Tsubaki Zip Chain Lifter ZSL1000 Series ユーザーマニュアル

  • 椿本チエイン ZSL1000シリーズジップチェーンリフタの取扱説明書について、チャットアシスタントが対応します。設置方法から保守点検までの手順、安全に関する注意事項、各種モータへの配線方法など、ドキュメントの内容を理解していますので、ご不明な点などお気軽にご質問ください。
  • ジップチェーンリフタの設置環境について教えてください。
    安全な使用方法について教えてください。
    保守点検について教えてください。
    保証期間はどのくらいですか?
    モータの接続方法について教えてください。
注 意
この取扱説明書をお読みいただき、ご理解の上、据付、接続(配線)
運転、保守点検をしてください。
この取扱説明書は、実際にご使用されるお客様のお手元に確実に届く
よう、ご配慮下さい。
この取扱説明書及び同梱のメーカ取扱説明書はご使用される方が必
要な時にすぐに参照できるようにし、製品が廃棄されるまで大切に保
管してください。
注 意
特殊仕様の場合は、一部本書と異なる場合があります。
★印の項目については添付の納入図面をご参照ください。
ZLS01.00TS-01
2021.04.01 発行
ジップチェーンリフ
ZSL1000シリーズ
扱 説 明
株式会社 椿本チエイン
2
< 目 次 >
〇 警告・指示事項 ........................................................................................................................................... 3
〇 警告ラベルについて .................................................................................................................................... 5
〇 保証につい ............................................................................................................................................. 10
1.はじめに ...................................................................................................................................................... 12
2.ご購入時の確認 ........................................................................................................................................... 12
3.設置環境、保管環境 .................................................................................................................................... 13
3.1 設置環境 ........................................................................................................................................... 13
3.2 保管環境 .............................................................................................................................................. 13
4. 装置概要 .................................................................................................................................................... 14
5. 運搬 ........................................................................................................................................................... 17
6. 取扱方法 .................................................................................................................................................... 18
6.1 結線 ........................................................................................................................................................ 18
6.1.1 モータの結線(三相モータの場合) ........................................................................................ 18
6.1.2 モータの結線(サーボモータの場合) ..................................................................................... 20
6.1.3 エンコーダ付モータの構造(オプション ............................................................................. 20
6.2 モータ回転方向とリフタ昇降方向について ..................................................................................... 21
6.3 ストロー ........................................................................................................................................... 22
6.4 センサの配線 ....................................................................................................................................... 23
6.5 衝撃の回 ........................................................................................................................................... 23
6.6 サイクルタイム(上昇~停止~下降~停止に掛かる時間) .............................................................. 23
6.7 運転モード(お客様にて制御盤を製作される場合) ......................................................................... 23
6.8 非常停止(サーボモータの場合 ...................................................................................................... 23
7. 保守点検時の安全確保(メンテナンスバーの使用) ............................................................................... 24
8. 保守点検 .................................................................................................................................................... 25
8.1 点検 ...................................................................................................................................................... 25
8.1.1 日常点 ....................................................................................................................................... 25
8.1.2 定期点 ....................................................................................................................................... 25
8.2 給脂 ...................................................................................................................................................... 26
8.2.1 ジップチェーン、ガイドローラ、および転動面への給脂 ........................................................... 26
8.2.2 潤滑基 ....................................................................................................................................... 27
8.3 機能に大きな影響を与える機器 .......................................................................................................... 27
9.トラブルシューティング ............................................................................................................................ 28
3
〇 安全上のご注意
ご使用の前に必ずこの取扱説明書及びその他の付属書類を全て熟読し、正しくご使用ください。
機器の知識、安全上の情報そして注意事項のすべてについて習熟してからご使用ください。
この取扱説明書では安全に関する内容により、下記のシンボルマークを使用して、安全注意事項のラン
クを「危険「警告」「注意」として区分してあります。安全に関するシンボルマークのある記述は、
要な内容を記載していますので必ず守ってください。
また、お読みになった後は、使用者がいつでも見られる所に必ず保管してください。
物的損害とは、財産の破損および機器の損傷に係わる拡大損害を指します。
尚、「注意」に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。
いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。
〇 警告・指示事項
運搬・設置時の注意事項
取扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う危険が
切迫して生じることが想定できる場合
取扱いを誤った場合に、使用者が死亡または重傷を負う可能性が
想定できる場合
取扱いを誤った場合に、使用者が傷害を負う危険が想定される場合
および物的損害の発生が想定できる場合
ジップチェーンリフタをフォークリフトで運搬する場合は、フォークリフ
のつめにジップチェーンリフタ全体のバランスを取ってベース下面を載せ
てください。
ベースの一部がフォークリフトのつめに載っていない場合やバランスが
取れていない場合、本体が落下し、機器の破損や重大な事故につながる恐れ
があります。また、フォークリフトのつめの先端で、内部の機器を壊さな
ように充分注意してください。
ジップチェーンリフタは屋内の雨水等がかからない乾燥した場所に設置し
てください。雰囲気温度0~40℃、湿度35~85%RH の範囲で結露が
ないところでお使いください。
本体の電気部品や機械本体、駆動部に雨水が浸入した場合、機器の損傷や
電事故をおこす恐れがあります。
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使用時の注意事
保守点検時の注意事項
構成部品の取扱説明書な
個別に安全に使用するための注意事項があります。
上記と同様に事前に熟読し、指示に従って使用してください。
ジップチェーンリフタが運転中でも停止中でも、昇降体などの可動部に
は、絶対に身体または身体の一部を近づけたり、れたりしないでください。
可動部に衣服が挟まれたり、手や足が挟まれる等、重大なけがをする
恐れがあります
ジップチェーンリフタは許容積載質量および許容昇降速度を必ず守ってく
ださい。これを超えると本体が破損したり、搬送物が落下するなどの恐れ
あります。
かなる場合でも惰走もてストロークを逸脱する範囲は絶対に使用しない
でください。逸脱すると装置が破損します。
リフタには、いかなるときでも衝撃を与えないでください。
ジップチェーン、可動部、検出部などには、粉塵や切粉などの異物が絶対に付
着もしくは混入しないようにして下さい。
これらは摩耗を促進し、チェーンの破断や、可動部の破損などの大きな事に繋が
ります。
やむを得ず昇降体に身体または身体の一部を入れなければならない場合は、
積載物全てを降ろし、必ず所定の落下防止措置を施してください。
落下防止措置を怠ると、死亡事故等の重大な人身事故発生の恐れがありま
す。必ず取扱説明書の要領で正しくセットしてください
電気配線等の点検時は、必ず電源を切ってから行ってください。
電源を入れた状態で点検作業を行うと、感電する恐れがあります。
保守・点検作業は本書の内容と本製品熟知した者を作業責任者として、必
複数の作業者で実施ください。
単独でこれらの作業を行うと、不慮の事故に際して、けがの度合いや機器の損傷
を大きくする恐れがあります。
5
〇 警告ラベルについて
本システムでは「安全第一」を最優先に考えておりますが、更に「安全」を高めるために、機械本体ま
たは近傍に警告ラベルを貼付しています
安全確保のため重要ですので、はがしたり、はがれた場合、もしくは、別途付け加えた機器等で見えにく
くなった場合は、直ぐに弊社へご連絡ください。
(※実際に貼り付けられた警告銘板と異なる場合があります)
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危 険
全 般
・必ず電源を切って作業してください。感電の恐れがあります。
・運搬、設置、配管・配線、運転・操作、保守・点検の作業は、専門知識と技能を持った人が実
施してください。爆発、引火、火災、感電、けが、装置破損の恐れがあります。
・ブレーキに水、油脂類が付着しないようにしてください。ブレーキトルクの低下による落下、
暴走事故の恐れがあります。
・下記の用途に使用しないでください。
(1) 人命および身体の維持、管理等に関わる医療器具
(2) 人の移動や搬送を目的とする機構、機械装置
(3) 機械装置の重要保安部品
・製品の仕様範囲外では使用しないでください。製品の故障、機能停止や破損、寿命低下の原因
となります。特に最大荷重や許容横荷重は必ず守ってご使用ください。
・運転中、モータの回転部には絶対に触れないようにしてください。けがの恐れがあります。
運 搬
・運搬のために吊り上げた際に、製品の下方へ立ち入ることは、絶対にしないでください。
落下による人身事故の恐れがあります。
設 置
・安全性を確保するため、必要に応じて安全柵などの保護覆いを設けてください
・発火物、引火物、爆発物などの危険物がある場所では使用しないでください。
発火、引火、爆発の恐れがあります。
・製品を取り付ける際には、必ず確実な保持、固定(ワーク等を含む)を行ってください。
製品の転倒、落下、異常作動などによって、ケガをする恐れがあります。
配 線
・非常停止、停電などシステムの異常時に機械が停止する場合、装置の破損、人身事故などが発
生しないよう、安全回路あるいは装置を設計してください。
・製品は必ず D 種接地(旧 3 種接地工事、接地抵抗 100Ω以下)をしてください。漏電した場合、
感電や誤動作の恐れがあります。
・製品の配線は“取扱説明書”で確認しながら、確実に行ってください。ケーブル、コネクタの
接続は確実に行ってください。製品の異常動作、火災の恐れがあります。
・電源ケーブルやモータリード線を無理に曲げたり、引っ張ったり、はさみ込んだりしないでく
ださい。感電の恐れがあります。
運 転
・製品に電源を投入する前および動作させる前には、配線状態や動作範囲の安全確認を行ってく
ださい。感電したり可動部との接触によりケガの恐れがあります。
・電源はモータ銘板に記載してあるものを必ずご使用ください。モータの焼損、火災の恐れがあ
ります。
!
7
危 険
・運転中、昇降体などの可動部分へは絶対に接近又は接触しないでください。巻き込まれ、けが
の恐れがあります。
・製品の動作中または動作できる状態の時は、機械の動作範囲に立ち入らないでください。製品
が不意に動いて、ケガの恐れがあります
・電源を入れた状態で、端子台、各種スイッチ等に触れないでください。感電や異常動作の恐れ
があります。
・ケーブルに傷をつけたり、無理に曲げたり、引っ張ったり、巻き付けたり、重い物を載せたり、
挟み込んだりしないで下さい。漏電や導通不良による火災や感電、異常動作の恐れがあります。
・停電したときは電源スイッチを切ってください。停電復旧時に製品が突然動きだし、ケガ、製
品の破損の恐れがあります。
・製品に異常な発熱、発煙、異臭が生じた場合は、直ちに電源を切ってください。そのまま使用
すると、製品の破損や火災の恐れがあります。
・異音が発生したり振動が非常に大きくなった場合は、直ちに運転を停止してください。そのま
ま使用すると、製品の破損、損傷による異常動作、暴走等の恐れがあります。
・定格昇降荷重及び速度など製品仕様範囲内でご使用ください。本体の破損や昇降物が落下する
などの恐れがあります。
保守・点検・修理
・製品は絶対に改造しないでください。異常動作によるケガ、感電、火災などの恐れがあます。
・製品の分解組み立ては行わないでください。ケガ、感電、火災などの恐れがあります。
・製品に関わる保守点検、整備または交換などの各種作業は必ず電気の供給を完全に遮断してか
ら行ってください。尚、この時、下記の事項を守ってください。
(1) 作業中、第三者が不用意に電源を入れないように“作業中、電源投入禁止”などの表示を見
やすい場所に掲げてください。
(2) 複数の作業者が保守点検を行う場合は源の入切、各軸の稼動は必ず声をかけて安全を確
認してから行ってください。
・やむを得ず昇降テーブル下に身体または身体の一部を入れなくてはならない場合は、積載物を
すべて降ろし、必ず落下防止措置を施してから行ってください。重大な人身事故発生の恐れが
あります。
・点検時に取外したカバー等を外したままで運転しないで下さい。巻き込まれ、けがの恐れがあ
ります。
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注 意
全 般
・本装置の仕様範囲外で使用しないでください。感電、けが、装置破損等の恐れがあります。
・本装置の開口部に指や物を入れないでください。感電、けが、火災等の恐れがあります。
・銘板を取外さないでください。
・昇降部に手を入れないでください。挟まれによるけがの恐れがあります。
腐食性ガス(硫化水素など)の雰囲気で使用しないでください。錆が発生する恐れがあります。
・下記の場所で使用する場合は、遮蔽対策を十分行ってください。対策を実施しない場合は、誤
動作する恐れがあります
(1) 大電流や高磁界が発生している場所
(2) 溶接作業などアーク放電の生じる場
(3) 静電気などによるノイズが発生する場所
・腐食性の雰囲気、引火性のガスの雰囲気、可燃物の側では絶対に使用しないでください。
・モータ及び周辺機器は、温度が高くなりますのでご注意ください。
・通電中や電源遮断後の暫くの間は、モータは高温になる場合がありますので触れないでくださ
い。
・用途に応じて、労働安全衛生法など関連法令に基づき、適切に対処願います。
荷受時の点検
・天地を確認の上、開梱してください。けがの恐れがあります。
運 搬
・運搬時は、落下、転倒すると危険ですので、十分ご注意ください。
・製品の運搬、取付時は、リフトや支持具で確実に支えたり、複数の人により行うなど、人身の
安全を確保して十分に注意して行ってください。
設 置
・大きな振動や衝撃が加わる場所に設置しないでください。大きな振動や衝撃により誤動作の恐
れがあります。
・運転中に何らかの危険が生じた場合に、すぐ非常停止がかけられる場所に非常停止装置を設け
てください。
・製品の取付けには、保守作業のスペースを確保してください。スペースが確保されないと日常
点検やメンテナンスが出来なくなり、装置の停止や製品の破損、作業中のケガにつながります。
・設置のとき、製品の可動部やケーブルを持たないでください。ケガの恐れがあります。
・据付、調整等の作業を行うときは、不意に電源が入らないよう“作業中、電源投入禁止”など
の表示をしてください。感電や突然の製品の動作によりケガの恐れがあります。
・本体駆動部の周辺には通風を妨げる障害物を置かないでください。破損の恐れがあります。
・機械装置の可動部分には、人体が直接触れることがないよう、保護カバーなどで隔離してくだ
さい。
!
9
注 意
配 線
配線は、電気設備技術基準や内線規程にしたがって施工してください。焼損や火災の恐れがありま
す。
・運転方向を切換える場合は、必ず一旦停止させた後に逆方向へ動作させてください。
一旦停止させずに逆方向へ動作させますと装置破損の恐れがあります。
・動力線と信号線とは混在配線をしないでください。ノイズによる誤動作の原因となります。
運 転
・電源を投入するときは、上位の機器から順に投入してください。製品が急に稼動し、ケガ、製品破
損の恐れがあります。
・製品の開口部に指や物を入れないでください。破損、ケガの恐れがあります。
・製品を取扱う場合は、必要に応じて保護手袋保護メガネ、安全靴等を着用して安全を確保してく
ださい。
・運転中、装置は高温となる箇所があります。手や体を触れないようにご注意下さい。やけどの恐れ
があります。
・異常が発生した場合は直ちに運転を停止して下さい。感電、けが、火災の恐れがあります。
定格負荷以上や許容オーバーハングロードを超えた負荷では使用しないで下さい。装置破損の恐
があります。
・いかなる場合もストローク範囲を逸脱する範囲では絶対に使用しないでください。
逸脱すると装置が破損する恐れがあります。
保守・点検・修理
・安全性を保つため、取扱説明書の記載内容に従い、日常点検及び定期点検を実施ください。
・絶縁抵抗測定の際は、端子に触れないで下さい。感電の恐れがあります。
・ジップチェーンへの給脂は、本取扱説明書に基づいて実施して下さいまたグリースは弊社推奨
品を必ず御使用下さい。装置故障等の原因となります。
グリースを塗布するときは、保護メガネを着用してください。グリースが目に入ると目の炎症を起
こす恐れがあります。
異なる銘柄のグリースを混合して使用しないでください。リースの性能が劣化する恐れがあり
す。
保守・点検作業は本書の内容と本製品を熟知した者を作業責任者として、必ず複数の作業者で実施
してください。 単独でこれらの作業を行うと、不慮の事故に際して、けがの度合いや機器の損傷
を大きくする恐れがあります。
!
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その他
製造物責任について
弊社納入品を日本国(海外の場合はその仕向国外に移設して自ら使用し、若しくは第三者に使
させる場合、または、弊社納入品を修理改造して自ら使用し、若しくは第三者に使用させる場合に、
人的および物的損害に係る製造責任の問題が発生したときは、かかる損害が貴社への引渡し時に有
ていた弊社納入品の欠陥に基づいて発生したことを貴社により証明された場合を除いて、貴社の責
と負担においてこれを解決され、弊社はこの問題に係る費用負担を免れるものとさせていただきま
す。
その他
“安全上の注意”全般についてお守りいただけない場合は、弊社は一切の責任を負いません。
・製品に関するお問い合わせは、弊社までお願いします
〇 保証につい
1.無償保証期
保証期間は以下に示す期間のいずれか先に達した期間とします。
(1) 工場出荷後、18 ヶ月
(2) 使用開始後(お客様装置への弊社製品の組み込み完了時から起算します)12 ヶ月
保障期間経過後の調査や修理は全て有償となります。
尚、保証期間内に下記保証範囲外の事由により故障が発生した場合でも、調査および修理は有償で
りますので、ご購入先へお気軽にお申し付けください。
2.保証範囲
無償保障期間中に、お客様側にて取扱説明書に準拠する正しい据使用方法守管理が行われ
いた場合において、弊社製品に生じました故障は、弊社製品を弊社に返却いただくことによりその
故障部分の交換または修理を無償で行います。
但し、無償保証の対象は、あくまでお客様にお納めした弊社製品単体についてのみであり、日本国
においてのみ有効とさせていただき、以下の費用は、保証範囲外とさせていただきます。
(1) お客様の装置から弊社製品を交換または修理をする際、取り外したり取り付けたりするために要
する費用及びこれらに付帯する工事費用
(2) お客様の装置をお客様の修理工場などへ輸送するために要する費用。
(3) 故障や修理に伴うお客様の逸失利益並びにその他の拡大損害額。
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3.有償保証
無償保証期間にもかかわらず、以下の項目が原因で弊社製品に故障が発生した場合は、有償で調査・
修理を承ります
(1) お客様が取扱説明書通りに弊社製品を正しく据付けられなかった場合。
(2) お客様の保守管理が不充分であり、正しい取り扱いが行われていない場合
(3) 弊社製品と他の装置との連結に不具合があり故障した場合。
(4) お客様側で改造を加える等、弊社製品の構造を変更された場合。
(5) 弊社または弊社指定工場以外で修理された場合
(6) 取扱説明書による正しい運転環境以外で弊社製品をご使用になった場合。
(7) 災害等の不可抗力や第三者の不法行為によって故障した場合
(8) お客様の装置の不具合が原因で、弊社製品に二次的に故障が発生した場合
(9) お客様から支給を受けて組み込んだ部品や、お客様のご指定により使用した部品等が原因で故障
した場合。
(10) お客様側で配線不具合やパラメータの設定間違いにより故障した場合。
(11) 使用条件によって、正常な製品寿命に達したもの
(12) 機能上は影響ない発生音などの感覚的な現象。
(13) 部品およびグリースなど、弊社指定品以外の物の使用により故障した場合
(14) 消耗品の消耗により故障した場合。
(15) 塗装及びメッキの自然退色。
(16) その他弊社の責任以外で損害の発生した場合。
4.その他
(1) この取扱説明書の内容は、お断りなしに変更することがあります旨、予めご了承ください
(2) この取扱説明書の内容につきましては、誤記や不備のないよう万全を期しておりますが、万一誤
記または不備がございましたら、弊社までご一報ください。
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1.はじめに
このたびは、つばき ジップチェーンリフタをお買い上げいただきまして、誠にありがとうございます。
この取扱説明書は、本製品の据付・配線から運転・保守に至るまでを説明しております。
ご使用になる前に必ずご一読の上、正しくご使用いただくようお願いいたします
尚、他の装置に組み込まれて出荷される際には最終的にご使用いただくお客様までこの取扱説明書が
確実に届けられるよう、ご配慮ください
[ご使用になる前に]
・本書の一部または全部を無断で転載、複製することは固くお断りします。
・本製品を正しくご使用いただくために、本書を必ずお読みください。
・本書の内容は、製品の性能、機能向上により予告無しに変更することがあります。お使いになるお
客様の手元で大切に保管してください。
・本書の内容には万全を期しておりますが、もしご不審な点や誤り、記載漏れ、製品に対するご要望
等お気づきの点がございましたら、弊社までご連絡ください。
・本書に基づかない弊社製品のご使用により生じた損害及び間接的損害につきましては責任を負
かねます旨、予めご了承ください。
2.ご購入時の確認
ご購入になりましたら、次の点をお確かめください。
(1) 銘板に記載されている形番・仕様がご注文のものと一致しているか。
(2) 輸送中に破損していないか。
万が一、不具合や不足品がありましたら、お手数ですが、ご購入いただいた販売店までご連絡ください。
お問い合わせのとき銘板に記載の下記内容をご連絡ください。
TYPE
MFG No.
DRAWING No.
貼り付け位置は装置概要及び外形図を参照ください。
【図 2-1】銘板
本体形式
最大積載荷重
速度
ストローク
MFG No.
図面番号
13
3.設置環境、保管環境
3.1 設置環
設置にあたっては次の条件を守ってください。
a.直射日光が当らないこと
b.使用周囲温度:0~40℃ (凍結の無いこと)
c.使用周囲温度:35~85%RH(結露の無いこと)
d.腐食性ガス、可燃性ガスの無いこと
e.塵埃のないこと
f.水・油がかからないこと
g.9.8m/s2{1.0G}を超える振動が加わらないこと。
但し、エンコーダ仕様は、4.9m/s20.5G}を超える振動が加わらないこと。
3.2 保管環境
保管環境は設置環境に準じますが、長期保管では特に結露の発生が無いようご配慮ください。
結露が予想される環境での保管の場合梱包の外側から全体をあるいは開梱して直接、結露防止処
置を施してください。
・本装置の設置環境を必ず守ってください。製品の故障、機能停止や破損、寿命低下の原因
となります。
・本体の電気部品や機械本体、駆動部に雨水が浸入した場合、機器の損傷や感電事故をおこ
す恐れがあります。
リフタを設置する床面に、リフタ底面が均一に当たるようにし、強固に固定してください。
固定穴の位置は外形図でご確認ください
!
14
4. 装置概
【表 4-1】 リフタ仕様
※1: 上昇・下降時間には、加減速時間
を含みます。
※2: 可動領域内で使用してください。
※3: 減速機入力回転数 2500r/min
超えないようにしてください。
その他注意事項
機器の保護のため、モータトルク制限
の設定を推奨いたします
(サーボモータ仕様)
上昇時 150% 下降時 20%
(いずれも定格比)
本体形番 ZSL1000S10G1 ZSL1000S16G2 ZSL1000L10G1 ZSL1000L16G2
許容積載質量 (kg)
1,000
ストローク (mm) 1,000 1,600 1,000 1,600
収納高さ (mm) 420 600 420 600
テーブルサイズ(mm)
1,100×1,800
昇降時間 (S) ※1
13.5 20 11 11.5
可動領域 (mm) ※2
420~1,420 600~2,200 420~,1420 600~2,200
速度 (m/min)
5.5 (max)
200V,60Hz モータ定格回転数
1745r/min
11 (max)
200V,60Hz モータ定格回転数
1745r/min
減速機付モータ
減速比:1/120
三相モータ:2.2kW 4P 3
200/200/220V 50/60/60Hz
負作動直流電磁ブレーキ
減速比:1/120
三相モータ:3.7kW 4P 3
200/200/220V 50/60/60Hz
負作動直流電磁ブレーキ
タクト時間 (s) 60
本体形番 ZSL1000M10K1 ZSL1000M16K2
許容積載質量 (kg)
1,000
ストローク (mm) 1,000 1,600
収納高さ (mm) 420 600
テーブルサイズ(mm)
1,100×1,800
昇降時間 (S) ※1
5 8.5
可動領域 (mm) ※2
420~1,420 600~2,200
速度 (m/min) 19(max)2500 (r/min)
減速機付モータ
減速比:1/50
サーボモータ:5.0kW
三菱電機製 HG-SR502BK
負作動直流電磁ブレーキ
タクト時間 (s) 60
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下記にリフタ外観図( 4-1、図 4-2)と、リフタ動作範囲(図 4-3、図 4-4)を示します。
モータ付き減速
上面フレーム
パンタアーム
ベースフレーム
ジップチェーン
駆動ユニット
ZCU
【図 4-2】 ストローク 1600mm リフタ外観図
【図 4-1】 ストローク 1000mm リフタ外観図
ジップチェーン
駆動ユニット
ZCU
ベースフレーム
モータ付き減速
パンタアーム
上面フレーム
銘板
16
ストローク内でご使用ください。詳細寸法は納入図をご参照ください。
【図 4-4】 ストローク 1600mm リフタ動作範囲
【図 4-3】 ストローク 1000mm リフタ動作範囲
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5. 運搬
ベースフレームの四隅付近に設けた吊り穴を利用して吊上げてください。
フォークリフトで運搬する場合、リフタ全体のバランスを取りベース底面を持ち上げてください。
ベースフレームの一部がフォークリフトのつめに載っていない場合やバランスが取れていない場合
体の落下により機器の破損や重大な事故につながる恐れがあります。また、フォークリフトのつめの
先端で、リフタ内部を壊さないように充分注意してください。
上面フレームにフォークリフトのつめをかけて運搬することはしないでください
吊り穴
吊り穴
吊り穴
取付穴
ジャッキアップ
ボルト
【図 5-1】ストローク 1000mm
【図 5-2】ストローク 1600mm
吊り穴
ジャッキアップ
ボルト
取付穴
!
18
6. 取扱方
6.1 結
6.1.1 モータの結線(三相モータの場合)
本リフタの性能を十分に発揮し、かつ安全に運転するため、モータ制御には必ずインバータをご使用
ください。(商用電源の直入れは絶対にしないでください
また、ご使用頂くインバータメーカの取扱説明書の指示に従ってください。
リフタ下降時には大きな回生電流が発生しますので、ご使用条件に基づき十分なインバータ回生抵抗器
の容量を設けてください。回生抵抗器の容量についてはインバータメーカへご相談ください。
200V
本体形番 モータ容量
結線図
ZSL1000S10G1
ZSL1000S16G1
2.2kW
<注記>
・補助継電器の接点容量は、MCa:AC200V 7A 以上(抵抗負荷),
MCb:AC200V 10A 以上(抵抗負荷)のものをご使用ください。
ZSL1000L10G1
ZSL1000L16G1
3.7kW
400V 級
ZSL1000S10G1
ZSL1000S16G1
2.2kW
<注記>
・補助継電器は、MCa:接点電圧 AC400~440V 誘導負荷 1A 以上
のもの、MCb:接点電圧 AC400~440V 誘導負荷 1A 以上のもの
を直列に 2 個または 3 個接続し、ご使用ください。
ZSL1000L10G1
ZSL1000L16G1
3.7kW
19
Ⓜ:モータ Ⓑ:ブレーキ MCa,MCb:補助継電器 OCR:過電流継電器
DM200D,PM180B:DC モジュール -Z-:保護素子(バリスタ)
ブレーキ電圧 DC90V です。(DC モジュールに AC200V 入力時)
(注1) ブレーキ電源は必ずインバータの一次側電源から取り、ブレーキ操作とモータの ON・OFF は必ず
同期させてください。
(注2) Mca の投入、解放はインバータとのインターロックが必要となりますので、インバータの取扱説
明書をご参照ください。
(注3) 配線の長さ配線の方法リレーの種類などによってブレーキ用電源モジュールが破損する場合
がありますので直流別切り用端子間にバリスタを接続してください。ブレーキ用電源モジュー
ルの近く(青リード線部)に接続するほうが効果的です。具体的なバリスタの形番は下記の通り
です。バリスタ電圧は DM200D 470V のものを選定してください。DM400D はバリスタ内
蔵形なので外部に取付不要です)
商 品 名 メーカー名
DM100A,DM200Dのとき
サージアブソー パナソニック株式会 ERZV14D471
ゼットラップ 富士電機デバイステクノロジー()
ENE471D-14A
セラミックバリスタ 日本ケミコン() TND14V-471KB00AA0
<三相モータの仮配線について>
納入時にはモータに仮配線用ケーブルが取り付けられています。このケーブルを利用してモータに仮
線し上面フレームを上昇させた後に本配線を行ってください。仮配線用ケーブルは本配線には決して使
わないでください。(U1,V1,W1,B1,B2,B3,B4 は仮配 No です)
モータのへの結線は、各モータメーカの取扱説明書の指示に従ってください。
M
U1
V1
W1
DM200D
U1
B1
B2
B3
B4
20
6.1.2 モータの結線(サーボモータの場合
ご使用になるサーボアンプの取扱説明書の指示に従ってください。
サーボモータ型式:HG-SR502BKを使用します
適応サーボアンプ MR-J4シリーズをご使用ください
電源ケーブル、電磁ブレーキケーブル、エンコーダケーブル
電源ケーブルのサーボモータ接続側のコネクタは L型プラグをご用意ください
サーボモータ
HG-SR シリーズ
電磁
ブレーキ
エンコー
電源用ケーブル
サーボアンプ
L型プラグ付きのケーブルを
ご用意ください
電磁ブレーキ用ケーブル
ケンコーダ用ケーブル
6.1.3 エンコーダ付モータの構造(オプション)
エンコーダリード線はコネクタ付(ヒロセ電機(株)製 DF3-6S-2C)となっておりますので、
手方のコネクタ(ヒロセ電機(株)製 DF3-6EP-2C)とピンコンタクトをご用意ください。
エンコーダの内部にはガラスの円板が取付いていますので、規定以上の衝撃や振動を与えないで
ください。
エンコーダへの供給電流値は余裕をもたせてください供給電源が不足していますと正規の波形
が出力されません。
エンコーダの接続ケーブルはシールド線をご使用ください。途中ケーブルは AC ラインとの結束
をさけて配線願います。
また延長ケーブルは 10m 以内程度を目安としてください
エンコーダ内部は光系統の部品を使用していますので、ホコリ、油、水等は極力少ない雰囲気で
ご使用ください
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