6 ULTR APATCH PR O PX300 0 取扱説明書
上の例では、チャンネル 9 から 14 には、ミキサーチャンネル
1 から 14 およびメインミックスインサートが送り込まれます。
上部ジャックにケーブルを接続すると、この接続は上下結線に影
響を与えず信号を送り込みます。信号は直接ミキサーに戻るため
(Pos. (2))) 、信号を聞いたまま、ミキサーのダイレクト出力設定を変
更することができます。このインサート / リターン端子は、下部ジ
ャックに パッチ ケーブル を接 続 することで、ライン入 力としても使
用可能となります (Pos. (3))) 。
ミキサーのメイン出力は 、マスターレコーダー(ここではミニディ
ス ク レ コ ー ダ ー )に 直 接 ル ー ト さ れ ま す 。し か し 、信 号 を パ ラ レ ル
として取り出し、他 のレコー ディング 機 器と接 続 することも可能と
なります。ミニディスクレコーダーの入力端子は他の音源接続用
に 使 用 で き 、信 号 は モ ジ ュ ー ル 15 と 16 にル ートすることが でき
ます。
2.3 THRU
このモードは、サウンドモジュールやプレイバック機器
(CD プレイヤーなど) などそれ自体に入力端子が備えられていな
いものを接続する際に使用します。左右出力をパッチベイ上の
1 チャンネルに接続するか、2 つの機材の接続を一つの上下ジャッ
クにまとめるなどすれ ば、場 所の節 約になるでしょう。そのため、
このコンフィギュレーションは 、エフェクト機 器やコンプレッサー、
イコライザーなどの入出力端子を上下相互に配置することができ
るのです。
CD プレイヤーなどのプレイバック機器の出力端子およびサンプ
リング装置の単独出力は、チャンネル 17 から 20 に対 応しま す。
チャンネル 21 から 24 は、常ミキサーのインサートに接続される
ダイナミックプロセッサーを接続するために使用できます。
3.
スタジオ内で多数の機器を接続するのはそれ自体一つの技術で
あり、作業には十分な注意が必要となります。第一に注意しな
くてはならないのは、グラウンドループの 発 生を避けることです
( ケ ーブ ル の ル ープ は 電 磁 放 射 を 受 信 する ア ン テ ナ のように 働 き
ます)。スタジオ内の配線は一本の木の場合と同様、それぞれの
枝が幹をじて他の枝に繋がっているというのが理想です。50/60 Hz
の電源によるハムノイズを取り除くために電源のグラウンド接続
を取りはずすことは避け、シグナルチェーン内のいずれかのシール
ドを 抜くようにしてください 。
すべ てのシールドは パッチベイを中 心 にして 接 続されるようにして
ください。そうすることですべての機材がこのパッチベイを基に一
本のスリーブでアースされるようになります。(接続 が増えるとアー
スループの原因となります)。電源アースのついた機器は、機器本
体 側 のスリーブをカットするようにしてください 。
中には 電 源 アース から 独 立した 信 号 ケーブル を有している 機 器 が
ありますが、この場 合は、最 低 一つのスリーブをアースさせるよう
にしてください 。
パッチベイを利用することでスタジオのアース構造に影 響が出な
いかどうかを確認してください。常にできるだけ短いパッチリード
を使用し、スリーブは両端末に接続するよう心がけてください。
電源から混入するハムノイズをシステムから取り除いた後は、
ケーブルをパッチベイから離してください。ラック後 の整理には
ケーブルタイ、マル チコアケーブル などを 利 用 するの が 便 利 で す。
4.
デジタル信号の伝達に用いられるパルス信号はアナログ信号に強
く干渉する性質を持つため、パッチベイの近くでデジタル信号を
接 続 す る の は お 避 け 下 さ い 。ま た 、常 の パ ッ チ ベ イ は デ ジ タ ル 信
号 伝 達 経 路 の イ ン ピ ー ダ ン ス を 変 化 さ せ 、ノ イ ズ を 引 き 起 こ す 恐
れ が あ り ま す 。デ ジ タ ル 信 号 の 接 続 用 に は BEHRINGER のデジタル
信号専用パッチウェイ ULTRAMATCH SRC2496 をお使い下さい。
マイク入力はラインレベル (+4 dBu または -10 dBV) と比較して非
常に低い作動レベルを持っているため、マイク信号はパッチベイを
し て 接 続 し な い で 下 さ い 。ま た 、+48 V (ファントム電 源)をパッチフ
ィールド上に接続することは絶対に行わないで下さい。マイクはミ
キサーへ直 接 接続するか、もしくは高品質のバランス型マルチコア
ケーブル (2 芯シールドタイプ) と特 な XLR 型ウォールボックスを
してミキサー に接 続してください 。
5.
strain relief clamp
sleeve
ring
tip
sleeve
ground/shield
For connection of balanced and unbalanced plugs,
ring and sleeve have to be bridged at the stereo plug.
Balanced ¼" TRS connector
ring
cold (-ve)
tip
hot (+ve)
図 5.1: 6.3 mm TRS フォンジャック
strain relief clamp
sleeve
tip
sleeve
(ground/shield)
Unbalanced ¼" TS connector
tip
(signal)
図 5.2: 6.3 mm TS フォンジャック
REAR FRONT
A
B