10 VOCODER VC340
クイックスタートガ イド
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VOCODER VC340 コントロール
ステップ 2: コントロール
キーボード
本機には、オクターブスイッチの 「Low/High
(オクターブ低 /オクターブ 高 )」 設定によっ
ていずれか決定する、2 つのキーボードス
プリット表 示 が あります。
(1) HIGH (ハイ) – 「Octave (オクターブ)」 ス
イッチを 「HIGH (オクターブ高)」 に設
定した 時 の キ ーボードスプ リット位
置 で す。
(2) LOW (ロー) – 「Octave (オクターブ) ス
イッチ」 を 「LOW (オクターブ低 )」
に設定した時のキーボードスプリット
位 置 です。
左上部
(3) 電源 LED – この LED は 、電 源 に 接 続
した AC アダプターを本機に繋げ、背
面の 「POWER (電源)」 スイッチをオン
にすると点 灯します。
(4) PHONES LEVEL (ヘッドフォンレ ベ ル ) –
背面パネル「PHONES ( ヘッド フォン 出
力)」 の全体的な音量レベルを調節し
ま す 。 聴 覚 の 損 傷 を 避 け る た め 、ヘ ッ
ドフォンを装着する前にまず本ツマミ
のレベルを最小にし、徐々に快適なリ
スニング 音 量 ま で上 げ てください 。
(5) EXT SYNTH LEVEL (外部シンセレベル)
– 背面パネルの外部シンセサイザー
入力端子から入力される、オーディ
オの音量を調節します。入力レベル
が高すぎる場合は、赤色の LED が点
灯します。
Balance (バランス部 )
各音 源の 音 量 バランスを調 節する 3 本の
フェーダーです。
(6) DIRECT MIC (ダイレクトマイクレベル) –
ボ コ ー ダ ー が 作 用 し て し な い 、ダ イ レ
クトな マイクロフォン ボーカ ル の 音 量
を調節します。
(7) HUMAN VOICE (ヒューマンボイスレベ
ル) – 「HUMAN VOICE (ヒューマンボイ
ス)」の 出力レベルを調節します。
(8) STRINGS (ストリングスレベル) –
「STRINGS (ストリングス)」 の出力レベ
ルを調節します。
Vibrato (ビブラート部 )
ビブラートは 「VOCODER (ボコーダー)」 およ
び 「HUMAN VOICE (ヒューマンボイス)」 に作
用します。
(9) RATE (レート) – 「VOCODER」 および
「HUMAN VOICE」 を 変 調 さ せ る 、低 周
波オシレーターの周波数を設定し
ます。
(10) DELAY TIME (ディレ イタイム ) – ビブラ
ートが開始するまでの遅延時間を設
定します。
(11) DEPTH (デプス) – ビブラートエフェク
トの 深さを設 定しま す。
Vocoder (ボコーダー部)
マイクロ フォン か ら入 力 さ れ る オー ディオ
を元に、キーボードでボコーダーを演奏す
る た め の セ ク シ ョ ン で す 。「 MIC LEVEL (マイ
クレベル)」 フェーダーでマイクロフォン
の音量を調節し、お使いのスピーカーシ
ステム か らのフィードバックが 起 きない よ
う 、「 TONE (トーン)」 および 「MIC LEVEL」 フェ
ーダーを慎重に操作します。マイクロフォ
ン信号の音量は 「BALANCE (バランス)」 部の
「DIRECT MIC (ダイレクトマイク)」 フェーダー
で も追 加 で きま す。
(12) TONE (音色) – 「VOCODER (ボコーダー)」
部の音色を調節します。
(13) MIC LEVEL (マイクレ ベ ル ) – 背面パネ
ル マイクロフォン入力端子から入力
された、マイクロフォン信号のレベル
を調節します。マイクロフォン信号の
入力信号レベルが 高すぎると赤色
LED が点 灯します。
(14) LOWER (低音部) – キーボードスプリ
ットより低いキーで演奏する際に選
択しま す。
(15) UPPER (高音部) – キーボードスプリッ
トより高いキーで演奏する際に選択
します。
(16) ENSEMBLE (アンサンブル) – ボコーダ
ーにさらなるコーラス効果を創出し
ます (音声を出力するには 「UPPER」 と
「LOWER」 スイッチのいずれか、または
両方をオンにする必要があります)。
Human Voice (ヒューマンボイス部)
キーボードで人 間の声のシミュレーション
を演奏するためのセクションです。レベル
調節は 「BALANCE (バランス)」 部の「HUMAN
VOICE」 フェーダーでおこないます。「4’」 「8’」
といった印は、トラディショナルなドローバ
ーオルガンのレング ス 調 節 方 式 に ならった
ものです (4’ は 8’ に比べ、1 オクターブ 高く
なります)。
(17) LOWER: MALE 8’ (低 音 部:男 性 8’) – キ
ー ボ ー ド の 低 音 部 を 選 択 し 、男 声 の
シミュレ ーションを演 奏します。
(18) LOWER: MALE 4’ (低音部:男性 4’) – キ
ー ボ ー ド の 低 音 部 を 選 択 し 、男 声 の
シミュレ ーションを演 奏します。
(19) UPPER: MALE 8’ (高音部: 男性 8’) – キ
ーボードの高音部を選択し、男声のシ
ミュレ ーションを演 奏します。
(20) UPPER: FEMALE 4’ (高音部: 女性 4’) –
キーボードの高音部を選択し、女声
のシミュレーションを 演 奏します。
(21) ENSEMBLE (アンサンブル) – ボコーダ
ーに、さらなるコーラス効果を創出
します (音声を出力するには 「UPPER」
と 「LOWER」 スイッチのいずれか、また
は 両 方 が オンに なって い る 必 要 が あ
ります)。
(22) ATTACK (アタック) – 「HUMAN VOICE」 部
で 演 奏したノートが 最 大 音 量になる
までに要する時間を調節します。「0」
に設定すると遅延時間がゼロにな
り、鍵盤を押すとただちに最大レベ
ルに 達しま す。
(23) RELEASE (リリース ) – 「VOCODER」
「HUMAN VOICE」 および 「STRINGS」 に作用
するフェーダーです。演奏したノート
が最大音量から減衰する時間を調節
し ま す 。「 0」 に設定すると減衰時間が
ゼロになり、鍵盤 から手を離すとた
だちにサ ウンドは オフになりま す。
Strings (ストリングス部 )
キーボードでストリングスのシミュレーシ
ョンを演 奏するためのセクションです。レ
ベル調節は 「BALANCE」 部の 「STRINGS」 フェ
ー ダーでおこないます。
(24) ATTACK (アタック) – 「STRINGS」 部で演
奏 し た ノ ー ト が 、最 大 音 量 に 達 す る ま
での時間を調節します。
(25) TONE (音色) – 「STRINGS」 部の音色を
調 節します。
(26) LOWER (低音部) – ストリングス シミ
ュレーションの演 奏にキーボード低
音 部 を 選 択します。
(27) UPPER (高音部) – ストリングス シミ
ュレーションの演 奏にキーボード高
音 部 を 選 択します。
左下コントロール 類
(28) HIGH/LOW (オクターブ高/オクター
ブ低) – キーボードの音程に作用し
ま す 。「 HIGH」 にするとキーボードの音
程が1オクターブ上がり、「LOW」 にする
と1オクターブ 下がります。
(29) TUNE (チューン) – ピッチを上下し、
調 整します。
(30) VOLUME (音量) – 背面パネル メイン
出力の音量レベルを調節します。ヘッ
ドフォン出力には作用しません。ユニ
ットの電源を入れる前に最小レベル
に絞り、その後、徐々に快適なリスニ
ング 音 量 まで上 げ てください 。
Pitch Shift (ピッチシフト部)
(31) AUTO (自動) – ノート演奏時、自動的
に ピ ッ チ が 増 大 し ま す 。「 TIME (タイム )
および 「PITCH SET (ピッチ設定)」 ノブ
でタイミングおよびピッチシフト幅を
調 節します。
OFF (オフ) – 外部ペダルを押さない限
り、ノート演奏時の自動的なピッチ増
大は生じません。
MANUAL (手動) – ノート演奏
時 、「 DOWN/NORMAL (ダウン/ノーマル)」
フ ェ ー ダ ー を 使 用 し て 、ピ ッ チ シ フ ト
が で きます。
(32) DOWN/NORMAL (ダウン/ノーマル) – 水
平方向のフェーダーで、隣接するスイ
ッチを 「MANUAL (手動)」 に設定して
い る 時 に 使 用 す る と 、手 動 で ピ ッ チ シ
フトが できます。ピッチシフトレンジ
は 「PITCH SET (ピッチ設定)」 ノブで設
定します。
(33) PITCH SET (ピッチ設 定) – ピッチシフ
トを開始する音程を調節します。
H 側: ピッチシフトしません。
L 側: ピッチシフトが最大となり
ます。
(34) TIME (タイム ) – ピッチシフトが開始す
るまでの時間を調節します。「MANUAL」
モードでは 効果は生じません。
背面パネル
(35) POWER (電 源 スイッチ) – すべて必要
な 接 続 を 行 っ て か ら 、こ の ス イ ッ チ を
オ ン に し ま す 。本 機 使 用 中 に 電 源 ス イ
ッ チ に 手 が 届 き や す い よ う 、設 置 に ご
配慮ください。
(36) AC IN (AC 入力) – 100 ~240 VAC、50/60 Hz
に対応した AC 電源に接続します。
必ず付属の電 源コードをご使 用くだ
さい。
(37) VENTILATION (換 気 スロット) – 換気ス
ロットから取り込まれる空気の流れ
に よ り 、内 部 回 路 を 冷 却 し ま す 。換 気
スロットはいず れも 塞 が な い ようにし
てください 。
(38) MIC (XLR マイクロフォン入 力 ) – ボコ
ー ダーで 使 用 するマイクロ フォン を 接
続 し ま す 。フ ァ ン タ ム 電 源 を 必 要 と す
るマイクロフォン は ご 使 用 に な れ ま せ
ん。1 度 に 使 用 で きるマイクロ フォン
入 力はいずれ か 一方のみです。
(39) MIC (TRS マイクロフォン入 力 ) – ボコ
ー ダーで 使 用 するマイクロ フォン を 接
続します。
(40) PHONES (ヘッドフォン出 力 ) – ステレ
オ ヘ ッ ド フ ォ ン を 接 続 し ま す 。ト ッ プ パ
ネルの 「PHONES LEVEL ( ヘッドフォン 音
量)」 (4)ノブ が 下 が ってい ることを 確
認してからヘッドフォンを装着し、そ
の後安全なリスニング音量まで上げ
てください。
(41) EXT SYNTH IN (外 部シンセサイザー入
力) – この入力端子は、シンセサイザ
ーなど外部機器のラインレベル オー
ディオ出力との接続に使用します。
入力レベルは、トップパネルの 「EXT
SYNTH (外部シンセサイザー)」 (5) 入力
レベルフェーダーで調節します。
(42) VOCODER HOLD (ボコーダーホールド)
– 標準的なフットペダルスイッチを接
続 す る と 、ボ コ ー ダ ー の 有 効 /無効を
簡単に切り替えられます。
(43) PITCH (ピッチシフト) – 標準的なフッ
トペダルを接続すると、ピッチシフト
効果をオン/オ フ で き ま す 。ピ ッ チ シ
フトスイッチ (31) の位置は必ず 「OFF
(オフ)」 外部コントロール)にしてく
ださい。
(44) L/M/H スイッチ – 3 段階の出力レベ
ル 「Low ( 低 ) 」 、「 Medium (中)」 または
「High( 高 )」か ら 、お 使 い の シ ス テ ム
に 最 も 適 し た も の を 選 択 し ま す 。た と
え ば 、「 Low」 はミキサーチャンネル入
力 と の 接 続 に 使 用 し 、「 High」 はライン
レベル入力に、もう少し低いレベルの
方が適していれば 「Medium」 を使用す
るなど です。
(45) MONO (モノラル) 出力 – アンプリファ
ー ま た は パ ワ ー ド ス ピ ー カ ー 1 台 、も し
くはミキサーチャンネル等の接続に
使 用する出 力 端 子で す。VOCODER VC340
の 内 部 チ ャンネル 2 つを統合し出力
します。
(46) STEREO (ステレオ) 出力 – VOCODER
VC340 をステレオシステム、たとえば
2 チャンネルアンプリファー、パワー
ドスピーカー 2 台、2 つのミキサーチ
ャ ン ネ ル 等 に 接 続 す る 場 合 、こ の 出 力
端子と 「Mono (モノラル)」 出力を使用
します。
MIDI (MIDI 部)
(47) MIDI IN (MIDI 入力) – MIDI キーボー
ド、外部ハードウェアシンセサイザ
ー、MIDI イン タ ーフェイ ス 装 備 の コ
ン ピ ュ ー タ ー ほ か 、外 部 音 源 か ら の
MIDI データを受信する、5 ピン式 DIN
ジャックです。
(48) MIDI THRU (MIDI スルー) – MIDI 入力か
ら受 信した MIDI データを、そのまま
他の機器へパススルーします。
(49) MIDI OUT (MIDI 出力) – VOCODER VC340
で 生 成した MIDI デ ー タ を 、外 部 シ ン
セサイザーや MIDI イ ン タ ーフェ イ ス
装 備 の コ ン ピ ュ ー タ ー な ど 、別 の MIDI
機 器 に 送 信 する端 子です。
(50) USB ポート – コンピューターと接続
するための USB B タイプジャックで
す。VOCODER VC340 はクラスコンプライ
アント USB MIDI 機器ですので、MIDI 入
出 力に 対応します。
USB MIDI 入力 – アプリケーションか
らの MIDI デー タを 受け入れ ま す。
USB MIDI 出力 – MIDI データをアプリ
ケーションに送ります。