Vaisala AP10 ユーザーマニュアル

  • こんにちは!Vaisala AP10 無線アクセスポイントのクイックガイドの内容を理解しています。AP10 の設定方法、マウント方法、機能、トラブルシューティングなど、ご質問にお答えします。お気軽にご質問ください!
  • AP10 の電源供給方法は?
    AP10 の無線範囲は?
    複数の AP10 を使用する際の注意点は何ですか?
    データロガーが AP10 に接続されない場合はどうすればよいですか?
    設定済みの AP10 の設定を確認するにはどうすればいいですか?
AP10 のセットアップ
2
3
1
1 タッチパネル。
2 イーサネットケーブル。デバイスの
定格 EMC 性能を満たすには、シール
ドケーブルを使用します。
3 DC 電源のケーブル
AP10 には、viewLinc Enterprise Server および NTP(Network Time
Protocol)サーバーへのネットワーク接続が必要です。また、ネットワーク
からインターネットにアクセスできる場合、AP10 は既定の NTP サーバーを
使用できます。
通常、アクセスポイントを設置する前に構成するのが最も簡単です。
1. イーサネットケーブルを AP10 のイーサネットポートに接続します。セットアップ実
行時に接続を確認できるように、できるだけ viewLinc Enterprise Server と同じネット
ワークに接続します。
2. イーサネットケーブルにより電力が供給されない場合、次のようにして DC 電源を接続
します。
a. プラグを AP10 の電源コネクタに接続します。プラグは、正しい向きで奥まで差し
込むようにしてください。プラグを回してロックします。そうしないと、確実な接
続が保たれません。
b. この電源には、コンセント用の複数のアダプターが付属しています。必要なアダプ
ターを接続し、電源をコンセントに差し込みます。
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3. 初めて AP10 の電源を入れると、セットアップウィザードが起動します。タッチイン
ターフェースを使用して、ウィザードを完了します。
a. タッチパネルディスプレイの言語を選択します。
b. AP10 がネットワークに参加できるように、ネットワーク設定を構成します。
ネットワーク設定を自動的に割り当てるネットワークにアクセスポイントを
接続している場合は、[動的 IP アドレス (DHCP)] を選択します。
ネットワークを手動で設定するには、[静的 IP アドレス] を選択します。IT 管
理者から提供された情報を使用し、[IP アドレス]、[サブネット マスク]、およ
び [デフォルトのゲートウェイ] を入力します。
DHCP は、ネットワーク設定を割り当てる最も一般的な方法です。IT
管理者からの指示がない限り、静的アドレスを使用しないでください。
c. クセスポイントが同期を試みる NTP(Network Time Protocol)サーバーを構成
します。ネットワークにローカル NTP サーバーがある場合は、既定の NTP サー
バーのホスト名の 1 つをその IP アドレスまたはホスト名に置き換えます。
d. [VaiNet チャンネル](1~8).互いの範囲内にある各アクセスポイントには、一意の
チャネルが割り当てられている必要があります。
e. viewLinc Enterprise Server の IP アドレスまたはホスト名を入力します。変更さ
れている場合を除いて、[TCP ポート] は既定の 12600 のままにしておきます
f. データロガーのシステムへの接続を開始するには、[インストール モード] を有効に
します。
g. ィスプレイがホー画面に変わるのを待ちます。
4. セットアップウィザードが既に完了している場合は、
記号を押して [設定] 画面を開
き、ステップ 3 に表示されているすての 設定を確認します。ディスプレイと LED 用
のオプション設定や、パスワードを使用してタッチパネルをロックするオプション設
定もあります。初期設定のパスワードは ap123456 です。
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5. ての設定を行ったら、ホーム画面からアクセスポイントの状態を確認します。ア
クセスポイントは、ネットワークと viewLinc Enterprise Server に接続する必要があり
ます。また、新しいデータロガーを接続できるように、[インストール モード] を有効
にする必要があります。
時刻が正確でない場合、アクセスポイントの無線はオンになりませ
ん。つまり、時刻を NTP(Network Time Protocol)サーバーと同期す
るまで、データロガーをアクセスポイントに接続できません。これを実
現するには、クセスポイントが構成済みの NTP サーバーのいずれかに
ネットワーク接続されている必要があります。既定の NTP サーバーに
接続するにはインターネットアクセスが必要であり、UDP ポート 123 へ
のアクセスポイントの接続をファイアウォールが許可している必要があ
ります。
AP10 が一覧にある NTP サーバーと時刻を同期している間は、NTP 接続
エラーが表示され続けます。NTP サーバーにアクセス可能であって
このエラーが消えるまで最長 15 分かかる場合があります。しばらくお
待ちください。
注意
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日本語
AP10 の取り付け
B
A
図 31 AP10 の取り付け方法
A ケーブルタイ(2 本)による取り付け
B ネジ(4 本)によ取り付け
mm
116
124
Ø3.50
図 32 AP10 ネジ取り付け寸法
1. 最適な取り付けオプションを使用して、AP10 を取り付け位置に取り付けます。2m よ
りも高い位置に設置する場合、または落下すると危険な位置に設置する場合は、ユニッ
トがしっかりと固定されていることを確認してください
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2. ワイヤレス性能を最も高めるには、アンテナを上または下に向けます。
3. イーサネットケーブルを接続します。
4. イーサネットケーブルにより電力が供給されない場合、次のようにして DC 電源を接続
します。
a. プラグを AP10 の電源コネクタに接続します。プラグは、正しい向きで奥まで差し
込むようにしてください
b. 電源プラグを少し回し、コネクタにロックします。
c. 電源をコンセントに接続します。
5. 電源が落下したりケーブルに垂れ下がったりしないように、電源を固定します。
6. クセスポイントが起動するまで待ちます。アクセスポイントに IP アドレスが割り当
てられ、viewLinc に接続されていることをタッチパネルから確認します。新しいデー
タロガーを接続する場合は、インストールモードが引き続き有効になっていることを
確認します。
トラブルシューティングの方法については、www.vaisala.com/ap10 で提
供されている『AP10 User Guide (M211860EN)』を参照してください
Web インターフェースへのアクセス
AP10 を設置した後、タッチパネルインターフェースへのアクセスが 難しい場合がありま
す。AP10 には Web インターフェースもあります。これにより、アクセスポイントの状態
をリモートで表示させたり、その設定を構成したりすることができます。
1. タッチパネルインターフェースから、アクセスポイントの IP アドレスを確認します。
2. Web ブラウザーを開きます。
3. Web ブラウザーのアドレスフィールドに、https:// および AP10 の IP アドレスを入
力します。例:https://192.168.10.47
4. 既定のユーザーインターフェース言語は英語です。このセッションに別の言語を使用
する場合は、ドロップダウンメニューから選択します。
5. 次のログイン情報を入力します。
ユーザー名:apadmin
パスワード:ap123456(既定)
6. インターフェースにアクセスするには 、[ログイン] を選択します。
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AP10 アクセスポイントの概要
Vaisala VaiNet アクセスポイント AP10 は、VaiNet ワイヤレスデータロガーからデータを収
集し、有線イーサネット接続を使用して viewLinc Enterprise Server にデータを転送するワ
イヤレスアクセスポイントです。AP10 は、ヴァイサラ独自の VaiNet プロトコルを実装し
ています。最大 32 個の RFL100 データロガーを Vaisala viewLinc モニタリングシステ
に接続できます。ワイヤレス接続は、モデルに応じて 868MHz、915MHz または 920MHz
の周波数バンドで作動します。viewLinc システムの設置に関する詳細について
viewLinc Enterprise Server のバージョンに対応した『viewLinc Setup Guide』および
『viewLinc User Guide』を参照してください
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図 33 viewLinc モニタリングシステム内の AP10
AP10 には、PoE(Power over Ethernet)を使用してイーサネットコネクタからまたは付
属の AC/DC アダプターを使用し電源コネクタから給電できます。両方の電源を接続す
ると、デバイスへの電力供給には AC/DC アダプターが使用されます。AP10 は IP22 に適合
しており、屋内の産業用途に適しています。
AP10 には次の 2 つのユーザーインターフェースがあります
フロントパネルのタッチインターフェー。設置中にデバイスを設定し、接続状態を
ローカルで確認するには、このインターフェースを使用します。
イーサネット接続を介した Web インターフェー。このインターフェースにより
度な構成機能が利用でき、離れた場所からアクセスできるようになります
AP10 の設置場所および範囲
典型的な屋内スペースではAP10 の電波到達範囲は 100m 以上です。見通し線があり干渉
構造がないオープンスペースでは 、範囲は 500m を超え場合があります。それぞれが独
自の VaiNet チャネルを持っている場合、最大 8 つのアクセスポイントを相互の範囲内に並
配置できます。
壁と天井は AP10 に適した場所です。見通し線は必要ありません。できるだけ、AP10 を
データロガーと同じフロアに配置します。ワイヤレス性能を最も高めるには、アンテナを
上または下に向けます。
AP10 を大きな金属面の近くに配置しないでください。無線信号の範囲が狭くなる場合が
あります。
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VaiNet ネットワークでのデータ転送
VaiNet プロトコルと VaiNet デバイスは、高い電力効率で動作するよう設計されています。
エネルギー節約のため、VaiNet ネットワークでは設定した間隔でデータが転送されます。
このため、ユーザーには、viewLinc Enterprise Server でデータが利用可能になるまでの
データ転送時間が長いように見える場合があります。
断続的な無線接続
クセスポイントは 2 分サイクルで順に通信し、接続されたデータロガーからアクセスポ
イントに 4 分ごとに計測データが送信されます。このため、次の状況が発生します。
現在接続されていないデータロガー(新しいデバイスまたは無線接続が切断されたデ
バイス)により、利用可能なアクセスポイントが 1 回すべてスキャンされた後、その
なかから最適なアクセスポイントが決定されます。通常、接続の試行には少なくとも
数分かかります。また、接続状況によっては何度も試行が行われる場合があります。
たとえば、1 つのアクセスポイントを最大容量(32 台のデータロガー)まで使用する
場合、最後のデータロガーがアクセスポイントに正常に接続されるまでに 1 時間かか
ることがあります。
クセスポイントにより欠落データが要求され、通信期間内にデータロガーに対し管
理コマンドが発行されます。1 つのアクセスポイントを使用して 32 台のデータロガー
から 1 か月分の計測データを転送するには、数時間かかります。
データロガーのスキャン間隔
利用可能なアクセスポイントをスキャンすると、電力が消費されます。スキャンが繰り返
されることでバッテリが消耗するのを防ぐため、RFL100 データロガーは、接続するアクセ
スポイントが見つからない場合、無線を一時的に停止します。アクセスポイントを見つけ
られない状態が続くと、待機間隔(徐々に長くなります)の経過後、スキャンが再開され
ます。最大間隔は 8 時間 30 分です。
このため、停止後にアクセスポイントが使用可能になって、データロガーがアクセスポ
イントを検出するまでに数時間かかる場合があります。したがっ、常にアクセスポイン
トの電源を入れたままにし、viewLinc Enterprise Server とアクセスポイントを最初に設置
してからネットワークを設置する必要があります。
RFL100 データロガーの無線を手動で起動するには、
Info ボタンを押します。
ボタンはシリコンプラグの下のサービスポートの横にあります。
詳細
AP10 アクセスポイントの詳細については、www.vaisala.com/ap10 で提供されている
『AP10 User Guide (M211860EN)』を参照してください
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AP10 の各部
1
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4
5
図 34 前面
1 ンテナ。回したり傾けたりできま
す。
2 取り付け用の Ø3.2mm のネジ穴(4
個)
3 通気孔(ふさがないこと)
4 タッチパネル
5 ステータス LED:
緑色 通常動作
青色 インストールモード有効
赤色 エラーチェック状態
1 2 3 4 5
図 35 コネクタパネル
1 電源コネク(10~30VDC)
2 サービスポート(micro-USB)
3 ハードウェア拡張用 USB ポート
(USB タイプ A)
4 リセットボタン。再起動するにはこ
れを押します。AP10 を工場出荷時の
設定に戻すには長押しします。
5 RJ-45 イーサネットポート。PoE
(Power over Ethernet)により給電で
きます。
1
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3
図 36 後面
1 製品ラベル
2 タイラップで取り付けるための穴
3 ハウジングのネジ(取り外し禁止)
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テクニカルサポート
ヴァイサラのテクニカルサポート[email protected]om)までお問い
合わせください。サポートに必要な以下の情報をご提供ください(該当する場
合)
製品の名前、モデル、シリアル番号
ソフトウェア/ファームウェアバージョン
設置場所の情報(会社名、用途など含む)
情報をご提供いただける担当者様の氏名および連絡先
詳細についてwww.vaisala.com/support を参照してください
保証
標準的な保証条件についてwww.vaisala.com/warranty を参照してください
通常の損耗、特別な環境における使用、不注意な使い方またはインストール、もしく認証
されていない改造による損傷に対して、上記保証は無効となります。各製品の保証の詳
細について、適用される供給契約または販売条件を参照してください。
リサイクル
リサイク可能な材料は、すべてリサイクルしてください 。
製品および梱包は、法定規則に従っ廃棄してください。
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