概要
UA834は、受信機とアンテナ間のケーブルの許容長を延ばすことで、無線
設備により高い柔軟性を提供します。アンテナをステージに近づけて設置
したり、送信機との間に見通しを確保できる天井や壁に取り付けることが
できます。
特長
• 低ノイズ信号アンプにより同軸ケーブルの挿入損失を補正
• Shureワイヤレスシステムと互換Shure UA845およびUA844アンテナ分
配システムとも使用可能
• 一体型スレッドアダプタは、マイクロホンスタンドや付属の表面装着
ブラケットに簡単に取り付け可能
• 2位置ゲインセレクタースイッチ
• 電波周波数シグナル多重定義のためのLEDインジケーター
• Shureの卓越した品質・耐久性・信頼性
アンテナアンプは、ケーブルの信号損失の補償を目的としたもので、アン
テナのレンジを拡大するものではありません。通常レベルを超えて信号レ
ベルを上げようとすると、回路の過負荷を招きパフォーマンスを低下させ
てしまいます。
インジケーターと設定
① DC POWER/RF OVERLOAD
受信機または分配システムのアンテナ入力から電源が供給されているこ
とを示します。
アンテナからの信号(TO ANTENNA入力にて)が強すぎます。インライ
ンアンプを取り外すか、ケーブルがもっと長くなる位置に移設します。
② GAIN
短いケーブルではゲインスイッチを+6 dBに、長いケーブルでは+12 dBに
設定します。
RFオーバーロード
RFオーバーロードはインラインアンプの入力もしくは受信機の入力で生じ
る可能性があります。どちらの入力でのオーバーロードも信号を劣化させ
ます。
インラインアンプでRFオーバーロードインジケーターが点灯する場合、ア
ンプは不要かもしれません。あるいは、アンテナと受信機の中間あたりの
もっとケーブルが長くなる位置に置きます。ゲインスイッチは出力ゲイン
にのみ作用し、アンプの入力オーバーロードを補償することはできません。
受信機にRFオーバーロードが生じた場合には、インラインアンプのゲイン
を下げるか、受信機とアンプ間のケーブルがもっと長くなる位置にアンプ
を配置します。アンプのオーバーロードレベルが受信機入力のオーバーロー
ドレベルより高い場合もあるので、ケーブル上のある地点において信号が
受信機をオーバーロードさせるかどうかを表示で知ることはできない点に
注意してください。
設置
図に示すとおり、アンテナと受信機(またはアンテナ分配システム)の間に接続します。受信機の電源をオンにすると、DC POWER LEDが緑色に点灯しま
す。
• Shure低損失同軸アンテナケーブル(または50Ωの低損失ケーブル)を使用してください。
• ケーブルの長さだけでなく質も信号損失を左右します。低グレードの15 mケーブルが30 mの低損失ケーブルより多くのゲインを必要とすることもありま
す。
• UA874などのアクティブアンテナは内蔵アンプを備えているので、追加のアンプは必要ないかもしれません。
最善の運用状態を確保するため、必ずShure製アンテナアクセサリーを使用してください。DCグランドを備えたスプリッター、コンバイナー、アンテナを
使用してはいけません。必要に応じ、BNC DCブロックデバイス(受信機のRF帯と互換性があるもの)を使用してください。
1/4©2016 Shure Incorporated
UA834