通電にしても弁が切り換わらない場合があります。
b) 漏れ電流の制御
プログラ動作せる場合には
プログラマブルコントローラの出力の漏れ電流が下表以下になって
いることを確認してください。誤作動につながります。
注意 :
AC100V の場合
1.0 mA 以下
AC200V の場合
DC3V の場合
8.0 mA 以下
DC5V の場合
4.8 mA 以下
DC12V の場合
1.6 mA 以下
DC24V の場合
1.0 mA 以下
漏れ
電流
電磁弁
接点
C
R
プログラマブル
コントローラ側
CR 回路
[SM-P00078/1]
7
a) サージキラーは数V達す電磁サー圧を力接
点が耐え得る程度の低い電圧レベルに制限する働きをします。ご
使用の出力回路によってはこれでは不十分であり、破壊、誤作
る場ます。事使弁の圧制
レベと、出力機器耐圧、回路成によりまた、復遅れ
使
は、さらに別のサージ対策実施してくさい。なお、4G Rシリー
ズのサージキラー付電磁弁はOFF時に発生する端子間の逆電圧
サージを、次表のレベルまで抑えることができます。
b) 出力ニッNPNタイの場トラジスタに
圧+電源電圧分のサージ電圧がかかる恐れがありますので接
点保護回路の併設をお願いいたします。
注意 :
DC3V の場合
6.2V
DC5V の場合
13V
DC12V の場合
27V
DC24V の場合
47V
オプション S,E 選択
1V
電磁弁側
プログラマブル
コントローラ側
<出力トランジスタ保護回路 併設例1>
電磁弁側
プログラマブル
コントローラ側
<出力トランジスタ保護回路 併設例2>
[SM-P00078/1]
8
圧力センサ付オプション (5.5)
a) 腐食性・可燃性のガス・酸素にはご使用にらないでください。
b) 配線接続部(裸充電部)に触れると感電する恐れがあります
配線切ってかしてくだ
た手で充電部を触らないでください。
c) 圧力センサを分解・解体しないでください。分解されますと、
圧力をかけた際に部品が飛散する恐れがあります。
d) 圧力センサ(1ポート検出タイプ)のセンサ本体と継手部の接続
部はするうにってすが、使用上り返転す
ような使い方はしないでください。
e) 圧力センサのリード線を過大な応力で引っ張らないでください。
また応のかかった態で使用しないでください漏れや接
不良になります。
f) 圧力センサ部は防塵仕様になります。水や切削油、クーラント
液等がかからないようにしてください。 圧力センサ部は防塵仕様になります。水や切削油、クーラント液等がかからないようにしてください。
定期点検 (6.1)
スを行うは、気を
止め、残圧の無いことを確認してから行ってください。
安全確保に必要な条件です。
メンテナンス管理が正しく実施されるように、日常点検、定期点検
を計画的に実施してください。
メンテナンスの管理が十分でない場合には製品の機能が著しく低
下して短寿命、破損誤作動などの不具合や事故を招きます。
分解・組立 (6.2)
マニホールドの増減を行う場合、必ず電源を切り、圧力を抜いて
から行ってください。
お客様にて電磁弁内部の分解・再組立を実施されると、シール
能を損なう恐れがありますので避けてください。
分解・再組立された電磁弁は製品保証外となります 空気圧技能検定2級以上のレベルです。
省配線マニホールドの増設方法 (6.3 )
分解を実る場取扱説明書を
読し、十分に理解して分解、組立作業を行ってください。
電磁弁の構造と作動原理を理解して安全性が確保できる知識が
必要です。
空気圧技能検定2級以上のレベルです。
警告 :
注意 :
警告 :
警告 :
警告 :
注意 :
[SM-P00078/1]
9
空気圧用 35ポート電磁弁
MN3GA/B R シリーズ MN3GD/E R シリーズ
MN4GA/B R シリーズ MN4GD/E R シリーズ
取扱説明書 No. SM-P00078
1. 製品各部の名称とはたらき ······················································· 10
2. ポート表示および SI 単位系
2.1 ポート表示 ····································································· 13
2.2 SI 単位と従来単位の換 ·················································· 13
3. 開梱 ·················································································· 14
4. 据付け
4.1 設置環境 ······································································ 15
4.2 据付け方法 ···································································· 16
4.3 配管方法 ······································································ 17
4.4 配線方法 ······································································ 21
5. 適切な使用方法
5.1 動作説明 ······································································ 40
5.2 手動操作 ······································································ 43
5.3 エアー質 ······································································· 45
5.4 電気回路 ······································································ 46
5.5 圧力センサ付オプション ···················································· 49
6. 保守
6.1 定期点検 ······································································ 52
6.2 分解・組立 ····································································· 53
6.3 省配線マニホールドの増設方法 ·········································· 57
7. 故障と対策 ·········································································· 63
8. 製品仕様および形番表示方
8.1 製品仕様 ······································································ 64
8.2 性能・特性 ····································································· 65
8.3 形番表示方法 ································································ 70
8.4 関連機器 ······································································ 74
8.5 キット部品 ······································································ 75
[SM-P00078/1]
- 10 -
1. 製品各部の名称とはたらき
ベース配管タイプ単体 ダイレクト配管タイプ単体 個別配線マニホールド
省配線マニホールド ミックスマニホールド
18.Dサブコネクタタイプ
(T30
19.フラットケーブルタイプ
(T50)
20.集中端子台ブロック
(T10M 3 ねじ仕様
21.集中端子台ブロック
(T11)押し締め仕様
- 11 - [SM-P00078/1]
- 11 -
1) 電磁弁単体
No.
1
リード線
通電時の極性はありません。
2
電装カバー
コイルへの通電時、上面に緑色の通電表示灯が点灯します。
(E形、A形コネクタのみ)
3
コイル組立
電線接続種類、電圧によって異なります。
4
手動保護カバー
手動装置の誤操作を防止するための保護カバーです。
手動操作時は開放してください。
5
手動装置
ロック・ノンロック共用タイプです。
6
単体バルブ
7
単体バルブ取付ねじ
単体バルブ毎に2本あり、各種ベースに単体バルブを固定します。
8
継手
交換可能なカートリッジ式ワンタッチ継手です。
9-1
継手固定用ストッパピン
カートリッジ式継手類を固定します。(4GA Rシリーズ)
9-2
継手固定用ねじ
カートリッジ式継手類を固定します。(4GD Rシリーズ)
22
圧力センサ
4(A)ポートの圧力を検出します
23
圧力センサ
2(B/4(A)ポートの圧力を検出します。
24
残圧排出機構
3位置オールポートブロック及びABR接続において、出力ポートの圧力を
大気に開放します。
2) 配管ブロック
No.
10
電磁弁付バルブブロック
電磁弁単体とバルブブロック(分割樹脂ベース)を組立てたブロックです。
11
マスキングプレート付
バルブブロック
マスキングプレートとバルブブロックを組立てたブロックです。
12
給排気ブロック
給気ポートと排気ポートを持つブロックです。
13
エンドブロック(L/R)
給気と排気を遮断するブロックです。
排気を大気へ放出するタイプ(X)もあります。
14
仕切りブロック
給気または排気を任意に遮断し、異種圧回路等に使います。
15
ミックスブロック
4G14G2を同一マニホールドに混載する場合に使います。
16
DINレール
17
リティナ操作ボタン
DINールに電磁弁マニホールドを固定する場合に固定金具を間接的に
操作するボタンです。
圧力センサ付(G1 圧力センサ付(G2 残圧排出付(X,X1
[SM-P00078/1]
- 12 -
3) 配線ブロック
No.
18
Dサブコネクタタイプ(T30)
18-1
Dサブ25ピンコネクタ
RS232C規格のコネクタです。
マニホールドバルブの制御端子が集合しています。
18-2
取付けねじ
接続するコネクタを固定するときに使います。(M2.6)
18-3
回転コネクタ操作ボタン
コネクタの配線方向を上または横へ変更する時に使用します。
ボタンを押し込むとロックが解除され、コネクタを回転させることができます。
所定の位置にコネクタが回転されるとボタンが戻り、コネクタがロックされま
す。
19
フラットケーブルタイプ(T50)
19-1
20ピンコネクタ
MIL規格(MIL-C-83503)に準拠したコネクタです。
19-2
電源表示灯
正しい極性で給電されている時、点灯します。
19-3
電源用ターミナル端子
外部から電源供給が必要な時、使用します。
19-4
電源極性マーク
電源接続極性を示しています。
20
集中端子台M3ねじ仕様(T10)
20-1
ターミナル端子台
M3ねじの端子台です。
マニホールドバルブの制御端子が集合しています。
20-2
カバー
感電防止ため、閉めて使用してください。
20-3
端子台配置図
端子台の配置を示します。
紙を取り出し、TAGなどのメモを記入することができます。
21
集中端子台押し締め仕様(T11)
21-1
ターミナル端子台
押し締め式の端子台です。
マニホールドバルブの制御端子が集合しています。
21-2
カバー
感電防止のため、閉めて使用してください。
21-3
端子台配置図
端子台の配置を示します。
紙を取り出し、TAGなどのメモを記入することができます。
- 13 - [SM-P00078/1]
SI 単位
- 13 -
2. ポート表示およびSI単位系
2.1 ポート表示
配管ポート位置には、1P4Aなどのように、ISOおよびJIS規格に対応した配管ポート表示が示されて
います。
用途
ISO規格
JIS規格
供給ポート
1
P
出力ポート
4
A
出力ポート
2
B
排気ポート
5
R1
排気ポート
3
R2
電磁弁の取付姿勢に規制はありません。4G Rシリーズは4(A)および2(B)5(R1)よび3(R2)のポート位置
が当4Kシリーズは、になていすのート記号認しシリンダ逆動生じいよ
管してください。
2.2 SI単位と従来単位の換算
本取扱説明書はSI単位 (国際単位系) にて記載されております。
おもなSI単位と従来単位の換算については下表の通りです。
SI単位換算表 (太字の単位がSI単位です)
N
dyn
kgf
1
1×105
1.01972×10-1
1×10-5
1
1.01972×10-6
9.80665
9.80665×105
1
応力
注:1Pa=1N/m2, 1MPa=1N/mm2
圧力
Pa
kPa
MPa
bar
kgf/cm2
atm
mmH2O
mmHgTorr
1
1×10-3
1×10-6
1×10-5
1.01972×10-5
9.86923×10-6
1.01972×10-1
7.50062×10-3
1×103
1
1×10-3
1×10-2
1.01972×10-2
9.86923×10-3
1.01972×102
7.50062
1×106
1×103
1
1×10
1.01972×10
9.86923
1.01972×105
7.50062×103
1×105
1×102
1×10-1
1
1.01972
9.86923×10-1
1.01972×104
7.50062×102
9.80665×104
9.80665×10
9.80665×10-2
9.80665×10-1
1
9.67841×10-1
1×104
7.35559×102
1.01325×105
1.01325×102
1.01325×10-1
1.01325
1.01323
1
1.03323×104
7.60000×102
9.80665
9.80665×10-3
9.80665×10-6
9.80665×10-5
1×10-4
9.67841×10-5
1
7.35559×10-2
1.33322×102
1.33322×10-1
1.33322×10-4
1.33322×10-3
1.35951×10-3
1.31579×10-3
1.35951×10
1
注:1Pa=1N/m2
Pa又はN/m2
MPaN/mm2
kgf/mm2
kgf/cm2
1
1×10-6
1.01972×10-7
1.01972×10-5
1×106
1
1.01972×10-1
1.01972×10
9.80665×106
9.80665
1
1×102
9.80665×104
9.80665×10-2
1×10-2
1
換算例 (圧力の場合) 1kgf/cm2 0.980665MPa 1MPa 1.01972×10kgf/cm2
[SM-P00078/1]
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3. 開梱
配管実施寸前まで電磁弁包装袋は、外さないでください。
包装袋を配管接続作業以前に外すと、配管ポートから異物が電磁
弁内部に入り、故障、誤作動などの原因になります。
(1) ご注文の製品と製品に表示されている製品形番が、同一であることを確認してください。
(2) 製品外部に損傷を受けていないか確認してください
(3) 製品に取扱注意書などが添付されている場合は、この取扱説明書と併せて読んでからご使用ください。
注意 :
[SM-P00078/1]
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4. 据付け
指定仕様外での使用、特殊な用途の場合には、仕様についてご
相談ください。
4.1.設置環境
a) 周囲に粉塵が多い場合は排気配管もご注意ください。
・電磁弁の排気ポートでは弁体作動により呼吸作用が発生し、排気
ポートの周辺の異物を吸入することや、排気ポートが上向きの場
合には異物が入ることがあります
サイレンサーを取付けるか、排気ポートを下向きに管してください。
b) 水・切削油が常時直接バルブにかかる使用は避けてください。
・常時、水や切削油が掛かる環境の場合はカバーやパネル内に
設置するなどして保護してください。
シリンダのロッド部に切削油がかかる場合、シリンダを通し電磁弁
二次側配管内に切削油が浸入し誤作動の原因となりますので避
けてください。このような場合は、別途ご相談ください。
c) コイルは放熱をします。
・制御盤内に取付けたり、通電時間が長い場合には、通風など、
放熱を考慮してください。高温状態となります。
・周囲温度および通電時間によってコイル温度が高くなることがある
ため、バルブに触れる際は十分ご注意ください。
d) 腐蝕性、溶剤環境では使えません。
・亜硫酸ガス等腐蝕性ガスおよび溶剤雰囲気での使用はしないで
ください。
e) 耐振動・耐衝撃
・振動50m/s2以上、衝300m/s2以上の使用は避けてください。
) 多湿環境では温度変化により結露を生じる場合があります
ので避けてください。
g) 防爆環境では使用できません。防爆用電磁弁をお選びくだ
さい。
h) 海岸付近、雷の発生しやすい場所等、オゾンの濃度が高い
場所ではパッキン、ガスケットの劣化が早くなる場合が
あります。
i) C Eマーキングのサージイミュニティ(EN61000-4-5)に対する
耐性はありませんので、装置側にて対策を実施してください。
また、AC電圧においては、設置カテゴリ2にて使用してくだ
さい。
注意 :
注意 :
[SM-P00078/1]
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4.2 据付け方法
a) 電磁弁の取けに、配で支持る取け方法をらな
ください。
・電磁弁本体を取付け固定してください。
b) ねじは適正なトルクで締め付けてください。適正な組立及び
締め付けが行われないと、エア漏れや製品の脱落、ねじの
破損、DINレールの変形の原因となります。
DINレール取付けの場合は強度を確認してください。
・マニホールド質量が 1kg を超える場合や振動、衝撃のある環境
では、DIN レールを 50100mm 間隔で取付面に固定してください。
・強度不足の場合はマニホールドベースを直接取り付けてください。
電磁弁の周囲には取付け、取外し、配線、配管作業のためのスペースを確保してください。
1) ブロックマニホールドはDINレール取付のため、マニホールドの総質量が1kgを超える場合や振動・衝撃の
ある環境では、DINレールを50100mm間隔で取付面に固定し、据え付け状態に異常がないことを確認し
ご使用ください。
取付方向および取付け姿勢に規制はありませんが、振動による共振により、取付ねじのゆるみが発生し
マニホールドの脱落原因となりますので、運転時ご確認ください。
2) マニホールドの脱着方法
取り外し
DINレール固定ねじ(右2箇所計4本)緩める。
取り付け
(1).①②の順番でDINレールに爪を掛ける
(2).操作ボタンを③の方向に押し付ける。
(3).ブロック間に隙間ができいよう押さえながらDINレール固定ねじを締める。
(推奨締付トルク1.21.6Nm)
警告 :
注意 :
- 17 - [SM-P00078/1]
- 17 -
4.3 配管方法
a) 配管接続時には適正トルクで締付けてください。
空気損防目的にキ
うに、初めは手で締め込んでから、工具をご使用ください。
b) 配管、振よっ
てはずれないように配管してください。
空気圧回路の排気側配管の離脱によりアクチュエータの速度制御
ができなくなります。
チャック保持機の場合にチャック解放とな、危な状態が
じます。
c) 配管接続が完了して圧縮空気を供給する際、必ず配管接続部
分のすべての部分の空気漏れのないことを確認してください。
d) 配管接続が完了して圧縮空気を供給する場合、急激に高い圧
力が掛からないように供給してください。
配管接続はず、配管チュー飛びはね、事が発しま
す。
e) 電磁弁の排気ポートは配管接続ポートの口径以下に絞らない
ようにしてください。
排気がムーズにされと、アチュエータ正常作動しま
ん。マニホールドの場合には排気が他の電磁弁の正常な作動を妨
げることがあります
f) 異物の除去
配管内のさび等は動作不良・弁座漏れの原因となります。電磁弁
の直前には5μm以下のフィルタを入れてください。
g) 給気
給気でく多連動作
動作遅れ不具合が生ずることがあります。
適正締付トルク
接続ねじ
締付トルク Nm
M5
0.51.0
Rc1/8
35
Rc1/4
68
注意 :
[SM-P00078/1]
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4.3.1 シール剤
シールの使用にいて、配管内に入込まいよ十分注するともに、外部れのないようして
ください。
ねじ部に素樹製のルテを巻は、ねじ端を12残しルテプを23
に巻きつけ、爪先で押さえてねじに密着させてください。液状のシール剤を使用するときも、ねじの先端から1
2山残して多すぎないように注意しながら塗布してください。
めねじ側へは塗布しないようにしてください。
4.3.2 フラッシング
配管前には配管チューブ、電磁弁、関連機器などのフラッシングを行い、異物を取り除いてください。
4.3.3 M5継手について
M5用はガスケットでシールします。圧力を加えたまま増し締めしないでください。万一のトラブルを考慮して
バルブの取り外し、取付ができるように配管系の設計・施工をしてください。
4.3.4 ブロー回路について
シリダポ気開使用ないさい圧のより良とる場りますの
で外部パイロット式をご使用ください。内部パイロット式の下限圧力は0.2MPaです。
4.3.5 排気ポートについて
排気エアーは極力絞られないように注意してください。シリンダの応答遅れを生ずる場合があります。シリ
ダ・電磁弁間でスピード調整してください。
(正)
(誤)
(正)
(誤)
●シ-ルテ-
●固形・液状シ-ル剤
固形
液状
シ ー ル
固形
液状
シ ー ル
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- 19 -
4.3.6 配管接続ついて
(1) 適用チューブ
ワンタッチ継手付電磁弁の場合、当社指定のチューブをご使用ください。
ソフトナイロン (F-1500シリーズ)
ウレタン (U-9500シリーズ)
※φ1.8 ワンタッチ継手(C18)は UP-9402(ウレタン)をご使用ください。
(2) スパッタが飛散する雰囲気では、難燃性チューブ又は金属鋼管をご使用ください。
(3) 油空圧兼用配管は、油圧ホースをご使用ください。
スパイラルチューブに標準のワンタッチ継手を使用する場合は、チューブ根元をホースバンドで固定し
ください。回転が発生し、保持能力が減少します。
高温雰囲気では、締結継手をご使用ください。ワンタッチ継手は使用不可です。
(4) 一般市販チューブご使用なる場合は外形寸法精度よび肉厚、硬度にご注意くだい。ウレタン
ューブの硬度は93°以上 (ゴム硬度計) のものをご使用ください。
径精足し場合力が低下くなくな
合があります。
チューブ寸法
外径 mm
内径 mm
ナイロン
ウレタン
φ1.8
φ1.2
φ4
φ2.5
φ2
φ6
φ4
φ4
φ8
φ5.7
φ5
φ10
φ7.2
φ6.5
(5) チューブの曲げ半径
チューブの曲げ半径は最小曲げ半径以上としてください。抜けや漏れの原因になります。
チューブ径
最小曲げ半径 mm
ナイロン
ウレタン
φ1.8
4
φ4
10
10
φ6
20
20
φ8
30
30
φ10
40
40
(6) チューブの切断
チューブカッターを使用し、軸方向と垂直に切断してください。斜めに切られたチューブを挿入すると
空気漏れの原因になります。
(7) チューブ接続状態
継手の先端部から、使用チューブ外径分の長さの直線部をもうけ、継手挿入口での急な曲げ配管
避けてください。横方向へのチューブ引張り力は40NC18CL18CLL185N程度)を超えない
ようご注意ください。
外径公差
ソフト・ハードナイロン ±0.1mm
ウレタン φ1.8 ±0.1mm
ウレタン φ4,φ6 + 0.1mm
0.15mm
ウレタン φ8, φ10 + 0.1mm
0.2mm
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CKD MN4G Rシリーズ(ブロックマニホールド) ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル