日本語
取扱説明書SOUND MODULE
JU-06
設定
数字ボタン[1]〜[16]
設定モードでは、図の 16 個の数字ボタンを[1]〜[16]
ボタンと呼びます。
ソロ/ユニゾン/ポリ/オクターブ・シフト/ポルタメント
1.[CHORUS 2]ボタンを押しながら下表の数字ボタン/リボン・コントローラー C1 / C2 で値を設
定します。
パラメーター 値の設定 説明
ソロ/ユニ
ゾン/ポリ・
モード
[14] 単音で発音します(ソロ)。
[15] 複数音重ねて単音として発音します(ユニゾン)。
[16] ポリフォニックで演奏します(ポリ)。
オクターブ・
シフト *1
[4]〜[13]
(-4 〜 +5)
鍵盤の音域を 1 オクターブ単位で動かします。
±0(初期値)は[8]が点灯します。
ポルタメン
ト・スイッチ
C1
(OFF / ON)
最初に弾いた鍵盤と次に弾いた鍵盤との間で、音の高さを連続的に変
化させます。
ポルタメン
ト・タイム
C2
(0 〜 100)
ポルタメントのピッチ変化にかかる時間を調節します。
システム設定
1.[MANUAL]ボタンを押しながら下表の数字ボタンを押して、パラメーターを選びます。
※ [MANUAL]ボタンは押したままにします。
2. 数字ボタンを押して値を選択し、[MANUAL]ボタンを離して値を確定します。
パラメーター 選択 値の設定 説明
マスター・
チューン
[
MANUAL
]
+[1]
[1]〜[16]
(433 〜 448Hz)
マスター・チューンを設定します。
440Hz(初期値)は[8]が点灯します。
MIDI
チャンネル
[
MANUAL
]
+[2]
[1]〜[16] MIDI 送受信チャンネルを設定します(1 〜 16)。
MIDI
クロック・
ソース
[
MANUAL
]
+[3]
[1](AUTO)
MIDI IN 端子または USB 端子から MIDI クロックが入力さ
れた場合、自動的に MIDI クロックにテンポ同期します(初
期値)。
[2]
(INTERNAL)
本体で設定したテンポで動作します。外部機器と同期した
くない場合は「インターナル」に設定します。
トランスポー
ズ *1
[
MANUAL
]
+[4]
[2]〜[13]
(-6 〜 +5)
鍵盤の音域を半音単位でトランスポーズ(移動)します。
±0(初期値)は[8]が点灯します。
キー・
ベロシティー
*1
[
MANUAL
]
+[5]
鍵盤を弾いたときに送信されるベロシティーの値を設定します。
[1](TOUCH) キーを押さえる強さに応じたベロシティーを送信します。
[2](64)
キーを押さえる強さに関係なく、常に一定のベロシティー
(64 または 127)を送信します。
[3](127)
ベロシティー
・カーブ
*1
[
MANUAL
]
+[6]
鍵盤タッチを設定します。
[1](LIGHT) 鍵盤のタッチ感を軽めの設定にします。
[2](MEDIUM)鍵盤のタッチ感を標準設定にします。
[3](HEAVY) 鍵盤のタッチ感を重めの設定にします。
オート・オフ
[
MANUAL
]
+[7]
[1](OFF) 自動的に電源が切れません。
[2](30 min)
30 分経つと自動で電源が切れます。
※ USB 接続時はオート・オフしません。
LED デモ
[
MANUAL
]
+[8]
[1](OFF)
LED デモに入るまでの時間を設定します。
[2](1 min)
[3](3 min)
[4](10 min)
チェイン・
モード
[
MANUAL
]
+[9]
JU-06 は最大同時発音数が 4 音ですが、2 台以
上のJU-06をMIDIケーブルでつなぎ、チェイン・
モードをオンにすることで、同時発音数を増や
すことができます。
[1](OFF)
チェイン・モードをオンにすると、5 ボイス目以降のノー
トを MIDI OUT にスルーします。
[2](ON)
リボン・コン
トローラー・
ノート・
スケール
[
MANUAL
]
+[10]
[1]〜[16]
リボン・コントローラーのノート・スケール・タイプを設定します
(初期値:[1])。
詳しくは『JU-06 サウンド・リスト』(PDF)をご覧くださ
い。
&
http://www.roland.co.jp/manuals/
C2 モジュ
レーション・
ホールド
[
MANUAL
]
+[11]
[1](
HOLD OFF
)
[2](HOLD ON)に設定すると、リボン・コントローラー
C2 から指を離しても値を保持します。(初期値:[1])
[2](
HOLD ON
)
コーラス・
ノイズ
[
MANUAL
]
+[12]
[1](
NOISE OFF
)
コーラスをオンにしたときのノイズを設定します。
[3](ORIGINAL)
はオリジナルの JUNO コーラスのノイズ
を再現します(初期値)。
[2](
HALF
)
[3](ORIGINAL)
パッチ設定
ベンド・
レンジ
[
MANUAL
]
+[13]
[1]〜[12]、
[13](2 oct)、
[16](OFF)
ピッチ・ベンド・レンジを半音単位で設定します。
(初期値:[2])
ディレイ・
レベル
[
MANUAL
]
+[14]
[1]〜[16]
ディレイ音の音量を調節します。(OFF =[1])
ディレイ・
タイム
[
MANUAL
]
+[15]
ディレイ・タイム(音を遅らせる時間)を調節します。
ディレイ・
フィードバック
[
MANUAL
]
+[16]
ディレイ・フィードバックを調節します。(OFF =[1])
*1 キーボード・ユニット K-25m(別売)使用時のみ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
MIDI INMIDI OUT
はじめに
JU-06 は、キーボード・ユニット K-25m(別売)と組み合わせて使うことができるサウンド・モジュー
ルです。内蔵スピーカーで音を鳴らすことができます。
※ JU-06 は電池または USB バス電源で動作します。電池で使用するときは、電池の向きに注意して、
単 3 電池を 4 本入れてください。
※ 本機を裏返すときは、破損を防ぐためボタンやつまみなどを保護してください。また、落下や転倒
を引き起こさないよう取り扱いに注意してください。
※ 電池が消耗するとリボン・コントローラー C1(
2
)上部の LED が点滅します。新しい電池と交換
してください。
キーボード・ユニット K-25m(別売)と組み合わせて使う
&
取り付けかたについては、K-25m の取扱説明書をご覧ください。
MIDI や USB で鳴らす
JU-06 は、MIDI や USB で演奏することもできます。詳しくは「機器の接続」をご覧ください。
機器の接続
※ 他の機器と接続するときは、誤動作や故障を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞り、すべての
機器の電源を切ってください。
G
A B C D E F
A
MicroUSB(
O
)端子
市販の USB2.0 ケーブル(A-microB タイプ)でパソコンに接続します。USB MIDI と USB オーディ
オの情報をやりとりすることができます。パソコンに接続するには USB ドライバーをインストールす
る必要があります。USB ドライバーは、ローランドのホームページからダウンロードしてください。詳
しくは、ダウンロードしたファイルにある Readme.htm をお読み
ください。
&
http://www.roland.co.jp/support/
B
[VOLUME]つまみ
音量を調節します。
C
PHONES 端子
ヘッドホン(別売)を接続します。
D
OUTPUT 端子
アンプやモニター・スピーカーに接続します。
E
INPUT 端子
オーディオ入力端子です。接続した機器の音が、OUTPUT 端子と
PHONES 端子から出力されます。
F
MIDI 端子
市販の MIDI ケーブルで MIDI 機器を接続することで、JU-06 を演奏
することができます。
電源を入れる
G
[POWER]スイッチ
電源をオン/オフします。
※ 正しく接続したら、必ず本機→接続した機器の順に電源を入れてください。手順を間違えると、誤
動作をしたり故障したりすることがあります。電源を切るときは、接続した機器→本機の順に電源
を切ってください。
※ 本機は回路保護のため、電源をオンにしてからしばらくは動作しません。
※ 電源を入れる/切るときは、音量を絞ってください。音量を絞っても電源を入れる/切るときに音
がすることがありますが、故障ではありません。
工場出荷時の設定に戻す(ファクトリー・リセット)
JU-06 を、工場出荷時の状態に戻します。
1. BANK [1] ボタンを押しながら、電源を入れます。
[MANUAL]ボタンが点滅します。
ファクトリー・リセットをキャンセルする場合は、電源を切ります。
2.[MANUAL]ボタンを押して、ファクトリー・リセットを実行します。
3. すべてのボタンが点滅したら、JU-06 の電源を入れなおします。
データ・バックアップ/リストア
バックアップ
1. BANK [2] ボタンを押しながら電源を入れます。
2. JU-06 とパソコンを USB ケーブルで接続します。
3. パソコンで「JU-06」ドライブを開きます。
「JU-06」ドライブの「BACKUP」フォルダー内にバックアップ・ファイルがあります。
4. バックアップ・ファイルをパソコンへコピーします。
5. コピーが完了したら、パソコン上で USB ドライブの取り出しをして、USB ケーブルを抜きます。
Windows8/7
マイコンピューターの「JU-06」アイコンを右クリックして「取り出し」を実行します。
MacOS
「JU-06」アイコンをドックにあるゴミ箱アイコンにドラッグします。
6. 電源をオフにします。
リストア
1.「バックアップ」の 1 〜 3 の手順で、パソコンで「JU-06」ドライブを開きます。
2.「JU-06」ドライブの「RESTORE」フォルダー内にバックアップ・ファイルをコピーします。
3. コピーが完了したら、パソコン上で USB ドライブの取り出しをして、[MANUAL]ボタンを押します。
4. LED の点滅が完全に終わってから、電源をオフにします。
JU-06MIDI キーボード
MIDI INMIDI OUT
© 2015 ローランド株式会社
各部の名称とはたらき
主な仕様
ローランド JU-06:サウンド・モジュール
最大同時発音数 4音
電源
充電式ニッケル水素電池(単 3 形)×4、アルカリ電池(単 3 形)×4、
USB バス電源
消費電流 500mA(USB バス電源)
外形寸法 300(幅)×128(奥行)×45(高さ)mm
質量(電池含む)940g
付属品
取扱説明書、安全上のご注意チラシ、保証書、ローランド ユーザー登録カード、
アルカリ電池(単 3 形)×4
別売品 キーボード・ユニット:K-25m
※ 製品の仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。
本機を正しくお使いいただくために、ご使用前に『安全上のご注意』と『使用上のご注意』(『安全上のご注意』チラシ)をよくお読みください。お読みになったあとは、すぐに見られるところに保管しておいてください。
7
VCA
音量の時間的な変化(エンベロープ)のかかり具合を調節します。
操作子 説明
[
]スイッチ
音量を
8
ENV(エンベロープ)でコントロールするか( )、ゲート信号で
コントロールするか(
)を選びます。
[LEVEL]スライダー パッチの音量を調節します。
8
ENV
時間的な変化(エンベロープ)を作ります。
操作子 説明
[A]スライダー アタック・タイム
[D]スライダー ディケイ・タイム
[S]スライダー サステイン・レベル
[R]スライダー リリース・タイム
1
2 3 4 5 6 7 8
1
共通セクション
音色(パッチ/バンク)を切り替えます。
操作子 説明
BANK[1]〜[8]
ボタン
PATCH NUMBER
[1]〜[8]ボタン
パッチ/バンクとは?
音色の設定を、64 個(8 パッチ ×8 バンク)保存/呼び出しすることができます。
パッチ/バンクの切り替え方法
1. BANK[1]〜[8]ボタンを押して、バンクを切り替えます。
2. PATCH NUMBER[1]〜[8]ボタンを押して、パッチを切り替えます。
※ 各音色については、『JU-06 サウンド・リスト』(PDF)をご覧ください。
&
http://www.roland.co.jp/manuals/
パッチの保存方法
※ パッチの設定を変更すると、ディスプレイにドットが表示されます。
1. 保存先の BANK[1]〜[8]ボタンを押します。
2. 保存先の PATCH NUMBER[1]〜[8]ボタンを長押しします。
[CHORUS 1]ボタン
[CHORUS 2]ボタン
コーラス・エフェクト 1 / 2 をオン/オフします。
[MANUAL]ボタン 現在のスライダーの設定で、音を鳴らします。
2
リボン・コントローラー(C1 / C2)
タッチ式のリボン・コントローラーです。C1(左)がピッチ・ベンド、C2(右)がモジュレーションです。
※ キーボード・ユニット K-25m や USB、MIDI を接続していないときは、C1 をタッチするとプレビュー
音が鳴ります。
3
LFO
音に周期的な変化(うねり)をつけます。
操作子 説明
[RATE]スライダー LFO のうねりの速さを決めます。
[DELAY TIME]スラ
イダー
音を鳴らしてから LFO の振幅が最大になるまでの時間を設定します。
4
DCO
音のキャラクターを決める波形を選び、音の高さを決めます。
操作子 説明
RANGE[16][8][4]
ボタン
オシレーターのオクターブを設定します。
[LFO]スライダー LFO で音のピッチを変化させます(ビブラート)。
[PWM]スライダー
[LFO / MAN]スイッチが「MAN」(MANUAL)のとき:
パルス・ウィズの値を調節します。
[LFO / MAN]スイッチが「LFO」のとき:
モジュレーションの深さを調節します。
パルス・ウィズとは?
矩形波の上部の幅が全体の何 % になっているかを示す値が、パルス・ウィズです。
上と下の幅が等しくないものは、非対称矩形波になります。
[LFO / MAN]ス
イッチ
パルス・ウィズの値を[PWM]スライダーで設定した一定の値にするか(MAN)、
3
LFO で変化させるか(LFO)を選びます。
[
]ボタン
音の基本となる波形を選びます。
(矩形波/非対称矩形波)、 (のこぎり波)
[
]ボタン
[SUB]スライダー サブ・オシレーターの音量を調節します。
[NOISE]スライダー ノイズの音量を調節します。
5
HPF
高い周波数を通過させて低い周波数をカットする、ハイ・パス・フィルターです。
操作子 説明
[FREQ]スライダー
ハイ・パス・フィルターのカットオフ周波数を決めます。カットオフ周波数よ
り低い周波数成分をカットします。
6
VCF
低い周波数を通過させて高い周波数をカットする、ロー・パス・フィルターです。
操作子 説明
[FREQ]スライダー
ロー・パス・フィルターのカットオフ周波数を決めます。カットオフ周波数よ
り高い周波数成分をカットして音を丸くします。
[RES]スライダー
レゾナンスは、フィルターのカットオフ周波数付近を強調します。
値を大きくするほど強調の度合いが大きくなり、シンセサイザー特有のクセの
ある音になります。
[
]スイッチ エンベロープの極性(向き)を選びます。
[ENV]スライダー
カットオフ周波数を
8
ENV(エンベロープ)でコントロールするときのかか
り具合を調節します。
[LFO]スライダー
3
LFO でカットオフ周波数を変化させます。
[KYBD]スライダー
カットオフ周波数を鍵盤でコントロールする際の、音の高さに対する効き具合
(キー・フォロー)を調節します。スライダーを下に動かすと、高音になるのに
したがってカットオフが下がります。
ステップ・シーケンサー
ステップ・シーケンサーは最大 16 ステップにノートを入力して、ループ再生することができます。
ステップ数は 1 〜 16 の範囲で変更できます。パターンは 16 個まで記憶できます。
1.[CHORUS 2]と[MANUAL]ボタン(SEQ)を同時に押して、ステップ・シーケンサー・モードに
入ります。
[
s
]ボタンが点滅します。
※ ステップ・シーケンサー・モードを終了する場合は、もう一度[CHORUS 2]と[MANUAL]ボタ
ンを同時に押します。
ステップ・ボタン[1]〜[16]
ステップ・シーケンサー・モードでは、図の 16 個の数字
ボタンを[1]〜[16](ステップ・ボタン)と呼びます。
機能 操作子
再生スタート/ストップ [MANUAL](
s
)
テンポ [CHORUS 2]+C1
各ステップのオン/オフ [1]〜[16]
ノートの入力 [1]〜[16]+C1(または鍵盤)
タイの入力 ステップ・ボタン + 次のステップ・ボタン(例:[1]+[2])
ゲート・タイム(音の長さ)の入力
[1]〜[16]+C2
全ステップのゲート・タイム [CHORUS 2]+C2
パターン(1 〜 16)選択 [CHORUS 2]+[1]〜[16]
パターン(1 〜 16)書き込み[CHORUS 2]+[1]〜[16](長押し)
パターン設定
ステップ数(1 〜 16) [MANUAL]+[1]
&
[1]〜[16]
シャッフル [MANUAL]+[2]
&
[4]〜[12](初期値:[8])
スケール [MANUAL]+[3]
&
[1]
[2]
[3]
[4]
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
(初期値:[2])
シーケンサー設定 *1
ステップ・オーダー・タイプ
(ステップ再生順)
[MANUAL]+[15]
&
[1]通常(初期値)、[2]偶数/奇数反転、
[3]奇数のみ、[4]偶数のみ、
[5]奇数のみ→偶数のみ、
[6]偶数のみ→奇数のみ、[7]ランダム
オフ・ステップ・モード [MANUAL]+[16]
&
[1]休符(初期値)、[2]スキップ
*1 シーケンサー設定は電源を切ると初期値に戻ります。
ステップの入力方法
1. 音を入力したいステップ・ボタン([1]〜[16])を押し続けます。
2. ステップ・ボタンを押している間に、鍵盤を弾きます。またはリボン・コントローラー C1 でノート
を設定します。
3. ステップ・ボタンから手を離します。
4.[
s
]ボタンを押して再生します。
※ ステップの音を消すには、音の入っているステップ・ボタン([1]〜[16])を OFF(ボタン消灯)
にします。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16