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取扱説明書SOUND MODULE
SH-01A
© 2017 ローランド株式会社
本機を正しくお使いいただくために、ご使用前に『安全上のご注意』と『使用上のご注意』(『安全上のご注意』チラシ)をよくお読みください。お読みになったあとは、すぐに見られるところに保管しておいてください。
はじめに
SH-01A は、キーボード・ユニット K-25m(別売)と組み合わせて使うことができるサウンド・
モジュールです。内蔵スピーカーで音を鳴らすことができます。
※SH-01A は電池または USB バス電源で動作します。電池で使用するときは、電池の向き
に注意して、単 3 電池を 4 本入れてください。
※電池の使いかたを間違えると、破裂したり、液漏れしたりする恐れがあります。「安全上の
ご注意」「使用上のご注意」(『安全上のご注意』チラシ)に記載の電池に関する注意事項
を守って正しくお使いください。
※本機を裏返すときは、破損を防ぐためボタンやつまみなどを保護してください。また、落
下や転倒を引き起こさないよう取り扱いに注意してください。
※電池が消耗すると画面に「
Bt.Lo
」と表示されます。新しい電池と交換してください。
Boutique Dock DK-01(別売品)と組み合わせて使う
&
取り付け/取り外し/角度の調節については、DK-01 の取扱説明書をご覧ください。
キーボード・ユニット K-25m(別売品)と組み合わせて使う
&
取り付け/取り外し/角度の調節については、K-25m の取扱説明書をご覧ください。
MIDI や USB で鳴らす
SH-01A は、MIDI や USB で演奏することもできます。詳しくは「機器の接続」をご覧く
ださい。
機器の接続
※他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、
すべての機器の電源を切ってください。
A B C D E F
G
A
Micro USB( )端子
市販の USB2.0 ケーブル(A-microB タイプ)でパソ
コンに接続します。USBMIDI と USB オーディオの情
報をやりとりすることが できます。 パソコンに接 続する
には USBドライバーをインストールする必要があります。USBドライバーは、ローランド
のホームページからダウンロードしてください。詳しくは、ダウンロードしたファイルにあ
る Readme.htm をお読みください。
&
https://www.roland.com/jp/support/
※充電専用のマイクロ USB ケーブルは使用しないでください。データ通信ができません。
B
[VOLUME]つまみ
音量を調節します。
C
PHONES 端子
ヘッドホン(別売)を接続します。
D
OUTPUT 端子
アンプやモニター・スピーカーに接続します。
E
MIX IN 端子
オーディオ入力端子です。接続した機器の音が、OUTPUT 端子と PHONES 端子から出
力されます。
F
MIDI 端子
市販の MIDI ケーブルで MIDI 機器を接続することで、
SH-01A を演奏することができます。
電源を入れる
G
[POWER]スイッチ
電源をオン/オフします。
※正しく接続したら、必ず本機→接続した機器の順に電源を入れてください。手順を間違え
ると、誤動作をしたり故障したりすることがあります。電源を切るときは、接続した機器→
本機の順に電源を切ってください。
※電源を入れる/切るときは、音量を絞ってください。音量を絞っても電源を入れる/切る
ときに音がすることがありますが、故障ではありません。
工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット)
SH-01A を、工場出荷時の状態に戻します。
1.
[2]ボタンを押しながら、電源を入れます。
[MENU]ボタンが点滅します。
ファクトリー・リセットをキャンセルするときは、電源を切ります。
2.
[MENU]ボタンを押して、ファクトリー・リセットを実行します。
3.
すべてのボタンが点滅したら、SH-01A の電源を入れ直します。
データ・バックアップ/リストア
バックアップ
1.
SH-01A とパソコンを USB ケーブルで接続します。
2.
[MENU]ボタンを押しながら電源を入れます。
3.
パソコンで「SH-01A」ドライブを開きます。
「SH-01A」ドライブの「BACKUP」フォルダー内にバックアップ・ファイルがあります。
4.
バックアップ・ファイルをパソコンへコピーします。
5.
コピーが完了したら、パソコン上で USBドライブの取り出しをします。
Windows 10/8/7
「SH-01A」アイコンを右クリックして「取り出し」を実行します。
Mac OS
「SH-01A」アイコンをドックにあるゴミ箱アイコンにドラッグします。
6.
電源をオフにします。
リストア
1.
「バックアップ」の 1 〜 3 の手順で、パソコンで「SH-01A」ドライブを開きます。
2.
「SH-01A」ドライブの「RESTORE」フォルダー内にバックアップ・ファイルをコピーします。
3.
コピーが完了したら、パソコン上で USBドライブの取り出しをして、[MENU]ボタンを
押します。
4.
LED の点滅が完全に終わってから、電源をオフにします。
各部の名称とはたらき
2 3 4 5 6 7 8
1
1
共通 セクション
操作子 説明
BENDER[VCO]
[VCF]スライダー
ピッチ・ベンド操作をしたときのピッチの変化する量(VCO)やフィル
ターの変化する量(VCF)を設定します。
MOD[LFO]スラ
イダー
モジュレーションで操作したときに LFO の効果の深さを設定します。
[PORTAMENTO]
つまみ
ピッチ変化にかかる時間を調節します。
PORTAMENTO ス
イッチ
OFF:ポルタメントはかかりません。
AUTO:レガート奏法時のみ、ポルタメントがかかります。
ON:常にポルタメントがかかります。
[MENU]ボタン
メニュー項目を選びます。
ディスプレイ
テンポやステップを表示します。
パッチやパターン選択時は、バンクとナンバーを表示します。
1 桁目の Dot でパターンのエディット状態であることを表示します。
4 桁目の Dot で音色のエディット状態であることを表示します。
TRANSPOSE ス
イッチ
音域を上下に 1 オクターブ移動するスイッチです。
L: 1 オクターブ低くなります。
M: 変化しません。
H: 1 オクターブ高くなります。
操作子 説明
[TEMPO/VALUE]
つまみ
テンポを調節します。
パッチ選択時は、バンクを切り替えます。
SEQUENCER[LOAD]ボタンを押しながら、つまみを回すと
SHUFFLE 値が変更できます。
ARPEGGIO のいずれかのボタンを押しながら、つまみを回すと
SCALE 値を変更できます。
[TUNE]つまみ
SH-01A 全体のピッチを調節します。
SEQUENCER
[LOAD]ボタン
シーケンサー書込みモードになります。
SEQUENCER
[PLAY]ボタン
シーケンサー・スタート
ARPEGGIO
[DOWN]ボタン
TYPE「DOWN」を選び、アルペジオが ON になります。
ARPEGGIO
[U&D]ボタン
TYPE「U&D」を選び、アルペジオが ON になります。
ARPEGGIO
[UP]ボタン
TYPE「UP」を選び、アルペジオが ON になります。
[HOLD/LEGATO]
ボタン
HOLD が ON になります。
ARPEGGIO が ON のとき、鍵盤を離してもアルペジオが継続して鳴
ります。
[KEY
TRANSPOSE/
REST]ボタン
移調ができます。同じキーで演奏しても、別の調で鳴らすことができ
ます。
CV / GATE OUT
端子
CV/GATE 入力端子を備えたアナログ・シンセサイザーを接続すると、
ノート・オン/オフやピッチをコントロー ルできるようになります。
EXT CLK IN 端子
入力したクロックに同期して、アルペジオやシーケンサーを演奏させる
ことができます。
2
リボン・コントローラー(C1 / C2)
タッチ式のリボン・コントローラーです。C1(左)がピッチ・ベンド、C2(右)がモジュレー
ションで す 。
また、アルペジエーターのオクターブの範囲を 1Oct、2Oct から選ぶことができます。
[DOWN][U&D][UP]ボタンを押している間は、C1 の LED の表示が変わります。
操作 説明
C1 の下半分をタッチすると
1Oct を選びます(一番下の LED が点滅)。
C1 の上半分をタッチすると
2Oct を選びます(一番上の LED が点滅)。
※キーボード・ユニット K-25m や USB、MIDI を接続していないときは、C1 をタッチする
とプレビュー音が鳴ります。
3
LFO
音に周期的な変化(うねり)をつけます。
操作子 説明
[RATE]スライダー
LFO のうねりの速さを決めます。
波形つまみ
LFO の波形を選びます。
(のこぎり波)、 (逆のこぎり波)、 (三角波)、 (矩形波)、
RANDOM(ランダム)、NOISE(ノイズ)
4
VCO
音のキャラクターを決める波形を選び、音の高さを決めます。
操作子 説明
[MOD]スライダー
3
LFO で VCO を変調する際のかかり具合を調節します。
[RANGE]つまみ
オシレーターのオクターブを設定します。
[PULSE WIDTH」ス
ライダー/スイッチ
スイッチが「MAN」(MANUAL)のとき:
パルス・ウィズの値を調節します。
スイッチが「LFO」/「ENV」のとき:
モ ジュレー ション の 深 さ を 調 節しま す 。
パ ル ス ・ ウィズ と は?
矩形波の上部の幅が全体の何 % になっているかを示す値が、パル
ス・ウィズです。上と下の幅が等しくないものは、非対称矩形波に
なります。
5
SOURCE MIXER
VCO、SUBOSC、NOISE の各音量を調節します。
操作子 説明
[
]スライダー
矩形波のレベル
[ ]スライダー
のこぎり波のレベル
[SUB OSC]スライ
ダー
サブ・オシレーターのレベル
[SUB OSC]スイッチ
SUBOSC のタイプを設定します。
1OCTDOWN: 1 オクターブ下
2OCTDOWN: 2 オクターブ下
2OCTDOWN: 2 オクターブ下(パルス幅小)
[NOISE]スライダー
ノイズ・レベ ル
6
VCF
音の明るさや太さを決めます。また、フィルターの時間的な変化(エンベロープ)を作り
ます。
操作子 説明
[FREQ]スライダー
ロー・パス・フィルターのカットオフ周波数を決めます。
[RES]スライダー
フィルターのカットオフ周波数付近を強調します。
[ENV]スライダー
VCF のカットオフ周波数をエンベロープ・ジェネレータの信号でコ
ントロールするときの、かかり具合を調節します。
[MOD]スライダー
VCF のカットオフ周波数をモジュレーターの信号でコントロールす
るときの、かかり具合を調節します。
[KYBD]スライダー
弾く鍵盤によってフィルターのカットオフ周波数を変化させます。
7
VCA
音量の時間的な変化(エンベロープ)を作ります。
操作子 説明
[ENV/GATE]ス
イッチ
ENV: ADSR で設定したエンベロープに従って発音します。
GATE: 鍵盤を押している間だけ、一定音量で発音します。
8
ENV
エンベロープを設定します。
操作子 説明
[A]スライダー
アタック・タイム
[D]スライダー
ディケイ・タイム
[S]スライダー
サステイン・レベ ル
[R]スライダー
リリース・タイム
[GATE/TRIG]ス
イッチ
エンベロープが立ち上がるきっかけを設定します。
GATE+TRIG: 鍵盤を押すごとに立ち上がります。
LFO: 鍵盤を押し続けると、LFO の周期ごとに繰
り返し立ち上がります。
GATE: 新たに鍵盤を押し直したときに立ち上がりま
す。レガート奏法時は立ち上がりません。
パッチ(音色)の選択/保存
パッチ選択モード
1.
[MENU]ボタンを押します。
2.
[1]ボタンを押します。
操作子 説明
[VALUE]つまみ
バンクを切り替えます。
[1]〜[8]ボタン
パッチを切り替えます。
[1]〜[8]ボタン
を長押し
パッチを書き替えます。
[MENU]ボタン
シーケンサー・モード(通常時)になります。
Manual モード
1.
[MENU]ボタンを押します。
2.
[8]ボタンを押します。
パッチを Manual に切り替えます。
SH-01AMIDI キーボード
MIDIINMIDIOUT