センサーは、RAW、RFU、および色素濃度評価(μg/L)の3つの形式でデータを生成します。
RAW値は、ユーザーのキャリブレーションによる影響を受けず、サンプル内でセンサーが検出するフルスケール
に対する割合を0~100の範囲で示します。
RFUは相対蛍光単位(Relative Fluorescence Unit)を表し、ローダミンWT染料などの安定した二次標準と比較
して、センサー出力値を設定します。これにより、複数のセンサーを同じようにキャリブレーションすることができ
ます(例:ある濃度のローダミンWT染料に対し100 RFUと読み取るよう、ネットワーク内全てのセンサーをキャリ
ブレーションする)。これらのセンサーを使用することにより、互いに比較可能なデータを得る事ができます。定点
観測を行っていたセンサーを回収後、同じ標準液を用いてチェックすることにより、センサーのパフォーマンス、ド
リフト、また生物付着の影響を評価することができます。
μg/Lの出力は、色素濃度の評価を生成します。μg/LとセンサーのRAWデータ間の関係は、当該水域のサンプ
ルの採取、サンプルからのセンサー用データの収集、そして相関を確立する為の色素抽出、といった標準運用
手順に従い決定します。サンプリングの時間及び空間分解能が高くなるほど、この評価は正確になります。
クロロフィル
EXOのクロロフィルセンサーは、生体内の蛍光原理を応用し、細胞を破損せずにスポットサンプリング、及び長期
観測データを取得します。このセンサーは、実験室においては優れた検出限界を示しているが、多くの現場にお
いても、その性能が発揮されるはずです。
代用溶液であるローダミンWTの段階希釈に対し、EXOのクロロフィルセンサーは素晴らしいリニアリティ
(R
2
>0.9999)を示し、フィールドにおけるクロロフィルの測定でも同程度の精度が保証されます。例えば、クロロ
フィルの測定値が50の水に対し測定値が100の水では、藻の含有量が2倍あることを示します。またEXOのクロ
ロフィルセンサーは濁度による干渉度が非常に低く、沈殿物と藻の両方が水中に流れ込む降雨時に、藻の含有
量をより正確に求めることができます。EXOのクロロフィルセンサーは、溶存有機物による干渉度も非常に低く、
高いデータ精度を実現します。
藍藻類(アオコ)
代用溶液であるローダミンWTの段階希釈に対し、EXOのアオコセンサーは素晴らしいリニアリティ(R
2
>0.9999)
を示し、フィールドにおけるフィコシアニンの測定でも同程度の精度が保証されます。例えば、フィコシアニンの測
定値が50の水に対し測定値が100の水では、藻の含有量が2倍あることを示します。EXOのアオコセンサーの大
きな利点は、濁度による干渉度が低い点で、これにより、沈殿物と藻の両方が水中に流れ込む降雨時に、フィコ
シアニンの含有量をより正確に求めることができます。