Shimano CJ-S700 は、スムーズで応答性の高い変速を実現する 7 速 / 8 速のハブギアシステムです。 CJ-S700 は、18T から 23T までのスプロケットと互換性があり、幅広いギア比を提供し、さまざまなライディング条件に対応します。また、CJ-S700 には、チェーンを所定の位置に保持し、変速性能を向上させるチェーンテンショナーが装備されています。 CJ-S700 は、信頼性が高く、長持ちするように設計されており、さまざまな自転車に簡単に取り付けられます。
CJ-S700 の主な機能は次のとおりです。
- 7 速 / 8 速の変速
- 18T から 23T までのスプロケットと互換性あり
- チェーンテンショナーを内蔵
- シフトレバーで操作
安全の為に必ずお守りください
警告
製品を取付ける時は、必ず取扱い説明
●
書等に示している指示を守ってくださ
い。またその際、シマノ純正部品の使
用をお勧めします。
ボルトまたはナット等が緩んだり、製
品が破損すると、突然に転倒して怪我
をする場合があります。
取扱い説明書はよくお読みになった後、
●
大切に保管してください。
注意
変速レバー操作は、ペダルの踏力を弱
●
くして行ってください。強くペダルを
踏んでいる時に、無理やり変速レバー
操作をすると、足がついていかずペダ
ルから足を踏みはずして、転倒事故に
つながることがあります
使用上の注意:
CJ-S700 カセットジョイントには、
●
18T ~ 23T までのスプロケットをご
使用ください。CT-S500 チェーンテ
ンショナーを使用する場合は、専用
の CS-S500 チェーンガード付スプロ
ケットの 18T または 20T をご使用く
ださい。それ以外のものを使用すると、
チェーン落ちする可能性があります。
チェーンまたはスプロケットに注油す
●
るときは、カセットジョイントのラ
バーベローズやラバーカバーに、油が
つかないよう注意してください。
通常の使用において自然に生じた摩耗
●
および品質の劣化は保証いたしません。
SI-6TV0A-001
SL-S700
CJ-S700
シフトレバー
カセットジョイント
ご使用方法
SG-S700 ハブに添付されている取扱い説
明書も合わせてよくお読みください。
シフトレバーの変速操作方法
操作と同時に素早い解除ができるインスタン
トリリース機構。押しても引いても 1 度の操
作で 2 段変速が可能になった 2 – ウェイリリー
ス、マルチリリース機構が備わったレバーです。
レバー A、B とも変速完了後、指を離すと必
ずレバー初期位置に戻るようになっています。
軽いギアへの変速(レバー A)
1 段分だけ変速する場合は①の位置まで操作
し、2 段分変速する場合は②の位置まで操作
するという具合に、変速したい段数分のスト
ロークを操作します。最大 2 段分の一気変速
まで可能です。
レバー A 初期位置
1611
重いギアへの変速(レバー B)
1 段分だけ変速する場合は①の位置まで操作
し、2 段分変速する場合は②の位置まで操作
するという具合に、変速したい段数分のスト
ロークを操作します。最大 2 段分の一気変速
まで可能です。
1611
● 2 – ウェイリリース
(双方向解除)
●マルチリリース
レバー B 初期位置
SI-6TV0A-001-00
フレームから後車輪を取外すとき
の変速用ケーブルのはずし方
フレームから後車輪を取外すときには、
カセットジョイントからケーブルを取
外してください。
カセットジョイント
シフトレバーを
1.
11
にセットします。
11
にセット
プーリーのレバーを時計回りに押して
2.
インナーケーブルをゆるめてください。
また、この後の 3・4 の工程はこの状
態のまま作業してください。
プーリーを回す
プーリー
取っ手部
カセットジョイントのアウター受け体
3.
受け部からアウター受け体を引き抜き
ます。
ブラケットのスリットからラバーベ
ローズのついたインナーケーブルを取
外します。このとき、ラバーベローズ
を傷つけないよう注意してください。
1
2
ブラケット
ラバーベローズ
アウター受け体
受け部
スリット
アウター受け体
スリットから取外す
アウター
受け体受
け部から
引き抜く
カセットジョイントのプーリーから、
4.
インナー固定ボルトユニットを取外し
ます。
インナー固定
ボルトユニット
カセットジョイントのプーリー
ご注意:
再度ケーブルを取付ける場合は、「変速
用ケーブルの取付け」の項目の 9 ~ 12
を参照してください。
シフトレバーの取付け
図のようにシフトレバーをセットします。
ハンドルグリップは最大外径がφ34mm 以
下のものをご使用ください。
締付ける
1
3
2
4mm
アレンキー
ハンドル
グリップ
φ22.2mm
φ34mm
以下
ハンドルバー
取付ボルト
締付トルク:
4.5 ~ 6.5N·m {45 ~ 65kgf·cm}
インジケーターユニットの
交換と組立
分解および組立は、インジケーターユニット
の取外しまたは交換時だけ行ってください。
■取外し
レバー B を 10 回以上操作して
1.
11
にセッ
トします。
インジケーターユニットを固定している
2.
カバー固定ネジ(3 本)をゆるめ取外します。
インジケーターユニットを図のように取
3.
外します。
レバー B
インジケーター
ユニット
カバー固定ネジ
カバー固定ネジ
■取付け
インジケーターの指針が左側(
4.
11
の位置)
にあることを確認して、インジケーター
ユニットを真上から取付けます。
このとき、カム体の穴に主軸・巻取り体
の穴にカム体のピンがそれぞれ納まって
いることを確認して、インジケーターユ
ニットの下部から出ている指針軸をカム
体の溝に入れます。
カム体の穴
主軸
指針軸
巻取り体の穴
カム体の溝
(
11
の位置)
カム体のピン
インジケーター
ユニット
インジケーターユニットをカバー固定ネ
5.
ジ(3 本)で固定します。
締付トルク:
0.3 ~ 0.5N·m {3 ~ 5kgf·cm}
レバー A とレバー B を操作し、動作の確
6.
認をしてください。もし正しく動作しな
い場合は、上記の 4 に注意して再度取付
けてください。
インジケーターユニットおよびシフトレ
バーユニットの分解はしないでください。
故障の原因になります。
変速用ケーブルの取付け
変速用ケーブルは、片エンドケーブルをご
使用ください。
片エンドケーブル:OT-SP41/SP40(φ4mm)
シフトレバーを
1.
11
にセットします。
11
にセット
■シフトレバー側
インナータイコ穴キャップをゆるめ取外
2.
します。
インナータイコ穴キャップ
インナーケーブルを巻取り体の穴に入れ、
3.
ケーブルアジャストボルトの穴に通しま
す。次にインナーケーブルを引張り、イ
ンナーケーブルのタイコを巻取り体の凹
部に入れます。
ケーブルアジャスト
ボルトの穴
巻取り体の穴
インナーケーブルの
タイコ
巻取り体の凹部
インナータイコ穴キャップを図のように
4.
止まるまで回して取付けます。これ以上
回すと、カバーのネジ溝を破損します。
またユニットカバーの変形により、ユニッ
トカバーとレバー A が干渉し、レバー A
の動作不良を起こす恐れがあります。レ
バー A の戻りが悪い場合は、インナータ
イコ穴キャップを少しゆるめ、レバー A
とユニットカバーの間にすき間をつくり、
戻りが良くなることを確認してください。
レバー A
ユニットカバー
インナータイコ穴キャップ
締付トルク:
0.3 ~ 0.5N·m {3 ~ 5kgf·cm}
インナーケーブルを OT-SP41/SP40 アウ
5.
ターケーシングの樹脂キャップ側に通し
ます。
アルミキャップ 樹脂キャップ
(レバー側)
もし、アウターケーシングを切断する場合
は、樹脂キャップ側をキャップを付けた状
態で切断します。その後、切断面を真円に
整え、樹脂キャップを取付けます。
樹脂キャップ
樹脂キャップを抜取る
樹脂キャップを取付ける
切断面を真円に整える
■カセットジョイント側
アウター受け体に、ラバーカバーとラバー
6.
ベローズを取付けます。
アウター受け体 ラバーカバー
ラバーベローズ
インナーケーブルに付着しているグリス
7.
を拭き取り、ラバーベローズにインナー
ケーブルを通します。その後、アウター
ケーシングをラバーカバーへ挿入して、
アウター受け体にセットします。
インナーケーブルは新しいものを使用し、
先端をカットしたものは使用しないでくだ
さい。
インナーケーブルの先端にご注意
OK 不可 不可
1) ラバーベローズの先端をもって、インナー
ケーブルを入れます。このとき、インナー
ケーブルの先端で、ラバーベローズを突き
破らないように注意してください。
ラバーベローズの先端 インナーケーブル
2) ラバーベローズをすべらせてセットしま
す。
ラバーベローズ
3) アウターケーシングは、アウター受け体の
当りまで確実に押し込んでください。
インナーケーブル
ラバーベローズ ラバーカバー
アウター受け体
アウター
ケーシング
アウターケーシングの端が、シフトレバー
8.
のケーブルアジャストボルトに確実に納
まっていることを確認した後、インナー
ケーブルに、インナー固定ボルトユニッ
トを取付けます。
インナー固定ボルトユニットの取付けに
は、専用工具 TL-S700 の使用をお勧めし
ます。
インナー固定ボルトユニット
ご注意:
このインナー固定ボルトユニッ
トは、CJ-S700 専用です。
7 段、8 段の固定ボルトユニット
は使用できません。
インナー固定ナット
インナー固定ワッシャー
(黒色)
インナー固定ボルト
(黒色)
184mm
75mm 以下
インナーケーブルを穴に通す
インナーケーブルを引張った状態
で固定します。
10mm
締付トルク:
3.5~5.5N
·
m {35~55kgf
·
cm}
プーリーのレバーを時計回りに押してく
9.
ださい。
この後の 10・12 の工程はこの状態のまま
作業してください。
プーリーを回す
プーリー
取っ手部
ケーブルをカセットジョイントのプー
10.
リーまで回し、インナー固定ナットを外
側(フレームエンド側)に向け、プーリー
の切欠き部に、インナー固定ワッシャー
の二面幅部を入れます。
インナー固定ナット
プーリー
インナー固定ワッシャー
の二面幅
プーリーの切欠き部
11.
ケーブルを時計方向に 60°回して、フッ
ク部にセットします。
ケーブルを
60°まわす
フック部
インナーケーブルをプーリーに図のよう
12.
にセットし、ラバーカバーを持って、カ
セットジョイントのブラケットのスリッ
トに、インナーケーブルのラバーベロー
ズ部を入れ、アウター受け体をカセット
ジョイントのアウター受け体受け部に確
実にセットします。このとき、ラバーベ
ローズを傷つけないよう注意してくださ
い。
1
2
アウター受け体受け部
ラバーカバー
ラバーベローズ
スリット
スリットに
ラバーベローズ
を入れる
アウター受け体
をセットする
アウター受け体
インナーケーブル
プーリー
ブラケット
ご注意:
インナーケーブルがプーリーのガイド部に
正しく納まっていることを確認してくださ
い。
ガイド部ガイド部
OK 不可
ケーブルをフレームにアウタークリップ
13.
で固定します。
アウタークリップ
カセットジョイントの調整方法
シフトレバーを
1.
11
→
6
にセットします。
この状態で、カセットジョイントのブラ
ケットと、プーリーのセットライン(黄色)
が一致していることを確認してください。
セットライン(黄色)
カセットジョイントのセットライン(黄
色)は、上部と下部の 2 ヶ所にあります。
見やすい方をご利用ください。
自転車を正立させた時
プーリー
ブラケット
一直線
自転車を倒立させた時
プーリー
ブラケット
一直線
もしセットライン(黄色)が一致していな
い場合は、シフトレバーのケーブルアジャ
ストボルトを回して、セットライン(黄色)
を合わせてください。その後、シフトレバー
をもう一度
6
→
11
へ、そして
11
→
6
に
動かして、セットライン(黄色)が一致し
ていることを再度確認してください。
ケーブルアジャストボルト
カセットジョイントの調整後、余分な
2.
インナーケーブルを切断します。その
後、インナーエンドキャップを取付けま
す。インナーエンドキャップを取り付け
た後、チェーンに当たらないようインナー
ケーブルを外側(フレームエンド側)に
少し曲げてください。
25 ~ 30mm
インナーエンドキャップ
この取扱い説明書は、ご購入された自転車に装着されているシマノ製自転車部品の取扱い方
法を説明しています。ご購入された自転車及びシマノ製自転車部品以外に関するご質問は、
ご購入先または自転車製造元へのお問い合わせをおすすめいたします。
※ 取扱い説明書は下記にてご覧いただけます。
http://techdocs.shimano.com