MA140

Extech Instruments MA140 ユーザーマニュアル

  • EXTECH MA140 クランプメーターの取扱説明書の内容を精読しました。このデバイスは、最大300AのAC電流測定、非接触電圧検知、突入電流測定などの機能を備えています。電流測定、電圧検知、データホールド機能、バックライト、自動電源オフ機能などに関するご質問にお答えできますので、お気軽にご質問ください。
  • 電池残量が少ないと表示された場合はどうすれば良いですか?
    自動電源オフ機能を無効にするにはどうすれば良いですか?
    ローパスフィルター機能とは何ですか?
    突入電流測定モードの使用方法を教えてください。
    測定器の清掃方法は?
取扱説明書
非接触型電圧計付真の実効値 300A AC
ニクランプ測定器
型番MA140
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はじめに
EXTECH 製品(型番 MA140)〈非接触型電圧計付真の実効値 300A AC ミニクランプ測定
器〉をお選びいただき、ありがとうございます。型番 MA140 はサイズこそ小さいですが、
すぐれた性能を持っています。
MA140 は交流電流を 300 アンペアまで測定し、使いやすいデータ固定機能、バックライト
付きディスプレイ、突入電流モード、ローパス・フィルタリング(LPF)、および電圧を安全
に検知する非接触型電圧測定機能を備えています。
この測定器は十全なテストと調整を受けて出荷され、適当に使用すれば長年にわたり信頼
できる状態で役立ちます。当社ウェブサイト(www.extech.com)で、取扱説明書の最新版や
製品のアップデート、製品登録、カスタマーサポートなどを参照してください。
危険防止のために– 最初に読んでください
測定器の安全な作動と機能提供を確実にするために、以下の指示をしっかりと守ってく
ださい。注意事項の遵守を怠ると、結果的に重傷を負うことがあります。
警告
この警告は、身体的損傷もしくは死亡を引き起こす可能性のある危険な状況を具体的に
挙げています。
測定の行われようとしている装置内の、電流の通じている危険なパーツに接触する
可能性がある場合、一人一人が保護装備を使用してください。
保護装備が製造業者の定める方法によらず使用される場合、その装備の提供する保
護は劣弱である可能性があります。
火事や感電の危険を減じるために、この製品を雨や高湿度にさらさないでください.
測定器がきちんと機能しているか、電流値がわかっている電流を測定することによ
って、確かめてください。疑わしい場合は点検整備をしてください。
測定器に記されている定格電圧/定格電流を超えて使用しないでください。
感電死や負傷につながる測定値の誤りを避けるために、低電池残量が表示されたら
できるだけ早く電池を交換してください。
爆発する可能性のあるガスや蒸気の中やその周辺で、測定器を使用しないでくださ
い。
指や手を、フィンガーガードから外に出さないでください。
火事や感電の危険を減じるために、この製品を雨や高湿度にさらさないでください.
電流クランプをテスト用機材に取り付けたり取り外したりするときには、テスト対
象装置の電源を切るか、適切な保護服を着用してください
感電死や電気やけど、閃光アークを引き起こす可能性のある、電流が通じていて危
険なコンダクタに、自在電流探針を取り付けたり、取り外したりしてください。
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警告
警告では、測定器やテスト対象装置の損傷を引き起こす可能性のある状況や行動を特定しています。
測定器を高温や高湿度にさらさないでください。
装置上や取扱説明書に記載されている一般的な危険防止マーク
このマークは他のマークと並べられるか受電端子の隣に描かれ、ユー
ザは詳しい情報を得るためにはマニュアルを参照しなくてはいけない
ことを示しています。
感電の危険あり
電流の通じている危険なコンダクタを取り付けたり、取り外したりし
ないでください
二重絶縁か強化絶縁によって保護されている装置
電池マーク
EU 指令による確認
本製品を家庭ゴミと一緒に処分しないでください。
交流測定
直流測定
接地
IEC1010
による過電圧装置の種類

「過電圧装置種別I」
「過電圧装置種別Ⅰ」の装置とは、測定値が過渡電流の過電圧と適当な低電圧との間であるような
回路に接続する装置です。
注意
たとえば、保護された電子回路など。
「過電圧装置種別Ⅱ」
「過電圧装置種別Ⅱ」の装置とは、固定装置から供給されるエネルギーを消費する装置です。
注意たとえば、家庭用、事務用および実験用の機器。
「過電圧装置種別Ⅲ」
「過電圧装置種別Ⅲ」の装置とは、固定装置内の装置です。
注意
たとえば、固定装置の中のスイッチや、固定装置に常時接続している業務用の装置など。
「過電圧装置種別Ⅳ」
「過電圧装置種別Ⅳ」の装置とは、インストール元で使用するための装置です。
注意たとえば、電気メーターや基本的な過電流防止装置など
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詳細
測定器詳細
1. トランス電流クランプ金具
2. フィンガーハンドガード
3. クランプ開閉レバー
4. 多機能液晶ディスプレイ
5. コントロールボタン
電池ボックスはこの測定器の背面です。
ディスプレイの詳細
1. 非接触型電圧測定アイコン
2. 主要測定値
3. 突入電流モード
4. ローパスフィルター
5. データ固定アイコン
6. 交流電流測定
7. アンペア(電流単位)
8. 電池残量アイコン
9. マイナス()マーク
コントロールボタンの詳細
2 秒間の長押しで突入電流モード開始
ふつうに押すとローパスモードを開始
ふつうに押すと電流測定モードを開始
ふつうに押すと電圧検知モードを開始
ふつうに押すとデータ固定モードを開始もしくは終了
ふつうに押すと電源オン。2 秒間の長押しで電源オフ。
ディスプレイのバックライトを点灯/消灯する
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操作
警告
この取扱説明書の危険防止の項に記載されている危険防止に関わる全てを読んで理解
した上で、使用を開始してください。
測定器に電源を入れる
1. 電源/バックライトのボタンを押して、測定器に電源を入れます。電源が入らない場
合は、電池をチェックしてください。
2. 電源ボタンを 2 秒以上長押しすると、電源が切れます。
3. この測定器には自動電源オフ(APO)機能があり、無操作で 20 秒以上たつとスイッチ
が切れます。APO を無効にする方法は、次項を参照してください。
注意:この測定器は、電源を入れると電池残量が表示されます。
自動電源オフを無効にする
無操作で 20 秒以上たつとスイッチが切れます。この機能を無効にするには、以下の手順
に従います。
1. 電源の入ってない測定器の「V」ボタンを長押しします。長押ししながら、電源ボタ
ンを押します。
2. AOFFが表示されます。
3. ボタンを全て、放します。
4. これで、自動電源オフ機能の機能は、電源を切ってまた電源を入れるまで、無効化さ
れました。
ディスプレイのバックライト
電源の入っている時に、測定器のバックライトボタンを押すことにより、バックライトが
点灯したり消灯したりします。バックライトの過度の使用は電池の寿命を縮めるので、注
意してください。
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交流電流の測定
警告:手指ガードより上に手を出して測定器を操作しないでください。
警告:クランプ金具の接地については、「過電圧装置種別 III600V を遵守してく
ださい。
1. A」ボタンを押して、交流電流測定モードにします。Aマークが、ディスプレイ
右下の単位アンペアの部分に表示されます。
2. クランプ開閉レバーを押して、クランプの金具を開きます。
3. クランプで、1本のコンダクタだけをつかみます。下図を見て、正しい使用法と誤っ
た使用法を参照してください。
4. ディスプレイの電流測定値を読み取ります。ディスプレイは適当な値と小数点とを表
示します。
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突入電流
測定器は突入モードでは 5A 以上の電流を検出するまで待機し、その後突入電流の測定値(単位は
RMS)を表示するための 100ms サンプルウィンドウを開きます。後段の図を参照してください。
1. INRUSH」ボタンを 2 秒以上長押しして、突入電流モードを開始します。
2. ディスプレイにはINRUSH(突入)」アイコンが表示されます。
3. 準備ができたら、電流測定を開始します。測定器が最も高い測定値を計測すると 100msウィン
ドウが開きます。100ms ウィンドウは、5A 以上の電流を計測するまで開きません。
4. 突入電流モードを終了するには、また「INRUSH」ボタンを短く押しますINRUSHアイコン
が消えます。

100ms Sample Window
Measured Inrush
Sample time
trigger
Inrush
Button
Press
Current
Start Stop
T
hreshold
ローパ・フィルタ
「ローパス・フィルタ」モードは、さまざまな速度のドライブを計測して、もっとも高
い遮断周波数を計測します。「ローパス・フィルタ」モード 160Hz(概数)の遮断周波
数、それに 1 オクターブごとに24db(概数)の減衰特性を計測します。
1. LPF ボタンを短く押すと、「ローパス・フィルタ」モードが開始します。
2. 「ローパス・フィルタ」モード担っている間はLPFアイコンがディスプレイに表
示されます。
3. ふたたび LPF ボタンを押すと、「ローパス・フィルタ」モードが終了し、LPF アイコ
ンが消えます。
突入ボタ
ンを押す
突入電流が計測される
電流
試料計測開
しきい値
100msサンプルウィンドウ
開始 終了
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電圧検知
測定器が電圧界を検知すると、お知らせ音が鳴り、ディ
スプレイに複数のダッシュ記号が表示されます。電界の
強さが強くなればなるほど、ダッシュ記号の数が増えて
お知らせ音も速くなります。
このモードの場合、測定器が鳴らず、ダッシュ記号も表
示されなくても、それでも電圧が存在している可能性が
あります。注意してください。
1. V」ボタンを押して、非接触的電圧検知モードにし
ます。
2. ディスプレイ上に電圧検知アイコン(この取扱説明
書の「詳細」の項に記載されている)表示されてい
ることを確認してください。
3. 測定器を電気エネルギー源の付近に置きます。クランプは先端がもっとも高感度で
す。
4. お知らせ音とダッシュ記号の表示を確認します。
便利なデータ固定機能
液晶ディスプレイの測定値を静止させるには、「HOLD」ボタンを押してください。デー
タ固定機能が作動するとHOLDアイコンが液晶ディスプレイに表示されます。ふたた
び「HOLD」ボタンを押すと、測定器は通常の測定動作に戻って。HOLDアイコンが
消えます。
測定器が固定している測定値より 50 以上の大きい信号を検知すると、お知らせ音が鳴
り、ディスプレイは連続的に輝きます。
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メンテナンス
警告:感電死を防止するために、筐体を開く前に、かならず測定器の電源を切っ
てください。筐体を開いたままで作業してはいけません。
清掃と保管
測定器は定期的にしめらせた布と作用の穏やかな洗浄剤で拭いてください。溶剤や研磨
剤は用いないでください測定器を 60 日以上使用しない場合は電池を抜いて別に保管し
てください。
電池の交換
1. 背面の電池ボックスの蓋を留めているプラスのネジ頭を持つねじを外してください。
2. 電池ボックスを開きます。
3. 新しい LR44 電池を入れます。
4. 電池ボックスの蓋を元に戻します。
5. 危険防止:電池は責任を持って処分してください。電池を絶対に火中に投じないで
ください。爆発したり液漏れしたりする危険性があります。異なる種類の電池を混
ぜて使用してはいけません。同じ種類の新しいものだけを使用してください。
電池や蓄電池を家庭ゴミに含めて廃棄しないでください。
6. ユーザーは、消費者として法律上、使用済みの電池を適当な集積所、あるいは
その電池を買った販売店、もしくはいかなる店であれ電池を販売している店に
持ち込むように義務づけられています
測定器の廃棄: この測定器を家庭ゴミとして廃棄しないでください。ユーザー
は、寿命の尽きた電気器具もしくはディジタル装置を指定された集積所に持っ
ていくよう義務づけられています。
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仕様
電機関連の仕様
機能 範囲 分解能 精度(測定値の)50/60Hz
直流電流
60.00A 0.01
±(2.0%+5)
300.0A 0.1
すべての仕様は各範囲において10%100%で有効である。
液晶ディスプレイは、測定値が 10 カウントより低い場合 0 を表示する。
ローパス・フ
ィルタ(LPF)
60.00A 0.01
±(3.5%+5)
300.0A 0.1
すべての仕様は各範囲において10%100%で有効である。
液晶ディスプレイは、測定値が 10 カウントより低い場合 0 を表示する。
遮断周波数(3dB):160Hz
減衰特性:‐24db/オクターブ(概数)
機能 範囲 分解能 精度(測定値の)
突入電流
300.0A 0.1
±(3.5%+5)
統合所要時間:100ms
開始の契機となる電流(しきい):5A
電圧検知
80V~600VAC n/a n/a
クランプの先端は感度がもっとも高い。
注意
:
クランプの位置のエラー
:
測定値の±
2%
。クランプ金具開口部付近で
±
4%
以下。
伝導影響の調整
:0.08A/A
未満
精度は、
23C
±
3C
および相対湿度
80
%以下における±
(
測定値の
%+
最下位桁
)
。精
度は較正生後
1
年間、特定される。
交流電流の仕様は結合交流電流と真の実効値。非正弦波の場合は、波高因子
(C.F.)
いう勘案事項が存在する。詳細は以下の通り
:
C.F.1.0~2.0
の場合は、
3.0%
を付加する
C.F.2.0~2.5
の場合は、
5.0%
を付加する
C.F.2.5~3.0
の場合は、
7.0%
を付加する

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全般的仕様
ディスプレイ 6000 カウント多機能液晶ディスプレイ
「範囲外」の表示 OLもしくはOLが表示される
転換速度 毎秒 2回の更新
使用可能コンダクタ 直径 22mm(0.87)以下
低電池残量表示
が表示される。電源を入れて起動した時にメッセージが表示
される
自動電源オフ 20 分後(無効化可能)
作動温度と作動湿度 0~30C(32~86F);相対湿度 80%以下
30~40C(86~104F);相対湿度 75%以下
40~50C(104~122F);相対湿度 45%以下
保存時の温度と湿度‐20~60C(4~140F);相対湿度 80%以下
温度係数 0.2x仕様の精度/C,20C(68F)未満,26C(79F)
作動高度 2000m(6562ft.)
電源 LR441.5V電池2個(電池寿命は一般的に 50 時間)
重量 140g(4.9oz.)
大きさ 60x147x31.5mm(2.4x5.8x1.2 インチ)
安全基準 室内使用、および EN610101,EN610102030,EN610102032,
EN613261EN610101 にしたがう二重絶縁。「過電圧装置種別
600V」、汚染度2
衝撃と振動 クラスⅡを対象とする正弦波振動MILPRF28800F
落下からの保護 高さ
1.2m(4)からのハードウッドもしくはコンクリートの床
への落下
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