Roland TR-8 取扱説明書

タイプ
取扱説明書

Roland TR-8 は、プロのミュージシャンから初心者まで幅広く愛されているリズムマシンです。

TR-8 には、606、707、808、909の4つのクラシックなリズムマシンのサウンドエンジンを搭載し、それらのサウンドを忠実に再現することができます。また、TR-8 ならではの新機能も多数搭載されており、ビートメイキングの可能性を広げることができます。

TR-8 の特徴的な機能の一つが、ステップ・シーケンサーです。ステップ・シーケンサーは、ビートを視覚的に確認しながら打ち込むことができ、複雑なリズムパターンも簡単に作成することができます。また、TR-8 には、ランダムにビートを生成する「SCATTER」機能も搭載されており、思いがけないビートパターンを生み出すことができます。

TR-8 は、外部機器との接続性も充実しています。MIDI端子やUSB端子を搭載しており、パソコンや他の電子楽器

Roland TR-8 は、プロのミュージシャンから初心者まで幅広く愛されているリズムマシンです。

TR-8 には、606、707、808、909の4つのクラシックなリズムマシンのサウンドエンジンを搭載し、それらのサウンドを忠実に再現することができます。また、TR-8 ならではの新機能も多数搭載されており、ビートメイキングの可能性を広げることができます。

TR-8 の特徴的な機能の一つが、ステップ・シーケンサーです。ステップ・シーケンサーは、ビートを視覚的に確認しながら打ち込むことができ、複雑なリズムパターンも簡単に作成することができます。また、TR-8 には、ランダムにビートを生成する「SCATTER」機能も搭載されており、思いがけないビートパターンを生み出すことができます。

TR-8 は、外部機器との接続性も充実しています。MIDI端子やUSB端子を搭載しており、パソコンや他の電子楽器

1
TR-8 アップデート
© 2014 ローランド株式会社
05
Ver.1.60 の追加機能
ステップ・ループ・モードの追加
パターンの再生中に、選んだステップをループ再生させること
ができます。
選んだステップで鳴らすインストが、すべてループ再生になり
ます。
1.
[START/STOP]ボタンを押して、パターンを再生します。
2.
[TR-REC]ボタンを押しながら、[INST PLAY]ボタン
を押します。
[INST PLAY]ボタンが点滅し、ステップ・ループ・モードにな
ります。
3.
ループ再生させたいステップのパッド[1]~[16]を
押します。
選んだステップのループ再生が始まります。
パッド[1][16]から指を離すと、パターンの再生に戻ります。
ステップ・ループ・モードを解除するときは、[PTN SELECT]
[TR-REC][INST PLAY][INST REC]のいずれかのボタン
を押します。
いずれかの INST セレクト・ボタン[BD]~[RC]ボタンを押
しながらパッド[1]~[16]を押すと、パッド[1]~[16]
から指を離してもステップのループ再生が続きます(ホールド)
SP-404 を鳴らす際の不具合を修正
SP-404 で発音するサンプル・バンクが F J のときに、MIDI
Note O󰮏 メッセージを誤った MIDI チャンネルで送信していた
不具合を修正しました。
INST ゲイン調整の不具合を修正
インスト HC 808 Maracas[3]でゲインを 100 以外にし
ているときに、[TUNE]つまみを操作するとゲインが 100 になっ
てしまう不具合を修正しました。
Ver.1.50 の追加機能
TR-8 を操作して SP-404SX を鳴らす
TR-8 SP-404SX MIDI で接続すると、TR-8 からの操作で
SP-404SX を発音させることができます。
TR-8 INST セレクトボタンの並び順[BD][SD][RC]
ボタン) SP-404SX のパッド[1][11]に対応しています。
メモ
TR-8 から SP-404SX のパッド[12]を発音させることはで
きません。
1.
TR-8 MIDI OUT 端子と SP MIDI IN 端子を MIDI
ケーブルで接続します。
2.
SP-404SX
[FUNC]ボタンを押しながら、パッド[9]
(MIDI CH)を押します。
3.
SP-404SX
[CTRL 3]つまみを回して MIDI チャン
ネルを「1」に設定します。
4.
SP-404SX
[REC]ボタンを押します。
SP-404SX MIDI チャンネル(Pad Base Ch.)が「1」に設
定されます。
メモ
TR-8 から SP-404SX を発音させるときは、MIDI チャンネル
1 2 が使われます。
SP-404SX を正しく発音させるために、TR-8 MIDI チャン
ネル(TR-8 内蔵のサウンドを発音する MIDI チャンネル)は、
1 2 以外に設定してください(初期値:チャンネル 10)
5.
SP-404SX
[FUNC]ボタンを押しながら、パッド[10]
(MIDI SYNC)を押します。
6.
SP-404SX
[CTRL 3]つまみを回して、MIDI 同期
モードを「tnP」(Tempo Sync)または「oFF」(Sync
OFF)に設定します。
7.
SP-404SX
[REC]ボタンを押します。
SP-404SX MIDI 同期モードが、「tnP」(Tempo Sync) また
は「oFF」(Sync OFF) に設定されます。
8.
TR-8
電源を入れて、DRUM SELECT の[INST]ボタ
ンを押します。
9.
TR-8
[BD]~[RC]ボタンを押したときにどの音源
を鳴らすかを、パッド[16]を押して選びます。
パッド[16]を押すたびに色が変わります。
パッド[16]
の状態
鳴らす音源
白・点灯 TR-8 に内蔵のサウンドが鳴ります。
黄色・点滅
TR-8 に内蔵のサウンドと SP-404SX のサウンドが同時に
鳴ります。
青・点滅 SP-404SX のサウンドが鳴ります。
メモ
パッド[16]の色が黄色、または青のときに[TEMPO]つ
まみを回すと、SP-404SX で発音するサンプル・バンク(ま
たはパターン・バンク)を選ぶことができます。
TR-8アプデー
2
USB オーディオのサンプル・レートが 44.1、48、
96kHz に対応
Windows をお使いの場合
1.
以下の手順で「コントロール・パネル」を表示します。
1. [スタート]ボタン
をクリック。
2. [TR-8]アイコンを
クリック。
コントロール・パネルが表示されます。
2.
SAMPLE RATE パラメーターからサンプル・レートを選
びます。
Mac をお使いの場合
1.
Finder メニュー「移動」の中の「アプリケーション」を
クリックします。
アプリケーション・フォルダーが表示されます。
2.
[ユーティリティ]フォルダーをダブルクリックします。
3.
[Audio MIDI 設定]アイコンをダブルクリックします。
「オーディオ装置」画面が表示されます。
オーディオ装置画面が表示されないときは、Audio MIDI 設定
メニュー「ウインドウ」の中の「オーディオ装置を表示」をクリッ
クします。
4.
フォーマット・パラメーターからサンプル・レートを選
びます。
TR-8アプデー
3
Ver.1.11 の追加機能
インストの演奏にアクセントを付ける
INST-PLAY(リアルタイム演奏)や INST-REC(リアルタイム
レコーディング)のとき、ACCENT の[STEP]ボタンを押し
ながらパッドを押すと、指定したステップにアクセントを付け
て演奏できるようになりました。
アクセントの音量は、TR-REC(ステップ・レコーディング)と
同様に、ACCENT の[LEVEL]つまみで調節できます。
INST-REC(リアルタイムレコーディング)では、演奏したステッ
プ位置にアクセントがレコーディングされるようになりました。
インストの音色(トーン)をカラー表示
トーン選択時、パッドを押したときのカラー表示で、トーンを
識別できるようになりました。
TR-808 ピンク
TR-909 黄色
ASSIGNABLE OUT の不具合を修正
リバーブやディレイをかけたインストを ASSIGNABLE OUT
割り当てた場合、エフェクト音が MIX OUT に出力されてしま
う不具合を修正しました。
本来、ASSIGNABLE OUT に割り当てたインストは、MIX
OUT からは出力されません。
Ver.1.12 の追加機能
パターン・シーケンサー動作モードの切り替え
パターン・シーケンサーの動作モードが変更できるようになり
ました。
Ver.1.11 までは、TR-808 をモデリングしたタイミングで動
作する仕様(動作モード)です。
1.
[PTN SELECT]ボタンを押しながら電源を入れます。
2.
パッド[7]を押して、動作モードを切り替えます。
ON(点灯)
正確なタイミングで、パターン・シーケンサーが動作し
ます。
OFF(消灯)
TR-808 をモデリングしたタイミングでパターン・シー
ケンサーが動作します。(初期値)
TR-REC 時の不具合を修正
Ver.1.11 において、LAST STEP を「1」に設定することができ
なくなる不具合を修正しました。
Ver.1.20 の追加機能
音色の追加
TR-606 の音色が追加されました。
7X7-TR8 Drum Machine Expansion がインストールされ
ている場合のみ音色が追加されます。
シンバル・パラメーターの操作モードを切り替える
CH(クローズドハイハット)と OH(オープンハイハッ
ト)のパラメーターを同時に操作する HIHAT リンク・モードを
追加しました。
このモードのときは、シンバル系音色のマスター・チューニン
グも調整できるようになりました。
TR-606/TR-808 音色のみ
1.
[PTN SELECT]ボタンを押しながら電源を入れます。
2.
パッド[8]を押して、操作モードを切り替えます。
ON(点灯)
CH の[TUNE]つまみで CH OH のチューニングを同
時に調整します。また CH の[LEVEL]フェーダーで CH
OH の音量を同時に調整します。
OH の[TUNE]つまみで、シンバル系音色のマスター・
チューニングを調整します(TR-606 TR-808 の音色
のみ)
OFF(消灯)
CH OH のチューニングと音量を、各操作子で調整し
ます(初期値)
シーケンサー動作時の不具合を修正
意図せず発音が遅れることがある不具合を修正しました。
オルタネート音色を使用しているとき、MIDI インプリメン
テーション・チャートの記載とは異なるデータを出力するこ
とがある不具合を修正しました。
INST PLAY 時の不具合を修正
ミュートしている状態でロールボタンを操作すると、誤った
MIDI データが出力される不具合を修正しました。
SIDE CHAIN 動作時の不具合を修正
SIDE CHAIN のタイプを 4 または 7 に設定しているときに、
SD(スネア・ドラム)の COMP が効かなくなる不具合を修正
しました。
TR-8アプデー
4
Ver.1.10 の追加機能
INST ゲイン調整の追加
各インストのゲイン調整機能を追加しました。
調整した状態は、キットごとに記憶されます。
1.
[KIT]ボタンを押します。
2.
調整したいインストの INST セレクト・ボタンを押しな
がら[TEMPO]つまみを回します。
設定できるゲインの範囲は「0」(-24dB)~「100」(0dB)
~「200」(+24dB)です。
SCATTER 1 ⼩節だけ ON
SCATTER[DEPTH]ボタンを押しながら SCATTER[ON]ボ
タンを押すことで、現在再生している周回のみ SCATTER をか
けることができるようになりました。
SCATTER[ON]ボタン・モード設定
SCATTER[ON]ボタンの動作のしかたを選べるようになりま
した。初期設定は OFF です。
1.
[PTN SELECT]ボタンを押しながら、電源を入れます。
2.
パッド[5]で SCATTER[ON]ボタンの動作を設定し
ます。
ON(点灯) 押している間だけ有効になります。
OFF(消灯) 押すたびに有効/無効が切り替わります。
ROLL 奏法の改良
いままでは、パッド[12]~[15](ROLL)を押してからパッ
ド[1]~[11]を押さないとロール奏法ができませんでした。
Ver.1.10 からは、パッド[1][11]を押してからパッド[12]
~[15](ROLL)を押してもロール奏法ができるようになりま
した。
データバックアップ/リストア
以下の⽅法で、Patch のバックアップとリストアができます。
7
プ手順
1.
パッド[2]を押しながら電源を入れます。
INST セレクト・ボタン[BD][RC]、パッド[1]~[16]
が点灯します。
2.
TR-8 とパソコンを USB ケーブルで接続します。
INST セレクトボタン[SD]~[CC]が左右に流れて点灯し、
パッド[1]~[16]がカラフルに流れて点灯します。
3.
パソコンで「TR-8」ドライブを開きます。
4.
「TR-8」ドライブの BACKUP フォルダー内に TR8_
KIT1.PRM TR8_KIT16.PRM TR8_PTN1.PRM
TR8_PTN16.PRM 32 個のファイルがあります。
これらのバックアップ・ファイルをパソコンへコピーし
ます。
KIT 1 16 TR8_KIT1.PRM TR8_KIT16.PRM
PATTERN 1 16 TR8_PTN1.PRM TR8_PTN16.PRM
5.
コピーが完了したら、パソコン上で USB ドライブの取り
出しを実行します。
Windows8/7
マイコンピューターの「TR-8」アイコンを右クリックして、「取
り出し」を実行します。
MacOS
「TR-8」アイコンを、ドックにあるゴミ箱アイコンにドラッグし
ます。
6.
USB ケーブルを抜きます。
INST セレクト・ボタン[BD][RC]、パッド[1]~[16]
が点灯している状態に戻ります。
7.
電源をオフにします。
7
スト
1.
パッド[2]を押しながら電源を入れます。
INST セレクト・ボタン[BD][RC]、パッド[1]~[16]
が点灯します。
2.
TR-8 とパソコンを USB ケーブルで接続します。
INST セレクトボタン[SD]~[CC]が左右に流れて点灯し、
パッド[1]~[16]がカラフルに流れて点灯します。
3.
パソコンで「TR-8」ドライブを開きます。
4.
「TR-8」ドライブの RESTORE フォルダー内にバックアッ
プ・ファイルをコピーします。
KIT 1 16 TR8_KIT1.PRM TR8_KIT16.PRM
PATTERN 1 16 TR8_PTN1.PRM TR8_PTN16.PRM
5.
コピーが完了したら、パソコン上で USB ドライブの取り
出しを実行します。
Windows8/7
マイコンピューターの「TR-8」アイコンを右クリックして、「取
り出し」を実行します。
MacOS
「TR-8」アイコンを、ドックにあるゴミ箱アイコンにドラッグし
ます。
6.
USB ケーブルを抜きます。
INST セレクト・ボタン[BD][RC]、パッド[1]~[16]
が点灯している状態に戻ります。
7.
電源をオフにします。
TR-8アプデー
5
パターンのロック(変更禁⽌)
パターンの書き換えを禁⽌することができます。
パターンへのレコーディングはできますが、別のパターンを選
んだり電源を切ると、そのレコーディング結果は消えます。
1.
[PTN SELECT]ボタンを押しながら[TEMPO]つまみ
を回します。
ディスプレイに「OFF」(変更可能)または「LocK」(変更禁⽌)
が表示されます。
この設定は、電源を切っても記憶しています。
パターン再生中の指定バリエーション(A B)編集
[TR-REC]ボタンを押しながらバリエーションボタン[A][B]
を押すと、再生中のパターンに関係なく、指定したバリエーショ
ンのパターンを編集できるようになりました。
パターンの頭出し機能を追加
パターン再生中、[TAP]ボタンを押しながら[START/STOP]
ボタンを押すことで、パターンの頭出しができるようになりま
した。
MIDI Local On/O󰮏 MIDI Controller 対応
[LAST STEP]ボタンを押しながら[SCATTER]つまみを回す
ことで、LOCAL ON、LOCAL OFF、MIDI CONTROLLER
3 モードを選べるようになりました。
LOCAL ON
通常操作または外部 MIDI メッセージで発音し
ます。
LOCAL OFF 外部 MIDI メッセージでのみ発音します。
MIDI CONTROLLER
⼀切発音はせずに MIDI メッセージのみ出力し
ます。
MIDI Velocity ACCENT 対応
ACCENT 効果を含めた Velocity が出力されるようになりま
した。
MIDI Program Change 対応
Program Change メッセージを送ることで、キットの切り替え
ができるようになりました。
MIDI による SCATTER コントロール対応
CC#70 SCATTER SW
CC#68 SCATTER TYPE
CC#69 SCATTER DEPTH
MIDI によるエフェクト・パターンのコントロール対応
C0 ACCENT ON/OFF
D0 REVERB ON/OFF
E0 DELAY ON/OFF
F0 SIDE CHAIN ON/OFF
G0 ACCENT MUTE
A0 REVERB MUTE
B0 DELAY MUTE
C1 SIDE CHAIN MUTE
外部 MIDI 機器からのリアルタイム・レコーディング
外部 MIDI ⼊力もレコーディングできるようになりました。
MIDI 出⼒ OFF 対応
SYSTEM 設定で、MIDI チャンネルの設定を OFF にすると、
MIDI 出力しなくなりました。
MIDI リアルタイム・メッセージ受信設定
START/STOP は受信せずに、MIDI クロックのみ受信できるよ
うになりました。初期設定は OFF です。
1.
[PTN SELECT]ボタンを押しながら、電源を入れます。
2.
パッド[6]で、MIDI リアルタイム・メッセージのオン
/オフを設定します。
ON(点灯) MIDI クロックのみ受信(START/STOP は受信しない)
OFF(消灯) MIDI クロックと START/STOP を受信
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Roland TR-8 取扱説明書

タイプ
取扱説明書

Roland TR-8 は、プロのミュージシャンから初心者まで幅広く愛されているリズムマシンです。

TR-8 には、606、707、808、909の4つのクラシックなリズムマシンのサウンドエンジンを搭載し、それらのサウンドを忠実に再現することができます。また、TR-8 ならではの新機能も多数搭載されており、ビートメイキングの可能性を広げることができます。

TR-8 の特徴的な機能の一つが、ステップ・シーケンサーです。ステップ・シーケンサーは、ビートを視覚的に確認しながら打ち込むことができ、複雑なリズムパターンも簡単に作成することができます。また、TR-8 には、ランダムにビートを生成する「SCATTER」機能も搭載されており、思いがけないビートパターンを生み出すことができます。

TR-8 は、外部機器との接続性も充実しています。MIDI端子やUSB端子を搭載しており、パソコンや他の電子楽器