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InLab
®
73X シリーズ :
4-電極 (4 極) カーボンセンサ, 広く一般的な使用に最適, 仕様データ: 0.01 から
1000mS/cm、0.0 から 100°C、品質証明書付き
InLab
®
74X シリーズ :
2-電極 (2 極) スチールセンサ, 低導電率セル (純水), 一般仕様データ: 0.001µS/cm
から 500µS/cm、0.0 から 100°C、最新のセル定数を示した校正証明書付き
使用範囲と原理
これらの製品は、最新技術に基づく導電率セルとセンサの中に設置された自動温
度補償機能(ATC)を持つサーミスタを統合しました。 簡単に使用できる 、高い信頼
性、高い精度のセンサです。 電極の形状はサンプル容器や他のセンサによる外部
からの影響の可能性を極力最小限に抑えた構造です。これらのセンサには多種類
の長さの接続コードと2種類の接続プラグが装備されており、メトラー・トレド社の
導電率計であればインテリジェント センサ マネジメント(ISM) を備えたタイプある
いは備えていないタイプのどちらにも適応できます。
インテリジェント センサ マネジメント(ISM®)
メトラー・トレド社の2チャンネルポータブルタイプ計測機器SevenGo Duo (pro)
SG23, 68 及び 78は、接続されると自動的にISMセンサを認識し、また、測定値をセ
ンサへ供給したり、逆にセンサから受信したりすることが可能です。ISM® に付いて
の詳細は本体に添付されている使用説明書の該当する章をご参照ください。
センサの扱い方: 上手な使い方
最適な性能を得るためには下記の手順に従ってください:
1. 使用前にセンサの包装材をすべて取り除いてください。品質保証書と使
用書を大切に保管ください。
2. 溶液から溶液への不純物の混合を避けるために、測定後は蒸留水か非イ
オン水で洗浄してください。同品質の水がない場合はこれから測定しよ
うとする溶液をご使用ください。洗浄に使用した溶液は廃棄してくださ
い。
3. 測定中はすべての測定セルが溶液で十分に浸っているように注意してく
ださい。
4. 測定中は電極の測定部分に泡がないように注意してください。空気によ
る泡を減少させるためにセンサは斜めに差し込んでその後で垂直に立て
て下さい。小さな泡はセンサ軸を柔らかく叩いて取り除くことが出来ま
す。
5. 温度の異なるサンプルを測定する場合はセンサが安定するまで時間を十
分掛けてください。
6. InLab
®
73X シリーズは低導電率性の溶液 (<10μS/cm) にはお勧めできま
せん; この溶液にはInLab®74X シリーズをご使用ください。低導電率性溶
液で正確な測定をするために単体の流動セル(ME-51302257) が必要なこ
ともあります。これは二酸化炭素による不純物を避けたり、高価な溶液
を節約するの に役立ちます。
7. 使用後はセンサを蒸留水や非イオン水で洗浄してください。使用してな
いときは乾燥させておくか蒸留水に浸けておきます。蒸留水に浸けてお
くとセンサの反応時間を短縮することができます。
8. もしもセル部内に固形物が溜まる場合は洗浄剤に浸した綿棒で注意深く
取り除いてください。その後で蒸留水または非イオン水で洗浄してくだ
さい。
9. 接続コードのコネクターに湿気や塵がないようご注意ください。
10. 校正及び測定作業については導電率計の使用書をご参照ください。 “A
Guide to Dissolved Oxygen & Conductivity Measurement”(溶解酸素と伝
導性測定についてのガイドブック)もご覧頂けます。詳細は測定器の使
用説明書をご参考ください。
11. よく混合されていない溶液ではドリフト測定も可能です。一般的にはよ
く混合されたサンプルで測定する方が良いです。
試薬と補充
この導電率センサの最大の性能を使うためには正しい校正用溶液を使用する必
要が有ります。詳細は測定器の使用説明書をご参考ください。
注意事項と使用範囲
1. 測定器に静電気からの影響がないようセンサのセル部には触れないでくだ
さい。洗浄する前に必ずセンサを測定器から切り離してください。
2. InLab®73X シリーズの化学成分に対する抵抗力は限られています。強い化学
薬品や非常に高濃度の溶媒を洗浄や測定に使用しないでください。
3. 推奨している温度範囲以外ではセンサを使用しないでください。修理でき
ない破損が起こる可能性があります。
4. このセンサの仕様データと性能は適正な導電率測定器でご使用いただく時
のみに保証されます。