Dell EqualLogic FS7610 取扱説明書

ブランド: Dell

モデル: EqualLogic FS7610

タイプ: 取扱説明書

Dell EqualLogic FS7610 は、高いパフォーマンスと可用性を持つ拡張可能な NAS ソリューションを実現する、Dell™ EqualLogic® FS Series アプライアンスと PS Series ストレージアレイを組み合わせたものです。6 台のホットスワップ可能な冷却ファンのアクセス用ドアを備え、システム正常性インジケータ、電源、およびシステム識別 LED が前面パネルに搭載されています。また、2 台の電源装置と 2 台のコントローラを有しており、それぞれが冗長構成になっています。アプライアンスの背面パネルには、サービスタグ、電源装置、コントローラリリースラッチ、コントローラハンドル、シリアル COM ポート、USB ポート、ビデオポート、サービスアクションボタン、電源オンインジケータ/電源ボタン、コントローラ正常性インジケータ、システム識別ボタン、キャッシュアクティブ/オフロード LED があります。コントローラのステータスに関する LED の説明は、次のとおり

Dell EqualLogic FS7610 Series Appliances

ハードウェアオーナーズマニュアル

Dell™ および EqualLogic® は Dell Inc. の商標です。

本書に記されている商標および登録商標はすべて、該当する各社が所有権を保有します。

この文書の情報は、事前の通知なく変更されることがあります。

Dell の書面による許可のない複製は、いかなる形態においても厳重に禁じられています。

発行：2013 年 10 月

パーツナンバー：110-6179-JA R1

目 次  
前 書 き  v
1  アプライアンスの基本情報  1
アプライアンスのコンポーネント  1
アプライアンスの電 源への接 続  5
電 源のオンとオフ  5
必 要な工具  6
技 術仕 様  6
2  コンポーネント の交換  9
安 全に関する推 奨 事項  9
必 要な工具  9
静 電気 防 止 用リストバンド の使 用  9
コントローラの交 換  10
コントローラの取 り付 け
 11
SFP+ トランシーバの交 換  12
電 源装 置 の交 換  13
冷 却ファンの交 換  16
アプライアンスの交 換  18
故 障したハードウェアの返 却  19
3  次の手順  21
付録 A:  NOM 情報( メキシコのみ)  23
用 語 集  25
索 引  27
iii

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル目次

前書き

Dell™ EqualLogic® FS Series アプライアンスと PS Series ストレージアレイとの組み合わせは、高いパフォーマン

スと可用性を持つ、拡張可能な NAS ソリューションを実現します。このマニュアルでは、EqualLogic FS7610 ア

プラインスのカスタマー交換可能コンポーネントのメンテナンスおよびトラブルシューティングの方法を説明します。

対象読者

本書は、EqualLogic FS7610 ハードウェアのメンテナンスを担当するハードウェア管理者を対象としています。

関連マニュアル

FS Series アプライアンス、PS Series アレイ、グループ、ボリューム、アレイソフトウェア、およびホストソフトウェアの

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Dell EqualLogic ストレージソリューション

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以外の場所にお住まいの場合は、support.dell.com/support/topics/global.aspx にアクセスしてください。

エクスプレスサービスコードがある場合は、お手元にご用意ください。エクスプレスサービスコードは、デルのオート

テレフォンシステムをより効率的に使用するために役立ちます。

保証情報

FS7610 アプライアンスの保証書は、配送ボックスに同梱されています。保証書の登録については、

eqlsupport.dell.com/utility/form.aspx?source=warranty をご覧ください。

メモ、注意、警告記号

メモ: ハードウェアおよびソフトウェアをより適切に使用するために役立つ重要な情報を示します。

注意: 手順に従わない場合、ハードウェア損傷やデータ消失の可能性があることを示しています。

警告: 物的損害、怪我、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル前書き

1 アプライアンスの基本情報

本章には Dell™ EqualLogic® FS7610 NAS アプライアンス内のコンポーネントの位置および基本操作の情報

が記載されています。また、本書には電源のオン / オフ操作などの一般的な操作手順や、故障したコンポー

ネントの返却方法なども含まれています。

アプライアンスのコンポーネント

ユーザーによる交換可能なアプライアンス内のコンポーネントは、アプライアンス前部にあるベゼルとファン、および

背面部のコントローラと電源装置のみです。

アプライアンス前面パネルの機能

図 1 および図 2 は FS7610 NAS アプライアンスの前面パネルを示します。表 1 には、前面パネルの LED につ

いての説明がリストされています。

図 1: FS7610前面パネル( ベゼルを取り外し、カバーを閉じた状態)

表 1: FS7610前面パネルのコンポーネント

番号コンポーネント

1 システム正常性インジケータ、電源、およびシステム識別 LED( 詳細については表 2 を参照) 。

冷却ファンのアクセス用ドア

6 台のホットスワップ可能な冷却ファンを収容し保護します。

冷却ファンアクセス用ドアリリースラッチ

アクセス用ドアリリースラッチを押してホットスワップ冷却ファンをむき出しにします。

情報タグ

両コントローラのシステム NIC および BMC MAC アドレスがリストされた引き出し式型ラベルパネ

ルです。

サービスタグ

アプライアンスのサービスタグ情報を示します( 背面パネルのサービスタグ情報と同じ情報です) 。

テクニカルサポートへの問い合わせ時にこの情報をお訊ねする場合があります。

表 2: 前面パネル LED の説明

LED インジケータ

アイコン

ステータスと説明

システム正常性

インジケータ

システムステータス LED はシステムの電源がオンの場合にのみ点灯します。

青の点灯 - 正常動作です。

橙色の点滅 - コントローラの 1 つがハードウェアエラーまたはバッテリエラーを報

告しているか、コントローラの 1 つが欠落しています。

電源オン

インジケータ

少なくとも 1 つの電源装置が電源に接続され、システムに電源を供給してい

る場合、電源 LED が緑色に点灯します。

システム

識別ボタン

ラック内の特定のシステムを検出する、前面および背面パネルの識別ボタン。

前面識別ボタンを押すと、もう一度ボタンを押すまで背面のシステムステータス

インジケータが点滅します。

青の点滅 - 識別がオンです。

青の点灯 - 識別がオフです。

図 2: FS7610前面パネル( カバーを開いた状態)

ファンは左から右へ順に 1 ～ 6 の番号が付けられています。

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル 1 アプライアンスの基本情報

アプライアンスの背面パネルの機能

図 3 および表 3 は FS7610 NAS アプライアンスの背面パネルを示します。表 4 は各コンロトーラの LED を示

します。

図 3: FS7610背面パネル

表 3: FS7610 背面パネルのコンポーネント

番号コンポーネント

サービスタグ

アプライアンスのサービスタグ情報を示します( 前面パネルのサービスタグ情報と同じ情報です) 。

電源装置( 2 台のうちの 1 台)

左：PSU1 右：PSU2

3 コントローラリリースラッチ

4 コントローラハンドル

コントローラ( 2 台のうちの 1 台) 、冗長 NAS 処理ユニット。各ユニットにはバックアップ電源装置( BPS)

が搭載されています。

左：コントローラ 1 右：コントローラ 2

シリアル COM ポート( ミニ USB コネクタ) 。

シリアルデバイスをシステムに接続することができます。

このコネクタは修理専用です。このコネクタは、デルのサポートから指示を受けた場合にのみ使用してく

ださい。

7 USB ポート

8 ビデオポート

左から右へ：サービスアクションボタン、電源オンインジケータ / 電源ボタン、コントローラ正常性インジ

ケータ、システム識別ボタン、およびキャッシュアクティブ / オフロード LED( 表 4 参照) 。

リモート KVM

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル 1 アプライアンスの基本情報

表 4: コントローラ LED のステータスと説明

LED インジケータ /

ボタン

アイコンステータスと説明

サービスアクション

ボタン

特定のエラーのトラブルシューティングに使用。ペーパークリップの先端を使って

押します。

ボタンを 10 秒間押し続けて SCI( システム制御割り込み) を生成します。

注意: このボタンは、認定サポートスタッフの指示があった場合またはオペレー

ティングシステムのマニュアルの指示による場合にのみ使用します。

コントローラステータ

スインジケータ / 電

源オンボタン

アプライアンスへの電力供給を制御し、その状態を示します。

• コントローラがオンの場合、押してから離すとシャットダウンします。

• コントローラがオフの場合、押してから離すとコントローラの電源がオンにな

ります。

橙色の点灯 - コントローラはオンで電源投入時の自己テスト( POST) を開始

しようとしています。コントローラがオンでも反応していない場合は、コントロー

ラにハードウェアの不具合が発生しているため、BIOS POST を開始できない

可能性があります。

橙色の低速点滅( 2 秒に 1 回点滅) - コントローラは現在 BIOS POST 実行

中またはオプション ROM をロードしている状態です。コントローラが反応しな

い場合は、POST またはオプション ROM のロードフェーズでエラーが発生した

可能性を示します。

緑の低速点滅( 2 秒に 1 回点滅) - コントローラはオペレーティングシステムを起動し

ようとしています。コントローラが反応しない場合、緑の低速点滅はオペレーティング

システムが正常にロードされなかったことを示す可能性があります。

緑の高速点滅( 1 秒間に 5 回点滅) - コントローラがスタンバイ状態でクラス

タ化の待機をしています。

緑の点灯 - コントローラがクラスタ化され完全な稼働状態です。

橙色と緑が交互に点滅 - 予測されるハードウェア構成が実際のハードウェア

と一致していません。

消灯 - コントローラは電源オフモードです。

コントローラ正常性

インジケータ

コントローラの正常性を示します。

青の点灯 - 正常動作です。

橙色の点滅 - コントローラの 1 つがハードウェアエラーまたはバッテリエラーを報

告しているか、コントローラの 1 つが欠落しています。

システム識別ボタン

ラック内の特定のシステムを検出する、前面および背面パネルの識別ボタン。

前面識別ボタンを押すと、もう一度ボタンを押すまで背面のシステムステータ

スインジケータが点滅します。

青の点滅 - 識別がオンです。

青の点灯 - 識別がオフです。

キャッシュアクティブ /

オフロード LED

ストレージコントローラにキャッシュ済み書き込みデータが含まれ、キャッシュをメ

モリからハードドライブに転送していることを示します。

緑の点灯 - キャッシュ済みデータを損失せずに 1 つのコントローラを取り外すこ

とができます。両方のコントローラを取り外さないでください。

橙色の点滅 - キャッシュ済みデータをメモリからハードドライブに転送中です( ミ

ラーモードからジャーナルモードへの移行) 。

消灯 - キャッシュ内に書き込みデータがないことを示します。コントローラを安

全に取り外すことができます。

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル 1 アプライアンスの基本情報

アプライアンスの電源への接続

1. 電源ケーブルを配送ボックスから取り出します。

2. 電源ケーブルをアプライアンスの電源装置に差し込みます。図 4 に示すようにマジックテープのストレインリ

リーフを電源ケーブルに巻きつけます。

3. アプライアンスを電源に接続します。

図 4: 電源ケーブルをストレインリリーフで固定します

電源装置を有効な電源に接続するとすぐにアプライアンスの電源がオンになります。

メモ: 各コントローラにはバックアップ電源装置 ( BPS) が含まれます。アプライアンスを電源に接続すると、BPS

バッテリの充電が開始されます。充電完了には最大 8 時間を要します。バッテリが完全に充電されるま

で、NAS アプライアンスは完全冗長になりません。コントローラの電力不足が生じた場合は、BPS によって、

クラスタ化ソリューションがすべてのキャッシュデータをディスクに書き込む時間が与えられます。

4. 前面パネルの LED をチェックしてアプライアンスが稼働状態であることを確認します( 図 2 参照) 。

電源のオンとオフ

通常、電源ケーブルを有効な電源に接続すると,アプライアンスの電源がオンになります。アプライアンス前面の

LED インジケータは、アプライアンスに電力が供給されているか、またアプライアンスが稼働可能であるかを示し

ます。ただし、各コントローラは背面に電源ボタン( 電源 LED) があり、修理目的で個々のコントローラの電源

をオフにすることができます。

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル 1 アプライアンスの基本情報

さらに、電源装置には表 5 に説明されているように、電力が供給されているか、または電源障害が発生してい

るかどうかを示す LED があります。

表 5: トラブルシューティング - 電源装置 LED

LED の色とパターン説明

消灯電源が接続されていません。

緑色

有効な電源が電源装置に接続され、電源装置が動作可能であることを示

します。

橙色電源装置に問題があることを示します。

コントローラ電源のオフ

コントローラの交換が必要な場合は、電源をオフにしてシャットダウンを開始します。#1 プラスドライバなどの小

さい薄型工具を使用して、取り外すコントローラの背面にある電源 LED を押して解放します。図 5 を参照し

てください。

図 5: コントローラ電源のオン / オフ

コントローラ電源のオン

コントローラへの電源をシャットダウンする、または不具合のあるコントローラを交換する場合は、手動で電源を

オンにする必要がある場合があります。#1 プラスドライバなどの小さい薄型工具を使用して、コントローラの電

源 LED を押して解放します。

電源 LED は最初に橙色に点灯し、次に低速点滅してコントローラの電源が投入中であることを示します。コ

ントローラがオペレーティングシステムをロードすると LED が緑色に点滅し、コントローラがクラスタ化され完全に

稼働状態になると緑色に点灯します。すべての電源 LED ステータスについては表 5 を参照してください。

必要な工具

アプライアンスをラックに取り付けている場合は、#2 プラスドライバが必要になります( 同梱されていません) 。

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル 1 アプライアンスの基本情報

技術仕様

表 6 には NAS アプライアンスの技術仕様がリストされています。

表 6: FS7610 NAS アプライアンス技術仕様

カテゴリ定格

AC 電源装置 ( 各電源装置につき)

ワット数出力 717 W

熱消費

2446 BTU/ 時

メモ: マイクロ SD カードを紛失したり損傷したりするリスクを減らすため、交換用コントロール

モジュールへの取り付け準備が完了するまで、カードを取り外さないで下さい。

電圧

90～264 VAC、自動範囲設定、47 Hz/63 Hz

メモ: マイクロ SD カードを紛失したり損傷したりするリスクを減らすため、交換用コントロール

モジュールへの取り付け準備が完了するまで、カードを取り外さないで下さい。

バッテリ電源

バッテリ 12.8～13.2 V、4.8～6 Ah、63～77 Wh

寸法

高さ 86.4 mm( 3.4 インチ)

幅

481.5 mm( 18.96 インチ) — ラックフランジを含む

446.3 mm( 17.6 インチ) — ラックフランジを除く

奥行き

813.0 mm( 32.0 インチ) — ベゼルおよびハンドルを含む

741.0 mm( 29.2 インチ) — ベゼルおよびハンドルを除く

重量( 最大構成) 30.5 kg( 67 ポンド)

重量( 空の状態) 12.86 kg( 28.36 ポンド)

環境

動作温度連続動作：5～40°C( 41～104°F) 、1 時間あたりの最大温度変化 20°C( 68°F) 。

保管温度 –40～60°C( –40～140°F) 、1 時間あたりの最大温度変化 20°C( 68°F) 。

動作相対湿度

1 時間当たり最大 10% の湿度変化、最大湿球温度 29°C( 89°F) で 20～80%

( 結露しないこと)

保管相対湿度

1 時間当たり最大 10% の湿度変化、最大湿球温度 38°C( 100°F) で 5～95%

( 結露しないこと)

最大動作時振動動作方向に 0.26 Grms ( 5～350 Hz @ 0.0002G2/Hz) で 5分

最大保管時振動

以下の PSD プロファイルで 1.88 Grms( 全 6 面を各面 15 分ずつ試験)

周波数( Hz) G2/Hz

10 0.13

20 0.13

70 0.004

130 0.004

165 0.0018

500 0.0018

最大動作時衝撃動作方向にパルス持続時間 2.6 ミリ秒 + / - 10% の 31 G + / - 5% 正弦半波衝撃

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル 1 アプライアンスの基本情報

カテゴリ定格

最大保管時衝撃

596.90 cm/ 秒( 235インチ / 秒) の速度変化での 27G の矩形波衝撃

( 全 6 面試験)

動作高度

-15.2～3048 m( -50～10,000 フィート)

高度が 2950 フィートを超えると、動作時の許容最大温度は、550 フィートごとに

1°F づつ低下します。

保管高度 -15.2～10,668 m( -50～35,000 フィート)

空気中浮遊汚染物質

レベル

G1( ISA-S71.04-1985 の定義による)

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル 1 アプライアンスの基本情報

2 コンポーネントの交換

本章では、アプライアンスのコンポーネントまたはアプライアンス全体を交換する方法について説明します。

安全に関する推奨事項

次の安全上の推奨事項に従います。

• EqualLogic FS7610 ハードウェアの取扱いを開始する前に、システムに同梱の安全にお使いいただくための

注意を読んで、その指示に従ってください。

• 配送ボックスの移動と開梱は、注意して行ってください。コンポーネントは、取り付け準備が整うまで包装さ

れたままにしておきます。

• コンポーネントは、適切な通気が確保され、過剰な湿度、可燃性ガス、腐食などを避けた安全な場所に

設置してください。

• ハードウェアの取り付け作業は、少なくとも 2 人で行う必要があります。コンポーネントの開梱と移動時は、

正しい方法で持ち上げ、運んでください。

• 静電気放電による損傷を防ぐため、常に各 FS7610 NAS アプライアンスが完全に接地されていることを確

認します。

• FS7610 NAS アプライアンスまたはコンポーネントの取扱い時には、静電気防止用リストバンドまたは同等

の保護具を使用してください。9 ページの「静電気防止用リストバンドの使用」を参照してください。

• ハードウェアをラックに取り付ける際は、ハードウェアをラックと水平に保ちます。

必要な工具

アプライアンスやそのコンポーネントの交換には、次の工具が必要です。これらの工具は同梱されていません。

• #2 プラスドライバ

• 静電気防止用リストバンドまたはその他の ESD 防止用具

静電気防止用リストバンドの使用

精密機器であるハードウェアを静電気放電から保護するため、静電気防止用リストバンドを使用します。

1. コイルコードのスチール製のスナップをゴムバンドの留め金具に接続します。図 6 を参照してください。

図 6: 静電気防止用リストバンドの使い方

2. バンドを手首にしっかりと巻きつけます。

3. バナナプラグをアース端子に接続するか、プラグをワニ口クリップに取り付け、ESD マットなどの接地デバイ

ス、または接地された装置の金属フレームにクリップを接続します。

コントローラの交換

コントローラに不具合が生じた場合は、アプライアンスがオンライン状態の間に交換することができます。

注意: 多くの修理はデルが認証したサービス技術者が行う必要があります。製品マニュアルで許可されている範

囲に限り、またはオンラインサービスもしくは電話サービスとサポートチームの指示によってのみ、トラブルシューティン

グと簡単な修理を行うようにしてください。デルに認可されていない修理 ( 内部作業 ) による損傷は、保証の対象

となりません。製品に付属しているマニュアルの、安全にお使いいただくための注意をお読みになり、指示に従って

ください。

コントローラの取り外し

注意: コントローラは、グループの所有者に問い合わせることなく分離させないでください。

1. グループマネージャアプリケーションにログイン、または CLI を使用して分離させるメンバーを持つグループを

検索します。

2. 分離させるコントローラを選択します。

3. そのコントローラの Activities( アクティビティ) パネルで、Detach NAS Controller( NAS コントローラの分離) を

クリックします。

NAS コントローラの分離後、コントローラの電源が自動的にオフになります。

4. すべてのネットワークケーブルを外します。

5. リリースラッチを押します。図 7 の付記 1 を参照してください。

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル 2 コンポーネントの交換

図 7: コントローラの取り外し

6. ハンドルを押し下げて引き出します。図 7 の付記 2、3、4 を参照してください。

7. コントローラを両手で支え、静電気防止面に置きます。

コントローラの取り付け

1. コントローラをハンドルを上にして正しい向きにします。

2. コントローラをスロットに抵抗を感じるまで押し込みます。図 8 の付記 1 を参照してください。

図 8: コントローラの取り付け

3. リリースラッチを上に回し( 付記 2) 、カチッとはまるまで押し込みます。

4. コントローラが引き抜けないことを確認します。

5. すべてのネットワークケーブルを接続します。

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル 2 コンポーネントの交換

コントトーラの電源が自動でオンになりますが、これには数分かかります。( 電源投入中の LED ステータスにつ

いては、3 ページの「アプライアンスの背面パネルの機能」を参照してください。) コントローラの電源がオンになっ

たら、グループマネージャ GUI または CLI を使用してコントローラを再連結します。その情報については、『Dell

EqualLogic Group Manager Administrator's Manual』( Dell EqualLogic Group Manager 管理者マニュアル) を

参照して下さい。

SFP+ トランシーバの交換

メモ: 本項は 7610 SFP+ モデルにのみ適用され、10GBASE-T モデルには適用されません。

アプライアンスの SFP+ ( 拡張スモールフォームファクタプラガブル) トランシーバに障害が発生した場合は、交換

のためにアプライアンスをオフラインにするようにしてください。

必要なアイテム

• 交換用 SFP+

• 光学トランシーバ引抜工具 — 引抜工具は、狭い場所から SFP+ トランシーバを取り外すために役立ちます。

SFP+ トランシーバの取り外し

1. すべてのシステムアクセス( アプリケーション、システム I/O、または RAW デバイスのファイルパス) を停止させ

ます。

シャットダウンできないシステム上のトランシーバを交換または変更している場合は、詳細について、デルテ

クニカルサポートサービス( eqlsupport.dell.com) にお問い合わせください。

注意: 電子モジュールは静電気放出 ( ESD) によって損傷する可能性があります。損傷を防止するため、次の

手順を行うようにしてください。

• トランシーバの取り扱い時は、静電気防止バンドを着用します。

• トランシーバを移動させる、または保管する時には、トランシーバを静電気防止パッケージ、または

梱包材に入れます。

警告: 作業を行っている SFP+ トランシーバが光ケーブルに接続されている場合は、レーザー光線による負傷や

機器の損傷のリスクを低減するため、次に注意してください。

• パネルの開放、制御の実行、調整の実施、またはレーザーデバイスに対する本書で指定されている

以外の処置は行わないでください。

• パネル開放中にレーザー光を凝視しないでください。

2. 作業対象のトランシーバに挿入されているケーブルのすべてに、ラベルを付けます。

3. 作業対象のトランシーバに挿入されているケーブルのすべてを取り外します。

注意: 光ファイバケーブルを外す場合は、ケーブルへの損傷を防ぐため、ケーブル末端に保護キャップを被せる

ようにしてください。

4. 必要に応じて引抜工具を使用し、トランシーバのラッチメカニズムを開きます。( 図 9 の付記 1 を参照して

ください。)

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル 2 コンポーネントの交換

図 9: トランシーバの取り外し

5. コントローラからベイル金具を引き離し、トランシーバをコントローラからスライドさせて取り出します。

SFP+ トランシーバの取り付け

1. トランシーバのキーがポートに対して正しい方向になるようにトランシーバを配置します。

2. トランシーバがしっかりと装着され、ラッチメカニズムにカチッとはまるまで、トランシーバをポート内に慎重に挿

入します。トランシーバが入りにくい場合は、キーが正しい位置にあることを確認します。

3. ネットワークケーブルとトランシーバポートの位置を合わせ、ケーブルを挿入します。ケーブルは、正しい方向

にしか挿入できない形状になっています。

4. アプライアンスをオンラインに戻して、接続をチェックします。

電源装置の交換

FS7610 NAS アプライアンスには 2 台のホットスワップ対応 717 W AC 電源装置モジュールが装備されてい

ます。

1 台の電源装置に不具合が発生した場合は、アプライアンスをオンラインにしたままでその電源装置を交換す

ることができます。

メモ: アプライアンスは正常に動作する電源装置が 1 台のみでも動作し続けますが、デルでは不具合のある電

源装置をできるだけ早く交換することをお勧めします。2 つ目の電源装置が、電源または電源装置の不具合の

際にも、継続した動作と高可用性を提供します。

電源装置の取り外し

1. 電源から電源ケーブルを外し、もう一方の端を不具合のある電源装置から外します。ケーブルをストレイン

リリーフストラップから外します。

2. リリースラッチ( 図 10 の付記 1) を押して電源装置をアプライアンスから引き出します( 付記 2) 。

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル 2 コンポーネントの交換

図 10: 電源装置の取り外し

電源装置の取り付け

1. 新しい電源装置を、リリースラッチがカチッとはまるまでアプライアンスに差し込みます。図 11 を参照してくだ

さい。

2. 電源ケーブルを電源装置に接続し、もう一方の端を電源に接続します。

3. ケーブルをストレインリリーフストラップで固定します。

4. 電源 LED が点灯することを確認します。

図 11: 電源装置の取り付け

メモ: 新しい電源装置の取り付けを行う際には、システムが電源装置を認識して状態を判断するまで数秒待ち

ます。電源装置のステータスインジケータが緑色に点灯して、電源装置が正常に機能していることを示します

( 表 5 を参照 ) 。

Dell EqualLogic FS7610 ハードウェアオーナーズマニュアル 2 コンポーネントの交換

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