Endres+Hauser BA Memograph M, RSG45 取扱説明書

タイプ
取扱説明書
Products Solutions Services
取扱説明書
Memograph M、RSG45
高機能データマネージャ
PROFINET 機器用の補足説明書
BA01415R/33/JA/05.23-00
71624613
2023-07-31
バージョン
ENU000A, V2.04.xx
Memograph M、RSG45 目次
Endress+Hauser 3
目次
1 一般情報 ........................... 4
1.1 安全シンボル ......................... 4
1.2 納入範囲 ............................. 4
1.3 ファームウェアの履歴 .................. 4
1.4 接続部 .............................. 5
1.4.1 ネットワークステータス LED ....... 5
1.4.2 モジュールステータス LED ........ 5
1.4.3 ポート 1/ポート 2 ステータス LED .. 5
1.5 PROFINET モジュールの存在確認 .......... 6
1.6 プロトコル固有のデータ ................ 7
2 データ伝送 ......................... 8
2.1 通信設定 ............................. 8
2.2 周期データ転送 ...................... 12
2.2.1 入力データ:データ伝送、機器 →
PROFINET コントローラ ......... 13
2.2.2 出力データデータ伝送、PROFINET
コントローラ → 機器 ............ 13
2.2.3 ステータスバイトのコード体系 .... 14
2.2.4 周期データ転送の設定 ........... 14
2.2.5 周期データ転送が有効かどうかの
確認 ........................ 25
2.3 非周期データ転送 ..................... 25
2.3.1 テキストの転送 ................ 25
2.3.2 バッチデータ .................. 25
2.3.3 リレー ....................... 28
2.3.4 リミット値の変更 .............. 28
3 トラブルシューティング ........... 30
4 用語の略語/定義 .................. 30
一般情報 Memograph M、RSG45
4 Endress+Hauser
1 一般情報
1.1 安全シンボル
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して適切な対処を怠った場合、
亡、重傷、爆発などの重大事故が発生する可能性があります。
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して適切な対処を怠った場合、
亡、重傷、爆発などの重大事故が発生する可能性があります。
!"
危険な状況を警告するシンボルです。この表示を無視して適切な対処を怠った場合、
傷または中程度の傷害事故が発生する可能性があります。
!"
人身傷害につながらない、手順やその他の事象に関する情報を示すシンボルです。
この機能は PROFINET モジュールでのみ使用できます。
1.2 納入範囲
注記
本書には、特別なソフトウェアオプションに関する追加情報が含まれます。
この補足説明書は、機器に関する取扱説明書の代替となる資料ではありません。
詳細情報については、取扱説明書および関連資料を参照してください。
すべての機器バージョンの情報は、以下から入手できます。
• インターネット:www.endress.com/deviceviewer
スマートフォン/タブレット端末:Endress+Hauser Operations アプリ
ここからお使いの機器に対応した適切な GSD ファイルもダウンロードできます。
また、インターネットの製品ページからでも GSD ファイルをダウンロードできます:
www.endress.com/rsg45 ダウンロード
1.3 ファームウェアの履歴
機器ソフトウェアの履歴:
機器ソフトウェア
バージョン/日付
ソフトウェアの変
FDM 分析ソフト
ウェアのバージョ
OPC サーバーのバージョ
取扱説明書
V02.00.06 / 2015
年 12 月
初版ソフトウェア V1.3.0 以降 V5.00.03 以降 BA01415R/09/EN
/01.15
V02.01.03 / 2016
年 7 月
機能拡張/バグ修
BA01415R/09/EN
/02.16
V02.04.02 / 2018
年 8 月
機能拡張/バグ修
BA01415R/09/EN
/03.18
V2.04.06 / 2022
年 10 月
バグ修正 V1.6.3 以降 V5.00.07 以降 BA01415R/09/EN
/04.22-00
V2.04.07 / 2023
年 7 月
バグ修正 V1.6.3 以降 V5.00.07 以降 BA01415R/09/EN
/05.23
Memograph M、RSG45 一般情報
Endress+Hauser 5
1.4 接続部
図:機器側の PROFINET 接続部
1 ネットワークステータス LED
A0051115
2 モジュールステータス LED
3 ポート 1 ステータス LED
4 ポート 2 ステータス LED
1.4.1 ネットワークステータス LED
ネットワークステータス LED の機能説明
ネットワークステータス LED 通知内容
消灯 オフライン/電圧なし
緑色 オンライン、データ転送が作動中
緑色点滅(1 回点滅) オンライン、データ転送停止または転送データ不良
緑色点滅 ネットワーク内の機器を識別するためのフラッシュテスト
赤色 PROFINET モジュールの重大エラー(モジュールステータス LED も赤
色点灯)
赤色点滅(1 回点滅) 機器名の割当てなし
赤色点滅(2 回点滅) IP アドレスの割当てなし
赤色点滅(3 回点滅) モジュールのスロット/サブスロット設定が、受信側のスロット/サブ
スロット設定と異なる
1.4.2 モジュールステータス LED
モジュールステータス LED の機能説明
モジュールステータス LED 通知内容
消灯 電圧なしまたは初期化未完了
緑色 初期化完了
緑色点滅(1 回点滅) 初期化完了、診断イベントあり
赤色 例外エラー
PROFINET モジュールの重大エラー(ネットワークステータス LED も
赤色点灯)
赤色/緑色点滅 PROFINET モジュールのファームウェアの更新 → モジュールに永続的
な損傷を与える可能性があるため、このフェーズの間は機器をオフに
しないでください。
1.4.3 ポート 1/ポート 2 ステータス LED
ポート 1/ポート 2 ステータス LED の機能説明
ポート 1/ポート 2 ステータス
LED
通知内容
消灯 ネットワークから接続解除
緑色 ネットワークに接続済み、通信は非アクティブ
緑色(点滅) ネットワークに接続済み、通信はアクティブ
一般情報 Memograph M、RSG45
6 Endress+Hauser
1.5 PROFINET モジュールの存在確認
以下のメニューを使用して、設置された PROFINET モジュールが検出済みであるかどう
かを確認できます。
a) メインメニュー → 診断 → 機器情報 → 機器のオプション → フィールドバス:
A0051631
 1 「機器のオプション」で PROFINET モジュールの存在を確認
フィールドバスメニュー項目は、フィールドバスモジュールが検出済みであるか
どうか、および検出されたフィールドバスモジュールを示します。PROFINET モジ
ュールが検出されている場合、上図のように表示されます。
b) メインメニュー → 診断 → PROFINET:
A0051746
 2 「診断」で PROFINET モジュールの存在を確認
オプション a) とは異なり、このメニュー項目は PROFINET モジュールが検出済み
である場合にのみ表示されます。このメニューの詳細については、セクション 2
「データ伝送」→  8 を参照してください。
PROFINET モジュールが検出済みの場合、メインメニュー → 診断 → 機器情報 → ハード
ウエアに追加情報として、検出されたモジュールに関連する Anybusファームウェア
バージョン計器番号が表示されます。
Memograph M、RSG45 一般情報
Endress+Hauser 7
A0051747
 3 「ハードウエア」に表示される、検出された PROFINET モジュールに関する情報
1.6 プロトコル固有のデータ
プロトコル 「分散周辺機器および分散オートメーション用のアプリケーション層
プロトコル」バージョン 2.42
適合性クラス B(追加機能:Legacy、MRP、DeviceAccess)
Netload Class III
通信タイプ 100 Mbps
機器プロファイル アプリケーションインタフェース識別子 0xF600
汎用機器
製造者 ID 0x11
機器 ID 0x86FA
DD ファイル(GSD) 情報およびファイルは以下から入手できます。
www.endress.com
www.profibus.com
通信速度 自動 100 Mbps(全二重検出)
サイクル時間 1 ms から
極性 自動極性(クロスした TxD および RxD ペアの自動補正用)
サポートされる接続 1 x AR(アプリケーション関係)
1 x 入力/出力 CR(通信関係)
1 x アラーム CR(通信関係)
1 x レコードデータ CR(通信関係)
2 x AR(アプリケーション関係)
1 x レコードデータ CR(通信関係)
機器名の設定 DCP プロトコル
データ伝送 Memograph M、RSG45
8 Endress+Hauser
2 データ伝送
PROFINET データ伝送に関連するすべてのパラメータは、メインメニューの診断 →
PROFINET にまとめられています。
これは、以下に示す主要な 2 つのエリアに分割されています。
通信(「通信設定」セクション →  8 を参照)
周期データ転送の設定(「周期データ転送の設定」セクション →  14 を参照)
2.1 通信設定
PROFINET 通信に使用される設定は、このメニュー内に表示されます。「図 3 PROFINET
通信設定」 には、パラメータ(MAC アドレスステーション名とその現在値が表示
されています。
A0051748
 4 PROFINET 通信設定
MAC アドレスは、機器に保存される一意のハードウェアアドレスであり、変更できま
せん。これは特にネットワーク内の機器の識別に使用されます。MAC アドレスを除く
他のすべてのパラメータは、フィールドバス(PROFINET コントローラまたは対応ツー
ル)を使用して設定します。この表示は、通信設定の有無や使用される通信設定を確認
するために使用します。
パラメータ IP アドレスサブネットマスクゲートウエイステーション名の設定方
法は、使用するツールに応じて異なります。
手動設定:(SIMATIC Manager STEP7 V5.5)
手動設定方法の 1 つである SIMATIC Manager STEP7 V5.5 ツールによる手動設定につ
いて説明します。必須条件として、使用するコンピュータ(PC、ノートパソコンなど)
を PROFINET ネットワークに接続し、PROFINET ネットワークにアクセスするためのツ
ール設定をあらかじめ完了しておく必要があります。
Memograph M、RSG45 データ伝送
Endress+Hauser 9
1.
A0051749
SIMATIC Manager のメインメニューで、Target system(対象システム)→ Edit
Ethernet devices(イーサネット機器の編集)を選択します。
新しいウィンドウ Edit Ethernet devices(イーサネット機器の編集)が開きま
す。
2. このウィンドウで Browse…(参照)をクリックします。別のウィンドウが開き、
PROFINET ネットワーク内の機器が表示されます。設定する PROFINET 機器を選
択し、OK を押して確定します。
MAC アドレスは機器ごとに一意であるため、これを機器の選択に使用できま
す。
3.
A0051750
これで、選択した機器の MAC アドレスが Ethernet devices(イーサネット機器)
に表示され、IP address(IP アドレス)Subnet mask(サブネットマスク)IP
configuration(IP 設定)で設定でき、機器名(= ステーション名Assign device
name(機器名の割当て)で設定できるようになります。この例では、Do not use
a router(ルーターを使用しない)が選択されているため、Gateway(ゲートウェ
イ)の設定はツールで自動的に行われます。
データ伝送 Memograph M、RSG45
10 Endress+Hauser
4.
A0051751
Assign IP configuration(IP 設定の割当て)および Assign name(名前の割当て)
を押すと、これらの設定が機器に送信されます。
 これらの設定は、機器のメインメニューの診断 → PROFINET に表示されます。
A0051752
手動設定(TIA Portal STEP7 V13)
手動設定方法の 1 つである TIA Portal STEP7 V13 ツールによる手動設定について説明
します。必須条件として、使用するコンピュータ(PC、ノートパソコンなど)を
PROFINET ネットワークに接続し、PROFINET ネットワークにアクセスするためのツー
ル設定をあらかじめ完了しておく必要があります。
Memograph M、RSG45 データ伝送
Endress+Hauser 11
1.
A0051753
TIA Portal のプロジェクトビューで、Project navigation(プロジェクトナビゲー
ション)→ Online access(オンラインアクセス)を選択してから、該当するネッ
トワーク接続にある Update accessible devices(アクセス可能な機器の更新)を選
択します。
2.
A0051754
設定する PROFINET 機器を選択し、ダブルクリックして Online & diagnostics(オ
ンライン&診断)ウィンドウを開きます。MAC アドレスは機器ごとに一意である
ため、これを機器の選択に使用できます。
データ伝送 Memograph M、RSG45
12 Endress+Hauser
3.
A0051755
これで、選択した機器の MAC アドレスが Functions(機能)に表示され、IP address
(IP アドレス)Subnet mask(サブネットマスク)Assign IP address(IP アド
レスの割当て)で設定でき、機器名(= ステーション名Assign name(名前の
割当て)で設定できるようになります。この例では、Do not use a router(ルータ
ーを使用しない)が選択されているため、Gateway(ゲートウェイ)の設定はツ
ールで自動的に行われます。
4. Assign IP configuration(IP 設定の割当て)および Assign name(名前の割当て)
を押すと、これらの設定が機器に送信されます。
A0051756
これらの設定は、機器のメインメニューの診断 → PROFINET および Web サー
バーに表示されます。
2.2 周期データ転送
PROFINET を使用して、ユニバーサル入力 1~40、デジタル入力 1~20、演算チャンネ
ル 1~12 の値を周期的に転送できます。
周期データ転送は、PROFINET コントローラでのみ設定され、周期データ転送用の接続
が確立されると機器に設定が送信されます。機器は設定を受信してその有効性をチェ
ックし、有効な場合、その新しい設定を適用します。機器で自動的に設定が行われるこ
Memograph M、RSG45 データ伝送
Endress+Hauser 13
とはありません。このプロセスの詳細については、「周期データ転送の設定」セクショ
ンを参照してください。
使用されるデータ型の説明:
Uint8:1 バイト、整数
Uint16:2 バイト、整数
Float32:4 バイト、浮動小数点数(IEEE-754、短精度)
Float64:8 バイト、浮動小数点数(IEEE-754、長精度)
すべての値は、常にステータスバイト(その有効性や状態を示し、実際値の直後に配置
されます)と一緒に転送されます。
例:瞬時値(Float32+Uint8)
値:Float32 → 4 バイト
ステータス:Uint8 → 1 バイト(「ステータスバイトのコード体系」セクション
→  14 を参照)
転送データ(5 バイト):バイト 0-3:Float32;バイト 4:ステータス
2.2.1 入力データ:データ伝送、機器 → PROFINET コントローラ
入力データは、周期データ転送で機器から PROFINET コントローラに送信される値で構
成されます。
以下の値を機器から PROFINET コントローラに送信できます。
転送可能な入力データ
データ構造 データサイ
(バイト)
書き込み先
瞬時値 値:Float32
ステータス:Uint8
5 ユニバーサル入力、演算チャンネル
デジタルステータス 値:Uint16
ステータス:Uint8
3 デジタル入力、演算チャンネル
積算計(Float32) 値:Float32
ステータス:Uint8
5 ユニバーサル入力、デジタル入力、演算チャンネ
積算計(Float64) 値:Float64
ステータス:Uint8
9 ユニバーサル入力、デジタル入力、演算チャンネ
読み取り値の解釈は、入力/チャンネルの設定に応じて異なります。たとえば、ユニバ
ーサル入力の瞬時値は、熱電対測定や電流測定などの結果になります。
入力/チャンネルの詳細な設定方法については、標準の取扱説明書を参照してください。
2.2.2 出力データ:データ伝送、PROFINET コントローラ → 機器
出力データは、周期データ転送で PROFINET コントローラから機器に送信される値で構
成されます。
以下の値を PROFINET コントローラから機器に送信できます。
受信可能な出力データ
データ構造 データサイズ(バイト) 読み取り元
瞬時値 値:Float32
ステータス:Uint8
5 ユニバーサル入力
デジタルステータス 値:Uint16
ステータス:Uint8
3 デジタル入力
PROFINET コントローラが受信した値を使用するには、入力(ユニバーサル/デジタル)
を適切に設定する必要があります。これを行うには、PROFINET を入力信号として選択
データ伝送 Memograph M、RSG45
14 Endress+Hauser
してください。そうしなかった場合、受信した値(ステータスバイトを含む)はバッフ
ァに格納されるだけで、後続の処理は実行されず、機器にも保存されません。
例:ユニバーサル入力 4:
A0051757
 5 PROFINET を入力信号として設定
2.2.3 ステータスバイトのコード体系
入力データ
PROFINET コントローラに送信される入力/チャンネルのステータスバイトには、以下
の値を含めることができます。
入力データのステータスバイトのコード体系
値(16 進形式) 意味 考えられる原因
0x24 転送された値を使用できない • 開回路
• 短絡
• センサ/入力エラー
• 無効な計算値
0x28 転送された値を使用できない • 値がセンサの測定範囲を下回っています
• 値がセンサの測定範囲を超過しています
0x4B 不確かな値 入力/チャンネルは計算値の代わりに同等の値を返します
0x80 値は OK
出力データ
PROFINET コントローラが受信した入力のステータスバイトは、機器で以下のように解
釈されます。
出力データの場合のステータスバイトの解釈
値(16 進形式) 意味
0x00 – 0x3F 値を使用できない
0x40 – 0x7F 不確かな値 → 値は使用されるがエラーが表示される
0x80 – 0xFF 値は OK
2.2.4 周期データ転送の設定
周期データ転送は、PROFINET コントローラでのみ設定されます。入力/チャンネルま
たはその入力データおよび/または出力データは、PROFINET コントローラの設定に使
Memograph M、RSG45 データ伝送
Endress+Hauser 15
用されるスロット/サブスロットの設定により選択されます(「スロット/サブスロット
の設定」セクションを参照)
現在使用されている設定(周期データ転送が有効な場合)または最近保存された設定
(周期データ転送が無効な場合)が機器に表示されます(「機器でのスロット/サブスロ
ット設定の表示」セクションを参照)
スロット/サブスロットの設定
スロットの設定により、チャンネルの使用の有無と使用するチャンネルタイプを設定し
ます。
スロットのサブスロット設定により、使用する入力データおよび/または出力データを
設定します。サブスロット番号により、機器のチャンネル番号を指定します。
下表は、スロット/サブスロットに対する入力/チャンネルの割当てを示します。
表:スロット/サブスロット ↔ 入力/チャンネル
スロット ModulIdentNumber チャンネルタイプ サブスロット 入力/チャンネル
2 0x02000028 ユニバーサル入力 1 ユニバーサル入力 1
2 ユニバーサル入力 2
... ...
39 ユニバーサル入力 39
40 ユニバーサル入力 40
3 0x03000014 デジタル入力 1 デジタル入力 1
2 デジタル入力 2
... ...
19 デジタル入力 19
20 デジタル入力 20
4 0x0400000C 演算チャンネル 1 演算チャンネル 1
2 演算チャンネル 2
... ...
11 演算チャンネル 11
12 演算チャンネル 12
送信および/または受信される値または値の組合せを区別するために、
SubmodulIdentNumber を使用してサブスロットを設定します。下表は、使用可能な
SubmodulIdentNumber の概要とその入力/チャンネルへの割当てを示します。
表:SubmodulIdentNumber ↔ 入力/出力データ
SubmodulIdentNumber データソース データ方向 長さ(バイト) 使用可能
0x01000001 入力:瞬時値 入力データの
入力:5 ユニバーサル入力、
演算チャンネル
0x01000002 入力:デジタルステータス 入力データの
入力:3 ユニバーサル入力、
演算チャンネル
0x01000003 入力:積算計(Float32) 入力データの
入力:5 ユニバーサル入力、
デジタル入力、演算
チャンネル
0x01000004 入力:積算計(Float64) 入力データの
入力:9 ユニバーサル入力、
デジタル入力、演算
チャンネル
0x01000005 入力:瞬時値 + 積算計
(Float32)
入力データの
入力:10
(=5+5)
ユニバーサル入力、
演算チャンネル
データ伝送 Memograph M、RSG45
16 Endress+Hauser
SubmodulIdentNumber データソース データ方向 長さ(バイト) 使用可能
0x01000006 入力:瞬時値 + 積算計
(Float64)
入力データの
入力:14
(=5+9)
ユニバーサル入力、
演算チャンネル
0x01000007 入力:デジタルステータス
+ 積算計(Float32)
入力データの
入力:8
(=3+5)
デジタル入力
0x01000008 入力:デジタルステータス
+ 積算計(Float64)
入力データの
入力:12
(=3+9)
デジタル入力
0x02000001 出力:瞬時値 出力データの
出力:5 ユニバーサル入力
0x02000002 出力:デジタルステータス 出力データの
出力:3 デジタル入力
0x03000001 入力:積算計(Float32)
出力:瞬時値
入力/出力デ
ータ
入力:5
出力:5
ユニバーサル入力
0x03000002 入力:積算計(Float64)
出力:瞬時値
入力/出力デ
ータ
入力:9
出力:5
ユニバーサル入力
0x03000003 入力:積算計(Float32)
出力:デジタルステータス
入力/出力デ
ータ
入力:5
出力:3
デジタル入力
0x03000004 入力:積算計(Float64)
出力:デジタルステータス
入力/出力デ
ータ
入力:9
出力:3
デジタル入力
1 つのデータ方向で複数の値を組み合わせて返す場合(xx + yy)、その転送順序はリス
ト内の順番によって決まります。例:「0x01000005」
入力:瞬時値 + 積算計(Float32)
データ長 = 10 バイト
バイト 0-4:瞬時値(ステータスバイトを含む)
バイト 5-9:積算計(Float32)(ステータスバイトを含む)
PROFINET コントローラの設定
周期データ転送用の PROFINET コントローラを設定するには、DD(デバイス記述)フ
ァイル GSDML-Vu.uu-vvvv-wwww-xxxxyyzz.xml を使用する必要があります。ファイ
ル名の末尾の「xxxxyyzz」は出力時刻を表します。
xxxx = 年
yy = 月
zz = 日
最初のリリースファイル名は、GSDML-V2.32-EH-RSG45-xxxxyyzz.xml であり、英語版
のみ入手可能です。
このファイルには、操作に必要なすべての情報が収められており、これを PROFINET コ
ントローラの設定に使用するツールにインポートします。設定プロセスは、使用するツ
ールに応じて異なるため、ツールを参照してください。
GSDML ファイル 対応するファームウェア
GSDML-V2.32-EH-RSG45-xxxxyyzz.xml V2.00.06~V2.01.03
GSDML-V2.34-EH-RSG45-xxxxyyzz.xml V2.04.02 以降
GSDML-V2.42-EH-RSG45-xxxxyyzz.xml V2.04.07 以降
SIMATIC STEP 7 V5.5 ツールおよび TIA Portal STEP 7 V13 を使用した Siemens 製コン
トローラ(S7 315-2 PN/DP)ベースの設定について説明します。プロジェクトの作成
や GSD ファイルのインポート操作など、ある程度のツール使用経験が必要です(ここ
ではこれらのステップに関する詳細な説明はありません)
HW-Config での機器の選択(SIMATIC STEP 7 V5.5)
Memograph M、RSG45 データ伝送
Endress+Hauser 17
GSD ファイルのインポート後、カタログの PROFINET IO → Additional field devices(追
加のフィールド機器)→ General(一般)→ ... に機器が表示されます。
A0051758
 6 HW-Config カタログでの機器の表示
A0051759
 7 PROFINET ネットワークに接続された機器
RSG45 機器を左クリックし、マウスボタンを押したままで機器を PROFINET ネット
ワークに接続します。
標準設定では、スロット 0(上図のスロット 0 に対応)を除くすべてのスロットが空き
スロットです。スロット 0 には、機器アクセスポイントが以下の構造で常に設定され
ています。
スロット 0:DAP
• 0:rsg45
機器の説明/設定:この設定で割り当てられている名前(= ステーション名)がここ
に表示されます。この設定で割り当てられている名前は、周期データ交換において機
器の識別に使用されるため、機器で設定されている名前と一致している必要がありま
す。
• X1:PN-IO
PROFINET インタフェースの説明/設定:更新時間、監視時間、メディア冗長性など
P1:Port 1(ポート 1)/ P2:Port2(ポート 2)
物理ポートの説明/設定:トポロジ、使用可能なオプションなど
スロット 1 は現在使用されておらず、設定することはできません。このスロットの設
定はすべて機器で拒否されます。
データ伝送 Memograph M、RSG45
18 Endress+Hauser
TIA Portal STEP 7 V13 ハードウェアカタログでの機器の選択
GSD ファイルのインポート後、カタログの PROFINET IO → Additional field devices(追
加のフィールド機器)→ General(一般)→ E+H Memograph M RSG45 に機器が表示さ
れます。
A0051760
A0051761
A0051762
RSG45 機器を左クリックし、マウスボタンを押したままで機器をネットワークビュ
ーにドラッグしてから、PROFINET ネットワーク(IO コントローラ)に割り当てま
す。
Memograph M、RSG45 データ伝送
Endress+Hauser 19
標準設定では、スロット 0(上図のスロット 0 に対応)を除くすべてのスロットが空き
スロットです。スロット 0 には、機器アクセスポイントが以下の構造で常に設定され
ています。
スロット 0:DAP
• 0:rsg45
機器の説明/設定:この設定で割り当てられている名前(= ステーション名)がここ
に表示されます。この設定で割り当てられている名前は、周期データ交換において機
器の識別に使用されるため、機器で設定されている名前と一致している必要がありま
す。
• X1:PN-IO
PROFINET インタフェースの説明/設定:更新時間、監視時間、メディア冗長性など
P1:Port 1(ポート 1)/ P2:Port2(ポート 2)
物理ポートの説明/設定:トポロジ、使用可能なオプションなど
スロット 1 は現在使用されておらず、設定することはできません。このスロットの設
定はすべて機器で拒否されます。
伝送するデータの選択(SIMATIC STEP 7 V5.5 および TIA Portal V13)
周期データは、以下の 2 つのステップで設定します。
最初のステップでは、モジュールを含むスロットの設定を使用して、使用可能な入力/
チャンネルのタイプと番号を選択します。
2 番目のステップでは、サブモジュールを含むサブスロットの設定を使用して、入力/
チャンネルと転送するデータを設定します。
下図は、表:スロット/サブスロット ↔ 入力/チャンネルおよび表:サブモジュール番
号 ↔ 入力/出力データの仕様に基づいた、使用可能なモジュールとサブモジュールの概
要を示します。
A0051763
 8 TIA Portal のスロット/サブスロット設定
データ伝送 Memograph M、RSG45
20 Endress+Hauser
A0051764
 9 TIA Portal のスロット/サブスロット設定
概要をわかりやすくするために、モジュールの選択可能なサブモジュールは、以下の 3
つのカテゴリーに分類されています。
1. Input(入力)
入力データの返信のみを行う、使用可能なすべてのサブモジュールがここに
まとめて表示されます。
2. Input/Output(入力/出力)
入力データの返信と出力データの受信を行う、使用可能なすべてのサブモジ
ュールがここにまとめて表示されます。
3. Output(出力)
出力データの受信のみを行う、使用可能なすべてのサブモジュールがここに
まとめて表示されます。
使用するツールに応じて、ModulIdentNumber/SubmodulIdentNumber および/または
GSD ファイルに保存されている ModulIdentNumber/SubmodulIdentNumber のテキス
トが表示されます。この例では、ModulIdentNumber/SubmodulIdentNumber ではなく、
保存されているテキストが表示されています。
表:GSD ファイルのモジュール/サブモジュールのテキスト ↔ ModulIdentNumber/
SubmodulIdentNumber
表示されるテキスト ModulIdentNumber SubmodulIdentNumber
モジュール アナログチャンネル 40x 0x02000028
デジタルチャンネル 20x 0x03000014
演算チャンネル 12x 0x0400000C
サブモジュール 入力:瞬時値(5 バイト) 0x01000001
入力:デジタルステータス(3 バイト) 0x01000002
入力:積算計(5 バイト) 0x01000003
入力:積算計(9 バイト) 0x01000004
入力:瞬時値 + 積算計(10 バイト) 0x01000005
入力:瞬時値 + 積算計(14 バイト) 0x01000006
入力:デジタルステータス + 積算計(8 バ
イト)
0x01000007
入力:デジタルステータス + 積算計(12
バイト)
0x01000008
出力:瞬時値(5 バイト) 0x02000001
出力:デジタルステータス(3 バイト) 0x02000002
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Endres+Hauser BA Memograph M, RSG45 取扱説明書

タイプ
取扱説明書