CTUNE
下の例では、HFXO と LFXO の両方の水晶チューニング (CTUNE) 設定が、Silicon Labs の Bluetooth モジュール、
基準設計、および無
線ボードのすべてで動作するようにデフォルトで設定されています。ただし、最終製品の設計では、デバイスごとに、または設計ごと
に、個別に水晶校正が必要になる場合があります。CTUNE の値は、initMcu_clocks() 関数の hfxoInit.ctuneSteadyState と lfxoInit.ctune
の設定を含む設計に応じて調整することができます。
// Initialize HFXO
CMU_HFXOInit_TypeDef hfxoInit = BSP_CLK_HFXO_INIT;
hfxoInit.ctuneStartup = BSP_CLK_HFXO_CTUNE;
hfxoInit.ctuneSteadyState = BSP_CLK_HFXO_CTUNE;
CMU_HFXOInit(&hfxoInit);
HFXO と LFXO の構成の詳細については、
『EFR32 リファレンス・マニュアル』を参照してください。
デフォルトの HFXO CTUNE 値
システムは、次の論理的順序を使用して、デフォルトの HFXO CTUNE 値について複数のソースをチェックします。
1. CTUNE PSKEY が設定されています。このキーには ID 50(16 進数で 32)と、16 ビットの CTUNE 値の 2 バイトのデータが含まれ
ています。これは、BGAPI コマンド cmd_flash_ps_save でプログラムすることができます。
2. 校正値が DEVINFO に存在します。一部のモジュールには、工場出荷時にプログラムされた値が DEVINFO-page に含まれています。
3. 製造トークンがユーザ・データ・ページに存在します。これは開発者によってプログラムされます。または、ボード EEPROM にこ
の値が含まれる場合は Simplicity Studio によって自動的に設定されます。このトークンは、2 バイトで構成されます。EFR32xG1x デバ
イスのユーザ・データ・ページ、または EFR32xG21 デバイスの最後のフラッシュ・ページの開始アドレスからのオフセット 0x0100
の位置にあります。フルフラッシュ・マッピングに関する特定の EFR バリアントについては、『EFR32 リファレンス・マニュアル』を
参照してください。
4. プロジェクトの生成時に無線ボードが選択されている場合は、ボードのヘッダ・ファイルのデフォルト値を使用します。
5. 何も見つからない場合は、CMU ヘッダ・ファイルのデフォルト値を使用します。
注:Bluetooth スタックでは 38.4 MHz HFXO 周波数のみをサポートしています。その他の HFXO 周波数はサポートされていません。
4.1.3 DC-DC 構成
DC-DC を備えたデバイスの場合、構成は initMCU() 関数で設定します。SDK の例では、DC-DC 構成が Silicon Labs の Bluetooth モジ
ュール、無線ボード、および基準設計で動作するように設定されていますが、カスタム設計では個別に DC-DC 設定を行う必要がある
場合があります。これらのカスタム設定は hal-config-board.h で設定できます。
#define BSP_DCDC_INIT \
{ \
emuPowerConfig_DcdcToDvdd, /* DCDC to DVDD */ \
emuDcdcMode_LowNoise, /* Low-noise mode in EM0 */ \
1800, /* Nominal output voltage for DVDD mode, 1.8V */ \
15, /* Nominal EM0/1 load current of less than 15mA */ \
10, /* Nominal EM2/3/4 load current less than 10uA */ \
200, /* Maximum average current of 200mA
(assume strong battery or other power source) */ \
emuDcdcAnaPeripheralPower_DCDC,/* Select DCDC as analog power supply (lower power) */ \
160, /* Maximum reverse current of 160mA */ \
emuDcdcLnCompCtrl_1u0F, /* 1uF DCDC capacitor */ \
}
DC-DC の構成の詳細については、
『EFR32 リファレンス・マニュアル』の第 11 章と、『AN0948
:電力構成と
DC-DC』を参照してく
ださい。
4.1.4 LNA
低ノイズ・アンプ (LNA) は、信号対ノイズ比を大幅に低下させることなく超低電力信号を増幅する電子アンプです。LNA によって RF
感度が向上します。
一部の MGM12P モジュールでは、フロントエンド・モジュール(FEM)の一部として LNA がオンボードで提供されています。これら
のモジュールで LNA を使用するには、FEM を正しく構成して有効にする必要があります。FEM は、プレフィックス BSP_FEM_ を使用し
て hal-config-board.h で構成します。
ボードが FEM をサポートしている場合、FEM は initBoard() 関数内の initFem() で初期化されます。
UG136:Silicon Labs Bluetooth
®
C アプリケーション開発者ガイド
Bluetooth スタックと Wireless Gecko デバイスの構成
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