VaiNet ネットワークでのデータ転送
VaiNet プロトコルと VaiNet デバイスは、高い電力効率で動作するよう設計されています。
エネルギー節約のため、VaiNet ネットワークでは設定した間隔でデータが転送されます。
このため、ユーザーには、viewLinc Enterprise Server でデータが利用可能になるまでの
データ転送時間が長いように見える場合があります。
断続的な無線接続
アクセスポイントは 2 分サイクルで順に通信し、接続されたデータロガーからアクセスポ
イントに 4 分ごとに計測データが送信されます。このため、次の状況が発生します。
• 現在接続されていないデータロガー(新しいデバイスまたは無線接続が切断されたデ
バイス)により、利用可能なアクセスポイントが 1 回すべてスキャンされた後、その
なかから最適なアクセスポイントが決定されます。通常、接続の試行には少なくとも
数分かかります。また、接続状況によっては何度も試行が行われる場合があります。
たとえば、1 つのアクセスポイントを最大容量(32 台のデータロガー)まで使用する
場合、最後のデータロガーがアクセスポイントに正常に接続されるまでに 1 時間かか
ることがあります。
• アクセスポイントにより欠落データが要求され、通信期間内にデータロガーに対し管
理コマンドが発行されます。1 つのアクセスポイントを使用して 32 台のデータロガー
から 1 か月分の計測データを転送するには、数時間かかります。
データロガーのスキャン間隔
利用可能なアクセスポイントをスキャンすると、電力が消費されます。スキャンが繰り返
されることでバッテリが消耗するのを防ぐため、RFL100 データロガーは、接続するアクセ
スポイントが見つからない場合、無線を一時的に停止します。アクセスポイントを見つけ
られない状態が続くと、待機間隔(徐々に長くなります)の経過後、スキャンが再開され
ます。最大間隔は 8 時間 30 分です。
このため、停止後にアクセスポイントが使用可能になっても、データロガーがアクセスポ
イントを検出するまでに数時間かかる場合があります。したがって、常にアクセスポイン
トの電源を入れたままにし、viewLinc Enterprise Server とアクセスポイントを最初に設置
してからネットワークを設置する必要があります。
RFL100 データロガーの無線を手動で起動するには、
Info ボタンを押します。
ボタンはシリコンプラグの下のサービスポートの横にあります。
詳細
AP10 アクセスポイントの詳細については、www.vaisala.com/ap10 で提供されている
『AP10 User Guide (M211860EN)』を参照してください。
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