Endres+Hauser BA Memosens CCS51E 取扱説明書

  • Memosens CCS51E 遊離塩素センサの取扱説明書の内容を読み込みました。このセンサはMemosensテクノロジーを採用し、正確な遊離塩素測定を実現します。pH値補正機能や様々なホルダとの互換性など、様々な機能が搭載されています。センサの設置、校正、メンテナンス方法など、ご不明な点がございましたら、お気軽にご質問ください。
  • 最小流量はどのくらいですか?
    pH値の補正はどうすればできますか?
    センサの校正方法は?
    電解液の寿命は?
Products Solutions Services
取扱説明書
Memosens CCS51E
Memosens テクノロジー搭載の遊離塩素測定用デジタ
ルセンサ
BA02314C/33/JA/01.23-00
71630734
2023-08-31
Memosens CCS51E 目次
Endress+Hauser 3
目次
1 本説明書について .................. 4
1.1 安全情報 ............................. 4
1.2 使用されるシンボル .................... 4
2 安全上の基本注意事項 .............. 5
2.1 作業員の要件 ......................... 5
2.2 指定用途 ............................. 5
2.3 労働安全 ............................. 5
2.4 操作上の安全性 ....................... 5
2.5 製品の安全性 ......................... 6
3 製品説明 ........................... 7
3.1 製品構成 ............................. 7
4 受入検査および製品識別表示 ....... 11
4.1 受入検査 ............................ 11
4.2 製品識別表示 ........................ 11
5 設置 .............................. 13
5.1 取付要件 ............................ 13
5.2 センサの取付け ...................... 14
6 電気接続 .......................... 19
6.1 センサの接続 ........................ 19
6.2 保護等級の保証 ...................... 19
6.3 配線状況の確認 ...................... 19
7 設定 .............................. 21
7.1 機能チェック ........................ 21
7.2 センサ分極 .......................... 21
7.3 pH 値の補正 ......................... 21
7.4 センサの校正 ........................ 21
7.5 電解液カウンタ ...................... 22
8 診断およびトラブルシューティン
................................ 23
9 メンテナンス ..................... 24
9.1 メンテナンス計画 ..................... 24
9.2 メンテナンス作業 ..................... 24
10 修理 .............................. 30
10.1 スペアパーツ ........................ 30
10.2 返却 ............................... 30
10.3 廃棄 ............................... 30
11 アクセサリ ........................ 31
11.1 機器関連のアクセサリ ................. 31
12 技術データ ........................ 33
12.1 入力 ............................... 33
12.2 性能特性 ............................ 33
12.3 環境 ............................... 34
12.4 プロセス ............................ 34
12.5 構造 ............................... 35
本説明書について Memosens CCS51E
4 Endress+Hauser
1 本説明書について
1.1 安全情報
情報の構造 意味
L危険
原因(/結果)
違反した場合の結果(該当する
場合)
修正方法
危険な状況を警告するシンボルです。
この状況を回避できない場合、致命傷または重傷を負います
L警告
原因(/結果)
違反した場合の結果(該当する
場合)
修正方法
危険な状況を警告するシンボルです。
この状況を回避できなかった場合、重傷または致命傷を負う可能性があ
ります
L注意
原因(/結果)
違反した場合の結果(該当する
場合)
修正方法
危険な状況を警告するシンボルです。
この状況を回避できなかった場合、軽傷または中程度の傷害を負う可能
性があります。
注記
原因 / 状況
違反した場合の結果(該当する
場合)
アクション/注記
器物を損傷する可能性がある状況を警告するシンボルです。
1.2 使用されるシンボル
追加情報、ヒント
許可
推奨
禁止または非推奨
機器の資料参照
ページ参照
図参照
 操作・設定の結果
1.2.1 機器のシンボル
機器の資料参照
最小浸漬深さ
このマークが付いている製品は、分別しない一般ゴミとしては廃棄しないでください。代わり
に、適切な条件下で廃棄するために製造者へご返送ください。
Memosens CCS51E 安全上の基本注意事項
Endress+Hauser 5
2 安全上の基本注意事項
2.1 作業員の要件
計測システムの据付け、試運転、運転、およびメンテナンスは、特別な訓練を受けた技
術者のみが行うようにしてください。
技術者は特定の作業を実施する許可をプラント管理者から受けなければなりませ
ん。
電気接続は電気技師のみが行えます。
技術者はこれらの取扱説明書を読んで理解し、その内容に従う必要があります。
測定点のエラーは、特別な訓練を受け、許可された作業員が修理を行ってください。
提供される取扱説明書に記載されていない修理はメーカーまたは契約サービス会
社のみが行えます。
2.2 指定用途
飲用水、プロセス水、プール用水は、たとえば、無機塩素化合物などの適切な殺菌剤を
添加して殺菌する必要があります。殺菌剤の添加量は継続的に変動する動作条件に応
じて調整する必要があります。水中濃度が低すぎると、殺菌効果が低下する可能性があ
ります。水中濃度が高すぎると、腐食の原因となり、水の味や臭いにも悪影響を与え、
さらに不要なコストも発生します。
海水、プロセス水、プール用水は、たとえば、無機臭素化合物などの適切な殺菌剤を添
加して殺菌することが可能です。殺菌剤の添加量は継続的に変動する動作条件に応じ
て調整する必要があります。水中濃度が低すぎると、殺菌効果が低下する可能性があり
ます。水中濃度が高すぎると、腐食の原因となり、水の味や臭いにも悪影響を与え、
らに不要なコストも発生します。
センサはこのアプリケーション用に開発され、水中の遊離臭素の連続測定を実現しま
す。計測/制御機器を併用すると、殺菌処理の制御を最適化できます。
指定の用途以外で本機器を使用することは、作業員や計測システム全体の安全性を損な
う恐れがあるため容認されません。
不適切な、あるいは指定用途以外での使用に起因する損傷については、製造者は責任を
負いません。
2.3 労働安全
ユーザーは以下の安全条件を順守する責任があります。
• 設置ガイドライン
• 現地規格および規制
• 防爆規制
電磁適合性
• 電磁適合性に関して、この製品は工業用途に適用される国際規格に従ってテストされ
ています。
• 示されている電磁適合性は、これらの取扱説明書の指示に従って接続されている機器
にしか適用されません。
2.4 操作上の安全性
全測定点の設定を実施する前に:
1. すべて正しく接続されているか確認してください。
2. 電気ケーブルおよびホース接続に損傷が生じていないことを確かめてください。
安全上の基本注意事項 Memosens CCS51E
6 Endress+Hauser
3. 損傷した製品は操作しないでください。そして、意図せずに作動しないよう安全
を確保してください。
4. 損傷のある製品にはその旨を明記したラベルを掲示してください。
操作中:
不具合を解消できない場合は、
製品を停止させ、意図せずに作動しないよう安全を確保してください。
2.5 製品の安全性
本機器は最新の安全要件に適合するよう設計され、テストされて安全に操作できる状態
で工場から出荷されています。関連法規および国際規格に準拠します。
Memosens CCS51E 製品説明
Endress+Hauser 7
3 製品説明
3.1 製品構成
本センサは以下の機能ユニットで構成されます。
• 隔膜キャップ(測定チャンバおよび隔膜)
• 内部の隔膜式システムと測定物を分離
界面活性剤の影響を受けない堅牢な PVDF 隔膜および圧力リリーフバルブ付き
• 作用電極と隔膜間に均一な電解質膜を確保するためのサポートグリッド付き。こ
れにより、変動する圧力と流量の影響を低減するとともに比較的一定した測定が可
• センサシャフトには、以下が付属:
• 大型の対電極
• プラスチック埋込み作用電極
• 組込型温度センサ
4
1
2
5
6
8
7
9
3
A0034227
 1 センサの構造
1 Memosens プラグインヘッド
2 センサシャフト
3 O リング
4 大型の銀/ハロゲン化銀対電極
5 金作用電極
6 取付アダプタ用の溝
7 隔膜キャップ
8 圧力リリーフバルブ(伸縮性)
9 センサメンブレン
3.1.1 測定原理
遊離塩素は、隔膜式測定原理に従って次亜塩素酸(HOCl)によって測定されます。
測定物に含まれる次亜塩素酸(HOCl)は、センサメンブレンを通って拡散し、金作用
電極で塩化物イオン(Cl-)に還元されます。銀対電極では、銀が酸化して塩化銀にな
ります。金作用電極の電子供与と銀対電極の電子受容により、測定物内の遊離塩素濃度
に比例する電流が一定条件下で発生します。
次亜塩素酸(HOCl)濃度は pH 値に依存します。pH 値の測定により、この依存による
影響を補正する必要があります。
変換器では、この電流信号(nA)を使用して濃度の測定変数(単位:mg/l(ppm)
計算します。
製品説明 Memosens CCS51E
8 Endress+Hauser
3.1.2 測定信号への影響
pH 値
pH との依存関係
塩素分子(Cl2)の pH 値は 4 未満です。遊離塩素は、次亜塩素酸(HOCl)と次亜塩素
酸イオン(OCl)の混合物として、pH 4~11 の範囲で存在します。次亜塩素酸と次亜
塩素酸イオンの割合は、pH 値に応じて異なります。pH 値が上昇すると次亜塩素酸の量
は減少しますが、次亜塩素酸イオンの量は増加します。たとえば、次亜塩素酸の比率が
pH 値 6 で 97 % の場合、pH 値 9 では約 3 % にまで低下します。
塩素センサを使用する隔膜式測定では、次亜塩素酸(HOCl)の量のみが測定されます。
次亜塩素酸は水溶液内で強力な殺菌効果を発揮しますが、 次亜塩素酸塩(OCl)の殺
菌効果は非常に低くなります。したがって、pH 値が高い場合に次亜塩素酸を殺菌剤と
して使用すると、殺菌効果が低下します。次亜塩素酸塩イオンはセンサ面を通って拡散
できないため、センサには記録されません。
pH 値 結果
< 4 塩素は測定物内に塩化物(Cl-)が存在する場合に生成され、これにより測定値が上昇します。
4~9 この範囲では、pH 値の補正が確実に実行されます。pH 値補正後の濃度値を指定できます。
> 9 この範囲では、次亜塩素酸のレベルが非常に低いため、測定信号も非常に弱くなります。濃度の測
定値は、主に測定点の他の条件に応じて変化します。
塩素センサ信号による pH 値の補正
塩素計測システムを校正して検証するには、DPD 法を使用して比色分析によるリファ
レンス測定を行う必要があります。遊離塩素はジエチル-p-フェニレンジアミンと反応
して、赤の色素を生成します。赤の色素の濃度は塩素含有率に比例して増加します。
DPD 法の試験では、サンプルが規定の pH 値まで緩衝されます。このため、サンプルの
pH 値は DPD 法の測定では含まれません。DPD 法の緩衝機能により、有効な遊離塩素の
全成分(HOCl および OCl-)が検出され、全遊離塩素が測定されます。
塩素センサは次亜塩素酸のみを測定します。変換器で pH 値の補正を選択すると、測定
信号と pH 値から次亜塩素酸と次亜塩素酸塩の総量が計算されます 。これは DPD 法の
測定に準拠した値になります。
pH 値の補正機能をオンにして遊離塩素を測定する場合、必ず pH 値補正モードで
校正を実施してください。
pH 値の補正機能を使用すると、pH 値が変動する場合でも DPD 法の測定値に対応した
塩素測定値が機器に表示/出力されます。pH 値の補正機能を使用しない場合、センサの
Memosens CCS51E 製品説明
Endress+Hauser 9
塩素値は、校正中に生じた pH 値での DPD 測定値にのみ対応します。pH 値の補正機能
がない場合、pH 値が変化したときに塩素計測システムの再校正が必要となります。
%
100
80
60
40
20
0
45 6 7 8 9 10 11
100
%
80
60
40
20
0
A
pH
OCl-
HOCl
C
B
A0002017
 2 pH 値の補正原理
A pH 値補正機能を使用した場合の測定値
B pH 値補正機能を使用しない場合の測定値
C pH 値の補正
pH 値の補正精度
pH 値補正を使用した塩素測定値の精度は、各種測定偏差(遊離塩素、pH、温度、DPD
法の測定値など)の総計から算出されます。
塩素校正時に大量の次亜塩素酸(HOCI)が存在する場合は精度が向上し、次亜塩素酸
が少量の場合は精度が低下します。pH 値補正による塩素測定値の精度が低い場合、計
測モードと塩素校正間の pH 値の差異が大きくなるにつれて、個々の基本測定値の精度
が低下します。
pH 値を考慮した校正
DPD 法の試験では、サンプルが規定の pH 値まで緩衝されます。一方、隔膜式測定で
は、HOCl の成分量のみが測定されます。
動作時の pH 値の補正機能は、最大 pH 値 9 まで有効です。しかし、この pH 値では次
亜塩素酸(HOCl)が実質的に残っておらず、測定される電流値は非常に低くなります。
pH 補正は、HOCl 測定値を遊離塩素の実際値まで増加させる効果があります。計測シス
テム全体の校正は、測定物の pH 値が 8 までしか実行できません。
上記の pH 値では、計測システムの誤差の総計は許容レベルより高くなります。
流量
隔膜式センサの最小流速は 15 cm/s (0.5 ft/s) です。
Flowfit CYA27 流通ホルダを使用する場合、最小流速は 5 l/h (1.3 gal/h) または
30 l/h (7.9 gal/h) の体積流量に相当します(Flowfit CYA27 のバージョンに応じて)
製品説明 Memosens CCS51E
10 Endress+Hauser
80
90
100
0510 15 20 25 30
010 20 30 40 50
0246 8
35 40 45 50 55 60 65 70 75 80
60 70 80 90 100 110 120 130 140
10 12 14 16 18 20
0 1 1.5 2 30.5
0 5 25 4010
012 3 4 5 6
2.5
15 20 30 35
relative signal in %
flow velocity at the membrane cm/s
CYA27 (30L) flow l/h
CYA27 (5L) flow l/h
flow velocity at the membrane "/s
CYA27 (30L) flow gal/h
CYA27 (5L) flow gal/h
A0053811
 3 電極のスロープと隔膜での流速/ホルダ内の体積流量の相関関係
流量が多い場合、測定信号は流量の影響をほぼ受けません。ただし、流量が規定値を下
回ると、測定信号は流量の影響を受けます。
近接スイッチをホルダに取り付けると、このような無効な動作ステータスを確実に検知
できるため、必要に応じてアラームを発出することや、投与プロセスをオフにすること
が可能です。
最小流量を下回ると、センサ電流は流量変動の影響を受けやすくなります。研磨性の測
定物を使用する場合、最小流量を下回らないようにすることをお勧めします。浮遊懸濁
(SS)が存在する場合、付着物を形成する可能性があるため、最大流量での測定をお
勧めします。
温度
測定物の温度変化は測定値に影響を与えます。
温度が上昇すると測定値は増加します(1 K あたり約 4 %)
温度が低下すると測定値は減少します(1 K あたり約 4 %)
たとえば、Liquiline CM44x と組み合わせてセンサを使用すると、自動温度補償機能
(ATC)が使用可能になります。温度が変化した場合の再校正は不要です。
1. 変換器で自動温度補償機能を無効にした場合は、校正後に温度を一定レベルに保
持してください。
2. そうしない場合はセンサを再校正してください。
標準的なゆっくりとした温度変化(0.3 K/分)の場合は、内部温度センサが対応しま
す。急激な温度変化(2 K/分)の場合は、外部の温度センサを使用して最大限の精度を
確保する必要があります。
外部温度センサの使用に関する詳細は、変換器の取扱説明書を参照してください。
交差感受性
• 交差感受性あり:二酸化塩素、オゾン、遊離臭素
• 交差感受性なし:H2O2、過酢酸
Memosens CCS51E 受入検査および製品識別表示
Endress+Hauser 11
4 受入検査および製品識別表示
4.1 受入検査
1. 梱包が破損していないことを確認してください。
 梱包が破損している場合は、サプライヤに通知してください。
問題が解決されるまで破損した梱包を保管してください。
2. 内容物が破損していないことを確認してください。
 納品物が破損している場合は、サプライヤに通知してください。
問題が解決されるまで破損した製品を保管してください。
3. すべての納入品目が揃っており、欠品がないことを確認してください。
 発送書類と注文内容を比較してください。
4. 保管および輸送用に、衝撃や湿気から確実に保護できるように製品を梱包してく
ださい。
 弊社出荷時の梱包材が最適です。
許容周囲条件を必ず遵守してください。
ご不明な点がありましたら、弊社営業所もしくは販売代理店にお問い合わせください。
4.2 製品識別表示
4.2.1 銘板
銘板には機器に関する以下の情報が記載されています。
• 製造者識別
• 拡張オーダーコード
• シリアル番号
• 安全情報と警告
• 認証情報
銘板の情報とご注文内容を照合してください。
4.2.2 製品ページ
www.endress.com/ccs51e
4.2.3 オーダーコードの解説
製品のオーダーコードとシリアル番号は以下の位置に表示されています。
• 銘板上
• 出荷書類
製品情報の取得
1. www.endress.com に移動します。
2. ページ検索(虫眼鏡シンボル):有効なシリアル番号を入力します。
3. 検索します(虫眼鏡)
 製品構成がポップアップウィンドウに表示されます。
4. 製品概要をクリックします。
 新しい画面が開きます。ここに、製品関連資料を含む、機器に関連する情報を
入力します。
受入検査および製品識別表示 Memosens CCS51E
12 Endress+Hauser
4.2.4 製造者所在地
Endress+Hauser Conducta GmbH+Co. KG
Dieselstraße 24
70839 Gerlingen
Germany
4.2.5 納入範囲
納入範囲は以下の通りです。
殺菌センサ(隔膜式、⌀25 mm)、保護キャップ付き(そのまま使用可能)
電解液ボトル(50 ml (1.69 fl oz))
• 保護キャップ内の交換用隔膜キャップ
• 取扱説明書
• 製造者証明書
4.2.6 合格証と認証
製品の現在の認証書は、www.endress.com の製品コンフィギュレータから入手できま
す。
1. フィルタおよび検索フィールドを使用して製品を選択します。
2. 製品ページを開きます。
機器仕様選定ボタンを押すと、製品コンフィギュレータが開きます。
Memosens CCS51E 設置
Endress+Hauser 13
5 設置
5.1 取付要件
5.1.1 取付方向
注記
上下逆向きに設置しないでください。
作用電極で電解質膜が確保されていないため、センサが正しく機能しません。
センサを水平から 15 ˚ 以上の角度でホルダ、支持材、または適切なプロセス接続に
取り付けます。
その他の傾斜角度では取り付けないでください。
センサの取付けについては、使用するホルダの取扱説明書の指示に従ってください。
15° 15°
B
A
A0034236
A 許容される取付方向
B 不正な取付方向
5.1.2 浸漬深さ
50 mm (1.97 in) 以上。
これは、センサのマーク( )に対応します。
設置 Memosens CCS51E
14 Endress+Hauser
5.1.3 寸法
161 (6.34)
82 (3.23)
102 (4.02)
126 (4.96)
!25
(0.98)
A0045241
 4 寸法単位:mm(in)
5.2 センサの取付け
5.2.1 計測システム
計測システム一式は以下で構成されます。
殺菌センサ CCS51E(隔膜式、⌀25 mm)、適切な取付アダプタ付き
Flowfit CYA27 流通ホルダ
測定用ケーブル CYK10、CYK20
変換器、Liquiline CM44x(ファームウェア 01.13.00 以降を搭載)または CM44xR
(ファームウェア 01.13.00 以降を搭載)
オプション:延長ケーブル CYK11
• オプション:近接スイッチ
オプション:Flexdip CYA112 浸漬ホルダ
オプション:pH センサ CPS31E
Memosens CCS51E 設置
Endress+Hauser 15
1
4
5
6
7
8
2
3
9
A0045215
 5 計測システムの例
1 変換器 Liquiline CM44x または CM44xR
2 電磁誘導式スイッチ用のケーブル
3 ホルダのステータスライト用のケーブル
4 流通ホルダ、例:Flowfit CYA27
5 サンプリングバルブ
6 殺菌センサ Memosens CCS51E(隔膜式、⌀25 mm)
7 pH センサ Memosens CPS31E
8 測定用ケーブル CYK10
9 電源ケーブル Liquiline CM44x または CM44xR
5.2.2 センサの準備
センサの保護キャップの取外し
注記
負圧が生じるとセンサの隔膜キャップが損傷します。
お客様への納入時および保管時には、センサに保護キャップが取り付けられていま
す。
保護キャップの上部パーツを回転させて取り外してください。
A0034263
センサから保護キャップを慎重に取り外します。
設置 Memosens CCS51E
16 Endress+Hauser
A0034350
5.2.3 Flowfit CYA27 ホルダへのセンサの取付け
センサは、Flowfit CYA27 流通ホルダに取り付けることができます。遊離塩素センサの
設置に加え、このホルダにより、他の複数のセンサの操作と流量監視を同時に行うこと
が可能です。
取付け時の注意点:
センサの最小流量 15 cm/s (0.49 ft/s)およびホルダの最小体積流量(5 l/h または
30 l/h)を保証してください。
測定物をオーバーフロー槽や配管などに戻す場合、センサに対する背圧が
0.1 MPa relativ (14.5 psi relativ)(0.2 MPa abs. (29 psi abs.))を超過しないようにし
て、一定の圧力を保持する必要があります。
センサに負圧が生じないようにしてください。例:測定物がポンプの吸水側に戻る
ときに負圧が発生する場合があります。
付着物を防止するために、汚染度の高い水にはろ過処理が必要です。
センサにアダプタを取り付ける
必要なアダプタ(クランプリング、スラストカラー、O リング)は、取付済みのセンサ
アクセサリまたは別売アクセサリとして注文することができます。
まず、クランプリング(1)をセンサヘッドから隔膜キャップに向かって取り付け、
次にスラストカラー(2)、そして O リング(3)を隔膜キャップからセンサヘッド
に向かって下部の溝までスライドさせます。
1
2
3
A0034247
センサをホルダに設置
1. ホルダはユニオンナットが取り付けられた状態でお客様に供給されるため、ホル
ダからユニオンナットを取り外してください。
Memosens CCS51E 設置
Endress+Hauser 17
2. ホルダはダミープラグが装着された状態で納入されるため、ホルダからダミープ
ラグと O リング(1)を取り外してください。
3. センサ(Flowfit CYA27 用のアダプタ付き)をホルダの開口部にスライドさせま
す。
4. ユニオンナットをホルダにねじ込みます。
1
1. 2. 3. 4.
A0043536
1 ダミープラグおよび O リング
5.2.4 流通ホルダへのセンサの取付け
他の流通ホルダを使用する場合は、以下を確認してください。
隔膜では 15 cm/s (0.49 ft/s) の最小流速が保証されなければなりません。
流れの方向は上流です。隔膜の上流側に気泡が貯留しないように、気泡を取り除く
必要があります。
隔膜が直接流れにさらされる必要があります。
5.2.5 浸漬ホルダ CYA112 へのセンサの取付け
ネジ込み接続 G1" を使用して、センサを浸漬ホルダにも取り付けることができます。
追加の取付手順については、ホルダの取扱説明書を参照してください。
www.endress.com/cya112
浸漬ホルダを使用する場合は、センサに向かって十分な流量を確保してください 。
設置 Memosens CCS51E
18 Endress+Hauser
センサにアダプタを取り付ける
必要なアダプタは、取付済みのセンサアクセサリまたは別売アクセサリとして注文する
ことができます 。
1.
A0034246
Flexdip CYA112 用のアダプタを、センサヘッドからセンサ上に、止まるところま
でスライドさせます。
2.
A0044635
2 つのスタッドボルト(付属品)と六角ネジ(2 mm(0.08 in))を使用してアダ
プタを固定します。
3. センサをホルダにネジ込みます。クイックファスナの使用を推奨します。
センサを Flexdip CYA112 ホルダに取り付ける場合の詳細な説明については、ホル
ダの取扱説明書を参照してください。www.endress.com/cya112
取扱説明書 BA00432C
Memosens CCS51E 電気接続
Endress+Hauser 19
6 電気接続
L注意
機器には電気が流れています
接続を誤ると、負傷の恐れがあります。
電気接続は電気技師のみが行えます。
電気技師はこれらの取扱説明書を読んで理解し、その内容に従う必要があります。
接続作業を始める前に、どのケーブルにも電圧が印加されていないことを確認して
ください。
6.1 センサの接続
と変換器の電気接続は、Memosens データケーブル CYK10 または CYK20 測定用ケーブ
ルを使用して行われます。
A0024019
 6 測定用ケーブル CYK10
A0018861
 7 CYK10、M12 プラグ付き、電気接続
6.2 保護等級の保証
説明書に記載されており、指定用途において必要とされる機械接続および電気接続のみ
を、納入された機器で確立することができます。
作業時には十分に注意してください。
そうでない場合は、たとえば、カバーが閉じてない、あるいはケーブル(終端)が外れ
ている、または十分に固定されていないといった理由により、本製品に対して合意され
た個々の保護等級(保護等級(IP)、電気的安全性、EMC 干渉波の適合性)を保証する
ことはできません。
6.3 配線状況の確認
機器の状態および仕様 措置
センサ、ホルダ、ケーブルの表面に損傷はないか? 目視検査を実施する
電気接続 措置
取り付けられたケーブルは、引っ張られたりねじれた
りしていないか?
目視検査を実施する
ケーブルのねじれを解消する
被覆を剥がしたケーブルコアの長さが十分か、コアは
端子に正しく接続されているか?
目視検査を実施する
そっと引っ張って正しく取り付けられているこ
とを確認する
すべてのネジ端子が適切に締められているか? ネジ端子を締め付ける
電気接続 Memosens CCS51E
20 Endress+Hauser
機器の状態および仕様 措置
すべての電線口が取り付けられ、しっかり固定され、
気密性があるか?
目視検査を実施する
電線口が側面の場合:
ケーブルにウォータートラップを設置する
すべての電線口が底面または側面にあるか?
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