Hach DR 900 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル

このマニュアルは次のような方にも適しています

HACH DR 900分光光度計のユーザーマニュアルです。このマニュアルでは、DR 900の使用方法、保守方法、トラブルシューティングなどを説明しています。飲用水、排水、工業用途における様々なパラメータの測定に使用できます。

HACH DR 900分光光度計のユーザーマニュアルです。このマニュアルでは、DR 900の使用方法、保守方法、トラブルシューティングなどを説明しています。飲用水、排水、工業用途における様々なパラメータの測定に使用できます。

目次
仕様 ページの 78 標準操作 ページの 85
総合情報 ページの 78 高度な操作 ページの 87
設置 ページの 81 メンテナンス ページの 90
ユーザインターフェースとナビゲーシ
ョン ページの 83
トラブルシューティング ページの 91
スタートアップ ページの 84 交換パーツとアクセサリー
ページの
91
仕様
この仕様は予告なく変更されることがあります。
仕様 詳細
測定モード 透過率(%)、吸光度(Abs)および濃度(Conc)
寸法
(W × D × H) 23.6 x 8.7 x 4.7 cm(9.3 x 3.4 x 1.9 インチ)
筐体保護等級
IP67
重量
0.6 kg (1.3 Ib)
電源 AA アルカリバッテリー(4x)
バッテリー寿命 バックライトない場合週 1 5 回の読み取りで 6 カ月(標
準)
インターフェース USB ミニ
動作周囲温度 050 °C (32122 °F)、最大 90%相対湿度、結露なし
保管温度 –3060 °C (–22140 °F)、最大 90%相対湿度、結露なし
光源ランプ 発光ダイオード(LED)
検出器 シリコンフォトダイオード
波長範囲 420520560610 nm
光度測定範囲 0–2 吸光度
仕様 詳細
波長精度
±1 nm
測光精度 吸光度 1.0(公称)で吸光度±0.005
測光直線性 吸光度±0.002 (吸光度 01 )
波長選択 自動、メソッド選択ベース
測光再現性 吸光度±0.002 (吸光度 01 )
データ読み出し グラフィカルディスプレイ、240 x 160 ピクセル(逆光)
試料セル 16 mm1 cm/10 mL, 1-インチ
(25 mm) 周囲
保護クラス
Class III
認証 CE 認証
保証 1
総合情報
いかなる場合も、製造元は、例えそのような損害が生じる可能性につい
て報告を受けていたとしても、本マニュアルに含まれるいかなる瑕疵ま
たは脱落から生じる直接的、間接的、特定、付随的または結果的に生じ
る損害に関して責を負いません。製造元は、通知または義務なしに、随
時本マニュアルおよび製品において、その記載を変更する権利を留保し
ます。改訂版は、製造元の Web サイト上にあります。
安全情報
メーカーは、本製品の目的外使用または誤用に起因する直接損害、偶発的損害、
結果的損害を含むあらゆる損害に対して、適用法で認められている範囲で一切責
任を負わないものとします。ユーザーは、適用に伴う危険性を特定したり、装置
が誤作動した場合にプロセスを保護するための適切な機構を設けることに関し
て、全責任を負うものとします。
この機器の開梱、設定または操作を行う前に、このマニュアルをすべて
よく読んでください。危険および注意の注意事項に注意を払ってくださ
78
日本語
い。これを怠ると、オペレータが重傷を負う可能性、あるいは機器が損
傷を受ける可能性があります。
本装置に備わっている保護機能が故障していないことを確認します。本
マニュアルで指定されている以外の方法で本装置を使用または設置しな
いでください。
危険情報の使用
回避しなければ死亡または重傷につながる、潜在的または切迫した危険な状況を
示します。
避けない場合、死亡事故や負傷が起こるかも知れない危険な状況を示します。
軽傷または中傷事故の原因となる可能性のある危険な状況を示しています。
回避しなければ、装置の損傷を引き起こす可能性のある状況を示します。 特に注
意を要する情報。
使用上の注意ラベル
装置に取り付けてあるラベルとタグをすべてお読みください。これを怠
ると、人身傷害や装置の損傷につながるおそれがあります。測定器に記
載されたシンボルについては、使用上の注意が記載されたマニュアルを
参照してください。
このシンボルが測定器に記載されている場合、操作上の指示マニュア
ル、または安全情報を参照してください。
このシンボルは、爆発の危険性があることを示します。
このシンボルは、火災の危険性があることを示しています。
このシンボルは、化学的危険性を有していることを示します。この場
合、相応の資格をもち、化学物質をともなう業務における訓練を受け
た者のみに化学物質の取り扱いまたは測定器に連結中の化学物質供
給システムのメンテナンス作業実施が許されます。
このシンボルは目の保護具が必要であることを示します。
このシンボルが表示された電気機器は、欧州廃棄システムにより
2005 8 12 日以降の廃棄処分が禁じられています。欧州地域規
制および国内規制
(EU 指令 2002/96/EC) に従い、欧州の電気機器ユ
ーザーは古くなったまたは使い切った機器をメーカーに無償返却す
る必要があります。
:
リサイクル用にご返却になる場合には、機器メーカーまたは供給者にご連絡
の上、使い切った機器、メーカー供給による電気アクセサリーおよび予備品を適
切に処分するための返却方法をご確認ください。
取得認証
カナダの障害発生機器規則、IECS-003、クラス A:
テスト記録のサポートはメーカーにあります。
このクラス A デジタル装置はカナダの障害発生機器規則の要件をすべて
満たします。
Cet appareil numérique de classe A répond à toutes les exigences de la
réglementation canadienne sur les équipements provoquant des
interférences.
FCC PART 15、クラス A 限度値
テスト記録のサポートはメーカーにあります。この機器は FCC 規則の
パート 15 に準拠します。運転は以下の条件を前提としています:
1. この装置が有害な干渉の原因とならないこと。
2. この装置が望ましくない動作の原因となる可能性のあるいかなる干
渉にも対応しなければなりません。
日本語
79
これらの規格への準拠に責任を持つ当事者による明示的承認を伴わなず
にこの装置に対する改変または改造を行うと、ユーザーはこの機器を使
用する権限を失う可能性があります。この装置は、FCC 規則のパート
15 に従って、
クラス A のデジタル機器の制限に準拠することが試験によ
って確認されています。これらの制限は、この機器が商用の環境で使用
されたときに、有害な干渉から適切に保護することを目的に設定されて
います。この機器は、無線周波数エネルギーを生成および使用するもの
で、取り扱い説明書に従って取り付けおよび使用しない場合にはそれを
放射する場合があり、無線通信に対して有害な干渉を発生させる可能性
があります。住宅地域における本装置の使用は有害な電波妨害を引き起
こすことがあり、その場合ユーザーは自己負担で電波妨害の問題を解決
する必要があります。以下の手法が干渉の問題を軽減するために使用可
能です。
1. 装置から電源を取り外して、電源が干渉源かどうかを確認します。
2. 装置が干渉を受けている装置と同じコンセントに接続されている場
合は、装置を別のコンセントに接続してください。
3. 妨害を受けている装置から本装置を離します。
4. 干渉を受けるデバイスの受信アンテナの位置を変更します。
5. 上記の手法を組み合わせてみます。
製品の概要
DR 900 420520560 および 610 nm の波長で測定するポータブル
で、LED 光源の比色計です。装置は飲料水、廃水および産業用途での様
々なパラメータを測定するために使用します。装置は保存プログラムの
完全なセット(事前インストール済みメソッド)およびユーザプログラ
ムストレージとお気に入りプログラム選択の可用性と共に提供されま
す。 1 を参照してください。
1 機器の概要
1 USB ポート 4 ベント
2 装置キャップ 5 バッテリー コンパートメント
3 セル コンパートメント 6 電源キー
製品コンポーネント
すべてのコンポーネントが正しく納品されていることを確認します。
2 を参照してください。任意の項目が欠落または損傷している場合
は、装置サプライヤーまたはセールス担当者に直ちにご連絡ください。
80
日本語
2 製品コンポーネント
1 DR 900 4 ガラス試料セル、1-インチ (25 mm)
周囲、102025-mL マーク (2x)
2 ミニ USB コネクター付き USB
ーブル
5 試料セル、1 cm/10 mL (2x)
3 AA アルカリバッテリー 6 試料セルアダプター
設置
複合的な危険。本書のこのセクションに記載されている作業は、必ず
資格のある要員が行う必要があります。
使用中または保管時に、装置のバッテリーベントを塞がないようにしてください。
バッテリーの取り付け
爆発の危険。バッテリーを正しく入れないと、爆発性ガスが発生する
可能性があります。バッテリーが指定の化学型であり 3 本とも同じ型
であることと、
正しい方向に入れられていることを確認してください。
新しいバッテリーと古いバッテリーを混ぜて使用しないでください。
火災の危険。バッテリーの代用は許可されません。アルカリバッテリ
ーのみ使用してください。
ネジを 1
1.4 N·m で締めて正しく密閉し、エンクロージャの環境格付けを維持
してください。
装置は 4 つの AA アルカリバッテリーを装備しています。バッテリーが
正しい方向に取り付けられていることを確認します。バッテリーの取り
付けに関しては 3 を参照してください。
3 バッテリーの取り付け
日本語
81
試料セルとセルアダプターを取り付けます。
装置には別の試料セルタイプように 1 つのアダプターを使用できる 1
のセルコンパートメントがあります。試料セルの測定結果の再現性がさ
らによくなり正確になるように常に正しい方向に取り付けるようにしま
す。 4 を参照してください。装置ゼロが設定される前または光干渉を
避けるために測定を行う前に装置キャップを閉じます。 5 を参照して
ください。
4 試料セルの方向
1 1-cm/10-mL プラスチック試料セル 4 方向目印
2 1-インチ(25 mm)ガラス試料セル 5 方向位置(時計回り)
3 16-mm ガラステストバイアル 6 試料セルアダプター
82
日本語
5 試料セルと装置キャップの取り付け
ユーザインターフェースとナビゲーション
キーパッドの説明
キーパッドの説明およびナビゲーション情報に関しては 6 を参照して
ください。
6 キーパッドの説明
1 バックライト:ディスプレの照明を
オンまたはオフに設定する
4 右選択キー(コンテキスト):試料
を読み取る。オプションを選択ま
たは確定したり、
サブメニューを開
2 設定:設定オプション
1
5 ナビゲーションキー、上、下、右、
左:メニューをスクロールして、数
字と文字を入力する
2
3 左選択キー(コンテキスト):オプ
ションにアクセスする。現在のメ
ニュー画面をキャンセルまたは終
了して前の画面に戻る
6 ホーム/オプションメイン読み取り
画面
1
に移動してプログラム、デー
タ管理を選択する
1
編集モード中、キーは操作しません。
2
上または下キーを保持したままにすると速くスクロールします。左または右
キーを押すとページ単位でスクロールします。
ディスプレイの説明
読み取り画面に選択したモード、
単位、日付と時刻、オペレータ ID およ
び試料 ID が表示されます。 7 を参照してください。
日本語
83
7 シングル画面表示
1 プログラム名と番号 7 日付と時刻
2 測定値、単位、化学形態、測定範囲
未満「---
、測定範囲超過「+++
8 読み取り(コンテキスト:完了、選
択、開始、OK
3 標準調整アイコン 9 ゼロ(コンテキスト:ナビゲーショ
ン上矢印キー)
4 バッテリステータス 10 オプション(コンテキスト:戻る、
キャンセル)
5 試薬ブランクアイコン 11 オペレータ ID
6 タイマー 12 試料 ID
ナビゲーション
装置には様々なオプションを変更するためのメニューがあります。ナビ
ゲーションキーおよび矢印を使用して別のオプションをハ
イライトします。選択キーを押してオプションを選択します。ナビゲ
ーションキーでオプション値を入力します。ナビゲーションキー
および矢印を押して値を入力するかまたは変更します。矢印を押
して次のスペースに進みます。選択キー(完了の下にある)を押して
値を承諾します。選択キーを押して現在のメニュー画面を終了して前
の画面に戻ります。
スタートアップ
装置をオンまたはオフに設定する
電源キーを押して装置を押します。装置の電源がオン出ない場合、バッ
テリーが正しく取り付けられていることを確認します。
言語設定
言語設定には 2 つのオプションがあります。
装置を最初にオンに設定する場合ディスプレイの言語を設定します。
設定メニューから言語を設定します。
1. 設定>設定>言語を押します。
2. リストから言語を選択します。
日付と時刻の設定
日付と時刻の設定には 2 つのオプションがあります。
装置が最初にオンに設定されている場合日付と時刻を設定します。
日付と時刻メニューから日付と時刻を設定します。
1. 設定>設定>日付と時刻を押します。
2. 日付の形式を押して日付と時刻の形式を選択します。
3. 日付と時刻を押します。
4. ナビゲーションキーを使用して現在の日付と時刻を入力してから
を押します。
84
日本語
標準操作
プログラムリスト
装置は完全なシリーズのアプリケーションプログラムと共に納品されま
す。プログラムの説明については 1 を参照してください。
1 プログラムの複数オプション
プログラムのオ
プション
説明
保存プログラム 保存プログラムは向上出荷時にインストールされており、事前
プログラミング済みメソッドです。保存プログラムを選択し
ます。 ページの 85 を参照してください。
ユーザプログラ
メソッドは開発でき、ユーザプログラムとして保存できます。
1
ユーザプログラム ページの
87 を参照してください。
お気に入り 頻繁に使用するメソッドはお気に入りリストに保存できま
す。
1
1
最大 10 のメソッド(ユーザプログラムおよびまたはお気に入り)が保存でき
ます。
保存プログラムを選択します。
1. ホーム>オプション>すべてのプログラムを押します。
2. 適用可能なメソッドを選択して開始を押します。
3. オプション>お気に入りに追加を選択してより高速にアクセスできる
ように選択したメソッドをお気に入りに追加します。
基本プログラムオプションの選択
プログラムを選択した場合、追加のパラメーターオプションが使用可能
です。
1. オプションを押してオプションメニューにアクセスします。
2. 適用可能なオプションを選択します。
オプショ
説明
開始タイ
マー
事前設定タイマーを選択するかまたは手動タイマーを設定して
分析のステップが正しく時限(例えば、反応時間または待機時
間は正確に規定できます)されていることを確認します。タイ
マーがオンの場合、タイマーアイコンがディスプレイに表示さ
れます。装置は時間が過ぎた場合可聴音を鳴らします。事前設
定タイマー 1 つ以上の保存手順に対して適用可能な事前設定タ
イマーを選択して開始を押します。タイマー(手動)ナビゲー
ションキーで適用可能なタイマーを入力して完了を押します。
既定値 = 00:00
お気に入
/ユーザ
ープログ
ラム
保存お気に入りまたはユーザプログラムリストから選択しま
す。詳細は、お気に入りまたはユーザプログラムの選択
ページの 87 を参照してください。
すべての
プログラ
リストから事前プログラム済みメソッドを選択します。
データロ
すべての保存済み読み取り値を表示します。詳細は、データロ
ページの 87 を参照してください。
お気に入
りに追加
頻繁に使用する保存プログラムとユーザプログラムをお気に入
りリストに保存します。プログラムをお気に入りに追加
ページの 87 を参照してください。
%透過
/吸光
/濃度
%透過率、吸光度または濃度読み取り値に切り替えます。透過率
読み取り値(%)試料を通過または検出器に到着する元の光の
パーセントを読み取ります。吸光度読み取り値試料により吸
収される光が吸収単位で読み取られます。濃度読み取り値
定吸収値はプログラム特定の保存式で濃度値に変換されます。
詳細オプ
ション
詳細オプションを使用してさらに多くのパラメーターを規定し
ます。詳細なプログラムオプションの選択 ページの 86 を参
照してください。
保存 自動保存がオフに設定されている場合最終読み取り値を手動で
保存します。
日本語
85
詳細なプログラムオプションの選択
すべてのプログラムには様々な追加の詳細オプションがあり選択できま
す。
1. オプションを押してオプション>詳細オプションにアクセスします。
2. 詳細オプションを使用してパラメーターをさらに規定します。
オプシ
ョン
説明
自動保
オンとオフ間を切り替えます。オプションがオフに設定されてい
る場合すべての読み取りは自動的に保存されます。オプションが
オンに設定されている場合すべての読み取りは手動で保存できま
す。
化学形
一部の工場出荷時のインストール済みメソッドに関しては別の化
学形態および関連測定範囲を選択します。
試薬ブ
ランク
試薬ブランク修正は一部の工場出荷時のインストール済みメソッ
ドで使用できます。試料として脱イオン水を使用した完了済み試
験結果を入力します。ブランク値は試薬による背景色を修正する
ためにすべての結果から差し引かれます。標準調整オプションを
使用する前にブランク修正値を入力します。試験試薬の各新規ロ
ットに対してこの修正を完了します。
標準調
保存キャリブレーションを変更します。試験範囲の上限に近い濃
度で既知の標準で試験を完了します。この機能を使用して標準濃
度を調整するために結果を調整します。
プログ
ラムの
並べ替
保存プログラムリストに関してはアルファベットまたは数字プロ
グラム順序を選択します。
オペレータ ID の用法
オペレータ ID タグは個々のオペレータとの測定と関連付けられます。
すべての保存データにはこの ID が含まれます。
1. 読み取り画面で設定>オペレータ ID を押します。
2. オペレータ ID を選択、作成、または削除します:
オプション 説明
現在の ID リストから ID を選択します。別の ID を選択するまで現在
ID が試料データに関連付けられます。
新規 ID の作成 新規オペレータ ID の名前を入力します。最大 10 の名前を
入力できます。
ID 削除 既存のオペレータ ID をイレースします。
試料 ID の使用
読み取り値を特定の試料または場所と関連付けるために試料 ID タグを
使用します。割り当てられると、保存データにはこの ID が含まれます。
1. 読み取り画面で設定>試料 ID を押します。
2. オペレータ ID を選択、作成、または削除します。
オプション 説明
現在の ID リストから ID を選択します。別の ID を選択するまで現在の
ID が試料データに関連付けられます。
新規 ID
作成
新規試料 ID に名前を入力します。最大 10 の名前を入力でき
ます。別の ID を選択するまで各測定に対して試料が連番で番
号付けされます(例えば、ポンド 1、ポンド 2
ID 削除 既存の試料 ID をイレースします。
測定方法
基本的な測定ステップは測定の完了に必要です。すべてのメソッドには
ステップバイステップの手順があります。特定の試験を実行するには適
用可能なメソッドを参照してください。以下の例は測定を完了するため
の基本手順です。
1. プログラムメニューから適用可能なプログラム
(例えば、保存プログ
ラム、ユーザプログラム、お気に入り)を選択します。
2. 必要があれば、セルアダプターを取り付けます。
3. スタート を押して、プログラムを開始します。
86
日本語
4. メソッド文書に従いブランクを準備します。試料セルを閉じて試料
セルのオプティカル面をリントフリーのクロスで清掃します。
5. ブランク試料セルをセルコンパートメントに挿入します。ブランク
試料セルの測定結果の再現性がさらによくなり正確になるように常
に正しい方向に取り付けるようにします。 4 ページの 82 を参照
してください。
6. 装置キャップを閉じて光干渉を避けます。 5 ページの 83 を参照
してください。
7. ゼロを押します。ディスプレイにゼロの濃度(例えば、mg/L、吸光
度、µg/L)が表示されます。
8. 試料を準備します。試薬をメソッド文書の規定通りに追加します。
9. オプション>タイマーの開始を選択してプログラム内の保存タイマー
を使用します。
10. 試料セルを閉じてセルのオプティカル面をリントフリーのクロスで
清掃します。
11. 試料をセルコンパートメントに挿入します。試料セルの測定結果の
再現性がさらによくなり正確になるように常に正しい方向に取り付
けるようにします。 4 ページの 82 を参照してください。
12. 装置キャップを閉じて光干渉を避けます。 5 ページの 83 を参照
してください。
13. 読取りを押します。ディスプレイに測定結果が選択した単位で表示
されます。
:
測定された吸光度が検査の校正範囲を下回る、または上回る場合、
+++
または「
---
」がディスプレイに表示されます。
データログ
データログはすべての保存読み取り値を表示します。ホーム>オプショ
>データログを押して読み取り値を調べます。データログのエクスポ
ートについてはデータログのエクスポート ページの 90 を参照してく
ださい。
高度な操作
お気に入りまたはユーザプログラムの選択
装置が初めて起動する時お気に入りとユーザプログラムデータベースが
空です。より高速にアクセスできるようにメソッドはお気に入りに保存
できます。ユーザプログラムは特定のニーズに対してプログラミングで
きます。
1. ホーム>オプション>お気に入り/ユーザプログラム>選択を押します。
2. 新規プログラムを押して新規ユーザプログラムを作成します。ユー
ザプログラム ページの 87 を参照してください。
プログラムをお気に入りに追加
頻繁に使用する保存プログラムとユーザプログラムはお気に入りリスト
に保存できます。
1. ホーム>オプション>すべてのプログラムを押します。
2. 適用可能なメソッドを選択して開始を押します。
3. オプション>お気に入りに追加を選択して、選択したメソッドをお気
に入りに追加します。
ユーザプログラム
装置を初めて起動する場合ユーザプログラムデータベースは空です。
規プログラムを使用して特定ニーズに対して新規プログラムを作成しま
す。新規ユーザプログラムを作成するには、
以下のステップを行います。
1. ホーム>オプション>お気に入り/ユーザプログラム>選択>新規プログ
ラムを押します。
2. 使用可能なプログラム番号を 1001 から 1010 まで選択します。
:
最大
10
のプログラム(ユーザプログラムおよび
/
またはお気に入り)を保存
できます。
3. メソッド名(最大 12 文字)を入力します。
4. 波長:420520560 または 610 nm を選択します。
5. 単位:なし、µg/Lmg/L または g/L を選択します。
6. 分解能:0000000.000.00 または 0.000 を選択します。
日本語
87
7. キャリブレーションポイント:最小 2 および最大 12 のキャリブレー
ションポイントを追加します。
*
標準 1 の編集を選択して最初の標準
濃度値を入力します。完了を押します。
:
ビープ音は濃度が前に入力した標準の複製であるかまたは濃度が選択した
分解能に対して高すぎることを表します。別の値を入力して続行します。
8. 吸光度値を入力します:
オプション 説明
吸光度(手動)
編集
ナビゲーションキーを使用して吸光度値を手動で入力しま
す。
吸光度(自動)
編集
1. ブランクをセルホルダーにセットしてゼロを押しま
す。
2. 調製済み試料をセルホルダーにセットして読み取り
押します。
3. 完了を押します。
:
ビープ音は吸光度が前に入力した標準の複製であるかまたは吸光度が
2
の前の標準間にあることを表します。別の値を入力して続行します。
9. 完了を押します。
10. Cal ポイントの追加を選択します。
11. ステップ 79 で説明されているように追加のキャリブレーションポ
イントを入力します。
12. ユーザプログラムの保存を選択します。
ユーザプログラムの編集
保存ユーザプログラムの編集:
1. ホーム>オプション>お気に入り/ユーザープログラムを選択します。
2. 適用可能なプログラムを選択してオプション を押します。
3. 編集を押します。
4. 画面のプロンプトに従い手順を編集します。
ユーザプログラムまたはお気に入りのプログラムの削除
プログラムをもう使用しない場合は、保存されているユーザプログラム
またはお気に入りのプログラムを削除します。
1. ホーム>オプション>お気に入り/ユーザプログラムを選択します。
2. 適用可能なプログラムをハイライトしてオプション>削除を押して画
面のプロンプトに従います。
装置情報
装置情報メニューは装置名、シリアル番号、ソフトウェアバージョン、
データベースバージョン、メモリー使用量およびプログラムの可用性な
どの特定情報を表示します。設定>設定>装置情報を押します。
パスワード設定
パスワード設定オプションは制限されたメニューへのアクセスを防ぐた
めに使用されます。
:
指定のパスワードを忘れたりセキュリティーオプションをオンに設定している
場合、オペレータは制限されたメニューからロックアウトされます。パスワードを
忘れた場合テクニカルサポートに連絡してください。
1. 設定>設定>パスワード設定を押します。
2. オプションを選択します。
オプション 説明
パスワード
設定
オンまたはオフを選択してパスワード保護をオンまたはオフ
に設定します。
保護された
項目
保護された項目リストを表示します:オペレータ ID 編集、試
ID 編集、ユーザプログラム編集、日付と時刻、ファームウ
ェアのアップグレード、
メソッド、言語のアップグレード、
気に入りリストのアップグレード。
*
曲線が直線とわかっている場合、2 つの濃度データポイント(例えば、ゼロ吸光度使用の標準および別の既知標準)のみ必要です。別のデータポ
イントを使用して直線性を確認するかまたは非直線の曲線を定義します。
88
日本語
ディスプレイとサウンドの設定
ディスプレイオプションを使用してディスプレイコントラスト、バッテ
リー自動シャットオフオプションまたはバックライトオプションを選択
します。キーを押したり読み取りが完了した場合可聴音用のサウンドオ
プションを使用します。
1. 設定>設定>ディスプレイとサウンド>ディスプレイオプションを押
します。
2. オプションを選択します。
オプショ
説明
コントラ
スト
ディスプレイコントラストの調整。 最も明るい設定は 0 で最も
暗い設定は 9 です。既定値:5
自動シャ
ットオフ
バッテリーの寿命を最大化するにはキーを押さない場合装置の
電源を自動的にオフに設定後の時間を設定します(51015
2030 , 1 時間、2 時間または無効)。既定値:10
バックラ
イト
バックライトを押す場合ディスプレイバックライトがオンに設
定されます。キーを押さない場合バックライトの電源を自動的
にオフに設定後の時間を設定します(102030 ,125
10 分または無効)。規定値:1
3. 設定>設定>ディスプレイとサウンド>サウンドを押します。
4. オプションを選択します。
オプション 説明
キーストローク 装置はキーを押すと常に可聴音を鳴らします。規定値:オ
読み取り完了 装置は読み取りが完了すると常に可聴音を鳴らします。規
定値:オン
USB メインメニュー
装置が USB ケーブルでコンピュータに接続されている場合、USB メイ
ンメニューが開きます。USB メインメニューからソフトウェアを更新、
プログラムのエクスポートまたはインポートあるいはデータログおよび
イベントログをエクスポートします。
ファームウェアの更新
製品ウェブサイトでファームウェアのアップグレードファイルを検索す
るか装置サプライヤーに連絡してください。ウェブサイトからコンピュ
ータにファイルを保存します。
1. 装置をオンに設定して USB ケーブルを装置装置とコンピュータに接
続します。
USB メインメニューがプロンプトします。
2.
DR900 の更新を選択します。
装置は USB ドライブをコンピュータに表示します。フォルダを開き
ます。
3. ファイル DR900.bin を開いているフォルダにコピーします。
4. Ok を押します。
5. 更新が完了した場合、Ok を押します。
6. USB 接続解除を選択して Ok を押し USB ケーブルを接続解除しま
す。
7. Ok を押します。
8. 装置を再起動します。
プログラムの管理
プログラムの管理機能で、ユーザプログラムをエクスポートおよび/また
はインポートしたりでき新規出荷時プログラムをインポートできます。
1. 装置をオンに設定して USB ケーブルを装置装置とコンピュータに接
続します。
USB メインメニューがプロンプトします。
2. プログラムの管理を選択してオプションを選択する:
オプション 説明
ユーザプログラムの
エクスポート
すべてのユーザプログラムをストレージ用のコンピ
ュータにエクスポートするかまたはユーザプログラ
ムを別の DR 900 に移動します。
ユーザプログラムの
インポート
すべてのユーザプログラムをコンピュータを介して
別の DR 900 のユーザプログラムと交換します。
出荷時プログラムの
インポート
新規出荷時プログラムを製造元ウェブサイトからイ
ンポートします。
日本語
89
装置は USB ドライブをコンピュータ上に表示します。フォルダを開
きます。
3. エクスポートファイルをドライブからコンピュータにコピーするか
またはインポートファイルをコンピュータからドライブにコピーし
ます。
4.
Ok を押します。
5. トランスファーが完了すると USB 接続解除を選択して USB ケーブ
ルを接続解除します。
6. Ok を押します。
データログのエクスポート
イベントログとデータログをコンピュータにエクスポートできます。イ
ベントログには日付、時間、イベント番号および構成関連のアクション
の説明が含まれます。試料測定はデータログに手動または自動で保存さ
れます。詳細なプログラムオプションの選択 ページの 86 を参照してく
ださい。
1. 装置をオンに設定して USB ケーブルを装置装置とコンピュータに接
続します。
USB メインメニューがプロンプトします。
2. データログのエクスポートを選択します。
装置がコンピュータ上に USB ドライブとして表示します。フォルダ
ーを開きます。
3. エクスポートファイル(DR900_DataLog.csv
DR900_EventLog.csv)をコンピュータにコピーして保存します。
4. Ok を押します。
5. ファイルをコンピュータにコピーする場合、USB の接続解除を選択
して USB ケーブルを接続解除します。
6. Ok を押します。
メンテナンス
複合的な危険。本書のこのセクションに記載されている作業は、必ず
資格のある要員が行う必要があります。
装置の清掃
装置の表面を湿らせた布と中性石鹸液で洗浄し、乾燥するよう拭き取り
ます。
試料セルの洗浄
化学物質による人体被害の危険。検査室の安全手順に従い、取り扱う
薬品に適した個人用保護具をすべて装着してください。安全手順に関
する現在の安全性データシート(MSDS/SDS)を参照してください。
化学物質による人体被害の危険。化学物質および廃液は、地域、県、
または国の環境規制に従って廃棄してください。
ほとんどの検査室用洗剤が推奨濃度で使用できます。定期的な洗浄が必
要な場合、Liquinox などの自然洗剤の方が安全に使用できます。洗浄回
数を減らすには、温度を上げるか超音波バスを使用します。洗浄を完了
するには、脱イオン水で数回洗い試料セルを空気乾燥します。
試料セルは酸で洗浄後、脱イオン水で十分洗うこともできます。
:
低レベルの金属試験に使用された試料セルの洗浄には、常に酸を使用します。
個別の手順には特殊洗浄方法が必要です。試料セルの洗浄にブラシを使
用する場合、試料セルの内部表面を傷つけないように特に注意が必要で
す。
バッテリーの交換
爆発の危険。期限切れのバッテリー取り付けたままにしておくと、装
置内部に水素ガスが蓄積する場合があります。バッテリーは有効期限
が切れる前に交換してください。また、装置にバッテリーを取り付け
たまま長期間保管しないでください。
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火災の危険。バッテリーの代用は許可されません。アルカリバッテリ
ーのみ使用してください。
ネジを 1
1.4 N·m で締めて正しく密閉し、エンクロージャの環境格付けを維持
してください。
バッテリーの交換についてはバッテリーの取り付け ページの 81 を参照
してください。
トラブルシューティング
エラ
ーコ
ード
考えられる原因 対処方法
1
装置は構成されていませ
ん。
テクニカルサポートに連絡してください。
2
プログラムデータを読み
取りできませんでした。
3
プログラムデータを書き
込みできませんでした。
4
バッテリーエラー バッテリーの交換.
5
測定中 A/D エラー テクニカルサポートに連絡してください。
6
測定中エラーのオフセッ
装置キャップが正しく取り付けられているこ
とを確認します。
エラ
ーコ
ード
考えられる原因 対処方法
7
測定中低ライトエラー
ライトパス閉塞がないことを確認します。
ゼロは装置範囲外です
テクニカルサポートに連絡してください。
8
測定中オーバーレンジエ
ラー、考えられるライト
閉塞または濃度が高すぎ
ます
ライトパス閉塞がなく濃度がプログラム
に対して高すぎないことを確認します。
装置キャップが正しく取り付けられてい
ることを確認します。
テクニカルサポートに連絡してください。
交換パーツとアクセサリー
負傷の危険。未承認の部品を使用すると、負傷、装置の破損、または
装置の誤作動を招く危険性があります。このセクションでの交換部品
は、メーカーによって承認済みです。
:
プロダクト番号とカタログ番号は、一部の販売地域では異なる場合があります。
詳細は、取り扱い販売店にお問い合わせください。お問い合わせ先については、
社の
Web
サイトを参照してください。
交換パーツ
説明 アイテム番号
アダプター、アセンブリー、COD
4846400
バッテリーセット、AA アルカリバッテリー(4x)
1938004
キャップ付き試料セル、25 x 95 mm, 10-20-25 mL (6x)
2401906
キャップ付き試料セル、1 cm/10 mL (2x)
4864302
USB ケーブル
LZV818
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アクセサリー
説明 アイテム番号
キャップ、試料セル、25 x 95 mL セル用
2401812
キャリーケース、ハードサイデッド
4942500
キャリーケース、肩ひも付きソフトサイデッド
2722000
キャリーケース、検査室用ポータブル
4943000
DR/Check
吸光度標準
2763900
装置キャップ, DR 900
9390500
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Hach DR 900 ユーザーマニュアル

タイプ
ユーザーマニュアル
このマニュアルは次のような方にも適しています

HACH DR 900分光光度計のユーザーマニュアルです。このマニュアルでは、DR 900の使用方法、保守方法、トラブルシューティングなどを説明しています。飲用水、排水、工業用途における様々なパラメータの測定に使用できます。