SEQ モードには、パターン全体(16 ステップ)の設定とステップ単位の設定がありま
す。
パターンの再生/停止
パターンを再生するには、[
s
]ボタンを押します。もう一度、[
s
]ボタンを押すと
停止します。
パターン全体の設定
1.
以下の表を参照し、パターン全体の設定をします。
パラメーター 説明 操作子
Step ステップ数(1 〜 16)を設定します。 エンコーダー(R1)
Shue 音の跳ね具合を調節します。 エンコーダー(R2)
Step Order
ステップの再生順を設定します。
Normal 通常(初期値)
EvenOdd 偶数/奇数反転
Odd 奇数のみ
Even 偶数のみ
O
0
E 奇数のみ
→偶数のみ
E
0
O 偶数のみ
→奇数のみ
Random ランダム
エンコーダー(R3)
Tempo
パターンのテンポ(40 〜 240 bpm)を設定します。
※ 設定したテンポに合わせて、[MENU]ボタンが点滅します。
エンコーダー(R4)
Gate Time
すべてのステップの音の長さを同じにします。
※ 全体の設定では、タイ入力はできません。タイの入力は、
ステップごとに設定します。
リボン・コント
ローラー(C2)
Scale
1 ステップあたりの音の長さを、以下の 4 つから選択します。
[INC]、[DEC]
ボタン
O Step
空のステップに、Rest(休符)を入力するか、Skip(スキップ)
するか設定します。
Rest:[1]〜[4]ボタンを押しながら[
C
]ボタン
Skip:[1]〜[4]ボタンを押しながら[
A
]ボタン
—
パターンの作成:ステップの入力と調整
1.
[
C
][
A
]ボタンを押して、入力するブロックを選びます。
2.
[1]〜[4]ボタンを押し、ステップを入力(オン/オフ)します。
※ タイ入力:
[1]〜[4]ボタンを押しながら [
INC] ボタン
タイ入力 OFF:
[1]〜[4]ボタンを押しながら [DE
C] ボタン
3.
以下の表を参照し、ステップの鳴りかたを調整します。
パラメーター 説明 調整方法
Key ステップの音程を設定します。
[1]〜[4]ボタンを押しながらエンコー
ダー(R1)を回す。
Gate Time 音の長さを設定します。
[1]〜[4]ボタンを押しながらエンコー
ダー(R2)を回す。
Cuto
ロー・パス・フィルターのカットオフ
周波数を設定します。
[1]〜[4]ボタンを押しながらエンコー
ダー(R3)を回す。
Resonance
ローパス・フィルターのカットオフ周
波数付近の倍音成分を強調します。
[1]〜[4]ボタンを押しながらエンコー
ダー(R4)を回す。
Velocity 音の強さ(ベロシティ)を設定します。
[1]〜[4]ボタンを押しながら[
I
]
ボタンを押し、エンコーダー(R1)を回す。
4.
手順 1 〜 3 を繰り返して、パターンを作成します。
パターンの呼び出しと保存
パターンは、以下の方法で呼び出し/保存することができます。
1.
[BANK 1]、[BANK 2]ボタンで、バンクを選びます。
2.
[OSC]、[FIL]、[ENV]、[LFO]、[S1]〜[S4]ボタンを押して、パターンを呼び出
します。また、ボタンを長押しすると、パターンを保存することができます。
※ 保存をすると、保存されていたパターンが新しいパターンに上書きされます。
ステップの操作
バンクの選択
再生/停止
1
[32]
[16]
[16T]
[8T]
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
SEQ モードの使いかた
日本語
取扱説明書 © 2015 ローランド株式会社
本機を正しくお使いいただくために、ご使用前に『安全上のご注意』と『使用上のご注意』(『安全上のご注意』チラシと取扱説明書)をよくお読みください。
お読みになったあとは、すぐに見られるところに保管しておいてください。
A-01 は、2 本のリボン・コントローラーと 4 つのロータリー・エンコーダーを持つ MIDI コントローラーです。任意の MIDI 情報をアサインして、DAW や外部 MIDI 機器をコントロー
ルすることができます。加えて、8 ビット CPU 音源とステップ・シーケンサーの機能が搭載されており、スタンドアロンのシンセサイザーとして使用することも可能です。
また A-01 は、Bluetooth®Smart 規格に対応し、無線でタブレットやスマートフォンなどのモバイル機器と MIDI 情報のやりとりをすることができます。
はじめに
A-01 の本体設定や MIDI に関する設定をすることができます。
1.
[MENU]ボタンを押します。
2.
[
H
][
I
]ボタンでパラメーターを選び、[DEC]、[INC]ボタンで値を設定します。
3.
設定を終えたら、[MENU]ボタンを押し元のモードに戻ります。
パラメーター一覧
SYSTEM
パラメーター
設定値 説明
Master Tune -64 〜 +63
マスター・チューンの設定をします。
System Tempo 40 〜 240
基本テンポを設定します。同期(スレーブ)を解除した際に
パターンのテンポが設定した値になります。
※ 値を変更すると呼び出し中のパターンのテンポも変化
します。
LCD Contrast 1〜10
ディスプレイの明るさを調節します。
Auto O O、30 min
無操作の状態が続いた際、自動的に電源が切れる時間を設
定します。
※ USB 接続時はオート・オフしません。
Eco Mode
O、3 sec、
10 sec、1 min
無操作の状態が続いた際、ディスプレイが暗くなるまでの
時間を設定します。
Bluetooth LE O、On Bluetooth での通信をオン/オフします。
Bluetooth LE
Name
O、1 〜 9 Bluetooth 機器での表示名を設定します。
Key Velocity
鍵盤を弾いたときに送信されるベロシティーの値を設定し
ます。
Touch キーを押さえる強さに応じたベロシティーを送信します。
1 〜 127
キーを押さえる強さに関係なく、常に一定のベロシティー
を送信します。
Velo Curve
鍵盤タッチを設定します。
Light 鍵盤のタッチ感を軽めの設定にします。
Normal 鍵盤のタッチ感を標準設定にします。
Heavy 鍵盤のタッチ感を重めの設定にします。
MIDI Clock
Auto
MIDI クロックが入力された場合、自動的に MIDI クロッ
クにテンポ同期します(初期値)。
Internal
本体で設定したテンポで動作します。外部機器と同期した
くない場合は「Internal」に設定します。
CV Scale -63 〜 +63 CV 信号の出力スケールを調整します。
CV Fine Tune -100 〜 +100 CV 信号の出力電圧を微調整します。
CV Ref Note C0 〜 C4
CV OUT 端子からの出力が 0V になるノート・ナンバーを、
オクターブ単位で設定します。
Bulk Dump
Execute、Cancel
コントローラーの設定、トーン、パ
ターンを MIDI で送信します。
Execute:
[4]ボタン
Cancel:
[DEC]ボタン
Factory Reset 工場出荷時の状態にします。
PATCH
パラメーター
設定値 説明
Bank Select MSB O、0 〜 127 バンク・セレクト MSB の設定をします。
Bank Select LSB O、0 〜 127 バンク・セレクト LSB の設定をします。
Program Change O、1 〜 128 プログラム・チェンジの設定をします。
C1 Hold
O、On(値を保持)
リボン・コントローラー(C1、C2)から指を離した際、
値を保持するか、0 に戻すか設定します。
C2 Hold
Note Scale 16 種類
Chromatic や Major など、リボン・コントローラー(C1)
でプレビューする際のスケールを選択します。
Seq Tx Ch 1〜16
SEQ モード(ステップ・シーケンサー)の MIDI 信号を送
信するチャンネルを設定します。
Synth Ctrl Src
ALL, KEYBOARD,
16STEPSEQ, MIDI
ch 1 〜 16
シンセを鳴らすソースを選択します。
CV/GATE Ctrl Src
CV OUT 端子、GATE OUT 端子から出力する信号を選
択します。
CV Portamento
SW
CV 信号にポルタメントの効果をかけます。
O ポルタメントが掛からなくなります。
Always 常にポルタメントがかかります。
Legato レガート演奏時のみ、ポルタメントがかかります。
CV Portamento
Time
1 〜 127
CV 信号にかかるポルタメント効果の時間を設定します。値
を大きくするとポルタメントがゆっくりかかります。
CV Pitch Bend
Range
1〜12 ピッチ・ベンドの変化幅を半音単位で設定します。
SysEX 1
Type:
Roland、Normal
リボン・コントローラー(C1、C2)、およびエンコーダー
(R1 〜 R4)に割り当てるシステム・エクスクルーシブ・メッ
セージを設定します。
SysEX 2
SysEX 3
SysEX 4
システム設定
メモリー
CONTROLLER モード:
16 パッチ(4 パッチ ×4 バンク)
SYNTH モード:
16 トーン(8 トーン ×2 バンク)
SEQ モード:
16 パターン(8 パターン ×2 バンク)
電源
充電式ニッケル水素電池(単 3 形)×4、
アルカリ電池(単 3 形)×4、
USB バス電源
消費電流 500mA
(USB バス電源)
外形寸法
300(幅)×128(奥行)×46(高さ)
mm
質量 950g(電池含む)
付属品
取扱説明書、安全上のご注意チラシ、
保証書、ローランド ユーザー登録カー
ド、アルカリ電池(単 3 形)×4
別売品 キーボード・ユニット:K-25m
※
製品の仕様および外観は、改良のため予告なく
変更することがあります。
主な仕様
Roland A-01:CONTROLLER + GENERATOR
SYNTH モードのときは、操作ボタンの下側に印字された動作をします。
トーンの作成方法
1.
設定を変更したい項目(OSC、FIL、ENV、LFO)に対応するボタンを押します。
パラメーターが表示されます。
項目ごとのパラメーターと対応するボタン、エンコーダー
S1 S2 S3 S4 R1 R2 R3 R4
OSC
Saw Square PWM Noise
PW Portamento
Portamento
Time
Octave
FIL
Type1 Type2 Type3 OFF Cuto
Resonance
Envelope
Mod
LFO Mod
ENV
Envelope
Gate — — Attack Decay Sustain Release
LFO
Sine Square Saw Random
LFO Mod LFO Rate LFO PWM
(Zoom)
※ PWM:Pulse Width Modulation、Mod:Modulation
2.
各パラメーターに対応する、ボタン(S1 〜 S4)、エンコーダー(R1 〜 R4)を操作して、
変更します。
※ ボタン(S1 〜 S4)のパラメーターは、いずれか 1 つを選択できます。
※ LFO の Zoom は、音の波形を拡大表示することができます。
3.
手順 1、2 を繰り返して、トーンを作成します。
トーンの呼び出しと保存
トーンは、以下の方法で呼び出し/保存することができます。
1.
[BANK 1]、[BANK 2]ボタンで、バンクを選びます。
2.
[OSC]、[FIL]、[ENV]、[LFO]、[S1]〜[S4]ボタンを押して、トーンを呼び出
します。また、ボタンを長押しすると、トーンを保存することができます。
※ 保存をすると、保存されていたトーンが新しいトーンに上書きされます。
演奏について
初期設定では、別売のキーボード・ユニット K-25m と組み合わせて演奏をするために、
リボン・コントローラー(C1)にはピッチ・ベンド、(C2)にはモジュレーションが割
り当てられます。また、[
s
]ボタンを押すと、ステップ・シーケンサーを再生する
ことができます。
SYNTH モードの使いかた
A-01 には、CONTROLLER / SYNTH /
SEQ の 3 つのモードがあります。各モード
は、[MODE]ボタンを押して切り替えます。
7
CONTROLLER モード
CONTROLLER モードでは、2 本のリボン・コントローラー(C1、C2)と 4 つのエ
ンコーダーを操作して、MIDI 機器をコントロールします。また、各操作子の設定は、
[1]〜[4]ボタンに保存することができます。
7
SYNTH モード
SYNTH モードでは、オシレーター、フィルター、エンベロープ、LFO の設定を変更
して、音作りをすることができます。作成した音(トーン)は、最大 16 個(8 トー
ン ×2 バンク)に保存することができます。
7
SEQ(ステップ・シーケンサー)モード
16 ステップのステップシー・ケンサーとして動作します。A-01 は、4 ステップずつ、
4 つのブロックに分けて表示/設定します。
モード(CONTROLLER / SYNTH / SEQ)の切り替え
モードの切り替わりかた
CONTROLLER
SYNTH SEQ
CONTROLLER モードのときは、操作ボタンの上側に印字された動作をします。
設定の変更方法
設定は、[
C
][
A
][
=
][
?
]ボタンで項目を
移動し、[INC]、[DEC]ボタンでパラメーター
を変更します。
設定(パッチ)の呼び出しと保存
コントローラーの設定(パッチ)は、以下の手順で呼び出し/保存することができます。
また、パッチは、最大 16 個(4 パッチ ×4 バンク)まで、保存することができます。
1.
[
?
]ボタンを押しながら、[1]〜[4]ボタンを押して、バンクを選びます。
2.
[1]〜[4]ボタンを押して、パッチを呼び出します。また、ボタンを長押しすると、
現在の設定を保存することができます。
※ 保存をすると、保存されていた設定が新しい設定に上書きされます。
変更中のパラメーター
CONTROLLER モードの使いかた
7
トップ・パネル
1
リボン・コントローラー(C1、C2)
タッチ式のコントローラーです。
※ 左から C1、C2。
2
操作ボタン
本機の設定に使用します。
3
ロータリー・エンコーダー(R1 〜
R4)
外部機器のコントロールをします。(以後、
エンコーダーと記載)
※ 左から R1、R2、R3、R4。
4
BluetoothLED
Bluetooth 接続が有効になると、青色に
点灯します。
7
リア・パネル
5
[POWER]スイッチ
電源をオン/オフします。
5
電源を入れる/切るときは、音量を絞っ
てください。音量を絞っても電源を入
れる/切るときに音がすることがあり
ますが、故障ではありません。
6
MicroUSB 端子
パソコンと接続して、MIDI 情報のやりと
りをします。
7
[VOLUME]つまみ
内蔵スピーカー、PHONES 端子
の出力
を
調節します。
8
PHONES 端子
ヘッドホンを接続します。
9
CVOUT 端子、GATEOUT 端子
本体や外部からの MIDI 情報を単音の CV
/ GATE 信号で出力します。
10
MIDIIN 端子、MIDIOUT 端子
MIDI 機器と接続して、MIDI 情報のやり
とりとします。
機器の接続
パソコンと接続する
1.
市販の USB ケーブル(A-microB タイプ)でパソコンとつなぎ、本機の電源を入れ
ます。
2.
お使いの DAW やシーケンス・ソフトを起動し、MIDI デバイスに A-01 を設定し
ます。
タ ブ レ ット と 接 続 す る
タブレットとの接続は、Bluetooth 機能を使用します。
1.
本機の電源を入れ、接続するタブレットを周辺に置きます。
2.
タブレットの Bluetooth 機能を有効にして、検出されたデバイスの一覧から
「Roland A-01」を選びます。
接続されると、本機の Bluetooth インジケーターが点灯します。
3.
お使いのアプリを起動し、Bluetooth MIDI デバイスに A-01 を設定します。
2 3
4
1
5 6 7 8 9 10
注意
ヘッドホン/イヤホンを接続しないよ
うに注意してください。故障の原因と
なります。
各部の名称とはたらき
CONTROLLER + GENERATOR
A-01 は、電池または USB バス電源で動作します。電池で使用するときは、電池の向きに注
意して、単 3 電池を 4 本入れてください。
※ 電池が消耗するとリボン・コントローラー(C1)上部の LED が点滅します。新しい電池
と交換してください。
※ 電池の使いかたを間違えると、破裂したり、液漏れしたりする恐れがあります。
※ 本機は回路保護のため、電源をオンにしてからしばらくは動作しません。
※ 本機は、演奏や操作をやめてから一定時間経過すると自動的に電源が切れます(Auto O
機能)。自動的に電源が切れないようにするには、Auto O 機能を解除してください。
• 電源が切れると編集中の設定は失われます。残しておきたい設定はあらかじめ保存し
ておいてください。
• 電源を再びオンにするときは、電源を入れ直してください。
使用上のご注意
別売のキーボード・ユニット
K-25m と組み合わせると、鍵
盤付きのシンセサイザーとし
て使用できます。