Dell EMC PowerVault ME484 は、大容量のストレージを必要とする企業や組織に最適な拡張性とパフォーマンスを備えたストレージ ソリューションです。ホットスワップ対応の 84 台の 3.5 インチ SAS ディスク ドライブをサポートし、最大 1.1PB の比類のないストレージ容量を実現します。また、最大 12Gbps の SAS インターフェイスを備え、高速データ転送と信頼性の高いパフォーマンスを提供します。ME484 は、高可用性とデータ保護を確保するために、冗長構成の電源、冷却ファン、およびコントローラーを採用しています。さらに、直感的な管理インターフェイスを備えており、ストレージの管理と監視を容易にします。大容量のストレージと高いパフォーマンスを必要とする企業や組織に最適なストレージ ソリューションです。
Dell EMC PowerVault ME484 は、大容量のストレージを必要とする企業や組織に最適な拡張性とパフォーマンスを備えたストレージ ソリューションです。ホットスワップ対応の 84 台の 3.5 インチ SAS ディスク ドライブをサポートし、最大 1.1PB の比類のないストレージ容量を実現します。また、最大 12Gbps の SAS インターフェイスを備え、高速データ転送と信頼性の高いパフォーマンスを提供します。ME484 は、高可用性とデータ保護を確保するために、冗長構成の電源、冷却ファン、およびコントローラーを採用しています。さらに、直感的な管理インターフェイスを備えており、ストレージの管理と監視を容易にします。大容量のストレージと高いパフォーマンスを必要とする企業や組織に最適なストレージ ソリューションです。
Dell EMC PowerVault ME484 JBOD ストレージ
エンクロージャ
導入ガイド
メモ、注意、警告
メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。
注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回避するための方法を説明しています。
警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。
© 2018 – 2019 Dell Inc. またはその子会社。無断転載を禁じます。Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc. またはその子会社
の商標です。その他の商標は、それぞれの所有者の商標である場合があります。
2019 - 12
Rev. A03
1 作業を開始する前に....................................................................................................................... 4
はじめに.................................................................................................................................................................................4
システム要件........................................................................................................................................................................ 4
多数の LUN を Linux ホストに接続している場合のフェールオーバーの課題....................................................5
その他の情報........................................................................................................................................................................ 5
2 ラックへのエンクロージャのマウント..............................................................................................6
ラックマウント レール キット..........................................................................................................................................6
ME484 JBOD の取り付け................................................................................................................................................... 6
3 ディスク ドライブ モジュールの設置............................................................................................... 8
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャ内の DDIC.................................................................................................... 8
ドロワーへの DDIC の取り付け......................................................................................................................................... 8
4 ME484 JBOD ストレージ エンクロージャへのホスト サーバのケーブル接続.........................................10
ケーブル接続に関する考慮事項...................................................................................................................................... 10
拡張エンクロージャのケーブルの要件.....................................................................................................................10
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャのケーブル接続.........................................................................................10
バックエンド ケーブルのラベル付け............................................................................................................................. 12
5 LED........................................................................................................................................... 13
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャの LED.........................................................................................................13
12 Gbps 拡張モジュールの LED........................................................................................................................................ 13
DDIC の LED......................................................................................................................................................................... 14
ドロワー LED........................................................................................................................................................................15
ファン冷却モジュールの LED.......................................................................................................................................... 15
Ops パネル........................................................................................................................................................................... 16
PSU LED................................................................................................................................................................................16
6 PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェアのセットアップ................................................18
PowerTools Server Hardware Manager の Windows へのインストール....................................................................18
グラフィカルインストール.........................................................................................................................................18
PowerTools Server Hardware Manager の Linux へのインストール...........................................................................19
グラフィカルインストール.........................................................................................................................................19
目次
目次 3
作業を開始する前に
このドキュメントでは、ME484 JBOD の構成に重点を置いています。
Dell EMC は、SAS HBA を搭載した PowerEdge サーバに接続された直接接続 JBOD としての ME484 の使用をサポートしています。
ホスト サーバに複数の ME484 JBOD が接続されている場合にサポートされるドライブの最大数は 336 ドライブです。
サポート対象のその他すべての ME4 Series の構成については、Dell EMC PowerVault ME4 Series Storage System Deployment Guide
に記載されています。
トピック：
• はじめに
• システム要件
• その他の情報
はじめに
ME484 エンクロージャが I/O モジュール（IOM）を使用してホスト サーバからアクセスされる場合、ME484 JBOD ストレージ エン
クロージャと呼ばれます。ME484 JBOD ストレージ エンクロージャには、物理ディスク ドライブ、IOM、ファン、電源装置ユニッ
ト（PSU）などのさまざまなハードウェア コンポーネントが含まれています。
注意: この文書にある手順を実行する前に、『Safety, Environmental, and Regulatory Information』（安全、環境および規制情
報）マニュアルで、重要な安全情報を参照してください。
メモ: このドキュメントでは、I/O モジュールは IOM と呼ばれます。その他の Dell EMC ドキュメントには、エンクロージャ管
理モジュール（EMM）への参照が含まれている場合があります。ME484 JBOD では、これら 2 つの用語は交換可能で、同じ
モジュールについて言及しています。
ホスト サーバで実行されている PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェアを使用して、ME484 JBOD を管理します。ホス
ト サーバでは、管理ソフトウェアとストレージ エンクロージャは帯域内 SAS 接続を使用して管理リクエストとイベント情報を伝達
します。ホストとストレージ エンクロージャの間に複数のデータ パスを構築することもできます。複数パスを構築すると、単一の
パスが損失しても、ストレージ エンクロージャ上のデータへのアクセスが失われることはありません。
導入プロセスには、次の手順が含まれます。
• ハードウェアの取り付け
• 初期システム設定
• PowerTools Server Hardware Manager のインストール
PowerTools Server Hardware Manager ツールにより、管理者はストレージ エンクロージャを監視およびアップデートして最適な操作
性を実現できます。PowerTools Server Hardware Manager は、Microsoft Windows および Linux オペレーティング システムでサポー
トされています。サポート対象の特定のオペレーティング システムの詳細については、Dell.com/support で Dell EMC PowerVault
ME484 JBOD Storage Enclosure Support Matrix を参照してください。
システム要件
ME484 JBOD のハードウェアとソフトウェアを設置および設定する前に、サポート対象のオペレーティング システムがホスト サー
バーにインストールされていること、および最小システム要件が満たされていることを確認します。
ME484 JBOD は、Windows および Linux のオペレーティング システムをサポートします。
メモ: ME484 JBOD でサポートされている特定のオペレーティング システムの詳細については、Dell.com/support で
Dell
EMC PowerVault ME484 JBOD Storage Enclosure Support Matrix
を参照してください。
1
4 作業を開始する前に
多数の LUN を Linux ホストに接続している場合のフェールオ
ーバーの課題
多数の LUN（LUN 数 84）を Linux ホストに接続している場合、フェールオーバー後に、LUN をホストに再接続できないことがあり
ます。この課題により、Red Hat Enterprise Linux 8 および SUSE Linux Enterprise Server 15 を実行しているホストに影響が及びます。
以下のセクションでは、この課題を解決する方法について説明します。
Red Hat Enterprise Linux 8
ホストに LUN をマッピングする前に、/etc/fstab ファイルを編集し、ME484 JBODLUN のすべての x-systemd.device-
timeout エントリーで、デバイスのタイムアウト設定値を 0 にします。。
• <options>列に defaults 値が表示されている場合は、defaults 値を、デバイスのタイムアウト設定値 0 に置き換えます。
• <options>列にデバイスのタイムアウト設定がすでに含まれている場合は、最後の設定の末尾にコンマを追加して、デバイス
のタイムアウト設定値を 0 にします。
SUSE Linux Enterprise Server 15
1. ME484 JBOD をホストに接続します。
2. multipath.conf ファイルを設定します。
3. ホストが起動したときに、以下のコマンドを実行してマルチパスを有効にします。
dracut --force --add multipath
dracut -f -v
dracut -v -f --add multipath
4. ホストを再起動します。
その他の情報
ME484 JBOD の製品マニュアルには次の内容が含まれています。
• Dell EMC PowerVault ME4 Series Storage System Owner’s Manual では、ME4 Series のシステム ハードウェア機能についての情報
が記載されており、システムのトラブルシューティング方法、およびシステム コンポーネントの取り付けまたは交換について
説明されています。
• Dell EMC Storage PowerTools Server Hardware Manager Administrator’s Guide では、Server Hardware Manager ソフトウェアを使
用して ME484 JBOD を管理する方法について説明しています。
• Dell EMC PowerVault ME484 JBOD Storage Enclosure Support Matrix および Dell EMC Storage PowerTools Server Hardware
Manager Support Matrix には、Server Hardware Manager ソフトウェアに対するソフトウェアおよびハードウェアの互換性要件
についての情報が記載されています。
メモ: ME484 JBOD に関する追加のドキュメントについては、Dell.com/support を参照してください。
作業を開始する前に 5
ラックへのエンクロージャのマウント
この項では、 ME484 JBOD を開梱し、取り付け準備を行い、安全にエンクロージャをラックにマウントする方法について説明しま
す。
トピック：
• ラックマウント レール キット
• ME484 JBOD の取り付け
ラックマウント レール キット
19 インチ ラック キャビネットではラック マウンティング レールを使用できます。
レールはエンクロージャの最大重量に合わせて設計およびテストされています。ラック内のスペースを無駄にせず複数のエンクロ
ージャを取り付けることができます。これ以外のマウンティング ハードウェアを使用すると、ラックのスペースが無駄になる場合
があります。使用予定のラックに適したマウンティング レールが入手可能か確認するには、Dell EMC にお問い合わせください。
ME484 JBOD の取り付け
ME484 JBOD は、ディスクが取り付けられていない状態で出荷されます。
メモ: 重量の関係により、エンクロージャは DDIC を取り付けない状態でラックに取り付けてください。また、エンクロージャ
の重量を軽減するため、背面パネルの CRU を取り外してください。
前面ポストから背面ポストまでのレール キットの調整範囲は、660 mm～840 mm です。この範囲は、ラック仕様 IEC 60297 に収ま
る、奥行きが 1 メートルのラックに適しています。
1. 作業をしやすくするため、ラックから扉を外します。
2. 事前組み立て済みのレールが最短の長さになっていることを確認します。
メモ: レールの参照ラベルを参照してください。
3. ラックの前面内側にあるレール位置ピンの位置を確認し、レール アセンブリの長さを背面位置ピンの位置まで伸ばします。ピ
ンがラック ポストの角穴または丸穴に完全に差し込まれていることを確認します。
図 1. レールへのブラケットの固定（図は ME484 JBOD の左側のレール）
アイテム 説明 アイテム 説明
1 締め付けネジ（A） 8 前面ラック ポスト（角穴）
2 左レール 9 中央スライドの止めネジ
2
6 ラックへのエンクロージャのマウント
アイテム 説明 アイテム 説明
3 背面ラック ポスト（角穴） 10 ME484 JBOD のシャーシ セクション（参照用）
4 クランプ ネジ（B） 11 締め付けネジ（C）
5 クランプ ネジ（B） 12 キー：ラックマウント取り付けに使用するレール
キット ファスナー
6 レール位置ピン（レールあたり 4 本） （A=締め付け、B=クランプ、C=締め付け）
7 ME484 JBOD のシャーシ セクション（参照用）
4. すべてのクランプ ネジと中央スライドの止めネジを完全に締めます。
5. 背面の 4 つのスペーサー クリップ（図外）がラック ポストのエッジにはまっているか確認します。
6. レールに完全に装着されるまでエンクロージャをスライドさせます。
7. 「図 1. レールへのブラケットの固定（図は ME484 JBOD の左側のレール）」に示すように、エンクロージャの締め付けネジ（x4）
を使用してエンクロージャの前面を固定します。
8. エンクロージャの背面の締め付けネジを使用して、エンクロージャの背面をスライド ブラケットに固定します。
注意: エンクロージャをラックに取り付けたら、持ち上げストラップは破棄してください。このストラップは、エンクロージャ
をラックから取り外す目的には使用できません。
背面パネル モジュールを再度挿入し、DDIC をドロワーに取り付けます。『Dell EMC PowerVault ME4 Series Storage System Owner’s
Manual』内の手順を参照してください。
• IOM の取り付け
• ファン冷却モジュールの取り付け
• PSU の取り付け
• DDIC の取り付け
ラックへのエンクロージャのマウント 7
ディスク ドライブ モジュールの設置
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャで使用されているディスク ドライブ モジュールは、キャリア内ディスク ドライブ（DDIC）
と呼ばれます。
トピック：
• ME484 JBOD ストレージ エンクロージャ内の DDIC
• ドロワーへの DDIC の取り付け
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャ内の DDIC
各ディスク ドライブは、適切な SAS キャリア移行カードを使用してディスク ドライブをドロワーにしっかりと挿入できるようにす
る DDIC に取り付けられます。
DDIC には、方向を指示する矢印の付いたスライド ラッチ ボタンが備えられています。スライド ラッチによって、DDIC をドロワ
ー内のディスク スロットに取り付けて固定することができます。スライド ラッチはまた、DDIC をスロットから外してドロワーか
ら取り外すためにも使用できます。DDIC にはドライブ障害 LED が 1 個付いており、ディスク ドライブに障害が発生すると橙色に
点灯します。
図 2. DDIC 内の 3.5 インチ ディスク ドライブ
ドロワーへの DDIC の取り付け
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャは、出荷時に DDIC が取り付けられていません。ドロワーに DDIC を取り付ける前に、次の
ガイドラインに合致していることを確認してください。
• エンクロージャでサポートされる最小ディスク数は、28 台（各ドロワーに 14 台）です。
• DDIC は行を埋めるようにディスク スロットに追加する必要があります（一度に 14 台のディスク）。
• 各ドロワーの前面を起点として、DDIC を番号順に、上部ドロワーと下部ドロワーに交互に取り付けます。たとえば、最初に上
部ドロワーのスロット 0～13 に取り付け、次に下部ドロワーの 42～55 に取り付け、それからスロット 14～27 に取り付ける、な
どとなります。
• 取り付ける行の数は、上部ドロワーと下部ドロワーの間で複数行違わないようにする必要があります。
• ハード ディスク ドライブ（HDD）とソリッドステート ドライブ（SDD）を同じドロワー内に混在させることができます。
• 同じ行に取り付ける HDD は、回転速度が同じものにしてください。
次の図は、DDIC を完全に装着したドロワーを示しています。
3
8 ディスク ドライブ モジュールの設置
図 3. DDIC を完全に装着した ME484 JBOD のドロワー
ディスク ドライブ モジュールの設置 9
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャへのホ
スト サーバのケーブル接続
この項では、ホスト サーバを ME484 JBOD ストレージ エンクロージャに接続できるさまざまな方法について説明します。
トピック：
• ケーブル接続に関する考慮事項
• ME484 JBOD ストレージ エンクロージャのケーブル接続
• バックエンド ケーブルのラベル付け
ケーブル接続に関する考慮事項
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャをホスト サーバおよび他の ME484 JBOD ストレージ エンクロージャにケーブル接続する
方法は複数あります。
使用される特定の構成は、ストレージ容量、ホスト サーバとエンクロージャ両方の回復性レベル、および使用されているオペレー
ティング システムによって異なります。
拡張エンクロージャのケーブルの要件
ME484 をホスト サーバに接続するときは、下記のケーブル接続ガイドラインに従ってください。
• SAS ケーブルを JBOD モジュールに接続する場合、サポートされている HD ミニ SAS x4 ケーブルのみを使用します。
• 認定された HD ミニ SAS - HD ミニ SAS 0.5 m（1.64 フィート）ケーブルは、ラック内のカスケード接続のエンクロージャを接続
するために使用されます。
• どのような構成においても、許容されるエンクロージャ ケーブルの長さは、最長 2 m（6.56 フィート）です。
• 2 個を超える拡張エンクロージャを追加する場合、エンクロージャの数および使用するケーブル接続方法によって、追加のケー
ブルを購入しなければならない場合があります。
• フォールトトレラント構成でリバースケーブル接続する場合、追加またはより長いケーブルを注文しなければならない場合があ
ります。
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャのケーブル
接続
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャは、3 個の異なる構成でホスト システムおよび他の ME484 JBOD ストレージ エンクロージ
ャにケーブル接続することができます。
• シングルパス構成 – 簡素化されたケーブル接続スキームを使用しますが、冗長性も耐故障性もありません。このケーブル接続ス
キームは、オペレーティング システムまたは高レベルのアプリケーションがデータ回復機能のために使用されている場合に使用
してください。
• 対称型マルチパス構成 – パスの冗長性が保たれるカスケード構成を使用しますが、エンクロージャの損失を防ぐものではありま
せん。
• 非対称型マルチパス構成 – 1 個のパスまたは単一のエンクロージャが失われた場合に、ホスト サーバが任意のエンクロージャに
到達できるようにする高可用性構成。
単一の HBA と 1 台の ME484 JBOD ストレージ エンクロージ
ャ
この構成はパスの冗長性の有無にかかわらず HBA ポート 1 で有効です。
4
10 ME484 JBOD ストレージ エンクロージャへのホスト サーバのケーブル接続
図 4. 単一の HBA と 1 台の JBOD
単一の HBA と複数の ME484 JBOD ストレージ エンクロージ
ャ
この構成はパスの冗長性の有無にかかわらず HBA ポート 1 で有効です。
• HBA1 個あたり最大 2 台の ME484 JBOD ストレージ エンクロージャ
• サーバ 1 台あたり最大 2 個の HBA
メモ: この図の左側は対称型の構成で、右側は非対称型の構成です。
図 5. 単一の HBA と複数の JBOD
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャへのホスト サーバのケーブル接続 11
単一サーバ、デュアル HBA、および複数の ME484 JBOD スト
レージ エンクロージャ
この構成では、最大 4 台の ME484 JBOD ストレージ エンクロージャをサポートします。
メモ: この図の左側は対称型の構成で、右側は非対称型の構成です。
図 6. 単一サーバ、デュアル HBA、および複数の JBOD
バックエンド ケーブルのラベル付け
Dell EMC は、ホスト サーバに接続するバックエンド SAS ケーブルへのラベル付けを推奨しています。
12 ME484 JBOD ストレージ エンクロージャへのホスト サーバのケーブル接続
LED
エンクロージャとそのコンポーネント全体のステータスを示す整合性のとれた方式として、LED によるカラー表示が採用されていま
す。
• 緑色 – 良好またはポジティブの表示
• 緑色/オレンジの点滅 – 非重要の状態
• オレンジ – 重要な障害
• 青色 – コントローラー モジュールまたは IOM の識別
トピック：
• ME484 JBOD ストレージ エンクロージャの LED
• 12 Gbps 拡張モジュールの LED
• DDIC の LED
• ドロワー LED
• ファン冷却モジュールの LED
• Ops パネル
• PSU LED
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャの LED
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャの電源がオンになると、少しの時間すべての LED がオンになり、動作していることを保証
します。
メモ: この動作は、数秒後にも LED が点灯したままでない限り、障害を示すものではありません。
12 Gbps 拡張モジュールの LED
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャは、デュアル拡張モジュールで構成されています。
図 7. ME484 JBOD ストレージ エンクロージャ拡張モジュールの LED
表
1. ME484 JBOD ストレージ エンクロージャの LED の説明
LED 説明 定義
1 識別 青色 – 拡張モジュールを識別しています。
2 障害
消灯 – 拡張モジュールは正常に動作しています。
オレンジ色 – 障害が検知されたか、サービス アクションが必要です。
3 OK
緑色 – 拡張モジュールは正常に動作しています。
5
LED 13
LED 説明 定義
緑色の点滅 – システムが起動しています。
消灯 – 拡張モジュールの電源がオフになっています。
4 HD ミニ SAS コネクタの
LED（A/B/C）
アクティビティ（緑色）および障害（オレンジ色）の LED の状態については、表 2.
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャの LED のアクティビティの状態を参照してく
ださい。
5 イーサネット ポート リン
ク/アクティブなステータ
ス（左）
この構成では使用されません。
6 イーサネット ポート リン
ク速度（右）
この構成では使用されません。
次の表には、SAS ポート拡張ポートの LED の状態に関する追加情報が記載されています。
表 2. ME484 JBOD ストレージ エンクロージャの LED のアクティビティの状態
状態 アクティビティ（緑色） 障害（オレンジ色）
ケーブルが存在しません オフ オフ
ケーブルが存在 – すべてのリンク
がアップ/アクティビティがありま
せん。
点灯 オフ
ケーブルが存在 – すべてのリンク
がアップ/集約ポートがアクティビ
ティの状態です。
点滅 オフ
重大な障害 – ケーブルの動作が停
止するか起動しない原因となる障
害（例えば、過電流によるトリッ
プ）。
オフ 点灯
重要ではない障害 – 接続の動作の
停止の原因とならない障害（例え
ば、一部のリンクが確立されていな
い、過熱など）。
点滅 1 秒オン/1 秒オフの点滅
DDIC の LED
DDIC は LFF 3.5 インチ ディスクおよび SFF 2.5 インチ ディスクをサポートしています。
次の図は、ディスク ドライブがドロワー スロットに挿入されたときに表示される DDIC の上部パネルを示しています。
図 8. DDIC の LED – ドロワーの ME484 JBOD のディスク スロット
1. ラッチをスライド（左にスライド）
2. ラッチ ボタン（ロック位置で表示）
3. ドライブ障害 LED
表
3. ドロワーの LED の説明
障害 LED（橙色） ステータス/説明*
オフ オフ（ディスク モジュール/エンクロージャ）
オフ なし
14 LED
障害 LED（橙色） ステータス/説明*
点滅：1 秒オン/1 秒オフ 識別
すべてのリンクがダウン：
オン
ドライブのリンク（PHY レーン）ダウン
点灯 障害（Leftover/障害発生/ロックアウト）
オフ 使用可能
オフ ストレージ システム：初期化
オフ ストレージ システム：耐故障性
オフ ストレージ システム：縮退（重要ではない）
点滅：3 秒オン/1 秒オフ ストレージ システム：縮退（重要）
オフ ストレージ システム：隔離
点滅：3 秒オン/1 秒オフ ストレージ システム：オフライン（分離隔離）
オフ ストレージ システム：再構築
オフ I/O 処理（ホストまたは内部動作のいずれか）
*複数の状況が同時に発生する場合は、この表に示されている状況に応じて LED が動作します。LED の状態は、表の上から下の
順序で発生します。
各 DDIC には 1 個のドライブ障害 LED があります。ドライブ障害 LED がオレンジ色に点灯している場合は、ディスク ドライブの障
害を示します。ディスク ドライブに障害が発生した場合は、ME484 JBOD Storage System Owner’s Manual の手順に従って DDIC を
交換してください。
ドロワー LED
各ドロワー ベゼルの LED の視覚的な説明については、ME484 JBOD Storage System Owner’s Manual を参照してください。
表 4. ドロワーの LED の説明
LED ステータス/説明
サイドプレー
ン OK/電源
良好
サイドプレーン カードが稼働中で電源の問題がない場合は緑色に点灯します。
ドロワー障害 ドロワー コンポーネントに障害が発生した場合はオレンジ色に点灯します。障害コンポーネントがディスクの場
合は、障害が発生した DDIC の LED がオレンジ色に点灯します。ME484 JBOD Storage System Owner’s Manual の
手順に従って DDIC を交換してください。ディスクが正常な場合は、サービス プロバイダーに連絡して障害の原因
を特定し、問題を解決してください。
論理障害 橙色（点灯）は、ディスク障害を示しています。橙色（点滅）は、1 台または複数のストレージ システムが、影響
を受けた状態にあることを示しています。
ケーブル障害 橙色は、ドロワーとエンクロージャ背面とのケーブル接続でエラーがあったことを示しています。問題を解決する
には、サービス プロバイダお問い合わせください。
アクティビ
ティ棒グラ
フ
ゼロ セグメント点灯（I/O なし）から 6 セグメントすべての点灯（最大 I/O）までデータ I/O の量を表示します。
ファン冷却モジュールの LED
各ファン冷却モジュール（FCM）の LED の視覚的な説明については、ME484 JBODStorage System Owner’s Manual を参照してくだ
さい。
LED 15
表 5. FCM の LED の説明
LED ステータス/説明
モジュール
OK
緑色の常時点灯は、FCM が正常に動作していることを示します。消灯は、ファン モジュールに障害が発生したこ
とを示します。ME484 JBOD Storage System Owner’s Manual の手順に従って、ファン コントローラ モジュールを
交換してください。
ファン障害 オレンジ色は、ファン モジュールに障害が発生したことを示します。ME484 JBOD Storage System Owner’s Manual
の手順に従って、ファン コントローラ モジュールを交換してください。
Ops パネル
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャの前面には、シャーシの左耳フランジに Ops パネルがあります。
Ops パネルはエンクロージャ シャーシに不可欠な要素ですが、設置場所で交換することができません。Ops パネルの視覚的な説明
については、ME484 JBOD Storage System Owner's Manual を参照してください。
表 6. Ops パネルの機能
インジケータ/LED ステータス/説明
ユニット ID ディスプレイ
（UID）
ケーブル接続シーケンス内での ME484 JBOD ストレージ エンクロージャの位置を数字で示すデュア
ル 7 セグメント ディスプレイ。
システム電源オン/スタン
バイ LED
緑色で常時点灯：電力が使用可能です（動作時）。
オレンジ色で常時点灯：システムはスタンバイ状態です（非動作時）。
モジュール障害 LED オレンジ色で常時点灯または点滅：システム ハードウェアの障害が発生中
この LED は、IOM、PSU、FCM、IOM、DDIC、またはドロワーの障害 LED に関連付けられる障害につ
いて、その原因となっているコンポーネントの特定に役立ちます。
論理ステータス LED オレンジ色で常時点灯または点滅：ステータスの変更または障害が発生中
通常、LED は DDIC に関連付けられています。ドロワー内の各ディスク位置にある LED を使用して、
影響を受ける DDIC を特定します。
上部ドロワーの障害 LED 橙色で常時点灯または点滅：ドライブ、ケーブル、またはサイドプレーンに障害が発生中
下部ドロワーの障害 LED 橙色で常時点灯または点滅：ドライブ、ケーブル、またはサイドプレーンに障害が発生中
注意: エンクロージャ ドロワーのサイドプレーンは、ホットスワップ非対応で、お客様による修理もできません。
PSU LED
電源装置ユニット（PSU）モジュール フェイスプレートの視覚的な説明については、ME484 JBOD Storage System Owner's Manual
を参照してください。
表 7. PSU LED の状態
CRU の故障
（橙色）
AC 電源なし
（橙色）
電源（緑色） ステータス
点灯 オフ オフ いずれの PSU にも AC 電力なし
点灯 点灯 オフ PSU は存在するが、電力を供給していないかまたは PSU アラートの状態です（通常
は臨界温度のため）。
オフ オフ 点灯 主電源の AC が存在し、スイッチがオンです。この PSU は電力を供給中です。
オフ オフ 点滅 AC 電源が存在し、PSU はスタンバイです（他の PSU が電力供給中）。
点滅 点滅 オフ PSU のファームウェアをダウンロード中
オフ 点灯 オフ AC 電源がなく、PSU はスタンバイです（他の PSU が電力供給中）。
点灯 点灯 点灯 ファームウェアと PSU モジュールとの通信が失われました。
16 LED
CRU の故障
（橙色）
AC 電源なし
（橙色）
電源（緑色） ステータス
点灯 -- オフ PSU に障害が発生しました。ME484 JBOD Storage System Owner's Manual の手順に
従って、PSU を交換してください。
LED 17
PowerTools Server Hardware Manager ソフト
ウェアのセットアップ
PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェアを搭載した PowerEdge サーバにストレージ エンクロージャを接続するには、サ
ーバにサポート対象の SAS HBA がインストールされている必要があります。
サポート対象の SAS HBA の詳細については、Dell EMC Storage PowerTools Server Hardware Manager Support Matrix を参照してく
ださい。
ホストが複数パス（2 個以上の SAS 接続）を使用してストレージ エンクロージャに接続されている場合、サーバにマルチパスを設
定する必要があります。マルチパスの詳細については、サーバのオペレーティング システムに関連するドキュメントを参照してく
ださい。
ME484 JBOD ストレージ エンクロージャは、Windows および Linux オペレーティング システムと互換性があります。サポート対象
の特定のオペレーティング システムの詳細については、Dell.com/support にある Dell EMC Storage Enclosure Support Matrix を参照
してください。
トピック：
• PowerTools Server Hardware Manager の Windows へのインストール
• PowerTools Server Hardware Manager の Linux へのインストール
PowerTools Server Hardware Manager の Windows
へのインストール
PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェアがハードウェアを認識できるようにするには、Windows サーバに MPIO を設定す
る必要があります。
MPIO 設定手順の詳細については、MPIO に関連する Microsoft ドキュメントを参照してください。
メモ: Dell EMC は、フェールオーバーのみのポリシーの使用を推奨しています。
グラフィカルインストール
Windows に PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェアをインストールするには、管理者権限が必要です。
1. PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェア（Dell.com/support にあるインストール パッケージ）をダウンロードします。
2. インストーラのダウンロードディレクトリに移動します。
3. 次のインストール プログラムをダブル クリックします。ServerHardwareManager-x.x.x.x-windows-installer.exe
4. 画面の指示に従って、エンドユーザーライセンス契約 に同意します。
コマンドラインによるサイレント インストール
1. PowerTools Server Hardware の管理ソフトウェア（Dell.com/support にあるインストール パッケージ）をダウンロードします。
2. 管理者としてコマンド プロンプトを開きます。
3. インストーラーのダウンロード ディレクトリに移動します。
4. 次のコマンドを実行します。ServerHardwareManager-x.x.x.x-windows-installer.exe --mode unattended
このコマンドで、PowerTools Server Hardware の管理ソフトウェアがすべてデフォルト設定でインストールされます。デフォル
トのインストール ディレクトリは、C:\Program Files\Dell\ServerHardwareManager です。
コマンドラインによるサイレント アンインストール
1. 管理者としてコマンド プロンプトを開きます。
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18 PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェアのセットアップ
2. インストールディレクトリに移動します。
デフォルト ディレクトリは C:\Program Files\Dell\ServerHardwareManager です。
3. コマンド ServerHardwareManagemer_uninstall.exe --mode unattended を実行します。
PowerTools Server Hardware Manager の Linux へ
のインストール
PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェアがハードウェアを認識できるようにするには、Linux サーバに Device Mapper マ
ルチパスを設定する必要があります。
Device Mapper マルチパスの適切な設定については、Linux のドキュメントを参照してください。
メモ: Dell EMC は、フェールオーバー ポリシーの使用を推奨しています。
グラフィカルインストール
PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェアを Linux にインストールするには、完全なルート ユーザー許可が必要です。
1. PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェア（Dell.com/support にあるインストール パッケージ）をダウンロードします
インストール パッケージの名前は ServerHardwareManager-version-OS-installer.tar.gz です。ここで、version は
ソフトウェアのバージョン番号、OS はオペレーティング システムです。
2. インストーラーのダウンロード ディレクトリに移動し、アーカイブを解凍します。
3. ./ServerHardwareManager-version-OS-installer という名前のインストーラー ファイルをダブル クリックします。
4. 画面の手順に従って、エンド ユーザー ライセンス契約に同意します。
コンソールインストール
1. PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェア（Dell.com/support にあるインストール パッケージ）をダウンロードします
インストール パッケージの名前は ServerHardwareManager-version-OS-installer.tar.gz です。ここで、version は
ソフトウェアのバージョン番号、OS はオペレーティング システムです。
2. インストーラーのダウンロード ディレクトリに移動し、アーカイブを解凍します。
3. ターミナル セッションを開き、ディレクトリをインストール パッケージのディレクトリに変更します。
4. インストールを開始するには、次のコマンドを実行します。
./ServerHardwareManager-version-OS-installer
5. 画面の手順に従って、エンド ユーザー ライセンス契約に同意します。
サイレント コンソール インストール
1. PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェア（Dell.com/support にあるインストール パッケージ）をダウンロードします
インストール パッケージの名前は ServerHardwareManager-version-OS-installer.tar.gz です。ここで、version は
ソフトウェアのバージョン番号、OS はオペレーティング システムです。
2. インストーラーのダウンロード ディレクトリに移動し、アーカイブを解凍します。
3. ターミナル セッションを開き、ディレクトリをインストール パッケージのディレクトリに変更します。
4. 次のコマンドを実行します。
./ServerHardwareManager-version-OS-installer --mode unattended
このコマンドで、PowerTools Server Hardware の管理ソフトウェアがすべてデフォルト設定でインストールされます。デフォル
トのインストール ディレクトリは、/opt/dell/ServerHardwareManager です。
サイレント コンソール アンインストール
1. ターミナル セッションを開き、ディレクトリをインストール ディレクトリに変更します。
デフォルトのインストール ディレクトリは/opt/dell/ServerHardwareManager です。
2. 次のコマンドを実行します。
./ServerHardwareManagemer_uninstall --mode unattended
PowerTools Server Hardware Manager ソフトウェアのセットアップ 19
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Dell EMC PowerVault ME484 は、大容量のストレージを必要とする企業や組織に最適な拡張性とパフォーマンスを備えたストレージ ソリューションです。ホットスワップ対応の 84 台の 3.5 インチ SAS ディスク ドライブをサポートし、最大 1.1PB の比類のないストレージ容量を実現します。また、最大 12Gbps の SAS インターフェイスを備え、高速データ転送と信頼性の高いパフォーマンスを提供します。ME484 は、高可用性とデータ保護を確保するために、冗長構成の電源、冷却ファン、およびコントローラーを採用しています。さらに、直感的な管理インターフェイスを備えており、ストレージの管理と監視を容易にします。大容量のストレージと高いパフォーマンスを必要とする企業や組織に最適なストレージ ソリューションです。
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