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取扱説明書
FlowFit CPA25
pH/ORP、導電率、溶存酸素測定用の 12 mm セン
サに対応する流通ホルダ
BA02285C/33/JA/01.23-00
71644621
2023-02-10
FlowFit CPA25 目次
Endress+Hauser 3
目次
1 本説明書について ............... 4
1.1 警告 ............................... 4
1.2 シンボル ........................... 4
1.3 機器のシンボル ..................... 4
2 安全上の基本注意事項 .......... 5
2.1 作業員の要件 ....................... 5
2.2 指定用途 ........................... 5
2.3 労働安全 ........................... 5
2.4 操作上の安全性 ..................... 6
2.5 製品の安全性 ....................... 6
3 製品説明 ......................... 7
3.1 製品構成 ........................... 7
4 受入検査および製品識別表
示................................ 9
4.1 受入検査 ........................... 9
4.2 製品識別表示 ...................... 10
4.3 納入範囲 .......................... 10
5 取付け .......................... 11
5.1 取付要件 .......................... 11
5.2 ホルダの取付け .................... 13
5.3 設置状況の確認 .................... 21
6 設定 ............................ 22
7 操作 ............................ 23
8 診断およびトラブルシューテ
ィング ......................... 25
9 メンテナンス .................. 26
9.1 メンテナンス計画 .................. 26
9.2 メンテナンス作業 .................. 27
10 修理 ............................ 32
10.1 一般情報 .......................... 32
10.2 スペアパーツ ...................... 32
10.3 返却 .............................. 32
10.4 廃棄 .............................. 32
11 アクセサリ ..................... 33
11.1 機器固有のアクセサリ .............. 33
11.2 サービス関連のアクセサリ .......... 37
12 技術データ ..................... 37
12.1 環境 .............................. 37
12.2 プロセス .......................... 38
12.3 構造 .............................. 39
索引 .................................. 40
本説明書について FlowFit CPA25
4 Endress+Hauser
1 本説明書について
1.1 警告
情報の構造 意味
L危険
原因（/結果）
違反した場合の結果（該当する場合）
‣修正方法
危険な状況を警告するシンボルです。
この状況を回避できない場合、致命傷または重傷を負います。
L警告
原因（/結果）
違反した場合の結果（該当する場合）
‣修正方法
危険な状況を警告するシンボルです。
この状況を回避できなかった場合、重傷または致命傷を負う可能性があり
ます。
L注意
原因（/結果）
違反した場合の結果（該当する場合）
‣修正方法
危険な状況を警告するシンボルです。
この状況を回避できなかった場合、軽傷または中程度の傷害を負う可能性
があります。
注記
原因 / 状況
違反した場合の結果（該当する場合）
‣アクション/注記
器物を損傷する可能性がある状況を警告するシンボルです。
1.2 シンボル
追加情報、ヒント
許可
推奨
禁止または非推奨
機器の資料参照
ページ参照
図参照
操作・設定の結果
1.3 機器のシンボル
機器の資料参照
このマークが付いている製品は、分別しない一般ゴミとしては廃棄しないでください。代わりに、適
切な条件下で廃棄するために製造者へご返送ください。
FlowFit CPA25 安全上の基本注意事項
Endress+Hauser 5
2 安全上の基本注意事項
2.1 作業員の要件
• 計測システムの据付け、試運転、運転、およびメンテナンスは、特別な訓練を受けた技
術者のみが行うようにしてください。
• 技術者は特定の作業を実施する許可をプラント管理者から受けなければなりません。
• 電気接続は電気技師のみが行えます。
• 技術者はこれらの取扱説明書を読んで理解し、その内容に従う必要があります。
• 測定点のエラーは、特別な訓練を受け、許可された作業員が修理を行ってください。
支給された取扱説明書に記載されていない修理はメーカーまたは契約サービス会社
のみが行えます。
2.2 指定用途
Flowfit CPA25 流通ホルダは、シャフトの呼び長さが約 120 mm (4.72 in) の PG 13.5 セン
サスロットを最大 3 つ取り付けるように設計されています。
このホルダは、水処理・排水処理分野や産業補助プロセスにおいて非有害液体の測定点を
実装するために使用されます。
その構造設計により、加圧システムで使用することが可能です。
指定の用途以外で本機器を使用することは、作業員や計測システム全体の安全性を損なう
恐れがあるため容認されません。
不適切な、あるいは指定用途以外での使用に起因する損傷については、製造者は責任を負
いません。
2.3 労働安全
ユーザーは以下の安全条件を順守する責任があります。
• 設置ガイドライン
• 現地規格および規制
安全上の基本注意事項 FlowFit CPA25
6 Endress+Hauser
2.4 操作上の安全性
全測定点の設定を実施する前に：
1. すべて正しく接続されているか確認してください。
2. 電気ケーブルおよびホース接続に損傷が生じていないことを確かめてください。
3. 損傷した製品は操作しないでください。そして、意図せずに作動しないよう安全を
確保してください。
4. 損傷のある製品にはその旨を明記したラベルを掲示してください。
操作中：
‣不具合を解消できない場合は、
製品を停止させ、意図せずに作動しないよう安全を確保してください。
2.5 製品の安全性
2.5.1 最先端技術
本機器は最新の安全要件に適合するよう設計され、テストされて安全に操作できる状態で
工場から出荷されています。関連法規および国際規格に準拠します。
FlowFit CPA25 製品説明
Endress+Hauser 7
3 製品説明
3.1 製品構成
1
2
3
4
5
A0051130
1 CPA25 の概要
1 防滴カバー
2 取付け穴
3 銘板
4 サービスキャップ
5 プロセス接続
3.1.1 動作原理
プロセス接続
用意されているプロセス接続のタイプは、矢印の方向から識別できます。
製品説明 FlowFit CPA25
8 Endress+Hauser
1
2
A0052020
2 プロセス接続タイプの表示
1 矢印の位置
2 プロセス接続のタイプ
以下の接続を備えたフローセルを注文できます。
• G1" めねじ
• NPT1" めねじ
注文したバージョンに応じて、以下のプロセス接続を適合させることが可能です。
• G1" から G1/2" めねじ
• G1" から G3/4" めねじ
• G1" からホース内径 ID19（3/4"）のホースアダプタ
‣プロセス接続を適切なシール材（例：テフロンテープ）で密封します。
FlowFit CPA25 受入検査および製品識別表示
Endress+Hauser 9
4 受入検査および製品識別表示
4.1 受入検査
1. 梱包が破損していないことを確認してください。
梱包が破損している場合は、サプライヤに通知してください。
問題が解決されるまで破損した梱包を保管してください。
2. 内容物が破損していないことを確認してください。
納品物が破損している場合は、サプライヤに通知してください。
問題が解決されるまで破損した製品を保管してください。
3. すべての納入品目が揃っており、欠品がないことを確認してください。
発送書類と注文内容を比較してください。
4. 保管および輸送用に、衝撃や湿気から確実に保護できるように製品を梱包してくだ
さい。
弊社出荷時の梱包材が最適です。
許容周囲条件を必ず遵守してください。
ご不明な点がありましたら、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い合わせください。
受入検査および製品識別表示 FlowFit CPA25
10 Endress+Hauser
4.2 製品識別表示
4.2.1 銘板
銘板には機器に関する以下の情報が記載されています。
• オーダーコード
• シリアル番号
• 許容圧力
• 許容温度
‣銘板の情報と発注時の仕様を比較確認してください。
4.2.2 製品識別表示
製品ページ
www.endress.com/CPA25
オーダーコードの解説
製品のオーダーコードとシリアル番号は以下の位置に表示されています。
• 銘板上
• 出荷書類
製品情報の取得
1. www.endress.com に移動します。
2. ページ検索（虫眼鏡シンボル）：有効なシリアル番号を入力します。
3. 検索します（虫眼鏡）。
製品構成がポップアップウィンドウに表示されます。
4. 製品概要をクリックします。
新しい画面が開きます。ここに、製品関連資料を含む、機器に関連する情報を入
力します。
4.2.3 製造者所在地
Endress+Hauser Conducta GmbH+Co. KG
Dieselstraße 24
D-70839 Gerlingen
4.3 納入範囲
納入範囲は以下の通りです。
• 注文したバージョンのホルダ
• 防滴カバー
• サービスキャップ
• センサ取付け用の補助工具
• KCl 供給用の曲げ防止プロテクタ
FlowFit CPA25 取付け
Endress+Hauser 11
• 封止プラグ（3x）
• 取扱説明書
• オプションで選択されたアクセサリ
‣ご不明な点がございましたら
製造元もしくは販売代理店にお問い合わせください。
5 取付け
5.1 取付要件
5.1.1 寸法およびプロセス接続
110 ( )4.33
248 ( )9.76
400 ( 74)15.
45
88
( )3.46
110 ( )4.33
(1.77)
2.8 (0.11) (2x)
Ø68
(2.67)
Ø40 (1.57)
G 1" /
NPT 1"
A0051249
3 寸法。 測定単位 mm (in)
取付け FlowFit CPA25
12 Endress+Hauser
5.1.2 取付方法
L警告
プロセス測定物が漏出した場合、高圧、高温または化学薬品の危険性により負傷する恐れ
があります。
‣保護手袋、保護メガネおよび防護服を着用してください。
‣ホルダは、容器またはパイプが空で加圧されていない場合にのみ取付け、取外しを行っ
てください。
L警告
圧力が高すぎると、測定点に危険が生じます。
‣ホルダの仕様に注意してください。
‣たとえ短時間であっても圧力が限界値を超える可能性がある場合は、適切な措置を講じ
てください（例：減圧バルブの使用）。
• 本ホルダは、配管網に取り付けるために設計されています。適切な供給ラインと排出ラ
インを、ユーザーが現場で用意する必要があります。
• ホルダと供給ラインや排出ラインを密封するためのプロセス接続のシールを、ユーザー
が現場で用意する必要があります。
FlowFit CPA25 取付け
Endress+Hauser 13
5.2 ホルダの取付け
L警告
プロセス測定物や洗浄媒体が漏れると、高圧、高温、または化学物質により負傷する恐れ
があります。
‣保護手袋、保護メガネおよび防護服を着用してください。
‣タンクまたは配管が空で加圧されていない状態でのみホルダを取り付けてください。
‣ホルダにプロセス圧力をかける前に、すべての接続部が密閉されているか確認してくだ
さい。
注記
過度な力により測定点が損傷します。
‣ホルダを固定します。
‣外部からの機械的応力がかからないようにパイプ接合部分を固定します。
5.2.1 取付方向
‣
A0052001
ホルダは必ず垂直に取り付けます。
これにより、測定物が水平に流れることができます。
取付け FlowFit CPA25
14 Endress+Hauser
5.2.2 壁取付ユニット
80
(3.15)
88
(3.46)
Ø9 (0.35)
A0051269
4 壁取付ユニットの穴寸法。 測定単位 mm (in)
FlowFit CPA25 取付け
Endress+Hauser 15
ホルダには、壁取付ユニットが組み込まれています。
‣
323 ( )12.71
37,5 ( )1.47
81 ( )3.18
70 ( )2.75
84 ( )3.30
A0052073
適切なネジを使用して、ホルダを壁または取付プレートに固定します（寸法を参照）。
取付け FlowFit CPA25
16 Endress+Hauser
5.2.3 レールまたはパイプに固定
2
1
A0051307
1 ケーブルタイの取付け穴（ストレインリリーフ用、パイプホルダを含む）
2 ホルダ固定用機器にホルダを固定するための穴
FlowFit CPA25 取付け
Endress+Hauser 17
ホルダは、直径また辺長が最大 60 mm（2.36 in）のレールまたはパイプ（円形または角
形）に固定できます。
‣オプションの取付け補助具を使用して、ホルダをレールまたはパイプに固定します。
A0052044
5 取付け補助具
5.2.4 プロセス内へのホルダの設置
ABCD
p1
p1 p1 p2 p1 p2
p1>p2 p1<p2
A0051135
6 設置バージョン（バイパスあり/なし）
取付け FlowFit CPA25
18 Endress+Hauser
A B C D
メイン配管への設置 分岐管（バイパス、再循環な
し）
バイパス、再循環あり バイパス、再循環あり
• バイパス不要
• 測定物の損失なし
• メイン配管のサイズが限定
される
• 操作するためにラインを中
断する必要がある
• 取付けおよびセンサ仕様が
限定される
• 測定点をメイン配管から
容易に切り離し可能
• メイン配管の圧力損失な
し
• 分岐に必要なバルブは 1
つだけ
• 測定物サンプルは廃棄さ
れる
• 測定点をメイン配管か
ら容易に切り離し可能
• 測定物の損失なし
• ポンプが不要
• メイン配管の圧力損失
（絞りが必要）
• 流量制限
• 測定点をメイン配
管から容易に切り
離し可能
• 測定物の損失なし
• ポンプが不要
• ポンプが必要
• 流量制限
バイパスへの設置
直接プロセスパイプに設置するよりも、バイパスまたは分岐管への設置が推奨されます。
1. ホルダを水平配管に取り付けます。
2. 必要なバイパス取付けを選択します。→ 6, 17
3. 上流側と下流側のシャットオフバルブを使用して、プロセスを中断することなく、
バイパスパイプを遮断します。
これにより、たとえば、プロセスに影響を与えることなくセンサを洗浄できま
す。
4. 流量を確保するため、圧力条件が適切であることを確認してください。
これにより、バイパス構成においてホルダ内の流通が可能になります。
流通のために推奨されるアクセサリ
アクセサリ 用途
1 x シャットオフバルブ 分岐管（バイパス、再循環なし）用
2 x シャットオフバルブ パイパスソリューション用
汚れフィルタ 測定物に大きな粒子が含まれている場合
減圧バルブ プロセス圧力が許容値を超える場合（短時間でも）
供給ラインと排出ラインの設置
1. 供給ラインをホルダに取り付けます。必ず適切なシールを使用してください（例：
シールまたはネジ山にテフロンテープを使用）。
2. 排出ラインをホルダに取り付けます。必ず適切なシールを使用してください（例：
シールまたはネジ山にテフロンテープを使用）。
3. コンジットが正しく取り付けられていることを確認します。
パイプに張力がかかったり、どのようなタイプの曲がりもあってはなりません。
FlowFit CPA25 取付け
Endress+Hauser 19
5.2.5 センサの設置
L警告
プロセス測定物の漏れ。高圧、高温または化学薬品の危険性により負傷する恐れがありま
す。
‣保護手袋、保護メガネおよび防護服を着用してください。
‣センサは、容器またはパイプが空で加圧されていない場合にのみ取付け、取外しを行っ
てください。
PG 13.5 ネジとシャフト長 120 mm（0.47 in）のセンサを、ホルダに最大 3 つ取り付ける
ことができます。別の方法としては、KCl 供給付きの 2 つのセンサと KCl 供給のないもう
1 つのセンサを組み合わせることが可能です。
必要な工具：
• ソケットレンチ（AF 17 または AF 19 Memosens 用）または
• 付属のハイブリッドスパナ AF17 / AF19
1. 空いているセンサスロットの封止プラグと O リングを取り外し、安全な場所に保管
します。
2. センサから保護キャップを取り外します。
3. センサに O リングとスラストリングがあるか確認します。
4. ソケットレンチ（AF 17 または AF 19 Memosens 用）を使用して約 3 Nm（2.21 lbf
ft）で、センサをねじ込みます。
5. 変換器の測定用ケーブルをセンサに接続します。
6. KCl センサの場合：KCl 供給を接続します。
7.
A0052120
7 PML（オプション）
オプションでケーブルラグ 6.3 mm (0.24 in) 付きの PML を接続します。
取付け FlowFit CPA25
20 Endress+Hauser
8. 未使用のセンサスロットがすべて封止プラグで密閉されていることを確認します。
封止プラグは、O リングとプラグのみで構成されます。スラストカラーは必要ありま
せん。O リングはセンサの O リングと同じサイズです。
PML は後付けできません。
ケーブル配線
注記
ケーブルまたは KCl ホースの過度な引張ひずみにより、センサ、測定点、ケーブルが損傷
する可能性があります。
‣ケーブルはしっかりと取り付けてください。
‣十分なストレインリリーフを確保してください。
注記
ケーブルやホースを曲げると損傷する可能性があります。
‣測定用ケーブルの曲げ半径に注意してください。
‣KCl ホースにはオプションのルート中継器を使用してください。
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