SP-404SX

Roland SP-404SX 取扱説明書

  • こんにちは!Roland SP-404SXリニアウェーブサンプラーの取扱説明書の内容を理解しています。このデバイスの機能、操作方法、トラブルシューティングなど、ご質問にお答えします。内蔵マイク、様々なエフェクト、シーケンサー、SDカード対応など、SP-404SXの多彩な機能についてお気軽にご質問ください!
  • SP-404SXで同時に鳴らせるサンプル数は?
    電池の容量が少なくなるとどうなる?
    サンプルを削除するには?
    テンポを変更するには?
    パソコンのWAVEファイルを読み込むには?
2
主な特長
スピーディー&カンタンにサンプリング !!
内蔵マイクと電池駆動でいつでもどこでもサンプリングできます。
もちろん、ラインとマイク入力も装備しています。
超強力な内蔵エフェクター !!
スタンダードなフィルターやディレイはもちろん、ボイス・トランスフォーマーや DJ
FX ルーパーなどの強烈なエフェクターを含む 29 種類の DSP エフェクトを搭載してい
ます。
ライブ・パフォーマンスでは音切れなくエフェクターを切り替えることができます。
パフォーマンスに最適 !!
ラバータッチの 3 つのツマミ、12 個のパッドに加えて、直前に叩いたパッドを記憶し同
じサンプルを連打で演奏できるサブ・パッドを搭載しています。
曲を作れるシーケンサー搭載 !!
パッドの演奏をリアルタイムに記録し再生するパターン・シーケンサーを搭載。シャッフ
ルを含むクォンタイズも可能です。
SD カードを内蔵 !!
お買い上げ時から内蔵されている SD カードですぐにサンプリングできます。また、大容
量の 32GB までの SDHC カードに対応します。
パソコン(Windows Mac OS)で動作する専用ソフトで、パソコンの波形をカンタン
SD カードに取り込んで SP-404SX のパッドに割り当てることができます(P. 22)
©2009 ローランド株式会社 本書の一部、もしくは全部を無断で複写・転載することを禁じます。
この機器を正しくお使いいただくために、ご使用前に『安全上のご注意』(P.51)『使用上のご注意』(P.52)をよくお読みください。また、この機器
の優れた機能を十分ご理解いただくためにも、取扱説明書をよくお読みください。取扱説明書は必要なときにすぐに見ることができるよう、手元に置いて
ください。
3
目次
主な特長. 2
各部の名称とはたらき. 4
電池について. 6
基本操作編. 7
ご使用前の準備. 8
SP-404SX をスピーカーにつなぐ . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
電源を入れる . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .9
SD カードを挿す. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10
音を鳴らす . 11
サンプルを再生する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11
エフェクトをかける . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
パターンを再生する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 14
テンポを変更する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15
サンプリング(録音)する.〜基本編〜. 16
ステップ 1:サンプリングする機材をつなぐ . . . . . . . . 16
ステップ 2:サンプリングする . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
サンプルを削除する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 21
パソコンの WAVE ファイルを読み込む. 22
応用編. 23
外部入力の音を鳴らす. 24
EXT SOURCE の音量を調節する . . . . . . . . . . . . . . . . 24
サンプリングする.〜応用編〜 . 25
サンプリング可能な時間 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 25
サンプリング・データの種類を決める . . . . . . . . . . . . . 25
自動的にサンプリングをスタートする
(オート・サンプリング) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 25
テンポを決めてサンプリングする . . . . . . . . . . . . . . . . 25
カウントインを使う . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26
リサンプリングする . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 26
サンプルのエディット. 27
サンプルの音量を設定する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27
サンプルの再生範囲を調節する . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27
サンプルの不要な部分を消去する(トランケート) . . . . 29
サンプルの BPM を変更する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30
ピッチを変えずにサンプルの長さを変更する
(タイム・モディファイ) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30
サンプルの一括削除 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30
2 つのパッドのサンプルを入れ替える . . . . . . . . . . . . . 31
サンプルを別のパッドにコピーする . . . . . . . . . . . . . . . 31
パターン・シーケンサー . 32
パターンを録音する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32
パターンを削除する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 34
パターンの一括削除 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 34
2 つのパッドのパターンを入れ替える . . . . . . . . . . . . . 34
パターンを別のパッドにコピーする . . . . . . . . . . . . . . . 34
SD カードについて. 35
SD カードのフォーマット(初期化) . . . . . . . . . . . . . . 35
WAVE ファイルのエクスポート . . . . . . . . . . . . . . . . . 35
WAVE ファイルのインポート . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 36
バックアップ・データを保存する
(バックアップ・セーブ) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 37
バックアップ・データを読み込む
(バックアップ・ロード) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 37
バックアップ・データを削除する
(バックアップ・デリート) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 37
プロテクト機能について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 38
その他の機能について. 39
ファンクション機能一覧表 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 39
入力ゲインを調整する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 39
出力ゲインを調整する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 39
工場出荷時の状態に戻す
(ファクトリー・リセット) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 40
ディスプレイ・イルミネーションとスリープの
設定をする . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 40
バージョン情報を確認する . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 40
資料編. 41
エフェクト一覧. 42
エフェクト・リミット・モード . . . . . . . . . . . . . . . . . . 42
エラーメッセージ一覧. 45
トラブルシューティング . 45
MIDI について. 47
MIDI インプリメンテーション・チャート . . . . . . . . . . 48
主な仕様. 49
索引. 50
安全上のご注意. 51
使用上のご注意. 52
4
各部の名称とはたらき
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
名前 説明
ページ
1 [VOLUME]つまみ 音量を調節します。 P.9
2
[CTRL.1]〜[CTRL.3]
つまみ
エフェクトのパラメーターをコントロールします。
各つまみは、以下の設定をするのにも使います。
P.13
CTRL.1
サンプルの発音開始位置
サンプルの再生時間
P.29.
P.30
CTRL.2
パターンの BPM(テンポ)
サンプルの発音終了位置
P.15.
P.29
CTRL.3 MFX
MFX の種類の選択
サンプリング・レベル
サンプルの再生音量
P.13.
P.19.
P.27
3 PEAK ランプ
LINE IN 端子のアナログ入力レベルを確認します。
このランプがときどき点灯する程度に接続機器のボリュームを調節してください。
P.19
4 エフェクト・ボタン 使用するエフェクトを選びます。 P.13
5
ディスプレイ BPM(テンポ)、各設定の値、エラー・メッセージ(P. 45)などを表示します。
ディスプレイ・イルミネーション
パターンのテンポに同期して点滅します。
サンプリング時に、オーディオ信号レベルがオーバーすると赤く点灯します。
P.40.
P.19
6
[PATTERN.SELECT]ボタン
パターンを再生/録音するときに押します。 P.14
[LENGTH]ボタン パターン録音時のパターンの長さを設定します。 P.32
[QUANTIZE]ボタン パターン録音時のタイミング自動補正(クオンタイズ)の設定をします。 P.32
7
[DEL]ボタン サンプルやパターンを消去します。 P.21
[REC]ボタン サンプリングやパターン録音の開始/終了をします。 P.18
[RESAMPLE]ボタン サンプルの音にエフェクトをかけて再度サンプリング(リサンプリング)します。 P.26
[CANCEL]ボタン
サンプリング、パターンの再生、録音などの操作を止めることができます。
このボタンをすばやく 4 回押すと、発音しているすべての音を止めることができます。
P.12
[REMAIN]ボタン
ディスプレイにサンプリング可能な残り時間を表示します。
また、このボタンを押しながらパッドを押すと、エフェクトをかけるサンプルや、設
定を変更したいサンプルを選ぶことができます(カレント・パッドの変更)
P.25.
P.13.
[MARK]ボタン サンプリングした音の一部だけを発音させるときに使います。 P.27
5
名前 説明
ページ
8 [1]〜[12]パッド
パッドを押すと、パッドに割り当てられているサンプルが鳴ります。
[PATTERN SELECT]ボタンが点灯しているときは、パターンの選択を行います。
P.11.
P.14
9
[START END LEVEL]ボタン
サンプルの発音開始/終了位置や音量を変更するときに使います。 P.27
[TIME BPM]ボタン サンプルの再生時間や BPM(テンポ)を設定するときに使います。 P.15
[TAP.TEMPO]ボタン
テンポに合わせてこのボタンを数回押すことで、テンポを変えることができます。
[FUNC]ボタンを押しながら[TAP TEMPO](PAUSE)ボタンを押すと、発音を
一時停止することができます。
P.15.
P.12.
10
[LO-FI]ボタン サンプルの再生音質(スタンダード/ローファイ)を切り替えます。 P.12
[STEREO]ボタン モノラルでサンプリングするかステレオでサンプリングするかを切り替えます。 P.18
[GATE]ボタン
パッドを押している間だけサンプルが発音するゲート再生と、パッドを押すたびに発
音と発音停止を繰り返すトリガー再生を切り替えます。
P.12
[LOOP]ボタン
パッドを押したとき、サンプルを繰り返し鳴らすループ再生と一度だけ鳴らすワン・
ショット再生を切り替えます。
P.12
[REVERSE]ボタン サンプルを逆方向に再生させるリバース再生に切り替えることができます。 P.12
11 [BANK]ボタン サンプルやパターンのバンクを切り替えます。 P.11
12 [FUNC]ボタン 各種設定を行います。 P.39
13
[HOLD]パッド パッドから指を離してもサンプルを鳴らし続けることができます。 P.12
[EXT.SOURCE]パッド
外部(ラインやマイク)入力の音を鳴らします。 P.24
[SUB.PAD]パッド 直前に叩いたパッドのサンプル音を鳴らすことができます。 P.12
14 [MIC]ボタン マイク入力のオン/オフを切り替えます。 P.17
15 内蔵マイク
内蔵マイクです。MIC IN 端子にマイク(別売)を接続すると、内蔵マイクは機能しな
くなります。
P.17
16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26
名前 説明
ページ
16 PHONES 端子 ヘッドホンを接続します。LINE OUT 端子と同じ音を聴くことができます。 P.8
17 SD カード・スロット
SD カードを挿入します。SD カード・スロットにはカバーが付いていて、工場出荷時
にはカバーはネジで固定されています『カード・カバーを外すには CARD LOCK
ジを外してください !!』(P.10)に記載の方法でネジを外してください。
P.10
18 [MIC.LEVEL]つまみ 内蔵マイクや MIC IN 端子に接続したマイクの音量を調節します。 P.19
19 MIC.IN 端子 マイク(別売)を接続します。 P.17
20 機能接地端子 必要に応じて外部のアースに接地します。 P.8
21 DC.IN ジャック
付属の AC アダプターを接続します。
P.8
22 [POWER]スイッチ 電源をオン/オフします。 P.9
23 MIDI.IN 端子 MIDI 機器を接続します。 P.47
24 LINE.IN 端子 携帯音楽プレーヤーなど、サンプリングする機器を接続します。 P.16
25 LINE.OUT 端子 アンプ内蔵スピーカーやミキサーなどを接続します。 P.8
26
盗難防止用ロック
SECURITY.LOCK)
市販の盗難防止用セキュリティー・ワイヤーなどを接続することができます。
http: // www.kensington.com
6
電池について
本体底面の電池ケースのフタを外し、電池ケース内に表記し
てある図を確認して、向き(極性)を間違えないように電池
を入れてください。電池を入れたら、確実にフタを閉めてく
ださい。
• 電池の取り扱いについて
電池/充電池/充電器は、間違った取り扱いをすると、液もれ・発熱・発火・破裂などの危険があります。ご使用前に、電池/充電池/充電器に付属の
注意事項を必ず最後まで読み、注意事項を守って正しくお使いください。
充電池/充電器は、必ず電池メーカーで指定された充電池と充電器の組み合わせでお使いください。
• 本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないように、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷いてください。また、その際、ボタン、つ
まみなどが破損しないような位置に配置してください。
電池の容量が残り少なくなると…
電池の容量が残り少なくなると、ディスプレイ・イルミネーションが消灯し、ディスプレイ右下のドットと
[FUNC]ボタンが点滅します。さらに電池容量が無くなると、ディスプレイに「
L o
」と表示され、すべての操
作ができなくなります。このようになったら、すぐに電池を交換してください。
電池容量が少なくなると、[VOLUME]つまみの位置によっては音がひずむ場合があります。このようなと
きも、電池を交換してください。
SP-404SX で使用できる電池の種類
SP-404SX は以下の電池を使用できます。
それ以外の電池は使用しないでください。
• 3 型アルカリ乾電池
• 3 型充電式ニッケル水素電池
使用する電池を設定する
使用する電池(アルカリ乾電池/充電式ニッケル水素
電池)の設定をします。ここで設定した値に従って
SP-404SX は電池の残り容量を計算します。
1.[FUNC]ボタンを押しながら、電源を入れます。
2.[CTRL.3]つまみを回して、使用する電池を選
びます。
つまみを回すと、[REC]ボタンが点滅します。
設定 説明
A L
アルカリ乾電池
n i
充電式ニッケル水素電池
3.[REC]ボタンを押して決定します。
電源を切った後も、この設定は変わりません。
電池の残り容量を確認する
1.[PATTERN.SELECT]ボタンが消灯している
ことを確認します。
点灯していたら、[PATTERN SELECT]ボタンを押
してボタンを消灯させます。
2.[REMAIN]ボタンを押します。
押している間、BANK ボタンの点灯数で電池の残り
容量が表示されます。BANK[A F]ボタンのみが
点灯している場合は電池を交換してください。その後
しばらくすると、ディスプレイに「
L o
」と表示され、
SP-404SX の操作ができなくなります。
AC アダプターを接続して電源を入れている場合、
[BANK]ボタンがすべて点灯します。
スリープ・モードについて
『ディスプレイ・イルミネーションとスリープの設定を
する』(P.40)の設定を
S L P
(スリープ)に設定する
ことで、約 5 分間操作をしないと SP-404SX のボタ
ンをすべて消灯するスリープ・モードになります。電
池駆動時にはバッテリーの寿命を延ばすことができま
す。
基本操作編
8
ご使用前の準備
SP-404SXをスピーカーにつなぐ
はじめに SP-404SX やアンプ内蔵スピーカー(以下「スピーカー」と記載)の電源を切ってから、図のように接続
します。
アンプ内蔵スピーカー
(別売)
オーディオ・ケーブル
(別売)
AC アダプター
LINE OUT 端子 DC IN ジャック
LINE IN 端子
ヘッドホン(別売)を使う場
合は、ここに接続します。
AC アダプターは、インジケーター
のある面が上になるように設置
してください。AC アダプターを
コンセントに接続すると、インジ
ケーターが点灯します。
意 !
他の機器と接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った状態で
接続してください。
機能接地端子について
設置条件によっては本体や接続されたマイクなどの金属部に触れると、違和感を覚えたりざらつくような感じになるときがあり
ます。これは人体に全く害のない極微量の帯電によるものですが、気になる方は、必要に応じ、接地端子(図参照)を使って外
部のアースか大地に接地してご使用ください。接地した場合、設置条件によってはわずかにハム(うなり)が混じる場合があり
ます。なお接続方法がわからないときはローランドお客様相談センターにご相談ください。
接続してはいけないところ
• 水道管(感電の原因になります)
• ガス管(爆発や引火の原因になります)
• 電話線のアースや避雷針(落雷のとき危険です)
9
電源を入れる
意 !
正しく接続したら、必ず次の手順で電源を投入してください。手順を間違えると、誤動作をしたりスピーカーなど
が破損する恐れがあります。
1. SP-404SX とスピーカーの音量を最小にします。
SP-404SX の[VOLUME]つまみを左いっぱいに回します。
2. SP-404SX の[POWER]スイッチを ON にします。
意 !
SP-404SX は回路保護のため、電源をオンしてからしばらくは動作しません。
3. スピーカーの電源を入れます。
4. 音量を調節します。
SP-404SX のパッドを叩いて音を聴きながら、[VOLUME]つまみを徐々に右に回して、SP-404SX とスピーカー
の音量を調節します。
電源を切る
1. SP-404SX とスピーカーの音量を最小にします。
2. スピーカーの電源を切ります。
3. SP-404SX の[POWER]スイッチを OFF にします。
10
SDカードを挿す
SP-404SX は市販の SD カードを挿すことで、より長時間のサンプリングができるようになります。
ここでは SD カードの挿し方を説明しますが、新たに SP-404SX をお買い上げの場合は工場出荷時にプリロード・
データの入った SD カードが SP-404SX に挿さっていますので、このページの手順は不要です。
カード・カバーを外すには CARD.LOCK ネジを外してください !!
工場出荷時は、本体底面の「CARD LOCK」と刻印された位置にカード
カバーをロックするネジが取り付けられています。カード・カバーを外
すには、まずプラス・ドライバーを使って CARD LOCK ネジを取り外
してください。なお、ネジは工場出荷輸送のためのものですので、再利
用せず廃棄してください。
意 !
• 取り外したネジは、小さなお子様が誤って飲み込んだりすることのないようご注意ください。
• 本体を裏返す際は、ボタン、つまみなどを破損しないように、新聞や雑誌などを重ねて本体の四隅や両端に敷いてください。また、その際、ボタン、
つまみなどが破損しないような位置に配置してください。
• 本体の電源を入れたまま、SD カードの抜き差しをしないでください。本体や SD カード内のデータが失われる可能性があります。
1. フロント・パネルのカード・カバーを外します。
2. SD カードをスロットに挿入して、カバーを戻します。
SD カードは挿入方向や表裏に注意し、確実に奥まで差し込んで
ください。また無理な挿入はしないでください。
SP-404SX で使用できる SD カードについて
SP-404SX は最大 32GB までの SDHC SD カードに対応しています。最新の動作確認
情報はローランドサポートページの「製品別サポート(SP-404SX)にご案内しています。
http://www.roland.co.jp/support/
初めて市販の SD カードを使う場合
市販の SD カードを SP-404SX で使用するときは、最初に『SD カードのフォーマット(初期化)(P.35)の手
順でフォーマットしてください。ただし、製品に付属の SD カードはフォーマットしないでください。製品に
付属の SD カードをフォーマットするとカードに収録されたプリロード・データがすべて消えてしまいます。
SD カードのロックは解除してください !!
SP-404SX SD カードがロックされた状態では動作しません(ディスプレイに「
L o C
と表示されます)。SD カードのロックを解除してご使用ください。
ロック解除 !!
SD カードを抜く
1. .SD カードを押し込みます。
2. カードをつまんで手前に引っ張ります。
11
音を鳴らす
サンプルを再生する
サンプルとは?
サンプルとは、サンプリング(録音)した音にループなどの設定を加え、12 個のパッドに割り当てたものです。
[1]〜[12]のパッドを押すことでサンプルを再生することができます。
パッドを押すとサンプルが再生されます。サン
プルが再生中のパッドは赤く点灯します。
サンプル・バンクとは?
パッドに割り当てた 12 個のサンプルのセットがサンプル・バンクです。SP-404SX には A J 10 個の
サンプル・バンクがあります。
[A F]〜[E J]ボタンでサンプル・バン
クを切り替えます。F を選ぶときは[A F]
タンを 2 度押して点滅させます。
同時に鳴らせるサンプルの数は ?
SP-404SX はモノラルで 12 個、ステレオで 6 個のサンプルを同時に鳴らすことができます。
リサンプリング時(P. 26)は、モノラルで 4 個、ステレオで 2 個になります。
工場出荷時に挿さっている SD カードには、サンプル・バンク[A]〜[F]のパッド[1]〜[12]にサンプルが
割り当てられています。まずそれらを聴いてみましょう。
1.[PATTERN.SELECT]ボタンが消灯していることを確認します。
点灯していたら、ボタンを押して消灯します。
2. BANK の[A F]ボタンを押して点灯させます。
ボタンが点滅している場合はバンク F が選ば
れています。バンク A を選ぶときは、[A F]
ボタンをもう一度押して点灯させてください。
12
3. パッドを押すとサンプルが再生されます。
サンプルを再生している間、そのパッドが点灯します。
複数のパッドを同時に押して再生することもできます。
以下で紹介する機能を使って、サンプルを再生してみましょう。
ホールドする
パッドを押している間に[HOLD]パッドを押すと、パッドから手
を離してもサンプルの再生が続きます。サンプルを停止するときは、
もう一度パッドを押します。
外部入力の音を鳴らす
LINE IN 端子やマイク入力の音を鳴らします(P. 24)
連打する
[SUB PAD]パッドを押すと、前回押したパッドと同じサンプル
が再生されます。両手を使ってパッドを連打するような演奏に最適
です。
サンプル設定を確認/変更する
これらのボタンは、最後に押したパッド(カレント・パッド)のサンプル設定を表示します。
ボタンを押すことでサンプル設定を変えることもできます。
※付属 SD カードのバンク A F のサンプルは工場出荷時にプロテクトがかかっているため設定を変更できません。.
プロテクトの解除方法は『プロテクト機能について』(P38)をご覧ください。
ボタン 点灯時 消灯時
LO-FI ローファイ・サウンドで再生する スタンダード・サウンドで再生する
GATE パッドから手を離すと、サンプルの再生を停止する パッドから手を離しても、サンプルの再生を続ける
LOOP 繰り返し(ループ)再生する 繰り返し(ループ)再生しない
REVERSE 逆方向再生する 通常再生する
発音を一時停止する(PAUSE)
[FUNC]ボタンを押しながら[TAP TEMPO](PAUSE)ボタンを押すと、発音
を一時停止し、発音再開以外のボタン操作は受け付けなくなります。
もう一度[FUNC]ボタンを押しながら[TAP TEMPO](PAUSE)ボタンを押
すことで、発音を再開します。
音が止まらなくなったときは !!
音が止まらなくなったときは、[CANCEL]ボタンを素速く 4 回連続で押してくだ
さい。SP-404SX のすべての音をストップすることができます。
13
エフェクトをかける
SP-404SX は、29 種類のエフェクトを内蔵しています。ここでは、サンプルに「フィルター + オーバードライブ」
をかけてみましょう。
1. パッドを押してサンプルを再生します。
2.[FILTER+DRIVE]ボタンを押します。
エフェクトはこれらのボタンを押して切り換えます(オフにするには
消灯します)。複数のエフェクトを同時にかけることはできません。
MFX で使うエフェクトは、以下のいずれかの方法で切り替えます。
[MFX]ボタンを押しながら[CTRL 3]つまみを回す
[MFX]ボタンを押しながらパッド[1]〜[12]を押す(MFX1 12)
[MFX]と[DJFX LOOPER]ボタンを押しながらパッド[1]〜[12]を
押す(MFX13 24)
エフェクト・ボタンがオフのときに[TAP
TEMPO]ボタンを押すと、直前に使用してい
たエフェクトのボタンを点滅して知らせます。
3.[CTRL.1]〜[CTRL.3]つまみを回して、効果を調節します。
つまみ 画面表示 効果
CTRL.1
C o F
(CUTOFF) フィルターのカットオフ周波数を調節します。
CTRL.2
r E S
(RESONANCE) フィルターのレゾナンスを調節します。
CTRL.3
d r U
(DRIVE) ドライブ(歪み)の量を変更します。
各エフェクトについて詳しくは『エフェクト一覧』(P.42)をご覧ください。
複数のサンプルにエフェクトをかける
通常、エフェクトは最後に押したパッドのサンプルのみにかかります。しかし[REMAIN]ボタンを使うことで、
複数のサンプルにエフェクトをかけることができます。
[REMAIN]ボタンを押しながらパッドを押していくと、点灯させた
サンプルすべてにエフェクトをかけることができます。
[REMAIN]ボタンを押
しながら使用するエフェ
クトのボタン押せば、すべ
てのサンプルにエフェク
トをかけることができま
す。
ボタンを押している間だけエフェクトをかける(EFFECT.GRAB)
[TAP TEMPO](EFFECT GRAB)ボタンを押しながらエフェクト・ボタンを押
すと、エフェクト・ボタンを押している間だけエフェクトがかかります。演奏に合
わせてエフェクトを素早くオン・オフすることができます。
次に選ぶエフェクトのパラ
メータをあらかじめセットする
[REMAIN]ボタンを押しながら、
[CTRL 1]〜[CTRL 3]のつま
みを回して、パラメータを調節し
ます。次にエフェクト・ボタンを
押したときは、あらかじめセット
したパラメータ値でエフェクトが
かかります。
14
パターンを再生する
パターンとは?
SP-404SX では、パッドを押していくつかのサンプルを順に再生し、その演奏をそのまま記録して曲にするこ
とができます。このようにサンプルを順番に並べたものをパターンといいます。
パターンが割り当てられたパッドは、赤く点滅
します。点滅しているパッドを押すとパターン
が再生されます。
パターン・バンクとは?
パッドに割り当てた 12 のパターンのセットがパターンバンクです。SP-404SX には A J 10 個のパター
ン・バンクがあります。
[A F]〜[E J]ボタンでパターン・バン
クを切り替えます。F を選ぶときは[A F]
タンを 2 度押して点滅させます。
工場出荷時に挿さっている SD カードには、パターン・バンク[A]〜[E]のパッド[1]〜[12]にパターンが
割り当てられています。まずそれらを聴いてみましょう。
1.[PATTERN.SELECT]ボタンを押して点灯させます。
ディスプレイに「
P t n
」と表示されます。
2. BANK の[A F]ボタンを押して点灯させます。
ボタンが点滅している場合はバンク F が選ばれ
ています、[A F]ボタンをもう一度押して点
灯させてください。
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3. パッドを押すとパターンが再生されます。
パッドが点滅から点灯に変わり、パターン再生を開
始します。
4. 別のパッドを押すと、次のパターンが予約されます。
パターン再生中に別のパッドを押すと、次に再生
するパターンとして予約され、そのパッドが点滅し
ます。現在再生中のパターンを最後まで再生すると、
予約したパターンが再生されます。
[SUB PAD]パッドを押しながらパッドを押すと、
すぐにパターンが切り替わります。
5. 再生中のパッドを押すと、パターン再生が停止されます。
[CANCEL]ボタンを押しても、
パターン再生が停止します。
パターンの作成方法は『パターンを録音する』(P.32)をご覧ください。
テンポを変更する
パターンの再生テンポを変えてみましょう。
1.[TIME BPM]ボタンを押して点灯させます。
[PATTERN SELECT]ボタン点灯中はパターンのテンポを、
[PATTERN SELECT]ボタン消灯時はカレント・パッドの
テンポを変更します。
2.[CTRL.2]つまみを回します。
ディスプレイにテンポが BPM で表示され、パターンの再生テンポが変わ
ります。
BPM の設定可能範囲は 40 200 です。ただし BPM が、40 60、
160 180 のときは偶数の値のみ設定することができます。BPM
180 以上のときは、180、183、186、190、193、196、200 のい
ずれかに設定することができます。
音楽に合わせて 4 分音符のタイミングで数回[TAP
TEMPO]ボタンを押しても、テンポを設定するこ
とができます。
3. テンポが決まったら、[TIME BPM]ボタンを押して消灯させます。
BPM とは?
Beats Per Minute の略で、1 分間に演奏される 4 分音符の数のことです。
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サンプリング(録音)する 〜基本編〜
ステップ1:サンプリングする機材をつなぐ
携帯音楽プレーヤーやミニコンポをつなぐ場合
携帯音楽プレーヤー、ミニコンポ、CD プレーヤーなどをつなぐ場合は、それらの機器の出力端子(LINE OUT 端子
AUX OUT 端子など)と SP-404SX LINE IN 端子を市販のオーディオ・ケーブルで接続します。
ミニコンポの
LINE OUT 端子
携帯音楽プレーヤーの
出力端子
LINE IN 端子
レコード・プレーヤー(ターン・テーブル)は SP-
404SX に直接接続することができません。レコード
プレーヤーを接続する場合は、レコード・プレーヤー
と接続できるオーディオアンプを使うか、レコード
プレーヤーと SP-404SX の間にフォノ・イコライ
ザーを接続してください。
オーディオ・アンプ
または
フォノ・イコライザー
接続時の注意
• 録音する機器を接続するときは、誤動作やスピーカーなどの破損を防ぐため、必ずすべての機器の音量を絞った
状態で接続してください。
• 抵抗入りの接続ケーブルを使用すると、LINE IN 端子に接続した機器の音量が小さくなることがあります。この
ときは、抵抗の入っていない接続ケーブル(ローランド:PCS シリーズなど)をご使用ください。
外部入力の音を
確認するには?
[EXT SOURCE]ボ
タンを押して点灯させ
ると、外部入力の音を
鳴らすことができます
(P. 24)
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マイクをつなぐ場合
マイクをつなぐ場合は、MIC IN 端子に接続して、[MIC]ボタンを押して点灯させます。
MIC IN 端子
[MIC]ボタンを押して点灯させます。
マイクを使用しないときは消灯しておき
ましょう。
内蔵マイクを使う場合
内蔵マイクを使う場合は、MIC IN 端子
に何も接続しないでください。MIC IN
端子にマイクがつながった状態では内蔵
マイクは機能しません。
マイクとスピーカーの位置によっては、ハウリン
グ音(キーンという音)が出ることがあります。
その場合は、以下のように対処してください。
1. マイクの向きを変える。
2. マイクをスピーカーから遠ざける。
3. 音量を下げる。
パソコンの WAVE ファイルを読み込む場合
付属ソフト「SP-404SX Wave Converter」を使うと、パソコン上の WAV または AIFF ファイルを SP-
404SX のパッドに割り当てた状態で SD カードに書き込むことができます。
詳しくは『パソコンの WAVE ファイルを読み込む』(P.22)をご覧ください。
パソコンのソフト「SP-404SX Wave
Converter」で SD カードに書き込み
SP-404SX SD
カードを読み込む
カード・リーダー(別売)
WAV.
AIFF
マイクの音を確認するには?
[EXT SOURCE]ボタンを押して点灯させると、
マイクの音を鳴らすことができます(P. 24)
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ステップ2:サンプリングする
ここでは、バンク J のパッド[1]にサンプリングする方法を例に説明します。
1.[PATTERN.SELECT]ボタンが消灯していることを確認します。
点灯していたら、ボタンを押して消灯します。
2.[REC]ボタンを押して、ボタンを点灯させます。
サンプリングを中止した
いときは、[CANCEL]
ボタンを押します。
3. BANK の[E J]ボタンを押して点滅させます。
ボタンが点灯している場合はバンク E が選ばれています、
[E J]ボタンをもう一度押して点滅させてください。
サンプリング可能なパッドが点滅します。
4. パッド[1]を押します。
パッド[1]が点灯し、[REC]ボタンが点滅します。
5. STEREO の設定をします。
マイク入力などモノラルでサン
プリングするときは、消灯させ
ます。
サンプリング時間との関係
モノラルでサンプリングすると、ステレオと比較してサンプリング時間が約 2 倍になります。
また、同時に発音できるサンプルの数も倍になります(モノラル:12 個、ステレオ:6 個)
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エフェクトをかけてサンプリングしたい場合は
ここでエフェクトボタンを押すと、エフェクトをかけてサンプリングすること
ができます。
このとき[CTRL 1]と[CTRL 2]つまみを使ってエフェクトの設定を調節できます。[CTRL 3]つまみ
は内部のデジタル入力レベルの調整に使用しますので、エフェクトの設定を調節することはできません。
6. 録音レベルを調節します。
6-1. SP-404SX に接続した機器を鳴らします(マイクの場合はマイクに向かって声を出します)
6-2. PEAK ランプがときどき点灯する程度に、SP-404SX に接続した機器(携帯音楽プレーヤーなど)
の音量を調節します。
携帯音楽プレーヤーなどの音量を調節します。
音量を調節できない機器で PEAK ランプが常
に点する合はP. 39の手順SP-404SX
の入力ゲインを「-10dB」に設定してくださ
い。
マイクの場合は[MIC LEVEL]
つまみを回して調節します。
PEAK ランプがときどき
点灯する程度に…
6-3. ディスプレイ・イルミネーションが赤く光るときは内部のデジタル入力レベルがオーバーしてい
ますので、赤く光らなくなるまで[CTRL.3]つまみを左に回してください。
ここが赤く光るとデジタル入力レベル
がオーバー !!
[CTRL 3]つまみを右いっぱいに回してから、赤く光らな
くなるまでつまみを左に回してください。
信号の流れ
LINE IN 端子
[CTRL 3]
つまみ
ディスプレイ
イルミネーション
MIC IN 端子
PEAK ランプ
入力ゲイン
P. 39 参照
[MIC IN]
つまみ
エフェクト
リサンプリング
アナログ信号 デジタル信号
ときどき点灯
するように調節
オーバーする
と赤く点灯 !!
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7. SP-404SX に接続した機器を鳴らし、サンプリングを開始したいタイミングで[REC]ボタンを押し
ます。
[REC]が点灯しサンプリングが
始まります。
サンプリング中は、絶対に電源を切らないでください。電源を切るとサンプリング中のサンプルだけでなく、他の
サンプルも破壊される恐れがあります。
8. サンプリングを終了したいところで、[REC]ボタンを押します。
[REC]が消灯しサンプリングが
終了します。
ディスプレイに「
F U L
」と表示されたら
以下の場合はディスプレイに「
F U L
」と表示され、自動的にサンプリングが終了します。
• SD カードの残り容量が無くなった場合
• サンプリング中のサンプルが 2GB(ステレオで約 180 分)を超えた場合
9. パッド[1]を押すと、今サンプリングした音が再生されます。
不要な部分が入ってしまったときは
頭の部分や終わりの部分に不要な音や空白が入ってしまったとき、必要な部分だけを鳴らすように設定すること
ができます。
詳しくは、『サンプルの再生範囲を調節する』(P.27)をご覧ください。
サンプリングし直したいとき
次のページの『サンプルを削除する』(P.21)の手順で、サンプルを消してから、サンプリングし直してください。
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