CY-13R

Roland CY-13R 取扱説明書

  • Roland V-Cymbal CY-13RとCY-12Cの取扱説明書の内容を読み込みました。このデバイスの設置方法、接続方法、演奏方法、メンテナンス方法など、あらゆる疑問にお答えします。3ウェイ・トリガー機能やチョーク奏法など、製品の機能に関する質問にも対応可能ですので、お気軽にご質問ください。
  • CY-13RとCY-12Cの違いは何ですか?
    3ウェイ・トリガー機能とは何ですか?
    チョーク奏法はどのように行いますか?
    接続ケーブルはどのようなものを使用すれば良いですか?
* 5 1 0 0 0 1 7 6 1 9 - 0 1 *
 警 告
•この機器を分解したり、改造したりしないでくださ
い。
•修理/部品の交換などで、取扱説明書に書かれてい
ないことは、絶対にしないでください。必ずお買い
上げ店またはローランドお客様相談センターに相談
してください。
•次のような場所に設置しないでください。
•温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場所、
暖房機器の近く、発熱する機器の上など)
•水気の近く(風呂場、洗面台、濡れた床など)
や湿度の高い場所
•湯気や油煙が当たる場所
•塩害の恐れがある場所
•雨に濡れる場所
•ほこりや砂ぼこりの多い場所
•振動や揺れの多い場所
•この機器の設置には、ローランドが推奨するスタン
ド(MDS シリーズ)を使用してください。
•この機器の設置にスタンド(MDS シリーズ)を使用
する場合、ぐらつくような所や傾いた所にスタンド
(MDS シリーズ)を設置しないでください。安定し
た水平な所に設置してください。機器を単独で設置
する場合も、同様に安定した水平な所に設置してく
ださい。
 警 告
•この機器に、異物(燃えやすいもの、硬貨、針金など)
や液体(水、ジュースなど)を絶対に入れないでく
ださい。
•お子様のいるご家庭で使用する場合、お子様の取り
扱いやいたずらに注意してください。必ず大人のか
たが、監視/指導してあげてください。
•この機器を落としたり、この機器に強い衝撃を与え
ないでください。
 注 意
•接続したコードやケーブル類は、繁雑にならないよう
に配慮してください。特に、コードやケーブル類は、
お子様の手が届かないように配慮してください。
•この機器の上に乗ったり、機器の上に重いものを置か
ないでください。
•まわり止めのボルトを外した場合は、小さなお子様が
誤って飲み込んだりすることのないようお子様の手の
届かないところへ保管してください。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に「安全上のご注意」(P.2)と「使用上のご注意」(P.3)
をよくお読みください。また、この機器の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読
みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いてください。
2
© 2010 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
Roland、V-Drums、V-CYMBALS は、日本国およびその他の国におけるローランド株式会社の登録商標または商標です。
3
設置について
•直射日光の当たる場所や、発熱する機器の近く、閉め切った車内
などに放置しないでください。変形、変色することがあります。
•極端に温湿度の違う場所に移動すると、内部に水滴がつく(結露)
ことがあります。そのまま使用すると故障の原因になりますので、
数時間放置し、結露がなくなってから使用してください。
•本機の上にゴム製品やビニール製品などを長時間放置しないでく
ださい。変形、変色することがあります。
お手入れについて
•通常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きするか、固く絞った布で
汚れを拭き取ってください。汚れが激しいときは、中性洗剤を含
んだ布で汚れを拭き取ってから、柔らかい布で乾拭きしてくださ
い。
•変色や変形の原因となるベンジン、シンナーおよびアルコール類
は、使用しないでください。
修理について
•お客様がこの機器を分解、改造された場合、以後の性能について
保証できなくなります。また、修理をお断りする場合もあります。
•当社では、この製品の補修用性能部品(製品の機能を維持するた
めに必要な部品)を、製造打切後 6 年間保有しています。この部
品保有期間を修理可能の期間とさせていただきます。なお、保有
期間が経過した後も、故障箇所によっては修理可能の場合があり
ますので、お買い上げ店、またはローランドお客様相談センター
にご相談ください。
その他の注意について
•故障の原因になりますので、出力端子などに過度の力を加えない
でください。
•ケーブルの抜き差しは、ショートや断線を防ぐため、プラグを持っ
てください。
•音楽をお楽しみになる場合、隣近所に迷惑がかからないように、
特に夜間は、音量に十分注意してください。ヘッドホンを使用す
れば、気がねなくお楽しみいただけます。
•本機は、演奏時の打撃音を小さくする設計になっていますが、床
や壁を通じての振動は意外によく伝わります。特にヘッドホン使
用時の演奏は、隣近所に迷惑がかからないように注意しましょう。
•輸送や引っ越しをするときは、この機器が入っていたダンボール
箱と緩衝材、または同等品で梱包してください。
•この機器が入っていた梱包箱や緩衝材を廃棄する場合、各地域の
ゴミの分別基準に従って行ってください。
•打面部のゴム部品には、性能維持のために劣化防止剤などを塗布
してあります。時間経過に伴い、これらの添加剤が表面に現れて、
白く汚れたように見えたり、製品検査時のスティック痕が見えた
りする場合がありますが、製品の性能や機能には影響ありません
ので、安心してお使いください。
•ご使用の年月とともに、パッドのゴム表面が変色することがあり
ますが、使用上影響はありません。
使用上のご注意
•文中記載の会社名及び製品名は、各社の商標または登録商標
です。
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パッケージに入っているもの
CY-13R(ライド)
• CY-13R 本体
• ウイング・ナット
• フェルト・ワッシャー
• まわり止め
• 接続ケーブル(ステレオ)×2
• ケーブル・タイ
• 取扱説明書(本書)
• 保証書
CY-12C(クラッシュ)
• CY-12C 本体
• ウイング・ナット
• フェルト・ワッシャー
• まわり止め
• 接続ケーブル(ステレオ)
• ケーブル・タイ
• 取扱説明書(本書)
• 保証書
各部の名称
CY-13R
ボウ
エッジ
ベル
BOW/EDGE
OUTPUT 端子
BELL
OUTPUT 端子
直径:13 インチ
CY-13R は打点位置検出には対応していません。
打点位置検出に対応したローランドのドラム音源をお
使いの場合は、ライドの Position Ctrl OFF にし
てお使いください。
詳しい設定方法については、ドラム音源の取扱説明書
をご覧ください。
CY-12C
BOW/EDGE
OUTPUT 端子
直径:12 インチ
ボウ
エッジ
BELL OUTPUT 端子は CY-12C
には付いていません。
主な仕様
CY-13R:ライド
サイズ 13 インチ
トリガー 3(ボウ、ベル、エッジ)
接続端子
BELL OUTPUT 端子、
BOW/EDGE OUTPUT 端子
外形寸法 331(幅)×331(奥行き)×48(高さ)mm
質量 1.1kg
付属品
取扱説明書、ウイング・ナット、フェルト・ワッ
シャー、まわり止め、接続ケーブル(ステレオ)
×2、ケーブル・タイ、保証書
別売品
シンバル・マウント(MDY シリーズ)
シンバル・パーツ・セット(CYM-10)
CY-12C:クラッシュ
サイズ 12 インチ
トリガー 2(ボウ、エッジ)
接続端子 BOW/EDGE OUTPUT 端子
外形寸法 305(幅)×305(奥行き)×45(高さ)mm
質量 940g
付属品
取扱説明書、ウイング・ナット、フェルト・ワッ
シャー、まわり止め、接続ケーブル(ステレオ)
ケーブル・タイ、保証書
別売品
シンバル・マウント(MDY シリーズ)
シンバル・パーツ・セット(CYM-10)
製品の仕様および外観は、改良のため予告なく変更す
ることがあります。
はじめに
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セッティングをする
スタンドに取り付ける
1. 市販のドラム(チューニング)・キーで、まわり
止めのボルトを締めます。
まわり止めは V シンバルの回転を防ぎ、ケーブルが
ひっぱられたり、ケーブルがスタンドにからまること
を防ぎます。
まわり止め
ボルトが、演奏者側
から見て右側になる
ようにまわり止めを
取り付ける
ボルト
市販のドラム・キー
で締めつける
2. Roland ロゴが演奏者から見て奥側になるよう
に、V シンバルを取り付けます。
ウイング・ナット
フェルト・ワッシャー
Roland ロゴ
演奏者から見て奥側に
3. 付属のフェルト・ワッシャーとウイング・ナッ
トで適度な揺れになるように締めつけます。
必ず付属のフェルト・ワッシャーとウイング・ナット
を使用してください。
ウイング・ナットの締めつけがゆるいと 2 度鳴りする
ことがあります。
4. 叩いたときの V シンバル本体の揺れでケーブ
が引っ張られないように、ケーブルにゆとりを
たせた状態にしてケーブル・タイで固定します
ケーブル・タイで
ケーブルを固定する
ケーブルに
ゆとりを
もたせる
突起を手前に
パイプに巻き、すべ
り落ちないように締
め付ける
ケーブルに巻き付ける
突起に穴を
引っ掛けて固定
ケーブルが V シンバル本体やスタンドに触れないよう
に注意してください。ケーブルが V シンバル本体やス
タンドに触れると、2 度鳴りなどの誤動作をする場合
があります。
ドラム音源と接続する
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなど
の破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った
状態で電源を切ってください。
必ず付属の接続ケーブル(ステレオ)を使用してく
ださい。モノラルのケーブルを使用すると、エッジ・
ショット、ベル・ショット、チョーク奏法に対応でき
ません。
接続ケーブルは、L 字型のプラグを CY-13R/12C
接続してください。
CY-12C には BELL OUTPUT 端子がありません。
BOW/EDGE OUTPUT 端子に接続してください。
BELL
OUTPUT 端子
BOW/EDGE
OUTPUT 端子
CY-13R(Ride) CY-12C(Crash)
BOW/EDGE
OUTPUT 端子
RD ケーブルを接続
(TD-9、TD-4)
EDGE 端子へ接続
(TD-20X、TD-20、TD-12)
CR1、2 ーブルを接続
(TD-9、TD-4)
CRASH 1、2 子へ接
(TD-20X、TD-20、TD-12
RDB ケーブルを接続(TD-9)
CR2 ケーブルを接続(TD-4) *1
RIDE 端子へ接続(TD-20X、TD-20、TD-12)
*1 Crash 2 Usage を「RIDE BELL」に設定してください。
3 ウェイ・トリガーについて
(CY-13R のみ)
CY-13R は、ドラム音源の 3 ウェイトリガー
機能により、ボウ、ベル、エッジの叩き分けが
できます。
BELL、BOW/EDGE 2 つのアウトプットを
同時にドラム音源に接続します。接続方法や設
定の詳細については、ドラム音源の取扱説明書
を参照してください。
3 ウェイ・トリガー機能を使用しない場合は、
BOW/EDGE OUTPUT 端子のみ、ドラム音源
に接続してください。
BELL OUTPUT 端子に接続した場合、ボウ部
とベル部で演奏できますが、チョーク奏法はで
きません。
6
ボウ・ショット
シンバルの打面を叩くもっとも一般的な奏法です。
接続したトリガー・インプットのヘッド側の音色に対
応します。
エッジ・ショット
エッジ(シンバルの端)をスティックのショルダー部
で叩く奏法です。
図のエッジ・センサーの位置が叩かれたときに、接続
したインプットのリム側の音色が鳴ります。
エッジ・センサー
CY-13R では、BOW/EDGE OUTPUT 端子を接続
した場合にエッジ・ショットができます。
ベル・ショット
(CY-13Rのみ)
ベル部を叩く奏法です。
CY-13R では、図のベル部が叩かれたときに、接続し
たインプットのリム側の音色が鳴ります。
スティックのショルダー部で、やや強く叩いてくださ
い。
CY-13R BELL OUTPUT 端子を接続した場合に
ベル・ショットができます。
CY-12C はベル・ショットに対応していません。
チョーク奏法
シンバルを叩いた後に、エッジ付近を手でチョークす
る(つかむ)と音が止まります。
図のエッジ・センサーの位置を、手でチョークしてく
ださい。センサーのない部分をチョークしても音は止
まりません。
エッジ・センサー
Roland ロゴ
CY-13R BELL OUTPUT 端子のみを接続した場
合は、チョーク奏法はできません。
奏法について
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各ドラム音源と奏法の対応表
機種
CY-13R、CY-12C
ボウ/エッジ・ショット
CY-13R
3 ウェイ・トリガー
CY-13R、CY-12C
チョーク奏法
TD-20X、TD-20、TDW-20
TD-12
TD-9
TD-4
詳しくはドラム音源の取扱説明書をご覧ください。
トリガー・パラメーターの推奨設定
V シンバルを各音源でご使用になるときのトリガー・パラメーターの推奨設定値です。
V シンバルの取り付けかたやセッティングする位置など、使用される環境によってトリガー・パラメーターの調整が
必要な場合があります。
CY-13R 3 ウェイ・トリガーを行うときは、ドラム音源側で 3 ウェイ・トリガー機能を使うための設定が必要に
なります。詳しい手順は、ドラム音源の取扱説明書をご覧ください。
ドラム音源のトリガー・パラメーター設定
TD-20X、TD-20、TDW-20、TD-12
Trig Type CY12RC
Retrig Cancel 8
Rim Gain 0.8
3 ウェイ・トリガーが可能なインプット
TD-20X、TD-20、
TDW-20
10 RIDE、11 EDGE
TD-12 9 RIDE、10 EDGE
TD-9
トリガー・タイプ(Trig Type)の推奨設定値
機種 設定値
CY-13R CY13R
CY-12C CY12C
Trig Type の設定値に「CY12C」と「CY13R」が
表示されないときは、以下のように設定してください。
Trig Type CY12RC
Rim Gain 0.8
3 ウェイ・トリガーが可能な接続ケーブル
接続ケーブル RD プラグ、RDB プラグ
TD-4
パッド・タイプ(Pad Type)の推奨設定値
機種 設定値
CY-13R CY-13R
CY-12C CY-12C
Pad Type の設定値に「CY-12C」と「CY-13R」が
表示されないときは、以下のように設定してください。
トリガー・パラメーター CY-13R CY-12C
Pad Type CY-12R/C CY-12R/C
Rim Gain 0.9 0.8
3 ウェイ・トリガーが可能な接続ケーブル
接続ケーブル RD プラグ、CR2 プラグ
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